◆1999年7月
日本国小笠原諸島南アタリア島に巨大な物体が激突、島の表面の半分を削り取る
在日米軍のアーレイバーグ級ステザムとバリーが激突する瞬間を目撃する。
・日本の国会は落下物の審議で紛糾する。
・アメリカ合衆国時の大統領は国連で、南アタリア島での落下物の調査を訴える
↓
可決される
・日本の時の内閣、国連安保理の南アタリア島落下物の調査団を受け入れる。
◆1999年8月
・国連安保理にて南アタリア島の調査団の発表が行われる。
↓
・地球外生命体の巨大宇宙戦艦の墜落
・地球人より遥かに大きな人種の戦艦
・つい最近まで戦闘が行われていた
・現在よりも遥かに上回るテクノロジーが使われている
南アタリア島は日本の管理から離れ国連安保理の管理に入る。
↓
・アメリカ合衆国はNATO加盟国首脳との会合を行う。
・アメリカ合衆国、落下戦艦のOTを研究しデータを各国にまわす
◆西暦2000年
国連安保理は超先進的技術を持つ異星人の存在と、宇宙戦争の事実に危機を覚え・・・
世界各国の利害を越えた防衛体制と、地球全国家を解体し惑星規模の統一国家の必要性が議論し始める。
◆6月
国連安保理
地球落下物ASS-1の正体と異星人の存在を発表
◆7月
地球統合政府作成案がアメリカ合衆国とイギリスなどのNATO加盟国らと協調する国家などにより、国連安保理で発表。
↑
ロシアなどの旧ワルシャワ条約機構諸国や反米国家らが反発する
↓
密かに武装蜂起する組織が勃発
反統合同盟の先進的組織の設立が行われる
◆2001年
・地球統合政府
地球統合軍
がアメリカ合衆国らを中心に設立する
↑
日本国 憲法を理由に不参加
・地球統合軍はOTMを元に軍拡を進める
1、月面と火星などに基地の建設
2、ASS-1をSDF-1として改修
3、宇宙艦隊の創設
・統合戦争勃発
ロシア・中国などの国家が正式に反統合同盟設立を宣言
世界各地で紛争が始まった。
↓
日本は当初は参戦してなかったが・・・
在日米軍基地から統合軍基地になった為、統合軍に協力する勢力と見られ
沖縄と南アタリア島が攻撃される
↑
日本国民は反戦運動を展開する
↓
しかし
反統合同盟は統合軍基地と関係のない新潟、長野を爆撃
多数の日本国民が死傷する。
↓
反統合同盟に抗議する右翼団体とそれに同調する国民が増え・・・
地球統合政府加盟を求める声が高まる。
↓
護憲派議員の暴行が相次ぐ
↓
早瀬隆司ら自衛官らがクーデター、時の政権は倒れ・・
全ての政党代表は軟禁される。
軍政が置かれる。
憲法改正が行われ、統合政府へ加盟する。
【西暦2010年7月2日.極東太平洋軍管区三沢基地】
夏の季節になりつつある日本の三沢基地。
数ヵ月前の大戦では大被害を受けたが、基地機能は完全に消失せず・・・
八戸航空基地や八戸陸軍基地、青森基地、弘前基地、八雲基地・・・
大湊基地、車力基地などの基地よりも先に救難基地として機能した。
そして今は東北航空群司令部が置かれている。
桐原中尉「桐原茂人以下、第7航空混成中隊三沢基地に着任します。」
梶原元治「よく来たな、桐原中尉。こんな田舎にようこそ。」
新統合空軍.梶原元治.大佐
茂人はマクロスシティーにおけるデワントンらの訓練を終え・・
訓練生らで編成した第7航空混成中隊を率いて三沢基地に着任した。
勿論、その中にはデワントンも含まれており・・・
茂人の生まれ故郷の日本に行ける事を心待ちにしており・・・
梶原元治司令官と会見中の茂人の後ろでずっと笑顔の表情を見せていた。
そして会見が終わり・・・・
桐原中尉「会見が終わったなぁ、疲れた。」
デワントン「お疲れ様、中々良かったわよ。」
桐原中尉「デワの上官のミリア・ジーナス少尉よりは上手く出来なかったけどな。」
デワントン「ううん、茂人も中々の話っぷりだったわ。」
それぞれ住む場所の官舎に向かう道中・・・・
