VF-21ウォーホーク
VF-22の双子に当たるゼネラル・ギャラクシーの戦闘機である。
生産台数198機。
主な配備地火星から冥王星までの新統合軍部隊。
原点のYF-21とVF-22の合の子であるかつ、高級改良量産型と言われている。
基本、辺境惑星に配備されない為。
機体の認知度が低く、相手にされない。
悲運な可変戦闘機である。
OP(読む前に必聴)
【ゼネラル・ギャラクシー.輸送艦アロー号とバトル7間の内火艇】
翌日・・・
バトル7から再びマクシミリアン・ジーナスの内火艇が出撃した。
既に全てのプログラムを終えて、輸送艦アローに戻っており・・・・・・
YVF-22は惑星エデンのゼネラル・ギャラクシーの施設に戻る予定であった。
その前にマックスはYVF-22を試乗し、乗り具合を確かめるつもりである。
アリーナ「あっマクシミリアン・ジーナス船団長。」
マックス「君はカリーナ・バセット中尉の妹さんの・・・・・」
アリーナ「アリーナ・バセットです、軍は予備役扱いで本職はゼネラル・ギャラクシー技術部のメカニックマンと技術試験監督です。」
マックス「若いのにご苦労様です。」
マックスが部下を引き連れてあったのは、アリーナである。
アリーナは同僚と共にYVF-22の整備に当たっていた。
とは言えマクロス7船団のメカニックマン相手に研修ばっかりやってたので・・・・
アリーナは上着を脱ぎタンクトップのみの姿でゆっくりしていた。
そんな中でマックスらがやってきた。
アリーナ「しかし、あの方は今回の事知ってますか?」
マックス「一応YVF-22に関する件は知っているが、私だけ体験試乗するのは知らない。」
アリーナ「知らないか~バレたら大変ですね。」
マックス「大変だ、普通に喧嘩はともかく全銀河の元部下を騒動してきそうで怖い。ミリアは腕が強くて恐ろしいのだけでなく、カリスマ性による統率も怖い。今回は秘密だぞ!」
アリーナ「は~い(バレると思うけど)」
アリーナはあの方=ミリアが今回の試乗の件の事を知っているか聞くと・・・・
YVF-22の事は知っているが、試乗の事は知らないと・・・・
もしバレたらミリアが激怒するし、下手したら元部下を総動員するかもしれない。
事実・・・・・
ミリア「あ~もう!YVF-22が見たい!」
シティー7市長ミリア・ファリーナ・ジーナス予備役大佐
マイケル「ミリア市長、これを・・・・・」
秘書マイケル・ジョンソン
ミリア「これは私の公認してくれた自由共和党とゼントラン自由党ら与党との会合・・・・野党の民主党と保守共和党・・・・との予算・・・あぁこれじゃあ行けないじゃない!与党には恩はあるけど、今日は勘弁してぇぇぇぇ」
マイケル「ミリア市長落ち着いて!これも役目です!この前の発言はどうなるんですか?」
無所属で政治家でシティ7の市長をしているミリアは視察に行きたいが・・・・・
与野党の面々と政治の仕事をしないと行けない。
内心、ミリアは市民のため頑張りたいが・・・・
与野党の政策とは関係のない政治論争に呆れており、ストレスが溜まっていた。
この前だって教育に関する新たな法律では、無関係な罵り合いで審議が進まなかった。
ミリア「馬鹿らしい、高い給料もらっている癖に喧嘩だけ。何のために政治家しているのかしら?金のため?利益の為かしら?政治家は人を罵る為にいるわけではないでしよ?」
ミリアのストレスは厳しい
この仕事は好きだが、思想の違う相手に失脚を狙う与野党の議員の姿に正直・・・・・
愛想がつきており、心の中でうぜぇと思っていた。
与党議員でもあり、市長であるミリアからすれば進まぬ審議は腹が立つ・・・
ミリアは尊敬する初のゼントラーディ議員フェアリ・ラカジーラ(自由共和党)がいるから・・・
与党寄りであり、自由共和党会派に所属しているのだが・・・
政治家同士の政争にうんざりしていた。
これもゼントラーディ人が故か・・・・
戦いは好きだけど・・・・・下らない戦いは好きじゃない
事実、フェアリらゼントラーディ人議員も・・・・
地球人の政争は戦争よりも陰湿で、政策も考えないから大嫌いだと語っている。
ミリアからすればそんな相手とのストレス発散の為にYVF-22の視察をしたい・・・・・
が・・・・思っている矢先に与野党の政治屋相手の仕事・・・・・・
ミリア「あの利権しか考えない政治屋どもめ~!いっつも大事な政策を考えずにくだらない喧嘩して、こんな時ぐらい休ませなさいっての!」
