マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

ミレーヌ・フレア・ジーナス・メモリーと映画の両親役

2019-02-27 12:47:57 | マクロス短編

【西暦2072年】

ミレーヌは娘ミラーンと共に家の掃除をしていた。
アルテミスとガムリンは仕事、アメリアは遠い場所へ任務に行っていた為・・・
非番であったミラーンと共に掃除をする羽目になった。

掃除をしていく中でミラーンがある物を見つけた。

ミラーン「可愛い。これママの赤ちゃん時代。」

ミレーヌ「結構恥ずかしいけどね。」

ミラーン「おじいちゃんとおばあちゃん、おばはん達も若い。」

ミレーヌ「おばさん達でしょ、ミラーン。」

それはミレーヌが生れた時のアルバムであった。
マックスとミリアがガムリンと結婚するミレーヌに渡した物である。

ミレーヌは娘ミラーンとちゃかしながらやりとりしながらアルバムを見る。

私が生まれた40年前の出来事を想像しながら・・・・

【2030年12月2日】

ミリアが産休になった。
二人で最後と決めた子供が生まれる予兆、妊娠になったから。
VF-X-11の開発テストやアグレッサーの仕事はある程度終わっており・・・

産休に入っても大丈夫な状態になった。

だが・・・・

ミリアはある事をした。

マックス「なんだミリア、その髪は・・・・・・」

ミリア「短くしたのよ、流石に子供の前で私と同じ姿のメルトランがいたら混乱すると思って・・・・」

マックス「そんなのは大丈夫だったのに・・・何故・・・・」

ミリア「とにかくいいでしょ、それにイメチェンだと思えばいいし。」

それは製造されてからずっと大切にしていた緑のロングヘアーの髪を切った事。

ミリアのトレードマークであり、マックスが昔から見てきた姿のままであった。
その大事な緑の長い髪をボブカットに整えながら切った。

そのミリアの行動にマックスは驚きを隠せなかった。

ミリア「マックス、私は内心ゼントラーディ軍時代のままの私の姿を娘達に見せたくなかった。血で汚れた私の姿を・・・だけど自分らしさを失ってしまうかのようで・・・・でもせめてこれから生まれる子供だけでも・・・やっぱりダメだったかな・・・・」

ミリアは髪を切った理由をマックスに話す。
理由はゼントラーディ軍時代の血で汚れた姿の自分を見せたくなかった事・・・・

ゼントラーディ軍時代・・・多くの監察軍を殺し・・・マックスの戦友を殺してきた。

更にダンシング・スカル隊でも数多くの人間を殺してきた。
そんな血で汚れた自分を子供達に見せたくなかった。

でも

容姿を変える抵抗感もあり中々決心がつかなかった。
だけど、もう七人目の子供を産む所まで来てしまった。

せめて

この生まれてくる娘のためにも・・・
自分の汚れた姿を見せたくなかった。

マックス「ミリア・・・どんなに君が血で汚れようと君は君じゃないか、僕だって汚れているし・・・別に気にする事はないんじゃないかな?」

ミリア「でも・・・・・」

マックス「髪を切ったのは驚いたけど、そんなミリアも僕は好きだよ。別に暗い理由ではなく、明るい理由で・・・汚れた経歴でも堂々としている方がミリアらしくていいよ。」

ミリア「マックス・・・・・・」

でも

マックスからいろんなとアドバイスされる。

どんなに戦いの血で汚れていてもミリアはミリアであり・・・・
その汚れの中に美しいミリアがいる。

それに髪を切る理由は暗い方向ではなく、明るい方向へ・・・
今後髪を切る時は暗い理由ではなく・・・
もっと前向きな理由の方がいいとマックスは教える。

ミリアはマックスの言葉を聞いて、今後髪を切る理由は・・・
もっと明るい理由にしようと思うようになった。

それからしばらく

【西暦2031年2月2日】

エータカリーナ星雲近傍航行中のウラガ級宇宙空母レッドムーン艦内にて・・・
ようやく七人目のジーナス姉妹であるミレーヌ・フレア・ジーナスが生れた。

ジーナス姉妹の七人目であり、末っ子。
外地にいて来られなかったモアラミアを除き、家族全員で写真撮影を行う。
そしてミリアとマックスの二人だけになると・・・

マックス「名前はミレーヌ・・・僕の好きなミレーヌ・ファルメールのような素敵な女性になってほしいと込めてたのが理由だね。」

ミリア「ミレーヌねぇ、中々いい名前じゃない。」

マックス「ありがとうミリア、行政局に行って戸籍登録してくるよ。」

二人はミレーヌと命名した。
由来はフランスの歌手でマックスが若き日の時に好きだったミレーヌ・ファルメールから・・・

彼女のように立派な女性になって欲しいと願いを込めてつけられた。

ミリアも一瞬不機嫌な表情を浮かべるが・・・
マックスにとってのリン・ミンメイのようなものと判断し許可をする。

ミリア「マックス、ミレーヌのミドルネームは?」

マックス「フレアだよ。」

ミリア「フレア?まさかミドルネームに軍事用語を入れるつもり?」

マックス「違うよ、太陽の事だって。」

いろいろと混乱があったが、無事ミレーヌ・フレア・ジーナスと登録完了する。

愛称はフレアであるが、姉妹同士しか使われず・・
マックスとミリアを中心にミレーヌと周りから言われている。

モアラミア「お久しぶり、パパ ママ。七人目の妹誕生日おめでとう。」

ミリア「久しぶりね、モア。ミレーヌ見る?」

モアラミア「勿論、新しい家族の姿見たいわよ。ってママ変わったね。」

ミリア「そう?」

ミレーヌが生まれてから数週間、モアラミアが帰ってきた。
目的は新たな家族ミレーヌを見る為であった。

2018年に捕まって養女になって以降、様々な妹を見てきたが・・・・

また新たにミレーヌが生まれてきた。
モアラミアはゲス顔しながら、更に生まれそうと期待する。

モアラミア「結構、軽いんだね。」

マックス「赤ん坊だからさ、一般的な人間よりも圧倒的に重さは小さいんだ。」

モアラミア「なるほど、私もほしいなぁ赤ちゃん。」

ミレーヌを興味津々にモアラミアは見る。
新たな家族であり、自分にとって新たな義妹・・・・・

それに圧倒的に歳下。

モアラミアと比べたら年齢の若いお母さんみたい。
マックスとミリアは笑顔でその光景を見ると・・・・・
コミリアを産んだ時はまだ十代だったので、自分達も同じであり・・
二人して顔を赤くする。

モアラミア「フレアって可愛いわね、この娘バルキリーに乗れるかなぁ。」

ミリア「勿論よ、なんたって私達の娘よ。絶対乗れるはずだわ。」

モアラミア「そうかぁ、将来楽しみだね。」

モアラミアはマックスとミリアとの会話を楽しみ。
その日の22時に自分が通い始めた大学の寮へと帰って行く・・・・

二人はモアラミアにも幸せな恋が見つけ、結婚できる事を祈った。

翌日

ミレーヌを連れて教会へ行った。
ジーナス家はキリスト教の教徒であり、マックスは熱心な信者であった。
亡くなった戦友(柿崎速雄など)を見たら必ず祈りを捧げる癖がある程。

教会へ行くとミレーヌの洗礼の儀式を行った。

マックス「一通りミレーヌの誕生の際に必要な事はしたなぁ。」

ミレーヌ「お疲れ様マックス、でもミレーヌが熱心のキリスト教の信者になるのかしらねぇ。」

マックス「マリアを始め娘達はキリスト教の洗礼を行い信者になったけど、熱心に信仰している様子は見たことないなぁ。」

ジーナス家の娘達はキリスト教の信者であるも・・・・
熱心にキリスト教を信仰している事は無かった。

ミリアの疑問の通り、ミレーヌは教会に殆ど行く事もなければ祈りを捧げる事はなかった。
その後、ミレーヌはすくすくと過ごし後の大きな歴史の出来事へと突き進む事になる。

リメンバーラヴ.愛おぼえていますか

【西暦2031年】

第1次星間大戦の物語をフィクションを大きく盛り込んだリメンバーラヴが公開された。
ゼントラーディ軍とメルトランディ軍が分かれて戦う設定は・・・・

一部のゼントラーディ人達に同胞で殺し合う設定はけしからんと・・・
大きな批判に曝されたが、だいたいは楽しく見れた。
この映画を切っ掛けに忘れかけていたリン・ミンメイが大ブレイクする事になる。

ミラクル「面白かったね、パパとママの役者のサイン入り色紙物凄く良かった。」

コミリア「ママはゼントラーディ人だし、同じ型の2世ゼントラーディ系地球人の女優だったから本当にママが映画に出ているみたいだったわ。」

モアラミア「映画とは言えパパとママが激しい戦いの末仲良くなるのは妬けちゃうわ」

ジーナス家十代後半以上組三人は映画館に並び映画を観賞した。
三人のジーナス姉妹の感想は上々、大満足。

三人は両親の出会いと戦争の詳細は知っており・・

映画を歴史的事実ではなくフィクションであると認識して楽しめた。
イチロー・板野の板野サーカスの乱舞。
実機の実写飛行映像とCGを上手く合成した胸熱の戦闘シーン。

そしてトライアングラー、三人の姉妹の心を満足させるには十分であった。

コミリア「それにしてもミューズとテレーズ、残念だったわね。一緒に行けなくて。」

ミラクル「それを言ったらエミリアやミランダだって。しょうがないわ。」

モアラミア「まぁエミリアとミランダはまだ幼児だから映画館で泣いたり騒いだりするから連れて行くのは無難だけどね。」

コミリア「確かにモアの言う通りだわ。」

他の姉妹はまだ幼いので連れていってない。
ミューズとテレーズはマックスと別の映画館で別の映画を見ている。

まぁそれぞれ見たいように見ればいいので、それでよし。

コミリア「あれ・・・あなた・・・」

ミレイヤ「なんです?」
女優ミレイヤ・ファリーナ

モアラミア「ママを演じたミレイヤ・ファリーナさんですよね。」

ミレイヤ「なんで分かるのよ~」

ミラクル「エット・プロトカルチャーの演技素晴らしかったです。」

映画館には意外な事も起こる。
希に演じた声優や俳優が映画館には一般観衆に紛れて観る事がある。

しかし

有名すぎるが故か騒ぎになるので身分を隠す。
しかし勘のいいジーナス姉妹が故にその有名女優であるミレイヤが見つかった。

ミレイヤ「サインあげるから大きな声を出さないでね。」

ミラクル「サンキューってお姉ちゃんは?へっ」

ライズ「勘弁してくれって。」
俳優ライズ・ジェナス

モアラミア「ミラ・・・パパ役発見。」

コミリア「結構パパに比べてへたれね。」

ジーナス姉妹、パパ役の俳優まで見つかる。
これで両親役揃い踏み・・・ジーナス姉妹の勘の良さ恐るべし。

二人は誰にもバレないようにするためのサインを書く。

ミレイヤ「じゃあねぇ君たち。」

ライズ「俺たちはここいらで失礼するよ。」

サインを書き終わった二人はこっそりその場から立ち去る。
コミリア達は有名俳優二人のサインを貰えて大満足であった。

しかし

モアラミアは何か疑うかのような目で見る。

モアラミア「二人・・・出来ている。」

コミリア「マジっ!?」

ミラクル「嘘でしょ、まさかパパとママの演じた人まで夫婦関係(予定)になるとは・・・・」

そして・・・・・
二人が出来ているとモアラミアは見抜く・・・・
コミリアとミラクルはまさかそんなはずはないと信じていたが・・・

その一年後の西暦2032年ミレーヌの1歳の誕生日パーティーの時・・・

『げっ・・・・』

『俳優ライズ・ジェナスさんと女優ミレイヤ・ファリーナさんが結婚しました・・・式の詳細は・・・』

ミリア「マックス・・・・彼ら・・・・」

マックス「僕達を演じていた俳優達だ・・・・・それにライズは僕の従兄弟の息子だ。」

コミリア「マジで!」

二人は出来ており、コミリア.ミラクルそして予感を感じていたモアラミアも驚愕。
マックスとミリアなんか・・・
手に持っているワイングラスが落ちそうになるほど手揺れている。

なんとも言えない出来事にジーナス家は静かな不味さを感じるのであった。

その後、ライズとミレイヤは子沢山になり・・・
更にジーナス家全一同に気まずさを植え付ける事になるのであった。
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ムーン・クラビウス

2019-02-26 07:26:11 | マクロス短編
【西暦2027年月面クラビウスシティー】

新統合宇宙軍の第二の軍事基地.月面クラビウス基地の隣にあるクラビウスシティー。
軍都として発展したこの街は衰えを見せぬ程栄えている。
数々のエースパイロットを輩出した機種転換センターも今も健在である。

月面は多くの日系人が住んでおり、かつての日本の象徴した一家も全員移住し。
神道の総本山の神官になるなど、月面の日系人は多い。

更にゼントラーディ人も多く当初治安悪化が予想されたが・・
良識のある人ばかりなので予想よりも少なく悪化したに過ぎなかった。

他の連中から言わしめれば、新たな日本国とも言われている。

コミリア「さぁて待ち合わせ場所はここでいいかな。」
ジーナス家長女.コミリア・マリア・ジーナス

マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスの長女・・・
コミリア・マリア・ジーナス。

10歳の時に副官のデワントンとその夫桐原茂人の家に預けられ・・・
月面で暮らしていた、むろん捨て子ではなく修行の為。
むろん住み込みのバイトとして、この頃より仕事の大切さを覚える。

昼は桐原姉妹と共に学校、夕方は一時間程の銭湯の手伝いと・・・

今は学校に行き、更にお金稼ぎたいので正式にアルバイトに昇格した。

そんな日々を送るコミリアだが・・・・
今日はある人と会う予定。

その人物は・・・・

ミリア「久しぶりね、マリア。」
新統合宇宙軍ダンシング・スカル副隊長ミリア・ファリーナ・ジーナス大尉

コミリア「遅かったじゃない、ママ・・・私の服を買うのを手伝ってよね。」

ミリア・ファリーナ・ジーナス。
コミリアの母親で、去年6人目の娘ミランダを出産したばかりである。

任務と育児で忙しいミリアだが、ようやく長期間休暇に入り・・・
ミランダをマックスとミラクルとモアラミアに預け、今ここにいる。
たまにミリアはクラビウスを訪れてはコミリアと出かけており・・・

まれにマックスの場合もあったりする・・・

二人は車に乗りクラビウスの街を走る。

コミリア「ママ、噂には聞いたけどアグレッサーの教官になるそうね。」

ミリア「な.なんで知っているのかしら?」

コミリア「茂人さんとデワントンさんからよ、あの二人は予備役だからママと会ってるはずでしょ。」

ミリア「そうなんだ~(デワントンとバルキリー馬鹿め・・・・)」

二人は車の中で世間話をする。
いつも二人っきりで車に乗るときは世間話をするのが恒例であり。

コミリアの恋話や他の姉妹達の様子。
ミリアのマックスへの愚痴など様々なジャンルがあり。
長い時間ドライブしても飽きずに喋り続ける。

二人が乗る車はクラビウスシティーのショッピングモールに到着。

店に入るなり服を選び始める。

コミリア「ママ見てよ、このタイトスカート セクシー」

ミリア「へぇ似合いそうねぇ。」

コミリア「こっちのダーティなタイトスカートもかっよくていい、こっちも。」

ミリア「タイトスカートばっか・・・・」

コミリアは服はさまざまなジャンルを選ぶが・・・・
下はタイトスカートばっかり。

昔からコミリアは可愛い服よりも色気がある服が好きだった。
ふりふりのスカートはデワントンから履かされたが、子供っぽく感じて・・
自ら貯めた貯金で、ジーンズだったりタイトスカートを履いていた。

次第に自分の履くスカートはタイトスカートのみだと決めている。

ミリア「マリア・・・・少しぐらい、この可愛いドレス着たらどう?」

コミリア「絶対に嫌。」

ミリアはドレスを進めるもコミリアは頑なに拒否する。

一体どうしてタイトスカートに拘るんだろう。
そう思っていると・・・・

コミリアはジーンズやハーフパンツなどを選ぶ。

まぁズボンは普通か・・・・
ミリアはジト目でコミリアを見続ける。

コミリア「いやぁ美味しい、やっぱりここのローストビーフは美味しいわね。」

ミリア「月面で育てられているなんてね、ここって案外開発は優秀ね。」

コミリア「もし地球がダメになった場合、自給自足できるような環境だからね。」

ミリア「なるほど、どうりで・・・デワントンやモーアが好きになるわけだ。」

服を買い終わった二人は昼御飯にする。
今回の昼飯は二人にとっては馴染み深いローストビーフ。

しかも美味しいと評判のムーンクラビウスビーフ。

味はかなりバランスがよく、上質な味わい。
コミリアは気に入っており、母ミリアにもこの味を知ってもらうと紹介。
紹介されたローストビーフを食べたミリアはすぐに気にった。

