翌日
ついにマリトラーン自治選挙活動が始まった。
各政党の候補者が国民に向けて自らの政策を訴えたりしていた。
今回ラウラ達の任務は不足の事態に備えて、選挙区の警備に当たる事である。
各地でテロリズムが活発化しており・・・各政党の候補が危ない。
かと言って中止する事はテロに対し屈服を意味をする。
全力をあげて候補や演説を聞きにきた国民を守らないといけない。
それが出来なければ最悪な事態になる事は目に見えていた。
フェアリ「皆さん始めまして、この度立候補しました自由共和党候補フェアリ・ラカジーラと申します。」
吉野大樹「始まったな、ラカジーラ候補の演説。」
ラウラ「結構いい笑顔、あんな風に選挙とやらやるんだ。」
フェアリの演説が始まる。
政治嫌いなラウラだが、フェアリの演説する姿を見て目を光らせる。
あんな風に演説するのか・・・・
戦闘しか知らなかったゼントラーディ人が議員になろうと努力しているんだ。
とラウラに選挙についていろいろと考えるきっかけとなる。
一方・・・・
星村絵里「さて、1つ頑張りましょうか。」
ミリア「モーア、・・・警戒心のない顔平然と出来るのね。」
星村絵里「警戒心のないように見えて、警戒してます。人の本心は表に出さずってね。」
ミリアと絵里はそれぞれバルキリーに乗りながら辺りを警戒している。
機動兵器を使ったテロリズムに対処する為だ。
バルキリーはファイターで警戒するのではなく、バトロイドでだ・・・・・・
マリトラーン正規軍が関与する反統合組織の襲来・・・・
生身による襲撃もあるけど、人型兵器の存在も脅威・・・・・
こうして警備しないと、いざって時に何もできなくなる。
備えあれば憂いなしと・・・・
ミリア「ラウラの奴、羨ましそうに見てるわね。」
星村絵里「そりゃそうっしょ、バルキリーオタクだし。」
ミリア「あら?珍しく同じ事を考えるのね?」
星村絵里「伊達に私、ミリアの部下やってませんから。」
そんなミリアと絵里達を羨ましそうな睨みを見て・・・・
ラウラが二人に嫉妬している表情を感じ取った。
楽しくやっている一方で・・・・・
チヒロ「本当ですか?」
「本国から国境は厳しい情勢らしい。」
チヒロ「くっ・・・・・」
チヒロはある連絡を受けとる。
それは・・・・・
カンナ・ヤギナヤ中尉率いるラダメロ小隊・・・
ミユラム・フロバスマ中尉率いるダリア戦隊などの国境警備隊と・・・
新統合軍国境警備隊と睨みあっている連絡であった。
こんな時期にそんな話は聞きたくない・・・・・・・・ニュース・・・
マリトラーンと新統合政府のいざこざ・・・・最悪だ・・・・
チヒロ「で・・・・・マリトラーン司令部から何か言ってませんか?」
「できる限り新統合政府とのいざこざはなんとしても起こさないでもらいたいそうだ。」
チヒロ「やはりか・・・・・・・」
上もその事を問題視しており・・・・・
チヒロ達に新統合政府側といざこざを起こすなと言う命令は当然のように出ていた。
新統合政府との関係は開戦を意味しており・・・・・
圧倒的軍事力を誇る統合政府とは戦争を回避したいと上は考えていた。
とにかく・・・・・・・
ラウラ達と協力して新統合政府のマリトラーン領における選挙を成功させなくては・・・・
チヒロは改めて決意する・・・・・
桐原少佐「何?新統合政府領とマリトラーン領で紛争?」
吉野大樹「言い争いが起こり、両国の上長が仲裁に入ってます。」
桐原少佐「嫌な予感しかしないね。」
吉野大樹「嫌な予感は回避してもらえれば・・・・いいのですが・・・・」
桐原少佐「まったくだ、余計な戦争は起こしたくないね。」
チヒロ達が得た情報は新統合軍側である茂人達にも伝わった。
選挙期間中に戦争になるような事があると・・・・
いろいろと厄介な事になる。
紛争が起こればダンシング・スカルとシーアンタレス隊共々紛争参加・・・・
最悪な事態だ・・・・・・・
茂人は頭を抱えて悩むが・・・・・・・・