マイケル「市長落ち着いてください!お嬢様に見られたらドン引きされます」
冷静さを失いミリアは思わず、紙の入った溶解ボックスをぶん投げようとするが・・・・
マイケルやエリスに止められる事になる。
普段ならバカねと、軽くスルーするが・・・・
今回はYVF-22の来訪があり、それが見れない為。
ミリアのイライラは更に進んだようだ。
半年後のバロータ戦役でミリアが市長なのに、バルキリーに乗って暴れていたのは・・・
ゼントラーディ人としての本能は勿論・・・・・・
与野党の政治屋に対するストレス発散
であったと言う。
後に市長を任期満了で終えた時の記念パーティで・・・・・
ミリアが政治家としてのヤバい本音を言いそうになり、周りに止められたと・・・・・
新統合宇宙軍の軍人であるミランダ・ジーナス中尉(当時)は記者の取材で語っている。
ミリア「よし市長として政治家として、市民への仕事!そして収入に見合う仕事をするわ!私こそが真の政治家として議員一同に伝えるわ!」
マイケル「流石ですミリア市長!」
ミリア「マイケル~予算審議会終わったら~YVF-22の視察入れといて!」
マイケル「えぇぇぇぇ」
ミリア「市民を守る新たな国防の盾を見るのも市長の役目です(キリッ☆)」
マイケル「あの市長、少年のような目でキラキラさせても・・・・・分かりました手配します。」
政治家としての責務を果たそうとするが・・・・・
やはり諦め切れていなかったのか、YVF-22の見学会を予約する。
マイケルは呆れ顔をしているが、止められないと思ったのか・・・
見学会の予約を入れようとする。
マックス「ぶあっくしゅん」
アリーナ「ジーナス船団長?」
マックス「なんでもない、それよりYVF-22の試乗を・・・・」
マックスは嫌な予感からのくしゃみをするが・・・・・
YVF-22の試乗を優先・・・・・ゼネラル・ギャラクシーの許可証を見せ試乗を要求する。
アリーナははいはいと、それを受理し・・・・・・
マックスにパイロットスーツを着せて、YVF-22のコックピットに乗せた。
カリーナ「あちちち、ハンバーガーが熱い・・・・でもこれがよろしいのよ。」
一方その頃・・・・
何も知らないカリーナ・バセット中尉はアボカドチーズバーガー5個を手に持ちながら歩いており
チーズバーガーを齧りながら幸せそうな顔をしていた。
憧れのミリア市長に会う機会はないが、シティ7の名物は最高。
シティ7は食べる事の大好きなカリーナは天国のような場所であった。
ドビュゥゥン
カリーナ「ん?何か飛び出す音が・・・・・」
突然、何か艦から飛び出す音が聞こえる。
一体なんだろうか?
カリーナは間抜けな面をしながら、ハンバーガーを齧りながらハンガーへ向かう。
カリーナ「うぉっす。」
アリーナ「お姉ちゃんこんにち・・・・って買いすぎ・・・・」
カリーナ「買いすぎじゃない、ベーシックだ!シェイク3個、ポテト五袋何処が買いすぎだ!」
アリーナ「まんまじゃない!!」
間抜けな顔して登場したカリーナにアリーナは挨拶と同時に突っ込み。
突っ込みに対しこれが普通と反論するが、アリーナはさらに反発する。
ハンバーガーを大量に待ってくる事は普通じゃない。
異常すぎる・・・・・
そうしたやり取りをしつつも・・・・
カリーナ「あれ?私のYVF-22は?アリーナ!」
アリーナ「あぁ試乗したわよ、ジーナス船団長が・・・・」
カリーナ「うそぉ!?アリーナ、嘘だと言ってよ!」
アリーナ「嘘じゃないよ、なんならチェイサーとして追いかける?」
カリーナ「追いかけるわよ、私の愛機だから。」
アリーナはカリーナにマックスがYVF-22を試乗したことを伝える。
それを聞いたカリーナは顔面蒼白しながら驚いた。
試乗する事なんて一度も聞いてない。
こうしている暇もない早く追いかけないと・・・・・
カリーナはマックスを追いかける為機体を探す・・・・・
カリーナ「VF-17Jナイトメアか、こいつを使うぞ!」
アリーナ「元々お姉ちゃんの愛機ね、チェイサーをそれでやるのね?」
カリーナ「そうよ、早く艦の中へ入って窒息死するよ!」
アリーナ「はいはい。艦長の許可をとるわよ」
カリーナはVF-17Jナイトメアに乗り込む。
YVF-22は自分が任された大事な機体であり、最新鋭機体である。
いくら天才パイロットの移民船団長でも、勝手に乗せるのは嫌だ!
