マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第242話 護衛対象を守り凶弾に倒れたラウラ

2019-08-27 16:52:26 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
翌日

ついにマリトラーン自治選挙活動が始まった。
各政党の候補者が国民に向けて自らの政策を訴えたりしていた。

今回ラウラ達の任務は不足の事態に備えて、選挙区の警備に当たる事である。
各地でテロリズムが活発化しており・・・各政党の候補が危ない。
かと言って中止する事はテロに対し屈服を意味をする。

全力をあげて候補や演説を聞きにきた国民を守らないといけない。
それが出来なければ最悪な事態になる事は目に見えていた。

フェアリ「皆さん始めまして、この度立候補しました自由共和党候補フェアリ・ラカジーラと申します。」

吉野大樹「始まったな、ラカジーラ候補の演説。」

ラウラ「結構いい笑顔、あんな風に選挙とやらやるんだ。」

フェアリの演説が始まる。
政治嫌いなラウラだが、フェアリの演説する姿を見て目を光らせる。

あんな風に演説するのか・・・・
戦闘しか知らなかったゼントラーディ人が議員になろうと努力しているんだ。
とラウラに選挙についていろいろと考えるきっかけとなる。

一方・・・・

星村絵里「さて、1つ頑張りましょうか。」

ミリア「モーア、・・・警戒心のない顔平然と出来るのね。」

星村絵里「警戒心のないように見えて、警戒してます。人の本心は表に出さずってね。」

ミリアと絵里はそれぞれバルキリーに乗りながら辺りを警戒している。
機動兵器を使ったテロリズムに対処する為だ。

バルキリーはファイターで警戒するのではなく、バトロイドでだ・・・・・・

マリトラーン正規軍が関与する反統合組織の襲来・・・・
生身による襲撃もあるけど、人型兵器の存在も脅威・・・・・
こうして警備しないと、いざって時に何もできなくなる。

