マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

ライト・インメルマン戦記に登場する新キャラ一覧

2017-04-02 14:37:45 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
既存キャラ
ライト・インメルマン
吉野朝灯
ケビン・バートロフ
クリフ・メンドローフ
ホズミ・カタクラ

新統合軍

シホ・ラカジーラ
【所属】新統合軍
【階級】中尉
【性別】女性
【種族】ゼントラーディ人
【年齢】22歳
【解説】
鳳仙花のシホと言う異名を持つ新統合軍の女性エースパイロット。
父と母はゼントラーディ軍の兵士で特に母親フェアリはゼントラーディ人初の議員である。
彼女は5人姉妹の3女であり優秀な人物。
朝灯とはゼントラーディの血を引いているのと先輩後輩の関係であるため本当の姉妹のように仲がいい。
またラッキオ屋に負けた事に対し異常に悔しがっている。

ジェーン・メイア
【所属】新統合軍
【異名】白鯨
【性別】女性
【種族】地球人
【年齢】24歳
【解説】
スピカ3守備隊唯一の生き残りで、勇猛な戦いぶりは復讐に燃える姿と相俟って「白鯨」と言われるパイロット。
スピカ3では守備隊に属していたがジェーンのみ残して壊滅、その後助けられてからは海軍にパイロットになり晴らしようのない怒りに燃えており、その勇猛な戦いぶりは復讐に燃える姿となり上記の通りになる。
現在は新統合海軍に所属しているが、白鯨と言われた腕前は今でも健在である。
彼女が出てきたら海に引きずりこまれると思えと言われるほど。
エドワード・ヒューストンとは恋人関係。

エドワード・ヒューストン
【所属】
新統合軍
【異名】
斬り裂きファイターエド
【性別】
男性
【生年】
2018年
【解説】
新統合空軍のエースパイロット。
薔薇の花と交差した一対のサーベルであり、特に白兵戦に対し抜群の才能を持っており翼で攻撃し帰還した彼の機体は、必ず敵の敵機体から噴出したオイルを返り血のように浴びていた事から、斬り裂きファイターエドの異名で知られるようになった。
彼の素の姿はない冗談好きの青年であり、部下たちの信頼も厚く女好きである。
ジェーンとは恋人関係。

今川瀬名
【所属】新統合軍
【階級】中尉
【性別】女性
【年齢】19歳
【解説】
新統合軍の若き女性士官。
気が強くてキリっとした真面目な性格をしている。
アサヒの先輩である。

今川昌秀
【所属】新統合軍
【階級】少佐
【性別】男性
【年齢】20歳
【解説】
新統合軍の将校。
瀬名の兄であり、新統合軍の参謀付き将校である。

メリオル・ユーメリアン
【所属】新統合軍
【階級】中尉
【性別】男性
【年齢】20歳
【解説】
ウラガ級ウォリアーズのオペレーター。

シェルバン共和国国防軍

ゼン・カレット
【所属】シェルバン共和国国防軍
【階級】1等特尉
【性別】男性
【種族】シェルバン人
【年齢】21歳
【解説】
シェルバン共和国国防軍の若き軍人。
シェルバン戦役にも参加したという若いながらも歴戦の勇士である。
トレードマークは右目に傷跡があるという事である。
成績は軍艦6隻 可変戦闘機123機撃墜と言うスコアもあり。
はぐれゼントラーディの撃墜数を加えるともっと増えるらしい。
愛国心のある軍人であり礼儀正しい。

サン・カエデラ
【所属】シェルバン共和国国防軍
【階級】2等特尉
【性別】女性
【種族】シェルバン人
【年齢】20歳
【解説】
シェルバン共和国国防軍の若き女性軍人。
ゼンの相棒としてシェルバン戦役に参加した実績を持っている。
冷静沈着な性格であり寡黙な性格をしている。
片目を隠したショートヘアが特徴的である。

シュウ・グレント
【所属】シェルバン共和国国防軍
【階級】1等特尉
【性別】男性
【種族】シェルバン人
【年齢】21歳
【解説】
シェルバン共和国国防軍の若き軍人。
ゼン同様にシェルバン戦役にも参加したという若い戦士である。
ゼンとは違い策略家である一面を持っている。
反統合の思想家であり新統合政府やそれに味方する物を屈服すべきだと述べる。

ナギ・アネモネ
【所属】シェルバン共和国国防軍
【階級】2等特尉
【性別】女性
【種族】シェルバン人
【年齢】19歳
【解説】
シェルバン共和国国防軍の若き軍人。
シェルバン戦役に参加した経験がある。
シュウに心酔している場面が印象深い。

アゲハ・モスート
【所属】シェルバン共和国国防軍
【階級】1等特尉
【性別】女性
【種族】シェルバン人
【年齢】18歳
【解説】
シェルバン共和国国防軍。
三つ子の長女。

ウスハ・モスート
【所属】シェルバン共和国国防軍
【階級】2等特尉
【性別】女性
【種族】シェルバン人
【年齢】18歳
【解説】
シェルバン共和国国防軍。
三つ子の次女。

タテハ・モスート
【所属】シェルバン共和国国防軍
【階級】2等特尉
【性別】女性
【種族】シェルバン人
【年齢】18歳
【解説】
シェルバン共和国国防軍軍人。
三つ子の末っ子。

ウルスラ・サード
【所属】シェルバン共和国国防軍
【階級】3等特尉
【性別】女性
【種族】20歳
【年齢】
シェルバン共和国国防軍女性士官。
何か近づけないような感じがする。

ブルメル・サリブル
【所属】シェルバン共和国
【階級】大統領
【性別】男性
【種族】シェルバン人
【年齢】
シェルバン共和国の大統領。
新統合政府に対し宣戦布告を宣言する事になる。

ゴル・デルサ
【所属】シェルバン共和国
【階級】国防長官
【性別】男性
【種族】シェルバン人
【年齢】
シェルバン国防軍№1であり、指揮系統№2。
ブルメル大統領の命令でシェルバン共和国国防軍全軍を指揮する。

カルベン・ジャローニ
【階級】1等特佐
【性別】男性
【種族】シェルバン人
【年齢】36歳
【解説】
シェルバン共和国国防宇宙軍指揮官。
エリアス、アルバスの上官。

エリアス・フューリー
【階級】3等特尉
【性別】女性
【種族】シェルバン人
【年齢】20歳
【解説】
シェルバン共和国国防宇宙軍士官
VGTー32ゲルドラフが愛機。

アルバス・マルヤース
【階級】2等特尉
【性別】男性
【種族】シェルバン人
【年齢】24歳
【解説】
シェルバン共和国国防宇宙軍士官
VGTー32ゲルドラフが愛機

傭兵

ガイ・ジェナス
【所属】傭兵集団シーサーペント
【性別】男性
【年齢】20代
【種族】クローン
【解説】
傭兵シーサーペントのリーダー、キオとは腐れ縁がある。
かなりの戦闘能力があるが、マクロスのあるエースのクローン。

マイク・ギーレン
【所属】傭兵集団シーサーペント
【性別】男性
【年齢】18歳
【種族】地球人
【解説】
元統合軍人のシーサーペントの一員。
ガイのサポート役。

アニタ・ナーレス
【所属】傭兵集団
【性別】女性
【年齢】19歳
【種族】地球人
【解説】
傭兵シーサーペントのオペレーター。
アニタの名は叔母アニタ・ジュリアから名付けられている。
元統合軍人。

ジェイク・ブルフレッド
【所属】傭兵集団
【性別】男性
【年齢】不明
【種族】地球人
【解説】
シーサーペントの母艦ベルファンの艦長。
年齢は不明。
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第14話 今川瀬名と吉野朝灯

2017-03-02 13:02:51 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
     【2043年 開戦5日目 惑星ピースミリオン 第5航空基地】
           キィィィィィィィィィィィン

開戦から5日が経った、シェルバン共和国の侵攻が激しくフェリバ連邦の敗退が進んでいた。
首都惑星を回る3惑星を中心に防備を固め、シェルバン共和国と一進一退の攻防を繰り広げていた。
新統合軍も増援を派遣するが、シェルバン共和国の精鋭の前には手も足もでなかった。

          ブロォォォン キィィィィィ

今川瀬名「どんどん集まっているようね。」
新統合軍惑星ピースミリオン司令部付き将校.今川瀬名

ピースミリオン司令部から派遣された若き女性将校.今川瀬名は第5航空基地に集まる新統合軍の部隊の様子を見て呟いた。
滑走路にはVF-11がズラッとならび予備滑走路にまで駐機している。
となりの陸軍基地にはデストロイドやバトルロイドが今まで見た事のないほど揃っていた。

今川瀬名「はぁ開戦から5日と言えここまで戦力を配備するとは・・・・・手が早い。」

瀬名は直ぐに戦力が配備できる上の手腕には呆れるように納得する。
戦争だから部隊を集結するのは当たり前である。
ここに戦力が集められているのは最前線へ送るための中継地点であるためである。
既に惑星ピースミリオンでは開戦初日に敗退したフェリバや駐留艦隊の残存部隊や他の星系から増援に来た艦隊が集結している。

中にはゼントラーディ海兵隊や独立戦隊などの姿も確認できる。

既にゼントラーディや監察軍との戦闘とは比べ物にならない程の緊張感が出ていると一目でわかるような光景だ。
瀬名はファイルの書類を見ながら滑走路の奥から隅まで駐機している機体を見る。

           キィィィィィィィィィィィン

今川瀬名「あれは・・・・・・・・・・」

グレーのVF-1111A2改、ライト・インメルマンがB型から改修した機体が着陸して滑走路に向かっていた。
瀬名はライトが地球から転属の際、第5航空基地.SVF-678に配属するように手配していた事もあるため知っており機体を一目見ただけでライトだと分かっていた。

むしろライトとケビンは問題児であり、当分態度が改善されるまで日常の報告を聞いていろいろと知っている。
噂では基地の看護兵である朝灯と険悪な関係と報告されていたが、最近は改善されたと言う報告を聞いていた。

ライト「ケビン、パトロールは終了したな。」

ケビン「定刻通りだな。」

様子は普通、特に問題行動無し・・・・・・・
最近の報告によれば態度はいいらしい・・・
いやこの報告書は特にいい、私が派遣されたのは惑星ピースミリオンに集結する部隊の様子を視察するのが目的だ。

とにかく上には報告しなくては・・・・・・・・・・・

「あれ?今川先輩?」

突然、瀬名の後から声が聞こえる。
振り向くと・・・・・・

吉野朝灯「本当に今川先輩ですねお久しぶり。」

今川瀬名「朝灯じゃない、久しぶりね。」

ライトの良き天敵の朝灯である。
朝灯は士官学校時代.瀬名の先輩後輩関係の仲であり、よく交流していた。
周りからは姉妹のように仲の良い関係であり、瀬名も真面目で勝ち気な朝灯を信頼していた。
士官学校時代卒業して以来会っていなかったが、今ここにして再会したのである。

今川瀬名「戦争開戦して何処に配属になったと言うとここに配備されていたのね・・・」

吉野朝灯「前からいるんですけどね、看護兵としてね。先輩は?」

今川瀬名「自慢したくないけど、ピースミリオン防衛軍司令部に勤務しているわ。」

吉野朝灯「凄いですね、流石先輩です。」

瀬名は正直自慢になるのが嫌で司令部勤務と言うのを渋っていたが、良き後輩である朝灯には正直告白する。
だが嫌悪感するどころかまるで尊敬の眼差しで見てきた。
士官学校時代からそうだった、上にはちゃんと立場を理解した行動を取ったり・・・・・・
まさに優秀な士官の鏡であった。

そんな朝灯を嫌いになれないなと瀬名は思った。

                    パコーン

吉野朝灯「ぶぎゃ」

突然、朝灯の頭にジュースの空き缶が命中する。
瀬名は突然何が起きたのは間抜けな顔をして唖然した。

ライト「朝灯・・・・・・・・・」

投げた犯人はライト、朝灯と瀬名の向こう側のゴミ箱にジュースの空き缶を入れようとしたが威力が足りず不慮の事故で朝灯に命中してしまったのである。
朝灯の明るい笑顔から、いつもライトと喧嘩している勝ち気な表情に変わり瀬名もビクッとする。

吉野朝灯「ライト!!お前、なぜあたしの頭に空き缶投げた!」

ライト「ワザとじゃないって!!威力が足りず、向こう側のゴミ箱に・・・・・・・・・」

吉野朝灯「言い訳はよろしい!!投げずに普通にゴミ箱に入れろ!!!」

ライトは言い訳をするが当然朝灯には通用せず、逆に反論される。
瀬名の目に映るのは不真面目なエース.ライトを犬のように扱う朝灯という名の飼い主と言う構図に見えた。
まるで今戦時中とは思えないような光景だった。

しかし、ここまで勝ち気な朝灯を見るのは正直初めてである。
いつもはおしとやかな感じの少女だったが、今見えるのはそれを思わせない勝ち気な少女。
さすがはゼントラーディ人の血を引くハーフ。

吉野朝灯「あっ・・・・・・・・・・・」

ようやく朝灯も唖然としている瀬名の姿を見て、慌てる。
ライトはその隙に逃げようとするが、本能なのか片手でライトのパイロットスーツを掴み瀬名に見苦しい所を見せた事を誤る。
瀬名は気にしてないため、別にいいよと言う。

まぁ以外に人の知らないことがあるのは当然か、瀬名はそう今起きた光景を完結してしまう。

今川瀬名「そう言えば本来の任務を忘れているような・・・・・・・・・」

瀬名は本来の任務のことを思い出し、朝灯とライトに別れの言葉を述べて任務へ復帰する。

ライト「今のは誰だ?」

吉野朝灯「今川瀬名先輩、あたしが士官学校時代の先輩よ。」

ライト「ふ~ん、暴力的な朝灯とは大違いの人だな。」

吉野朝灯「なんですって!?フン」

                       ドスッ

ライトは余計な事を言って朝灯に肘うち攻撃を受ける。
朝灯は案外自分の性格を気にする性格であり、反射的に性格を指摘したライトを攻撃するのであった。

吉野朝灯「どうせあたしは暴力的で教養のない女よ!」

朝灯はいじけてしまうが、ライトは攻撃を受けた影響でうなずく程度しか反応できなかった。
これはとある戦場の風景。
外で多くの人命が死んでいるとは信じられない光景でもある。

この光景が見られる中、戦争の動きはどんどん加速する。
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第13話 開戦による強襲

2017-02-28 12:55:20 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
ブルメル「終戦から約6年、我々は部外者の新統合政府からの屈辱を必死に耐えてきた。だがその歴史は今日この時までである、我々は強権化する新統合政府に対し裁きを下す。我がシェルバン共和国は、現時点を持って新統合政府ならびにフェリバ連邦に対し宣戦を布告する!!!これは脅しではない、繰り返す脅しではない!!!」

ついに発令された宣戦布告。
この声明は新統合政府のみならず全銀河に衝撃を持って伝えられた。

「全軍、作戦開始の合図がなった。攻撃を開始せよ!!」

「命令は既に出ている各可変戦闘機部隊発進、陸戦機動部隊と陸戦隊を乗せた強襲揚陸艇は惑星ホリップへ降下せよ!陽動部隊正面へ!!」

シェルバン共和国国防軍第1機甲艦隊等は宣戦布告と同時に惑星ホリップに展開する新統合軍艦隊へ砲撃を開始した。
攻撃方法は斬新で囮部隊が最初にしかけ、その隙に新統合軍艦隊の両側面に主力艦隊をデ・フォールド。
いきなり両面に出現したシェルバン国防軍の艦隊に驚き混乱した隙を突いて砲撃で打撃を与えた。
艦載機として出されたSVF-11エンキドゥが出撃し、新統合軍が十分に出せないうちに空母を強襲する。

ゼン「遅いぞ新統合軍の雑魚め!!」

ゼンは愛機のSVF-12ハウンドを駆たり、新統合軍の可変戦闘機部隊を翻弄する。
一瞬でVF-11の小隊を殲滅する。
新統合軍の兵士たちはゼン達の活躍に恐怖した。

「怯むな!シェルバンの異星人風情だ!新統合軍の雄姿を見せるぞ!!」

VF-17ナイトメアに乗るベテランパイロットで編成された精鋭部隊がゼンに挑む。
この部隊は混乱の中にある新統合軍の中で纏まりのある部隊であり、シェルバン共和国の艦載機を次々に撃墜していた。
そこで狙いを定めたのがゼンである。

「隊長、あいつはエースです。」

「怯むな背後から狙え!戦場に置いて非人道的な卑怯以外の卑怯は正義だ!行け!!」

編隊は主力可変戦闘機部隊を潰しているゼンの後方へ回る。
主力部隊を囮にしてゼンを撃墜する気であり、既に隊長機がゼンにロックオンをした。

ーこれで勝った!!