怒りの顔をして飛び出していく・・・・
マックス「流石新型だ、中々いい機体だな。地球本国軍のVF-21ウォーホークも気になるが、売ってくれないだろうな。」
その頃、カリーナが飛び出した事を知らないマックスは悠々と飛んでいた。
やはり、この機体は最優秀。
いや予想以上の優秀な機体であった。
マックスは満足しそう確信した。
有能な機体に出会えてよかった。
今この時、最高な至福を味わっている。
カリーナ「船団長!それは私の愛機です!」
マックス「愛機か・・・・中々の言いようだねバセット中尉。」
カリーナ「私は新統合宇宙軍の軍人です、当然の事を言っているまでです。」
カリーナはようやくマックスの後方に到達した。
マックスは昔の性格のように語りかけるが、カリーナは激怒し反論した。
自分の任された機体・・・・総簡単に触らせたくない。
カリーナはマックスの乗るYVF-22の真上に移動した。
マックス「面白い私を追いかけるのだな!」
カリーナ「待て!」
BGM
マックスはカリーナを煽り、更に前へ進撃する。
カリーナは煽るマックスを追いかけるように全速で飛行する。
YVF-22のスピードは速い、VF-17の動きとは桁違いだ。
様々なDACTを経験したカリーナだが・・・・・
相手視点から見て初めてYVF-22の凄さを知った。
それだけではない、マクシミリアン・ジーナスと言う人間の技量も・・・・
とっくにバルキリー乗りを引退する年齢を過ぎているのに・・・・
この動き・・・・・・ありえない。
マックス「バセット中尉、余所見をしている暇か!」
カリーナ「バトロイド、くあっ」
マックス「中尉もバトロイドか、この動き・・・・君の母にそっくりだな!」
カリーナ「母さんを?」
マックスは旋回しファイターでカリーナに接近し、目の前で、バトロイドに変形。
危ないと感じたのか・・・・・
カリーナもバトロイドに変形し2機がそれぞれ至近距離で見つめ合う。
見つめあったが、すぐに距離を取る・・・・・・
マックス「優秀だが、鬼ごっこの勝ちじゃない。まだ・・・・・鬼ごっこはまだ終わってない私を捕まえてみたまえ!」
カリーナ「なっ!?待て!」
マックスは更に煽り、また飛び出す。
いきなりの飛び出しにカリーナは驚き、呆気にとられるが・・・・
すぐ正気へ戻り、マックスを追いかける。
【ウラガ級宇宙空母1番艦ウラガ】
リゾート艦リビエラにドッキングしているウラガ級宇宙空母ネームシップ浦賀。
数々の武勲をあげた武勲艦であり、スピカ3では被弾しながらも奮戦するなど・・・・
バトル7には負けずとも劣らずの
リヴィ「ミリア市長、うるさい議員に一喝演説!仕事のしない議員はずぐに辞表を出せ!議会は相手を罵ったり、政敵を失脚させる場ではない!政治の原点に戻れ!ミリア市長らしいわね。」
新統合宇宙軍リヴィ・ドーネン少尉
エラ「元軍人であり、エースのミリア。言う事は違う。」
新統合宇宙軍エラ・フィッツジェラルド少尉
リヴィ「でも船団長とは不仲。」
エラ「政治から痴話話~?」
リヴィ「軍人が政治に深く介入ない、それが鉄則よ。私は政治なんかより、ミリア市長とマックス船団長の痴話が気になるし。」
艦長がいない隙にオペレーターのリヴィとエラはガールズトーク。
今は特にする事がないため、雑談して暇を潰していた。
と言うよりいつもならもっといるが、今はいない。
楽しく会話していた二人だが・・・・
ビュゥゥゥン
エラ「!?今何か?」
リヴィ「何かの見違え・・・・」
ビュゥゥゥン
エラ「また来た!しかも至近距離!あっぶない!
目の前に何かが通りすぎる。
一度は勘違いかと思ったが、勘違いではない。
2機がブリッジスレスレに接近、そのまま通りすぎる。
二人は驚いてしまい腰を抜かしかける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/cb/ac0d4743f2a5e0e51e7ec05286cd17e9.png)
エラ「とにかく、データ照合とIFFを確認しましょう。」
リヴィ「了解。」
すぐさま席に座り、今の2機の確認を行う。
今の機体はなんだろうか?
二人はあらゆる機器を使い、機体の調べる。
結果・・・・
リヴィ「データ照合・・・・・IFF反応・・・・VF-17・・・・もう1機はVF-22。」
エラ「共にゼネラル・ギャラクシー・・・・まったく何をしているのかしら?」
リヴィ「さぁ?」
マックスの乗るYVF-22とカリーナの乗るVF-17だと判明。
何にも事情の知らない二人は、何とも言えない表情をしており・・・・
しばらく沈黙が続いた・・・・
マックス「ほう、ここまで追い付けるとは・・・・母譲りの技量の良さ、いやそれ以上か!」
カリーナ「訂正してください、母は尊敬してますが・・・・私は私です・・・国民の命を死んでも守る軍人です!」
マックス「そうかそうか、ならば私もそれに答えねばな!」
カリーナとマックスはドックファイトを続けていた。
マックスの背後を狙うカリーナは、ロックオンだけでもしようと試みる。
そうすれば一本はとれるはずだと・・・・・