備えあれば憂いなしと・・・・

ミリア「ラウラの奴、羨ましそうに見てるわね。」

星村絵里「そりゃそうっしょ、バルキリーオタクだし。」

ミリア「あら?珍しく同じ事を考えるのね?」

星村絵里「伊達に私、ミリアの部下やってませんから。」

そんなミリアと絵里達を羨ましそうな睨みを見て・・・・
ラウラが二人に嫉妬している表情を感じ取った。

楽しくやっている一方で・・・・・

チヒロ「本当ですか?」

「本国から国境は厳しい情勢らしい。」

チヒロ「くっ・・・・・」

チヒロはある連絡を受けとる。

それは・・・・・

カンナ・ヤギナヤ中尉率いるラダメロ小隊・・・
ミユラム・フロバスマ中尉率いるダリア戦隊などの国境警備隊と・・・
新統合軍国境警備隊と睨みあっている連絡であった。

こんな時期にそんな話は聞きたくない・・・・・・・・ニュース・・・
マリトラーンと新統合政府のいざこざ・・・・最悪だ・・・・

チヒロ「で・・・・・マリトラーン司令部から何か言ってませんか?」

「できる限り新統合政府とのいざこざはなんとしても起こさないでもらいたいそうだ。」

チヒロ「やはりか・・・・・・・」

上もその事を問題視しており・・・・・
チヒロ達に新統合政府側といざこざを起こすなと言う命令は当然のように出ていた。

新統合政府との関係は開戦を意味しており・・・・・

圧倒的軍事力を誇る統合政府とは戦争を回避したいと上は考えていた。

とにかく・・・・・・・
ラウラ達と協力して新統合政府のマリトラーン領における選挙を成功させなくては・・・・
チヒロは改めて決意する・・・・・

桐原少佐「何?新統合政府領とマリトラーン領で紛争?」

吉野大樹「言い争いが起こり、両国の上長が仲裁に入ってます。」

桐原少佐「嫌な予感しかしないね。」

吉野大樹「嫌な予感は回避してもらえれば・・・・いいのですが・・・・」

桐原少佐「まったくだ、余計な戦争は起こしたくないね。」

チヒロ達が得た情報は新統合軍側である茂人達にも伝わった。
選挙期間中に戦争になるような事があると・・・・

いろいろと厄介な事になる。

紛争が起こればダンシング・スカルとシーアンタレス隊共々紛争参加・・・・
最悪な事態だ・・・・・・・

茂人は頭を抱えて悩むが・・・・・・・・

桐原少佐「まて選挙期間中・・・・・マリトラーン軍正規軍に例のテロリストの内通があればこの情報は・・・・・・漏れている。」

吉野大樹「と言う事は・・・・・・・・・・」

桐原少佐「連中は何かしでかすぞ・・・・総員警戒!!」

この情報はマリトラーン正規軍から漏れている可能性がある。

だとすれば、例のテロリストは・・・・・
何かしでかす・・・・・・・

茂人は隊員達に警戒命令を出そうとした直後・・・・・・・・・

「死ね!!ゼントラーディ人が!!」

フェアリ「!?」

桐原少佐「しまった警戒が出遅れた・・・・・・・・・間に合え!!」

群衆の一人が拳銃を取り出し・・・・フェアリを撃とうとしている。
話している最中隙をつかれたか、暗殺者の動きが早かったのか・・・・・

だが・・・・・

フェアリが暗殺されようとしているのには変わりはない・・・・・
誰よりも早く先にフェアリを庇わないと・・・・・

茂人は走るが・・・・・・・

ドガァン

銃声が鳴り響く・・・・・・
間に合わなかったのか・・・・・茂人は目を閉じながら後悔するが・・・・・

フェアリ「ベルタリア准尉・・・・」

ラウラ「ご無事ですか・・・・・・候補・・・・・」

間一髪・・・・ラウラがフェアリを庇った。
そう言えば、一番近くにいたのがラウラだったな・・・・・・・・

なんとかフェアリを助ける事が出来て茂人は安堵した。

「放せ!政府ども!ゼントラーディ人に死の制裁を!」

暴漢はすぐさま取り押さえられた。
演説会は一時的に中止になり、一時群衆に武器になるような物がないか検査・・・
警備体制の増強などあたりは騒然となった・・・・・・・

フェアリは落ち着きを取り戻し・・・・
演説を行おうとするが、ラウラがぐったり倒れていた。

ロザ「ラウラ・・・・何寝ているのよ。さぁ・・・・立って・・・・・・きゃぁぁあ!!」

吉野大樹「どうした!?」

エラ「何があったの!?」

ロザ「ラウラ・・・・・・・撃たれて・・・・・・・」

吉野大樹「・・・・ラウラ・・・・・・まだ生きている・・・・・衛生兵!?酷い出血だ!救急車!!」

ラウラ脇腹を撃たれていた・・・・・・・
しばらく立っていたが、出血が進み意識が朦朧とし意識を失った。
すぐさま衛生兵が駆け寄り・・・・・・・ラウラの止血を行う。

しばらくして救急車がやってきて・・・・・・ラウラは軍病院へ搬送された。

劉夢華「少佐、ラウラの容態はどうなんですか?」

桐原少佐「幸い、輸血する為の血液パックがあり一命を取りとめた。傷口も綺麗にふさがる。」

ロザ「よかった。」

なんとかラウラは一命を取り留めた。
ラウラの血液と適合する輸血パックが見つかったのと・・・・
強靭すぎるゼントラーディ人の生命力に助けられたようだ。

ロザ達を始めとする女性メンバーはラウラの生存に安堵した。

吉野大樹「ラウラがなんとか生きていたか、よかった。」

神楽少尉「本当だな、ラウラちゃんが死んだら我が隊初の戦死者・・・・あだ・・・・」

吉野大樹「縁起でもない事言うな!!」

ラウラの生存はアンサーズ男性陣をも喜ばした。
男性陣は総出でM5カービン銃を構えながら、他党候補者を警護している。
生存の報は警備している男性陣を喜ばせ・・・・・

特に・・・・大樹が喜んだ。

だが・・・・・・・・

チヒロ「ラカジーラ候補・・・・」

フェアリ「私のせいだ、ベルタリア准尉が怪我をしたの・・・・・・・」

フェアリの精神に大きなダメージを与えた。

自分がターゲットであり、本来ラウラが受ける傷は自分が負うべきものであった。
だが、結果的にあぁなってしまった。

当分の間、大好きな可変戦闘機の操縦をできなくさせてしまった。

申し訳ないと思った。

フェアリ「すぐさま、軍病院へ向かう。」

「候補、まだ選挙活動が・・・・・・」

フェアリ「一人の兵が私を守る為に怪我したんだ・・・・一人の国民を見舞う事が出来なくて国民の代表になれないわ!」

「しかし・・・・・」

フェアリ「運転できます?」

チヒロ「なんとか・・・・・お任せください。」

だけど・・・・

ここで落ち込んでいる暇はない。
マリトラーンから派遣されたチヒロを使い、軍病院へ向かう事にした。
チヒロに関しては自由に使っても問題ないと言われているので大丈夫・・・・

秘書は苦言を言うが・・・・フェアリはチヒロが運転する車に乗り軍病院へ向かった。

ミリア「しぶとく生き残るのね。」

ラウラ「いやぁ正直死ぬかと思ったわ。」

星村絵里「流石キヨラ隊の兵士だよ。」

その後、ミリアと絵里がやってきた。
この頃になるとゼントラーディの脅威の生命力により・・・・
ラウラの意識が回復し、何事もなく過ごせるような状態になっていた。

普通にミリア達と普通に談笑できる感じに・・・・

フェアリ「ベルタリア准尉、無事だったか。」

ラウラ「ラカジーラ候補、それにチヒロちゃんまで。」

チヒロ「無事で何よりです。」

ラウラの病室に入ったフェアリ達は元気姿を見て驚いた。
大量出血で意識朦朧としたのに半日も過ぎない時間で回復した。

チヒロはともかく、フェアリはゼントラーディ人の生命力の凄さを知る。

どんなに瀕死に陥ろうとも元に戻る・・・・・
ゼントラーディ人の強さを・・・・・

でも・・・・・・

フェアリ「なんであんな無茶な事を・・・・私のために傷を・・・・死にかけたのに・・・・・・」

やはり迷惑かけた事には変わりはない。

戦場の時は残忍なゼントラーディ人であるフェアリだが・・・・
戦闘以外のフェアリは戦を嫌う欠陥品と言われる程穏やかなゼントランだ。

死ぬ可能性を犯してまで自分を守ったラウラに強い自責の念に押されていた。

だけど・・・・・・・・・・・・・・

ラウラ「今回の任務はラカジーラ候補を含む護衛対象を守る事が私の使命です、各候補が無事に開票日の結果発表と登院までの間・・・・・命をかけて守ります。命を亡くそうとも役目が果たせるなら満足です。ラカジーラ候補。最後まで頑張ってください。」