ミリア「あぁ美味しかった、やっぱり地球人と出会ってよかったわ。こんなに美味しい物を食べれるなんて、マリア・・・いい親孝行するわね。」

コミリア「それほどでもないのよママ、今後・・・私の我が儘聞いてもらうための・・・・」

ミリア「ゴホン ゴホン」

ミリアは親孝行だと感謝するが、コミリアは何か企んでいる。
コミリアが完全に言い切る前にミリアは聞かなかった事にする。

恩を着せて何か我が儘を聞いてもらうとする魂胆。

ここで聞かなかった事にすれば、後出なんとかなる。
コミリアの野望を華麗にスルーするミリアであった。

【クラビウスシティーとクラビウス基地の境目付近】
コミリアとミリアは街と軍事基地の間付近を走る。
そして近くの大きな公園に止めて、自動販売機でジュースを買い・・・
ベンチに座る・・・・・

コミリア「まだモア、パパやママから離れられないの?」

ミリア「そうなのよ、優秀な同胞(メルトラン)だけど・・・いつもべったりで、このままでいいのか。」

コミリア「よくないわよ、モアの今後のためにも一定の距離感持たないと。ミューズやテレーズ.エミリア.ミランダは幼子だけど、モアは大人よ。ミラクルだって自立心を高めるために、モーアさんと和也さんに預けられているのよ。今もなって自立心がないと、将来ダメになるわ。」

二人はモアラミアの事について話し合う。

モアラミアはコミリアの義妹であり・・・・
9年前の2018年惑星クラストラニアの戦闘で・・・・
出撃したダンシング・スカルに立ち塞がったメルトランである。

激しい戦闘の末捕獲し、激しく抵抗するも・・・
同じメルトランであるミリアがマックスに自分の子供にして思い出を教えようとし・・・
モアラミアを説得した結果、心を開きジーナス家の養女になった。
コミリアも2021年まで、モアラミアと過ごしており・・・

本当の姉妹のように仲が良かった。
定期連絡でもミラクルをはじめとする姉妹とも仲がいいと言う。

しかし

モアラミアはゼントラーディ人が故か、マックスとミリアを上官と両親と認識し・・・
10代後半になっても二人から巣立ち出来ないような状態になっていた。

ミリア「やっぱりマリアもそう思う?」

コミリア「そう思うミラクルも同じでしょ?」

ミリア「まぁそうだけど。」

コミリア「2年程様子見たら?ママがアグレッサーや次期可変主力戦闘機開発に行くのは2年後だし、パパは当分ダンシング・スカルにいると思うしモアも戦闘をかなりやれば何か自立しなきゃと思うんじゃない?」

ミリア「言われてみれば・・・・」

コミリアの進言もあり、ミリアは2年間様子を見る。

精神的には向上したが、やはりマックスとミリアから離れられなかった。
2029年にマックスが大佐に昇進しステルス宇宙巡洋艦ハルナの艦長になり・・・
ミリアは訓練センターの設立スタッフになり、アグレッサーの教官になるのだが・・・

モアラミアは二人と別れる事になり大泣きする。
それに関する話はまた別の話。

ラウラ「ふぁぁ、産休経て・・・やっと遊べる・・・アサヒを連れて何か食べに行くか・・・」
新統合宇宙軍ラウラ・ベルタリア中尉

ミリアを目の敵にし・・・・
後にハヤテ・イルメルマンの祖母になるラウラは三女アサヒを連れて歩いていた。
他の子供たちはパパ(吉野大樹)と遊ぶとかで、別の所で遊んでいる。

近くの神社に参拝し・・・・
アサヒが将来、健康的でいい人に出会えますようにと祈った。

ラウラ「さぁて、桐原隊長とデワントンの銭湯屋で飯食べよう。」

祈った後、ラウラは元上官が経営している銭湯に向かう。
風呂に入るのではなく、ご飯を食べるため・・・・

それにアサヒに乳を与えなくてはいけない。
デワントンや元上官のいる銭湯なら安心して乳をあげられる。
ラウラにとってはお気に入りの場所である。

ラウラ「ん?」

ミリア「ん?」

コミリア「ラウラお姉さ・・・ってやばぁ。」

そんな中で、駐車場でジープに乗ろうとしていたコミリアとラウラと遭遇した。
コミリアは声をかけようとするが、母ミリアの顔とラウラの顔を両方見て・・・

何か気まずい雰囲気だと察する。

何かぶつかり合いがありそうだと。
この二人はいつも会えば衝突する、根は仲が良いけど。

ミリア「ラウラ・ベルタリア!」

ラウラ「ミリアのおばさん」

ミリア「誰がおばさんですって!そんなに歳が変わらないのにおばさんは失礼でしょ!」

ラウラ「私はまだ29なのでノーカンです。」

やはりこうなった。

ゼントラーディ軍時代からいつもムカムカしてて、よく喧嘩する。
初めて見た時も同じように喧嘩していた。

まぁマシになったが・・・・

このまま喧嘩が続くかと思われたが・・・・

ミリア「いい娘ね、泣かないわ。」

ラウラ「ミリアが誉めるなんて以外ね、この娘はアサヒよ。」

ミリア「アサヒ・・・・太陽ね、中々のネーミングセンスね。」

ラウラ「一日の始まりの朝日のように清々しく明るく元気に過ごしてもらいたいと言う意味で名付けたのよ。」

ラウラの抱えていた娘アサヒに関する話題に入り和やかな雰囲気になった。

赤ちゃん・・・・・・
なんて天使な存在なんだろうか・・・・・
コミリアはアサヒを見てそう思った・・・・
いつか自分もこんな可愛い赤ちゃんを産んでみたいと・・・

ラウラ「抱いてみる?」

コミリア「いいんですか?」

アサヒを可愛いなぁと見ていたコミリアはラウラから抱いていいよと言われた。
抱いていい許可を貰ったコミリアはアサヒを抱えると・・・・
赤ん坊特有の暖かさを感じる。

コミリアは笑顔になりアサヒを見ていると、アサヒを小さな腕をあげた。
小さくて可愛い指・・・・結構可愛い・・・コミリアは感じる。

ラウラ「ねぇミリア・・・・マリアちゃんっていい母親になりそうねぇ。」

ミリア「そう?」

ラウラ「私でも中々笑ってくれないアサヒが笑うなんて。」

ミリア「笑っている?アサヒが?」

ラウラ「そうよ、少しとは言え笑うとは・・・マリアちゃんの優しさがあるんだわ。」

コミリアの母性はアサヒの心を開く・・・・ラウラはそう感じた。

ミリアも最初はなんの事か分からなかったが・・・・
段々と言葉の意味を理解し始めた。
なんせマックスの娘なんだから、私の娘だから当然だもの・・・

ラウラの言葉の意味をミリアはこう解釈した。

その後、このままラウラと別れる予定だったが・・・・

ラウラ「悪いね~乗せて行ってもらうなんて。」

ミリア「コミリアと同じ目的地なんだから乗せないわけには行かないでしょバカラウラ。」

コミリア「でも私・・・ラウラさんと一緒に車に乗れるのは嬉しいわよ。後はアサヒちゃんも。」

ラウラを車の後ろに乗せて、デワントンの家に戻る。

結構想定外だったが、同じ目的地に向かうラウラを置いてくわけにはいかなかった。
まぁ一人や二人が増えても問題ないし、コミリアと上手くやっているし。

それでそれで良しと・・・・

その後、デワントン夫婦の家につくとコミリアは母ミリアと別れる事になっていた。

ミリア「マリア楽しかったわ、私は帰るから成人するまで元気に過ごすのよ。」

コミリア「はいはい分かってます、そちらも軍の仕事頑張ってね~」

ミリア「勿論よ♪っねバカラウラは?」

コミリア「ご飯食べているよ、ラウラお姉さん・・・食べる事大好きなの知っているでしょ。」

ミリア「確かにあいつ、よく言ってたわね。じゃあまたね。」

コミリア「そっちもミューズ以下じゃなくて、ミラクル・モアラミア以下姉妹とパパによろしく。」

二人は別れた。
毎度の事だが、別れる辛さはなく明るい雰囲気で終わる。

なんせ永遠に別れるわけじゃない。

また会えるから、悲しむ理由はない。
むしろ、また会える楽しみがある。

二人はそう思っており、次回のお出かけを楽しみにする。

次回の親子のお出かけはいずこ?
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ミンメイリポート/イサムの旅立ち

2019-02-23 07:39:52 | マクロス短編
メガロード01に関する記録

【ランク】
新統合軍機密情報トリプルA
【日付】
AD2016年7月10日
【機密指定日付】
AD2016年7月15日
【記載官】
新統合宇宙軍アポロ基地.宇宙軍参謀本部
情報通信参謀.デイビット・クロウリー中佐
【記載文】
この日、私はメガロード01との定期通信の指揮を執っていた。
いつも通り移民船団長一条未沙少将は平穏無事・・・と答えてくれた。

つまりはぐれゼントラーディ軍や別のゼントラーディ軍基幹艦隊・・・そして監察軍がいない・・・
安全に進んでいると言う事だ・・・・・
この船団には6年前の大戦の英雄の歌姫リン・ミンメイが乗っており・・・・

部下の中にはミンメイのご加護と言う始末・・・・・

どんだけミンメイファンがいるのやら・・・・・

我々は引き続きメガロード01との交信を続けた。

しかし

異変が起きた。

メガロードから・・・・
【ダークホールから聞こえる謎の歌声を追って、未知の宇宙へと旅立つ】

との連絡を最後に通信が途絶した。
我々は何度も呼びかけるが応答がない。

この事を上層部に報告・・・・
事態を重く見た上層部はクラビウス基地を始めとする各月面基地と衛星都市基地から艦艇を集め・・・・
ARMD級宇宙空母24番艦フランクリン・D・ルーズベルトを旗艦とし救援として派遣した。

しかし

数日後、目標地点に到達するが・・・・
メガロード01を始めとした移民船団は消息不明になり・・・・・
結果・・・・損失と判断された。

本当にメガロード01と移民船団は損失したのか?

報告書では残骸は確認されなかった。
もしかしてメガロード01は本当に別の宇宙に行ってしまったのか・・・・

そんな事を考えてもしょうがない・・・・・
______________________________________

この本文を含めたメガロード01に関する報告書は機密情報とし封印す。
今後の移民計画を考え・・・・・・この事件は隠ぺいするしかない・・・

これも人類の為・・・・・・人類の未来の為に・・・・

イサムの旅立ち

惑星エデンに仲の良い三人組がいました。

一人は日系アメリカ人の血を引くイサム・ダイソン
一人は中華系白人のミュン・ファン・ローン
一人はゼントラーディ人とのハーフのガルド・ゴア・ボーマン

幼い頃から自然溢れる惑星エデンの大地を共に遊び、喧嘩し・・・・・
ダルメシアン・ハイスクールではそれが更に加速する・・・・

永遠に続けばいいな、三人はそう思っており・・・
学校卒業後はそれぞれの道を歩んで行くけど仲良くしたい・・・
3人はそう思ってました。

しかし・・・・・・・・

ある事件がきっかけでそれがすべて崩壊しました。

【西暦2033年惑星エデン.ダイソン宅】

ここは惑星エデンにあるダイソン宅・・・・・
イサムが生まれてから母マリアラと二人で暮らしていた。

父ケンゾー・ダイソンは軍人であり・・・戦闘の最中行方不明になり戦死した。

破天荒なイサムだが、ハイスクール時代は懸命に家の家計を支えていた。
かなりの暴れん坊だったが、戦死した父に代わり母マリアラを守ってきた。

しかし

それももうすぐ終わろうとしていた。

マリアラ「イサム、何よ!これ軍志願書って!」
看護婦マリアラ・ダイソン

イサム「見ての通りだ、お袋。俺は軍に入るんだよ。」
破天荒な男. イサム・ダイソン

マリアラ「なんですって?」

この日、イサムとマリアラは荒れていた。
理由は軍志願書について・・・・

しかも

可変戦闘機乗りコースへの入隊。

マリアラ「イサム、ケンゾーみたいに可変戦闘機のパイロットになるのは辞めなさい危険よ。」

イサム「危険なのは承知だろ、危険との隣り合わせを楽しまないとつまんねぇだろ。」

マリアラ「つまんないって、私心配しているのよ。」

イサム「お袋、俺は親父とは違うし・・もうガキじゃねぇんだ。何をしようが勝手だろ。」

マリアラ「そんなのは理屈よ、イサムまでケンゾーと同じ道進んで危険な所へ行くのは母さん耐えられないのよ。」

マリアラはイサムが軍に入るのは反戦からではない。
父と同じような最期をイサムにむかえて欲しくないからだ。

イサムの父ケンゾーはSDF-1マクロスに乗艦して以降・・・
数々の敵と戦った優秀なパイロットであり、その後もはぐれゼントランと戦い。

その最中にマリアラと結婚し、イサムを産んでいるが・・・・
その後まもなく、ケンゾーは民間人を守るため戦死している。
その事にマリアラはトラウマになり、イサムに軍に入る事を反対している。

イサム「よしてくれ、俺が親父みたいにヘマをするかよ。俺の先祖様だって WWⅡでは第442連隊戦闘団として死線を潜り抜けているし、地球の北米に住んでる俺のうるさいカズヒロのじい様だって湾岸戦争を戦って生き抜いたんだぜ!」

マリアラ「それは別よ・・・・」

イサム「お袋、もう俺は決めたんだ。行かせてくれ・・・・・・」

そんなお袋の反対を押しきってイサムは新統合軍に入る。

筆記試験と体力試験は合格、これにより正式採用が決まり・・・・
地球のラックランド統合運用基地にて訓練が行われる事になった。

イサムは母マリアラに置き手紙を残し地球への便に乗ろうとした。

ミュン「イサム・・・・・」
イサムの幼なじみ.ミュン・ファン・ローン

イサムが地球に行こうとした日、ミュンは宇宙港にいた。

あの事件の事を思い出したくないのか・・・・・
かつて長かった髪が、今ではボブカットくらいに短くなっている。
今日、軍港に来たのはある人に会うため・・・・

イサム「ミュン待たせたな・・・・」

ミュン「イサム・・・・その格好、まさか軍に・・・・」

イサム「実はそうなんだよ、空を1人で飛ぶには軍に限るってな。」

ミュンはイサムに会うが、軍の制服を着た姿に驚いた。

まさか軍に入るとは・・・・・

その衝撃でミュンは空いた口が閉まりづらくなった。
イサムはそんなミュンを見て不思議そうな表情を浮かべる。

二人は物陰に隠れ、イサムはミュンにある事を伝える。

イサム「あの事件は俺のせいにしろ!」

ミュン「俺のせいって、あれはガルドが・・・・暴走して・・・・イサムは悪くない」

イサム「確かに俺は悪くねぇ、だが・・・・あの事件は俺のせいにしろ!」

ミュン「なんで悪くもないイサムが罪を被るの?ガルドもキチンと反省して、元通りに・・・・」

自分に罪を着せろ・・・・・・

イサムはミュンに伝えた・・・・・
そんな事を言うイサムにミュンは戸惑いも隠せなかった。

何故なのかとミュンは感情敵になりながら聞く・・・・

イサム「ガルドに真実を言ったらゼントラーディの血のせいだとか言って自殺するかも知れねぇ。だから言うな。あいつのためにもな。」

ミュン「分かったわ、イサムのせいにする。」

イサム「今度会った時にガルドと一緒にいる時は俺と馴れ馴れしくするなよ、そうすれば真実味も増える。」

イサムはこう返答する。

ガルドが己の出自のせいで自己嫌悪に陥り自殺しないためにも。
それを聞いたミュンは一応納得し今回の事件をイサムのせいにした。

本当はガルドがやった事を忘れてはいないが・・・

とは言え、ガルドが心配・・・・
様々な気持ちが混じった結果、ミュンの気持ちは複雑化した・・・

一週間後
イサムが地球に旅立った事も知らないミュンはイサムの家を尋ねた。
ミュンはイサムが惑星エデンの基地に所属していると思ったからだ。
この時期、訓練中の兵士が実家に帰る事が多かったため

イサムは家にいると思いミュンはイサムの家に訪れる。

が・・・・・

マリアラから伝えられたのはイサムの失踪。
それを聞いたミュンの心は真っ白になった。

【北米ラックランド統合運用基地】
イサムは軍に入って地球北米ラックランド統合運用基地に送られた。
ラックランド統合運用基地は旧アメリカ空軍時代から運用されており・・・

前の大戦で一度壊滅したが・・・・・
新統合軍再編計画に伴いラックランド基地は再建された。
これからイサムが実戦部隊に配属されるまでの間この基地がイサムの家になる。

「匍匐前進!行け!」

イサムは猛訓練に耐え続けた。
可変戦闘機パイロットになる前にまずは兵士としての基礎を学ばなきゃいけない。

実戦部隊は不真面目なイメージのあるイサムだが・・・・
自分の目標に対しては熱心に学ぶ・・・・・
この頃のイサムは真面目な優等生であり・・・・

イメージ通りのイサムではなかった。

そんなある日、イサムは非番をもらいある家に訪れた。

カズヒロ「おお久しぶりじゃのぉ、イサの字。その格好は軍人、ケンゾーと同じとは血は争えんのぉ。大人になったからプリティギャルはおらんのか?」
ダイソン農園.カズヒロ・ダイソン