演説を終えた茂人にデワントンが話しかけてくる。
今回の会見は中々良かったと誉めるデワントンだが・・・・
茂人は満足な結果ではなかったと言う・・・
なんせ久しぶりの故郷日本に帰ってきた感動もあってか・・・
緊張して自分の思うように話せなかった・・・・
それが悔やむ所だった。
デワントン「にしても、周りは廃墟だらけね。」
桐原中尉「しょうがないだろ、先の大戦から終わって間もないから・・・」
デワントン「それは・・・・確かにそうね・・・」
話している最中に三沢基地の廃墟に触れる・・・
三沢基地は復興が進んでいるが、基地周辺の市街地の一部は廃墟と化している。
先の大戦が終わってから日は浅く・・・
瓦礫の撤去作業はそんなに進んでおらず未熟な作業員が多く・・
上手く作業が進んでいなかった。
とは言え・・・
官舎や娯楽施設の建設は上手くいっており・・・
基地機能はかなり回復している。
デワントン「じゃあ茂人!」
桐原中尉「またな・・・デワ」
二人はある程度の地点に辿り着くと別れた。
茂人とデワントンはそれぞれ別の官舎に着くと・・・
荷物の整理を行い、これからの基地勤務に備えての居住環境を構築した。
今日中には完全に終わらせる事は出来ないが・・・・
明日勤務するのに支障はないだろう・・・・
士官室なので、個別の部屋が与えられているし・・・
同居人に遠慮する事はない・・・
二人はそれぞれ準備を終えると、他の隊員と共に食事し・・・
風呂に入って就寝した。
そして・・・着任して最初の朝が来た。
桐原中尉「部隊の組織を発表する。」
茂人達は朝早く起きて朝礼を終え食事を終えると・・・
第7航空混成中隊の組織を発表する・・・
隊長と副隊長のみの編成しか終わってなく、各小隊の編成までは終わってなかった。
とはいえ、組織図は完成しているのだが・・・・・
急な三沢基地勤務が決まった為、発表する機会がなかった。
桐原中尉「以上が組織図だ!」
茂人は組織を次々と言った。
組織をすべて言い終えると、各隊員は各小隊の元に集まった。
編成はこうである・・・・
◆中隊隊長
桐原茂人中尉
◆第1小隊(アデリー小隊)
ゲール・クラウシュベッツ少尉(副隊長兼任)
■エレナ・フォスター准尉
■ゲルフ・ゴルバフ准尉
◆第2小隊(ケープ小隊)
デワントン・フィアロ少尉
■フィーリ・ナルジャ准尉
■アミリア・ファリーナ准尉
■岸谷明海准尉
◆第3小隊(ジェンツー小隊)
古川達也少尉
■フランクリン・カッター准尉
■王暁明准尉
■ジョン・フォード准尉
◆第4小隊(パラプテノディテス小隊)
メリア・フィージュ少尉
■片岡龍樹准尉
■エマ・フジサト准尉
■エレドフ・ガード准尉
4個小隊編成各4名・・・
第1小隊は隊長である茂人の護衛を担当する。
ゲール「中々いい編成ですね。」
第7航空混成中隊副隊長.ゲール・クラウシュベッツ少尉
桐原中尉「悩んだ甲斐があった。まぁ満足は・・・」
デワントン「しない、私も第1小隊に所属したかった・・・」
桐原中尉「しょうがないだろ、少尉は小隊長にするのが今回 アラスカの司令部で決められてた事だったし。」
各隊員はこの編成には不満は無かったが・・・・
デワントンは茂人と同じ小隊になれなくて不満に思った。
第1小隊は副隊長のゲールが指揮するし、小隊員には階級が高すぎて無理・・・
膨れっ面でデワントンは怒っているが、これはしょうがない。
更に言うなら私情でデワントンを小隊員には出来ない・・・・
そこで・・・・
桐原中尉「隊長になれて部下いるんだから、いいだろ?」
デワントン「で・・・・でも・・・」
桐原中尉「部下3人つけているんだ、誇りを持てデワ。期待してるぞ」
デワントン「そこまで言うなら・・・・・分かった・・・・私頑張るわ。」
茂人はデワントンに期待するような声をかける。
デワントンはゼントラーディ軍時代はミリアの副官をやっており・・・・