隊長機は勝機の見えない戦いに敵に一矢報いるべくトリガーを引く。
狙いを定められている事に気がつかないゼン。
このまま行けば撃墜である。

「もらっ・・・・・・・」

ググォォオン

「たいちょ・・・・・・・・」グゴォン

突然、VF-17が隊長を順に爆発する。
隊員達は死んだ隊長の名を叫びきれずに次々に撃墜する。

ゼン「後方か・・・・・・サンがカバーしてくれたか。」

ゼンを狙っていた精鋭VF-17の編隊を撃墜したのはゼンの相棒サン。
敵を倒しつつゼンに危機が及んでいないか、敵の動きを監視していた。
既にVF-17の編隊がゼンを狙っている事を既に確認済みであり、攻撃準備が完了したためゼンが落される前に攻撃を実行した。

サンに殲滅された編隊同様にシェルバン共和国の強襲攻撃による混乱の中、まともに部隊を機能し善戦した部隊は数多くいたが。
主力部隊は壊滅、撃沈された艦が続出し戦線維持が難しくなり惑星ホリップ衛星軌道上からの退却が決定された。

シホ「友軍部隊、混乱して総崩れね·······」
新統合軍.シホ·ラカジーラ中尉

「既に損害率は60%と我が艦隊の過半数の被と戦線を維持できるだけの戦力はありません。」

シホ「我が艦隊だけじゃないわ、他の惑星のフェリバ軍の部隊も打撃を被ったらしいわ。」

惑星ホリップの強襲と同時に同盟国であるブルクッリン共和国や惑星ワイバーンが強襲されている。
ブルクッリン共和国は既にブルクッリン.ブリンガーが占領(共和国の政府機能は新統合領に移転亡命政権を樹立)、惑星ワイバーンはシェルバン・シェナス連合軍により激戦の末陥落した。
攻撃方法は惑星ホリップ同様に奇襲であった。

シホ「私達もここを放棄して惑星フォッケスかモルケーノに離脱しましょう。」

「隊長、敵機接近!速度マッハ4、数34機。」

シホ「大人しく退かせてくれる気がないのか・・・・・・・・・・各員、迎撃するよ!」

「2了解」 「3了解」 「4了解」 「5了解」

シホ率いる独立遊撃飛行隊スイティンガーフォッケスなどの飛行隊は主力部隊が退却が完了するまで殿のためシェルバン共和国の飛行隊を迎撃した。
シホが駆るVF-17DAディープアームズナイトメアはガトリングガンと追加装備の2装ビームパックでシェルバン共和国の可変戦闘機部隊をなぎ払う。

ゼン「あのパイロット中々の物だな、敵ながら天晴れ!ならば・・・・・・・・・」

シホ「前方34°敵!?エース機か!!」

ゼンはシホのVF-17DAに迫る、シホはバトロイドに変形し迎撃のポジションに就いた。
更にゼンの後ろにはサンがついて来て、1対2の攻防が始まる。
他の隊員を呼びたいが一般部隊の対処で精一杯、ここでなんとかしなければ・・・・・・・・

             ドシュゥゥゥン ドシュゥゥゥゥン

ゼン「例のビームか・・・・・・・・・・・」

シホはビームでゼンとサンを迎撃する。
そしてファイター形態に戻り、高速で二人に向けてミサイルとガトリング砲を掃射する。
Uターンして同様の攻撃を繰り返す。

ゼン「落ちろ!!!」

                 ズダダダダダダダダ
                      ガコォン

シホ「きゃあ!!」

ゼンは攻撃してくるシホのVF-17DAの右翼にガンポッドの銃弾を撃ちこみ破壊する。
コントロールが麻痺しシホは必死に操縦桿を押さえ落ち着かせるように努力した。

ゼン「これでとどめだ!」

ゼンはシホにとどめを刺すようにする。
この位置から狙えば脱出し生還する保障はない。
トリガーを引こうとするが・・・・・・・・・・

                       ガシッ

ゼン「サン・・・・・なぜ前に立つ?」

サン「もう手負いだ、意味はあるまい。」

サンはシホにとどめを刺そうとするゼンを止める。
シホは好機と捉え機体を動かし、艦隊の方へ離脱を開始した。

「隊長、大丈夫ですか?」

シホ「右翼をやられた・・・・・・・・・速度が低下だ・・・・・・・・牽引してくれ・・・・」

「了解しました。」

部下にレーダー牽引をしてもらい、戦闘空域から離脱する。
ゼンは悔しそうに見ていたが、サンは淡々とした目で見る。
新統合軍ホリップ駐留艦隊は損害率72.1%の損害を受け、惑星エクセリオンへ退却した。
開戦初日でブルクッリン共和国.ワイバーン.ホリップ.モルケーノをシェルバン共和国によって占領され新統合政府側に多大な損害と衝撃を与えることになった。
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第12話 宣戦布告

2017-02-27 12:40:47 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
             
                【シェルバン共和国軍第2機甲艦隊】

惑星ホリップに向けて進撃するシェルバン共和国軍第2機甲艦隊。
開戦準備に向け新統合軍艦隊に視認されない位置に到達すると各艦隊の集結を開始する。
シェルバン共和国軍の兵士達はそれぞれの愛機にコックピットに乗り、開戦と同時に発令される出撃命令に備える。

ゼン「サン、心の準備はできているか?」

サン「勿論、フェリバ連邦や新統合軍なんて私の敵じゃないわ。シュウとナギには負けられない。」

ゼン「あいつらもかなりの戦果を望んでいるからな、よし開戦したらあいつらに負けない程の戦果を獲得しよう。」

エースパイロットコンビ、ゼンとサンはお互いに会話しながら開戦の時を待つ。
彼らだけではなく多くのシェルバン共和国軍の兵士も同じような事をしていた。
一方艦長らは、いつ開戦の合図なのかその時を待ち望んでいる。

新統合政府に打撃を与える戦争が本目的。
例え不利な状況でも、新統合政府に勝っても負けるような状況を造り出す。
多くの将兵は上層部の命令の頭の中で意識していた。

「大統領、そろそろお時間であります。」

ブルメル「うむ・・・・・・・・行こうか、6年間の沈黙を破りに・・・・・」

ブルメル大統領は演説するため演説台に向かう。
同時刻、新統合政府に重大声明を出すと勧告。
地球のマクロスシティの新統合軍総司令部はこの勧告を受けて蜂の巣をつつかれたように慌て始める。

                   【惑星ホリップ】


惑星ホリップ駐留艦隊。
シェルバン共和国とフェリバ連邦が領土問題で武力紛争しないか監視する艦隊である。
空母を多数配備した中規模艦隊であり戦力も充実していた。

「艦長・・・・・・」

「どうした?」

「地球の新統合軍総司令部からで、総員モニターを見るようにと・・・・・」

「モニターだと?」

そんな艦隊に総司令部にある命令が届く。
総員モニターを見るようにと・・・・・・
なんなのか理解してない艦長は部下と共にモニターを見る。

                  【第5航空基地】
             ブォォォォォォォォォン

ライトと朝灯は二人で外へ買い物から帰ってきてジープが基地の敷地内に入ってきた。
朝灯は街で最新の医療の本を大量に買わないといけないため、ライトは荷物持ちとして使っていただけでありデートではない。

吉野朝灯「ライト、買い物手伝ってくれてありがとうね。」

ライト「こんなに買って・・・・・」

吉野朝灯「いいの♪いいの♪、それに昔から男は荷物持ちと決まっているでしょ♪」

ライト「だからってな・・・・・・・・・・」

ジープで荷物を運んだのは楽だが、ショッピングセンターからジープに運ぶのは大変だった。
荷物持ちはまんざら楽じゃない、あの一件以来ライトに対する感情はかなり丸くなって関係は凄く改善されたが別の方向であっかした・・・・・・・

ー尻に敷かれていると言うんだよね。

ライトの言う通りであり、朝灯が飼い主でライトが飼い犬。
完全に朝灯と主従関係を結んでいるように見えた。

「おいお前ら、早く来い!!」

吉野朝灯「何よ、文句を言う暇があるんだったら荷物を運ぶの手伝ってよ。」

「そんな事を言っている場合じゃないって。」

突然、近くにいた兵士に来るように言われた。
朝灯の癇癪に触れたが、兵士は気にしないで言葉を言い続ける。

「上から直ぐモニターに集まれと言われているんだ!!」

ライト「モニターを?」

兵士の言葉から出たのはモニターを見るようにと二人に伝える。
ライトと朝灯は頭の中は?となった。
この兵士が言っている意味が分からない。
一体、何が始まるのか?

「とにかく来てくれ!!」

ライト「・・・・・・・・・分かった。」

ライトは兵士の誘導の元荷物を大量に抱えながらモニターの元へ行く。

吉野朝灯「ちょっと、あたしの荷物を部屋まで運べ~!!」

朝灯はライトを怒りながら追いかけて行く。
ライトはモニターの元へ到着した。
その場には整備兵や警備兵などが集まっていた。

ライト「何が始まるのか?」

ライトはずっとモニターを凝視していた。
すると・・・・・・・

                  ブォン

ブルメル「私はブルメル、シェルバン共和国の大統領なり。新統合政府並びに全銀河に告ぐ、我々は全銀河に重大声明を発表する。」

シェルバン共和国の大統領ブルメルがモニターの画面に現れた。
大統領は全銀河に向けて演説を始めた。
食堂室で食事をしていた新統合軍の将兵達は一斉にモニターの方へ視線を向ける。

                  ドサッ

吉野朝灯「あれって・・・・・・・・」

ライト「戦争が始まる・・・・・・・・・・・俺の予感がそう・・・・・・・・」

航空基地にいた二人も当然モニターの画面を見た。
朝灯はこの後の事を察して震え、ライトはこの演説が戦争の始まる物だと確信した。

ブルメル「新統合政府は我々シェルバンとフェリバ連邦の間の惑星ホリップをめぐる領土問題に口を挟み、己も利権を求めようとしてきた。むろんその証拠に惑星ホリップに艦隊を駐屯させている!!!!」

ブルメルの演説を聞いている各地の新統合軍の兵士はモニターから目を離さなかった。
地球の新統合軍総司令部でも軍の官僚達は、必死に今後のシェルバン共和国の行動について推測するように官僚に伝えた。
既に遅すぎる仕事である、今更こんな事をして何になるか・・・・・・・

ブルメル「終戦から約6年、我々は部外者の新統合政府からの屈辱を必死に耐えてきた。だがその歴史は今日この時までである、我々は強権化する新統合政府に対し裁きを下す。我がシェルバン共和国は、現時点を持って新統合政府ならびにフェリバ連邦に対し宣戦を布告する!!!これは脅しではない、繰り返す脅しではない!!!」

シェルバン共和国の新統合政府とフェリバ連邦に対する宣戦布告。
2043年4月5日、第2次シェルバン戦役と呼ばれる戦争が始まった。
同時にライト・インメルマンの人生を大きく変える出来事になるのである。
そうライトの最期の戦争、ウィンダミア独立戦争へ繋げる源に・・・・
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第11話 Premonition of war

2017-02-23 23:33:13 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
             【2043年 シェルバン共和国.首都惑星シェルバン】
地球と同じ大きさであり地球の大陸を南北を逆にした惑星シェルバン。
新統合政府に宣戦布告し1年間に及ぶ惑星ホリップをめぐる戦争、シェルバン戦役の当事国シェルバン共和国の首都が置かれている。
首都と言う事もあってか多くの人の賑わいを見せている。

その傍ら、大統領府付近ではシェルバン共和国陸軍機動兵器.ゲルドルフ・クーゲル(デストロイドに相当する機体)や陸軍の歩兵が警備するなど何か起きそうな予感を感じられる。
そんなシェルバン共和国から始まる。

ブルメル「既に開戦準備はできているか?」
シェルバン共和国大統領ブルメル・サリブル

ゴル「いつでも艦隊が発進準備が完了、シェナス国防軍の艦隊も呼応が可能です。」
シェルバン共和国国防長官ゴル・デルサ

ブルメル「ならばいい。」

シェルバン共和国はウォルガー星系を手に入れるため軍備を増強。
新統合政府と覇権戦争の準備をするため1年間の戦争計画を立てた。
3年・・・・・・・・・・それは新統合政府と全面戦争をしないようにするためである。
3年以内にウォルガー星系を入手し和睦すれば、今後の新統合政府に対する外交力も強化される。
そのためにもまずは惑星ホリップとフェリバ連邦を屈服させる必要がある。
まずはそこを狙う、次は新統合政府領。