フェアリ「ベルタリア准尉・・・・・・」

ラウラ「愛する国民を守るのが軍人としての使命です。」

ラウラからすれば守るべきものを自分の命を捨てる覚悟で守れた事に満足だった。
フェアリはこれからマリトラーン自治政府の議員になるかもしれない。

ゼントラーディ人初の議員になり、ゼントラーディ人の社会的地位の向上に繋がるし・・・

マリトラーン政府との外交問題改善に繋がる一手を担うかもしれないと考えた。

星村絵里「ラウラもらしくない事言えるようになったね、流石だよ。お姉さん感激。」

ラウラ「よせよ、軍人として当然の事でしょ。」

ミリア「ほう・・・ゼントラーディ軍軍人だったらそんな事言わなかったでしょ。自己戦果、自己満足・・・・ 」

ラウラ「今は地球の軍人だよ、そんな小さな事で戦う今の私ではありませんよ~だ。」

ミリア「あっきれた」

フェアリ「なるほどね・・・なるほど・・・・」

この時フェアリは感じた。
ラウラがこのような生命力と精神力、軍人としての使命感を持てるようになったのは・・・・
ゼントラーディ軍軍人としての経験と地球の軍人としての経験・・・・

そこから今のラウラが形成されている。

フェアリはそう感じた。

翌日・・・・・

ラウラ「ラウラ・ベルタリア准尉、復隊します。」

吉野大樹「待てやおい!!昨日撃たれて意識朦朧復帰早くないか?」

ラウラ「いやぁ早く復帰しないとね。」

ロザ「安静にしてなよ。」

ラウラ、まだ入院しとけと言われているのに復隊した。
なんでもじっとしているのが嫌だとか・・・・

アンサーズの隊員はラウラの無茶な行動に呆れるが・・・・・

一同はラウラらしいと渋々認める事になった。

今回、暴漢程度だが、まだ気が抜けない

選挙活動は始まったばかりだ・・・・・まだまだ仕事は終わらない・・・

そして次は銃で負傷することですまないけがを負うかもしれない
そのリスクを負う戦いはアンサーズに着々と近づこうとしていた。
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ソラ・ゼラシース

2019-08-27 03:06:02 | ゼントラーディ系図鑑



【所属】
ゼントラーディ軍
新統合軍
【階級】
中尉
【生年】
1996年
【解説】
新統合軍月面パトロール艦隊所属
バルキリーパイロットとして、パトロール艦隊の警護を行う
中々有能なパイロット。
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イワナ・ガーレット

2019-08-27 02:35:45 | ゼントラーディ系図鑑



【所属】
ゼントラーディ軍
新統合軍
【階級】
少尉
【生年】
1998年
【解説】
新統合軍月面補給基地警備飛行小隊隊員
空士タイプのメルトランのスキルを活用し、可変戦闘機パイロットとして活躍した。
おしゃれにはうるさい
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トキハ・チューニレ

2019-08-26 22:22:11 | ゼントラーディ系図鑑



【所属】
ゼントラーディ軍
新統合軍
【階級】
少尉
【生年】
1997年
【解説】
新統合軍第1技術試験航空隊所属するメルトラン。
第1技術試験航空隊はVFナンバー以外のバルキリーの試験を行う部隊の一つである。
彼女は戦後、空士長としてのスキルを生かしマイクローン化し可変戦闘機パイロットへ。
勤務評価がよかった為推薦で配属された。
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ミリア隊名簿

2019-08-22 23:54:43 | マクロス
隊長・1級空士長
ミリア・ファリーナ
副官・2級空士長
デワントン・フィアロ
メール・ナリフェーン
隊員・3級空士長
メフィア・メルダーン
エリアーノ・ミフェス
ラミーズ・ミラーム
ミィーズ・ケラン
ネネ・シャーロック
クラン・ノーズ
アマテラ・サーノ
イリア・ファローン
シャロ・ノーズ
エアット・スペルズ
シャン・クロッケル
オーサ・ロス
アルル・ナリオ
ユリア・ムローン
アリッサム・ヒスロー
コムロ・ニシカン
ラサラ・ネール
クレリア・アルノート
メデューサ・ハンブロック
アンリ・ヤブローズ
モーア・カリダム
エンミラ・ファリーナ
メデュラ・シャーニナ
オメル・ストール
ルーナ・ロレッサ
ビネーク・フィーズ
ミツル・ファレット
アギ・キラ
ジャル・ノット
フェリロ・ラース
メサーラ・ラミル
戦死
モリア・ヘルネース
ミネリア・アジハ
サリア・カッタ
クロン・バジェス
モシアート・クロウド
ジャリア・トリモス
ミラーノ・アンケス
シャクラ・トレック
マジャノ・サドス
ジャコ・トリモス
サン・カロス
ジュンナ・ヘリオス
シャーダ・ロッサ
ルン・サード
キフェル・ノック
デロパ・ハロス
マジョル・クロッサ
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法事のグルメ 江戸川区割烹いこい