マックス「うん?なるほどそう来たか、流石は優秀な士官だ!抜け目なし。ならばどうだ?」
背後を振り返ったマックスは何かを悟った。
自分がロックオンされようとしている。
ロックオンして一本とるつもりだと・・・・・
そう考えたマックスはふっと笑い、機体を急速に上に向かせ回転するかのように反転する。
カリーナ「バカな!そんな技は不可能だ!」
マックスの行動にカリーナは驚く・・・・
普通のパイロットでは出来ない荒業・・・・・
そうしているうちにマックスはカリーナの背後につき・・・
カリーナ「なっ!ロックオン!」
マックス「まだまだだね、これで君は死んだ。」
カリーナ「死んだか・・・・お見事です参りました。」
見事ロックオン、撃墜判定を出した。
これによりカリーナの敗北が決まった。
流石は天才、お見事なり・・・・
カリーナはヘルメットをとり、髪を手で整えながらマックスの方を見る。
やはり天才は考え方が違う・・・・カリーナはそう考えた。
二人は満足したのかアロー号へ戻った。
ミリア「あ~来てよかったわ~、真っ赤なボディにゼントラーディ系のボディ~幸せ~欲しいわ~」
カリーナ「ははは、大佐殿・・・・相変わらずですね。」
その後、ミリアが仕事を終えてやってきた。
赤い機体にゼントラーディ系統のボディいやクァドラン・ローに似た姿。
ミリアは年相応の女ではなく、まるで恋する女学生のようにYVF-22を気に入った。
気に入りすぎてキスしたり、コックピットの中に入ったりなどしていた。
そして・・・・
ミリア「新規導入には予算かかるけど、よし買った!マックス、地球の総司令部に導入申請とパーツのライセンス生産許可証を申請して!」
マックス「ミリア、今予算で与野党揉めているのにいいのかい?」
ミリア「ダイヤモンド・フォース、ルビー・フォース、ジャスパーローズの3特別飛行隊と私達の2機で先行導入よ!予算の面は無駄を省きます。一気には買えないわ。」
マックス「なるほどそうか・・・・」
ミリア「何かを守る為にはね、強力な力が必要なの・・・今回は高い買い物になるけど、市民の生命財産の為有効に使えるわ!」
マックス「ミリア・・・・言っている事と表情真逆だよ」
ミリアは機体のデータと姿を気にったため導入する事を決めた。
結構お高い機体であり、与野党の審議が煩くなるが・・・・
少し考えた顔をしたミリアは心の中で、説得力のある演説をしようと考えた。
カリーナ「大佐。」
ミリア「どうしたの?何かあるのかしら?」
カリーナ「YVF-22を誉めてくださってありがとうございます。担当した機体なので嬉しいです。」
ミリア「いいのよ、市民を守る為の力を見せてもらってこっちも嬉しいわ。母に負けずに頑張りなさい。」
カリーナ「ありがとうございます。」
カリーナはミリアから誉められるのが嬉しいかった。
大好きなミリアに誉められるのは大変名誉であり、カリーナの心臓はバクバクしていた。
ミリアとマックスが内火艇で去ると・・・・
アリーナ「よかったねお姉ちゃん、エースのミリアと話できて。」
カリーナ「本当によかった・・・・でもアリーナはなんで話かけなかったのよ?」
アリーナ「私はただ勇気がなかっただけだよ。」
双子の妹アリーナが近寄ってきてミリアと会話できた事に関する話をしてきた。
当の本人は勇気がなくて話しかけられなかったが・・・・
カリーナは気持ちをるんるんしながら部屋に戻り・・
アリーナはそのままYVF-22の整備に戻る
しかし・・・その後
彼女たち特にカリーナに重大な危機が迫っていようとはこの時、思ってもいなかった。
ED
【地球.月面アポロ基地】
BGM
新統合宇宙軍総司令部が置かれており、多数の大艦隊を保有する基地である。
そんなアポロ基地の一室にある資料が置かれた。
バロータ星系についての報告書である。
その報告書は決死の覚悟で持ってきた偵察隊による様々な記録。
撮影できなかったが、VF-14に類似する謎の可変戦闘機・・・・・
その報告書を一人の男が読んでいた。
その男の名前は星村和也、新統合宇宙軍の軍人であった。
星村和也少将「バロータ星系付近に未確認飛行物体か・・・・」
新統合宇宙軍参謀星村和也少将
「はいVF-14バンパイアに酷似するとの事です。下手すればVA-14ハンターに酷似したのもあるかと・・・・」
星村和也「なるほど・・・・なんと言う事だ、数年前にフロンティア船団に乗った有理と婿殿と可愛いユイちゃんら孫達が危ない!」
「いきなり冷静さを失ってどうするんですか?参謀?」
星村和也「いやすまん、絵里には内緒でな。」
報告を聞いた和也は一瞬、冷静さを見せたが取り乱した。
娘の一人星村有理と婿殿が乗っており孫娘のユイらが乗るフロンティア船団が襲われる。
そんな風に感じてしまった・・・・・・
副官に突っ込まれると、制帽を整え直し落ち着きを取り戻す。
星村和也「しかし、何者だろうな?彼らは?」
「分かりません、連中は何か確認するとすぐに逃げるので・・・」
星村和也「ぬぅ・・・・・下手すれば嵐が起こるかもしれんな。」
何者か分からぬ各地で目撃される未確認飛行物体。
一体何者なのか?