イサム「じいさん、相変わらず助平だな。」

ある家とはイサムの父方の祖父の家であった。
イサムが家を訪ねると、髭の生やした優しそうな外見の老人・・・
カズヒロ・ダイソンが出迎えてくれた。

彼は戦後創業したダイソン農園の創業者であり
今はイサムの伯父ケンイチ・ダイソン夫婦が引き継いだため隠居のみである。

カズタカ「イサムじゃねぇかお前も非番か?」
新統合陸軍カズタカ・ダイソン中尉

ミユ「まさかあんたまでいるとはね。」
新統合陸軍ミユ・ダイソン少尉

イサム「どうも久しぶり。」

イサムの従兄弟達もいた。

カズヒロの子供は5人おり、全員第一次星間大戦を生き抜いており・・・
カズタカは三男ケンタ・ダイソンの長男、ミユは四男ケンユウ・ダイソンの長女。
他にも長男ケンイチと末っ子タイチの子供・・・
カズタカとミユの兄弟がいるが割愛・・・・・

殆どのイサムの親戚は北米に住んでいる。

その後、イサムは4人で食事をした。

カズタカ「それは悲惨だな、仲のいい幼なじみが幼なじみの暴走で引き裂かれるとは。」

ミユ「しかも自分から罪を背負うなんてね、なんて悲しい事なんだろう。」

イサムは食事している最中、惑星エデンの事件の事を話した。
引き裂かれた友情、もう戻ってこれない仲・・・・

そして二度と惑星エデンに戻りたくないイサムの心情・・・・

母親との別れ、幼なじみとの別れ・・・
イサムはいつも通りを装うが・・・・・・・・
仲の良かった幼なじみの別離は本当は辛かった。

他の友人達にも言えない程に。
カズタカとミユは同情するが、これを聞いたカズヒロの顔が怒りのこもった顔になる。



イサム「!?」

カズヒロ「貴様!それでも男か!大事な友を庇うのはいいが、それを理由に友人と別離するのは何事か!」

イサム「じいさん、あいつはあの事件は俺の・・・それに事実を知ったら・・・自殺を・・・」

カズヒロ「馬鹿者!大事な友の暴走を止めるのは友の勤め!貴様の父ケンゾーも同じことがあったが、あの馬鹿息子は全力で友の暴走を傷だらけになりがらも止めた!一番あの馬鹿息子に似ている貴様が出来んとは恥を知れぇ!」

カズヒロはイサムの不甲斐なさに激怒した。
これでも農園やる前はアメリカ陸軍.地球統合陸軍.新統合陸軍の3つの軍に所属した兵士で・・・
普段はスケベなじいさんだが、兵士時代はかなり活躍した鬼軍曹であった。

軍時代末期には訓練教官を勤め・・・・
イサムの父ケンゾーを先輩軍人として鍛えた事もあった。

あの第1次星間大戦ですら地球にいながらも息子全員と共に生き残る幸運の持ち主だった。

その性格がイサムの不甲斐なさに目覚め、激怒した。
その剣幕にイサムは震えあがる。

カズヒロ「イサムよ、いずれガルドとミュンとやらと再会するだろう。強い絆で結ばれた関係程、再会する確率は高い。もし険悪な友人と会いぶつかっても逃げるな。そして酷い別れをした方もな。」

イサム「じいさん。」

カズヒロ「まぁ確証はねぇよ、もしそうなったら逃げるな。」

だが

だんだんと落ち着き、イサムにいろいろとアドバイスをする。
カズヒロも軍人になる前、イサムと同じような幼なじみ関係があった。

軍に入る直前に酒がらみ喧嘩になり銃を取り、女を傷つけた。

カズヒロは止めたが、気絶し回復後暴走した友を殴った。
記憶の混乱で銃を取り出した友はカズヒロが女を傷つけたと思い込んだ。

その後、カズヒロはそれを忘れるかのようにアメリカ陸軍に入り・・・・
数々の戦場を転戦した。

とある戦場であの友人と出会い、険悪な雰囲気になったが。

だが、だんだんとあの時の正確な記憶を取り戻し。
カズヒロに罪を着せ、自分は逃げたとあの友人は絶句カズヒロに謝罪。

カズヒロは別に気にしてないと和解した。

だけど、その友人はこの直後の戦闘でカズヒロを庇い戦死した。

イサム「じゃあな皆そしてじいさん、ばあさんによろしくな。」

カズヒロ「あぁ後悔だけはするんじゃないぞ、イサの字。」

イサムは翌日、基地に戻った。

後年、カズヒロの予測通り。
シャロン・アップル事件とスーパーノヴァ計画が絡む事件の時に・・・
イサムはガルドとミュンと再会する。

スーパーノヴァ計画の衝突を経て・・・
ガルドはあの時の記憶を取り戻し、イサムとは最終的に和解した。

しかし

残念ながらゴーストバードX9との戦いで、イサムをマクロスシティーに向かわせ。
ガルドはリミッター解除し特攻し果てた。

イサムは後年、じいさんがあの時言った言葉の意味が分からなかったが・・・
元気はもらったし、幼なじみと再会した時ようやくあの言葉の意味が分かったと言っている。
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新星インダストリー エクスカリバー研究

2019-02-21 12:13:31 | マクロス短編
【西暦2041年1月】

イサム・ダイソンがマクロスシティにおけるシャロン・アップル事件を収束させた後。
YF-19試作3号機とYF-19試作4号機がニューエドワーズ基地で・・・・・
試作5号機から試作8号機がエドワーズ基地で最終チェックが完了し・・・・

YVF-19が3機完成し、ロールアウトが2041年3月と決定。
新星インダストリー社は歓喜に包まれ・・・・・
2月のYF-18とYF-20のそれぞれのチームにニューエドワーズ基地の引き払いが決まり・・・・

エクスカリバー開発チームの引き揚げの準備が開始された。

もうニューエドワーズ基地には用はない・・・
早いところ新星インダストリー社帰ろう・・・そして酒を飲もう



エクスカリバー完成チームは思っており・・・
これから来るYF-18とYF-20改札チームに引き継ごうと考えていた。

だが・・・・・・・

ヤン「また試験ですか?引き揚げ準備しているのに。」
エクスカリバー開発主任.ヤン・ノイマン

ミラード「試作4号機を月面クラビウス基地を経由して北米エドワーズ空軍基地に向かい、再びニューエドワード基地に戻ってきてもらう。」
新統合軍ニューエドワーズ基地司令官ミラード・ジョンソン大佐

ヤン「そんな馬鹿な。」

ミラード「無茶でもやってくれ、これは地球の総司令部からの命令でもあるのだぞ。」

ヤン「そんな・・・・・・地球なら直々になんて・・・・」

新統合軍から無茶な要求され・・・・・
1月中に引き揚げなくてはいけないのに・・・・・・また仕事が増える。
ヤンはYF-18とYF-20の両開発チームにドヤされそうと心の中で嘆く。

目的は長距離試験・・・・
かつてイサム・ダイソンがやった長距離移動である。

総司令部はそれを再現して欲しいと言っているようなもんである。

ルーシー「えぇぇまた試験?もうロールアウト決まっているのに?」
新星インダストリー社ルーシー・マクミラン

ヤン「軍の無茶ぶりさ・・・・こっちの予定も考えてもらいたいよ。軍はキチンとタイムスケジュールを組み立てているのかなと思ってしまうよ。まぁあいつでも入れる軍だからしょうがないか。」

ルーシー「それはいいとして・・・勘弁してよ、もう直ぐ開発チームが来ると言うのに・・・・・そんなに直ぐ対応できるわけないじゃない。」

「軍の連中は・・・」

「もう少し考えてよね~」

ルーシーを始めとするエクスカリバー開発チームも新統合軍の決定に困惑していた。
無理もない、今から引き上げる準備をしていたのだから・・・・・・・

今回の試験にルーシーは積極的に質問・・・・
質問した中でも・・・・・・

ルーシー「パイロットは決まっているの?」

ヤン「決まっているよ・・・・パイロットは新統合軍エデン防衛宇宙軍所属で・・・試作4号機・・・コールサイン【ダブル・ナッツ】のエイミー・カミンガム大尉。」

ルーシー「あの・・・・まだ若い大尉さんね~」

運用するパイロットに関してが最大の論点になったが・・・・・
既にパイロットは決まっており

以前、長距離作戦行動の試験に使用した試作4号機のテストパイロットで・・・
飛行中隊長になっている若き俊才女性士官エイミー・カミンガムが内定していた。

この決定は無茶な要求をする新統合軍側の配慮であった。

「とにかくテストパイロットは決定ですね。」

「試験日はいつですか?」

ヤン「実は・・・・・・・・明日なんだ・・・・・・」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇ』

パイロットが決まって安心したのも束の間。
試験開始日程は明日となっており、聞いたエクスカリバー開発チームは驚愕した。

一同は無茶ぶりにも程があると思ってしまうくらいに・・・・

なんでこれほどキツイ任務を押し付けるのか・・・
エクスカリバー開発チームの何人かは不満を抱く・・・・

それでもやらないといけないので、ヤンは説得する。

翌日

【惑星エデン宙域.エデン防衛宇宙艦隊ウラガ級ジェームズ・ポーク】

YF-19試作4号機の試験の為ウラガ級ジェームズ・ポークに移動した。
既にエイミー・カミンガム大尉がおり・・・・・
かつて試験飛行に参加したARMD級空母ライホウが中継地点に待機要員として参加した。

エイミー「久しぶりね、ヤン主任・・・ルーシーさん。」
新統合宇宙軍エイミー・カミンガム大尉

ヤン「久しぶりです大尉。」

ルーシー「ごめんね、急に付き合わせて」

エイミー「いいわ、また相棒に関する試験できますし。歓迎よ。」

ヤン達はジェームズ・ポークの艦内でエイミーと会う。
結構な急な仕事によりエイミーの部隊における仕事の邪魔になってしまい・・・
ヤン達はエイミーに謝罪するも、エイミーはむしろ大歓迎であったようで・・・

快く今回の試験に参加してくれた。

ヤン「今回の試験なんだけど地球北米エドワーズ基地に向かってもらいたいんだ。まぁあの馬鹿がかつてニューエドワーズ基地からマクロスシティーに向かった事をもう一度やる事になるけど。」

エイミー「全然大丈夫だわ、途中月面のクラビウス基地で休めるし・・・・むしろ一度こんなハードな試験やって見たかったわ。」

ヤン「た.頼もしい限りだ・・・・」

ルーシー「流石、プラネットエデンの俊才ね・・・・前向き過ぎるわ。」

エイミー「まぁね~」

前向き過ぎて助かった。
今回の試験は案外スムーズにやっていけそう・・・・

ヤンとルーシーはそう思った。

「そろそろ試験始まるので更衣室で着替えてYF-19試作4号機に登場してください。」

エイミー「ではお二人共・・・今回の私の成果をお楽しみくださいませ。」

エイミーはそう言って2人の前から去った。

本当に前向き過ぎて、試験がスムーズにいけそう。
ヤンとルーシーはそう思った。
まぁエデン軍の俊才でエースパイロットだから当たり前で・・・・
心に余裕があるからかとヤンは悟る。

『コードネーム・ダブル・ナッツ、異常はないか?』

エイミー「オールグリーン(すべて異常なし)」

『OK、ダブルナッツ。カタパルトへどうぞ、先行する護衛のVF-17が出撃します、その後に発進を・・・』

エイミー「了解」

数分後

エイミーは試作4号機のコックピットにおり、ジェームズ・ポークの甲板にいた。
既に前方には2機の先導兼護衛のVF-17Bが甲板に出ている。

まもなく出撃しエイミーの前を飛ぶ予定。

VF-17Bはそのまま2機同時に発艦した。

『ダブル・ナッツ、発艦せよ!』

エイミー「了解」

2機の発艦によりエイミーも発艦シークエンスに入り・・・・
来るべき時を待つ・・・・・

来るべき時はすぐ来て、エイミーはジェームズ・ポークから飛び立つ。

飛びだったエイミーは護衛の後ろに付いて編隊を組んだ。

ルーシー「ダブル・ナッツ、エリア2O8にてフォールドブースター起動・・・太陽系に向かってください。」

エイミー「了解」

今回、地球に行く事もあってかフォールドブースターが装着されている。
既にイサム・ダイソンにより実証されているが、正規の試験じゃない。

軍司令部の意図はイサム・ダイソンがやった事の再現。

これを再現し真のエクスカリバー完成を目指す。
今回の試験は最終テスト、この試験は失敗は許されない。

エイミー「エリア2O8に到達、フォールドブースターを起動させる。」

ルーシー「座標軸を月軌道上に・・・」

エイミー「了解。」

飛行後、目標地点であり中継地点であるエリア2O8に到達・・・・
近くに展開しているARMD級練習宇宙空母ライホウの護衛の元・・・・
フォールドブースターを起動させる前に座標軸を月軌道上に調整する。

調整が完了したらフォールドブースターを起動しフォールドする。

その後はそのまま・・・・月面基地へ向かう。

【月面クラビウス基地統合管制室】

月面クラビウス基地・・・・
クラビウスクレーターに作られたアポロ基地と並ぶ軍事基地と月面都市で・・・・
地球統合政府設立後に建造され、地球統合宇宙軍第2総司令部として機能・・・・

第1次星間大戦でも生き残り、今も新統合宇宙軍第2総司令部として・・・
地球防衛を担っている。

「月面第4防宙基地より連絡、惑星エデンを出発したダブル・ナッツを確認。月面防宙圏に入ります。」

梨本範久 「そうか・・・いやぁ最新鋭機を見れるとは嬉しい限りだねぇ。月軌道からもう防宙圏とは最高な機体を用意したそうだねぇ。」
新統合宇宙軍クラビウス基地司令官.梨本範久.中将

クラビウス基地にダブル・ナッツが確認される。

ダブル・ナッツの到着に・・・・かつての日本国の月面在住のやんごと無き方々の一門で・・・・・
その分流の一族出身の梨本範久.クラビウス基地司令官が喜んだ。

なんせ大の可変戦闘機好きであり、自分の息子や娘・・・妻にもちょっと引かれる程・・・・・
今回のダブル・ナッツの到着に・・・いや次期主力可変戦闘機の到着に・・・興奮していた。
その姿に兵士にも引かれる・・・・

「ダブル・ナッツ月面クラビウス基地最終防宙圏に到達・・・・第3格納庫へ収納します。」

梨本範久「新星インダストリー社の修理部品があったはずだ、最高なおもてなしレベルで整備してくれたまえ。」

「ハッ」

ダブル・ナッツは月面クラビウス基地第3格納庫に収納される。
梨本中将の命令のとおりダブル・ナッツは最高レベルの整備が行われる。

一時休憩の食事時間・・・・
エイミーにかなり豪華な食事がされるなど・・かなり歓迎され・・・・
再び出発する間際に梨本中将と記念撮影した。

エイミー「凄い歓迎だったわね、早く地球へ行こう。」

エイミーはそのまま地球エドワーズ基地へ向かった。
とっとと終わらせて惑星エデンに帰る目的を秘めながら・・・

大気圏降下し、予定通りエドワーズ基地に到着。
現地にいた新統合軍の幹部がいて、今回の試験を評価した結果。
中々いいと認められる事になり、合格点を与えられた。

ミラード「総司令部より連絡が入った。全試験完了、新星インダストリーに帰ってよしと。」

これによりエクスカリバー全試験は完了。
ヤンとルーシー達は新星インダストリー社に戻ることができるようになった。
つまり解散・・・・

エクスカリバー開発チームはようやく肩の荷が降りたとひと安心する。

ヤン「やっと終わった、あれこれかかったけど長かったな。」

「そうですね主任。」

ヤン達は新星インダストリー社に戻ってきた。
それぞれ久しぶりに自分のオフィスに座りゆっくりする。

とは言えまだまだやる事がある。

エクスカリバーの今後の展開について。

まだまだ

エクスカリバーはいろんなバリエーションが生まれる可能性がある。
惑星による環境、任務によって異なる装備など。
それに今後、エクスカリバーになれないようの再調整型など。

ルーシー「まだやっているのね。」

ヤン「まだまだ僕のエクスカリバーは進化するんだぞ、まだまだこれで終わらせるつめりなんてないよ。」

ヤンはパソコンを開きながら新たなエクスカリバーのバリエーションを考える。
今後の状況における近代化について・・・・

対ゼントラーディ用の対策戦術について・・・

1人パソコンに熱心に新たなエクスカリバー作りをするヤンを見て・・・
ルーシーは頬笑む反面、熱心すればするほど危険そうねと心の中で呟く。

まだまだヤンの仕事は終わりそうにはないだろう。

【イメージ声優】

◆ヤン・ノイマン
=西村智博

◆ルーシー・マクミラン
=林原めぐみ

◆エイミー・カミンガム
=島津冴子

◆ミラード・ジョンソン
=大塚明夫

◆梨本輝久
=古谷徹

◆その他
相沢舞
など
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MACROSS of Duty 2つの特務機関

2019-02-19 18:17:37 | マクロス短編
西暦2059年・・・・
フロンティア船団はバジュラ本星に入植、惑星フロンティアと改名。
船団の面々はフロンティア全体に散らばり惑星の開発を進めた。

被害の大きかったフロンティア船団であった、順調に開発が進み・・・
首都や地方都市が形成される。

最終的には各地方に散らばり、都市行政区を設ける予定であり・・
惑星フロンティアが中規模都市惑星になる事が目に見えていた。

しかし

繁栄が約束される惑星で、不穏な影があった。

【西暦2065年.惑星フロンティア.ニューセイロン島】
この島に3機のVF-19EとUS級潜水強襲艦2隻がニューセイロン島にたどり着いた。
VF-19Eは潜水強襲艦からタグボートで上陸してくる陸軍と海兵隊合同特殊部隊の上陸を見守る。

特殊部隊の兵士達はアサルトライフル.サブマシンガン.ロケットランチャー各種装備を身につけ行動を開始した。

このニューセイロン島は突如、不法勢力により占領され・・・
島全体を独立国かのようにしていた。

この島を占領している不法勢力は反統合勢力との関係性がある噂もある・・
今回ューセイロン島の制圧を目標にフロンティア政府のようせいで・・
地球のザースロン機関が指揮するタスクフォースが送り込まれたのであった。

「まったく一般部隊の俺らまで護衛とはど言うことかねぇ。」

「意味が分からん。」

護衛のVF-19Eのパイロットは特殊部隊との合同任務に疑問に思っていた。
何故旧式の機体しかないごく普通のバルキリー小隊が護衛につくのか?