2019-08-17 18:54:10 | グルメ

(一膳目)


(二膳目)


(三膳目)


(四膳目)


(五膳目)


(六膳目)


(七膳目)
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2月11日の出会い 第3部 ライジングサン

2019-08-14 23:08:39 | マクロス短編
ライジングサン

旭日の事である。
日本列島には1999年までに日本国と呼ばれた国が存在した。
今は地球統合政府に統合され消えたが・・・・

日本の象徴である皇族と旧皇族らは月面に住み、新たな日本文明存続を目指した。

日本本土は引き続き極東エリアの重要地帯として機能するが・・・
ゼントラーディ軍の攻撃により壊滅した。

だが

日本の益荒男と撫子は簡単には滅び去りはしない。
北海道から沖縄までの旧日本国領には各地に多数の人間が生存した。
シェルターや地下基地、砲撃の直撃から逃れた地域などある程度残存していた。

人類はそう簡単には滅ばない

単純な生き物でもない、悪運に恵まれた種族なのだ!

OP(読む前に必聴)

【2010年2月23日硫黄島基地】

ゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊の砲撃から1週間が経った。
硫黄島を含む小笠原諸島の地球統合軍の生存者達の身元確認が完了。
残存艦艇を中心に部隊の再編成がまもなく完了予定である。

そしてこの時期には極東方面軍司令部や東北から南西までの各分司令部とコンタクトがとれ・・

まもなく全世界の部隊とコンタクトがとれる予定である。

よい話だけではない

南部信実「驚いたな・・・世界各地で戦闘とは・・・・」

南部中尉「壊滅したとは言え、この戦いなんだと言うんだ。もう戦いよりも、復興するのが先だろうに・・・ゼントラーディもそうだ!帰る場所を失ったのに、なぜ馬鹿な抵抗を・・・・」

日本列島と極東太平洋地域では残留ゼントラーディ軍と小競り合いしていた。
特に日本列島東北地方では残留ゼントラーディ軍と・・・地球統合軍残留部隊そして・・・
大気圏から降りたマクロスとブリタイ・ラプラミズ同盟軍が戦闘を繰り広げていた。

日本を含めた極東太平洋地域の話だけではない。
全世界でも同じような事が起きている。

信義は強く抵抗を続けるゼントラーディに対し怒りを感じる。
無意味な戦いを続け人を殺し続けることに・・・

腹が立つ

でも・・・・

フィリア「何怖い顔をしているの?」

南部中尉「フィリア・・・なんでもない。」

フィリア「なんでもないじゃないわよ、私たちの同胞の事を考えていたんでしょ。」

南部中尉「そうだ、こんな戦いを続けるなんて・・・」

フィリア「なるほどね、確かに分かるわ。でも・・・・彼らも後には引けないと言う気持ちがあるのは分かって・・・ゼントラーディ人はそんな種族だから。」

南部中尉「フィリア・・・・」

フィリア「でも終わらせたい、地球人である信義とゼントラーディ人である私がこうして仲良く喋っているんだから。和解し戦争を終わらせたい。その為なら信義達と共に戦うわ。」

信義にとってフィリアの存在はありがたかった。

いや皆からも好かれており・・・・
皆の癒しになっていた。

フィリアは真面目であり、皆と打ち解けようと・・・
地球の事を必死に勉強したり、コミュニケーションをとるなど努力した。
最初は地球を攻撃した恨みから責められた事があったが・・・

フィリアの熱意が皆の心をつかみ・・・
今では十分に信頼関係を構築できるようになっていた。

大浦未海「すっかり彼女人気者ですね・・・・」

津軽信孝「ふん・・・・・・」

大浦未海「ちょっと・・・・」

信孝達もフィリアを認めるようになったが・・・表向き出してはいない
フィリアの話になると信孝は何処かへ行ってしまう。

未海は信孝を追いかけようとするがすぐに辞める。

大浦未海「まっあの分からず屋はほっといてフィリアと絡もう。」

フィリアを責めるより喋っていた方が楽しい。
未海はそう考えており、フィリアの所へ向かった。

硫黄島基地を含む小笠原諸島は比較的に安定していた。

が・・・・その頃日本列島では・・・

【旧東京.地球統合軍残存部隊集結ポイント】

日本列島の中枢東京の地球統合軍残存部隊集結ポイント。
ここに地球統合軍残存部隊が集結していた。

残存部隊は集結するが、各地のシェルター探索もあってか・・・
軍警察は点在しており・・・思うように集まっていない。
そんな中で・・・・・・

早露中尉「ジョンソン少尉無事だったのか・・・」

ミラード「お陰様で、なんとか・・・・」
地球統合宇宙軍ミラード・ジョンソン少尉

信義と分かれた早露は新たにマクロスの仲間と合流した。

合流したマクロスの仲間の一人・・・・
ミラード・ジョンソン少尉、アメリカ合衆国出身の黒人アメリカ人である。
1988年生まれの22歳の若者であり、一条輝の二番機を勤めていた。

