マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 新たなる人生へ

2017-12-03 23:17:25 | マクロス各種作品派生外伝
カロットを倒し戦闘が終息。
これにて事件は解決されたが、歌を歌ったカナメの口から赤い血が流れる。
歌を歌って無理をしたためである。
直ぐ様カナメは緊急治療室へ運ばれる。

アメリア「カナメさん、しっかりしてください。」

カナメ「あ・・・アメリ・・ア・・・・さん・・・」

アメリア「あなたが死んでどうなるのですか?どうか・・・死なないでください。」

担架で運ばれるカナメの傍らにアメリアとメネやナナが見守る。
どうか無事であって欲しいと・・・・・

そう願う3人・・・・・・・・・・・

そして・・・・・・・・それから・・・・・・・・・

1ヶ月後・・・・

反政府組織の動きは沈黙した。
惑星ランケスにおける反統合ゲリラ掃討作戦が実行され、比較的にランケスの治安が良くなった。
アメリアは別の地域の掃討作戦に参加、かなりの戦果をあげる。

「キザキ中尉、今日は順調に終わりましたね。」

アメリア「えぇ敵も組織的に崩壊しているから、その分私達の仕事もやりやすくなるわ。」

「まぁ確かにそうですけどね。」

アメリアはガウォーク形態でVF-31X+のコックピットのキャノピーを開けて同僚と会話する。
この任務が終われば、惑星ランケスにおける任務は完了しアメリア達は本拠地へ帰還する。
幸いあの事件以降、アメリアと共に参加した仲間や増援兵達に欠員者はいない。

晴れて全員、帰る事が可能である。

だけどその前に・・・・・・・・・・

アメリア「ケイオス.ランケス支部に寄れないかしら?」

「ケイオスですか?」

アメリア「うん・・・・帰る前に一度会いたい人がいますから。」

アメリアは同僚にランケス支部に寄れないかと聞く。
同僚からなんでと言う感じで聞かれるが、帰る前に一度会いたい人がいるとアメリアは答えた。
それを聞いた同僚達は一瞬考えるが・・・・

「多分大丈夫だと思いますよ、中尉殿。」

アメリア「大丈夫か・・・行っていいんだね。」

「はい、時間までにランデブーポイントまで行けば大丈夫だと思います。あっ・・・私も一応・・・護衛として行きます。」

結果は大丈夫。
護衛として同僚のメルトランがついて行く。
アメリア機を含めた2機のVF-31はケイオス.ランケス支部へ飛ぶ。

                               【惑星ランケス.ケイオス支部】
カロットの事件以後、ケイオス.ランケス支部と隣接する統合軍基地の再建が進められる。
破壊された滑走路は今では普通に航空機が離着陸できるように整備されており。
司令部は戦闘で無事だった建物に移設されている。

アメリアと同僚のメルトランは歩きながらその様子を確認する。

アメリア「お久しぶりですね、カナメさん。」

カナメ「アメリアこそ久しぶりね。」

アメリアは等々カナメの姿を確認、さっそく会話をする。

カナメは1週間前ぐらいに病院から退院した・・・
幸い命に別条があるわけではなかったようである。
口から出たのは、歌った事に伴う負荷による出血。
それ以外は特に問題はない。

そして・・・・

アメリア「しかし歌をやめて女優業ですか、変わりましたね。」

カナメ「うん、いつまでも歌に縛られるわけにはいかないからね。」

アメリア「でも私的には寂しい気がします。」

カナメ「そうかな?」

ケイオスを退社し、カナメは女優としての道を歩む。
もう少し自分を表現し、世の中に出したいそれがカナメの望みである。
アメリアもその事に振れるが、ヴァルキューレとして活躍したカナメを見ていたアメリアは寂しがる。

だけど・・・・・

カナメ「でも声が安定したら再び私は歌いたい、今は亡きあの人のためにも・・・・」

アメリア「あの人?」

カナメ「うん、私の歌をこの世で一番大事に想って応援してくれた人・・・」

アメリア「メッサー中尉ですか・・・」

カナメ「そのメッサー中尉よ。」

歌を諦めたわけではない。
声が安定したら再び歌いたいと、あの人のためにも・・・・・
カナメの想いを聞いてアメリアは被っていた制帽を取り頭を押さえ。

アメリア「まぁ私はそんなカナメさんの声が聞けて安心しました。」

カナメ「安心?」

アメリア「えぇ元気そうで」

安心したと言う。
教え子を失った悲しみで落ち込んでいるのではないかと思ったが、精神は安定している。
それが確認できてうれしい・・・・

「中尉、そろそろ帰還しますので準備を・・・・」

アメリア「そうでした、カナメさん私はここで失礼します。またいつかお会い出来る事を楽しみにしています。」

カナメ「えぇまた遊びに来てね・・・・いつかまた・・・・」

とうとう、アメリアにランデブーポイントに合流しなくてはならなくなった。
アメリアはこうした事情もありカナメに分かれを告げる。
カナメも自分の機体に向かうアメリアに手を振って見送る。

そしてアメリアはランデブーポイントに到達し、ウラガ級に乗艦。
本拠地へと颯爽と帰って行く。

そして西暦2095年。

カナリア「どうもカナリア・ナーダです。」

カナメは結婚し、娘を設けカナリアとメルサと言う娘を設けた。
メッサーの事を考えないで当分結婚しないでいたが、やはりそれだとメッサーは悲しむので。
運命と人と出会い、結婚し幸せな人生を送る。

2100年、カナメは著書【私の運命のパイロット】では歌は人生の中で一番であった。
そして同等なのは、私の事を思ってくれたファンと記されている。

娘とカナリアとメルサはパイロットと歌と別々の道に行くが・・・
カナメから見たらメッサーと自分みたいに思えた。

カナメ「私の人生は様々な人に支えられました。私は今こうして言えます、ありがとう。」

カナメの著書【私の運命のパイロット】はこの言葉を最後にページを終える。
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マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 白熱の終幕

2017-11-27 15:43:47 | マクロス各種作品派生外伝
カロットとの戦闘で多くの人間が死んだ
爆発とそれに伴う炎上の中で多くの人の亡骸と攻撃で破壊されたVFとデストロイド.バトルロイドの残骸が転がる。
戦術音楽ユニットヴァルハラはナナとメネを残し壊滅した・・・・
もう手段はない・・・・一度絶望しかけた・・・・・

でも希望は消えない
今は亡き愛したメッサーの声・・・

それに自身の歌声を大切に思う人がいることを知った事・・・・・
美雲やフレイアにも負けないくらいに強く歌い続けることを誓った事を思い出す。
絶望しかけたけど、このままではいかない・・・
声が潰れようが、戦いを終わらすために私は歌う・・・

カナメは瓦礫の中、一人前へ出る・・・・・

カロット「こいつ・・・追い詰めたぞ・・・・」

アメリア「くっ・・・・」

アメリアはカロットに追い詰められていた。
バトロイド形態だが、頭部は若干へこみショートで火花を散らし左腕は破壊されている。
既にアメリアは疲労が限界を迎えている・・・・

カロット「いい気味だな、ジーナス一族であり多くの同胞を殺して女がここで無残に死ぬとはな・・・」

アメリア「あらそうかしら・・・・まだ戦いはこれからよ。」

カロット「強がりを言う・・・・・お前が疲労の限界を迎えているのは俺は知っている・・・・」

疲労の限界を強いられているが、アメリアから闘志が失われたわけじゃない。
何処かに勝機はあるはず、それに他で対処している仲間の戦況が有利になれば自身を援護してくれるかもしれない。
アメリアはそう思っているが、その気配はまだない・・・

カロット「いい加減に死んでもらうぞ・・・・・・・・アメリア・・・キザキ中尉殿・・・・」

カロットが駆るSVF-12はアサルトナイフを取り出す・・・

アメリア「これで終わるんだね・・・・」

アメリアはカロットがアサルトナイフを持ち自分に迫る光景を見て誘った。
あっけない最期・・・・・・・・アメリアは武人らしく死のうと死を覚悟する・・・・・

カロット「これで死ねぇぇぇぇぇアメリア・キザキィィィィィィィィィィィ!!」

カロットはアメリアのVF-31にナイフを突き刺そうとする・・・
アメリアは目を閉じながら自身の最期を悟りながら、突き刺さり死ぬ事を素直に受け入れる・・・

アメリア「あれ・・・・・・・・・・動いてない・・・・それにこれは・・・・」

突然、カロットの動きが止まる。
一体何が起きたのかとあたりを見渡すと歌が聞こえる・・・・・
どこから流れているのかと・・・・・・・

アメリア「カナメさん・・・・・・・・・」



カナメがメッサーが気に入っていたAXIAを歌う。
AXIAはかけがえのない大切なものと意味している。
その動きに同調しメネとナナも同じように歌っている。
その歌声にカロットの動きが揺らいでしまった・・・・・・・・

カロット「くそ不愉快な歌か・・・・・折角すっきり殺せるはずだったのに・・・・・・・・地球人が・・・・」

カロットはカナメが歌っている方向に視線を変える・・・・
この時アメリアはカナメが歌っているのは自ら囮になってカロットから逃げてくれと言うメッセージだと悟った。
そうはさせない・・・・・・・・殺させはしない・・・・・・・・・

アメリアは最後のスタミナを使い、アサルトナイフでカロットを討ち取る事を決意する。

カロット「よくも手こずらせたな・・・・・・・・・ぶっ殺してやる。」

カロットはカナメ達の前に立つ。
だけど、カナメはカロットを恐れずずっと前を見続けている・・・・
それを見てカロットはこざかしいと思ったのかアサルトナイフの刃をカナメ達に突き刺す・・・・