それは分からない・・・
「参謀、宇宙軍総司令官や地球の総司令部へ」
星村和也「やめておけ、今の司令官は地球至上主義者聞く耳持たんさ。ブリタイ司令官は左遷されるし、無駄に動けばこちらの首が飛ぶ。それに私の権限で部隊は動かせん。」
「そうでありますが・・・・・・」
星村和也「今は情報収集が優先だ、慌てるな。」
「はっ」
その後、参謀といろんなとやり取りを交わす和也であるが・・
下手すれば嵐が起こるかもしれないと一気に不安がった。
その嫌な予感はこれから半年後に起きてしまう事になり・・・・・
嫌な予感はマクロス7船団を一躍有名にさせる事になる。
次回
マクロス7船団から離れたアロー号
しかし
アロー号の前にVF-14に酷似した機体が現れる。
唯一まともに戦えるパイロットはカリーナしかおらず単身出撃し迎撃に入った。
これが過酷で過酷な数十時間の死闘の始まりであった。
もうカリーナは限界だな・・・・・
次回 異空の遭遇戦 後編
カリーナに死神が迫る
VF-22の双子に当たるゼネラル・ギャラクシーの戦闘機である。
生産台数198機。
主な配備地火星から冥王星までの新統合軍部隊。
原点のYF-21とVF-22の合の子であるかつ、高級改良量産型と言われている。
基本、辺境惑星に配備されない為。
機体の認知度が低く、相手にされない。
悲運な可変戦闘機である。
OP(読む前に必聴)
【ゼネラル・ギャラクシー.輸送艦アロー号とバトル7間の内火艇】
翌日・・・
バトル7から再びマクシミリアン・ジーナスの内火艇が出撃した。
既に全てのプログラムを終えて、輸送艦アローに戻っており・・・・・・
YVF-22は惑星エデンのゼネラル・ギャラクシーの施設に戻る予定であった。
その前にマックスはYVF-22を試乗し、乗り具合を確かめるつもりである。
アリーナ「あっマクシミリアン・ジーナス船団長。」
マックス「君はカリーナ・バセット中尉の妹さんの・・・・・」
アリーナ「アリーナ・バセットです、軍は予備役扱いで本職はゼネラル・ギャラクシー技術部のメカニックマンと技術試験監督です。」
マックス「若いのにご苦労様です。」
マックスが部下を引き連れてあったのは、アリーナである。
アリーナは同僚と共にYVF-22の整備に当たっていた。
とは言えマクロス7船団のメカニックマン相手に研修ばっかりやってたので・・・・
アリーナは上着を脱ぎタンクトップのみの姿でゆっくりしていた。
そんな中でマックスらがやってきた。
アリーナ「しかし、あの方は今回の事知ってますか?」
マックス「一応YVF-22に関する件は知っているが、私だけ体験試乗するのは知らない。」
アリーナ「知らないか~バレたら大変ですね。」
マックス「大変だ、普通に喧嘩はともかく全銀河の元部下を騒動してきそうで怖い。ミリアは腕が強くて恐ろしいのだけでなく、カリスマ性による統率も怖い。今回は秘密だぞ!」
アリーナ「は~い(バレると思うけど)」
アリーナはあの方=ミリアが今回の試乗の件の事を知っているか聞くと・・・・
YVF-22の事は知っているが、試乗の事は知らないと・・・・
もしバレたらミリアが激怒するし、下手したら元部下を総動員するかもしれない。
事実・・・・・
ミリア「あ~もう!YVF-22が見たい!」
シティー7市長ミリア・ファリーナ・ジーナス予備役大佐
マイケル「ミリア市長、これを・・・・・」
秘書マイケル・ジョンソン
ミリア「これは私の公認してくれた自由共和党とゼントラン自由党ら与党との会合・・・・野党の民主党と保守共和党・・・・との予算・・・あぁこれじゃあ行けないじゃない!与党には恩はあるけど、今日は勘弁してぇぇぇぇ」
マイケル「ミリア市長落ち着いて!これも役目です!この前の発言はどうなるんですか?」
無所属で政治家でシティ7の市長をしているミリアは視察に行きたいが・・・・・
与野党の面々と政治の仕事をしないと行けない。
内心、ミリアは市民のため頑張りたいが・・・・
与野党の政策とは関係のない政治論争に呆れており、ストレスが溜まっていた。
この前だって教育に関する新たな法律では、無関係な罵り合いで審議が進まなかった。
ミリア「馬鹿らしい、高い給料もらっている癖に喧嘩だけ。何のために政治家しているのかしら?金のため?利益の為かしら?政治家は人を罵る為にいるわけではないでしよ?」
ミリアのストレスは厳しい
この仕事は好きだが、思想の違う相手に失脚を狙う与野党の議員の姿に正直・・・・・
愛想がつきており、心の中でうぜぇと思っていた。
与党議員でもあり、市長であるミリアからすれば進まぬ審議は腹が立つ・・・
ミリアは尊敬する初のゼントラーディ議員フェアリ・ラカジーラ(自由共和党)がいるから・・・
与党寄りであり、自由共和党会派に所属しているのだが・・・
政治家同士の政争にうんざりしていた。
これもゼントラーディ人が故か・・・・