夢はテストパイロットと、いろいろとやりたい事のある益荒男である。
後にニューエドワード基地の司令官としてスーパーノヴァ計画に関与するのだが・・・
それは後の物語。

そんなミラードだがマクロス所属のVA部隊や・・・・
ブリタイ・ラプラミズの兵士と共に北関東に降下し救助活動を行った後・・・
東京に馳せ参じた。

早露中尉「ジョンソン少尉・・・・一条の奴は無事なのか?」

ミラード「分かりません、あの戦いで部隊は散り散りでしたので・・・・唯一分かるのがマクロスが生きている事実です。」

早露中尉「そうか・・・・マクロスが生きているなら一条の奴が生きている事を信じたいが・・・」

とはいえ・・・・・
ミラードの所属していたスカル隊は散り散りになり・・・
他の面子の安否が確認されていない。

上では各地の地球統合軍の安否確認は出来るが・・・・
あくまでも上層部だけの話であり詳しい詳細は把握できない。

早露中尉「まぁいいとにかく、状況・・・・」

ズドォンズドォン

ミラード「なんですか?これ?」

早露中尉「あいつらだな、説明するのは遅い行くぞ!」

ミラード「あいつらって誰だよ?」

会話している最中に千葉方面から砲声が聞こえてくる。

早露は何か知っているようで、呆れた表情を浮かべるが・・・
そのまま部下と仲間を引き連れ、砲音のある先に向かう。

ミラードは何の事か分からなかったが・・・そのままついて行った。

島田義治「宇宙人どもめ!地球の戦い方を舐めるな!千葉士魂戦車部隊遊撃!」
地球統合陸軍島田義治大尉

厳つい体育系男児である戦車隊長島田が戦車に乗りながら叫びながら指揮する。
島田の指揮により、僚両がゼントラーディ軍のリガードに砲撃を命中させ撃破する。

血気盛んな島田らが乗る戦車は90TYPE戦車改
かつて日本国陸上自衛隊90式戦車と呼ばれた戦車である。
極東方面軍のMBTとして引き続き配備され、OTMの技術を導入している。
90式戦車の弱点を改善されたばかりか、移動困難な場所でも動けるようになるなど・・・・

性能面が向上している。
千葉方面に配備され、地下格納庫に収用されていたが・・・
ゼントラーディ軍の砲撃から人員共に幸いに逃れた。

ある程度の混乱があったが、装甲車やトラックを用いて復興作業に従事。
多数の民間人の救助にあたった。

だけど、敵に遭遇する場合があるが・・・
島田の指揮により、敵を翻弄する活躍を見せていた。

「マイクローンめちょこまかと隠れやがって・・・」

「ガルズ、下だ!」

「ラック!?」

諏訪部敏夫「第1空挺団無くとも、精鋭無比の魂は忘れず!撃て!
地球統合陸軍諏訪部敏夫少佐

諏訪部愛璃「母さんや弟の仇思い知れ!
地球統合陸軍諏訪部愛璃准尉

ズゴォン

諏訪部敏夫「別攻撃地点へ移動、遅れるな!」

島田だけではない、諏訪部少佐率いる空挺部隊も彼らと行動を共にし・・
ゲリラ戦を仕掛けている。

ゼントラーディ軍に対する大事な者を失った悲しみ、怒り・・・・
悲惨な状況でも戦う兵士達の戦う源である。

この戦いから

そして時は遡る

南部中尉「日本本土に行けですか?」

栗林大尉「そうだ、日本列島の残存部隊と合流し民間人の救助とゼントラーディ軍の排除をしてもらいたい。」

南部中尉「救助・・・・ですか・・・・」

比較的に落ち着いていた硫黄島基地に極東方面軍司令部から命令が出た。
出せる戦力を投入し、日本列島に残存している地球統合軍と合流せよ・・・

と言う命令であった。

今回連れていくメンバーは・・・・

◆第1硫黄救助隊
指揮官・南部信義中尉(VF-1Aバルキリー)
副官・ジェームズ・クルーズ少尉(Sv-52α)
隊員・フィリア・ナージャ准尉(Sv-51α)
隊員・劉志開准尉(Sv-51α)

◆第2硫黄救助隊
指揮官・津軽信孝中尉(VF-1Aバルキリー)
副官・アラン・ド・ヴィリエ少尉(Sv-52α)
隊員・キム・グンソク少尉(Sv-51α)
隊員・金沢時弘少尉(Sv-51α)

◆作戦司令部EC-33Bディスクセンサー
指揮官・伊達政勝少佐
パイロット・レイモンド・ビショップ少尉
パイロット・島川遥風少尉
通信隊員・大浦未海.少尉
通信隊員・原川泉.少尉
陸戦隊員・スニル・モディ大尉
陸戦隊員・ロドリゴ・ロレンザーナ中尉
陸戦隊員・ムワイ・ケニヤッタ少尉
陸戦隊員・赤井村秀少尉

南部中尉「津軽はともかくフィリアさんまで・・・」

栗林大尉「使える人間は多い方がいい、今は人手不足だ。分かってくれ!」

南部中尉「・・・・・了解」

ゼントラーディ軍の兵士であったフィリアがいた。
地球統合軍の軍服を着ているとは言え、フィリアは地球統合軍の軍人ではない。
ゼントラーディ軍の軍人である。

階級がある事は暫定的に入隊され与えられたもの・・・
栗林大尉はそう語っているが、決めたのは基地司令官だろう・・・・

信義はそう考えつつも、了承する。

フィリア「日本列島とやら久しぶりだね。」

南部中尉「あぁそうだな。」

フィリア「元気ないけど大丈夫?」

南部中尉「いやなんでもない。」

その後、信義達は飛んだ・・・・・日本列島の大地に向けて

信義は内心心配であった。
日本列島の今頃どうなっているのか?
沖ノ鳥島のようにゼントラーディ軍が教われているのではないか?