桐原少佐「まて選挙期間中・・・・・マリトラーン軍正規軍に例のテロリストの内通があればこの情報は・・・・・・漏れている。」
吉野大樹「と言う事は・・・・・・・・・・」
桐原少佐「連中は何かしでかすぞ・・・・総員警戒!!」
この情報はマリトラーン正規軍から漏れている可能性がある。
だとすれば、例のテロリストは・・・・・
何かしでかす・・・・・・・
茂人は隊員達に警戒命令を出そうとした直後・・・・・・・・・
「死ね!!ゼントラーディ人が!!」
フェアリ「!?」
桐原少佐「しまった警戒が出遅れた・・・・・・・・・間に合え!!」
群衆の一人が拳銃を取り出し・・・・フェアリを撃とうとしている。
話している最中隙をつかれたか、暗殺者の動きが早かったのか・・・・・
だが・・・・・
フェアリが暗殺されようとしているのには変わりはない・・・・・
誰よりも早く先にフェアリを庇わないと・・・・・
茂人は走るが・・・・・・・
ドガァン
銃声が鳴り響く・・・・・・
間に合わなかったのか・・・・・茂人は目を閉じながら後悔するが・・・・・
フェアリ「ベルタリア准尉・・・・」
ラウラ「ご無事ですか・・・・・・候補・・・・・」
間一髪・・・・ラウラがフェアリを庇った。
そう言えば、一番近くにいたのがラウラだったな・・・・・・・・
なんとかフェアリを助ける事が出来て茂人は安堵した。
「放せ!政府ども!ゼントラーディ人に死の制裁を!」
暴漢はすぐさま取り押さえられた。
演説会は一時的に中止になり、一時群衆に武器になるような物がないか検査・・・
警備体制の増強などあたりは騒然となった・・・・・・・
フェアリは落ち着きを取り戻し・・・・
演説を行おうとするが、ラウラがぐったり倒れていた。
ロザ「ラウラ・・・・何寝ているのよ。さぁ・・・・立って・・・・・・きゃぁぁあ!!」
吉野大樹「どうした!?」
エラ「何があったの!?」
ロザ「ラウラ・・・・・・・撃たれて・・・・・・・」
吉野大樹「・・・・ラウラ・・・・・・まだ生きている・・・・・衛生兵!?酷い出血だ!救急車!!」
ラウラ脇腹を撃たれていた・・・・・・・
しばらく立っていたが、出血が進み意識が朦朧とし意識を失った。
すぐさま衛生兵が駆け寄り・・・・・・・ラウラの止血を行う。
しばらくして救急車がやってきて・・・・・・ラウラは軍病院へ搬送された。
劉夢華「少佐、ラウラの容態はどうなんですか?」
桐原少佐「幸い、輸血する為の血液パックがあり一命を取りとめた。傷口も綺麗にふさがる。」
ロザ「よかった。」
なんとかラウラは一命を取り留めた。
ラウラの血液と適合する輸血パックが見つかったのと・・・・
強靭すぎるゼントラーディ人の生命力に助けられたようだ。
ロザ達を始めとする女性メンバーはラウラの生存に安堵した。
吉野大樹「ラウラがなんとか生きていたか、よかった。」
神楽少尉「本当だな、ラウラちゃんが死んだら我が隊初の戦死者・・・・あだ・・・・」
吉野大樹「縁起でもない事言うな!!」
ラウラの生存はアンサーズ男性陣をも喜ばした。
男性陣は総出でM5カービン銃を構えながら、他党候補者を警護している。
生存の報は警備している男性陣を喜ばせ・・・・・
特に・・・・大樹が喜んだ。
だが・・・・・・・・
チヒロ「ラカジーラ候補・・・・」
フェアリ「私のせいだ、ベルタリア准尉が怪我をしたの・・・・・・・」
フェアリの精神に大きなダメージを与えた。
自分がターゲットであり、本来ラウラが受ける傷は自分が負うべきものであった。
だが、結果的にあぁなってしまった。
当分の間、大好きな可変戦闘機の操縦をできなくさせてしまった。
申し訳ないと思った。
フェアリ「すぐさま、軍病院へ向かう。」
「候補、まだ選挙活動が・・・・・・」
フェアリ「一人の兵が私を守る為に怪我したんだ・・・・一人の国民を見舞う事が出来なくて国民の代表になれないわ!」
「しかし・・・・・」