ブルメル「全軍出撃の準備を開始、開戦日付コード名【イルベルブ】」

ゴル「ハッ。」

ブルメル大統領はゴル国防長官に開戦する日付を知らせるコード【イルべルブ】の命令を下命する。
このイルべルブが一体何を意味をするのか意味をするのか不明であった。

    【シェルバン共和国第1機甲艦隊.旗艦インベル級機動戦艦インベル】

艦隊の中に一際大きな軍艦がある。
シェルバン共和国第1機甲艦隊.旗艦インベル級機動戦艦インベル。
SDF-1マクロスに匹敵するシェルバン共和国軍の巨大戦艦である。
少数の艦載機を搭載しており、パイロットはエースばかりの精鋭だらけ。

惑星ピースミリオンを襲撃した部隊はこのインベル級機動戦艦インベルの所属となっておりその一人にゼンも加わっていた。

サン「ゼン、ここにいたか・・・・」
シェルバン共和国軍可変戦闘機パイロット.サン・カエデラ

ゼン「サンか?」

ゼンはコンビを組んでいる。
彼に話しかけた女性サン・カエデラ、シェルバン戦役からずっと戦っている。
彼らのコンビはシェルバン共和国で上位に入る物であり、シェルバン戦役当時を知る物は彼らを仲間から畏怖の目で新統合軍は恐怖の目で見る。

サン「あの戦い以来、ずっと展望室から宇宙(そら)を見るのね。」

ゼン「あぁ、俺はある新統合軍のパイロットが気になってな。頭から離れねぇんだ。」

サン「へぇゼンにしては珍しいわね。」

ゼンはライトとクリフとの戦闘の後、インベルの展望室に訪れては星を眺めていた。
その行動をずっと見ていたサンは不思議でしょうがなかった。
なぜ星になんか興味のなかったゼンが星を眺めるようになったのか・・・・・・
そんな風に思っていると・・・・・・

ゼン「なぁサン。」

サン「何?ゼン?」

ゼン「軍学校の頃、ライバルが現れた時お互い星を見ていた事を覚えているか?」

サン「星を見る?」

ゼン「覚えてないか・・・・・・・・」

ゼンは突然、軍学校の頃の話をし始める。
それはライバルが現れた時、星を見ていた記憶。
サンは覚えていないらしく、ゼンは少し残念がった。

ゼン「軍学校の頃、シュウやナギ.セナなどと模擬戦をやった時楽に勝てなくてサンがいじけて星を見ていたんだ。」

サン「私が星を見ていた?・・・・・・・・・・・あぁあったわね。よく覚えていたのね、14歳の頃なのに。」

ゼン「覚えているさ、俺達が出会いたての頃だし。俺は星を睨んでいるサンを真似するようになっていろいろ人生いろいろ考えるようになったんだ!!」

サンは模擬戦をやった時、楽に勝てる相手ではない時はいじける事がよくあった。
それを紛らわすために星を眺める風習があった。
そんな様子を見ていたゼンも真似するようになり、学生時代から数年後今もこのようにして何かあると星を眺めるようにしていた。
サンはすっかりクールな性格になり星を見なくなったが、ゼンも引き続き継続していた。

サン「いよいよ開戦するようだがお前はどう思う?」

ゼン「上の覇権戦争かくだらないな、俺は国家のために働いているんだ。銀河覇権戦争なんざ興味ねぇよ。」

サン「そうか・・・・・・・・」

ゼン「まぁ新統合政府の連中も気に入らねぇよ、連中も駐留軍を置いて影響力を置いている俺達の上も新統合軍の連中も皆屑だよ。」

ゼンは国を守る軍人として誇りに持っていた。
だが上層部の新統合政府との覇権戦争にはくだらないと批判している半面、新統合政府の駐留軍を置いて影響力を持つ考えには反感を持っていた。
戦争や政治には正義と言う概念はない、皆悪だ。

そんな事実の中で一定の勢力が正義と言う奴は極悪だ。

ゼンも己を正義だとは思っていない、悪と自覚している。
己の正義のために他人を不幸にするからな・・・・

サンはそんなゼンの話を軽くだが受け止める。

ゼン「だが俺には止める能力はねぇ、戦死として国家に殉ずるまでだ。特にあの2機は俺の手で落とさせなば・・・・・・・」

ゼンは自身が楽に落とせなかったライトとクリフを撃墜する事を強く決意する。
もう既に戦争は始まっている、もうゼンは自覚している。
既に俺達が引き起こしている・・・・・・・・

そう思いつつゼンは立ちあがる。

ゼン「いこうかサン、もうそろそろ大統領閣下の演説が始まる。俺達の戦争はもうそろそろ始まる。」

サン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えぇぇ」

二人は格納庫へ向かう。
同時に・・・・・・・既に戦争と言う歯止めに向かって。
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第10話 朝灯の看病

2017-02-20 23:24:28 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
シェルバン共和国国防軍が派遣した工作員の襲撃から1夜が経った。
第3軌道艦隊は損害を受けつつも12機撃墜する戦果をあげるも、結局は工作艦の逃亡を許した。
惑星ピースミリオン各地を襲撃したようであり、強襲により工業地帯が大破.宇宙港施設もかなりの被害を受けた。
新統合軍は他の惑星から応援部隊を派遣し抜けた穴を埋める事になった。
だが、惑星ピースミリオンの舞台は今だに混乱が続いていた。

戦闘ではかなりの死傷者を出しており、各地の基地では亡くなった兵士達の葬儀が営まれていたと言う。

ライト「ホズミ、安らかに眠れ。」

ライトは死んだホズミが眠っている墓を訪れ、杯の酒を投げてホズミの冥福を祈る。
ホズミもライトにとって大事な部下の一人であるためだ。
後ろには穏やかな表情の朝灯が見守っていた。
儀式が終わるとライトは朝灯に微笑むと朝灯は同じように微笑み返す。

ケビン「すっかり関係が良くなったな。」

険悪な関係であった二人の関係はここまで温かくなった。
ケビンも思わず二人の仲に入れない程に。
なぜここまで穏やかな関係になった。

その理由は時系列は少し遡った所にある。

                【惑星ピースミリオン 襲撃当日】



シェルバン共和国の工作部隊の襲撃のあった当日。

ライト「朝灯の病状はどうなんですか?」

「まだ意識を回復していません、今は本官としてはなんとも・・・」

ライトは医療テントを訪れていた。
クリフから朝灯の見舞いでもして来いと言われているので公式である。
面会謝絶ではないらしくライトは朝灯の病室に入る事ができた。

吉野朝灯「・・・・・・・・・」

ライト「吉野・・・・」

朝灯は意識が戻らず眠ったままである。
餓死しないように点滴で栄養を取っている生活を送っている。

ライト「軍医殿、最低どのくらい・・・・・・・・・」

「今日入れないで3日程経てば起きると思いますが・・・・・・・・・あまり期待しないように。」

ライト「期待しないようにって・・・・・・・・」

「言った通りです。では次の患者がいるのでここで失礼します。」

ライト「おい待て!!」

軍医が告げた朝灯の目覚め。
だが同時に告げられる期待しないようにと言う不吉な言葉。
ライトはこの時以来から不安に包まれた。

                      【翌日】
ケビン「ライト、今回死んだ仲間を偲んで飲まないか?」

ライト「飲みに?いやいいよ・・・・・行くところがあるから・・・・」

ケビン「行くところって・・・・・・・」

ライトは翌日から朝灯の看病するため医療テントを訪れる。
当然の話ではあるが・・・・・・ただ座って看病しているわけではない。

「患者の数が多くて人手が足りないわね。」

「あの時の戦闘で多くの衛生兵が命を落としたからね、朝灯も怪我しなければ・・・・」

                    ガタン

ライト「あの・・・・・・・・包帯を巻くのを手伝います。」

「あ.ありがとうございます。」

看病する傍ら、衛生兵達の手伝いをするようになった。
流石に手術は医療免許がない関係で出来なかったが。
衛生兵達は人手が少なかった事もありライトの手伝いには感謝した。

ライト「・・・・・・・」

朝灯の顔を見るが、目覚める気配すらがない。
このままでは期限の3日を過ぎてしまう。

その後は、ライトが朝灯の寝るベットを背にして寝ないで医療テントを警備するように椅子に座る。
手には拳銃を備えていた・・・・・

                    【2日目】
「インメルマン中尉、インメルマン中尉起きてください風邪をひきますよ。」

ライト「いけねぇ寝てしまった。」

ライトは衛生兵に起こされてしまう。
椅子にがくんと寝てしたのと毛布をくるんでないため、衛生兵は風邪を引いたんじゃないかと心配してライトを起こしたのだ。

「いい加減、自室に帰ったらどうですか?」

ライト「いやここで寝るわけにはいかないんでな。」

「まったく、もし次同じようにしたら自室へ強制的に戻しますからね。」

ライト「はいはい分かりました。」

ライトは衛生兵に厳重注意された後、いつものように朝灯の看護を始める。

ライト「今日も目覚めないか・・・・・・・・・・・・」

朝灯が負傷してから2日目、今だに目覚めない。
翌日以降過ぎれば、朝灯は植物人間になってしまい事実上死ぬ事になる。
だが一パイロットであるライトにはどうしようもする事が出来ない・・・・・
どうしようか悩んだが、反ってストレスがたまるのみ・・・・・・

ケビン「相変わらずいるんだな、いい加減仕事に戻らないのか?」

ライト「戻る気はない・・・・・・」

ケビン「お前終始いるなんてやっぱり変わりもんだよ、最後までいるなんて俺にはそんな根性はねぇや。まるで勤勉な性格の日系人のようだよ、じゃあな。」

ライト「・・・・・・・」

ケビンはライトにそう言うと朝灯の医療テントのカーテンの向こう側へ出て行ってしまう。
ライトはあんまり携帯食以外の食事を取らずに朝灯の看病をする。
体温計などは女性の衛生兵がやり、ライトは足の怪我の包帯を取り替えるのをやる。

その後は昨日と同じくライトが朝灯の寝るベットを背にして寝ないで医療テントを警備するように椅子に座る。
やはり手には拳銃を備えていた・・・・・

                  パサ

「・・・・・・・・・・・・・・・ば・・・・・・・・・・・か・・・・・」

                     【3日目】

ライト「とうとう、最後の日が来てしまったか・・・・・・」

とうとう、朝灯の命を保証できる期間最終日の3日目になった。
今でも朝灯は目覚める気配すら見せない。
今日過ぎてしまえば朝灯の死亡が確定してしまう。
ライトはいつものように衛生兵の手伝いをしながら朝灯の様子を見る。

ライト「うん?」

ライトは朝灯の病室の隣にあるライフジャケットのポケットの中に入っているある物に気がつく。
それは二人の姉と父.吉野大樹.母.ラウラそして朝灯で撮った写真であった。
朝灯は家族思いであり、いつか危険な目に遭うのを回避すべくお守り代わりに写真を自分のライフジャケットのポケットに入れていたのである。

ライト「・・・・・・・・姉妹と母親全員似たような顔だな。」

朝灯の母はあの伝説のエースパイロット.ミリア・ファリーナ・ジーナスと同じラプラミズ艦隊に所属していたメルトランである。
遺伝子的にも影響して姉妹双子のような顔つきになっていると言う。

ケビン「ライト、またここにいたのか?」

ライト「ケビンか?」

ケビン「おっ写真だな、本当に家族一同そっくりな事だ。」

ケビンが朝灯の写真をひょいと見る。
ライトは返せと言うがケビンに言って返してもらう。
するとケビンが突然、ある事を言い出した。

ケビン「吉野って実は最近.お前の事気になっていたらしいぜ。」

ライト「えっ!?ケビンそれって・・・・・・」

ケビン「あぁ・・・・・・お前のことを無意識に好きになっていたんだよ。」

突然ケビンから語られた朝灯のライトに対する秘密の感情。
ライトは思わず息を飲んだ。
なぜケビンが知っているのかケビンは次のように話した。
___________________________________________

                  【襲撃される3日前】

それは朝灯と同僚の衛生兵ミエ・ハリアードの会話に朝灯のライトに対する秘密の感情を暴露したあの日。

ミエ「朝灯、ライト・インメルマンは本当はどう思っているの?」
衛生兵ミエ・ハリアード

吉野朝灯「馬鹿な奴よ嫌いな奴よ、デリカシーがないと言うか・・・・・・」

この時の会話はいつものような会話であった。
ケビンは同じカフェで普通に読書していた。
狙って盗み聞きしているわけではない、朝灯たちが自然にケビンの近くに座っただけである。
このミエもケビンの話を聞いてライトと朝灯を仲好くさせようとしている一人であったが。
後ろ姿のケビンには気づいていない。
朝灯はそんな事情も知らないで話を進める。

吉野朝灯「でもさ・・・・・・あいつだけは完全に嫌いになれないんだよね。」

ミエ「あいつってライト・インメルマン?」

吉野朝灯「うん。」

ケビンは突然の言葉にコーヒーを喉を詰まらせた。
何か凄い事を言いそうな予感がした、ケビンは振り向かずに新聞を読んでいるふりをする。
朝灯が一体何を言い出すのか、ケビンは気になってしょうがなかった。

吉野朝灯「あいつの父親、カール・インメルマンらしいのよ。」

ミエ「カール・インメルマン?確か早期警戒機のパイロットに変換した幻のエースでマックス・インメルマンの親戚の?」

吉野朝灯「うん、インメルマン姓だからもしかしてってね。父さんや母さんとARMD-213に勤務していたから知っているのよ、父さんと母さんの話じゃ息子がいたらしいのよ。」

ミエ「それがライト・インメルマンと?」

吉野朝灯「そうなのよ、でもね。父さんと母さんはカール・インメルマン少佐に息子の名前を聞いてないのよ。」

ミエ「へぇ~それでなんでカール・インメルマンの話が出てくるの?」

吉野朝灯「実は初恋の相手なのよ。」

ミエ「は・・・・・初恋のあ.相手~

それは襲撃当日ライトと朝灯の会話に出てきた朝灯がライトの父、カール・インメルマンが初恋の相手と言う事であった。
突然の話にケビンはコーヒーを喉に詰まらせ、同僚のミエは食べていたパンを更に落とす。
二人を横目に朝灯の顔は若干赤くなってしまう。

ミエ「まさか、朝灯.ライトがカール・インメルマンの息子だから、気になっているわけ?男嫌いなのに?」

吉野朝灯「実はそうなのよ、最初に会った時.いきなり所属部隊を乱す屑野郎と思って軽蔑してみたけど・・・・・・母に見せて貰った写真のカール・インメルマンの面影がって・・・・・・だんだん同じ基地で勤務しているうちにライト・インメルマンに対する気持ちが不思議な気持ちになって・・・・・・」