それに更に疑問に思う事は・・・・

「あの新入りはなんだ?地球からこっちに転属なんて?地球本国のエリート様が俺達のような辺境部隊についてくるなんて。」

「確かにフランツ・シュナイダー少尉、異色な経歴だな。」

フランツ・シュナイダー少尉。
地球本国軍からワザワザ惑星フロンティアのVF-19E部隊に転属になった。
異色な新人バルキリーパイロット・・・・

地球のエリート様がなんでこんな地にいるのか?
中隊長や小隊長を含む同僚の隊員は思っていた。

フランツ「まったく今回の任務地は湿気た惑星だな、だが自然はいい。」
新統合宇宙軍フランツ・シュナイダー少尉

当の本人は他の同僚が変な目で見ているのを気にせず、こんな事を呟く・・・
地球本国軍のエリートとしての余裕なのかなんとやら・・・・

しかし

実はこのフランツと言う可変戦闘機乗りにはある秘密があった。

それは・・・・・

「フランツ・シュナイダー少尉.惑星フロンティアのVF-19E部隊に配属になってもらう。目的は惑星フロンティアの不法集団とそれに加担する反統合勢力の排除だ。いいな?」

フランツ「了解であります・・・・それにしても自分の配属地が辺境にでありますが、栄光ある第1独立戦隊キルケー本隊は出せないのでありますか?」

「無理だな・・・・・今回の一件は惑星フロンティアの住民には大袈裟にしたくない、フロンティア軍司令部からの要請だ。」

第1独立戦隊キルケーの隊員である事。
第1独立戦隊とはダンシングスカル.シーアンタレス.レイヴンズと言った・・・
新統合軍特殊部隊VF-Xの最初の部隊である。

今回惑星フロンティアに派遣されたのは、不法集団とその背後にいる反統合勢力の排除・・・・

今後彼らのような不法集団を放置すれば・・・
惑星フロンティアはどんどん彼らのような存在が生まれ・・・
戦争の恐怖に怯える無法地帯になる可能性がある・・・・

フランツ「ん・・・・ザースロン機関か、あの連中の特殊実働部隊マウンテン・キャットか?」

そんな派遣されたフランツであるが・・・・
島に上陸するタスクフォースの中に・・・黒色に統一された一段ザースロン機関の隊員を見つける。

ザースロン機関とは新統合軍参謀本部直属の対テロ工作機関である。
一般部隊に工作員を送り内通者の操作、テロ組織に対するゲリラ作戦・・・
集団部隊による内部破壊をこなすプロフェッショナル。

VF-Xとザースロン機関は似たような関係からライバル関係であり・・・・
旧ソ連のGRUとKGBのような関係の再来と言われる。

ザースロン機関は性格がら可能戦闘機やデストロイドを持ってなかったが・・・
VF-17EXの改良型を近年配備したそうで・・・

フランツはザースロン機関の姿を見て、不機嫌になる。

ウォルフ「用意はいいな?」
ザースロン機関マウンテンキャット部隊コードネーム.ウォルフ

『ハッ』

ヘルメットを被りバラクラバを顔に被せた兵士。

彼らこそザースロン機関の構成員であり・・・・
実働部隊マウンテンキャットの隊員達である。

そのマウンテンキャットの一部隊を率いるのは・・・・
コードネームウォルフと呼ばれる兵士であり・・・本名は機密・・・・
ザースロン機関の中でも重火器CQC破壊工作に優れた工作員であり・・・
ザースロン機関のエースである。

ウォルフ「コーディ・スレイフ・・・・制圧しろ!」

『ハッ』

指揮能力に優れており・・・・
次期マウンテンキャット指揮官になるのではないかと言われている。

ウォルフは・・・・・・
タスクフォースと他のマウンテンキャット隊員と共に部下の作戦行動を見守る。
もし危ない時は部下の一人で女性狙撃兵コードネームクィーターによる狙撃支援がある。

「ぐっ」

「クリア・・・クリア」

ウォルフ「よし行くぞ。各チーム事に分かれ敵を排除しろ、フロンティア海兵隊が来るまで制圧しやすい環境を整えろ!」

部下2名が敵兵士を排除・・・・
ウォルフは安全が確保された事を確認すると・・・・
タスクフォースを各チーム事に分かれ作戦行動を開始した。


新統合宇宙軍第1独立戦隊VF-Xキルケー 
フランツ・シュナイダー少尉


護衛と言う役割を得ながら一般部隊に潜入するVF-Xキルケー隊員フランツ。
物陰に隠れながら、来るべき時に備える・・・・・

近くで鳴っていた警戒警報が解除されたようだ・・・・・

警戒警報がなっていたのはジャミングチャフを撒いた事によるレーダー障害・・・
ここの兵士は敵機の襲来を警戒し、対空兵器や・・・
可変戦闘機を出撃させている。

「収まったな・・・・」

「後は強襲部隊による破壊工作だな。」

警報が解除された事により、出撃していた可変戦闘機は戻り・・・
警戒体制が解除され、通常体制に戻る・・・

フランツはずっと上を見上げ・・・・

フランツ「さてどう動くザースロン機関・・・・・」

と呟く・・・・

ザースロン機関の動きが気になる・・・
連中はVF-Xにとってライバル組織・・・・・

今はザースロン機関の働きに伴って行動するだけの駒・・・

ザースロンの動きを気にしなければ、作戦は上手くいかない。

来るべき時まで・・・ただ待つ・・・
フランツはタバコを吸い目をつぶる・・・


ザースロン機関マウンテンキャット部隊
コードネームウォルフ


その頃ザースロン機関はタスクフォースと分かれ各所を攻略していた。
担当していた地域は発電所の破壊・・・・

発電所を破壊し島全体の電気供給を断つのが目的である。

ウォルフは敵兵士を排除し発電所に爆弾を設置。
そのまま待避・・・次の目標、司令部へと向かった。

ズガァァァン

ウォルフ「爆発だと?」

『こちらΔチーム、格納庫爆発時間が間違った・・・待避中・・・・オーバー』

ウォルフ「くっ馬鹿が・・・早すぎるだろ・・・・・」

が・・・・
陸軍特殊部隊のΔチームの仕掛けた爆弾が予定より早く爆発した。
これにより基地内の敵兵士達の警戒度が上がる。

このままでは作戦に支障が出るので・・・・

ズガァァァンズガァァァン

ウォルフ「ナイトビジョンを使え・・・γチームとΘチームの援護に入る。」

『ハッ』

ウォルフ「敵は待ってくれんぞ、急げ!」

設置した時限爆弾におまけとしてついていた遠距離起爆装置を起動させ・・・
発電所施設を破壊し、基地内部の電力をシャットダウンする。
これにより基地内部の電灯には光がなくなり真っ暗になる。

真っ暗になった事によりウォルフらはナイトビジョンを使い暗闇の中を進む。

発電所の早期破壊
ナイトビジョンの使用

本来は使いたくなかったが、Δチームが失敗してしまえばしょうがない。
後は元の任務に積極的に従事する。

ウォルフ達はカービン銃を構え進んで行く。


新統合宇宙軍第1独立戦隊VF-Xキルケー 
フランツ・シュナイダー少尉


フランツ「基地内部で爆発?予定より早いな。」

「よし、合図が来たとなれば我々の出番だ!行くぞ!」

フランツ「了解(まぁいいテロリストを潰せればそれでいい)」

爆発の音を確認したフランツが所属する部隊は攻撃開始を決めた。

フランツらが乗るVF-19Eの役割はバトロイドによる破壊活動。
爆発が発生したら攻撃開始の合図だと・・・・
ザースロン機関らタスクフォースとの打ち合わせで決まっている。

まぁ早くても問題ない。
後から来る海兵隊(ゼントランではない)の事を考えれば・・・
早い方がむしろいいのだ・・・

「アタック!!」

フランツらは声を上げて、崖の下の上陸地点から上昇する。

最優先目標は可変戦闘機格納庫と対空兵器陣地・・・・
海兵隊上陸するにはこいつらが邪魔だ!
VF-19Eは一斉にミサイルを対空陣地に向けて発射する。

「退避!退避!」

「ミサイルだ・・・・シェルターへ逃げろ!!」

突然のVF-19Eの攻撃に逃げ惑う不法集団と反統合組織の兵士達。
ミサイル攻撃を終えたVF-19Eはガンポッドによる攻撃に切り替え・・・
格納庫や露出駐機しているSv-154スヴァードを破壊し尽す・・・・

しかし・・・・・

「くそ・・・動いている奴がいるか・・・」

バトロイド形態のまま駐機していた2機・・・スヴァードが動き出す。
武装はガンポッドのみであり、明らかに勝てる要素のない感じであったが・・・

油断できない・・窮鼠猫を噛む・・・・・

下手に油断したらこちらに損害を出してしまう結果になる・・・・・・・・

フランツ「小隊長私が行きます。」

「待て新入り・・・・命令は・・・・・・なっ!!」

フランツ「遅い・・・」

VF-X隊員の身分を隠しているフランツは隊長が止める前に1機のスヴァードを・・・・
ピンポイントバリアパンチで決め、留めにガンポッドを向ける・・・・・

残り1機・・・・・・

フランツはもう1機のスヴァードに狙いをつけ・・・・
ピンポイントバリアパンチを食らわそうとした・・・・

ズガァァァンズカァァァン

フランツ「Θチーム!?」

ズガァァァンズカァァァン

「ふぁぁがぁぁぁぁぁ」

フランツ「あぁはなりたくないな。」

もう1機のスヴァードの背後と脚部に小爆発・・・・・・
この爆発により、スヴァードが倒れこみ・・・・

更に倒れ込んだ直後にロケット弾の弾が喰らわせる・・・・

ロケット弾の直撃により、機体の内部は炎上・・・・
コックピットからパイロットが火達磨になって出てきて・・・
もがき苦しみ死んでいった。

今の攻撃したのはフロンティア陸軍を中心に構成されたΘチームであった。

「よし残敵を掃討しろ!!」

Θチームは自分達が撃破したスヴァードを気にしないで・・・・
そのまま敵歩兵部隊の掃討に入った・・・・


ザースロン機関マウンテンキャット部隊
コードネームウォルフ


ウォルフ達はこのニューセイロン島の不法集団と反統合勢力の基地司令部に到達した。

ここを制圧すればニューセイロン島の不法集団らは総崩れになり・・・・
後から来るフロンティア軍海兵隊の制圧行動が楽になり・・・・
殆ど掃討戦と言う感じの戦闘へ行こうができる。

「コマンダー、司令室前の廊下の警備兵ダウン・・・クリア(安全確保)・・・・状況はグリーン(異常なし)」

ウォルフ「よしドアにC4を仕掛けろ!」

廊下を制圧・・・・・・司令部のドアにC4爆弾を仕掛ける。

隊員の一人がC4爆弾設置を確認するとその場から離れる。

ウォルフ達は物陰に隠れ爆風に備える。
全員退避した事を確認すると起爆ボタンを押す・・・・
押されたと同時にドアのC4が爆発・・・・

爆発しある程度経過したらガスマスクとナイトビジョンをつけたウォルフが突入・・・・

司令部にいる混乱している敵兵を排除・・・・・・・・

逃げようとしている敵指揮官を部下数人を使って包囲。
煙が晴れると既に敵兵士は死んでいるか、拘束されている。

ウォルフ「あんたがイムラン・マカロフか・・・・」

イムラン「ザースロン・・・・機関・・・・貴様・・・・」
反統合組織クラーシェ.イムラン・マカロフ

ナディ「ごめんそう言う事よ・・・」
ザースロン機関諜報員コードネームナディ

ウォルフは不法集団を集めニューセイロン島を占領し・・・・独立国のようにした首領。
既に潜入していた女性諜報員ナディと共にイムラン・マカロフの目の前に立つ・・・・・・・・

イムランはニューセイロン島を制圧する前、数々のテロ行為を行い・・・・
大勢の地球人や非地球人民族を殺害・・・・
ザースロン機関と新統合陸軍デルタフォース.新統合海軍ネイビーシールズの合同任務で追い詰めたが・・・
敢え無く逃亡・・・・・

現在・・・・逃さずに・・・・こうして自分の目の前にいる・・・・・

ウォルフ「新統合軍参謀本部並びに統合連邦軍(銀河における国連軍)の命令により貴官を拘束する。」

イムラン「馬鹿な俺が逃げ切る前に捕まるはずは・・・・・」

ウォルフ「諦めるのだな、イムラン・・・・ゲームオーバーだ・・・・さぁ大人しく拘束され裁判にかけられ死刑執行されるか・・・それとも・・・・俺に殺されるか・・・・」

目の前にいる敵は数々の事件で数多くの人間を殺してきたテロリスト・・・・
図々しくもニューセイロン島を占領し拠点化し、独立宣言・・・・

その後のフロンティアへの侵略の橋頭堡にしようとした。

幸いにもフロンティア軍の偵察可変機がそれを見つけ・・・・
送り込んだ密かに上陸した諜報員ナディがイムランの独立宣言を確認・・・・・
様々な情報を送った結果・・・・

今こうして・・・・イムランの勢力が強大化する前に叩き潰す事ができた。

ウォルフ「貴様に問う・・・・ここで何を企んでいた。」

イムラン「知れた事・・・・惑星フロンティアに俺の王国を築く事だ!」

ウォルフ「王国だと?」

イムラン「そうさ・・この島を橋頭堡にし、将来的には同じ志の同志を集めフロンティアを攻撃し・・・・・この島に俺の国家を建国するつもりだったのだ。腐り切った新統合政府とその追従者共に裁きの鉄槌を下すためにな・・・・」

ウォルフはイムランを尋問すると・・・・奴の計画を聞き出す事が出来た・・・・・
やはりな・・・・・やはり・・・大勢の人間を殺し・・・・己のイデオロギー・・・・の為に・・・・・

イムランの野望を聞いたウォルフは・・・・拳銃を取り出し・・・・・

ダンッダンッ

イムラン「がぁぁぁ何をする・・・」

ナディ「コマンダーウォルフ・・・参謀本部の命令は連れ帰る事です・・・何も・・・これは・・・・」

ウォルフ「殺しはしないさ・・・こいつは生かして処刑されるまでエサをやったりする価値はない・・・ある程度・・・傷つけて今まで殺した相手の苦しみを受けながら・・・死ぬのを手伝っているんだ・・・・自分のイデオロギーの為に人を不幸にするやつは苦しみながら死ぬべきだろ・・・

ナディ「そんな・・・・」

イムラン「ごろ・・・・」

ウォルフ「じゃぁな・・・・・せいぜい苦しみながら・・・死ねよ・・・・ウォルター.クロイゼは残って引き継ぎまで待機せよ!」

『ハッ』

イムランの右腕と左足に向けて発砲・・・・
目的は今まで殺してきた人々の苦しみをイムランに味あわせるため・・・・・

ウォルフは2名の部下を残し、残敵処理を開始・・・・
ある程度の敵を始末した後・・・・もう一度司令部に向かい・・・・
イムランの死亡を確認すると・・・自分達の潜水艇に乗り撤収した。


新統合宇宙軍第1独立戦隊VF-Xキルケー
フランツ・シュナイダー少尉


結局・・・俺たちの出番はそこまでなかった。
俺は超長距離通信で部隊長や司令官殿に叱られ、謹慎処分にはならなかったが・・・・
めんどくさいお説教を数時間味わう形となった・・・・