フェアリ「運転できます?」
チヒロ「なんとか・・・・・お任せください。」
だけど・・・・
ここで落ち込んでいる暇はない。
マリトラーンから派遣されたチヒロを使い、軍病院へ向かう事にした。
チヒロに関しては自由に使っても問題ないと言われているので大丈夫・・・・
秘書は苦言を言うが・・・・フェアリはチヒロが運転する車に乗り軍病院へ向かった。
ミリア「しぶとく生き残るのね。」
ラウラ「いやぁ正直死ぬかと思ったわ。」
星村絵里「流石キヨラ隊の兵士だよ。」
その後、ミリアと絵里がやってきた。
この頃になるとゼントラーディの脅威の生命力により・・・・
ラウラの意識が回復し、何事もなく過ごせるような状態になっていた。
普通にミリア達と普通に談笑できる感じに・・・・
フェアリ「ベルタリア准尉、無事だったか。」
ラウラ「ラカジーラ候補、それにチヒロちゃんまで。」
チヒロ「無事で何よりです。」
ラウラの病室に入ったフェアリ達は元気姿を見て驚いた。
大量出血で意識朦朧としたのに半日も過ぎない時間で回復した。
チヒロはともかく、フェアリはゼントラーディ人の生命力の凄さを知る。
どんなに瀕死に陥ろうとも元に戻る・・・・・
ゼントラーディ人の強さを・・・・・
でも・・・・・・
フェアリ「なんであんな無茶な事を・・・・私のために傷を・・・・死にかけたのに・・・・・・」
やはり迷惑かけた事には変わりはない。
戦場の時は残忍なゼントラーディ人であるフェアリだが・・・・
戦闘以外のフェアリは戦を嫌う欠陥品と言われる程穏やかなゼントランだ。
死ぬ可能性を犯してまで自分を守ったラウラに強い自責の念に押されていた。
だけど・・・・・・・・・・・・・・
ラウラ「今回の任務はラカジーラ候補を含む護衛対象を守る事が私の使命です、各候補が無事に開票日の結果発表と登院までの間・・・・・命をかけて守ります。命を亡くそうとも役目が果たせるなら満足です。ラカジーラ候補。最後まで頑張ってください。」
フェアリ「ベルタリア准尉・・・・・・」
ラウラ「愛する国民を守るのが軍人としての使命です。」
ラウラからすれば守るべきものを自分の命を捨てる覚悟で守れた事に満足だった。
フェアリはこれからマリトラーン自治政府の議員になるかもしれない。
ゼントラーディ人初の議員になり、ゼントラーディ人の社会的地位の向上に繋がるし・・・
マリトラーン政府との外交問題改善に繋がる一手を担うかもしれないと考えた。
星村絵里「ラウラもらしくない事言えるようになったね、流石だよ。お姉さん感激。」
ラウラ「よせよ、軍人として当然の事でしょ。」
ミリア「ほう・・・ゼントラーディ軍軍人だったらそんな事言わなかったでしょ。自己戦果、自己満足・・・・ 」
ラウラ「今は地球の軍人だよ、そんな小さな事で戦う今の私ではありませんよ~だ。」
ミリア「あっきれた」
フェアリ「なるほどね・・・なるほど・・・・」
この時フェアリは感じた。
ラウラがこのような生命力と精神力、軍人としての使命感を持てるようになったのは・・・・
ゼントラーディ軍軍人としての経験と地球の軍人としての経験・・・・
そこから今のラウラが形成されている。
フェアリはそう感じた。
翌日・・・・・
ラウラ「ラウラ・ベルタリア准尉、復隊します。」
吉野大樹「待てやおい!!昨日撃たれて意識朦朧復帰早くないか?」
ラウラ「いやぁ早く復帰しないとね。」
ロザ「安静にしてなよ。」
ラウラ、まだ入院しとけと言われているのに復隊した。
なんでもじっとしているのが嫌だとか・・・・
アンサーズの隊員はラウラの無茶な行動に呆れるが・・・・・
一同はラウラらしいと渋々認める事になった。
今回、暴漢程度だが、まだ気が抜けない
選挙活動は始まったばかりだ・・・・・まだまだ仕事は終わらない・・・
そして次は銃で負傷することですまないけがを負うかもしれない
そのリスクを負う戦いはアンサーズに着々と近づこうとしていた。