戦いは好きだけど・・・・・下らない戦いは好きじゃない
事実、フェアリらゼントラーディ人議員も・・・・
地球人の政争は戦争よりも陰湿で、政策も考えないから大嫌いだと語っている。
ミリアからすればそんな相手とのストレス発散の為にYVF-22の視察をしたい・・・・・
が・・・・思っている矢先に与野党の政治屋相手の仕事・・・・・・
ミリア「あの利権しか考えない政治屋どもめ~!いっつも大事な政策を考えずにくだらない喧嘩して、こんな時ぐらい休ませなさいっての!」
マイケル「市長落ち着いてください!お嬢様に見られたらドン引きされます」
冷静さを失いミリアは思わず、紙の入った溶解ボックスをぶん投げようとするが・・・・
マイケルやエリスに止められる事になる。
普段ならバカねと、軽くスルーするが・・・・
今回はYVF-22の来訪があり、それが見れない為。
ミリアのイライラは更に進んだようだ。
半年後のバロータ戦役でミリアが市長なのに、バルキリーに乗って暴れていたのは・・・
ゼントラーディ人としての本能は勿論・・・・・・
与野党の政治屋に対するストレス発散
であったと言う。
後に市長を任期満了で終えた時の記念パーティで・・・・・
ミリアが政治家としてのヤバい本音を言いそうになり、周りに止められたと・・・・・
新統合宇宙軍の軍人であるミランダ・ジーナス中尉(当時)は記者の取材で語っている。
ミリア「よし市長として政治家として、市民への仕事!そして収入に見合う仕事をするわ!私こそが真の政治家として議員一同に伝えるわ!」
マイケル「流石ですミリア市長!」
ミリア「マイケル~予算審議会終わったら~YVF-22の視察入れといて!」
マイケル「えぇぇぇぇ」
ミリア「市民を守る新たな国防の盾を見るのも市長の役目です(キリッ☆)」
マイケル「あの市長、少年のような目でキラキラさせても・・・・・分かりました手配します。」
政治家としての責務を果たそうとするが・・・・・
やはり諦め切れていなかったのか、YVF-22の見学会を予約する。
マイケルは呆れ顔をしているが、止められないと思ったのか・・・
見学会の予約を入れようとする。
マックス「ぶあっくしゅん」
アリーナ「ジーナス船団長?」
マックス「なんでもない、それよりYVF-22の試乗を・・・・」
マックスは嫌な予感からのくしゃみをするが・・・・・
YVF-22の試乗を優先・・・・・ゼネラル・ギャラクシーの許可証を見せ試乗を要求する。
アリーナははいはいと、それを受理し・・・・・・
マックスにパイロットスーツを着せて、YVF-22のコックピットに乗せた。
カリーナ「あちちち、ハンバーガーが熱い・・・・でもこれがよろしいのよ。」
一方その頃・・・・
何も知らないカリーナ・バセット中尉はアボカドチーズバーガー5個を手に持ちながら歩いており
チーズバーガーを齧りながら幸せそうな顔をしていた。
憧れのミリア市長に会う機会はないが、シティ7の名物は最高。
シティ7は食べる事の大好きなカリーナは天国のような場所であった。
ドビュゥゥン
カリーナ「ん?何か飛び出す音が・・・・・」
突然、何か艦から飛び出す音が聞こえる。
一体なんだろうか?
カリーナは間抜けな面をしながら、ハンバーガーを齧りながらハンガーへ向かう。
カリーナ「うぉっす。」
アリーナ「お姉ちゃんこんにち・・・・って買いすぎ・・・・」
カリーナ「買いすぎじゃない、ベーシックだ!シェイク3個、ポテト五袋何処が買いすぎだ!」
アリーナ「まんまじゃない!!」
間抜けな顔して登場したカリーナにアリーナは挨拶と同時に突っ込み。
突っ込みに対しこれが普通と反論するが、アリーナはさらに反発する。
ハンバーガーを大量に待ってくる事は普通じゃない。
異常すぎる・・・・・
そうしたやり取りをしつつも・・・・
カリーナ「あれ?私のYVF-22は?アリーナ!」
アリーナ「あぁ試乗したわよ、ジーナス船団長が・・・・」
カリーナ「うそぉ!?アリーナ、嘘だと言ってよ!」
アリーナ「嘘じゃないよ、なんならチェイサーとして追いかける?」
カリーナ「追いかけるわよ、私の愛機だから。」
アリーナはカリーナにマックスがYVF-22を試乗したことを伝える。
それを聞いたカリーナは顔面蒼白しながら驚いた。
試乗する事なんて一度も聞いてない。
こうしている暇もない早く追いかけないと・・・・・
カリーナはマックスを追いかける為機体を探す・・・・・
カリーナ「VF-17Jナイトメアか、こいつを使うぞ!」
アリーナ「元々お姉ちゃんの愛機ね、チェイサーをそれでやるのね?」
カリーナ「そうよ、早く艦の中へ入って窒息死するよ!」
アリーナ「はいはい。艦長の許可をとるわよ」
カリーナはVF-17Jナイトメアに乗り込む。
YVF-22は自分が任された大事な機体であり、最新鋭機体である。
いくら天才パイロットの移民船団長でも、勝手に乗せるのは嫌だ!