ミエ「へぇ・・・・・・・・」

朝灯の顔は更に赤くなってしまう。
そんな朝灯はついにとんでもない事を言いだしてしまう。

吉野朝灯「実は、ライトの事が気になって気になってしょうがないのよ。でもいきなり険悪モードに入ってしまい、素直に気になっていますとか言えなくて。カール・インメルマンの息子かもしれないと言う感じとは違う感じで・・・・・・・・」

朝灯は今までライトの事を気になっていた。
だが初対面でいつもの男嫌いの癖が出てしまいライトに素直に気になっていましたと言えなくなってしまい。
いつか仲直りしようと考えるがいつもの調子から中々上手く抜け出せないでしまった。

吉野朝灯「あたしどうしよう・・・・・・・」

男勝りの朝灯はこの時ばかりは狼ではなく犬のように大人しくなってしまう。
朝灯は内心は臆病者である。
勢いでやってしまう事があり、戻ろうしても戻れない程に。
だから友人であるミエに正直告白したのである。
本来は朝灯の心と言う名の固い殻の中に潜んでいる物を吐きだすように。

ミエ「でどうするの?朝灯?」

吉野朝灯「・・・・・分からない・・・・・・・・私は男勝りで男嫌いの仮面を被った臆病者だからどうすればいいのか分からない・・・・・」

朝灯はふさぎ込んでしまう。
その後、終始無言になってしまいサンドイッチを摘まんだ後勤務先に戻ってしった。
ケビンは話の最中、バレないかどうか話を聞いていたが朝灯の意外な一面を知りライトに伝えるチャンスと捉える。

___________________________________________

ライト「朝灯が俺の事を・・・・・・・・」

ケビン「あぁあいつは内心、臆病者で素直に慣れずにいたそうだよ。」

ライトはケビンから語られた事を聞いて朝灯を見る。
朝灯はこのまま自分自身に対する正直な気持ちを伝え切らずに死んでしまうのか・・・
そうとなれば朝灯は悔いを残してヴァルハラの元へ旅立ってしまう。

ケビン「どうするんだライト?このまま吉野は死ぬかもしれないんだぞ、気持ちを伝えるのは今だと思うが・・・・・・・・」

ライト「だが思いを伝わらないが・・・・・・・・」

ケビン「馬鹿野郎、伝わんなくても正直に言えばいい。俺らの隊長だろ、死んだホズミもそう言うはずだぜ。」

あの勝ち気な表情で時折見せる笑顔が眩しい朝灯が死んでしまうのか?
だったら肉体と魂があるうちに聞こえていなかろうが・・・・・・・気持ちを伝えねば・・・・・・・

ライト「朝灯・・・・・・・・聞こえていないだろうが、俺もお前の事が好きだ。お前が死ぬならば、俺が死んだ後来世で再び・・・・・・・そうならないためにも、どうか目覚めてくれ朝灯・・・・・・・」

ライトは医療テントのベットで眠る朝灯を抱きつく。
下手したら永遠に目覚めぬまま死んでいくかもしれない朝灯。
ライトが明かした正直であった。
朝灯のほっぺにはライトの涙が落ちていた。

                  カシャ

ロバート「やはりここにいたのか、ライト・インメルマン。」

ライト「お前はロバート・キノ・・・・・・」

ロバート「たくお前はまんまも騙されているな・・・・」

ライト「へっ!?」

突然医療テントのカーテンを開いて現れたロバート・キノの言葉にしらけるライトとケビン。
騙されている?それは一体どう言う・・・・・・・

ロバート「いや全体だ、朝灯はもう目覚めているんだよ。なぁ起きろや。」

ライト「目覚めているだ・・・・・・・・」

             バコッ

ライト「ガッ・・・・・・・・・」

ライトの顎にアッパーが決まる。
それを打ち込んだのは朝灯である。

ケビン「お前、生きていたのか・・・・・・・・・・・」

                バコッ

近づいてきたケビンにも拳の攻撃が腹に決まる。
ケビンは物凄く痛そうに腹を抑える。

吉野朝灯「あたしは生きているよ、この馬鹿共!!」

朝灯は体をL字のように曲げ置きだす。
アッパーが決まり顎を抱えていたライトは朝灯が起き出した事に驚きと歓喜の気持ちが一斉に出た。
だが・・・・・・・・・・

ライト「朝灯・・・・・もしかして今の事は・・・・・・・」

吉野朝灯「勿論聞かせてもらいました、まったく・・・・くだらない事を・・・・・」

ライト「ぬぅ・・・・・・」

ライトが言った正直はすべて朝灯に聞かれていた。
その事実を知ったライトは物凄く恥ずかしくなった。
もしかしたら、嫌われるんじゃないかと・・・・・・・・・・

ライト「それよりいつから目覚めて?」

吉野朝灯「昨日よ、あんたがあたしを看病してくれているのは知っているわ。」

ライト「知って・・・・・・」

朝灯はライトが看病している事を知っていた。
ずっと寝ないで背を向け朝灯を守るように看病していた事を・・・・・・・・
でライトは驚くが・・・・・・少しだけ気になる事がある。

ライト「でなんでこいつが知っているの?」

ロバートだ、なぜ朝灯が気絶しているふりをしているのか不思議でしょうがなかった。
だがその疑問は直ぐに解決する。

ロバート「俺はお前より吉野との勤務は長いんだ、こいつの丈夫さからだとこの程度の怪我如きで死ぬわけない。一向に目覚めないのは気絶ふりだろうと思ったのさ。」

ロバートはライトやケビンより朝灯と勤務している歴が長い。
怪我した時、いつも朝灯のお世話になっている事がある。
以前、朝灯はバイク事故を起こして基地内の病室に入院した事があった。
最初は気絶していたが、ある晩ロバートが基地内の自動販売機でドリンクを買いに行っている時気絶していた朝灯が大量のお菓子の袋を持って病室に向かっていたのを目撃した。
既にロバートは朝灯の気絶のふり癖は見抜いていた。

ライト「朝灯、お前騙していたのか?」

吉野朝灯「おいこら、あたしの胸倉掴むな・・・・セクハラ。それに一応怪我人なんだぞ。」

ライト「おわっと。」

ライトは思わず朝灯の胸倉を掴んでしまい、朝灯に睨まれる。
あっと思ったライトは朝灯の胸倉から手を離す。

吉野朝灯「でも今回の胸倉を掴んだ事を許してあげる、胸には触んなかったらしいし。」

朝灯はライトが自分の胸倉つかんだ事に対して異例にライトを許した。
いつもならばライトをボコボコに殴りつけるパターンであるのだが。
ライトはいつもは殴ってくるのかと思って構えたが、構え損であった。

ライト「ケビン・・・・」

ケビン「なんだ?」

ライト「俺の3日間の役目は終わった、仕事場に戻るよ。」

ライトは3日間の役目を終えSVF-678の任務に復帰するとケビンに伝える。
朝灯が目覚めた事によりようやく一番の不安と言う名の荷物を降ろす事ができる。
これでクリフ隊長の命令を軽く受け流しながらの勤務が出来る。
当分は地球人とゼントラーディ人のハーフである朝灯の驚異的な回復力があるから当分は、失った3日分の仕事をしよう。

ライトは仕事気分全開にしてそう思った。

吉野朝灯「ライト・・・・・」

後ろから朝灯がライトに向けて名前を呼びながら、ライトの軍服の右袖を掴む。
何かと振り向いたライトだが・・・・・・・・

              ガツッ!!!!!!

ライト「なっ・・・・・・・・・」

朝灯がライトを引き寄せてその右腕に抱きついた。
当然の出来ごとにライトは顔が赤くなってしまう。

吉野朝灯「今回はありがとう.ライト・インメルマン。」

朝灯はライトに向けて感謝の言葉を述べた。
まるで別人のようになったかのような美しい青髪のショートカットの少女になっていた。
いつもの勝ち気な男嫌いの・・・・・・・・

ライト「馬鹿女じゃない・・・・・・・・・・」

                    ドスッ

吉野朝灯「いいムードを余計なひと言で壊すな馬鹿・インメルマン!!」

と思ったが・・・・・・・直ぐに戻った。
この件以降二人で共にいる時間が増え関係は良くなったが・・・・・・・

グギャァァァァァ←ライトの悲鳴

当分は朝灯の男嫌い癖の残り香が残り、この調子が続く事になった。
その間、ライトは朝灯に半殺しになる事になる。
だが時代はこの性格が反対でなんかいい関係になった二人をよそに、とんでもない方向へ動き出そうとしていた。

第2次シェルバン戦争への道
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第9話 アンノン・エネミー 後編

2017-02-16 23:01:12 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
                【西暦2043年 惑星シェルバン 首都中枢区 国防省】

ここはかつて新統合政府に挑んだ国家シェルバン共和国.国防軍の頂点に立つ国防省。
軍の中枢部である国防省はいつもより騒がしかった。
騒がしさの理由はある映像からであった。

「うむ・・・・・見事だな。」

「作戦は上手く行っているようだ、これならばいつ新統合政府に対し宣戦布告しても我が方が有利に立つ事ができますな。」

その映像とは惑星ピースミリオンの各地を襲撃する所属不明の可変戦闘機の映像であった。
可変戦闘機達の正体はシェルバン共和国国防軍は密かに送り込んだ特殊部隊である。
襲撃した理由は新統合軍の指揮系統を混乱させるためである。
だが惑星ピースミリオンだけを襲撃しているわけではない、フェリバ連邦も同様の工作部隊を派遣している。

「さて艦隊の準備はできているか?」

「宇宙軍は新統合政府の領土に向け第1・第2・第3・第4機甲艦隊をフェリバ連邦に、第5・第6・第7・第8機甲艦隊を新統合政府の領土へ侵攻できるように準備ができていると報告を受けています。」

「うむ大統領も喜ばれるな。」

シェルバン共和国は銀河の覇権の野心を抱いている国家の一つ。
戦後6年間新統合政府に対抗できるように軍備増強と装備の更新を進めていた。
だがそれを新統合政府に悟られるわけにはいかないので、戦力を混乱させる必要があったのだ。
それが今回の惑星ピースミリオンなどの襲撃作戦である。

今回の作戦に功を奏しウォルガー星系にあるザースロン機関やVF-X部隊の目を各地の新統合軍拠点に向けられる事になる。
シェルバン共和国とシェナス共和国の惑星に偵察機を回す余裕すらも削らせたのである。

「しかし、連中は我が軍の精鋭です。そろそろ潮時かと思われます、作戦は成功したも同然です。」

「うむそうだな、工作隊に下令.作戦は十分に成功した、敵の包囲網を突破しつつ戦域を離脱せよとな。」

「ハッ」

国防長らしき人物は部下の男にそう伝える。

         【西暦2043年 惑星ピースミリオン 第5航空基地】

ライト「くっ」

ライトは格納庫の防御壁代わりにして所属不明・・・・・・いやシェルバン共和国国防軍工作部隊の可変戦闘機を迎撃していた。
上空ではいまだにクリフがライトが最初にやりあった奴と今だに交戦している。

          ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

ライト「何!?」

ライトの左横上には格納庫の上にシェルバン共和国国防軍の可変戦闘機がバトロイド形態で立っている。
ジャンプしてライトに掴みかかる。

ライト「この野郎・・・・・・・」

掴みかかっているバトロイド形態のシェルバン共和国国防軍の可変戦闘機を引き離そうとする。
だが中々離れようとしない、しつこいほどに離れない。
このままバルキリー同士が掴み合ってこのまま過ごすかと思われたが・・・・・・

                ガシュン
             ドビュゥゥゥゥゥゥゥン

ライト「・・・・・・・なんだ?・・・離れる・・・・・・」

シェルバン共和国国防軍の可変戦闘機がライトのバトロイドから離れる。
あまりにも突然な事にライトは何が起こっているのか理解できなかった。
すると他の機体もどんどん上空に向けて離脱する。

クリフ「ライト生きているか?」

ライト「隊長、御無事で・・・・・・」

クリフらが地上へ降り立ちライトの安否を確認してきた。
ライトもクリフらが生きている事に安堵した。
だがその直後クリフからある事を言われライトの精神状態を揺らぐほどのダメージを負う事になる。

クリフ「そんな事はないい、吉野朝灯を知っているな?」

ライト「吉野なら喧嘩友達みたいな関係ですけど何か?」

クリフ「今負傷して入院しているんだ!」

ライト「なんだって!?」

それは朝灯が負傷したと言う報であった。

               【惑星ピースミリオン上空 第3軌道艦隊】


シェルバン国防軍が大気圏離脱を図る方向に新統合軍惑星ピースミリオン防衛軍.第3機動艦隊が展開していた。
惑星ピースミリオン宇宙軍艦隊はやすやすと防衛線を突破された事に対して腹を立てており、既に各飛行隊が迎撃準備に入っていた。

「艦長、直下来ます。」

「なんだと!?」

女性オペレーターの叫びと共にシェルバン国防軍の戦隊が集結する。
総数は新統合軍には及ばないが予想の3倍の60機の航空機である。

「艦長、回収する予定の連中があがりました。」

「我が艦も出るぞ、フォールド準備。艦砲射撃だけしろよ!」

「ハッ」

不審船が暗礁空域に出て第3軌道艦隊に対し砲撃を開始。
今の攻撃でフリゲート艦数隻が撃沈した。
上空からの支援攻撃を受けて第3軌道艦隊は一気に混乱状態になり。
大気圏離脱してきた工作部隊の挟撃にあってしまう。

「1尉、いつもながら凄い戦果ですね。」

ゼン「当然だ、それに工作土産にいい物を見つけて気分がいい。」
シェルバン国防軍人ゼン・カレット1級特尉

              ズドドドドドドドドド
                ズドォォォォン

ゼン「歯ごたえのあるエースパイロットと言うやつをな。」

そう言いながら新統合軍のVF-17を撃墜する。
先程会話していた人物は、ゼン・カレット、シェルバン国防軍のエースパイロット。
また・・・・・・・ライトとクリフと対峙した男である。
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第8話 アンノン・エネミー 中編

2017-02-15 21:27:08 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
突然爆発した惑星ピースミリオン第5航空基地のレーダーサイト。
レーダーサイトから出てくる地獄の業火は黙々と上空へ上っていった。

『ブレイン1.2.ホットスクランブル』
『非戦闘員は地下シェルターへ退避急げ!各部署は配置につけ!!!!」

第5航空基地から次々と新統合軍機の可変戦闘機が離陸していく。
目的はレーダーサイトが爆発した原因を探るためである。
しかしその離陸した可変戦闘機に死の閃光が走る。