と心配してしまう。

そうしているうちに房総半島にたどり着く

津軽信孝「旧館山航空基地付近に到達SH-60KとSH-60J合わせて5機、海軍兵士と陸軍兵士約90名と民間人約100名を確認、流石軍施設だな。」

千葉県の軍事施設が見えた、館山航空基地は砲撃の津波を受けたのか建物は破壊されていたが・・・
生き残りがいたようで数百人の生存者が見つかり・・・
房総愛宕山は無事な為か、峯岡山分屯基地がほぼ無傷であった。

木更津基地や木更津分屯基地、柏訓練場・・・
下志津基地や下総航空基地、習志野基地や松戸基地を回ったが・・・
ちらほら生存者が見れる・・・・

軍事施設のシェルターは頑丈であり、ある程度の生存者が見つかるようだ。

後は浦安方面を通過して東京へ向かうが・・・・

フィリア「戦闘音が聞こえる!」

南部中尉「空中戦と地上戦だ・・・激しいぞ!』

大浦未海『中尉、友軍はゼントラーディ軍と交戦中。司令より救援任務発動されました。」

南部中尉「了解、各員突入するぞ!」

途中戦闘の光を確認する。

空中戦と地上戦が行われておりかなり激しいく・・・・
司令官の伊達から交戦中の友軍の救援命令を出された。

一人でも多くの友軍を救え

これが今出されている地球統合軍代理司令官である・・・・
ブルーノ・J・グローバル准将からの命令であった。

ズゴォン

「隊長、森久保と田島の3番車やられました。」

島田義治「早露と新参連中が来たが、多勢に無勢・・・・やばいな。」

戦場では早露率いる部隊と合流し・・・・・
島田率いる戦車部隊と諏訪部親子の歩兵隊が戦っていたが・・・・
多勢に無勢と、火力の違いにより犠牲者を出していた。

経験が多い早露とミラード達は善戦していたが、島田達は犠牲者をある程度出している。

「がっ・・・・痛い・・・・・痛い・・・・・」

諏訪部愛璃「さつきちゃん!?」

諏訪部敏夫「愛璃・・・・・移動だ急げ!!」

諏訪部愛璃「嫌だ・・・・さつきちゃんを置いていけない!!」

諏訪部率いる歩兵隊の愛璃の親友が爆風を受け負傷した。

親友は爆風により腹に破片が突き刺さり、もう助からない致命傷を追い・・・
それを見た愛璃は気が狂ったかのように泣き叫びながら親友に駆け寄る。

だが

戦場は悲惨だ・・・・・・・

親友を見捨てないといけない状態になる・・・・・・・・
次の戦闘エリアに移動しなくてはならない状態になる。
愛璃は抵抗するが、諏訪部少佐は無言で見る・・・・

諏訪部敏夫「助からないなら・・・・せめての助けとして・・・・・」

カチャ

諏訪部愛璃「やめて父さん、さつきちゃんを撃たな・・・・」

ガァン

諏訪部敏夫「・・・・・すまぬ・・・・・・准尉・・・・・・」

諏訪部愛璃「さつき・・・・さつきちゃん・・・・どうして・・・・父さん・・・どうして・・・・」

諏訪部敏夫「おい娘を引っ張れ!!」

『ハッ・・・・』

諏訪部愛璃「人殺し・・・・父さんの人殺し・・・・・・殺す事なかったじゃない・・・・さつきちゃんを返せ・・・・」

「准尉・・・・移動です・・・・」

諏訪部愛璃「許さない!!父さんなんて・・・・・・・死んでしまえばいいんだ!!」

諏訪部敏夫「すまん・・・・・・・・愛璃・・・」

致命傷を負った愛璃の親友を射殺した。

痛みで苦しむ地獄から開放するための介錯であったが・・・・・
娘である愛璃から恨まれてしまうが、諏訪部少佐は苦痛な症状を浮かべる・・・・・
本来はこうしたくなかったと・・・・・・・