が・・・・・・・・・・

                    ガスッ

カロット「がぁ・・・・・・・・・」

アメリア「これで終わりね・・・」

カロット「お前・・・・・・・・」

先に突き刺したのはアメリアであった。
カロットのSVF-12のバトロイド形態の首元にアメリアが突き刺したアサルトナイフが刺さっている・・・

アメリア「ここで爆発させない・・・・・・・・」

カロット「なに・・・」

アメリア「お前の最期は・・・・・・・・ここだ!!」

アメリアはカロットを持ち上げ、広間に投げ飛ばす。
倒れたカロットにアメリアはガンポッドを向ける・・・・・・・そしてトリガーを引いた。

                              ズドドドドドドドドドドドドドドドドド
                                    ズゴォォン

アメリア「やった・・・・」

カロットはアメリアにより撃墜され死んだ・・・・

「カロット同志が死んだ・・・・・」

「我々はここまでなのか・・・・」

カロットで戦死した事で将兵は戦意を損失し武器を置き始める。
これによりこの短くも長い悲劇的な事件の終息を終える事になる・・・・

カナメ「これで終わった・・・・戦いが・・・・・」

カナメはアメリアのVF-31を見て呟く・・・・
だけど、声は若干違和感を感じる・・・・

アメリア「カナメさん・・・」

カナメ「アメリアさん・・・」

アメリアはVF-31から降りてカナメと直に会う。
二人は抱き合い無事に戦闘を終わった事を喜んだ・・・・・

だが・・・

アメリア「カナメさん口から血が・・・・」

カナメ「えっ・・・・」

カナメの口から血が流れていた・・・・
まるでザクロの汁のような赤い血が口から・・・・
カナメはこの後、衛生兵に連れられ診察室に向かった。
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マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 カナメの危機・・・・殺しに来るカロット・・・阻止に向かうアメリア・・・亡きメッサーとの約束

2017-11-09 20:06:16 | マクロス各種作品派生外伝
カロットの乗るSVF-12ハウンドはケイオス.ランケス支部を狙っていた。
戦術音楽ユニットヴァルハラを殺害し新統合軍とケイオスの士気を下げ、反統合組織の士気を向上し戦況を有利にしようとした。
現に残りメネとナナのみになってしまった。

残りのメンバーは戦死してしまったのだから・・・・・・・・

カナメ「どうしたら・・・・」

カナメは今だに落ち込んでいる。
精神的ショックが大きい、それほどまでに教え子の死がつらいのだ・・・・・・

メネ「教官しっかりしてください。」

ナナ「教官まで死んだら私たちはどうしたらいいんですか?」

生き残ったメネとナナはカナメを抱き着き精神的ショックに陥っている事を不安がる。
なんたって二人は仲間を失っている、その上カナメまで死んでしまっては精神的なダメージを負う事になる。
カナメまで死んでしまっては二人は生涯大きな傷を負ったまま生きる事になるだろう。
かなりつらい人生を・・・・・・・・・

ズガァァァァァン

カナメ「あぁぁぁぁ」

「爆発近いぞ・・・・」

「防衛部隊は大丈夫なのかよ。」

近くで大きな爆発が起こる。
SVF-12が防戦に当たっていたVF-171とVF-25を同時に撃墜し爆発した物。
かなりケイオスも頑張っているが、かなり苦戦を強いられているようである。

カロット「このあたりにヴァルハラがいるはずだ!全員皆殺せ!!」

SVF-12に乗るカロットがヴァルハラを探し続けている。
上空では確認できないため、バトロイドに変形し上陸する。
その隙にカロットが用意した陸戦部隊がケイオス.ランケス支部を襲撃する。

「中尉、ケイオス.ランケス支部が・・・・・・」

アメリア「カロットめ、どんだけなんだ・・・・・くそ・・・・・」

アメリアはケイオス.ランケス支部を襲撃するカロットの姿を確認する。
残虐的な行為にアメリアは怒りを覚える・・・・
カロットだけじゃない、カナメとの約束を果たす事ができなかった自分も・・・・・

「隊長、新統合軍が来ましたぜ。」

カロット「五月蠅い統合軍か・・・・・・いいだろう、相手になってやる全員皆殺しだ!」

カロットはアメリアの動きを確認すると交戦態勢を取る。
それにあのエンブレムは多くの同志を殺害し、ジーナスの孫であるアメリアだと確認する。
多くの同胞を殺しジーナスの孫であるアメリアを殺せば、仇を取れる。

カロット「見つけたぞぉぉぉぉぉぉぉアメリア・キザキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」

アメリア「態々通信を・・・・・・・・見つけたのはこっちのセリフよ、この殺人狂め!!」

カロット「貴様を殺して、死んで逝った同胞の土産とする!!」

アメリア「土産ね・・・・あいにく私はその土産になるつもりはないけど。」

アメリアとぶつかったカロットは一瞬狂ったかのような声をあげて襲う。
直接通信を繋げて話しかけてきたカロットに嫌気をさす。
こんな相手を直ぐに殺してやりたい、それが今のアメリアの気持ちであった。

「これ以上シェルターが持たん、外に出て別のシェルターに向かうぞ。」

ナナ「教官・・・・」

カナメ「行きましょう・・・・」

戦闘によりシェルターが持たなくなり、別のシェルターに向かおうとする。
ケイオス職員は銃を持ち別のシェルターに向かう。

              ズダダダダダダダダダダダダダダダ

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

逃げた先にカロットが送り込んだ陸戦兵士達が待ち構えており、一斉攻撃をしかけてきた。
この攻撃によりケイオス職員は大量に死傷する。

メネ「うぅぅ。」

ナナ「うぅぅ・・・」

カナメ「大丈夫だからね・・・・」

大勢のケイオス職員の死体に紛れながらカナメとメネ.ナナは生き延びる事に成功した。
だが、陸戦兵士は死体漁りをしている。
このまま殺されるのではないかと心配した・・・・・

「見つけろ、ヴァルハラの人間を見たら射殺しろ・・・・」

「ハッ」

ゼントラーディ人やシェルバン人.ウィンダミア人で構成された陸戦隊はカナメ達を探している。
死体の血の匂いを我慢しながらも、メネとナナを守らなくてはならない・・・・
カナメは体に血にまみれ死体に偽装する・・・・

ズドォン

生きている人間がいれば容赦なく殺していく・・・・
呻き声が聞こえる、恐らく致命傷を負った職員だろう・・・・・
カナメとナナとメネは恐ろしさのあまり声を殺す・・・・・・・

「もうこれぐらいだな、生きている人間はいないだろう・・・・」

「よし別のエリアにいる、撤収。」

兵士達は撤退する、別のエリアに行くようである。
カナメとメネとナナは顔をあげて安心する・・・・・・・
だけど、周りは死体だらけである。

ズガァァァァァァァン

『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』

目の前にいた陸戦隊員が崩れた建物の破片に潰され圧死する。
一体何が起きたのかと、カナメは前を見るとSVF-12が落下し炎上している。

カナメ「助かったの・・・・・・」

カナメは助かったのかと思った。
陸戦隊が他の所にいけば同じような殺戮劇を繰り広げる。
潰された事によりこれはなくなったと安心する・・・・・・・・

だけど周りを見渡せば・・・・・・・・

死体の山・・・・・・残骸・・・・・・・・・炎上・・・・・・・・
硝煙の臭い・・・・・・・・まるで無残で惨い場・・・・・・・・

私はここで出来る事はあるのだろうか・・・・・・・・・・私は何をすればいいのか・・・・・・
カナメは悩んだ・・・・・・・・・・

歌ってくれ・・・・・・・・頼む・・・・・

カナメ「メッサー君・・・・・・・」

頭の中で以前言った今は亡きメッサ-の声が聞こえる。
歌ってくれと・・・・・・・・

カナメ「私は・・・・・・・・声を潰しニ度と喋れなくなろうと私は歌う・・・・・・自分自身と戦場を終わらすために・・・・・・・」

メッサーの声でカナメは戦場で歌う事を決意する。
例え声が潰れようとも、ニ度と喋れなくなろうとも・・・・・・・・・・
今は亡き愛する人のため、自分自身の夢のため・・・・・・・・戦場を終わらすために・・・・・・・・・
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マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 戦の子アメリア

2017-11-06 13:33:36 | マクロス各種作品派生外伝
戦術音楽ユニット.ヴァルハラは壊滅した。
メネ・エスターロンとナナ・ラッケラスを遺して・・・・・

この事実にカナメの心に傷をつける・・・・・・・・
教え子の死
あまりにも惨い・・・・・・・カナメは深く悲しみ涙を流した・・・・・
メッサーが死んだ時と同じように・・・・・・・・

              ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ガシャァァァァン

カナメ「私は・・・・・・・・どうすれば・・・・・・・・」

近くで聞こえる戦場の音にカナメは怯える・・・・・・
声の病気で歌う事が叶わず・・・・・・・教え子を守る事ができない・・・・・
自分は何をしているのだろうと・・・・・・・・・

              ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

アメリア「くっ.指揮系統がバラバラ・・・・・・・司令部も駄目か・・・・・・・」

アメリアは指揮系統が混乱する中懸命に戦う・・・・
新統合軍やケイオス各部隊は指揮系統がままならず混乱が生じ大部分がまともに戦えない状態にあった。
反統合組織ドンナーシュラークのドラケンⅢとハウンドは次々に統合軍・ケイオス機を撃墜する。