隊長と言う職務に就いた事がない・・・・
地球の軍隊に入って、ようやく隊長と言う職務に就いた。
だからこそデワントンに活躍して欲しい・・・
茂人はデワントンに期待する声をかけた。
その結果、デワントンは奮起し・・・
第2小隊隊長の役目を承諾した。
後は・・・・
ゲール「隊長?」
桐原中尉「よく見たら・・ゼントラーディの女の子多いような気がする。」
ゲール「それはそうっしょ、ゼントラーディ人達のいい就職先だし。人手不足なんだし、仕方なっすよ。」
桐原中尉「なるほどね~」
部下になったゼントラーディ人をどうやって纏めるかだ・・・
茂人の部隊にはゼントラーディ人が数多く在籍している。
有能な戦闘力を発揮し、軍として欲しい人材だが・・
つい最近まで敵同士であり・・・
地球統合軍残存部隊とゼントラーディ軍残存部隊が統合した・・・
新統合軍の歴史はまだまだ浅い・・・・
無論・・・文化の混じり合いも全然違う・・
どう統制すればいいのかは、はっきり分からない。
桐原茂人「まぁなるようにやればいいかな、相当難しいと思うが・・・」
とは言え、前の訓練も今と同じようなもんだったし・・・・
今まで通り変わらずやっていけばいい・・・
と茂人は思ってしまった。
一方で・・・・
ケープ小隊を任されたデワントンにある問題が起きていた。
デワントン「それじゃあよろしくね。」
フィーリ「よろしくお願いします。」
ケープ小隊フィーリ・ナルジャ准尉
アミリア「ミリア隊の女には負けませんよ。」
ケープ小隊アミリア・ファリーナ准尉
デワントン「こちらこそ・・・・って岸谷准尉・・・・」
岸谷明海「・・・ん・・・・」
ケープ小隊岸谷明海,准尉
デワントン「んん?」
ケープ小隊のメルトラン(フィーリとアミリア)の小隊隊員が挨拶する中で・・・・
若い女性の岸谷明海准尉はだらしなく挨拶していた。
デワントンは折角任された小隊なので・・・
皆きっちり挨拶したかったらしく・・・
デワントン「岸谷准尉、きちんと挨拶しよう。明日から同じ小隊の仲間なんだし。」
アミリア「仲良くしようよ、折角会えたんだし。」
フィーリ「女同士仲良くやろう♪」
デワントン「ねっだから、挨拶して頑張ろう~」
明海を必死に挨拶しようと誘う。
皆すっきりして挨拶して、これからの部隊生活を送りたいと考えていた。
これから抵抗ゼントラン勢力や地下に潜んでいる反統合勢力と戦う・・・
デワントンや他の二人はそれを明海に訴えようとしていた。
が・・・・・・
岸谷明海「女と言っても私は地球人で、フィアロ小隊長らはゼントラーディ人・・・仲良くできませんよ・・・・」
デワントン「なっ・・・・」
岸谷明海「そもそも馴れ馴れしいんだよ、この虐殺者ども・・・・・」
返ってきたのは・・・・
デワントン達に対する怒りの声であった・・・・・
彼女は別のチームで育成されたパイロットの一人であり・・
正直にどんな人物なのか分かりきってなかった。
分かりきってなかった為こうして・・・
デワントンらと明海に溝を作ってしまった・・・
いや
元々溝があって、よりいっそう酷くしてしまった。
メリア「虐殺者ですって・・・」
パラプテノディテス小隊隊長メリア・フィージュ少尉
ゲルフ「俺たちはマイクローンと共にミンメイちゃんの歌を聴きながら戦ったこれは酷すぎる、酷すぎる・・・この言い種はないだろ?酷いだろ?」
アデリー小隊隊員ゲルフ・ゴルバフ准尉
この虐殺者と言う発言が・・・
他の小隊のメンバーのゼントラーディ人達を刺激する。
全てのゼントラーディメンバーは地球についた面々だ・・・
確かに同胞が地球人を虐殺したのは分かっているが・・・
自分達は地球のためもしくは自分自身の生存のため・・・
虐殺者ボドルザーと戦ったし・・・
命令に従ったとは言え、他のゼントラーディ人を悪く言うのは許せなかった。