怒りの顔をして飛び出していく・・・・
マックス「流石新型だ、中々いい機体だな。地球本国軍のVF-21ウォーホークも気になるが、売ってくれないだろうな。」
その頃、カリーナが飛び出した事を知らないマックスは悠々と飛んでいた。
やはり、この機体は最優秀。
いや予想以上の優秀な機体であった。
マックスは満足しそう確信した。
有能な機体に出会えてよかった。
今この時、最高な至福を味わっている。
カリーナ「船団長!それは私の愛機です!」
マックス「愛機か・・・・中々の言いようだねバセット中尉。」
カリーナ「私は新統合宇宙軍の軍人です、当然の事を言っているまでです。」
カリーナはようやくマックスの後方に到達した。
マックスは昔の性格のように語りかけるが、カリーナは激怒し反論した。
自分の任された機体・・・・総簡単に触らせたくない。
カリーナはマックスの乗るYVF-22の真上に移動した。
マックス「面白い私を追いかけるのだな!」
カリーナ「待て!」
BGM
マックスはカリーナを煽り、更に前へ進撃する。
カリーナは煽るマックスを追いかけるように全速で飛行する。
YVF-22のスピードは速い、VF-17の動きとは桁違いだ。
様々なDACTを経験したカリーナだが・・・・・
相手視点から見て初めてYVF-22の凄さを知った。
それだけではない、マクシミリアン・ジーナスと言う人間の技量も・・・・
とっくにバルキリー乗りを引退する年齢を過ぎているのに・・・・
この動き・・・・・・ありえない。
マックス「バセット中尉、余所見をしている暇か!」
カリーナ「バトロイド、くあっ」
マックス「中尉もバトロイドか、この動き・・・・君の母にそっくりだな!」
カリーナ「母さんを?」
マックスは旋回しファイターでカリーナに接近し、目の前で、バトロイドに変形。
危ないと感じたのか・・・・・
カリーナもバトロイドに変形し2機がそれぞれ至近距離で見つめ合う。
見つめあったが、すぐに距離を取る・・・・・・
マックス「優秀だが、鬼ごっこの勝ちじゃない。まだ・・・・・鬼ごっこはまだ終わってない私を捕まえてみたまえ!」
カリーナ「なっ!?待て!」
マックスは更に煽り、また飛び出す。
いきなりの飛び出しにカリーナは驚き、呆気にとられるが・・・・
すぐ正気へ戻り、マックスを追いかける。
【ウラガ級宇宙空母1番艦ウラガ】
リゾート艦リビエラにドッキングしているウラガ級宇宙空母ネームシップ浦賀。
数々の武勲をあげた武勲艦であり、スピカ3では被弾しながらも奮戦するなど・・・・
バトル7には負けずとも劣らずの
リヴィ「ミリア市長、うるさい議員に一喝演説!仕事のしない議員はずぐに辞表を出せ!議会は相手を罵ったり、政敵を失脚させる場ではない!政治の原点に戻れ!ミリア市長らしいわね。」
新統合宇宙軍リヴィ・ドーネン少尉
エラ「元軍人であり、エースのミリア。言う事は違う。」
新統合宇宙軍エラ・フィッツジェラルド少尉
リヴィ「でも船団長とは不仲。」
エラ「政治から痴話話~?」
リヴィ「軍人が政治に深く介入ない、それが鉄則よ。私は政治なんかより、ミリア市長とマックス船団長の痴話が気になるし。」
艦長がいない隙にオペレーターのリヴィとエラはガールズトーク。
今は特にする事がないため、雑談して暇を潰していた。
と言うよりいつもならもっといるが、今はいない。
楽しく会話していた二人だが・・・・
ビュゥゥゥン
エラ「!?今何か?」
リヴィ「何かの見違え・・・・」
ビュゥゥゥン
エラ「また来た!しかも至近距離!あっぶない!
目の前に何かが通りすぎる。
一度は勘違いかと思ったが、勘違いではない。
2機がブリッジスレスレに接近、そのまま通りすぎる。
二人は驚いてしまい腰を抜かしかける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/cb/ac0d4743f2a5e0e51e7ec05286cd17e9.png)
エラ「とにかく、データ照合とIFFを確認しましょう。」
リヴィ「了解。」
すぐさま席に座り、今の2機の確認を行う。
今の機体はなんだろうか?
二人はあらゆる機器を使い、機体の調べる。
結果・・・・
リヴィ「データ照合・・・・・IFF反応・・・・VF-17・・・・もう1機はVF-22。」
エラ「共にゼネラル・ギャラクシー・・・・まったく何をしているのかしら?」
リヴィ「さぁ?」
マックスの乗るYVF-22とカリーナの乗るVF-17だと判明。
何にも事情の知らない二人は、何とも言えない表情をしており・・・・
しばらく沈黙が続いた・・・・
マックス「ほう、ここまで追い付けるとは・・・・母譲りの技量の良さ、いやそれ以上か!」
カリーナ「訂正してください、母は尊敬してますが・・・・私は私です・・・国民の命を死んでも守る軍人です!」
マックス「そうかそうか、ならば私もそれに答えねばな!」
カリーナとマックスはドックファイトを続けていた。
マックスの背後を狙うカリーナは、ロックオンだけでもしようと試みる。
そうすれば一本はとれるはずだと・・・・・
マックス「うん?なるほどそう来たか、流石は優秀な士官だ!抜け目なし。ならばどうだ?」
背後を振り返ったマックスは何かを悟った。
自分がロックオンされようとしている。
ロックオンして一本とるつもりだと・・・・・
そう考えたマックスはふっと笑い、機体を急速に上に向かせ回転するかのように反転する。
カリーナ「バカな!そんな技は不可能だ!」
マックスの行動にカリーナは驚く・・・・
普通のパイロットでは出来ない荒業・・・・・