「くそ・・・・」

アメリア「そこのケイオス機・・・・・私の指揮下に入れ!」

「えっ・・・・」

アメリア「私が指揮をとりますので、従って!指揮系統を立て直します。」

アメリアは孤立していたケイオスのVF-31Aカイロス2機を自分の指揮下に入れる。
少しずつ孤立している部隊を纏め、指揮系統の立て直しを図ろうとしていた。
2機のVF-31を指揮下に入れたアメリアは他の友軍を探す・・・・・

「うわぁぁぁぁぁぁ助けてくれぇぇぇぇぇぇぇ」

「くたばれ!!」

             ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

アメリア「ちっ間に合わなかったか・・・・・・・」

他の友軍を探していると、新統合陸軍のデストロイド・シャイアン改を撃墜したドラケンⅢ2機を見つける。
アメリアはその光景を見て怒りを覚え、ダッシュ機能を用いて突撃する。

「隊長、地球人の兵器です。」

「次元兵器を落とした地球人か・・・・・・・・今日こそ12年前と5年前の雪辱を晴らさせてもらうぞ!」

ドラケンⅢは突撃してくるアメリアのVF-31X+に発砲を続ける。
自分たちは地球人よりも寿命が身近けれど身体能力と戦闘能力に優れている。
ウィンダミア傭兵はそう考えており、アメリアのVF-31X+を確実に撃墜できると思った。

だが

その予想も大きく悪く裏切られるとは思ってもいなかった。

「馬鹿ななんで当たらない・・・・」

「この状況で回避するとは、キザキ中尉・・・・・・・やはりジーナスの女か・・・・」

アメリアは建物の間と間を交互に動き回避行動をとっている。
バトロイドでここまでの動きをできる新統合軍パイロットは辺境のエースにはできない事。
その光景に両軍はアメリアの華麗な回避術に見入ってしまう。

「地球人ごときがこの動きをできるのか!?おわっ!?」

アメリア「チェックメイト!」

                      ズドドドドドドドドドドドドドドド

「隊長・・・・・」

アメリア「遅すぎるんだよ!!」

                           ズギャァァァァァン

圧倒的するぎるスピードでウィンダミア傭兵が駆るドラケンⅢ2機を一瞬にして制圧した。
これがアメリア・キザキ、ミレーヌ・ジーナスとガムリン木崎の娘の実力である。
いや軍人アメリア・キザキの実力と言ってもいいだろう・・・・

「凄い腕前ですね。」

アメリア「まぁね、でも自意識過剰になってしまったら戦場で突然死んでしまう可能性があるわ。皆も何事も油断大敵ね。」

『ハッ』

ケイオス隊員から褒められるが、アメリアは喜ばない。
常に戦場は油断大敵であり、自意識過剰自画自賛の状態になってしまえば突然の死を迎えてしまうとアメリアは考えており。
戦場で友軍に褒められるような事があっても喜んではならないと思っていた。

「中尉ご無事でしたか。」

アメリア「皆無事だったのね。」

「ハッ・・・・我々は中尉同様に各部隊の指揮系統の立て直しを図っています。」

別の処で戦っていたアメリアの同僚と再会する。
彼らも指揮系統が混乱していた新統合軍部隊とケイオス部隊の指揮系統の立て直しを図っていたようである。
同僚と再会できた事にアメリアは喜んだ。

そして・・・・・

「中尉、忘れてはいけないのは反統合組織ドンナー・シュラークのリーダーであるシェルバン人傭兵カロット・ハシュターゼンの殺害です。」

アメリア「勿論忘れていないわ、カロット・・・・・・・必ずこの戦場にいる。」

指揮系統を立て直したら敵排除と同系列に優先すべき事項カロットの殺害に入る。
それがアメリア達派遣新統合軍部隊の任務であった。

しかし

一体、どこにカロットがいるのだろうか?
シェルバン軍の可変戦闘機であるハウンドに乗っているのは事実だが、どれなのか分からない・・・・・
アメリアは周囲を見渡しカロットが乗っているであろうハウンドを探す・・・・・

すると・・・・・・・

「中尉、ケイオス.ランケス支部がハウンド数機の攻撃を受けているようです。」

アメリア「それだ!!そいつを追撃するわよ!」

同僚からの通報でケイオス.ランケス支部を襲うハウンドがいると言う。
アメリアはその中にカロットがいると確信し、バルキリーをランケス支部に行けるように移動を開始した。
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マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 トラーギック・・・・・教え子の死

2017-11-02 13:32:03 | マクロス各種作品派生外伝
ケイオス.ランケス支部に隣接する新統合軍基地が反統合組織ドンナー・シュラークに襲撃された。
実行犯はアメリアが追い求めていたカロット・ハシュターゼ。
奴が攻撃した・・・・

カナメは攻撃を受けるといなやケイオス.ランケス支部へ走る。
このままでは教え子たちが危ないと。

                       ズガガガガガガガガガガガガガガ

ズガァァァァン

カナメ「くっ・・・・あっ・・・・」

SVF-12ハウンドがケイオス.ランケス支部を空爆した。
ケイオス.ランケス支部からVF-31Aカイロスが出撃するがどうにもならない状態になっていた。
カナメはそれでも心配になり燃えるケイオス.ランケス支部ビルへと走る。

アメリア「ゼロゼロ発進テイクオフ!!」

アメリアはなんとか自分の愛機VF-31X+カイロス改に乗り込み。
滑走路が仕えないためゼロゼロ発進を行い上昇する。
既に空は戦場であり、かなりの数の戦力が航空戦を行っている。

アメリア「くそまるで地獄のようね、これじゃあカナメさんとの約束が果たせなかった・・・・・早めに対処していればこんな事にならずに済んだのに・・・・」

今の状況にアメリアは無念そうな顔をし悔やむ・・・・・・・
全力で対処すると言った早々このような状態になるなんて・・・・・

                        ズガガガガガガガガガガガガガガ

アメリア「敵!?・・・・・・・・こいつ・・・・・・・・今の私はイラついているの・・・・近づくと灰になるよ!」

敵の攻撃を受けたアメリアは激怒しながらバトロイドに変形する。
接近してきたSv-262ドラケンⅢにガンポッドを向ける。
それに乗っていたウィンダミア人傭兵はうっと驚く・・・・・・・

アメリア「落ちろ!落ちろ!」

アメリアはガンポッドのトリガーを引きSv-262ドラケンⅢに向けて発砲する。
発砲によりSv-262ドラケンⅢは直撃を受けて火を噴きそのまま地上へ落ちていく。
できる限る被害を抑えカロットを討つべく戦場へ飛ぶ・・・・・・

カナメ「やっとついた・・・・」

カナメはケイオス.ランケス支部に辿り着く。
既にケイオスが保有する空母アイテール級空母クラボスが炎上し撃沈している。
支部ビルには多くの統合軍将兵とケイオス陸戦部隊が負傷者を運んだり、避難誘導している。

「バッカニアさん無事でしたか、早くシェルターへ避難してください。」

カナメ「分かったけど、皆は・・・・・・」

「先にシェルターに避難しています、案内しますので急いで来てください。」

ケイオス.陸戦部隊隊員に誘導されシェルターに向かう。
道中にはケイオス女性職員の原形を留めた死体や兵士の千切れた死体などが転がっている。
見ているだけ吐き気がしそう・・・・・
まるで生まれ故郷であり内戦を繰り返していた惑星ディバイドのよう・・・・・

死体を見て吐きそうになっているのではなくトラウマが再発してしまいそうな気分になる事からである。

                         ズガガガガガガガガガガガガガガ

ズガァァァァン

「ぐあぁぁぁぁぁぁ」

カナメ「きゃぁぁぁぁぁ」

防戦していたデストロイド・シャイアンⅡがSVF-12の攻撃を受けて大破爆発し爆風がカナメたちを襲う。
VF-31がSVF-12を撃墜するのだが、直後に別のSVF-12に襲われ撃墜され基地ビルに激突する。

カナメ「くっ・・・・陸戦隊員が盾になってくれたおかげで助かった急がないと・・・・」

カナメは陸戦隊員の体が盾になった事により軽傷と言う軽い被害を受けただけで助かった。
だけど、安心して止まるわけにはいかない、まだまだ上空には敵がたくさんいる。
立ち止まってしまうか移動が遅れてしまえば死んでしまう・・・・・・
現実に戻りカナメはシェルターに向かって走りだす。

ナナ「教官・・・・」

メネ「よくぞご無事で・・・・」

カナメ「心配させてごめんね、ナナ.メネ。」

カナメは無事にシェルターに辿り着く事に成功し、そこで教え子であるナナとメネと再会する事ができた。
二人はカナメが無事である事に安心したのかカナメに涙を流して抱き合う。
カナメも教え子が無事であった事に同様に涙を流して二人を抱く。

しかし・・・・

カナメ「ところで・・・・他のメンバーは何処にいるの?」

他のメンバーがいない。
ここにいるのはメネとナナのみである。
それしかいない、メンバーはまだまだいるのに・・・・
それを聞いた二人は涙を流しながら・・・・

メネ「教官・・・・実は・・・・」

ナナ「皆が・・・・・・・・・・・」

カナメ「皆がどうしたの・・・・・まさか・・・・・・・」

メネ「死にました、生き残ったのは私たちだけです。」

ナナ「第1回目の爆風で・・・・・」

他のメンバーは死んだ・・・・・・それをカナメに伝える・・・・・・
それを聞いたカナメはショックで口を覆った・・・・
死因は爆風により頭を打った事による事と、ガンポッドの薬莢が落ちてぶつかった事である。
それでメンバーは死んでしまった・・・・・