デワントン「やめて皆・・・・」
メリア「やめてって、そいつは私たちを侮辱したのよ。デワントン・・・あなたもゼントラーディ人なら、この発言は・・・」
デワントン「分かってるよ・・・・でも・・・・結成したての部隊で・・・余計な争いは嫌だよ・・・」
メリア「デワントン・・・・・・」
デワントンは怒り狂いそうになる皆を止めようとする・・・・・
悲痛な表情からメリア達は、今の気持ちを察して落ち着きを取り戻す・・・
かなり辛い思いのデワントン・・・・
アミリアとフィーリは、デワントンを落ち着かせている。
桐原中尉「岸谷准尉、君にどんな事情があったか分からんが・・・今の発言はよくない・・・思っていても、言わない方がいい。反省してくれ・・」
岸谷明海「申し訳ございません・・・・」
桐原中尉「君を今回の業務につかせるのは厳しい1日自室で反省してくれ・・・」
岸谷明海「分かりました・・・」
茂人は場の空気を悪くしてしまった明海に自室謹慎を言いつけた。
皆で座学やりたかったが、この空気では出来ない。
自室で謹慎させ、明海は頭を冷やす事にした。
一方で・・・・
メリア「あなたたちはあの発言どう思うの?」
メリアはまだ怒っていたのか・・・・
デワントンの部下になるアミリアとフィーリに明海の発言について聞いた。
あれはゼントラーディ人に対する侮辱であり本来なら許せない発言である。
二人はお互いの顔を見てうなずきながら・・・・
アミリア「私たちは怒ってませんよ、事実は事実・・・」
フィーリ「明海に関してだけど、私たちの同胞が明海に関して大きな厄災を与えたのかもしれない。もしそうなら、そうした事実を踏まえた上で付き合っていきたいわ。」
アミリア「皆、落ち着いて・・・」
と答えた・・・・
二人は明海の事情を察しており・・・
あんな感情になってもおかしくないと考えていた・・・
でも
そうした事実を踏まえた上でも少しでもいいから関係をよくしたい・・・
と考えており・・・・・怒りで興奮気味である皆を落ち着かせようとる。
他の地球人のメンバーも明海の気持ちが分かるのか、何も言ってはこない。
デワントン「茂人・・・・」
桐原中尉「今回の事件は今後とも起こさないようにしてもらいたい、俺たちは過去にどんな事情があったかは大体は知ってるが個人の間では分からん・・・・だがチームだ・・・・今度とも二度とこんな真似はするな!今となっては俺たちは同じ地球人だ!これから座学する、俺は岸谷准尉を自宅まで送る予定の部屋で待機だ!」
『ハッ』
茂人は重苦しい雰囲気の中、皆に落ち着いて。・・・
二度と同じような真似は比較的には起こさないようにしろと発言する。
今となっては地球人とゼントラーディ人は関係ない・・・
同じチームのメンバーとして共に戦って欲しいと言う想いを込めていった。
一同は茂人の気持ちを察し、敬礼して了承した・・・・・
とは言え、デワントンが辛そうであり・・・・
なんとかしてやりたいとは思ったが、今となっては何も出来ない
茂人も内心、気分のいいものではなかった。
こうして・・・茂人達の三沢基地での日々は微妙なラインから始まった
夏の季節になりつつある日本の三沢基地。
数ヵ月前の大戦では大被害を受けたが、基地機能は完全に消失せず・・・
八戸航空基地や八戸陸軍基地、青森基地、弘前基地、八雲基地・・・
大湊基地、車力基地などの基地よりも先に救難基地として機能した。
そして今は東北航空群司令部が置かれている。
桐原中尉「桐原茂人以下、第7航空混成中隊三沢基地に着任します。」
梶原元治「よく来たな、桐原中尉。こんな田舎にようこそ。」
新統合空軍.梶原元治.大佐
茂人はマクロスシティーにおけるデワントンらの訓練を終え・・
訓練生らで編成した第7航空混成中隊を率いて三沢基地に着任した。
勿論、その中にはデワントンも含まれており・・・