ついにマリトラーン自治選挙活動が始まった。
各政党の候補者が国民に向けて自らの政策を訴えたりしていた。
今回ラウラ達の任務は不足の事態に備えて、選挙区の警備に当たる事である。
各地でテロリズムが活発化しており・・・各政党の候補が危ない。
かと言って中止する事はテロに対し屈服を意味をする。
全力をあげて候補や演説を聞きにきた国民を守らないといけない。
それが出来なければ最悪な事態になる事は目に見えていた。
フェアリ「皆さん始めまして、この度立候補しました自由共和党候補フェアリ・ラカジーラと申します。」
吉野大樹「始まったな、ラカジーラ候補の演説。」
ラウラ「結構いい笑顔、あんな風に選挙とやらやるんだ。」
フェアリの演説が始まる。
政治嫌いなラウラだが、フェアリの演説する姿を見て目を光らせる。
あんな風に演説するのか・・・・
戦闘しか知らなかったゼントラーディ人が議員になろうと努力しているんだ。
とラウラに選挙についていろいろと考えるきっかけとなる。
一方・・・・
星村絵里「さて、1つ頑張りましょうか。」
ミリア「モーア、・・・警戒心のない顔平然と出来るのね。」
星村絵里「警戒心のないように見えて、警戒してます。人の本心は表に出さずってね。」
ミリアと絵里はそれぞれバルキリーに乗りながら辺りを警戒している。
機動兵器を使ったテロリズムに対処する為だ。
バルキリーはファイターで警戒するのではなく、バトロイドでだ・・・・・・
マリトラーン正規軍が関与する反統合組織の襲来・・・・
生身による襲撃もあるけど、人型兵器の存在も脅威・・・・・
こうして警備しないと、いざって時に何もできなくなる。
備えあれば憂いなしと・・・・
ミリア「ラウラの奴、羨ましそうに見てるわね。」
星村絵里「そりゃそうっしょ、バルキリーオタクだし。」
ミリア「あら?珍しく同じ事を考えるのね?」
星村絵里「伊達に私、ミリアの部下やってませんから。」
そんなミリアと絵里達を羨ましそうな睨みを見て・・・・
ラウラが二人に嫉妬している表情を感じ取った。
楽しくやっている一方で・・・・・
チヒロ「本当ですか?」
「本国から国境は厳しい情勢らしい。」
チヒロ「くっ・・・・・」
チヒロはある連絡を受けとる。
それは・・・・・
カンナ・ヤギナヤ中尉率いるラダメロ小隊・・・
ミユラム・フロバスマ中尉率いるダリア戦隊などの国境警備隊と・・・
新統合軍国境警備隊と睨みあっている連絡であった。
こんな時期にそんな話は聞きたくない・・・・・・・・ニュース・・・
マリトラーンと新統合政府のいざこざ・・・・最悪だ・・・・
チヒロ「で・・・・・マリトラーン司令部から何か言ってませんか?」
「できる限り新統合政府とのいざこざはなんとしても起こさないでもらいたいそうだ。」
チヒロ「やはりか・・・・・・・」
上もその事を問題視しており・・・・・
チヒロ達に新統合政府側といざこざを起こすなと言う命令は当然のように出ていた。
新統合政府との関係は開戦を意味しており・・・・・
圧倒的軍事力を誇る統合政府とは戦争を回避したいと上は考えていた。
とにかく・・・・・・・
ラウラ達と協力して新統合政府のマリトラーン領における選挙を成功させなくては・・・・
チヒロは改めて決意する・・・・・
桐原少佐「何?新統合政府領とマリトラーン領で紛争?」
吉野大樹「言い争いが起こり、両国の上長が仲裁に入ってます。」
桐原少佐「嫌な予感しかしないね。」
吉野大樹「嫌な予感は回避してもらえれば・・・・いいのですが・・・・」
桐原少佐「まったくだ、余計な戦争は起こしたくないね。」
チヒロ達が得た情報は新統合軍側である茂人達にも伝わった。
選挙期間中に戦争になるような事があると・・・・
いろいろと厄介な事になる。
紛争が起こればダンシング・スカルとシーアンタレス隊共々紛争参加・・・・
最悪な事態だ・・・・・・・
茂人は頭を抱えて悩むが・・・・・・・・