                       ズキュゥゥゥン ズドォォォン

「攻撃だと!?一体何処から・・・・・・・・・・・」

                       ズキュゥゥゥン ズギィィィン

「うわぁぁぁ助けてくれ!!!」

燃えるレーダーサイトから出てきたのはレーザー砲の光であった。
離陸し調査した2機のVF-11Bサンダーボルトはあっけなく火達磨になってしまう。
これが攻撃だと判断した基地司令部はホットスクランブル命令を指示した。
各パイロット達は愛機へ乗り込む。
それは変人パイロットであるライトもその一人であった。

ライト「機体の整備は終わっているか?」

「何を言っている当然だ!!!早く乗っていけよ。」

ライト「サンキュー」

                    カシュゥゥゥゥン

「いいかインメルマン中尉、敵は直ぐに襲ってくる。礼儀正しく離陸すんじゃねぇぞ!事故覚悟で行け!」

ライト「了解した。」

ライトは整備士の警告を受けて離陸準備に入る。
既にデストロイド部隊が謎のアンノンと交戦状態に入っていた。
だが圧倒的に守勢であり基地の滑走路を守るのに精一杯であった。
滑走路の近くでは流れ弾が命中し爆発を起こし、管制塔は既にミサイルなのか銃弾なのかが分からないがもう既に沈黙している。
砲撃が続いている今、このまま飛びたてるかどうか心配であった。

                    キィィィィィィィィィィィィン

ライト「テイクオフ!!」

ライトのVF-11は上空を飛び立ち、後ろにケビンとホズミが続く。
だがホズミから後ろの機体は上空から狙いうちにされ撃墜された。
更にミサイルが格納庫の中の一つに入り込み大爆発を引き起こす。
この笑えないようなむしろ憎むべき騒動を引き起こしたアンノンは上空にいるのか?
ライトは大きく顔を上げてみた。

ライト「あいつなのか?」

そこには見たことのないような形をしたバトロイド形態の可変戦闘機がいた。

ライト「全機気をつけろ、相手は所属不明機だ!どんな武装を持っているのかが分からんぞ!」

ライトはケビンとホズミに指示をする。
フォーメーションはアローフォーメーションである。
相手の数は少ないが・・・・今目の前にいる奴はこんな新統合軍の勢力圏の内部に送り込まれたエース。
こんな奴を一人で相手するのは流石に無謀すぎる。
ここはチームで奴を撃破するしかない。
ライトは心の中で思いながら唇を噛みしめる。

「相手はフォーメーションを組んできたか・・・・・・・・いい指揮官をしているな。各部隊はそれぞれ敵をある程度撃墜しろ!我々は純粋に戦争に来たのではないからな。」

「フェルク(了解)」

謎の所属不明の可変戦闘機のパイロットは薄ら笑った後、自分の部下達に敵の相手をするように伝える。
フェルクという地球語ではない言語からすると相手は異星人であるのは確かなようである。
所属不明の可変戦闘機のパイロットは自分の機体の操縦桿を動かしバトロイド状態で空挺降下する。

ライト「空挺降下する気なのか?」

ライトは突然降下した所属不明の可変戦闘機の空挺降下に反応する。
だが相手の目的は空挺降下ではない・・・・・・・

「もらったぞ。」

                           ズドドドドドドドドドド
                              ガゴォォン

ホズミ「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ライト「ホズミィィィィィィィィィィィ!!」

所属不明の可変戦闘機はバトロイド形態のままガンポッドを放ちホズミの機体を撃墜する。
ホズミはエジェクト(脱出)する暇もなく機体の爆発に巻き込まれた。
つまりホズミは死んだのだ。

所属不明の可変戦闘機はホズミ撃墜後速やかにケビンに狙いを定めた。

                           ズドドドドドドドドドド
                            ガゴォォン ガゴォォン

ケビン「エジェクト(脱出)」

攻撃を受けたケビンは速やかに脱出する。
脱出したケビンのコックピットはパラシュートを展開しゆっくり降下していく、
所属不明の可変戦闘機は脱出したケビンにも目もくれずに次はライトを狙ってくる。

「2機撃墜、1機脱出か・・・・残るは隊長機と言う事か?ならば・・・・・」

所属不明の可変戦闘機はミサイルを一斉に発射する。
この角度からすると回避するのに難がある。
ライトはこの動きに対しチャフ弾をばら撒く。

                 ボン ボン ボン ボン ボン ボン

「やはりな・・・・・・・こいつは指揮官だな。」

所属不明の可変戦闘機のパイロットは今のライトのとっさの動き見て確信した。
容易に一般可変戦闘機乗りができるような動きではない。

ライト「くっここは一回地上で態勢を整えるか・・・・」

ライトはファイターに変形して地上に向けて降下を開始した。
所属不明の可変戦闘機は地上へ降下するライトを追撃すべく自らバトロイドからファイターへ変形し背後から追撃する。
背後を突かれた戦闘機は昔から不利であり、現在のライトは圧倒的に不利にいる。

ライト「こいつ・・・・・・・しつこい。」

ライトは所属不明の可変戦闘機の執拗な追撃にいら立ちを見せる。
こいつをすぐ撃墜すればいいのだが、こいつと同型の奴がいて同じように対峙する事になる。
どうすれば撃墜する事ができるのか?

ライトは焦りながら考える。
そんな時であった。

クリフ「ライト、背後が奪われているぞ!」

隊長のクリフと直掩の小隊がライトの支援に入った。
他の所属不明機は他の部隊に任せてあるという。

クリフ「お前は地上部隊を援護しろ!」

ライト「まだ敵は残っています、ここで下がるわけには・・・・・・・・・」

クリフ「地上もかなり苦戦している、部隊を失ったお前に出来るのは単独で敵に対処することだ!命令だぞ!!今回は言う事を聞け!!」

ライト「くっ了解・・・・・・・・・」

クリフは小隊機能を喪失したライトに対し命令する。
ライトは相手を撃墜できていない事から拒否するが、クリフの言う事に一理あるので命令を大人しく了承した。

「邪魔が入ったか、逃がさんぞあのバルキリーのパイロット!!」

所属不明の可変戦闘機のパイロットは地上へ降下を進めるライトを再び追撃に入る。

                  ズドドドドドドドドドドドドドドドドド

「なんだと!?一体何処のどいつだ?」

クリフ「お前の相手は俺達だ!これ以上お前達の好きにはさせん!!」

それに対し立ちはだかったのはクリフと直掩の小隊であった。
その後、上空で激しいドックファイトを展開する。

                          【第5航空基地 医療テント】
医療テントでは医療班が基地内で負傷した兵士達の治療を行っていた。
負傷した兵員はそれぞれ直ぐに治療が必要な者と後で治療してもいい者そして手遅れの者に分かれていた。

「吉野、モルヒネの箱と包帯の箱を倉庫から持ってきてくれないか?」

吉野朝灯「は.はい。」

朝灯は軍医からの命令で向かい側にある倉庫まで向かいモルヒネの箱と包帯の箱を持ってくる。
外の様子は紅蓮の炎に包まれていた。
いくら向かい側にあるとは言え、砲弾が飛び交う中を横断しなければならなかった。

                  ズドドドドドドドドドドドドドドドドド

目の前にはガトリング砲を搭載しているデストロイド・トマホーク局地型が上空に飛び交う所属不明の可変戦闘機を相手している。

吉野朝灯「来ないでよ砲弾・・・・・・・・・・来ないで・・・・・・」

朝灯は必死に積み重なったモルヒネと包帯の箱を抱えながら医療テントまで走る。
半分地下である医療テントまでいけば安全である。
朝灯は走りながら、向かう。
                   
                    ビュゥゥゥン
                  ズゴォォォォォン

吉野朝灯「えっ・・・・・・・・・」

自分の後ろにいたデストロイド・トマホーク局地型がガウォーク形態である所属不明の可変戦闘機にレーザー砲を撃たれた。
最初は物凄い音をたてながら小さな爆発をしたが、全体的に爆発の導火線に火がついていたようであり・・・・・・・

                        ズドォォォォォォォォォォン

吉野朝灯「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

物凄い爆発を引き起こしてしまった。
モルヒネと包帯の入っている箱を持っていた朝灯はデストロイド・トマホーク局地型の爆風に飲まれ飛ばされてしまう。

                            バタン

吉野朝灯「がはっ。」

朝灯は吹き飛ばされ後ろの3mぐらい叩き飛ばされてしまった。
ヘルメットと防弾チョッキを着ていたのと、爆風に混ざっていた熱風の被害を殆ど受けなかったが。
朝灯は頭から血を流し気絶する。

「吉野!!」

医療テントで治療に当たっていた衛生兵が倒れている朝灯を見つけ。
危険な戦場の中を走り朝灯を担ぎこんで、医療テントまで連れていく。
リボンレベルレッド、緊急治療者と判断され直ぐ様朝灯の治療が始まった。

「吉野の具合はどうですか?」

「普通ならば死んでいる衝撃を受けているのだが、失神している程度に済んでいるよ。流石はゼントラーディ人と地球人のハーフだよ。」

朝灯が受けた傷の痛みは普通の地球人が同様に受けたら確実に死ぬ程である。
朝灯はゼントラーディ人であるラウラ・べルタリアの娘であるためゼントラーディの優れた骨格を引き継いでいるため、気絶する程度で済んだのである。

だが当たりどころも悪いせいか頭から血を流しており、気絶している。
また型には爆発したデストロイド・トマホーク局地型の残骸の破片の一部が貫通する程の傷を受けてしまっており。
今は命を取り留めている朝灯であるが、今後の治療の仕方によっては命を落としてしまう危険性があるのだ。

「このまま治療を続けよう安定ゾーンに入るまでな、もし駄目ならば・・・・・・・・」

「はい分かっています、朝灯には衛生兵らしい最後を遂げさせる用意は一応しておきます。」

軍医と副軍医は朝灯がもし駄目だった時のために安楽死するための薬を用意する。
このまま安定期に入らず症状が悪化して朝灯は死んでしまうのだろうか?
今は誰も分からない。
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第7話 アンノン・エネミー 前編

2017-02-14 00:13:46 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
                    【惑星ピースミリオン宙域】
監視宙域で確認された不審船はライトが配属されている惑星ピースミリオン宙域に到達した。
小惑星帯に潜みピースミリオン防衛艦隊と防衛衛星の様子を窺う。

「新統合軍の艦隊の展開は空母23 巡洋艦7 駆逐艦45 輸送艦5か・・・・・・・突破できそうだな。」

「これは正面だ、裏側には同様の数の艦隊が展開している。」

地球人の軍服に似た軍服を着ている中年の男と若い男が話している。
彼らは惑星ピースミリオンの艦隊の様子を窺っている。
一体何をするつもりなのだろうか・・・・・・

「部隊射出準備、惑星ピースミリオンを強襲する。ある程度破壊後、逐次撤収するようにと打電。」

「ハッ」

不審船のハッチが開き複数機の所属不明の機体が射出される。
これが本日の嵐を呼ぶ出来事の始まり出会ったという。

                 【2043年.惑星ピースミリオン 第5航空基地】


ライトが勤務する惑星ピースミリオン第5航空基地。
いつものようにライトに朝灯と仲良くさせようとケビン以下同僚達は工作をしていた。

ライト「ゲッ朝灯!!」

吉野朝灯「なんであんたがここにいるのよ!?」

そしてついに二人で話し合える状況にまで引きこんでしまったのだ。
お互い顔を合わした時はなんでここにいるんだという顔をする。
朝灯はいつもの勝ち気そうな表情へ戻ってしまったが。

吉野朝灯「で何?」

ライト「その・・・・・・・」

肝心な時にライトが固まってしまった。
突然呼び出され言葉が出ないライトに対し朝灯はストレスを感じ始めた。
むしろライトが固まっているのはケビンにここで待っているようにと言われ待っていたら朝灯が来たわけで。
なんて言うのかが決まっていない。

朝灯もそうだが、いつも通る場所にライトがいて今の状態になった。

吉野朝灯「もしかしてあんたストーカーなの?」

ライト「そんなわけないだろ!ケビンがここで待機しろと言われたからここにいるんだ!誰があんたなんかと!」

ライトは朝灯の言葉に対しいつもより荒く答える。
流石にストーカー扱いされてライトも怒りを覚える。
そんなライトを横目に朝灯の態度が若干軟化する。
その直後朝灯はライトに対し飛んでもない発言をする。

吉野朝灯「まぁいいわ、今日あんたに話があるから後で窺おうとしたけど手間が省けたわ。」

ライト「え・・・・・・・・」

朝灯は突然言ったライトに話す予定発言。
ライトは怒りからドキッと言う反応に変わる。
そして後ろにいた面々はおぉぉぉと歓喜の声を挙げる。

ライト「で話って・・・・・・・」

吉野朝灯「あんたの名前良く調べたけど、あたしのお母さんの同僚にカール・インメルマンと言う人物がいたんだよね。」

ライト「へっ!?」

吉野朝灯「それってもしかしてあんたの父親?」

予想外もしなかった事が更に続いた。
朝灯が聞きたかったのはライトがカール・インメルマンの息子だとか言う確認であった。
その直後はぁとライトがため息をついてしまう。
それは後ろで見ていた面々も同じような反応であった。
朝灯は話を進める。

吉野朝灯「その反応は・・・・・・あんたの父親のようね。母さんが言っているけど、変人だけど優秀で私達の目と耳にもなった頼りになるパイロットがいるって。そうカール・インメルマン。」

ライト「なんでそれを今さら言うんだ?確かにうちの親父だけどよ。」

吉野朝灯「前々から気になっていたのよ、インメルマン姓がね。それとあの旧世紀に活躍したドイツ軍の伝説のエースでインメルマンターンを生みだしたマックス・インメルマンの縁戚だとか。」

ライト「それがなんだって言うんだよ?」

吉野朝灯「それはね・・・・・・・・・」

朝灯はいろいろ語った後言葉を詰まらしてしまった。
だがその表情はまるで恋する乙女のようであり、いつも男嫌いの勝ち気な性格の朝灯ではなかった。
すると恥ずかしながら・・・・・・・・・

吉野朝灯「初恋なのよ、あんたのお父さん。」

ライト「何!?俺の親父に初恋!?」

朝灯が告白したのはライトの父親カールを初恋の人だったという事。
ライトは朝灯の突然の告白に対し顎が外れそうになってしまった。
更に朝灯は話を続ける。

吉野朝灯「信じられないのよ、あのエースがこんな馬鹿な息子がいてさ!」

ライト「誰が馬鹿な息子だ!!親父も言っておくが馬鹿だぞ、突然花方のエースパイロットを退いて降格されて母親が泣いた程の馬鹿なんだぞ!」

吉野朝灯「うへ~まるであんたの事じゃない。」

ライト「何を~」

喧嘩にやっぱり発展してしまう。
だがいつものように険悪な仲ではなく和やかな喧嘩であった。
突然針山地獄から天国から抜け出したかのように。
ケビンら一同は若干達成感に包まれてしまう。
このまま続けばいいのに・・・・・・・

そう思っていた。

                       ズドォォォォン

吉野朝灯「何?」

ライト「爆発だ、はぐれゼントラーディか?それとも・・・・反統合の連中か?」

突然、向こう側にあるレーダーサイトが爆発する。
今まで見た事のないような爆発であった。
幾度も戦闘があったがレーダーサイトが爆破される事はなかった。

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

爆発の影響で空襲警報が発令される。
これと同時にあるのはスクランブル。

ライト「お前と話している暇が無くなったまたな。」

吉野朝灯「へぇいい所だったのに....」

朝灯はなんか言葉は嬉しそうだったが残念がっているように言った。
ライトはそのままケビンと共に自分の愛機に向かい不確定要素の対処に向かった。
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第6話 男嫌いのアサヒ

2017-02-12 17:09:25 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
シェナス共和国・シェルバン共和国とフェリバ連邦・新統合政府の領土問題に関する抗争があるとは知らず惑星ピースミリオンに勤務中のライト・インメルマン。
相変わらず朝灯との関係の溝が深いままである、むしろ会ったら朝灯が殴りかかってきてしまいそうな状態になってしまう。
他の同僚達はライトと朝灯の関係を良くしようと努力するが空回りしてしまうことがあった。

ゼントラーディ人とのハーフとは言え朝灯は日本人であり、ライトはドイツ人。
文化の感覚が違うのか風習の違いなのか?同僚達は頭を悩ませるばかりである。
そもそも朝灯は典型的な日本人女性と言うより日本人男性に近い。

男勝りな性格なため、サバサバとしている。

ライト「うぃ〜すケビン〜」

ケビン「寝不足だなライト。」

ライトは変わり者であり、不真面目な人物。
優秀なエースパイロットではあるが、人物面としてはダメダメ。
いや良く考えたら朝灯はよく真面目に勤務していて優秀....
ライトはダメダメな優秀、どちらが原因かと思われたらライトの方に集中していた。

原因はライト・インメルマン

ライト・インメルマンの性格が朝灯の機嫌を損ねている原因だと判断した一同はライトを説教しに行く。
すると......