茂人の生まれ故郷の日本に行ける事を心待ちにしており・・・
梶原元治司令官と会見中の茂人の後ろでずっと笑顔の表情を見せていた。
そして会見が終わり・・・・
桐原中尉「会見が終わったなぁ、疲れた。」
デワントン「お疲れ様、中々良かったわよ。」
桐原中尉「デワの上官のミリア・ジーナス少尉よりは上手く出来なかったけどな。」
デワントン「ううん、茂人も中々の話っぷりだったわ。」
それぞれ住む場所の官舎に向かう道中・・・・
演説を終えた茂人にデワントンが話しかけてくる。
今回の会見は中々良かったと誉めるデワントンだが・・・・
茂人は満足な結果ではなかったと言う・・・
なんせ久しぶりの故郷日本に帰ってきた感動もあってか・・・
緊張して自分の思うように話せなかった・・・・
それが悔やむ所だった。
デワントン「にしても、周りは廃墟だらけね。」
桐原中尉「しょうがないだろ、先の大戦から終わって間もないから・・・」
デワントン「それは・・・・確かにそうね・・・」
話している最中に三沢基地の廃墟に触れる・・・
三沢基地は復興が進んでいるが、基地周辺の市街地の一部は廃墟と化している。
先の大戦が終わってから日は浅く・・・
瓦礫の撤去作業はそんなに進んでおらず未熟な作業員が多く・・
上手く作業が進んでいなかった。
とは言え・・・
官舎や娯楽施設の建設は上手くいっており・・・
基地機能はかなり回復している。
デワントン「じゃあ茂人!」
桐原中尉「またな・・・デワ」
二人はある程度の地点に辿り着くと別れた。
茂人とデワントンはそれぞれ別の官舎に着くと・・・
荷物の整理を行い、これからの基地勤務に備えての居住環境を構築した。
今日中には完全に終わらせる事は出来ないが・・・・
明日勤務するのに支障はないだろう・・・・
士官室なので、個別の部屋が与えられているし・・・
同居人に遠慮する事はない・・・
二人はそれぞれ準備を終えると、他の隊員と共に食事し・・・
風呂に入って就寝した。
そして・・・着任して最初の朝が来た。
桐原中尉「部隊の組織を発表する。」
茂人達は朝早く起きて朝礼を終え食事を終えると・・・
第7航空混成中隊の組織を発表する・・・
隊長と副隊長のみの編成しか終わってなく、各小隊の編成までは終わってなかった。
とはいえ、組織図は完成しているのだが・・・・・
急な三沢基地勤務が決まった為、発表する機会がなかった。
桐原中尉「以上が組織図だ!」
茂人は組織を次々と言った。
組織をすべて言い終えると、各隊員は各小隊の元に集まった。
編成はこうである・・・・
◆中隊隊長
桐原茂人中尉
◆第1小隊(アデリー小隊)
ゲール・クラウシュベッツ少尉(副隊長兼任)
■エレナ・フォスター准尉
■ゲルフ・ゴルバフ准尉
◆第2小隊(ケープ小隊)
デワントン・フィアロ少尉
■フィーリ・ナルジャ准尉
■アミリア・ファリーナ准尉
■岸谷明海准尉
◆第3小隊(ジェンツー小隊)
古川達也少尉
■フランクリン・カッター准尉
■王暁明准尉
■ジョン・フォード准尉
◆第4小隊(パラプテノディテス小隊)
メリア・フィージュ少尉
■片岡龍樹准尉
■エマ・フジサト准尉
■エレドフ・ガード准尉
4個小隊編成各4名・・・
第1小隊は隊長である茂人の護衛を担当する。
ゲール「中々いい編成ですね。」
第7航空混成中隊副隊長.ゲール・クラウシュベッツ少尉
桐原中尉「悩んだ甲斐があった。まぁ満足は・・・」
デワントン「しない、私も第1小隊に所属したかった・・・」
桐原中尉「しょうがないだろ、少尉は小隊長にするのが今回 アラスカの司令部で決められてた事だったし。」
各隊員はこの編成には不満は無かったが・・・・
デワントンは茂人と同じ小隊になれなくて不満に思った。
第1小隊は副隊長のゲールが指揮するし、小隊員には階級が高すぎて無理・・・
膨れっ面でデワントンは怒っているが、これはしょうがない。