桐原少佐「まて選挙期間中・・・・・マリトラーン軍正規軍に例のテロリストの内通があればこの情報は・・・・・・漏れている。」
吉野大樹「と言う事は・・・・・・・・・・」
桐原少佐「連中は何かしでかすぞ・・・・総員警戒!!」
この情報はマリトラーン正規軍から漏れている可能性がある。
だとすれば、例のテロリストは・・・・・
何かしでかす・・・・・・・
茂人は隊員達に警戒命令を出そうとした直後・・・・・・・・・
「死ね!!ゼントラーディ人が!!」
フェアリ「!?」
桐原少佐「しまった警戒が出遅れた・・・・・・・・・間に合え!!」
群衆の一人が拳銃を取り出し・・・・フェアリを撃とうとしている。
話している最中隙をつかれたか、暗殺者の動きが早かったのか・・・・・
だが・・・・・
フェアリが暗殺されようとしているのには変わりはない・・・・・
誰よりも早く先にフェアリを庇わないと・・・・・
茂人は走るが・・・・・・・
ドガァン
銃声が鳴り響く・・・・・・
間に合わなかったのか・・・・・茂人は目を閉じながら後悔するが・・・・・
フェアリ「ベルタリア准尉・・・・」
ラウラ「ご無事ですか・・・・・・候補・・・・・」
間一髪・・・・ラウラがフェアリを庇った。
そう言えば、一番近くにいたのがラウラだったな・・・・・・・・
なんとかフェアリを助ける事が出来て茂人は安堵した。
「放せ!政府ども!ゼントラーディ人に死の制裁を!」
暴漢はすぐさま取り押さえられた。
演説会は一時的に中止になり、一時群衆に武器になるような物がないか検査・・・
警備体制の増強などあたりは騒然となった・・・・・・・
フェアリは落ち着きを取り戻し・・・・
演説を行おうとするが、ラウラがぐったり倒れていた。
ロザ「ラウラ・・・・何寝ているのよ。さぁ・・・・立って・・・・・・きゃぁぁあ!!」
吉野大樹「どうした!?」
エラ「何があったの!?」
ロザ「ラウラ・・・・・・・撃たれて・・・・・・・」
吉野大樹「・・・・ラウラ・・・・・・まだ生きている・・・・・衛生兵!?酷い出血だ!救急車!!」
ラウラ脇腹を撃たれていた・・・・・・・
しばらく立っていたが、出血が進み意識が朦朧とし意識を失った。
すぐさま衛生兵が駆け寄り・・・・・・・ラウラの止血を行う。
しばらくして救急車がやってきて・・・・・・ラウラは軍病院へ搬送された。
劉夢華「少佐、ラウラの容態はどうなんですか?」
桐原少佐「幸い、輸血する為の血液パックがあり一命を取りとめた。傷口も綺麗にふさがる。」
ロザ「よかった。」
なんとかラウラは一命を取り留めた。
ラウラの血液と適合する輸血パックが見つかったのと・・・・
強靭すぎるゼントラーディ人の生命力に助けられたようだ。
ロザ達を始めとする女性メンバーはラウラの生存に安堵した。
吉野大樹「ラウラがなんとか生きていたか、よかった。」
神楽少尉「本当だな、ラウラちゃんが死んだら我が隊初の戦死者・・・・あだ・・・・」
吉野大樹「縁起でもない事言うな!!」
ラウラの生存はアンサーズ男性陣をも喜ばした。
男性陣は総出でM5カービン銃を構えながら、他党候補者を警護している。
生存の報は警備している男性陣を喜ばせ・・・・・
特に・・・・大樹が喜んだ。
だが・・・・・・・・
チヒロ「ラカジーラ候補・・・・」
フェアリ「私のせいだ、ベルタリア准尉が怪我をしたの・・・・・・・」
フェアリの精神に大きなダメージを与えた。
自分がターゲットであり、本来ラウラが受ける傷は自分が負うべきものであった。
だが、結果的にあぁなってしまった。
当分の間、大好きな可変戦闘機の操縦をできなくさせてしまった。
申し訳ないと思った。
フェアリ「すぐさま、軍病院へ向かう。」
「候補、まだ選挙活動が・・・・・・」
フェアリ「一人の兵が私を守る為に怪我したんだ・・・・一人の国民を見舞う事が出来なくて国民の代表になれないわ!」
「しかし・・・・・」