そうしているうちにマックスはカリーナの背後につき・・・
カリーナ「なっ!ロックオン!」
マックス「まだまだだね、これで君は死んだ。」
カリーナ「死んだか・・・・お見事です参りました。」
見事ロックオン、撃墜判定を出した。
これによりカリーナの敗北が決まった。
流石は天才、お見事なり・・・・
カリーナはヘルメットをとり、髪を手で整えながらマックスの方を見る。
やはり天才は考え方が違う・・・・カリーナはそう考えた。
二人は満足したのかアロー号へ戻った。
ミリア「あ~来てよかったわ~、真っ赤なボディにゼントラーディ系のボディ~幸せ~欲しいわ~」
カリーナ「ははは、大佐殿・・・・相変わらずですね。」
その後、ミリアが仕事を終えてやってきた。
赤い機体にゼントラーディ系統のボディいやクァドラン・ローに似た姿。
ミリアは年相応の女ではなく、まるで恋する女学生のようにYVF-22を気に入った。
気に入りすぎてキスしたり、コックピットの中に入ったりなどしていた。
そして・・・・
ミリア「新規導入には予算かかるけど、よし買った!マックス、地球の総司令部に導入申請とパーツのライセンス生産許可証を申請して!」
マックス「ミリア、今予算で与野党揉めているのにいいのかい?」
ミリア「ダイヤモンド・フォース、ルビー・フォース、ジャスパーローズの3特別飛行隊と私達の2機で先行導入よ!予算の面は無駄を省きます。一気には買えないわ。」
マックス「なるほどそうか・・・・」
ミリア「何かを守る為にはね、強力な力が必要なの・・・今回は高い買い物になるけど、市民の生命財産の為有効に使えるわ!」
マックス「ミリア・・・・言っている事と表情真逆だよ」
ミリアは機体のデータと姿を気にったため導入する事を決めた。
結構お高い機体であり、与野党の審議が煩くなるが・・・・
少し考えた顔をしたミリアは心の中で、説得力のある演説をしようと考えた。
カリーナ「大佐。」
ミリア「どうしたの?何かあるのかしら?」
カリーナ「YVF-22を誉めてくださってありがとうございます。担当した機体なので嬉しいです。」
ミリア「いいのよ、市民を守る為の力を見せてもらってこっちも嬉しいわ。母に負けずに頑張りなさい。」
カリーナ「ありがとうございます。」
カリーナはミリアから誉められるのが嬉しいかった。
大好きなミリアに誉められるのは大変名誉であり、カリーナの心臓はバクバクしていた。
ミリアとマックスが内火艇で去ると・・・・
アリーナ「よかったねお姉ちゃん、エースのミリアと話できて。」
カリーナ「本当によかった・・・・でもアリーナはなんで話かけなかったのよ?」
アリーナ「私はただ勇気がなかっただけだよ。」
双子の妹アリーナが近寄ってきてミリアと会話できた事に関する話をしてきた。
当の本人は勇気がなくて話しかけられなかったが・・・・
カリーナは気持ちをるんるんしながら部屋に戻り・・
アリーナはそのままYVF-22の整備に戻る
しかし・・・その後
彼女たち特にカリーナに重大な危機が迫っていようとはこの時、思ってもいなかった。
ED
【地球.月面アポロ基地】
BGM
新統合宇宙軍総司令部が置かれており、多数の大艦隊を保有する基地である。
そんなアポロ基地の一室にある資料が置かれた。
バロータ星系についての報告書である。
その報告書は決死の覚悟で持ってきた偵察隊による様々な記録。
撮影できなかったが、VF-14に類似する謎の可変戦闘機・・・・・
その報告書を一人の男が読んでいた。
その男の名前は星村和也、新統合宇宙軍の軍人であった。
星村和也少将「バロータ星系付近に未確認飛行物体か・・・・」
新統合宇宙軍参謀星村和也少将
「はいVF-14バンパイアに酷似するとの事です。下手すればVA-14ハンターに酷似したのもあるかと・・・・」
星村和也「なるほど・・・・なんと言う事だ、数年前にフロンティア船団に乗った有理と婿殿と可愛いユイちゃんら孫達が危ない!」
「いきなり冷静さを失ってどうするんですか?参謀?」
星村和也「いやすまん、絵里には内緒でな。」
報告を聞いた和也は一瞬、冷静さを見せたが取り乱した。
娘の一人星村有理と婿殿が乗っており孫娘のユイらが乗るフロンティア船団が襲われる。
そんな風に感じてしまった・・・・・・
副官に突っ込まれると、制帽を整え直し落ち着きを取り戻す。
星村和也「しかし、何者だろうな?彼らは?」
「分かりません、連中は何か確認するとすぐに逃げるので・・・」
星村和也「ぬぅ・・・・・下手すれば嵐が起こるかもしれんな。」
何者か分からぬ各地で目撃される未確認飛行物体。
一体何者なのか?
それは分からない・・・
「参謀、宇宙軍総司令官や地球の総司令部へ」
星村和也「やめておけ、今の司令官は地球至上主義者聞く耳持たんさ。ブリタイ司令官は左遷されるし、無駄に動けばこちらの首が飛ぶ。それに私の権限で部隊は動かせん。」
「そうでありますが・・・・・・」
星村和也「今は情報収集が優先だ、慌てるな。」
「はっ」
その後、参謀といろんなとやり取りを交わす和也であるが・・
下手すれば嵐が起こるかもしれないと一気に不安がった。
その嫌な予感はこれから半年後に起きてしまう事になり・・・・・
嫌な予感はマクロス7船団を一躍有名にさせる事になる。
次回
マクロス7船団から離れたアロー号
しかし
アロー号の前にVF-14に酷似した機体が現れる。
唯一まともに戦えるパイロットはカリーナしかおらず単身出撃し迎撃に入った。
これが過酷で過酷な数十時間の死闘の始まりであった。
もうカリーナは限界だな・・・・・
次回 異空の遭遇戦 後編
カリーナに死神が迫る