更に言うなら私情でデワントンを小隊員には出来ない・・・・
そこで・・・・
桐原中尉「隊長になれて部下いるんだから、いいだろ?」
デワントン「で・・・・でも・・・」
桐原中尉「部下3人つけているんだ、誇りを持てデワ。期待してるぞ」
デワントン「そこまで言うなら・・・・・分かった・・・・私頑張るわ。」
茂人はデワントンに期待するような声をかける。
デワントンはゼントラーディ軍時代はミリアの副官をやっており・・・・
隊長と言う職務に就いた事がない・・・・
地球の軍隊に入って、ようやく隊長と言う職務に就いた。
だからこそデワントンに活躍して欲しい・・・
茂人はデワントンに期待する声をかけた。
その結果、デワントンは奮起し・・・
第2小隊隊長の役目を承諾した。
後は・・・・
ゲール「隊長?」
桐原中尉「よく見たら・・ゼントラーディの女の子多いような気がする。」
ゲール「それはそうっしょ、ゼントラーディ人達のいい就職先だし。人手不足なんだし、仕方なっすよ。」
桐原中尉「なるほどね~」
部下になったゼントラーディ人をどうやって纏めるかだ・・・
茂人の部隊にはゼントラーディ人が数多く在籍している。
有能な戦闘力を発揮し、軍として欲しい人材だが・・
つい最近まで敵同士であり・・・
地球統合軍残存部隊とゼントラーディ軍残存部隊が統合した・・・
新統合軍の歴史はまだまだ浅い・・・・
無論・・・文化の混じり合いも全然違う・・
どう統制すればいいのかは、はっきり分からない。
桐原茂人「まぁなるようにやればいいかな、相当難しいと思うが・・・」
とは言え、前の訓練も今と同じようなもんだったし・・・・
今まで通り変わらずやっていけばいい・・・
と茂人は思ってしまった。
一方で・・・・
ケープ小隊を任されたデワントンにある問題が起きていた。
デワントン「それじゃあよろしくね。」
フィーリ「よろしくお願いします。」
ケープ小隊フィーリ・ナルジャ准尉
アミリア「ミリア隊の女には負けませんよ。」
ケープ小隊アミリア・ファリーナ准尉
デワントン「こちらこそ・・・・って岸谷准尉・・・・」
岸谷明海「・・・ん・・・・」
ケープ小隊岸谷明海,准尉
デワントン「んん?」
ケープ小隊のメルトラン(フィーリとアミリア)の小隊隊員が挨拶する中で・・・・
若い女性の岸谷明海准尉はだらしなく挨拶していた。
デワントンは折角任された小隊なので・・・
皆きっちり挨拶したかったらしく・・・
デワントン「岸谷准尉、きちんと挨拶しよう。明日から同じ小隊の仲間なんだし。」
アミリア「仲良くしようよ、折角会えたんだし。」
フィーリ「女同士仲良くやろう♪」
デワントン「ねっだから、挨拶して頑張ろう~」
明海を必死に挨拶しようと誘う。
皆すっきりして挨拶して、これからの部隊生活を送りたいと考えていた。
これから抵抗ゼントラン勢力や地下に潜んでいる反統合勢力と戦う・・・
デワントンや他の二人はそれを明海に訴えようとしていた。
が・・・・・・
岸谷明海「女と言っても私は地球人で、フィアロ小隊長らはゼントラーディ人・・・仲良くできませんよ・・・・」
デワントン「なっ・・・・」
岸谷明海「そもそも馴れ馴れしいんだよ、この虐殺者ども・・・・・」
返ってきたのは・・・・
デワントン達に対する怒りの声であった・・・・・
彼女は別のチームで育成されたパイロットの一人であり・・
正直にどんな人物なのか分かりきってなかった。
分かりきってなかった為こうして・・・
デワントンらと明海に溝を作ってしまった・・・
いや
元々溝があって、よりいっそう酷くしてしまった。
メリア「虐殺者ですって・・・」
パラプテノディテス小隊隊長メリア・フィージュ少尉
ゲルフ「俺たちはマイクローンと共にミンメイちゃんの歌を聴きながら戦ったこれは酷すぎる、酷すぎる・・・この言い種はないだろ?酷いだろ?」