フェアリ「運転できます?」
チヒロ「なんとか・・・・・お任せください。」
だけど・・・・
ここで落ち込んでいる暇はない。
マリトラーンから派遣されたチヒロを使い、軍病院へ向かう事にした。
チヒロに関しては自由に使っても問題ないと言われているので大丈夫・・・・
秘書は苦言を言うが・・・・フェアリはチヒロが運転する車に乗り軍病院へ向かった。
ミリア「しぶとく生き残るのね。」
ラウラ「いやぁ正直死ぬかと思ったわ。」
星村絵里「流石キヨラ隊の兵士だよ。」
その後、ミリアと絵里がやってきた。
この頃になるとゼントラーディの脅威の生命力により・・・・
ラウラの意識が回復し、何事もなく過ごせるような状態になっていた。
普通にミリア達と普通に談笑できる感じに・・・・
フェアリ「ベルタリア准尉、無事だったか。」
ラウラ「ラカジーラ候補、それにチヒロちゃんまで。」
チヒロ「無事で何よりです。」
ラウラの病室に入ったフェアリ達は元気姿を見て驚いた。
大量出血で意識朦朧としたのに半日も過ぎない時間で回復した。
チヒロはともかく、フェアリはゼントラーディ人の生命力の凄さを知る。
どんなに瀕死に陥ろうとも元に戻る・・・・・
ゼントラーディ人の強さを・・・・・
でも・・・・・・
フェアリ「なんであんな無茶な事を・・・・私のために傷を・・・・死にかけたのに・・・・・・」
やはり迷惑かけた事には変わりはない。
戦場の時は残忍なゼントラーディ人であるフェアリだが・・・・
戦闘以外のフェアリは戦を嫌う欠陥品と言われる程穏やかなゼントランだ。
死ぬ可能性を犯してまで自分を守ったラウラに強い自責の念に押されていた。
だけど・・・・・・・・・・・・・・
ラウラ「今回の任務はラカジーラ候補を含む護衛対象を守る事が私の使命です、各候補が無事に開票日の結果発表と登院までの間・・・・・命をかけて守ります。命を亡くそうとも役目が果たせるなら満足です。ラカジーラ候補。最後まで頑張ってください。」
フェアリ「ベルタリア准尉・・・・・・」
ラウラ「愛する国民を守るのが軍人としての使命です。」
ラウラからすれば守るべきものを自分の命を捨てる覚悟で守れた事に満足だった。
フェアリはこれからマリトラーン自治政府の議員になるかもしれない。
ゼントラーディ人初の議員になり、ゼントラーディ人の社会的地位の向上に繋がるし・・・
マリトラーン政府との外交問題改善に繋がる一手を担うかもしれないと考えた。
星村絵里「ラウラもらしくない事言えるようになったね、流石だよ。お姉さん感激。」
ラウラ「よせよ、軍人として当然の事でしょ。」
ミリア「ほう・・・ゼントラーディ軍軍人だったらそんな事言わなかったでしょ。自己戦果、自己満足・・・・ 」
ラウラ「今は地球の軍人だよ、そんな小さな事で戦う今の私ではありませんよ~だ。」
ミリア「あっきれた」
フェアリ「なるほどね・・・なるほど・・・・」
この時フェアリは感じた。
ラウラがこのような生命力と精神力、軍人としての使命感を持てるようになったのは・・・・
ゼントラーディ軍軍人としての経験と地球の軍人としての経験・・・・
そこから今のラウラが形成されている。
フェアリはそう感じた。
翌日・・・・・
ラウラ「ラウラ・ベルタリア准尉、復隊します。」
吉野大樹「待てやおい!!昨日撃たれて意識朦朧復帰早くないか?」
ラウラ「いやぁ早く復帰しないとね。」
ロザ「安静にしてなよ。」
ラウラ、まだ入院しとけと言われているのに復隊した。
なんでもじっとしているのが嫌だとか・・・・
アンサーズの隊員はラウラの無茶な行動に呆れるが・・・・・
一同はラウラらしいと渋々認める事になった。
今回、暴漢程度だが、まだ気が抜けない
選挙活動は始まったばかりだ・・・・・まだまだ仕事は終わらない・・・
そして次は銃で負傷することですまないけがを負うかもしれない
そのリスクを負う戦いはアンサーズに着々と近づこうとしていた。