とは言え・・・・戦闘開始から数時間後、フロンティア軍海兵隊のヘリと可変戦闘機がやってきて・・・・
後の処理はしてくれた・・・・・

ターゲットとされていたイムラン・マカロフは死んでいた。
ザースロン機関の連中が殺したのであろう・・・・・

この不法集団と反統合組織のニューセイロン島占領事件は収束・・・・
押収した連中の記録データではニューセイロン島を橋頭堡とし・・・
惑星フロンティアにゲリラ戦をしかける模様であった。

この事態にフロンティア軍は惑星フロンティアの各島に警備部隊と・・・・・
惑星周辺のパトロール艦隊の数と監視衛星の増強を図ると発表した。

俺は転属と言う形でキルケーに戻る・・・・

まぁ部隊長や司令官の顔は見たくないが・・・・
俺には同僚に彼女がいるんでな・・・早く戻りたいし地球が恋しい・・・・・

とは言え・・・・・惑星フロンティアの連中には反統合勢力の攻撃なく安全に暮らしてもらいたいなと思う・・・・・
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バレンタインデーマクロス

2019-02-16 22:56:08 | マクロス短編

激しいバレンタインデーの夜



2年越しバレンタインデー プレゼント




アメリアのバレンタインデー。
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激しいバレンタインデーの夜

2019-02-16 22:52:34 | マクロス短編
ランカ・リーは自分の人生の中では何回も悲惨な目に遭っている。
その大半はバシュラ戦役や第117次大規模調査船団に関してであり・・・

2060年以降・・・ランカは女優活動成功し・・・
結婚したくさんの子宝に恵まれ・・・・
その後はタレント業にも進出したり、声優業に進出するなど売れっ子になるが・・

その中で悲惨な思い出が起きた・・・・

それは・・・・

【西暦2064年2月14日.地球.北米.ニューヨークタウン】

地球北米地区最大の都市であるニューヨーク。
ランカは女優の仕事の関係でこの北米地区最大の都市に来ていた。
結構撮影が上手く行き・・・・・ランカも上機嫌になるほど大成功した。

撮影がある程度は終わろうとしているバレンタインデーの夜

カンパーイ

お付きの護衛士官であるエルザ・スレフマン少尉と飲み会をしていた。
20歳を越えたランカはお酒が大好きになり、ドン引きするほどの酒豪。
エルザは酒を飲み過ぎるランカを心配して止めるけど、それでも飲む・・・

これがいつもの風景となりつつあった。

ランカ「おいし~レッドアイ何杯でもいける~」
女優.ランカ・リー

エルザ「ランカさん飲み過ぎですって。」
新統合宇宙軍エルザ・スレフマン少尉

案の定ランカは飲んでいた。
ビールとトマトジュースを頼み、それを混ぜて飲むカクテル・・・・
レッドアイを作り、料理をつまみながら飲んでいた。

エルザはグレープフルーツジュースとビールを混ぜながら・・・
ランカが飲み過ぎないか心配する。

案の定、ランカはシャンディガフ(ビールとジンジャーエール)やパナシェ(レモン炭酸水とビール)などのビールカクテルを飲みまくり・・・・

段々と調子が変になり、ライザは頭を悩ませる。

ランカ「美味しかったね~」

エルザ「見ているだけで、酔ってきそうですよ。」

お店を出る頃にはランカの調子はまともになる。
今回は奇跡だな、エルザは今のランカの様子を見て心の中で呟く。

このまま帰りのジープのある駐車場に向かって帰ろう・・・
ライザはそう思っているが、ランカは帰りにコンビニにより何かお酒買おうと考えていた。
二人は駐車場を目指して歩く・・・・

ガンッ

ランカ「何!?」

近くで大きな音が響いた。
まるで銃声のような音・・・この銃声でランカの酔いは一気に冷めてしまい・・・・
エルザは拳銃を取り出し、予備の拳銃をランカに渡す。

一体この音の正体は何なのか?

二人は銃声のした方向に顔を出す・・・・・

「兄貴、裏切り者は死にましたね。」

「あぁ俺たちを裏切って警察に売ろうとした、最悪なクズだよ。」

チンピラのような服装の男性二人が拳銃をもっており・・・
その奥には誰かが倒れているように見える。

ランカとエルザは緊張した感じでその様子を見ており・・・
今思ったのが、このままでは不味いと・・・

エルザ「このまま帰って警察に連絡しようかしら・・・・」

ランカ「戦わないのですか?」

エルザ「いくら軍人でも犯罪が絡むような事件には積極的に関わりたくないのよ。それに生身での白兵戦得意じゃないし。」

流石にまずいのでここは逃げる事にする。

軍人であるライザはいろいろな事情もあってか、戦えない・・・・・
戦う事になる時は正当防衛に該当する事案のみ・・・・

エルザは本来の任務内容ランカの護衛の為・・・
命をかけてでもランカを守らなくてはならない・・・・
とは言え、最終防衛線は自分自身なのでランカには護身用の拳銃を借りている。

このまま逃げるため反転し・・・・ジープの置いてある駐車場へ向かった。

が・・・・・・・・

ダンッ ダンッ

ランカ「きゃっ・・・」

「兄貴・・・女だ!女に見られましたぜ!」

「殺せ!!殺してしまえ!!」

二人組の殺人犯に見つかり銃撃を受けてしまう。
攻撃されたランカとエルザは急いで駐車場に向かって逃げる。

それから数分後、二人はなんとか駐車場に到着。

ジープに乗り込み、急いでその場から離れた。
逃げる最中に警察に事の詳細を話した。

「分かった、すぐさまパトカーを用意する。しかし、ギャングの場合もある・・・一応陸軍の出動を要請する。」

エルザ「ありがとうございます。」

警察はパトカーを、用意するがギャングの場合もあるので軍の出動を要請してくれた。
近頃のギャングは危ない連中なので、デストロイドを装備したりバルキリーを装備する場合もある。

なので軍の出動も警察の要請によりあり得るようになってくる。

ランカ「来たよ、しかも車が増えている。」

エルザ「くっ運転かわってもらいたいけど、ランカさん酔っているし。」

追撃してくるギャング、しかも数が増えてバイク数台が護衛についた。
ランカと運転を交替して迎撃したいが、飲酒運転になるので出来ない。

エルザは悩んでしまいながらも、走り続ける。

そんな中で・・・・

エルザ「ランカさん?」

ランカ「私が撃ちます、エルザさんは走り続けて!」

エルザ「無茶な!」

ランカ「今はそんな事を言っている場合じゃないでしょ、私にも撃てます。」

ランカは護身用の拳銃を後ろに向けて構える。

アクション女優が故か、拳銃の腕前もある程度は備わっている。
まだ、この地帯は人が多いので発砲する事が出来ない。

ランカは自分を殺そうとする相手を睨みながら、発泡のチャンスを待つ・・・・・

正直、こんな事をしたくない・・・・・
歌手としてアクション女優として・・・・・ランカは苦しい気持ちになりながらも・・
拳銃を構え続ける。

そして交通量の少ない橋にたどり着く。

ランカ「今だ!」

ダンッダンッダンッ

「お・・・・おわぁぁぁぁ」

ランカの持つ拳銃はついに火を噴いた。

3発発泡し、車体に2発・・・タイヤに1発・・・・・
ランカ達を追撃していたあの二人組のジープはコントロールを失い・・・・

右側のガードレールに激突した。

エルザ「凄い・・・・」

ランカ「でも次は撃てない、同じような事をしたら私・・・・人殺してしまう。」

残りは複数台のバイクである。
同じように拳銃を発泡したいが・・・・拳銃を発泡したら・・・
確実に人を殺してしまう・・・・・・

拳銃をタイヤに向けて発泡し、重傷ではすまされないような結果になる。

とは言え、ランカ達に贅沢が言える状況じゃない。
自分達も同じようにジープのコントロールにぶつかり・・・

重傷や死亡かの二つを選択することになる。

アクション女優であり歌手であるランカが人を殺す事があると・・・
ランカの将来や履歴に傷がつく。

エルザ「取りあえず正面見て・・・・このまま逃げるので・・・席は正面に・・・・」

ランカ「分かったわ・・・・しっかり運転お願いします。」

ランカの攻撃は一旦終了・・・・・・
このまま継続しランカの経歴を傷つけるわけにはいかない。
エルザのランカの事を思っての判断・・・・・

とは言え、ランカは拳銃を持ち続けている・・・・
その理由は・・・・・・・・

ー最後・・・自分自身を守るのは私自身なんだ・・・・・・・・

追ってに追い込まれた時に自分自身を守るため・・・・

いくら護衛で新統合軍人であるライザがいるとは言え・・・・
結局・・・・ある程度の場面では防ぎきれない場合もある・・・・
護衛のエルザでも防ぎきれない場合が起きた場合はランカがランカを守るしかなくなる。

結構・・・・いろいろと苦労した経験があるのか、ランカは拳銃を持ち・・・・
最終的に女優と歌手引退覚悟で敵を決意を持っている。

ランカ「くっ・・・・行き止まり・・・・」

エルザ「まんまと敵の罠に引き込まれたと言うの?」

ジープはスヴァール・サラン級の残骸のある森で止まる・・・・・
これ以上、前に進めないからだ・・・・・・・

ランカとエルザは追っ手を睨みながら、何かをする。

何かをする手は・・・・
二人は必死に対策を考える・・・・
しばらくして・・・ランカは何かに気がつき・・・

それをライザに教える。

話終えると・・・ランカはエルザと運転の席を交換した。

そして

ランカ「エルザさん、行きますよ!」

エルザ「作戦どお・・・・きゃっ」

ランカはアクセルを踏み、追っ手の方に突っ込む。
かなりのスピードであり、追っ手のバイクを破損させる。
暴走したランカに思わず追っ手がバイクから逃げ出した。

そしてジープは止まり、ランカとライザは拳銃を腰に備え・・・

ランカ「たぁぁぁ」

エルザ「やぁぁ」

混乱している追っ手を態勢を整え直すために叩き伏せた。

ランカはアクション女優として、いろんな戦い方を勉強してあり・・・
今の戦いかたはそれを応用したもの・・・・

しかも今度の映画で使おうとした奴だ・・・・・

二人は追っ手を叩き潰し壊滅させる。

しばらくして警察が到着。
全員お縄についた。

ランカ「あいつらはギャングじゃないの?」

「最近できたチンピラ集団で、殺されたのは抜けたチンピラ集団の一員だそうです。」

ランカ達が相手にしていたのは最近できたチンピラ集団。
デストロイドもバルキリーは保有してない、軽銃火器をしかない雑魚。

二人はただのチンピラ集団でホッとするが・・・・

同時に捕まって、あんな事やこんな事・・・殺されなくてよかったと思った。

そして

警察や後から来た統合軍に事情終えた後・・・・

ランカ「かんぱ~い」

エルザ「乾杯(なんと言う人・・・かつて超時空シンデレラと言われた人か・・・・・」

まさかの二次会

お洒落なバーで、ランカとエルザは飲み会をした。
豪快すぎるランカにエルザは少し引く・・・

かつて超時空シンデレラとして有名になり・・・
ジーナス家の一門であったエルザも凄いなと思って尊敬し・・・・
護衛官としてランカを護衛することに光栄だと思った。

尊敬する人の普段の箱の扉を開けば、酒大好きな女性。
もはやアルコール中毒にかかってないか・・・

エルザは深い溜息を吐くと・・・・・

「注文の品です。」

ライザ「これは!?チョコレート、しかもこれ・・・高くて中々買えない奴。」

目の前にチョコレートが置かれる。

しかも、中々買えないような高い奴・・・・
一体何故、チョコレートが置かれたのか・・・
エルザはしばらく固まっていると・・

ランカ「バレンタインデーだよ、いつも護衛してもらっているお礼。もしくは我が儘ばかりの迷惑料・・・」

エルザ「ランカさん・・・・」

ランカ「惑星フロンティアから離れ一人ぼっちになって、初めて出来た友達・・・・私はいつも感謝してます。」

ランカからバレンタインデーのプレゼントだと言う。

いつも護衛してもらったり、酒関係の我が儘を聞いてもらったり。
感謝している時もあれば、酒飲み過ぎて悪かったなの罪悪感。

そして先程のカーチェイスの時も・・・・

もし

エルザが護衛にいなかったら、襲われ手遅れになる状態に陥っていたかもしれない。
ランカは常日頃、エルザの事を大事に思っていた。

エルザ「ランカさん・・・・・・・」

ランカ「ちょっと・・・エルザちゃん!?」

ランカの気遣いにエルザは感動のあまり泣きながら感謝する。

やはり超時空シンデレラとかつて呼ばれたランカは優しい。
エルザの嬉し泣きに、思わずランカも貰い泣き・・・

これからも一緒に頑張りたい仲間として・・・

ランカもエルザの様子を見て強く思うようになった。

その後

二人は北米を中心に護衛対象と護衛の関係を数年間続けた。

そして

ランカが結婚するとエルザを呼び、エルザが結婚するとランカを呼ぶ。
お互いが結婚して離ればなれになっても、関係は続いたようである。
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日本橋グルメまとめ

2019-02-15 12:48:26 | グルメ

















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ベルタリア・ダンス

2019-02-13 21:31:18 | マクロス短編
西暦2010年3月
地球人類が初めて経験した初の星間戦争第1次星間大戦は・・・
総人口の9割と地球の壊滅の被害を受けながらもゼントラーディ軍に辛勝した。

終戦直後、地球各地と宇宙各地の地球統合軍残存部隊は・・・
アドクラス艦隊とラプラミズ艦隊を始めとするゼントラーディ軍と統合・・・
新統合政府設立に伴い新統合軍が誕生する。

しかし

ゼントラーディ軍や監察軍まだ見ぬ脅威による再度の地球壊滅の恐れから・・・
新統合政府は人類移民計画を発動・・・
SDF-2メガロードとそれに続くSDF-3とSDF-4以降の同型艦は・・・

SDF-000ナンバーの移民船に変更になる。

2012年、カムジンによる第1次マクロスシティー攻防戦が勃発し・・
以降、ゼントラーディ人の不穏分子や反統合同盟の残党による・・
反統合戦争の再来が予測される中・・・

9月

第1次超長距離移民船団メガロード01出港
以降、近距離移民船団や超長距離移民船団は次々出港。

2013年の惑星エデン発見以降、数々の移民惑星が発見。
そればかりか、地球人に似たヒューマノイド種族や星間国家が見つかり・・
人類の生活範囲と新たな外交関係が構築・・・
人類史上最大の反映が築きあげた。

しかし

それは新たな戦場範囲の拡大に繋がり・・・
新統合軍ははぐれゼントラーディと反統合勢力・・そして星間国家。
これらの勢力との紛争を繰り返す・・・

こうした事もありながら、第1次星間大戦から10年が経った。

月面に・・・
半世紀後に起きる第2次ウィンダミア独立戦争で活躍する・・・
ハヤテ・インメルマンの祖母になるメルトランがいた。

本物語はそのメルトランのあるで出来事を記した物である。

【西暦2021年.月面クラビウス基地.機種転換センター】

新統合宇宙軍の本拠地月面の第2司令部が置かれているクラビウス基地。
クラビウス基地内部に置かれている機種転換センターがある。
海兵隊からマイクローン化したゼントラン、一般兵士要員が・・・
可変戦闘機のパイロットになるための施設である。

カゴメ「ふぁぁ今日の桐原少佐の補佐疲れた~」
新統合宇宙軍カゴメ・バッカニア少尉

カゴメ・バッカニア少尉は桐原茂人予備役少佐の補佐で疲れていた。
訓練教官の補佐はかなり激務であり、神経もかなり使う。
地球人やゼントラーディ人、その他の種族の訓練生がおり・・

それぞれの価値観からか・・・・
対応がしにくくカゴメは精神的にも肉体的にも疲れてしまう。

ラウラ「戦争では、勝つも負けるも、生きるも死ぬも、その差は紙一重である。アメリカ陸軍将軍ダグラス・マッカーサー、確かに分かるかも、地球人の軍人は凄いなぁ。」
新統合宇宙軍ラウラ・ベルタリア曹長

カゴメ「ん?」

カフェテリアの廊下を通った時、よく見かける青い髪のメルトランを見つけた。
彼女はラウラ・ベルタリア曹長、ゼントラン海兵隊からマイクローン化し・・・
可変戦闘機パイロットに機種転換するために頑張っているメルトランであり・・・

後にアサヒ・インメルマンの母になり、ハヤテ・インメルマンの祖母になる女性である。

カゴメが今見ているラウラは・・・
ムーンオレンジジュースとツナサンドイッチを食べながら勉強している。
首にはヘッドフォンをぶら下げており・・・・
与えられた携帯で昔の戦争記録の映像を見ているようだ。