こんな真似は・・・・・・・・

早露中尉「くっ・・・・・・・こんな事・・・・・・くそが!!」

ミラード「中尉殿・・・・・・・・」

早露中尉「大人しく1週間前に戦争が終われがいいものを!!分らず屋のくそ野郎が!!若い娘の命を・・・・許さん!!」

その様子を見ていた早露が切れた。
あまりも惨い戦場の光景に切れてしまった。

襲いかかるヌージャデル・ガーに対し肉薄して攻撃・・・・・
バトロイドに変形しヌージャデル・ガーの頭をレーザーで少し焼き・・・・
腕を使い、首をもぎとる・・・・・

ミラード「ジャパニーズは怒らせると怖いな、バーサーカーみたいだ。おっ・・・・・・・・」

「早露殿!友軍部隊が接近しています。」

早露中尉「何!?友軍か・・・・・」

ミラードが早露の恐ろしさを実感した直後・・・・
救援のため来援した信義達がレーダーに映る。

信義達の来訪に早露は落ち着きを取り戻した。

南部中尉「ゼントラーディ軍と言う奴か・・・・」

津軽信孝「先陣は第2部隊が・・・・」

南部中尉「待てよ!おい!!」

フィリア「ちょっと・・・」

信孝率いる部隊が先行し突入・・・・
先駆けを許せない信義が激怒して、そのまま突撃・・・・

お互い手柄を取り合う形のようで競争しながら戦った。

「隊長!!」

島田義治「反撃を開始するぞ、突撃!!」

信義と信孝のあれは戦場的には不味いが・・・・・

味方の来援はこの場にいた統合軍兵士と同盟ゼントラン兵士を勇気づける。
この勢いに乗りゼントラーディ軍に対し総攻撃を開始・・・・

勢いに負けたゼントラーディ軍は総崩れになり壊滅した。

早露中尉「よく来てくれたな、歓迎するぞ。」

南部中尉「任務でありますし、早露中尉と合流できて何よりです。」

早露中尉「そうか旨い酒があれば完璧なんだな。」

戦闘終了後、二人はバルキリーを降り・・・握手し語り合う。
1週間の間、お互い生きていた事を喜び合うかのように・・・・・

遠い場所で戦っていた戦友が生きていた事実は最高に嬉しい・・・・・・

早露中尉「フィリア君、無事にやっていけているかね?」

フィリア「はいおかげ様で・・・・」

早露中尉「そうか、上手くやれよ。戦後が来れば立派な地球人になれる。」

フィリア「地球人ですか・・・・・・」

早露とフィリアの会話も和やかになった。

フィリアに戦後に地球人になれると言ったのは、上から・・・・
恭順したゼントラーディ人に地球国籍を与える事から・・・・

戦後、純粋なゼントラーディ人を始め・・・
統合政府に編入されたり、移住したヒューマノイドは○○地球人と言われた。
アメリカの○○系アメリカ人の言い方を引き継いでいる。

無事にフィリアが戦争を生き抜けばゼントラーディ系地球人1世と言われる身分になる。
それを聞いてフィリアは戸惑いながらも歓喜した。

諏訪部敏夫「愛璃・・・お前に・・・・」

諏訪部愛璃「うるさい!!私の親友を殺した人殺しとは会話したくないわよ。」

諏訪部敏夫「・・・・そうだな・・・父さんは母さんも守れず、お前の親友を殺した人殺しだな・・・・・」

諏訪部親子は荒れていた。
戦闘中の致命傷を負った戦友を安楽死させた事に愛璃は激怒していた。

涙を流しながら人殺しと父に言う愛璃・・・・・

諏訪部少佐は落ち込みながら自己嫌悪に陥る・・・・・

「マイクローンめ・・・ただではすまさない・・・・」

倒れていたヌージャデル・ガーのパイロットの意識が回復した。

前には諏訪部親子がおり、ゼントラーディ人の兵士は憎悪に満ちた目で見る。
チッポケな種族が偉大なる戦闘の民ゼントラーディ人に屈辱を与えた・・・・・

中には自分たちを裏切った裏切り者の恥知らずもいる・・・
自分の命は長くない・・・・・・
せめて目の前にいる・・・マイクローンを殺させねば・・・・・

ゼントラーディ人は自分の意識を諏訪部親子に集中させる。

「マイクローン共が!!」

諏訪部愛璃「きゃああ」

諏訪部敏夫「危ない・・・・愛璃!!ぐあぁ・・・・」

倒れていたヌージャデル・ガーが上半身起き上がり・・・・
愛璃に向けてパルスレーザーを撃った・・・・

銃弾は命中しなかったが、至近距離であり・・・爆発が起こる・・・・
娘の危険を悟った諏訪部少佐はすぐさま愛璃を抱き込むように庇った。

フィリア「この!!」

直後にフィリアがヌージャデル・ガーの腹部を至近距離から撃ち黙らせる・・・・・
ヌージャデル・ガーの機能は完全に損失し、そのまま動かなくなった・・・・・

爆炎が晴れ・・・・諏訪部少佐と愛璃は無事に見えるが・・・・・・

諏訪部愛璃「父さん・・・・・・・」

諏訪部敏夫「すまない・・・・・・・・・愛璃・・・・・・大事な親友を介錯して・・・・・仕方がなかったんだ・・・母さんや戦友を守れなくて・・・・すまん・・・・最期にお前を守れて・・・よかっ・・・・・・」

諏訪部愛璃「父さん・・・・・父さん・・・・あっ・・・・父さん・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁ」