ロバート「吉野は元々男嫌いだったのが原因じゃないか?」
SVFー763イルフェク所属ロバート・キノ中尉

『あ"..............』

偶然通りかかったSVFー763イルフェク所属のロバート・キノ中尉に指摘される。
彼の言う通り朝灯の性格は男嫌いであり、異常なまでに男性に敵視している。
ライトがふざけた性格であるのは確かなのだが、根本的な原因は男嫌いと言う事である。

そもそも朝灯が男嫌いになった原因は不明であるが、この際は置いてライトと朝灯の関係を改善しないといけない。
と良く考えたらなぜライトと朝灯なのかと言うと、朝灯とライトの父親が同僚関係にあったためである。
関係は浅かったが良好の関係であり、ライトは朝灯の母ラウラに抱っこされた事がある。
クリフとその他の幹部でその事を話しているのを聞いたケビンがそれを同僚に広め、放って置けないなと勝手に二人の仲の改善を進めていたのである。

しかし・・・・・・・・・・・・・・・

吉野朝灯「冗談じゃない!!なんで男嫌いのあたしがよりによってあの男と仲良くしなきゃいけないのよ!!」

と朝灯はライトと仲良くする事を頑なに断る。
むしろ更に顔が赤鬼の如く怖くなっていた。

「どうしてもダメなの?」

吉野朝灯「たり前でしょ、あんな男は生理的に好きじゃないわよ。いつもふざけた態度ばっかりしてやっている奴なのに!!ふざけないでほしいわ。」

「でも.......」

吉野朝灯「でもじゃないマジなの!!」

朝灯の迫力のある声に同僚の看護兵達はそれに反応が出来なかった。
顔はふざけているのではなく真面目であったから。
それほどまでにライトの事を凄く嫌っているのである。

一方のライトの方はというと・・・・・・

ライト「吉野と仲良くしろだと?なんで?」

ケビン「とにかくだ、とにかく朝灯ちゃんと仲良くしろよ!」

ライト「したいんだけど、あちらさんは心開かんのよ。無理無理~俺が変人だから、女が近寄らないっての・・・・・」

ケビンはライトに説得しているが当の本人は聞こうともしない。
ライトは既に朝灯と仲良くする事を諦めており、朝灯とは疎遠の関係で行こうと考えていた。
本心ではライトは朝灯に一目惚れしている。
だが、朝灯は自分から仲良くしようとしても矛を向けてくる。
仲良くしようとするのは正直不可能だと悟っていた。

そんな様子を見たケビンは・・・・・・・・・・・・

ケビン「お前・・・・・吉野の方見ていると顔が赤くなっているよな?」

ライト「何!?」

ケビンはライトが本心では朝灯に惚れている事を指摘する。
図星を突かれてしまったのか、ライトは顔を赤くする。
既にライトが本心では朝灯の事を好きな事を知っていた。
そこを攻撃してライトから朝灯との改善へ繋げようと考えたのだ。

ケビン「図星だな・・・・・・・・ライト、お前本当は吉野と仲良くしたいんだろ!!」

ライト「くっなんで分かった・・・・・」

ケビン「お前の行動から分析したまでの事よ、だいたい優秀な軍人かつ変人だが恋に関しては表面に出やすいんだよ。」

ライト「ぐふ・・・・・・」

ケビン「でどうするんだよ?吉野と仲良くするのか?」

更に攻撃を仕掛けるケビン。
やり方的には悪質ではあるが、ライトから朝灯と仲良くなるように進める唯一の手。
十分に使わなかったら宝の持ち腐れである。
そしてこの悪質的な精神攻撃の前に・・・・・・・・・

ライト「分かったよ、朝灯と仲良くするよ。」

とうとう陥落してしまった。
その様子を見ていたケビンは良しとガッツポーズをする。

吉野朝灯「うげライト・インメルマン!!」

ライト「朝灯・・・・・・・」

吉野朝灯「気安く呼び捨てにしてくれないでくれるかな?ダボハゼ男。」

ライト「ダボ・・・・・・・・・」

朝灯が偶然通りかかり、またしても同じパターンと化してしまう。
フンッと朝灯はどっかに行ってしまった。

ケビン「ライト何をしているんだよ、吉野を追わないと・・・・・・・・・・・」

ライト「ダボって・・・・・・・・おいおい・・・・・・・・・」

ライトは完全に沈黙してしまった。
このままライトは沈みこんでしまうのか・・・・・・・・ケビンは変人で有能だが恋は無能のライトに呆れる。
これじゃ一生DTだと・・・・・・・・・・

_________________________________________________________________

                             【惑星ホリップ宙域】


惑星ホリップ軍事境界宙域・新統合軍協定監視艦隊旗艦ウラガ級アリゾナ

「艦長。」

「どうした?」

「監視警備駆逐艦マニティよリ報告.異常な反応を確認しました、不審船らしき物が通過したと言う・・・・・。」

「くっ不審船か・・・・・・・どうせ宇宙海賊だろ、ほっとけ我々の仕事じゃない。警備隊に任せておけ・・・・・・」

「本当によろしいのですね?」

「当たり前だ。」

新統合軍監視警備駆逐艦マニティが謎の不審船らしき物を感じた。
艦隊司令官は大したことがないだろうと治安警備隊に後を任せてしまった。
そして監視艦隊から部隊を出撃される事なく、不審船はそのまま何処かへ行ってしまった。
だが・・・・・これが嵐の予感になろうとは・・・・・・誰も思ってなかった。
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第5話 著者の余談話 著書【ライト・インメルマン戦記】より

2017-02-11 15:37:55 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
今回はライト・インメルマンの記述を一回休むとしよう。
ここで西暦2043年度の国際情勢を説明しようと思う。

この当時の新統合政府はプロトカルチャー由来の人種国家と友好関係を結んでいた。
はぐれゼントラーディやゼントラーディ軍基幹艦隊の事もあってか現地軍と協定の元駐留軍が配置された。
後に独立戦争を起こす事になるウィンダミア王国のある惑星ウィンダミアⅣにも配置された。

だがこの方針に反発と新統合政府とやり方に気に食わない国家があった。
それは西暦2023年に国交を樹立したエスメルス星系にあるシェナス共和国とシェルバン共和国の惑星国家であった。
両国は国家に例えるならばロシアと中国のような大国であり軍事力も強大であり、まるで宇宙の盟主だと言わんばかりの新統合政府に真向に対立する姿勢を取る事になる。

お互い大国故に睨み合った結果ある戦争が勃発する。

西暦2036年1月4日、シェルバン共和国とウォルガー星系にある新統合政府側の国家フェリバ連邦が領土問題のあった未開拓で豊富な資源のある惑星ホリップの所有権をめぐり軍事衝突。
シェルバン共和国はフェリバ連邦に侵攻する。
新統合政府はフェリバ連邦を助けるべくメガロード09が辿り着いたウォルガー星系(惑星ピースミリオンも所属)の部隊が出兵。
その新統合軍の行動に対しシェルバン共和国は宣戦を布告する。


最初は戦力的にも圧倒的に有利だった新統合軍側が勝つかと思われたが。
シェルバン共和国と同盟を結ぶシェナス共和国が挙兵。
(事実は要請により)
戦況を互角の状況に追い込まれてしまった。

当時の系都司令官は地球本国軍に援軍を要請したが、本国軍側は拒否し。
代わりに他の星系の部隊が派遣され少しずつ押し込めるようになった。
スピカ3事件が勃発した、ゼントラーディ軍基幹艦隊がスピカ3を血祭りにして地球へ接近しつつあった。
上層部はウォルガー星系方面軍に対し停戦命令を出し、2037年休戦協定が結ばれた。

その後、ウォルガー星系の部隊も出兵。
バトル6で編成された艦隊に組み込まれゼントラーディ軍の基幹艦隊の迎撃戦に参戦した。

そして迎撃戦終了後、休戦協定の元。
周辺宙域における両軍の監視艦隊以外の部隊は完全に撤兵した。
このまま平和条約締結と考えていたが・・・・・・・・・・・



惑星ホリップの領有権がらみで平和条約の締結ができなかった。
当然、平和条約を結べなかった影響が大きく様々な余波が生じていた。

その代表例と言えば両軍の戦後も緊張が解けなかった。
いやむしろ悪化しても言ってもいいほどであった。
人々は口を揃えてこれほど酷い情勢は見た事がないと言うほどに。

惑星ホリップ周辺には新統合軍艦隊が展開。
様子からしていつでも惑星ホリップの領有を巡り紛争できる構えであり。
おまけにVFーXも展開部隊に参加しているなど新統合軍の展開が進んでいる。
一方シェルバン共和国側も艦隊を派遣、新統合軍艦隊と対するように配置された。

現在でも艦隊はいつでも主砲を発射できるように待機している。



フェリバ連邦軍は新統合軍の協力の元、惑星ホリップに強行偵察を刊行。
その動きに呼応してシェルバン共和国軍とシェナス共和国軍も強行偵察を行う。
お互いの軍事行動はいつでも戦争ができるような状態でもあり、極めて危険であった。

初ゼントラーディ人の議員フェアリ・ラカジーラの娘でエースパイロットであるシホ・ラカジーラ中尉は当時を振り返って。
銀河で一番危険なエリアと言う程であったと証言している。
後に同様な事になったブリージンガル球状星団に対しても言う。

この状態はライト・インメルマンが惑星ピースミリオンに配属された現在でも続いていた。
一部では小規模ながらの軍事衝突があり、一部が脱走して治安が悪化。
宇宙海賊や傭兵が暗躍する危険地帯と化してしまう。

その状況も知らないで両軍は武器を構え合う。
戦争反対と言う声もあるが、それで戦争を終わらすほど甘くはない。
前の大戦で肉親や恋人そして両親を失ってお互いに向ける程憎悪。
それもあってかどんどん平和条約への道が遠のいていく。



「くそシェルバン共和国のDV-263メッサーめ!」
「新統合政府が銀河の盟主を気取るな!!」

美しい惑星ホリップに似合わない醜い小競り合い。
だがこれでもお互いの国民の利益にかけて戦っているのだ。
正義や外交の上に正義なんて存在ない、それぞれあるのは個人が持つ必要悪。
兵士達は上からの命令とは別にそれを持って戦っているのである。

ライト・インメルマンが派遣された今でもお互いを憎み覇権を望むような状態であった。

話を戻そう。
ライト・インメルマンは惑星ピースミリオンの基地に転属された。
理由は知っての通り左遷である。

今は普通にはぐれゼントラーディに対処しているが・・・・
これから彼はいろんな経験をする。

楽しい事もあれば苦しい事も・・・・・・

そして再び起こるであろう、第2次シェルバン戦役の勃発に関しても・・・・・・・・・

ページは再び彼の痕跡を見る事に戻そうか・・・・・・・・
彼が事実を知ってウィンダミアで死ぬまでの物語を・・・・・・・・
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第4話 ダブル・スラッシュ

2017-02-09 14:51:18 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
ライト・インメルマンが惑星ピースミリオンに赴任した頃。
地球人と同じヒューマノイド異星人国家シェナス共和国とシェルバン共和国と軍事協定を結んだ。
新統合政府に構える動きである。
新統合政府が進めるプロトカルチャー連邦構想に反発してだ。
この2国も新統合政府に代わって銀河の盟主にならんとしていた。

その軍事協定は銀河に一波乱を加えようとはこの時、誰も知らない。

          【2043年 惑星ピースミリオン.第5航空基地】
           キィィィィィィィィィィィン

SVF-678のVF-11が一斉に出撃する。
今回の任務ははぐれゼントラーディ部隊の掃討である。
この惑星ピースミリオンはゼントラーディ軍の敗残兵部隊が流れつく場所であり、よくはぐれゼントラーディ部隊による襲撃が相次いでいた。
新統合軍ピースミリオン防衛軍は各基地の飛行隊に駆除を要請していた。
上層部は地球至上主義者なためか、はぐれゼントラーディ人を人間と扱っていない。
なので掃討ではなく駆除と呼んでいた。

クリフ「そのそろ戦闘空域に突入するガウォークに変形せよ!」            

SVF-678はクリフの指示の元.戦闘空域に入ると速やかにガウォークに変形した。
この先にははぐれゼントラーディ部隊の兵が山の谷間に潜伏しているためファイターでの上空攻撃で十分な成果があげられない。
対処するにはガウォークに変形して、高速ではぐれゼントラーディ部隊を殲滅しないといけないのである。