カゴメ「ラ~ウラ、勉強?」

ラウラ「カゴメ、うん勉強。いろいろと地球人の優秀な軍人知りたいからね~」

カゴメ「勉強熱心ね、感心感心。」

ラウラの趣味は優秀な地球人の軍人を調べる事・・・
自分も地球の軍人として、優秀がなりたいが為にいろんな資料を調べている。

更に戦闘機の戦術のみならず、拳銃などの射撃・・・白兵戦。
銃剣道や剣道などを自ら体験している。
カゴメや桐原少佐からすれば勉強熱心・・・

だけど

授業中に寝るなどが問題だが・・・・

カゴメ「結構、難しい本ばっかり読んでいるのねぇ。」

ラウラ「うん・・・・地球人の軍人のエピソードや名言とか乗っているからねぇ~軍人だけではなく、ノルマンディー上陸作戦や硫黄島の戦いなど魅力的な戦いも勉強しているよ♪」

カゴメ「ノルマンディー上陸作戦、それ私の故国に関係するから知っているわ。ノルマンディー上陸作戦の映画かなり面白いから今度見ない?」

ラウラ「記録映像は助かる、見る見る!絶対に見る!」

結構勉強熱心なので、カゴメは今度歴史の映画見ないかと誘い・・・・
ラウラはその誘いに積極的に了承する。

歴史を覚えるのも目的だが・・・・・

カゴメ的にはもっとラウラに映画とかの文化にハマって欲しいと思っていた。
戦争の事ばかりじゃない、一般的な文化をラウラに知って欲しい。
と言うカゴメの思惑であった。

ラウラ「カゴメはこれから何するの?」

カゴメ「えっ私?・・・そうね・・・・何もする事ないや。」

ラウラからカゴメに何をするのか聞く。
聞かれた問いに対して、カゴメは何もする事がないと答える。

これから予定ないし、自室に戻ってご飯食べて風呂入って寝るだけ。

そう答えたカゴメに、ラウラは笑顔になって・・・・

ラウラ「一度、ダンスの練習に付き合わない?」

カゴメ「ダンス?あなた芸能人に入らないって・・・」

ラウラ「入らないよ、ダンスしているのは新たな戦術のため・・・一度見てもらいたいんだ。」

カゴメ「はははそうなんだ、いいわよ(そっちか~)」

ダンスの練習に付き合わないか聞いた。
カゴメはラウラの言葉に驚く・・・・なんせ以前、芸能人にならないか誘ったが・・・
可変戦闘機のパイロットになるからいいと断っている。

芸能人になる事を断ったラウラ・・・カゴメからすれば・・・
ラウラが芸能人になる気になっと思った。

が・・・

ラウラがダンスを始めた切っ掛けは新たな戦術を生み出すためであり・・・・
それを聞いたカゴメは少し残念がる。

ラウラ「さぁて始めるか・・・・」

それから数十分後、ラウラはまるで少年と思うかのような男っぽい格好をしながら運動スペースの部屋に入った。

帽子を被ったり、フード付きの服の下にタンクトップ.ハーフパンツ・・・
今のラウラの格好に付き添っているカゴメはもう少し女の子らしい格好しなさいよと思った。

事実、ラウラは休日の時・・・
年頃の男の子のような服装をしながら過ごしている。

カゴメがそう思っている中で・・・・・

ズダダダダダダダダダ

カゴメ「ひっ」

突然、銃声のような物が聞こえた。
それだけじゃない、ミサイルがやってくる音やら聞こえてくる。

-一体どんなダンスをするつもりなのよ!

カゴメは涙めになりながら、ラウラの姿を見る。
当のラウラは銃声やミサイルのやってくる音に合わせながら無言で踊るかのように動く。
まるでラップするかのように・・・・

カゴメ「ん?」

ラップみたいな動きをするラウラを見てカゴメはあることに気がつく。

この動き何処かで見たことある・・・・
ラウラがアグレッサー部隊に圧倒的な力を見せたあの演習・・・・

まさか・・・・・この動きは・・・・

クァドラン・ロー

カゴメはラウラの以前の動きと記録映像のクァドラン・ローの動きを思い出した。
ラウラは元クァドラン・ローのパイロット・・・・

バルキリーとクァドラン・ローの戦術を研究している。

ラウラがダンスと称しているのはクァドランの動きであり・・・・
銃声の音と共に急激な動きをし、ミサイルが来た時も銃声とは違う動きをしている。
更に言うならば地球人には真似出来ない動きをしている。

カゴメ「凄い・・・・・これがゼントラーディ人のダンス」

ダンスと言うなの戦術練習・・・・

ラウラは明るい性格の持ち主だが、殺戮を躊躇わないゼントラーディ人。
常に相手に勝つ戦いを研究し、地球文明から自分の力となるものを探し・・・

イメージトレーニングとしてダンスをし・・・力をつける。

感心の反面・・・・何処か恐ろしいと感じてしまう。

カゴメ「ラップとかやらないの?」

ラウラ「歌は歌わないけど、踊るだけならやる。たまに音楽つけると動きやすくなってさ。戦闘ばかり知ったら、私・・・ただのゼントラーディのまんまだよ。」

恐ろしく感じるも、文化的なダンスをやると聞いたら安心する・・・・

戦闘の為にダンスをやっているけど・・・
文明的なダンスをやっている

カゴメはそんなラウラの姿を見てホッとした。

ラウラ「お腹空いた、カゴメ・・・街で食べに行かない?」

カゴメ「行く行く、食べに行こういいお店知っているんだ。」

ダンスを終えたラウラはカゴメにご飯を食べに行かないかと誘い・・・・
カゴメはその誘いにのった。
ラウラの趣味は食べることであり、結構グルメな性格になっている。

ゼントラーディ人なので料理の知識の低いラウラをサポートするため・・・
カゴメはいつもお店を紹介している・・・・

その後

ラウラとカゴメは共にARMD級宇宙空母アルタミラに乗艦し・・
数々の事件に巻き込まれるのだが、それは別の話・・

そして・・・・

【西暦2058年1月3日】
第1次ウィンダミア独立戦争から2年前・・・・
第2次ウィンダミア独立戦争から9年前・・・・の出来事

ラウラは祖母になっていた・・・・

上官であり戦友である吉野大樹と結婚式・・・・
末っ子アサヒを含む3人の子宝に恵まれた。
アサヒも最前線で出会ったライト・インメルマンと結婚し・・・
ラウラと同じように3人の子供に恵まれている。

3人の娘が結婚して生れた子供の中では・・・
アサヒの子供が一番元気であり・・・

特にハヤテは義息子ライトの要素があり・・・
適当さとラウラと娘アサヒの勝ち気な要素があり、一番活発であった。

ラウラ「ハヤテ・・・・遅い、動きが遅い。」

ハヤテ「う・・・・・動きが遅いだって?何処かが?婆ちゃんの言われた通りやったぞ!」
ラウラの孫.ハヤテ・インメルマン

ラウラ「まだ分からないの?ステップからの俊敏な動きはない、それがダメ。改善すれば更にいい動きなのに・・・」

ラウラは孫ハヤテにラップ形式のダンスを教えていた。

ダンスがハマっていたハヤテは怠ける事なくしっかりラウラの教えに従っている。
姉アヤメなどの姉妹や父ライトと母アサヒも真剣な眼差しで見守っている。

なんせ1日に学校終わってから2時間は練習している。

後に繰り出されるインメルマンダンスはこの頃から身に付き始めたようである。

ライト「おっやっているな、義母さん・・・いつもハヤテを鍛えてもらってすいません。」
新統合宇宙軍ライト・インメルマン少佐

定期的に里帰りする義理息子ライト・インメルマンは・・・・
ラウラに会うたびにハヤテのダンス特訓のお礼を言う。

ライトにとっては父カール・インメルマンの同僚であり・・・・
愛する妻アサヒの母親である・・・
自分がいない時に息子を鍛えてもらう事に関してかなり感謝している。

アサヒ「ライト・・・・おかえりなさい~♪」
新統合宇宙軍アサヒ・インメルマン大尉

ライト「アサヒもいたのか、相変わらず元気だなぁ。娘たちは元気か?」

感謝の言葉を述べるだけではなく、愛妻アサヒや娘たちにも会う。

アサヒは最前線の紛争で出会った衛生兵で・・・・
様々な戦いを二人はお互いの戦場で戦い・・・

生き残ってきた。
そんなライトは少佐で、アサヒは軍医である。
最近はライトがある星系をいたる所に行っている為会えないが・・・

二人はすれ違う事なく、再会するたび愛を確かめあう。

アサヒ「ハヤテ・・・活発に動くわね。」

ラウラ「結構いい動き、もっと良くなれば・・・戦場に使えるわ。」

アサヒ「ちょっと勝手に将来戦争に出さないでくれる。母さん。」

ラウラの期待通り、ハヤテのダンスの能力が向上している。
これをバトロイド形態での戦闘に用いれば、かなり強力に戦える。

9年後、その予測の通りに・・・・

ハヤテはインメルマンダンスを駆使し強力なVF乗りになる。
Δ小隊の一員としてワルキューレのパフォーマンスや護衛を行うのだが・・・

これも別の物語で語られるだろう。
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2年越しバレンタインデー プレゼント

2019-02-10 17:20:51 | マクロス短編
西暦2011年2月14日
妊娠して病室にいるミリアのお見舞いに来たマックスがケーキを持ってきてくれた。
なんでもバレンタインデーは好きな人にプレゼントをあげる日だと・・・・

ミリアはマックスに何故そのような事をするのか、何故始まったのか聞いた。

マックスはキリスト教徒であるため。
ローマ時代に兵士の婚姻が禁止され・・・兵士達がそれに嘆き。
その兵士達を救うためキリスト教の司祭だったウァレンティヌスが・・・・
内緒で結婚式を行い、皇帝に耳が入り・・・

何度もやめるように言ったが、屈せず・・・・・
最終的に処刑された。

バレンタインはそれに由来した祭りだとマックスは語る。

ミリアは何故去年やらなかったのだ?と質問すると・・・・
マックスはそんな状況じゃなかったと言う。

その後、娘コミリアが生まれ・・・・退院し・・・・
退院記念パーティーにバレンタインデーの事を話すと・・・・

早瀬未沙ら日系人の兵士は女が愛する男にチョコレートを渡す日だと・・・
ミリアに教え・・・・それを聞いたミリアはショックを受けた

それから1年後・・・・・・・

【西暦2012年2月12日.マクロスシティ.レストランスワート】

この日、ミリアは忙しくない部下を連れてレストランに来ていた。
レストランに来た理由は極東・太平洋方面軍に所属している・・・・・・・

かつての副官デワントン・フィアロの婚姻決定を祝うため。

ミリア達は軍の正装や、民間人の道へ行った者はドレスを着ている。
今回が初めてではなく・・・・
既に数回ミリア隊の隊員の誰かが結婚が決まった事に対するお祝いパーティーを開いている。

ミリア「デワントン、貴様が結婚した事は我が身のように嬉しい。いい子供を産めよ。」

デワントン「はい、ミリア1級空士長・・・・立派な子供を産みます。」
新統合宇宙軍デワントン・フィアロ少尉

料理を食べる前にミリアはデワントンに激励の言葉を送り・・・・・
デワントンは思わず感動の涙を浮かべた。

その後、いろんな料理を食べゼントラーディ軍時代の思い出や・・・・
先月死んだラプラミズの事を語り合う。
そして、ある程度の時を過ごすとメールやデワントンを除く部下達は帰った。

メール「デワントン、羨ましいぞぉ。同じ副官なのに、先に結婚して・・・・」
新統合宇宙軍メール・ナリフェーン少尉

デワントン「そんないいじゃないですか、私の旦那はかつての敵だったけど命の恩人だし・・・・後は・・・・」

メール「羨ましいねぇ、どんどん部下達が結婚して・・・・・・あのモーアですら結婚している。いい男いないかねぇ。」

ミリア「メール、慌てなくてもいい男は見つかるぞ。同胞でもいいんじゃないか?」

メール「それもそっか~」

後はミリア隊の幹部だけのお話。
婚約が決まったデワントンもゼントラーディ軍時代の役職は副官なので残る。
最近の世間話やマクロスシティー攻防戦に関する話。

そして辛かった話や愚痴などいろいろと話す。

そんな中で・・・・・

デワントン「明後日、バレンタインデーだね。」

ミリア「バレンタインデー?」

デワントン「はい。日本へ帰ったら茂人の為に作ろうかと。」

メール「結婚前にバレンタインチョコか、いいなぁ。」

バレンタインデー・・・・・・・

この言葉がミリアの心に突き刺さった。
なんたってバレンタインデーの存在を忘れていたから。
部下は覚えているのに、自分は覚えてない・・・・

なんて事なのだろうか・・・・・

メール「ミリア1級空士長に何かあげますか?」

ミリア「へっ?」

デワントン「ジーナス中尉にです。今年からあげるんでしょ。」

副官達からバレンタインデーに何をあげるか聞いてきて・・・・
ミリアはビクッと震える。

なんたって自分にはマックスと言う旦那兼ライバルがいる・・・当然あげるのが普通。

もうすぐ結婚のデワントンと、これから男を見つけるメール。
二人はミリアのバレンタインデー事情を知らずか、質問をする。

正直どう答えたらいいのか分からない。
去年は入院していたので、バレンタインデーの文化は知らず・・・・
デワントンとメールが満足してもらえそうな事は言えない。

ならば・・・

ミリア「作る予定だ、去年はマックスに貰ったからな。今年は流石に作らないとまずい、妻としての責務が果たせん。」

『おぉぉぉ』

あらかじめ作ると言っておこう。
下手に凝った事を言うと、二人の副官は更に突っ込んでくるだろう。

ミリアはそう思い、作るとはっきり言う。

デワントンとメールはミリアの言葉を聞いて目を輝かせる。
この発言と二人の反応を見て安心する。

その後、雑談した後・・・・解散した。

そして

バレンタインデー当日の・・・・

【2012年2月14日のバレンタインデー】

ミリアはマックスに内緒で・・・・・
未沙やその他女性士官にチョコレートの作り方を教えてもらい・・・・
なんとか手作りチョコレートを作った。

今回は有給なので、コミリアを抱えチョコレート以外のプレゼントを買いに行く。

基地では・・・・・

マックス「僕、既婚者なのにこんなにチョコレートいらないよ。」
新統合宇宙軍マクシミリアン・ジーナス中尉

滝田英史「結婚しても人気者だな、ジーナス。」
新統合宇宙軍滝田英史.大尉

カール「最高にモテる人間は羨ましいねぇ。」
新統合空軍カール・レーガー大尉

マックス「からかわないでくださいよ、チョコレート譲りますから。」

マックスが大量のチョコレートを女性士官に渡され困っていた。
このまま家に持って帰れば、ミリアに半殺しにされるのは間違いなく・・・・・

下手すれば話が拗れて離婚してしまう可能性もある。

マックスはSDF-1マクロスに乗艦し最後まで戦い抜いた同僚達に・・・
大量のチョコを分け与える。

一条輝「去年も凄かったけど、今年も凄いな。」
新統合宇宙軍スカル中隊隊長.一条輝.大尉

マックス「はい、マロークス中佐程ではないですけど・・・・」

一条輝「おたく・・・・・20歳のゼントラーディ女性と比べるのはどうかと思うよ。」

マックスが貰うチョコレートの量ははんぱ無く・・・・
モテない男性兵士からすれば羨ましく、妬みそうな程である。

輝はよくもこんな風にモテるなぁと感じてしまう。

カール「チョコもらうのはいいけど、俺には女がいるんだ。」

滝田英史「俺もいます。」

滝田とカールなどの一部の男性陣はチョコの受け取りを拒否する。
二人には恋人がおり、カールの恋人はメルトランである。

下手に持ち帰ると関係悪化に繋がる・・・・・

そうした面々もいながらもマックスはチョコを渡し終える。

マックス「さて・・・・ミリアにプレゼントを買うおうかな、何を買ったら喜ぶだろうか。」

軍の仕事を終えたマックスは基地から出てミリアのバレンタインプレゼントを買うため・・・
街のショッピングセンターへ向かった。

ショッピングセンターのある場所は第1次マクロスシティ攻防戦の時被害の少ない場所であり・・・・

攻防戦から1週間で営業を再開している。
マックスはショッピングに入り、トライフルと呼ばれる・・・・
父と祖父の故郷イギリスのお菓子を買って、ある物を買い・・・・自宅に戻る。

ミリア「雪か、今日はかなり積もるだろうな。」

ミリアはジャンパーを着ながら外でマックスの帰りを待つ。
既にマックスに対するプレゼントは買ってあり。

非番だった地球人の親友や暇な部下と一緒に作った夕飯の準備もしている。

早く帰って来ないかな?
愛する夫を寒い外でずっと待つ。

マックス「ミリア!遅くなってごめん。」

ミリア「マックス!!待っていたぞ。」

ようやくマックスが帰ってくる。
ミリアはマックスに駆け寄り・・・・・抱きつく。

抱きつかれたマックスは寒そうにミリアに抱きつき暖まる。

ミリア「それは?」

マックス「今日のために買ったバレンタインデーのお菓子とプレゼントさ。」

ミリア「去年も・・・・・悪いな。私も用意している。」

マックス「ミリアも?それは楽しみだなぁ。」

ミリアはマックスの手に持っている物に注目する。
注目している物に関してマックスはプレゼントだと言う。

プレゼントと聞いてミリアの表情は明るくなる。

逆にマックスの方もミリアからのプレゼントがあると聞いて頬笑む。

そして

二人はバレンタインデーパーティーを行う。
ミリアも必死になって作った料理を食べたマックスは笑顔になる。

特別に美味しいわけではないが、愛する妻が作る料理ならば関係ないと・・・・

それに美味しく料理を食べるミリアが可愛く見える。
マックスはミリアの料理を食べつつ、ワインを飲む。

料理を食べ終わって・・・・二人はソファーに座る。
ミリアが・・・・・

ミリア「今思うが夢みたいだな、かつては敵同士だったのが夫婦となり一緒にいる。ゼントラーディ軍時代の私に教えても信じないだろうな・・・・・いやどんどん結婚していく同胞達も・・・・・」