諏訪部少佐は爆風により腹部を直撃し、出血多量で息絶えた。
突然の父の死に・・・・・愛璃は泣き叫んだ。

さっきは憎んでいるような素振りをしていたが愛璃は・・・・・
父に謝りたかった。

本当は分かっていた、親友が助からなくて・・・・
父は苦しませないように安楽死させた事を・・・・
分かっていたけど、あの態度をとってしまった。

誤りたかった・・・・・
心のそこから・・・・・

それが二度と出来なくなってしまった・・・・・

フィリア「そんな・・・・・・・何故だろう・・・・仲間の死はそこまで深く感じないのに・・・・この地球人のメルトランを見ていると・・・・この感情は何・・・・これは・・・・・」

「フィリア空士長殿・・・・・も感じたのですか?」

フィリア「あなた達も・・・・」

「今この光景を見ているとなんとも複雑で不思議な気分になります、なんとも言えない苦痛な感情が・・・・」

家族を持たないフィリアを始めとする愛璃の父の死に複雑な感情を覚える。
戦場で仲間が死ぬのが当たり前の生活を送っていた彼ら彼女らからすれば見た事のない光景であり・・・・

今まで感じた事のない感情を抱かせるのに十分過ぎる場面である・・・・・

何十何百の仲間の死を見てきたフィリアは苦痛な感情を覚える・・・・・

南部中尉「フィリア、大丈夫か・・・・・」

フィリア「なんとか・・・・・でも・・・・」

南部中尉「その目・・・・涙・・・・」

フィリアの目から涙が零れていた。

目の前の光景は・・・・・・フィリアに悲しいと言う感情を抱かせた。
あまりにも苦痛で、悲惨な光景・・・・・・・

今までに経験した事のないような・・・・

信義は今のフィリアの気持ちを考えこれ以上何も言わなかった。

数時間後・・・・信義は日本列島某所の極東方面軍基地にたどりついた。
比較的に治安は保たれており、大勢の人々で賑わっていた。



南部中尉「デストロイド・マサムネ、こんな奴もいるのか・・・・・」

最初に出迎えたのはデストロイド・マサムネ。
デストロイドの中では優秀の部類に入るメカニックである。

戦前に一度だけ見た事があり、マサムネの頼りのある威容に信義は改めて恐縮してしまう。

早露中尉「取り合えず、島田さん達と諏訪部の遺児らと共に別のエリアに駐屯する・・・後、うちのミラードを預かる。」

ミラード「すまんが、俺は一条隊長の・・・・」

早露中尉「同じマクロスの飯を食ったろ・・・・」

ミラード「う・・・・俺はミラード・ジョンソン少尉だ、気軽にミラードと呼んでくれ。ジャパニーズサムライ。」

早露と分かれる前にマクロス所属だったミラードが残された。
ミラードは言動は真面目だが、少しだけ映画でよく見るような黒人キャラをした言動をする。

それには信義達も驚かされる。

いや驚かされる出来事はこれからもっと起きるだろう・・・・
信義は改めてミラードに敬礼し、落ち込むフィリアと共に貸し出し予定の仮説宿舎へ向かった。

これから起きる地獄と驚きを予感しながら・・・・

ED

【三宿基地跡地】

東京世田谷にあった三宿基地では生き残りの統合軍兵士が生存者を集めていた。
近隣の用賀補給集積基地からも生存した兵士や民間人が集結。
補給物資と共に、ひもじい生活を強いられていた。

神崎涼子「暑いわね、2月とは言え・・・・」
地球統合陸軍神崎涼子候補生

神崎涼子候補生
まだ20歳にも満たない幼い兵士もその中の一人であった。
三宿基地に新設された養成生で訓練を受けていたが・・・・

ボドルザー艦隊の襲撃の際にシェルターに避難し難を逃れた。

広瀬優香「神崎さん、目黒の方の生存者の名簿纏めたよ。」
地球統合陸軍広瀬優香候補生

神崎涼子「広瀬候補生、それは上官へ渡すものよ。」

広瀬優香「ごめんうっかりしていた」

同期達は生存し同じ班の面々はなんとか生きていたが・・・
基地の建物にいた大人達は皆死んでしまった。

東京が壊滅した酷い姿と共に・・・・

神崎涼子「破壊されつくした東京の空か、これからどうなるのかしら?」

神崎は空を見上げる・・・・

これからの未来を心配しながら・・・・
これからどうなるのかを・・・・

【次回】

信義達に新たな任務が下る。

朝霞基地と練馬基地の生存者がゼントラーディ軍の包囲を受けそれらを開放せよ!
信義は伊達司令官を中枢に、津軽チームと分かれ少数精鋭の救出ミッションを行う。

だが

信義が向かった朝霞基地にゼントラーディ軍の新たな強敵とあの強敵が布陣していた。

次回

最強の敵の女兵士

【機体】


VF-1A-RFアタックリコーンバルキリー
【解説】
硫黄島偵察飛行隊に所属する偵察バルキリー。
偵察と言っても十分な自衛装備を有する。
換装してA型と同様の任務を行う事が出来る。

このカラーリングのパイロットは南部信義



VF-1Aバルキリー

【解説】
硫黄島にて編成された小笠特別飛行隊の機体の1機。
南アタリア島消滅後、数少ないVF-1Aの1機であった為重宝されていた。
パイロットは津軽信孝など。

このカラーリングは僚機として複数あるが、津軽機以外硫黄島に残された。

コメント
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