                 ブィィィィン

ライト「敵機発見(ボギータリホー)、速やかに殲滅するぜ!」

クリフ「おいインメルマン勝手に行動するな!!お前もだ!」

ライトは小隊長に任命されホズミと言う部下を配属されたが、ケビンとホズミを巻き込んで独断専行を繰り返す。
当然クリフは止めようとするが、ライトの勝手行為を止める程の効果がないまま不発する。

          ズドーン ズドーン ズドーン

「隊長、ライト・インメルマンの小隊。戦果を独り占めしています。」

クリフ「ぬぬぬ・・・・」

独断専行するが上手く味方と共闘して任務をこなしていく。
彼らが葬ったゼントラーディ軍兵士の数は総勢13名。
VF-11戦術の理論を越える程の数である。
それだけじゃない捕虜4名も捉えている。
殆どの結果はライト・インメルマンの小隊の物であった。
ライトの活躍の話は基地中に広まった。

「ライト・インメルマンは非常識な奴だと思ったが・・・・・・・」
「案外・・・天才かもな・・・・・指揮センスもいい。」
「地球本国の連中も馬鹿だ・・・・・・こんないいパイロットを手放すなんて。」

最初は嫌な目でライトを見ていた面々だが、活躍や実力を知るといなや尊敬の念を持たれるようになっていた。
しかし、尊敬の念を持たない人物がいた・・・・・・
それは・・・・・・・・・・・・・

吉野朝灯「あたしは絶対にあの男を認めない、あの不埒野郎。」

やっぱり朝灯である。
男嫌いの真面目な若き女性兵士はライトの事を物凄く毛嫌いしていた。
1週間、ライトとケビンの馬鹿コンビが勤務してもうち解けずにいたのである。
母ラウラ譲りの荒さと勝気さそして任務に忠実な性格をそっくりそのまま引き継いだ事とが原因である。

二人の顔を見ると殴りかかりそうな構えを取るが逆にライトから不思議がられるだけであった。

            キィィィィィィィィィィン


VF-19が離陸する、定期パトロールのようである。
誰もが魅了するような美しいボディをさらしながら飛んでいく。

ライト「俺はVF-22が好みなんだけどな。」

のんびり滑走路でVF-19を眺めていたライト、自分の好みはVF-22と言う。
ライトはVF-19派ではなくVF-22派である。
悲劇的な死を遂げたゼネラル・ギャラクシー主任でYF-22のテストパイロット.ガルド・ゴア・ボーマンの話を聞いて感動してVF-22系列のファンになったのである。
すると・・・・・・・・・

                ガシッ

ライトは突然何者かに掴まれた。
目の前にいるのは女のようだが凄い馬鹿力だ。
恐る恐る女の顔を見るが・・・・・・・・・

吉野朝灯「テメェVF-22がいいだと!スタンコナス!!」

掴みかかったのは朝灯である。
朝灯はVF-19派であり、自室にはそのプラモデルを飾るなどのファンっぷりである。
VF-22を好きな人は邪道と見ている。

ライト「またお前かよ、吉野朝灯と言うやつ。」

吉野朝灯「お前はライト・インメルマン!!ここであったら100年目だ!ぶちのめしてやる!!」

ライト「はぁ?なんでよ!?」

ライトは朝灯のぶちのめす発言に頭の中に!?が浮かぶ。
なぜこの女は俺をぶちのめすのか?
俺なんか悪い事でもやったのか?・・・・・??

その疑問に対しライトの頭の中が混乱する一方である。
更に思うのだが、流石ゼントラーディ人の血を引いている凄い力だ・・・・・・・

「おいお前達!!何をしている!?」

吉野朝灯「チッ・・・・・邪魔が入ったな、命拾いしたなライト・インメルマン。」

朝灯は別の兵士にライトを掴みかかっている様子を見られその場を去った。
ライトはけほけほと咳込む。

ライト「・・・・・吉野朝灯・・・・・・・ますます魅力的な女だ。」

ライトはあのけなげな勝ち気な表情を気にいった。
なぜそうなったのかは・・・・・・・一目ぼれをしたと言えば分かるだろう。
掴みあげた奴なのに惚れるライトはなんか異常である。

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第3話 初対面

2017-02-09 14:00:49 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
【2043年 惑星ピースミリオン 新統合軍第5航空基地】

ライトとケビンはクリフを不意打ち同然に撃墜して基地に着陸した後
指定の兵舎に入り荷物を置きこれから所属する事になる・・・
SVF-678の指揮官クリフ少佐と面会する事になった。
当然周りからは厳しい処分が降るのだろうと心配している目つきをしていたが
当の二人は平然としていた。

むしろふざけている・・・・

吉野朝灯「あれがさっきのVF-11Bのパイロット?」

仕事の最中、朝灯はライト達の姿を見た。
さっきの不意打ち演習犯であるライトとケビンの左遷馬鹿コンビに睨む目つきをするが。
同僚の看護兵に怖いと指摘され、笑ってごまかす。
朝灯はまぁ無視していけばいいと自己完結するかのように〆る。

クリフ「ライト・インメルマン中尉とケビン・バードロフ少尉・・・・・・我が隊に配属された理由は左遷、優秀な成績を持っているが勤務態度が悪いか・・・・・・・」

先ほど撃墜されたクリフがライトとケビンの履歴書と戦歴書を読む。
評価はどれもよかったが勤務態度は絶望的にマイナス評価されていた。
クリフは顔を若干歪ませるが冷静な態度を装って履歴書と戦歴書を読む。

クリフ「本国直衛の兵士として最低だな・・・・・・左遷させるわけが分かる。」

「確かにその通りでありますな」

クリフ「頭が痛くなる話だ、よりによって俺の部隊に配属だ!まったく笑えん話だな。」

すべての書類を読んで机にパサッと置くとクリフはそう吐き捨てた。
エリートぞろいである地球本国軍(地球統合軍)にこんなふざけた態度の兵士はいらない。
左遷して寄こした地球本国軍の上官の気持ちがなんだが分かったかのような顔をしていた。

二人は無言だが・・・・俺を舐めてる・・・

と言いようがない態度をしていた。

クリフ「さて次だが・・・・・・なぜ我々を突然強襲するかのような訓練行動を取ったのか教えてもらおうか?」

次の話題は惑星ピースミリオンの着任時に突然、強襲攻撃の真似ごとの演習についてだ。
この模擬戦の結果、クリフが真っ先に撃墜判定を受けると言う結果になっている。
その結果についてどう思っているのかは不明ではあるが・・・・・・・・・・・

まぁクリフから言わればこの二人は優秀なパイロットであり・・・
真面目に勤務をしていたら何処の部隊でも欲しがるし・・・

本当に真面目だったらなぁ・・・・

クリフ「まぁいい俺の部隊に配属されたと言う事は何かの縁だろう、お前たちの配属を現時点を持って許可をする。」

ライト「ありがとうございます」

クリフ「とにかくだ・・・・問題を起こす真似はやめろよな!」

ケビン「あざーす」

クリフ「言ってるそばでこれはやめろ!」

クリフは少々渋った顔をしつつも部隊の配属を許可をした。
二人は黙って静かにありがとうございましたといいつつ敬礼する。

ライトとケビンはクリフの話の後、基地内を探索する。
軍事機密で規制されている以外は何処にでも行けるため早くこの場になれるためにも回る必要がある。
この基地は120機程の可変戦闘機が所在する大きな基地であり、回るのに2日間は要する。

少数ではあるが最新鋭機VF-19エクスカリバーが複数機配備されている。
そのエクスカリバーはエース機であり、なんでも噂ではジーナス家の娘ミランダ・ジーナスがいると言う事だ。
若い新人エースとして言われているらしい。

ライトとケビンは物珍しく基地を探索を進めるその時であった。

「きゃあ」

ライトは誰かにぶつかる。
声の主は女だろう・・・・・・・ライトは慌てて女の方を見る。
女は看護兵を示す腕章をしており、蒼い髪に医療用ベレー帽を被っていた。
髪からかゼントラーディ系地球人二世かハーフかなんかだろうと思った。

ライト「大丈夫か?君?」

「どうもすいません・・・あたし急いでたから・・・・ありがとうございま・・・・・・・・・・・・・・・!?嘘!?」

ライト「なんだ・・・・・・・・・・・・・」

「お前は・・・えぇぇぇい」

パシーン

ライト「・・・・・」

ケビン「おい!!」

ライトは転んだ蒼い髪の彼女に手を差し伸べる。
だがその助けに応じる手ではなくグーパンチがライトの顔面に直撃した。
その衝撃でライトは若干後ろに下がってしまった。

見た目は勝ち気そうな元気のありそうな女の子は睨んでいる。

まるで自分達を敵として見るように・・・・
ライトを敵視している人物は・・・

ケビン「お前せっかく助けてもらおうとしているのにパンチとは酷いだろ!?」

吉野朝灯「何よ本国から左遷した馬鹿に助けられるなんてこの吉野朝灯は落ちていないわよ。バ~カ。」

ライトとケビンを敵視してしまっている朝灯である。
朝灯はせっかく助けてくれた人の善意を受け取ろうとしていたが
それがライトであったため無意識にパンチが飛んでしまった。
このパンチのおかげでライトは負傷してしまった。

ライト「元気のいい看護兵さんだな、名前はなんていうんだ?」

吉野朝灯「あたしは吉野朝灯、ゼントラーディと地球人のハーフよ。名前は名乗ったけど、別にあんたらとは絡む気はないから、当然あんたの名前を聞く必要はない!!そんじゃあね~お馬鹿さん。」

ケビン「おいこら、お前看護兵だろライトの怪我を直しやがれ!!」

吉野朝灯「馬鹿は私が治さなくても治るってね、じゃあね馬鹿たれさん」

ケビン「なんだとあの小娘は!」

朝灯はバカにした態度をとりながら・・・そのまま行ってしまった。
ケビンは朝灯に向けて抗議の目を向けているが
ライトは穏やかな態度で朝灯を見ていた。

ー可愛い子だな。



朝灯はブドウジュースと牛乳を混ぜて作った自前のブドウ牛乳を造って・・・
同じ看護兵である友達の細川志乃と飲んでいた。
どんどんガブ飲みしてはの繰り返しでドン引きしていた。

まるでやけ酒を飲むかのように・・・・

細川志乃「朝灯・・・・・・・・・・・またそれ・・・・・・・」
看護兵.伍長.細川志乃

吉野朝灯「何よ悪い?」

細川志乃「飲みすぎだって・・・・・・」

朝灯の飲みっぷりは飲みすぎのレベルであった。
親友の志乃は朝灯の飲み過ぎを心配した。
お腹を壊さないかどうか・・・・

噂に聞く朝灯の母親ラウラの酒豪としての飲みっぷりを見るかように
志乃は心配しすぎて、自分の持ってるコップを口にできずにいた

吉野朝灯「あいつらに体ドンよ、まったく最悪だわ。飲んでなきゃ気が晴れないっての。」

朝灯はどんどんブドウ牛乳を飲み込む。
志乃は流石にこの調子で手が止められないと悟ったのか心配するようなそぶりを辞めた。
理由は無駄だと判断したためである。

朝灯に何を言っても無駄・・・・だと・・・・

こうして後に夫婦になるライトと志乃は最悪な状況で出会ってしまったのである。

【クラビウスシティー.吉野大樹邸】

その頃
地球首都圏の月面クラビウスシティーにある吉野大樹邸では・・
朝灯の父.吉野大樹と母ラウラはクラビウス基地から帰宅し食事をしていた。

提督である大樹付きの当直士官らが作ったフルコース・・・

【前菜】
サーモンとコンソメスープのテリーヌ
【スープ】
アスペラガース・スープ
【魚料理】
蒸したマス
ロブスターの明太子ソース和え
【肉料理】
シチュード・チキン付け合わせ 香草
ローストビーフ クレソン、ホースラディッシュ添え
【冷菓子】
レモンアイスクリーム
【雑果菓】
タピオカプリン 黒豆添え
【お酒】
クラビウス農場濃縮ワイン

で舌を肥やしながら、談笑している。

吉野大樹「ほう、桐原の親父とデワントン夫人は元気なのか・・・」
新統合宇宙軍クラビウス統合運用艦隊司令長官.吉野大樹.中将

吉野祐未「あなた、まだ桐原隊長はまだ若いですよ。まだまだバリバリ予備役復帰はできそうです」
新統合宇宙軍クラビウス航空防衛隊司令官.吉野祐未大佐(ラウラ・ベルタリア)

吉野大樹「なるほどな・・俺としては親父にはこのまま銭湯屋のデワントン夫人に尻を敷かれながらも、平穏に生きてほしい。」

二人は世間話や仕事の話などをしていた。
大樹と祐未ことラウラは同じ中隊から所属してた頃から・・・
食事しながら世間話や仕事の話をするのが当たり前であった。

それから20年以上経ってるが変わらずである。

吉野祐未「朝灯は大丈夫かしら?」

吉野大樹「多分大丈夫だろう、心配となると男性嫌いな点だな。トラブル起こしてないか心配になる。」

吉野祐未「確かに・・・・あの娘は三人いる娘の中で一番気が強いから・・・・」

吉野大樹「俺が悪かったのもあるな、朝の言う事をもう少し気にしてたらな・・・」

吉野祐未「そんな事ないわよ、あれは娘の事を思ってでしょ・・・私にも責任はある・・・私が親としての責任がもう少しあったなら・・・」

談笑したながらの会話の中で遠い戦地に行ってる朝灯の話が出た。
朝灯の二人の姉は上手くいってるが、苛烈過ぎる性格の朝灯が心配だった。

軍に入る際も大樹と朝灯は大喧嘩して、家を出ていく形で・・・
バイトしながら独り暮らししながら試験に望み、軍に入っていった。
猛烈に反対した大樹だが、いざ軍に入ると止められない・・

娘としてではなく二人の姉同様、上官と部下の関係。
その覚悟はラウラも同じだった。

吉野祐未「頑固な性格は大樹似じゃない、勝ち気な私の性格も相成って・・・」

吉野大樹「だろうなぁ、俺はそこまで頑固か?」

吉野祐未「昔の怖い怖い大日本帝国陸海軍の軍人みたいよ~」

吉野大樹「そうか・・・・」

朝灯の苛烈な性格は大樹の頑固さとラウラの勝ち気な性格が合わさり・・・
男性に対し激しい嫌悪感、喧嘩っ早い性格・・・・・
二人の欠点に近い個性が上手く合わさって生まれたのが朝灯・・・

不安すぎる。

戦闘による戦死や怪我も当然の如く心配だが・・・
男性嫌いな性格と気が強い苛烈な性格で喧嘩沙汰になり・・・
病院送りにしたり、MPのお世話にならないか心配だ。

ラウラも娘.朝灯の気持ちは凄く分かるが・・・
下手したら擁護しきれない領域もあるので、喧嘩沙汰になり・
病院送りになり、MPのお世話になって・・・
懲戒免職になるだけはなってほしくない・・・