メネとナナを残して・・・・・

メネ「教官ごめんなさい・・・・・」

ナナ「私たちがしっかりしていたら・・・・」

カナメ「そんなに自分を責めないで、いなかった私にも責任はありますから。そんなに泣かないで・・・ね・・・」

一番ショックを受けているはずのカナメは二人を励ます。
教官である立場である自分が弱気なところを教え子に見せるわけにはいかない・・・・
もう戻る事はできない・・・・今できる事は二人を最後まで生き残らせる事・・・・・
カナメはそう思っていた・・・・・・

だけど・・・・・

辛い‥‥‥‥‥‥
カナメは心の中でこうつぶやいた。

メッサー君・・・・私はどうすればいいの?・・・・・ワルキューレの皆・・・・・私は・・・・・
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マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 反統合の狂犬の襲来

2017-10-31 13:31:54 | マクロス各種作品派生外伝
ミレーヌ・ジーナスの娘であるアメリア・キザキと出会ったカナメ。
アメリアは本来はこのメルドレス星系惑星ランケスより遠い惑星に勤務している。
そこに所属する軍人が何故ここにいるのか、カナメは疑問に思った。
その疑問をアメリアにぶつけるが、あっさり答えてくれる事にカナメは愕然とする。
しかも笑顔で・・・・・・

アメリア「まぁ私が派遣されたのはある男の追跡、そしてそれを殺害せよと言う任務です。」

カナメ「ある男殺害?」

アメリア「反統合組織ドンナー・シュラーク.リーダー.カロット・ハシュターゼン、シェルバン人よ。」

カナメが抱いていたアメリアがいる理由はアメリア自身によりあっさり答えられた。
ここにいる理由は反統合組織ドンナー・シュラークのリーダーであるシェルバン人傭兵カロット・ハシュターゼンの殺害である。
反統合組織ドンナー・シュラークはカナメも知っている。

第2次ウィンダミア独立戦争と同時期に活動していた反統合組織であり。
新統合政府と幾度も紛争になるシェルバン共和国の兵士が関与している噂のある組織だ。
結果組織は統合軍特殊部隊VF-Xにより鎮圧され離散しリーダーであるカロット・ハシュターゼンは行方不明になっている。



その組織のリーダーであるカロットがメルドレス星系惑星ランケスにいるとは・・・
カナメは信じられず頭が混乱てしまう。
カロットはシェルバン軍時代から危険な人物としても有名であり。
過激思想が故に新統合軍との全面戦争を避けようとしていたシェルバン軍上層部からも疎まれる。

その動きを知ったカロットは野に下り反統合し指揮ドンナー・シュラークを設立されている。
危険思想者もそうだが、行動力は残忍であり。
数多くの戦闘で大勢の民間人がドンナー・シュラークにより殺されている。
カナメがまだワルキューレに入る頃に見たテレビの映像に戦慄を覚える程である程に・・・

その指導者がこの惑星ランケスにいる・・・・・・・・・・・
カナメは絶望に包まれた表情をする。

アメリア「私は軍の特命で来ましたが、できる限り被害を出さないようにカロットの追跡に全力をあげます。」

カナメ「そう・・・頼もしいわね。」

アメリア「なんですか?その頼りないと言うような顔は?」

カナメ「うん・・・・なんだか心配で・・・・・」

アメリア「そうですか・・・・・」

アメリアはカロットの追跡に全力をあげると自信満々で言うがカナメは不安そうな顔をして頼もしいと言う。
カナメの不安そうな顔にアメリアは不思議がるが・・・・・・・・カナメ的には不安でしょうがなかった。
生まれ故郷は内乱であれ、愛しき人を戦場で失うそんな悲劇がカナメの心を蝕んでいる・・・・
そうなってしまうのも当然であった。

カナメ「それに追跡にあげるけど、あなたはその人を確実に殺せる覚悟はありますか?」

カナメはアメリアにカロット追跡する時に殺せる覚悟はあるかと質問する。
内心軍人に対して失礼かとカナメは思ったが・・・・・・・・

アメリア「秩序のため躊躇する事なく殺害する事ができます、命乞いしても・・・・確実に・・・・」

カナメ「そうなんだ・・・」

アメリアは迷う事なくカロットを殺害する事ができると答える。
カロットを殺害する事は躊躇しない・・・・・奴によって多くの人命が失われたから・・・・
そこを考えるが、内心は殺すのもつらい部分がある・・・・・・・・・

だが

アメリア「カロットは大勢の人権を奪いました、奴には人権はありません。必ず排除します、どうか信じてください。」

カナメ「そこまで言うならば・・・・・・・・」

アメリアは強く声をあげ、確実に排除できると自信満々にいいカナメは思わず納得してしまう。
カナメから見たアメリアは嘘偽りもなく言っているように見える。
それにアメリアの生真面目な顔は何処かミラージュを思わせるかのような表情をしていた。

「あ・・・いたいた・・・・キザキ中尉」

アメリア「どうしたの?」

「格納庫へ出頭してください、整備班長が話あるそうです。」

アメリア「分かりました、カナメさん・・・・話つきあってくれてありがとうね。」

カナメ「ううん、別にいいのよ私も話せて楽しかったし。また何処かで会いましょうね。」

アメリア「えぇぇ必ず・・・・では失礼します。」

アメリアは新統合軍兵士に整備班長との話があるからと迎えに来たのでここでカナメと別れる。
丁寧に敬礼しアメリアは去る・・・・後ろ姿・・・・本当にミラージュそっくりカナメはそんな風に見ていた。

カナメ「さて私は戻りますか・・・」

カナメはケイオス.ランケス支部の自分の部屋に帰ろうとする・・・・・・・

アメリア「さて・・・・どんな内容を話すのやら・・・・・・・・・」

アメリアはジープの助手席に座りながら整備班長と話す事を想定していた。
一体何を話すのかは想定できないのでいろいろと考えている・・・・
だが・・・・・・・・・・・・・・・

ズゴォォォォン

アメリア「うわっ!?」

アメリアの目の前で爆発が起こり、ジープが基地施設に激突する。
この衝撃で運転していた兵士が死亡、アメリアは頭から血を出す・・・・

アメリア「一体何が・・・・・・・・」

血が流れる頭を押さえながらアメリアはあたり一面を確認する・・・・
一方で・・・・

カナメ「何あれ?」

カナメは新統合軍基地の爆発に思わず見てしまう。
そこに移るシルエットはSVF-12ハウンドとSv-262ドラケンⅢであった。
その光景にカナメは絶句する・・・・・・

カナメ「いけないあの子たちが・・・・」

だが次のターゲットはこっち・・・・カナメはケイオス.ランケス支部へ走るのであった。

「面白いな人殺しは・・・・一瞬で大勢死んだ・・・・ふふふ」
反統合組織ドンナー・シュラーク.リーダー.カロット・ハシュターゼ

戦場の狂犬.反統合組織ドンナー・シュラークのリーダー.カロットは爆発する統合軍基地を見て喜ぶ。
愛機のSVF-12ハウンドのガンポッドをいじりながら・・・・・
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マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 メッサーの墓標 出会うカナメとアメリア

2017-10-15 22:33:57 | マクロス各種作品派生外伝
5年前、カナメは第2次ウィンダミア独立戦争で最愛の人を失った。
初めて出会った時から最期の時まで自身を支え、そして自分の愛した最愛の人・・・・・・・
カナメは死んだあの人の事を忘れていない・・・・・・・

               メッサー・イーレフェルト

          【メルドレス星系惑星ランケス.ケイオス・新統合軍ダェルデク総合基地】
新統合軍とケイオス.惑星ランケス総合基地。
惑星ランケス東南部に位置する基地であり、激戦地域よりも離れている。
かなりの航空機とデストロイド部隊が配備されており、軍都とも呼べる場所である。

「アメリア・キザキ中尉ですね。」

アメリア「ハッアメリアです、どうぞよろしく。」

この基地に一人の女性兵士アメリア・キザキが着任した。
遠くの星に本来いるはずのアメリアであるが、極秘任務についている。
その極秘任務とは一体何なのかそれはアメリアとその部下達しか知らない・・・・・・・

カナメ「少し遅くなったかな。」

カナメは白い花束を持って何処かへ向かう。
目的地はこの惑星ランケスに造ったメッサーのもう一つの墓。
そこにカナメは毎日のように訪れている。
5年前愛しい人が亡くなって悲しかったけど、今は楽しい。

けれど

死んでしまったメッサーを忘れる事はできないこうして墓参りに来ている。

カナメはメッサーの墓標に辿りつくと花束を置いた。
そして祈りをささげた後、新統合軍ダェルデク総合基地に帰って行く。

カナメ「これはさっきの・・・・・・・・・・」

カナメはダェルデク総合基地の格納庫近く付近を通り過ぎるとさっき飛行していたアメリアのVF-31X+の姿を見た。
まさかこの基地にいるとは思いもしなかった。
最初に見た時は一度ターンして当分飛んでいたのだから。

アメリア「あなたそこで何をしているの?」

カナメ「えっ!?」

アメリア「さては反統合勢力の者だな!!」

                          カチャ

カナメ「えっ!?えっ!?」

VF-31X+カイロス改を見ているカナメの姿を見たアメリアはとっさに拳銃を向けた。
声に気が付いたカナメは驚くが、その反応を見たアメリアは反統合ゲリラの兵だと認識した。
反統合ゲリラは様々な形態の工作員を送り込んでくる。
そうとう厄介な連中だ・・・・・・・