アデリー小隊隊員ゲルフ・ゴルバフ准尉
この虐殺者と言う発言が・・・
他の小隊のメンバーのゼントラーディ人達を刺激する。
全てのゼントラーディメンバーは地球についた面々だ・・・
確かに同胞が地球人を虐殺したのは分かっているが・・・
自分達は地球のためもしくは自分自身の生存のため・・・
虐殺者ボドルザーと戦ったし・・・
命令に従ったとは言え、他のゼントラーディ人を悪く言うのは許せなかった。
デワントン「やめて皆・・・・」
メリア「やめてって、そいつは私たちを侮辱したのよ。デワントン・・・あなたもゼントラーディ人なら、この発言は・・・」
デワントン「分かってるよ・・・・でも・・・・結成したての部隊で・・・余計な争いは嫌だよ・・・」
メリア「デワントン・・・・・・」
デワントンは怒り狂いそうになる皆を止めようとする・・・・・
悲痛な表情からメリア達は、今の気持ちを察して落ち着きを取り戻す・・・
かなり辛い思いのデワントン・・・・
アミリアとフィーリは、デワントンを落ち着かせている。
桐原中尉「岸谷准尉、君にどんな事情があったか分からんが・・・今の発言はよくない・・・思っていても、言わない方がいい。反省してくれ・・」
岸谷明海「申し訳ございません・・・・」
桐原中尉「君を今回の業務につかせるのは厳しい1日自室で反省してくれ・・・」
岸谷明海「分かりました・・・」
茂人は場の空気を悪くしてしまった明海に自室謹慎を言いつけた。
皆で座学やりたかったが、この空気では出来ない。
自室で謹慎させ、明海は頭を冷やす事にした。
一方で・・・・
メリア「あなたたちはあの発言どう思うの?」
メリアはまだ怒っていたのか・・・・
デワントンの部下になるアミリアとフィーリに明海の発言について聞いた。
あれはゼントラーディ人に対する侮辱であり本来なら許せない発言である。
二人はお互いの顔を見てうなずきながら・・・・
アミリア「私たちは怒ってませんよ、事実は事実・・・」
フィーリ「明海に関してだけど、私たちの同胞が明海に関して大きな厄災を与えたのかもしれない。もしそうなら、そうした事実を踏まえた上で付き合っていきたいわ。」
アミリア「皆、落ち着いて・・・」
と答えた・・・・
二人は明海の事情を察しており・・・
あんな感情になってもおかしくないと考えていた・・・
でも
そうした事実を踏まえた上でも少しでもいいから関係をよくしたい・・・
と考えており・・・・・怒りで興奮気味である皆を落ち着かせようとる。
他の地球人のメンバーも明海の気持ちが分かるのか、何も言ってはこない。
デワントン「茂人・・・・」
桐原中尉「今回の事件は今後とも起こさないようにしてもらいたい、俺たちは過去にどんな事情があったかは大体は知ってるが個人の間では分からん・・・・だがチームだ・・・・今度とも二度とこんな真似はするな!今となっては俺たちは同じ地球人だ!これから座学する、俺は岸谷准尉を自宅まで送る予定の部屋で待機だ!」
『ハッ』
茂人は重苦しい雰囲気の中、皆に落ち着いて。・・・
二度と同じような真似は比較的には起こさないようにしろと発言する。
今となっては地球人とゼントラーディ人は関係ない・・・
同じチームのメンバーとして共に戦って欲しいと言う想いを込めていった。
一同は茂人の気持ちを察し、敬礼して了承した・・・・・
とは言え、デワントンが辛そうであり・・・・
なんとかしてやりたいとは思ったが、今となっては何も出来ない
茂人も内心、気分のいいものではなかった。
こうして・・・茂人達の三沢基地での日々は微妙なラインから始まった
今回も給料入ったので飯テロ堪能してました。
この店三回目でほんまにごちそうさんだったぜ
本日も美味しくいただきました。
ごちそうさま
この店三回目でほんまにごちそうさんだったぜ
本日も美味しくいただきました。
ごちそうさま