マックス「ミリア・・・・・・・」

今の境遇について語り始める。
戦争しか知らないいや破壊しか知らないプロトカルチャーの生物兵器ゼントラーディ人。
自分達の政争の道具として遺伝子を複製し作られた戦争の為の道具。

プロトデビルンの登場と、自分自身の戦争の欲望の解放
そして戦争の欲望の解放に伴うプロトカルチャー壊滅

そして・・・・・終わりなき戦争への従事。

長きに渡り戦争してたが・・・・
地球人との接触、そして地球文明に触れ・・・・・
人間的感情が生まれ、人間らしい・・・いや人間になった。

ミリア「私達ゼントラーディ人が地球文明を得て人間らしい生活を送っているのは、ほんの1%に満たない・・・今私とマックスが楽しんでいるこの時も同胞が監察軍と殺しあっている。私と同じ遺伝子の同胞含めて・・・・」

だけど

人間になったゼントラーディ人は1割にも満たない。

今だ宇宙には数多くのゼントラーディ人が破壊だけの存在であり・・・・
監察軍と戦ったり、数多くの文明と衝突し滅ぼしている。

地球人と共に歩んだゼントラーディ人もその事に複雑に感じている・・・・

マックス「もしかしたら、出会うかも知れない。その時は敵として・・・・」

ミリア「マックス・・・・」

マックス「出きるなら説得して地球文明の良さを教えて仲間にしたいね、出来るだけ血を流さずに・・・・・無理だったらミリアの同胞を殺めるしかないけど。」

マックスはミリアの気持ちに答え、自分の考えを言う。

ゼントラーディ人は戦争しか知らない・・・
だけど、説得できる可能性はゼロではない・・・
出きるならこちら側に引き込んで文化の良さと生きる良さを教えたい。

これがマックスの個人であった。
マックスの考えを聞いたミリアは・・・

ミリア「マックス、今さら聞くが・・・・・私を迎えてよかったか?」

と聞いてきた。

かつては敵であったが・・・・今はマックスの相棒であり妻である・・・・
とは言え、ミリア的にもかつては殺そうとした相手・・
自分を殺そうとした相手と結婚し幸せだったか、その事が聞きたかった。

マックスは・・・・・

マックス「良かったさ、君と最初に戦った時・・・僕は君を殺し・・もしくは君は僕を殺していた。僕は今君と結婚しこうしてバレンタインデーのパーティーを送り・・・去年はマリア(コミリア)と言う宝を授かった。僕は神に君と結婚できた事を感謝するよ。」

ミリア「マ・・・・マックス・・・」

マックス「ミリア・・・ありがとう・・・僕は感謝しているよ。」

ミリアに感謝する。
そのマックスの言葉にミリアは涙を浮かべる。

マックス敵には・・・

あの戦争は確かに悲劇的であったけど、得られた物がある。
敵同士とは言え愛する者が出来た事・・・・

マックスとミリアはかつては敵同士であり・・
二人は互いの戦友だったり、部下を殺してきた・・・
お互い殺すべき相手であった。

だけど、一つの偶然に二人は出会い・・・
戦いを経て愛し合う仲にはなった。

本当に感謝する・・・・神様に・・・
そしてミリアに・・・

その後

二人は毎年のようにバレンタインデーパーティーをし、お互いの愛を確かめあった。
結婚記念日とは違う、愛の形が見つかる。

そして

毎年二人は心の中で思う・・・・・

本当にありがとう、神様・・・そしてミリア・・・・

ありがとう、マックス・・・・私のライバル・・そして愛する夫

と・・・・・
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アメリアのバレンタインデー。

2019-02-07 07:01:09 | マクロス短編
【西暦2073年2月13日. 地球.イギリス.モールズワース基地】

ミレーヌ・ジーナスとガムリン木崎の三人目の娘アメリアの部隊は・・・・
イギリス.モールズワース基地の配属になった。

アメリアの部隊が配属された2月13日の翌日はバレンタインデーであり・・・・・

基地内部ではバレンタインデーの恒例のチョコや・・・
気になる異性へのプレゼントなどを送り合う準備が行われ・・・・
表面沙汰にはなってないが、静かに盛り上がっていた。

アメリア「バレンタインデーかぁ。」
新統合軍アメリア・キザキ中尉

メリッサ「アメリアは誰にあげるの?」
新統合軍メリッサ・スタイルズ准尉

アメリア「別にいないわよ、バレンタインデーは特に何もないし。宗教的な意味合いでしかないわ。配属そうそうめんどくさい。」

メリッサ「はははははは」

基地に配属されたばっかりのアメリアは親友メリッサとバレンタインデーに触れるが、まったく興味がない様子であるばかりか・・・・!めんどくさがっていた。

なんせキリスト教関連の祭りであり・・・・
自分自身がキリスト教徒な為か、ウァレンティヌスが処刑され恋人になった日とか・・・・
しつこく聞かされた結果・・・・・

アメリアはバレンタインデーに興味を持つ事が出来なかった。
むしろ嫌がった。

一方

ロナルド「明日はバレンタインデーか。」
新統合軍ロナルド・デュアメル.中尉

ドリュー「デュアメル中尉、恋の悩みですか?もしかしてキザキ中尉の事では?」
新統合軍ドリュー・アイエロ.少尉

ロナルド「馬鹿言え!違うっての!」

アメリアの同僚ロナルドは戦友兼悪友のドリューと共に・・・・・
翌日のバレンタインデーについて語り合う。

話していく中で・・・・ドリューから、ロナルドが恋心を抱いているアメリアに関する事でからかわれ
それをロナルドは全力で否定している。
否定しているが、実はロナルドはアメリアに恋心を抱いている。

だけど、告白する勇気もなく・・・・
現在に至っているわけである。

なんせアメリアは、ミレーヌ・ジーナスの娘とは思えない程勝ち気で冷酷で・・・・
敵を殺すのに躊躇しないエースパイロット・・・・・
告白しようにも出来ない。

バレンタインデーの混乱を突いて、アメリアに告白しようと・・・・
ドリューには内緒で考えていた・・・・・無論他の同じ部隊の同僚にも・・・・

アメリア「バレンタインデーか、せめて男性陣に何か作らないとなぁ。」

アメリアは新たな自室のキッチンでチョコレートを持ちながら・・・・
男性陣へのバレンタインデーのプレゼントを作ろうと考えていた・・・・・

作るのはラズベリークリームと言うチョコレートであり・・・・
ラズベリーをホワイトチョコレートで包んだ物を作ろうとした・・・・
ラズベリークリームはよく姉アルテミスとミラーン、母ミレーヌと共に・・・・・
出世して忙しい父ガムリンへのプレゼントとして作っていた。

アメリアはラズベリークリームを作りながら、思い出に浸る。

しばらくして・・・・・

アメリア「そう言えばロナルドは、私に好意を持っていたなぁ。ロナルドは最近よく助けられるし、特別なラズベリークリームを作ろう。」

ある程度のラズベリークリームを作り、冷蔵庫に入れた時・・・・
アメリアは最近助けられるロナルドに感謝の気持ちに何か特別なラズベリークリームを作ろうとした。

最近、反統合ゲリラが強くアメリアは苦戦していた。

うっかりへまをしたアメリアは反統合ゲリラのSv-53に殺されかけたことがある。
そんな殺されかけたアメリアを救ったのはロナルドであり・・・
それ以来、アメリアはロナルドに特別な感情を抱くようになる。

アメリア「そう言えば、お母さんもバレンタインデーの時・・・・何か言っていたなぁ。」

アメリアはロナルドためのチョコレートを作成中に母ミレーヌの言葉を思い出す。

それは二人の姉が独立し、実家を去った最初の年のバレンタインデーの事であった。
例年の通りアメリアは母ミレーヌとガムリンの為のチョコレートを作っていた。

アルテミスは母ミレーヌと同じ道を歩み、ミラーンは父と同じ軍人への道を進む。
数年すればアメリアも父と姉と同じ道へ進む。

アメリア「母さんは何で父さんと結婚したの?熱気バサラ好きだったんでしょ?」

ミレーヌ「正確には両方好きだったけど・・・・・・ね。ガムリンさんと一緒に過ごす時間が多かったから、気持ちがガムリンに傾いたから・・・・・」

アメリアはミレーヌにガムリンと結婚した理由を聞いた。
よく聞くファイアーボンバーでは、ミレーヌはバサラの事が好きだったと聞く。

だけど

母はガムリンを選んだ。
アメリアの疑問に母は両方好きだったと答える。

もっともガムリンと結婚したのは一緒にいた期間が長かったからと。
そう言われたアメリアは納得する。
更にミレーヌは答えの奥の先を答える。

ミレーヌ「バサラと結婚したら、私・・・・・・・バサラの事嫌いになってしまうかもしれない。」

アメリア「えっ?なんで?」

ミレーヌ「バサラと結婚したら擦れ違いの生活を送るかもしれない、同じ歌手だけど・・・・バサラとは何処か違うなと思って。」

バサラと擦れ違いが起きるから、バサラと結婚しなかった。
自分がバサラを嫌いにならないように。

その理由は・・・・・・

2053年、ミレーヌがガムリンと結婚する数ヵ月前・・・・・
バサラは一度マクロス7船団に戻ってきたが・・・・ミレーヌは22歳になっており・・・・・・
真剣にガムリンとの結婚を考えていた。

そんな時にバサラが戻ってきて、ミレーヌの心は揺れるが・・・・・
ようやく決心がつき・・・・・結婚したら擦れ違いで仲違いする可能性のあるバサラを選ばず・・・・
一緒の時を出来る限り過ごせるガムリンを選んだ。

結構苦しい選択であったが、ミレーヌは気持ち的にはすっきりし・・・・・
その後、結婚した。

その過程にはミレーヌが、バサラと結婚し幸せな未来が思い浮かばない。
バサラの銀河放浪にはついていけない。
結婚したらバサラとは対立し、仲が悪くなり絶縁してしまうかもしれない。

と言ったミレーヌの苦悩があった。
そしてそのミレーヌの苦悩を突くガムリンへの思い・・・・
それをすっきりするためにガムリンを選んだ。

と・・・・・

ミレーヌ「私は弱い人間だなぁと思う、バサラの事好きだったのにバサラの夢についていけなかった事が・・・・」

アメリア「母さんは弱い人間じゃない、いつも私達姉妹を助けてくれた。パパと同じように大好きな家族だよ。」

ミレーヌ「ありがとう、アメリア。優しい子ね。」

ミレーヌはバサラについていけなかった事に後悔している。
もう少し自分が強ければ、バサラについて行けたと・・・・・

その一方でガムリンへの思いもあり、バサラを選んでも・・・・

ガムリンに対する罪悪感に包まれ後悔したと・・・・・
アメリアには直接言ってないが、察せられ励まされる。

ミレーヌ「アメリア、いい恋を見つけなさい。」

アメリア「いい恋?」

ミレーヌ「いい恋よ、アルテミスやミラーンに負けないくらいに。」

励まされたミレーヌはアメリアにいい恋をするように伝える。

恋に関して悩むような人生を送らず・・・・・
幸せな恋にめぐり合い、幸せな人生を送ってほしい。

ミレーヌはアメリアにそう思っていた。

ガムリンやバサラに負けないようないい男性に出会える事をアメリアを始め・・・・
アルテミスやミラーンに祈りつつ・・・・・・

アメリア「って言っていたわね。しょうがない、あいつにあげるか。」

アメリアは想い人になりつつあるロナルドに特別なラズベリークリームを作る。
特別なワインを使ったり、チョコレートを使ったり・・

翌日・・・・・

アメリア「・・・・・・・」

ロナルド「・・・・・・・」

アメリアとロナルドはVF-31の整備を手伝っていた。
何事も仕事以外の会話せず、もくもくと自分の愛機を整備する。

なんせ、仕事中にチョコレートを渡すと処罰の対象になるから。

仕事が終わると・・・・・・

アメリア「渡せない。」

メリッサ「あら~誰に?」

アメリア「教えない!!」

メリッサ「けち~」

帰り道でメリッサにからかわれる。

メリッサの対応に・・・・・アメリアは少し激怒した。

義理チョコは密かに男性陣に送ったのに、ロナルドだけ渡してない。
後で本命のチョコレートを渡そうと、チョコレート作った癖に・・・・・・

アメリアは渡せなかった事が頭に残ってイライラする。

明日はドイツのベルリン基地まで往復飛行訓練があるのに・・・・
今日渡せなかったら、渡す機会が無くなってしまう。

そう思いながら、夜になる。

アメリアはベランダのテーブルで、酒を飲みながら今日のストレスを発散する。
正直、ロナルドのチョコレートを食べてやろうと思ったくらいに・・・

コンッ

アメリア「痛~なんなのよ、もう。」

突然、アメリアの頭に何かがぶつかる。
一体何がアメリアの頭にぶつかったのか・・・・・・

そもそもこれを投げつけたのは誰か・・・・

アメリアはベランダの目の前の道路を確認すると・・・・

ロナルド「よっアメリア。」

アメリア「ロナルド・・・・・あなたね、私の頭に物をぶつけたのは?」

ロナルド「ワリィまさか、いるとは思わなくてさ。」

目の前の道路にいたのはロナルドである。
アメリアは怒り顔でロナルドを睨みながら問いただすと・・・・
申し訳なさそうにロナルドが謝る。

なんか反省してないようなへらへらした謝り方・・・・・
ジト目でロナルドを睨みながら投げつけられた物をロナルドに投げつけ返そうとすると・・・

アメリア「チョコレート・・・・中身はしかも手作り・・・・」

ロナルド「実は基地で渡す機会なくてさ、乱暴だけど・・・・チョコ作って投げたんだ。」

ロナルドが誤ってアメリアの頭にぶつけたのはチョコレート。
しかも、中身を確認したら手作りのチョコであった。

形はアメリアの頭にぶつかり、へこんでいるが・・・・かなり美味しそうなチョコレート。

ロナルド「アメリアが甘い物が好きだと聞いてさ、ケーキでも作って渡そうとしたけど・・・やっぱチョコレートにしたわ。」

照れくさそうに言いながらロナルドは答える・・・・・
アメリアはそんなロナルドに感謝の気持ちを持ち・・・・

部屋に入り、作ったチョコを持ち自室を出て官舎前の道路に出る。

ロナルド「なんだアメリア?」

アメリア「お礼よ、折角作ったんだから食べてよね。」

官舎から出たアメリアはロナルドにチョコを渡す。
アメリアからチョコを渡されたロナルドはまさか貰えるとは思わず・・・

感激のあまり・・・・・・

アメリア「ちょっ」

ロナルド「ありがとう、チョコをくれるなんて。」

アメリアに抱きつく。
あまりにも嬉しそうなロナルドの反応にドン引きする。
そこまで喜ばなくても・・・・

ロナルドの反応に引きながらも、アメリアは照れくさそうに喜ぶ。

ロナルド「また明日な、飛行訓練は負けねぇぞ。」

アメリア「飛行訓練は勝負じゃないのよ、競い合うもんじゃありません。」

チョコレート貰った興奮から正気に戻ったロナルドは帰っていく。
明日は飛行訓練がある。

アメリアはロナルドの挑発を受けながらも敬礼しながら、見送る。

後は・・・・・・

アメリア「これだね、味は・・・・・・・」

ロナルドの作ったチョコレートの味・・・・

一体どんな感じのチョコレートを作ったのだろうか?
アメリアは気になりながらロナルドのチョコレートを一かぶり。
味わいながら食べるも・・・・・

アメリア「塩味ね、でも塩の量が少し多い気がするし甘味が足りない。」

味はそこまで美味しくない。
塩の入ったチョコレートだが、甘味が少ないばかりか塩の量が少し多い。

とは言え・・・・

ロナルドがアメリアのために作ってくれた物。
普段料理しない人がこの日のためにチョコレートを作ってくれた。

アメリアはロナルドに最高の敬意を感じ、最後まで食べきる。

翌日、二人は普段通りに飛行訓練を実施する。
飛行訓練をしている2人の心の中はホワイトデー何を返そうか考えていた。

その時はどんな物を作ろうかと・・・・
二人の距離は縮まったが・・・・・

まだまだ

母ミレーヌの言ってた幸せな恋までは少し遠い感じがする。
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アメリア・キザキ