アメリアはそう踏んでカナメに銃を向けたのだろう。
そんな事は何も知らないカナメからしたらかなり驚くし不安を抱えてしまう・・・・
だけど・・・・・・・・

アメリア「冗談よ冗談、ごめんね♪」

カナメ「冗談?」

アメリア「そう、本の挨拶代わりだよ。」

ただの冗談であった。
これがアメリア・キザキ式の冗談・・・・・・・・何も知らないカナメからすれば迷惑な話である。
だけど、自分がスパイ容疑として捕まる事が無くなったのでカナメは安心した。
カナメ的にはアメリアの事が知らないので、目の前にいる女性が分からない・・・・・・
顔つきはミラージュに似ているけど・・・・・・・

カナメ「もしかしてミラージュの親戚の方ですか?」

カナメはアメリアにミラージュの親戚の方ですかと聞いた。
顔つきが何処かミラージュを思わせる雰囲気が出ていた。
するとアメリアはふっと笑い・・・・・・・

アメリア「よく分かったわね、私はアメリア・キザキ。母さんミレーヌと父さんガムリンの娘です。」

カナメ「そうとなるとサンダーチェッカーのアルテミスの妹さん?」

アメリア「そうです姉です。」

カナメ「姉!?私サンダーチェッカー好きでした、後でお姉さんにサイン貰えないかしら?」

アメリア「う~んそれはどうかな~」

自分がミラージュの親戚である事を認め、自身の名前とミレーヌ・キザキとガムリン・キザキの娘である事を認めた。
それを聞いたカナメはサンダーチェッカーのアルテミス・キザキの妹であると分かりサインを強請る。
第2次ウィンダミア独立戦争後、ミラージュは従姉妹であるアルテミスの歌【イエロー◆ダイヤモンド】を紹介した。
それを聞いたカナメはアルテミスのファンになった。
そしてライバル視をした。

ミラージュもアメリアと同じくカナメにサインを求められた。
無論、ミラージュも困惑する。
その後、ミラージュは別の惑星へ移動になり無くなってしまったが・・・・・・

このやり取りを通してアメリアはカナメがワルキューレのメンバーである事を思い出した。
段々と話していくうちに親しみを感じるようになり二人の関係は友人に近い状態になる。
そんな中で・・・・・

アメリア「そう言えば、ミラージュの奴元気にしてますか?」

カナメ「元気にしているわ、でも別の惑星へ移動になってしまったけど。」

アメリア「そうなんだ・・・・・・元気にしているんだ・・・・」

アメリアはカナメにミラージュの様子を聞く。
それを聞いたカナメはアメリアは親戚思いな性格なんだなと思った。

カナメ「まぁどんどん調子が出てかなり活躍しているそうよ、今では小隊長。」

アメリア「出世しているんだね、案外引っ込み思案の堅物娘であったけど。」

カナメ「まぁいろいろとあってどんどん柔らかくなってきたけど。」

ミラージュの出世の話を聞いているとアメリアは自分の事のように喜んだ。
アメリアは家族想いであるため、ミラージュや他の親戚がいい事があると自分の事のように嬉しい。
それがアメリアであった。

カナメ「少しいい?」

アメリア「はい?」

カナメ「さっきデバイスに届いたけど、あなたは遠い惑星から来たのね。」

アメリア「えぇある任務のためです。」

カナメ「その任務って何?新統合軍は何をする気?」

アメリア「それは言えない、まぁ第1次ウィンダミア独立戦争の胡散臭さはないから。」

カナメ「そう・・・・・・聞いてごめんね。」

アメリア「別にいいですよ、民間人の質問に答えるのは軍人の役目ですから。」

カナメはアメリアに遠い惑星から来た目的を聞く。
それにアメリアは任務のためと言うが、カナメは何の目的と続けて聞いた。
アメリアは第1次ウィンダミア独立戦争時の胡散臭さがないと聞く。
聞いたカナメは顔を柔らかくして感謝と同時に謝る。

アメリアも気にしてないらしく、別に大丈夫だと言う。

しかし

アメリアがここに来たのはある人物を追っていたからである。
そのある人物とは・・・・・・・・
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マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 後進指導・・・・歌声を失ったカナメ

2017-10-09 23:07:50 | マクロス各種作品派生外伝
                 【西暦2072年メルドレス星系惑星ランケス】
超長距離移民船団マクロス10が入植した惑星である。
その後、惑星ランケスを中心に発展。
近距離移民船団を次々に出して、居住可能な惑星に移民し在プロトカルチャー国家と国交を結ぶなどと発展していた。
惑星ウィンダミアの件もあったが、この星系での統合軍はいい軍人達が多く。
関係は比較的に良く、問題はなかった。

しかし

「我々は新統合政府から独立するのだ!」

「今こそ立ちあがれ!決起の時だ!」

新統合政府に不満を持つ少数勢力が独立などを訴えるようになり。
辺境の惑星などを中心に紛争が勃発、民間人を無差別に殺傷するテロ行為も起こるようになる。
この惑星ランケスも無関係とは言い難く、反統合ゲリラの襲撃が稀にあり統合軍による戒厳令がしかれる事になる。

そんな中・・・・・・・・・・

                        【ケイオス.ランケス支部】
ウィンダミア独立戦争に深く関与した民間組織ケイオス。
このメルドレス星系にもケイオスの支部が置かれており、戦術音楽ユニット.ヴァルハラが置かれていた。
そのヴァルハラを指導するメガネをかけた女性がいた。

カナメ「レッスンはここまで、お疲れ様でした。」

カナメ・バッカニア、第2次ウィンダミア独立戦争時に惑星ラグナのケイオス支部に所属し。
ワルキューレのメンバーとして戦争を生き抜いた女性である。
そして今はプロデューサーをしている。

なんで今プロデューサーをしているのかそれには訳があった。

カナメ「かっ・・・・くぅぅぅぅ・・・・・」

今から数か月前、突然激しい苦しみをカナメを襲った。
喉が痛い・・・・・一体何がどうなったのかカナメには分からなかった。
翌日、医師の診断を受ける。
その診断結果は、カナメに取って残酷な物であった。

「X型声損壊症です。」

カナメ「それはどんな病気ですか?」

「長時間上手く歌う事ができない病です、治療が難しく・・・・今後長時間歌うと声が出にくくなり最悪の場合声が出にくくなります。」

カナメ「そんな・・・・・・・・・・・」

X型声損壊症・・・・・・・・
2054年に初めて確認された病であり、治療法が確立してない不治の病である。
このまま歌い続ければ声が出にくくなり、最悪の場合声が出にくくなる。
歌手であるカナメにとって屈辱であり、危機的な病である。

「どうしますか?」

カナメ「私は・・・・・・・当分、安静します。」

「安静ね・・・・・・・治る保証はないんだぞ。」

カナメ「分かっています。」

選んだ道は安静にし様子を見る事である。
されどそれでも治る保証はない、なんたって治療法が確立していないのだから。
医者はカナメの決断に困惑するが、カナメの決意は変わらない・・・・・・

「分かった、それを許可をしよう。しかし、どうなっても自己責任であるが。いつでも私などの医療機関を頼りなさい。」

カナメ「はいありがとうございます。」

意思の強いカナメに根負けしたのか、医者は安静にし様子を見る事を認める。
自己責任であるが、何かあった時はサポートしてくれるらしい。
カナメはそれを聞いて医者にお礼を言う。

それからカナメは歌手を休業し惑星ランケス支部の戦術音楽ユニットヴァルハラのプロデューサーになった。
新しく出来た戦術音楽ユニットであったが、メンバーもどれもいい娘ばかりである。
見込みのある後輩達、カナメはそれを見ていて心が休まっている。

そんなある日。

                ビィィィィィィィィィィィィィン

カナメ「VF-31X+カイロス改の編隊、マークからして新統合軍の機体ね。統合軍のVFの配備はかなり進んでいるようね。」

カナメの頭上に1機のVF-31が上空を通り過ぎる。
このVF-31の名称はVF-31X+カイロス改、カイロスの改修タイプである。
地球本国軍などに主に配備されているバルキリーであり、中々お目にかかる機会の少ないレアなバルキリーだ。
その周辺に一般タイプの緑色の統合軍仕様のVF-31Aカイロスが随伴していた。
それに乗っていたのは・・・・・・・・

アメリア「ここがメルドレス星系主星の惑星ランケスね、下がケイオス.ランケス支部か・・・・・綺麗なところだわ。」
新統合宇宙軍.アメリア・キザキ中尉

ミレーヌ・フレア・ジーナスとガムリン木崎の間に生まれた娘アメリア・キザキ中尉であった。
本来の彼女の所属先は超長距離移民船団マクロス14が入植した惑星ファリオンと言う惑星であった。
が・・・・・・・なぜかカナメのいる惑星ランケスにいる一体どんな理由があって来たのだろうか?
それはアメリアは知っているだろうが・・・・・・・カナメは知らない・・・・・・・・