母親として朝灯の将来心配している。

一方の大樹は・・・・

吉野大樹「出来れば娘たちには殺し合いのする世界に入って欲しくなかった。」

吉野祐未「でも最終的に賛同したけど、まだ反対なの?」

吉野大樹「本音を言えばだな、殺し合いの世界は俺たちで十分だった。夕・花・朝・・・・お前たちにはできれば戦争に無縁な生活をして欲しかったが・・・決意が固い以上、一度入った以上は止められん・・・」

吉野祐未「そうね・・・・一度やると決められたら反対できない、せめてやめるなら自分のやるべき事を満了して欲しいものね。」

吉野大樹「あぁ」

娘たちに戦争とは無縁の世界で生きて欲しいと考えていた。

大樹としては妻ラウラと共に数々の戦争に参加し、数々の死を目撃した。
仲間の死や自分達が攻撃した結果による敵の死・・・・

自分達夫婦は血塗られた上で成り立っている。
一度入り込んだら元には戻れない・・・・
せめて次世代の娘たちだけでも・・・と考えていたが・・・・

三人の娘たちは自分達による大反対の末、結局は軍に入ってしまった。

軍に入ってしまった以上
覚悟を決めるしかないが、どうせならば・・・・
自分の手を血で汚さずに軍務を終えて欲しい・・・

大樹はそう思いながらワインを飲み
その表情を見たラウラは静かに大樹の考えに同意するのであった。
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第2話 惑星ピースミリオン

2017-02-08 13:08:18 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
【西暦2043年 惑星ピースミリオン上空 ウラガ級空母カツラギ】



ライト・インメルマンはサボり癖の影響で・・・・
地球本国のエリート職から外され植民惑星ピースミリオンに左遷された。
到着までウラガ級空母カツラギの航空隊に居候になる。

そして・・・・・敵とも遭遇せず道中の惑星や宇宙基地からの支援もありながら
のんびり航行で4日後、惑星ピースミリオンに辿り着く。

「ライト・インメルマン中尉 ケビン・バードロフ少尉。我が艦の役目は終わったVF-11Bで大気圏に降下。第5軍管区第2航空総隊第5航空基地へ降下せよ!」

「「ハッ了解しました。」」

偉く大人しく敬礼する二人。
一件は普通のパイロットだが、エリート部隊から態々左遷される駄真面目パイロット。
こんな真面目そうな軍人だが、経歴はぼろくそだ。
見た目だけカバーされている張りぼて野郎か・・・・・・
カツラギ艦長はライトとケビンを見下した態度であった。

2人はVF-11Bのコックピットに乗り惑星ピースミリオンに降下する。
大気圏降下中の最中、ケビンが愚痴を漏らす。

ケビン「俺達とうとう飛ばされてこんな辺境に・・・・・・」

ライト「言うな、一種の冒険みたいで楽しいじゃないですか。」

ケビン「あんたな・・・・・・・・・」

ライト「俺の父が知っている桐原と言う軍人家系の侍は機種転換で予備役に追い込まれたんだ、そいつよりはマシだ。」

ケビン「あっそれってあんたの教官の父親か?」

ライト「そうそう♪」

ライトはケビンの愚痴をユーモアな話題に切り替えてのんびり大気圏に降下する。
ライトからすれば左遷なんて短い人生の貴重な経験と捉えていた。

人生なんてどうにでもなる。
気楽にやっていけば、人生はどうとでもなると・・・・

【惑星ピースミリオン 新統合軍第5航空基地】

辺境惑星ピースミリオンにある新統合軍第5航空基地。
ピースミリオンにおける新統合軍の軍事施設の一つである。    
ごく普通の辺境にある統合軍の基地であり、特に特徴があるわけではない。  

吉野朝灯「空を見上げてる程暇な日々が続く・・・・・・・・・」

新統合軍の衛生兵の朝灯は基地の屋上の屋根に登り滑走路の可変戦闘機の様子を見ていた。
両親がVFパイロットであるためか馴染み深い存在であった。
一応母であるラウラからVF操縦のライセンスは持ってとけと特別に訓練し
予備役VFパイロットととして登録している。

吉野朝灯「来たあれが例の奴か・・・・・・どうせ女の尻を触る変態か?」

朝灯の瞳の先に見えるのは先程、ウラガ級カツラギから降下した2機のVF-11Bである。
つまりライトとケビンである。

現在位置は高度2万、高高度(エンジェル・ツー)である。
ゼントラーディ人の血を引く朝灯の視力と双眼鏡を合わせればよく見えていた。
この程度の高度ならば朝灯の目と双眼鏡ならば十分である。

すると・・・・
訓練空域(ノベンバーエリア)から戻ってきた
新統合軍の精鋭部隊の一つであるSVF-678ブレックウルフズが基地上空に到達した。
構成されている機体はVF-11A2改と呼ばれる・・・
惑星ピースミリオンしか見られない装備である。
可変戦闘機ではあるが実際は攻撃機の機能を持った可変攻撃戦闘機であり
反統合系反政府組織やゲリラ組織からはスカイ・ディーパと呼ばれていた。

その機体を見ていたいライトはある事を思いつく。

ライト「仕留めるぞ、撃墜(スプラッシュ)するぞケビン。死神狩りをするぞ。挨拶代わりだ!」

ケビン「やってもいいのか?」

ライト「構わん、ミサイルのロックオンだけでいい。行くぞ!」

ライトが突然操縦桿をSVFー678に向ける。
ケビンも面白いと感じたのか続く。
             
クリフ「レーダーに反応した?まさか・・・敵機(ボギー)か?」
SVF-678隊長クリフ・メンドローフ

「いえ友軍機です、こいつは・・・・・・・・新たに我が隊に配属される機隊のようです。」

クリフ「何!?奴らめなんのつもりだ!?」

突然の2機の訓練攻撃にSVF-678は困惑する。
またこの部隊は二人が配属される予定の飛行隊である。
さっそく迎撃体勢を取ろうが既に勝敗は決していた。
       
ライト「ロックオン・発射.発射(シュート.シュート)」

ライトはクリフ機にロックオンしミサイルを発射した信号を出す。
発射したミサイルの数は4・・・・僚機(ウィングマン)の合わせて8。
撃ったミサイルはG-J9マニューバミサイル【イカロス】であり
一度ロックオンされて回避するのに一苦労する奴である。

クリフ「くそ俺が狙いか・・・・・・・・・」

そんな一苦労するミサイルを急に回避行動を取れるわけがない。
一瞬でクリフは撃墜されてしまう。
そのままライトとケビンは何事がなかったかのように基地へ着陸して行ってしまった。
その様子を見て驚いた人物がいる。

それは朝灯である、突然配属される隊員が自分が所属する・・・・
基地の航空隊の指揮機を落としてしまった事であった。
またライトとケビンの出していたスピードも若干分かっており
ものすごいスピードだと朝灯は感じていた。

吉野朝灯「あいつらが・・・・・・・・新しく配属される予定のパイロット・・・・・・・・・・非常識だけど凄いパイロットね・・・・・・・父さんと母さんといい勝負になりそう。」

朝灯は一瞬で指揮官機を撃墜したライトとケビンのコンビをこう評した。
見るからにエースパイロット・・・・・
実戦に十分に役に立つ腕前・・・・
父である吉野大樹と母であるラウラ・ベルタリアといい勝負になる。

と・・・・・朝灯はライトとケビンの戦闘能力面を高く評価した。

だが・・・・・・・・

吉野朝灯「でも非常識な連中と礼儀知らず・・・・・・・・あいつらとは仲がよくなれるわけがないわ。」

仲が良くなれないと朝灯はマイナス面を評した。
配属される先の部隊の指揮官を模擬的に撃墜するのは非常識である。
下手したら査問会議もんになる問題であった。
後礼儀知らず。

男嫌いで真面目な朝灯からすれば際も嫌うべき相手の典型的な人物像である。
そんな事を知らずにライトとケビンは乗機のVF-11Bから降りてくる。

吉野朝灯「非常識な男なんて・・・・非常識な男なんて・・・大嫌いよ」

これから配属してくるであろうライトたちに嫌悪感を抱く朝灯・・・
今回の騒動を見て更に、男性嫌いの性格を強めてしまったようで・・・・

男性兵士がすれ違うと、朝灯は物凄く不機嫌になってしまった。
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第1話 戦争犯罪人から名誉回復をした男のメモリー

2016-12-30 22:09:31 | マクロス⊿外伝 ライト・インメルマン戦記
西暦2060年
第1次ウィンダミア独立戦争時。
惑星ウィンダミアⅣ.カーライル地方に次元兵器が使われた。
この時、駐留していた新統合軍やカーライル地方のウィンダミア軍とその住民が巻き込まれるなどの大惨事を引き起こし。
7年後の第2次ウィンダミア独立戦争の遠因になった。
それを実行したパイロットの名はライト・インメルマン。


互いに憎悪の対象になった男だが・・・・
その後の調査で次元兵器の使用を防ぐべく軍の命令に背いた事が判明。
次元兵器使用を進めていた一派の失脚により、名誉回復する事になる。

だが当の本人はこの世にはいない・・・・・・・
その時、VF-22のコックピットで戦死が確認されていた。
彼の正確な墓所は記されていない・・・・・・・・

その時、ライト・インメルマンは一体何をしていたのか・・・・・・・・・
様々な証言の元検証していきたいと思う。

_______________________________________

         【西暦2043年 地球.新統合軍レイキャビク基地】
アイスランドにある新統合軍レイキャビク基地。
3個飛行隊が駐留する小規模基地であり、北米軍管区と欧州軍管区を繋ぐ中継地である。
休憩地として指定され様々な輸送機や護衛の可変戦闘機が駐機していた。

「ライト・インメルマン少尉!ライト・インメルマン少尉は何処だ!!」

立派なカイゼル髭の佐官クラスの士官がライト・インメルマンと言う男性を探している。
様子は何から怒っているような感じであり、いつ怒りの火山が噴火するか分からない様子であった。

「ライト・インメルマン少尉ならば、ハンガーの屋根の上で寝ています。」

「なんだと、今すぐ呼んで来い!!」

「ハッ了解しました司令。」

どうやらライト・インメルマンがさぼっていたのが原因らしい。
優秀なのはいいのだが、その猫のように自由な性格は集団の世界である軍の内部ではかなり問題視されている。
そのせいかライト・インメルマンは優秀すぎる税金泥棒と言うあだ名がついていた。

ライト「う~ん、今日のサンダーライド小隊の飛行はいいな。」

この優秀すぎる税金泥棒ライト・インメルマンはハンガーの屋上に上がり寝っ転がっていた。
いつも格闘訓練の時は抜け出したりと成績がどんどん下がっていた。

ケビン「おいライト、今日もここで寝ていたのかよ?」

ハンガーの屋上に上がってきたのはライトの友人であるケビン・バードロフがボヤく。
ライトはニコッと笑いながら・・・・・・・・・

ライト「僕は猫ですよ。」

ケビン「ね.猫!?」

ライト「そ.僕は猫だよね~こ。」

ライトは自分を猫だと自称する。
猫は自由な生き物であり、いろんな所にいる。
小さい頃から生き残って繁殖した飼い猫の様子を見て自分は猫みたいな人間になろうと決めた。
それは新統合軍に入隊してから変わっていない。

ケビン「よく軍人になれたな、集団世界だってのに。」

ライト「個人で空を自由に飛ぶには軍の方がいいんですよ。なんせ、個人用のバルキリーは購入費も高いしそれに維持費も高いしむしろ軍かな・・・・・・・・・」

ケビン「かぁ・・・・・・・・」

いつもふんわりとしたライトに呆れてしまうケビン。
しかし・・・・・・・・・・・・

「ライト・インメルマン!!!そこにいたか!!!!

ライト「げっ司令!!」

突然基地司令が出てきた。
いきなり出てきたのふんわり体質のライトは猫の巣に人間が入ったかのように飛び上がる。
禿げた頭がゆでたこのように赤くなり、もう火山が噴火しそうであった。

ケビン「では・・・・俺は失礼します・・・・・・・・・」

「ケビン・バードロフ貴様も同罪だ!」

ケビン「お.俺も?」

「貴様らは俺の部下じゃない左遷だ!!出ていけ!!!!!!!

ライトとケビンは勤務怠慢の罪で左遷される事が決定した。
中央のエリート軍人である地球本国軍通称.地球統合軍の規則は厳しい。
ついに指揮官も我慢の限界になりライトとケビンを辺境の地に飛ばす事を決めた。

そして1週間後、二人は島流しのためウラガ級に詰め込まれウォルガー星系の惑星ピースミリオンに送られてしまった。
(メガロード14が辿り着いた惑星、人口10万人程度)

               【惑星ピースミリオン 第5航空基地】
ウォルガー星系で最初に到達した惑星、後に主星は移転され辺境の星系の一つの都市惑星として機能する事になった。
そしてここ第5航空基地で一人の少女が動き出そうとしていた。

朝灯「今日もいい天気ね。」

惑星ピースミリオン第5航空基地に勤務する吉野朝灯。
真面目な性格と可愛いるっくすが人気の看護兵である。
両親はパイロットの吉野大樹とラウラ・ベルタリアであり、3人姉妹の3女である。
ただ少々問題が・・・・・・・・・・・

            パシーン ゴキュ

「ぐぎゃぁぁぁ何するんだよ。」

朝灯「あんたあたしの尻を触ったでしょ。」

「いいじゃねぇか減るも・・・・・・・ぐぁぁぁぁぁぁぁ」

少々短気な性格であり、セクハラする患者を容赦なく叩きのめすと言う問題行動がしばしばある。
セクハラを勇気を持ってするような兵士は激減したと言う。
ラウラのゼントラーディ人譲りの性格であった。

ある日・・・・・・・・・・・・

「ねぇ朝灯、この基地に配属されるパイロットがいるらしいよ知っている?」

朝灯「知らないけど・・・・・・」

「あぁ・・・・・・そうなの・・・・・・」

第5航空基地に新しく配属されるパイロット・・・・・・・・
それは左遷されたライト・インメルマンと巻き込まれたケビン・バードロフの事である。
基地内の女性兵士たちは彼らの事で持ち切りだった。

朝灯「でもどうせ看護兵の尻を触る不埒な人でしょ、私は興味な~し。」

「朝灯も男嫌い激しいわね。」

朝灯「当然でしょ。」

朝灯は男嫌いが激しい。
気難しい性格と言われている、美しい彼女であるがキリッと睨まれる顔は殺しにかかるような顔だと言う。
そんな彼女と猫みたいな性格であるライト・インメルマンとの出会う時間はだんだんと近づいてきた。
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