2019-02-05 00:39:04 | 地球人系図鑑
【生年】
2055年
【種族】
地球人とゼントラーディ人のクウォーター
【所属】
新統合軍
【階級】
中尉
【解説】
ミレーヌ・ジーナスとガムリン木崎の三人目の末っ子。
冷静沈着であり、勝ち気な性格な末っ子。
祖母ミリアに似てクールな性格をしている。

根は女の子であり、女の子的趣味を持ち合わせている。
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ウィンダミア内戦の前夜

2019-02-03 23:00:49 | マクロス短編
第2次ウィンダミア独立戦争・・・・

ヴァールシンドロームを利用し、ブリージンガル球状星団を制圧。
数で勝る新統合政府を圧倒する・・・・力を見せ・・・・

しかし・・・・・・・・・

戦争の経過の中、風の歌による影響で・・・・ウィンダミア王ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミアが弱体化。
更に星の歌を背景に新統合政府と和睦を考えていたが、ロイドの裏切りが発覚・・・・・

結局は共同戦線を張り・・・・・ロイドを倒すも・・・・・
ウィンダミア王家には強いダメージとウィンダミアに恭順していた部族らに不信を抱かせる事になった。

【ウィンダミア王国領土.惑星ウィンダミアⅣ】

惑星ウィンダミアⅣのとある土地に商船が複数着陸した。
そこには複数のSv-262ドラケンⅢとSv-154スヴァートが護衛しており・・・・
近代武装したウィンダミア兵が警護していた。

ロイジャー「ようこそウィンダミアへ、貴軍の援軍感謝しますぞ。」
ウィンダミア王国貴族ロイジャー・キャロン伯爵

ラミド「貴様のクーデターは我がシェルバンに有利になると聞いている当然の事をしたまでだ。」
シェルバン共和国国防軍.ラミド・クルメル特務少佐

ウィンダミア貴族であるロイジャー・キャロン伯爵と・・・・・
シェルバン国防軍特務部隊ラミド・クルメル特務少佐が会合していた。

実はこの商船の正体は偽造された輸送船であり。
シェルバン国防軍が搭載されていた。

その後ろではバトロイド形態に変形しているシェルバン共和国軍のSVF-30メガリスと・・・・・
ウィンダミア王城を制圧するための陸戦部隊が次々と上陸していく。
二人は谷の間に建築したクーデター実行用の拠点のある谷に移動し、部屋に入る。

ラミド「ウィンダミアの伯爵がクーデター・・・・何が目的かね?我がシェルバンの為になるとは言え、どんな根拠で・・・どんな利益があると言って・・・・」

ロイジャー「まぁまぁ私のクーデター目的は病弱なハインツを廃し、強力なウィンダミア王国体制の構築です。そしてシェルバン共和国との同盟を結びたいわけです。」

ラミド「同盟ね・・・・・」

今回のクーデター目的はハインツらウィンダミア王家を滅亡し、ロイジャーがウィンダミア王国の王になる事を画策していた。
今のハインツではウィンダミアを治めるだけの力はない・・・・・

それにウィンダミア王国の皇族もいなければ・・・・
跡継ぎもない・・・・ならばハインツを殺し・・・・・ウィンダミア王国を滅びの道を進む。

ならば自分しかないと・・・・・・・・・

ロイジャーはラミドの前で熱く語るが・・・・・・・・・・・

ラミド「所詮は王家だな。」

「はぁ?」

ラミド「反吐の出る・・・・・・・時代錯誤貴族だ・・・・・我々シェルバンに利用されているのも知らず・・・・能天気もいい所だな。」

ラミドに嫌悪感を抱かせる事になる。
時代錯誤な貴族・・・・・

時代錯誤な権力の座に就く事を夢見るロイジャーはラミドからすれば汚い存在でしかない・・・・・
こんな国すぐに滅びてしまえ・・・・・ラミドは心の中でそう考えた。

【ウォルガー星系.シェルバン共和国.惑星シェルバン.大統領府】

ウォルガー星系にある強大な国家シェルバン共和国の首都惑星シェルバン。
そのシェルバンの惑星の中枢にある大統領府では、ある極秘会議が進められていた。
多数の軍人・・・・外交官や同盟国であるシェナス国防軍の軍人・・・・
など様々な人間が座っている。

ウィルサ「ウィンダミア王国.謀略作戦について会議を始める。」
シェルバン共和国大統領.ウィルサ・グローリ

シェルバン共和国大統領ウィルサ・グローリはこの部屋にいる幹部らに・・・・
ウィンダミア王国に関する謀略作戦に関する会議を始めると宣言した。

どの幹部達もその目は真剣そのものであり、今回の作戦に力を入れているようである。

会議が始まると軍の幹部が立ち上がる。

「既に支援部隊と称した制圧部隊第一陣は到着しました。第2陣以降もフォールド断層を突破し秘密裡に到着する模様。」

「後続の陸戦部隊も準備完了しております。」

既にウィンダミアを乗っ取る作戦は進行中。
第二部隊以降の部隊もかなり部隊が展開しており・・・・・

ウィンダミアへの移動している最中である。

それを聞いたウィルサは大満足した。

しかし

ウィルサ「新統合軍に動きありだと?」

「航宙巡洋艦複数隻が月面クラビウス基地から出港。地球本国軍の部隊が動いてます。現在、これらの新統合軍艦隊の行方は不明。」

ウィルサ「まだ諦めてないか、地球人め。」

直後に新統合軍の任務部隊(タスクフォース)の艦隊が動いた報告が入る。
辺境のザコの部隊じゃない。

精鋭揃いの地球本国の部隊だ・・・・

ウィンダミアの情報戦略で名声は下がったと聞いたが・・・・・・
やはり、まだウィンダミアを手放したくない野望があるのか・・・・・・
欲深い地球人・・・・・ますます気に入らない。

ウィルサはそう思うが、取り敢えず今は任務部隊がウィンダミアに全部展開し終えるまで待つしかない。
会議は再開しいろんなウィンダミア王国の乗っ取り案を提案するが・・・事件が起こる。

それは2068年のある月の日。

ボーグ「新米共しっかりついて来ているか?」
ウィンダミア軍ボーグ・コンファールト

「ダー.勿論であります。」

「次の地球人に備えて力をつけます。」

ボーグ「その勢いだ!」

この日、ウィンダミア軍のドラケンⅢ部隊が飛行していた。
惑星ウィンダミアⅣ周辺に何か異常がないか警戒しており、すぐに司令部に連絡するようにしていた。

空中騎士団のボーグも新入りを引き連れ警戒飛行している。

全ては守るべき祖国のために。

ボーグ「何だ?あの可変戦闘機は?」

ボーグは周辺を警戒していると思われる可変戦闘機を確認した。
その可変戦闘機はシェルバン軍のマークが描かれており。

バトロイド形態の最新鋭機のSVF-30メガリスと気がついたのは間もなくであった。

一体シェルバン国防軍がこの地で何をしているのか?
ボーグは近づこうとした。

その時

ズドン

「がぁぁぁボーグさ・・・・」

ボーグ「グリス!貴様ら何の真似だ!」

「我々シェルバンの目的の為だ、情報保持のため消えてもらう。」

ボーグ「シェルバンの目的だと?貴様らは共闘宣言に賛同・・・・」

「我々シェルバンが貴様ら短命の劣等種族の元では共闘しない、貴様らは我らに強いたげられるだけの存在に過ぎない。」

ボーグ「きさまぁぁぁぁぁ」

突然、メガリスから発泡・・・・・・・・・ボーグの部下の一人が撃ち殺された。

ボーグは激怒しシェルバン軍に怒りをぶつける。
劣等種族、こいつらは言った。
ウィンダミアの誇りを持つボーグはメガリスに攻撃をしかける。

「全機散開。」

『ハッ』

ボーグ「なっ!?」

メガリスは一気に変形し、部隊を左右に分けて展開する。
ボーグはあまりにも早すぎるメガリスに驚き声をあげる。

展開したメガリスは反転しボーグらウィンダミア軍を襲う。

「ボーグさまぁぁぁぁぁ」

ボーグ「くそ!」

メガリスの素早い動きにボーグは翻弄される。
呆気なく部下のドラケンⅢが落ちた。

フォーメーションを駆使し襲ってくる動きは、単機となったボーグに驚異を与える。

かつてΔ小隊に自分達がやってきた事が自分達に戻ってきた。
ボーグの頭にそれがよぎる。

「中々やるな、クソガキ!」

ボーグ「クソガキじゃない、俺は空中騎士団のボーグ・コンファールトだ!」

「ほう吠えるじゃないか、クソガキいやボーグとやら!」

オープンチャンネルでシェルバン軍の兵士が語りかける。
結構若い兵士だが、ベテランな為貫禄がある。

騎士には似合わない、兵士の顔だ。

思わず挑発に名前を名乗る。
その兵士はボーグの態度を気に入ったのか・・・・

ケラフ「俺の名は特務部隊ケラフ・タルマーダ大尉、戦士が名前を名乗ったのならこちらも答えんとな。」
シェルバン国防宇宙軍特務部隊ケラフ・タルマーダ大尉

ボーグ「様になった・・・・・」

ケラフ「だが、相手の挑発に乗るのは貴様は未熟!兵士としてな!」

ボーグ「なっ」

ズドン

シェルバン軍の兵士はケラフと名乗り、ボーグの未熟さを指摘し発泡。
ボーグは脚部と腕を破壊され、何処かへと漂流しようとしていた。

それにボーグは・・・・・

ボーグ「覚えていろ、必ず・・・・必ず討ち果たしてやるからなぁぁぁぁ」

と叫んだ。
シェルバン軍はボーグを倒した後、すぐさま任務に戻るため消えた。
そしてボーグが助け出されたのは、一時間後のことであった。

【事件発生前日の惑星ウィンダミアⅣ】

事件発生の前日。
ウィンダミアⅣの雪原地帯の谷、人が住めないような地帯。
寒冷地仕様の装備を被った地球人兵士が周囲を警戒していた。

更に地球人兵士からタバコの火を強請るウィンダミアの兵士もいた。

ここは・・・・・

ハワード「いよいよ明日か・・・・・」
新統合軍任務部隊司令官ハワード・ブライアン大佐

リビア「明日です、楽しみにしてますぞブライアン殿。」
ウィンダミア王国貴族リビア・モルトーラ

ハワード「あぁ」

新統合軍と親新統合政府派の部隊が駐屯する基地。
既に反乱を起こすための部隊が駐屯している。
スヴァードやドラケンⅢだけでなく、寒冷地仕様のVF-31が多数駐機している。

ここから翌日、反乱を起こすための準備が行われている。

長期戦に備えてかなりの物質が備えられている。

ロイジャー「いよいよだな。」

ラミド「はっ」

シェルバン側と親シェルバン側も準備が整っている。
いつでも王城を制圧できるための戦力、長期戦になった場合の準備も。

もっともシェルバン側は乗っ取りを行う準備も出来ている。

そうは知らないロイジャーは呑気そうに眺めており。
それをラミドは不気味な笑みを浮かべる。

その頃

ボーグ「ハインツ様にお目通りを!」

「ダメだ!ダメだ!ハインツ様は今はお休まれて・・・・・・」

ボーグはシェルバン国防軍との戦闘に関してハインツに報告するため王城に登城した。

しかし

ハインツは体力消耗の結果、休んでいる。
それでもボーグは事態を報告しようとするが、衛兵がそれを止める。
結局、ボーグはハインツに報告する事が出来なかった。

そればかりか、報告を信じてはくれなかった。

ボーグ「このままではウィンダミア王国が終わる、どうにかしなければ。」

ボーグは寂しく家に戻ろうとした。
なんで話を聞いて貰えないのだろうかと・・・・・
そんな寂しそうに歩く様子を見ていた者がいた。

それはテオ・ユッシラとザオ・ユッシラの双子の兄弟であった。

ボーグはその後、訪れてきたテオとザオに事の詳細を話し。
二人もボーグの話に賛同。
ウィンダミア軍内部に話の分かる連中に次々と伝える。

何かが起こるかもしれないと、明日 王城を自主的に警護しようと。
そう決心し、基地に戻りドラケンⅢの整備を行い明日に備える。

ハワード「いよいよ明日か、嫌な任務だな。」

新統合軍の任務部隊の指揮官ハワードはコーヒーを手にそう呟く。
これはウィンダミア王国の内部の権力逃走。

明らかに明日実行するれば新統合政府とウィンダミア王国の溝が深まる。

ハワードはそう考え、この任務には乗り気ではなかった。

ラミド「この惑星のプロトカルチャーの遺産は我々が頂く。」

シェルバン共和国のラミドはそう呟いた。
今回の任務を成功させたら、英雄扱い・・・・・

そう考えただけでラミドの笑いは止まらなくなる。

ボーグ「ハインツ様や白騎士様が守ろうとした大地は俺が守る。」

ボーグは愛国心を胸に、明日の不吉な予感を阻止しようと奮起する。
皆が守ろうとした国を守るためにも。

そして3者が気持ちが明日にクロスする。
ウィンダミア王国最大の事件は刻一刻と迫る。

愛国心が勝つか、野心が勝つか・・・

ウィンダミア王国の最大の事件にその考えの審判が下る。
その結果に関しては、別の機会にて話そうと思う。
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皆が描くラウラ・ベルタリアとその説明

2019-02-02 14:00:35 | マクロス
どうも皆さん、蒼い髪のメルトラン.ラウラ・ベルタリアを描いてくれてありがとうございます。

自分が初めて書いたマクロスの二次創作のキャラクターだけあってありがたいです。
オリキャラじゃないけど、思い入れのキャラクターなのでお気に入りです。

えっ

オリキャラじゃないの?

実は・・・・・・・

ラウラはオリキャラではありません。

ラウラのキャラクター像は自分の付け加えた部分が大半ですが・・・・・
オリキャラではありません、マクロスのある本に載っていたキャラクターです。

その本はアーカイヴスのヴァリアブル・ファイターマスターファイルです。



ラウラはヴァリアブル・ファイターマスターファイルシリーズの1つである宇宙の翼から出典の書籍だけのキャラクターです。

元々は近距離移民船団が入植したての惑星エデンを舞台にし、ミリアと同じ遺伝子のミリャンと藤原と言うコンビの作品にしようとしましたが・・・・

設定が崩壊し、お蔵入りしました。

まだ、その時は二次入りたての高校生で・・・・
ブログの開設も出来ずに、設定を書く事も出来ず。

携帯のメモ帳に記録してましたが、ごちゃごちゃになり。
二次創作の構想も中々進みませんでした。

偶然読んだのが、先程の宇宙の翼であり。
熱心にいろいろと調べた結果・・・・・





西暦2021年のフィッツロイの反乱と言う魅力的なエピソードがあり。
ラウラと言う存在に出会って・・・・・

自分の心はピーンと何かが弾けた気分になりました。

ラウラ・ベルタリア

ラプラミズ艦隊所属だけど、どんな人なのかな?凄く気になる。

それ以来・・・・いろいろとラウラを解釈し、まずは年齢は1998年生れたの23歳にし。
ラプラミズ艦隊のロボテックのキャラ.キヨラ・テキーヴァの部下にし・・・・・

ASS-1の落下の原因にしたり、ミリアと仲が悪いなどいろいろ作り。
最終的にはハヤテ・インメルマンの母アサヒの母親の設定になりました。
原作本編に直接絡ませないかつ、その他で重要な役割を持たせました。

(下手に本編に絡ませ過ぎるとメ●リー・スーになる)

【基本プロフィール】

【種族】
ゼントラーディ人
【性別】
女性
【髪色】
青色ショート
【所属】
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊
新統合軍
【出身】
ゼントラーディ軍人員クローニング衛星
【生年月日】
1998年
【イメージ声優】
内田真礼

【虹子さん】



虹子さんのラウラの特徴は、クールさ。
ラウラの女性軍人としてのキリッとした姿が表現されていていいです。

キリッとした姿のラウラは中性的な顔のためか、男性と勘違いした女性からモテます。

雰囲気はメルトランです。

【はこさん作画】



はこさんのラウラの特徴は、明るさがあります。
ラウラの特徴はオフやご飯を食べる時などのプライベートな時間は物凄く陽気になります。

そんなラウラを上手く描けているはこさんも中々です。

親しみすさでは、はこさんがいいです。

【パンちゃん(葬)アイコンは仮】


パンちゃんさんは、マクロスΔのハヤテを思わせる雰囲気を出しています。
しかも、スケールがデカイ。

マクロスの世界観を表してますし、カッコいい。

クールさとマクロスの世界観があってよかったです。
感激。

【シグさん】


物凄く可愛らしいです。
AQUOS携帯のホーム画像にしてます。

巨乳らしさがあってかなりいいし、可愛い(*≧з≦)

【小村井守@絵描き】




小村井守さんのラウラはミニキャラクターで、凄くきゃわわです。
色のパターン三種類あるそうで、どれもきゃわわ。

ミニキャラクターになったラウラ、物凄くかわいくて嬉しいです。
サンキューさ!
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