メネ「チーフ・カナメさん、何をしているんですか?」
戦術音楽ユニットヴァルハラメンバー.メネ・エスターロン

カナメ「ん?ちょっとね、休憩時間に空を見ていたのよ。死んでしまったメッサー君が帰ってくる気がしてね。」

ナナ「へぇ鬼のカナメも恋が・・・」
戦術音楽ユニットヴァルハラメンバー.ナナ・ラッケラス

カナメ「へぇ私に恋が無縁だとでも?」

ナナ「と.とんでもね~ぜ。」

ヴァルハラのメンバーであるメネとナナがカナメの元へ訪れる。
カナメが一番信頼し見込みのあるメンバーである。
彼女らと仲良しであり、カナメはラグナで別れたワルキューレメンバーとの寂しさを和らいでいた。
離れてかなり経つけど、辛い事を感じた事がなかった。
声を損壊した事も何もかも・・・・・・・
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マクロス⊿外伝カナメ2072の夢 プロローグ

2017-10-06 16:46:27 | マクロス各種作品派生外伝
西暦2072年。
私、カナメ・バッカニアは惑星ラグナを離れ別の所で後進を育てています。
メッサー君に悪いけど、私の歌としての活動はここまで。

後は後輩に譲ろうかなぁ~と思っています。
正直、私声が出にくくなった・・・・
喉を壊したみたい・・・・・・・

その結果年齢も事もあり後輩に譲ってワルキューレを引退しました。
ケイオス上層部の要請によって超長距離移民船団マクロス10が入植したメルドレス星系の惑星ランケス支部で音楽ユニットヴァルハラの教官をしています・・・・・

別の星系で戦っているミラージュが聞いたら驚くかな・・・・・・・・・・・・・・

あれから4年、第2次ウィンダミア独立戦争は終わったけど。
統合軍のウィンダミアに対する次元兵器の投下で、反政府運動が過激化したらしい。
ウィンダミアとの戦争は終わっているけど、地球人の事を許せない人がいて今も戦い続けるウィンダミア人がいるらしい・・

人類って悲しいわね・・・・・・・・
どうしても戦争を終わらすことができないなんて・・・・・・・

でもここで挫けるわけにはいかない、メッサー君との約束のためにも・・・・・・・
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン  最終話 千代新たなる戦場へ!

2017-10-06 16:40:47 | マクロス各種作品派生外伝
望月千代。
日本国長野県出身、清和天皇の末裔である望月家の出身である。
統合戦争時に反統合同盟による無差別爆撃、長野空襲で祖父母と両親を失う。
その後15歳で地球統合軍士官学校横須賀校に入学。
2009年2月、南アタリア島にてマクロスの進宙式に参加するが・・・
マクロスのブービートラップによりゼントラーディ軍との戦闘が開始、マクロスのフォールドに巻き込まれ1年近く程地球への帰還の旅を行う。
そして・・・・

                             ビィィィィィィィ

望月千代「はぁ・・・・・」

千代は自室で上半身タンクトップ姿のままでパソコンで自分のプロフィールを纏めたり、資料をそれぞれのファイルに纏めるなどの作業をしていた。
第78補給基地に向かった時の戦闘の様子や、戦死した仲間の詳細などいろいろと・・・・・・・・・
机に置いてあるダージリンと言うインド東北・ヒマラヤ山脈の麓に位置するダージリン地方で生産される紅茶を飲んでいた。
この種類は紅茶のシャンパンと言われており、セイロンのウバ、中国のキーマンと並び世界三大銘茶と言われている。
ゼントラーディ軍に砲撃された今となっては生産地帯が砲撃で壊滅し貴重な物となっており。
戦後の価値では1パックだけで戦車1両は造れると言われている。

望月初芽「千代姉さん、あっダージリン飲んでいる!それにファーストフラッシュ!」

望月千代「えっ・・・・・・」

望月初芽「ダージリンは今では戦車1両作れる値段よ!T-72のようなバーゲン戦車ではなく、今の最新鋭戦車の値段で!」

望月千代「いいじゃない、私が大切に取って保管していた物だから!」

望月初芽「いいって戦車1両作れる紅茶を惜しみなく飲んで!山猿!マウンテンモンキー!!」

望月千代「い.言ったわね!!」

初芽が突然現れて千代がダージリンを飲んでいる事を批難する。
なんたって1パック、戦車を造れる程の値段であるから・・・・それだけならいいのだが・・・・
興奮しているのか山猿とかマウンテンモンキーとかと罵声する。
その罵声に千代も起こり取っ組み合いになった。

その後、数分ぐらい格闘戦した後・・・・・・・・・・・

望月初芽「本当に姉さんは酷いね。」

望月千代「最初に仕掛けたのは初芽・・・・・・・・あんたでしょ!」

望月初芽「いいえ最初に姉さんが戦車1両分造れるダージリンを飲んだからでしょ!!」

疲れ果ててしまい、その場でベッドや壁に寄りかかってしまう。
かなりやりあったが、物の損害が少ないなどかなり考えて格闘戦をしており無駄のない動きをした事が分かる。
なんたって豪族望月の家だが、忍術の心得はある。
その遺伝子を引き継いでいるのでこのような事が出来たらしいと・・・・・・

エマ「望月千代軍曹。」

望月千代「グレンジャー中尉、何かあったのですか?」

エマ「ちょっといいかしら?」

二人が寝そべっている所にエマがやってくる。
突然やってきたエマに千代は慌てて立ち上がって制服の上着を着て敬礼する。
そんな姿を見たエマは気にしてないらしく普通に接しちょっと来てくれないかと言う。
一体なんだろうかと思っていた千代はおとなしくついていく。

廊下に出た千代は、腕を組んでるエマから

エマ「突然なんですけど、今からエルメンドルフ空軍基地のアニタ・ジュリアさんと接触してもらえないでしょうか?」

と接触してくれないかと頼まれる。
千代は突然なんだと思ったが、エマの手には復元結果と相手の目的を予測した物が入ったファイルを渡される。
厳重そうなファイルであり、機密そうな物が入っていると悟り・・・・・・・・

望月千代「この重要物をアニタ・ジュリア少尉に渡せばいいのですね?」

エマ「あぁ少尉と言ってないのに少尉と分かるなんて、洞察力いいわね。」

望月千代「よく言われます。」

千代は了承した合図をエマに伝え、エマは千代が少尉と言った事から洞察力はいいと悟った。
もっともエマが渡した物は何か重要な何かがあり、今後を左右した物だと触れただけで分かった・・・・
アニタが少尉って言うのは・・・・・・・・適当だけど・・・・・・・・

エマ「再度言うけど・・・・・今日離陸するエルメンドルフ空軍基地行きの輸送機に乗ってね。これはこれからの歴史にとって重要な物が入っているから。」

望月千代「分かりました、必ずや届けて見せます。」

エマ「頼んだわよ。」

エマから最終確認を受けた後、千代は敬礼して必ず任務達成すると約束し。
敬礼の後エマと握手し自分の部屋に戻る。
きちんと制帽を被った上で身だしなみを整えるためである。

望月初芽「姉さん何処へ行くの?」

望月千代「エルメンドルフ空軍基地よ。」

望月初芽「アンカレッジにある唯一生き残った空軍基地なんのために?」

望月千代「さぁね、でも重要な任務があるからと言っておく。」

さっそく自室に戻ると初芽に聞かれる。
心配されるかと思ったが・・・

望月初芽「姉さんの事だから生きて帰ってくるでしょ、頑張ってきてね。」

望月千代「以前は死ぬんじゃないのに心配したんだけど、見捨てた?」

望月初芽「まさか、姉さんが戦場で死ぬような女兵士じゃないのは知っているわ。何度も生きて帰ってきたんだし、今回もきっと生きて帰ってくると思うわ。」

望月千代「例えるならば?」

望月初芽「戦車に惹かれてもデストロイドに踏みつぶされてしもしなない女。」

望月千代「私は人間外か!!」

初芽曰く、千代が簡単に死ぬような女とは思ってないらしく。
生きて帰ってくるのが当然だと思っていた。
身だしなみを整え終えると、千代は滑走路へ向かう。

それに初芽がついて行く。
姉が何処か遠くに行くときはこうして副官であるかのようについて行くようにしていた。
やはり内心は心配なんだ。
兄はともかく喧嘩するほど仲のいい姉が何処かで死ぬのはかなりの恐怖を感じる・・・・・

むしろさっきまで喋っていた相手が翌日いや1時間後に死んでいて二度と喋れない事を・・・・・

望月千代「そろそろ離陸だけど・・・・」

望月初芽「うん。」

望月千代「まぁ分かっているわね。」

望月初芽「言わなくてもいいよ、姉さんはもう正規軍人だし硝煙漂う世界の戦士・・・・・・・行ってらっしゃい千代姉さん。」

望月千代「・・・・・・ふっ・・・・行ってきます。初芽・・・・」

輸送機まで近づくと、上記のやり取りをする・・・・
心配しているわけじゃない、初芽は重大な任務を帯びてエルメンドルフ空軍基地へ旅立つ姉千代を応援したいだけ。
家族として同僚として、同じ死を覚悟し時に相手の命を奪う事とそれに伴う罪悪感を背負う仲間として・・・・

「もうそろそろ離陸するぞ!搭乗予定者は早く搭乗してくれ!」

望月千代「いけない・・・・・・初芽・・・・・・Goodbye and see you again」

望月初芽「またね姉さん。再び会いましょう、家族いや同じ覚悟を持つ仲間として!」

千代は輸送機に搭乗、そして乗せた輸送機は夕日の美しい時にエルメンドルフ空軍基地へ旅立った。
重大な使命を帯びて、千代は空へと旅立ち・・・・・・・そして本当の戦士になる第一歩として・・・・・・・・・・
新たなる戦場へ向けて!!

                      【某所】

この場所には大勢の武装した人物が多数いた。
まるで異様な雰囲気を持つ人物ばかりである、そこには一部統合軍の士官と武装組織のリーダーらしき人物がいる。

「矢吹大佐の暗殺失敗したのは残念だな。」

「無論です、せめてあの男だけを始末したかったです。」

「しょうがない、あの男は最初から一筋縄で倒す事はできん。」

この統合軍士官は元反統合同盟の構成員であった人物で矢吹を暗殺しようとした一派の一人であった。
その士官は反統合系ゲリラ組織のリーダーに矢吹暗殺失敗を伝えた。

「まぁいい、次のプランを発動する。オペレーション・ピースブレイクダウン。」

「ピースブレイクダウン?」

「そうだ平和をぶち壊し地球の運命を地の底へ落とす計画だ・・・・・」

「平和をぶち怖し地球の運命を地の底へ落とす計画か・・・・・・・面白い・・・」

「結構日は終戦協定を結ぶ前日から当日にかけて実行する。第1目標はブルーノ・J・グローバル臨時大統領ら両軍指導者だ!」

オペレーション・ピースブレイクダウンの発動・・・・・・
終戦協定をぶち怖し地球統合軍とゼントラーディ軍の戦争を泥沼化し地球人類滅亡を計画する作戦。
月面は残るだろうが、人類のこの先を真っ暗にする・・・・・・・・

それがこの作戦の真意であった。
千代はこの作戦と陰謀に関与して行く事になる。

正規の戦争じゃないブラックオプス(黒い軍事行動)を・・・・・・・・・

【!!アテンション!!】
西暦2010年3月29日。
第1次星間大戦は終わりの時を迎えようとしていた。
人口の9割を失った地球統合軍と帰るべき場所を失ったゼントラーディ軍の将兵達の疲弊は限界に達した。
僅かでもいい、平和な時を得たい国民達の要望もありようやく終戦協定を結ぶ事になった。
終戦協定の発表に多くの人々は歓喜し喜びあった・・・

しかし

終戦を望まない者、地球統合政府主導の歴史に失望し人類滅亡を望む者がいた。
作戦名オペレーション・ピースブレイクダウン・・・・

これが彼らの作戦であった。

望月千代は武田信一郎.キム・チェヨンらの仲間と新たなる仲間を迎えてこの陰謀に立ち向かう。

マクロス外伝終戦に抗いし者たち

12月20日、短期連載スタート!!

千代らの作戦の合否は僅かな平和か暗い人類の将来か?
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン  第29話 昇進とモーアとキチョウ

2017-10-05 21:52:16 | マクロス各種作品派生外伝
そして数日が経った。
千代とチェヨンそして信一郎など特別通信隊は上層部に呼ばれていた。
呼ばれた理由は昇進した事を伝える事と、統合軍チタニウム章を受賞するためだ。
正直千代は乗り気ではなかった。

半数以上が死んだのに、護衛もつけてくれなかったのに・・・・・・・・・
今更英雄(ヒーロー)扱いとは都合が良すぎる。
千代は軍上層部の態度に怒りを感じる。

統合軍チタニウム章は名誉と言えど、誇れる者じゃない。
これは半数以上の仲間の血の塊だ!
名誉とは思わず、死んだ仲間の死の証として受け取る・・・・
千代はそう思っていた。

望月千代「アンジェリーさんはパープルハート章(名誉負傷章、名誉戦傷章、名誉戦死傷章などの意味)も受賞ね。」

アンジェリー「うん、まぁね。片目はしょうがないけど。勲章なんてもらいたくなかったわ。」

片目を負傷し失明したアンジェリーがいた。
統合軍チタニウム章と負傷したことによるパープルハート章の二つを受賞するためである。
アンジェリーも正直、もらいたくはないと思っている。
なんたって自分以外の乗っていた人間は死んだのだから・・・・

望月千代「まぁ一応軍人としての役目だからね。」

アンジェリー「うん。」

千代は必要なくても軍人としての役目を果たすようにアンジェリーに伝えられる。
その後、士官学校が無くなった事もあり千代.チェヨン.信一郎やこの場にいない同期はその場で卒業。
それぞれ階級が上がった。

望月千代
◆伍長⇒軍曹

キム・チェヨン
◆伍長⇒軍曹

武田信一郎
◆軍曹⇒曹長

一方、ゼントラーディ軍から追放処分をくらい地球統合軍の軍人いや事実上の居候になったモーアはSDF-1マクロスの図書館を訪れていた。
やる事がないため地球の軍人たちの考え方を知るべく本を読み漁っていた。
地球の言語は驚くスピードで取得していき、普通に地球の本を数冊読んだりノートで書きたいことがかけるなどと。
周りにいた地球統合軍の軍人たちを驚かせていた。

今モーアが読んでいるのはためになる軍人の名言という士官学校の教科書になる名言集であった。
(後年ラウラ・ベルタリアも読み漁っていた。)

◆カール・フォン・クラウゼヴィッツ(プロイセン軍将校)
恐怖感を持つ人間は、善いことよりも悪いことを信じやすく、悪いことは誇大に考えやすい
武器を使用するのを厭う者はそれを厭わぬ者によって必ず征服される

◆ドワイト・アイゼンハワー(米陸軍軍人・アメリカ大統領)
指揮官はまず楽観的であることが重要である。指揮に自信と情熱と楽観の匂いがなければ、勝利はおぼつかない。

◆エルヴィン・ロンメル(ドイツ国防軍)
怪しいところは、弾丸をぶちこめ。

◆山本五十六(大日本帝国海軍連合艦隊司令長官)
百年兵を養うは、ただ平和を守るためである

◆ハンニバル・バルカ(カルタゴ将軍)
視点を変えれば不可能が可能になる

モーア「へぇマイクローンの指揮官はこんなことを考えるのか・・・面白い。」

数々の地球の軍人たちの名言にモーアの目はキラキラさせ心臓はドキドキさせる。
ゼントラーディ軍軍人でこのような発言をする人がいないだろう、流石地球人がプロトカルチャーと言われるだけある。
モーアは凄く目をキラキラさせながら、名言などをまとめた本を読み続ける。

「ちょっと同席していい?」

モーア「同席?勿論いい・・・・おわっ!?」

ずっと本を読んでいたモーアに誰かが同席していいかと言ってきた。
モーアは別に構わないと言っていたが、いざその人を見ると驚愕し椅子から転げ落ちてしまう。
かなり大きく騒いだのか・・・・・・・

「ちょっと姐さん静かにしろよ!」

「他人の迷惑を考えろよ、まったく。」

モーア「申し訳ございません。」

と周りにうるさいと言われたのでモーアは全力で謝ったその人物の正体とは・・・・

キチョウ「驚いてしまったか・・・・」

モーア「驚きますよ、なんで捕虜であるあなたがここにいるのですか?」

キチョウ「それはね・・・・・・・・・・戦後、統合軍に入る約束をしたから解放されました。」

モーア「解放されたっておいおい。」

その人物の正体はキチョウであった。
モーアだったらこける程驚かないが、つい最近殺し合った相手とこうして同じ場にいる事がイレギュラーであり。
捕虜が平然として出歩く事態おかしい、戦後統合軍に入る約束して解放とか・・・・
統合軍は甘すぎだろとモーアは全力で思った。

モーア「それはさておき、私に何のよう?」

キチョウ「そうだね、なんと言うか・・・・・・・・」

モーア「なんと言うか・・・?」

モーアはキチョウが自分に何のようか質問する。
もっとも態々自分の所へ来たのは再戦しようといいに来たのだろう。
だけど今日の所は都合が悪い。
問題でも起こしたら今度は統合軍から追放され野垂れ死にする心配が出てくる。
いや下手したらティレノール記録参謀に踏み潰されて殺されてしまう・・・・
そう思っていたが・・・・・

キチョウ「特にない!!

モーア「げふぅ!!」

特に何もなかった。
それに思わず机に思いっきり頭を落としてしまう。

「またあの姉ちゃんかよ!」

「今度やったら警務隊に突き出すぞ!」

モーア「もうしません、ごめんなさい!!」

再度うるさかったので謝罪する羽目になる・・・・・・・・
モーアは謝罪する横目に、キチョウを・・・・・
いろいんな意味で疫病神と睨んだ・・・・・・

こんなに変な性格になるとはモーアも思っていなかった・・・・・・・・
しかし・・・・・・・・

キチョウ「そう言えばあなたの上官ラプラミズ司令が行方不明ですが・・・・・」

モーア「確かに事実・・・・・・・・・・・・カムジンまでもが行方不明になった・・・・・突然なんだ・・・・」

キチョウ「当然ね・・・・・・・・警告をしたまでです。」

モーア「警告・・・・・・・・・何を・・・・・・・・・?」

キチョウ「将来、大きな障害が起こるってね・・・・・」

モーア「ラック・・・・・・・・!?」

突然、ラプラミズの話をキチョウが仕出す・・・・・・・・
モーアはそれに合わせカムジンまでもが行方不明になったと言うが、キチョウは更に笑い・・・・
警告だと言って、将来大きな障害が起こると言う・・・・・・

モーア「大きな障害って?」

キチョウ「さぁそこまで分からないわ・・・・・・・・・でも・・・・・近いうちに戦闘は再開される。」

モーア「戦闘が・・・・・・・・・・」

キチョウ「私はここで失礼する・・・・・・もう少しマイクローンのカールチューン(文化)が知りたいのでな。」

と意味深い言葉を言ってキチョウは去ってしまう。
その姿にモーアはただ黙って見ているしかなかった。

キチョウの言うとおり、数カ月後アゾニア軍団や翌年に自動衛星奪取作戦。
戦闘が出来ない事で不満が溜まったゼントラーディ人による暴動・・・・・・・・

そして2年後、第1次マクロスシティ攻防戦と言う事件をきっかけに・・・
永遠に終わる事のない戦争第2次星間大戦が勃発する事になるのである・・・・・・・
その戦いにモ-アは長きに渡り従事する事になるのだが、別の話に続く・・・・
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン  第28話 千代とモーア 後編

2017-10-05 13:30:03 | マクロス各種作品派生外伝
千代は自分たちを助けようとしたゼントラーディ人モーアに初めて会った。
顔は以前ヘルメットを取った時に見ているが、こうして直に会ったのは今回が初である。
案外いい声しており、雰囲気は大人っぽいが若干子供臭い部分を感じる事ができる。
これがゼントラーディ人か・・・・・・と・・・・・・

あとまず最初にやる事がある。
千代は口を開き・・・・

望月千代「少し聞きたいんだけどいい?」

モーア「聞きたい事?それは何?」

望月千代「あなたはなんで私たちを助けようと思ったのか教えてくれない?」

モーア「助けた事?」

モーアに質問する、なぜ私達を助けようとしたのかと・・・・・
千代が一番気になっている事であった。
それを質問されたモーアはふっと笑い・・・・・

モーア「助けたも何も私はあなたたちに興味を持ったからよ。」

望月千代「私たちに興味を持った?」

モーア「そう興味を持った、あなたたちの関係に興味を持ってね。助けたいと思ったのよ。」

千代の質問に対し興味を持っていたから守ったと答えた。
その答えに千代は不思議そうにモーアの顔を見る?
興味を持った、一体私たちの何に興味を持ったのかと・・・千代の頭は混乱する。
ここで第2の質問をモーアに聞いてみようと思った。

望月千代「興味を持ったって私たちの何処に興味を持ったの?」

第2の質問、自分たちの何処に興味を持ったのか?
まずここを聞かなければならない、そこを聞かなければモーアの素の感情が分からない。
この質問をされたモーアであるが、一瞬驚いた表情以外変わらず笑顔のままで・・・

モーア「あなた達の交流関係よ。」

望月千代「私たちの交流関係?なんでそこに?」

モーア「男と女の関係と、マイクローン独自の交流関係と私たちゼントラーディ人の共通点を知りたかった事かな・・・」

望月千代「その理由で?本当に?」

モーア「本当だよ、単に好奇心って奴だよ。」

男と女の関係.マイクローン独自の交流関係.モーア達ゼントラーディ人との交流関係との共通点などの3つ。
それがモーアが千代達を助けた理由の一つであった。
それに対し・・・・・・・

望月千代「あなたって・・・・本当に変わった娘ね。」

モーア「よく言われますよ。」

千代はモーアの事を変わった娘だと評した。
それに対しよく言われるとモーアはそう発言した。
しかし、なんか妙な事があるような。

望月千代「でもあなたは巨人だったでしょ、なんで今私たちと同じサイズになったのよ?ミリア准尉曰くマイクローン化?」

モーア「千代さん、あなた質問多いわね・・・いいわ答える。」

妙な事とはモーアが巨人サイズではなく地球人と同じサイズになっている事である。
ついこの前までは巨人サイズであったが、今会っているモーアは自分たちと同じサイズである。
それにミリアがマイクローン化して同じサイズになっているからモーアもマイクローン化したと思われる。
その事にモーアはジト目になりながら・・・・・

モーア「実はね千代達を助けるために追放されたんだ、ゼントラーディ軍に・・・・そんでマイクローン化したわけ。」

望月千代「追放?」

モーア「でも時期には解散し統合軍に編入されるけどね、一応軍曹と言う階級をもらって地球統合軍の軍人としているんだ。実質居候に近いような物。」

自身がゼントラーディ軍から追放された事を千代に伝える。
もっともラプラミズ艦隊は戦争終結後に解散する予定であるが、追放と言っても謹慎処分に近いような物であった。
ミリアの計らいにより地球統合軍軍人の軍曹として今勤務しているのだが、実質居候のようなもんであった。
その事を聞いた千代は驚く・・・・・・・・

これほどの腕前の人間が追放されるとは・・・・

モーア「別に気にしないでね、謹慎処分のようなものだから。特に私は気にしてないし。」

望月千代「そう・・・・そうなの・・・・・」

モーア「いずれは千代と同胞になるんだし、気にしてないよ。大丈夫だって。」

驚いた千代にモーアは笑顔で大丈夫だと伝えた。
もっともモーアはどんな逆境に耐えられる精神を持っている。
いずれ再建される地球統合軍にも入隊する予定だし、二度と命令違反を犯すような真似はしないと決意している。
それがモーア・カリダムと言う女であった。

望月千代「大丈夫って・・・・本当に?」

モーア「本当に本当だよ、私の誇りはゼントラーディ軍人としての誇り。今後持つ誇りは地球の軍隊としての誇り、それを持っているから私は大丈夫なんだって。冷静な判断が取れなくなったらその時点で軍人は終わりだよ。」

望月千代「それもそうね、確かにそれは正しいわね。」

千代はモーアの事を本当に大丈夫かと言うと、モーアは変わらぬ笑顔でこう答えた。
二つの軍人としての誇り・・・・・・・・そして冷静な判断を取って行動するそれがモーアのポリシー。
誰も嫌いになるような人間がいないと言う程のモーアの笑顔に千代も笑う・・・・

望月千代「モーア・カリダム軍曹だっけ?」

モーア「モーアでいいよ、あなたは千代そうでしょ?」

望月千代「うん千代だよ、あなたと友達になれない?」

モーア「友達?それは・・・・」

望月千代「戦友と同じ意味合いかな?」

モーア「戦友か・・・・・・・」

千代はモーアと友達になれないか質問する。
友達の意味を知らないモーアは首をかしげるが、千代は友達とは戦友と同じ意味だと教える。
それを聞いたモーアは・・・・

モーア「別にいいよ、何処かで生きていると思えるメフィアとエリアーノに紹介したいな。よろしくね千代。」

望月千代「こちらこそよろしくね、モーア。」

千代とモーアは握手する。
これ以降、千代とモーアは固い友情で結ばれる事になる。
モーアが結婚し星村絵里と改姓改名した後も交流は続いたと言う。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン  第27話 千代とモーア 前編

2017-10-04 23:05:16 | マクロス各種作品派生外伝
マイクローン化したモーアは地球統合軍の女性用制服を着るとある人物を探して歩き出す。
ある人物とはあの時見たマイクローンつまり千代の事である。
マイクローン用の翻訳機を使い、千代達と会話したいと思っていた。
その矢先

袁菊蘭「そこのあなた!止まりなさい!!」

モーア「うっ・・・・」

袁菊蘭「そうあなたよ、止まれ!止まりなさい!!」

後ろから袁菊蘭がM5カービン銃を構え止まるようにいた。
以前よりもクールさがなくなり、明るくなった。
余裕が取れたためである、緊張感があると彼女はクールで冷静な性格になる。
つまりニ重に人格があるのではないかと思えるかのような感じである。

モーア「あわわわわ私はスパイじゃありません。」

袁菊蘭「スパイじゃなくてもチェック、両手を頭の裏にして・・・・・」

モーア「私はスパイじゃないのに・・・・」

モーアは菊蘭に信用されず、両手を頭の裏に置き拘束される。
菊蘭はM5カービン銃をモーアに向け続ける。
銃を向けられているのでモーアもどのように動けばいいか分からない。

袁菊蘭「さぁ顔を向けて・・・・」

モーア「うぅぅぅ・・・」

袁菊蘭「あなたはあの時の!?」

モーア「えっ・・・?」

袁菊蘭「これは失礼しました、知っていたら・・・・・申し訳ございません。」

菊蘭がモーアの顔を見ると驚愕する。
あの時見たメルトランのままであったから・・・直ぐ様、拘束を解きモーアを解放した。

モーア「いいんですか?」

袁菊蘭「いいです、命の恩人ですので・・・・」

モーア「はぁ・・・」

なんとも言えない感じになる。
菊蘭はなんとも言えない笑顔でモーアを解放したので、不信が残る。
一体何がしたかったのか理解不能・・・・・・・・

そんな感じでモーアは千代達を探す。

その千代達は・・・・・・・・

チェヨン「凄い凄い合成肉とは言えステーキが出るなんて。」

望月千代「軍優先に出されているみたいよ栄養を大量に取ってくれと言う関係でね。」

チェヨン「そうなのか・・・・いや軍人は死にに行ったり相手の命取るものだと思ったけど・・・得する事あるのね~」

望月千代「そんなもんよ、警察も治安維持で私達より豪華じゃないけどいい物を食べられるそうよ。なんたって国家公務員だし。」

別件のため不在を除き千代とチェヨンと共に食堂でステーキを食べていた。
合成肉の牛肉のステーキとコーンスープにブドウジュースの構成、デザートにブドウ数個があった。
だけど味と食感は本物と変わらないためかなり美味しい、チェヨンはニコニコしながら食べており。
千代も美味しいと感じる言う程であった。

チェヨン「で千代はこの噂を知っている?」

望月千代「噂?」

チェヨン「早瀬大尉が欧州方面にF-22ラプターを偵察に出した時怪電波をキャッチしたんですって。」

望月千代「怪電波?それがどうしたの?」

チェヨン「なんだ知らないの?噂では反統合同盟がマクロスを強襲するって言う話よ。今多くの兵士の間では噂になっているのよ。」

望月千代「へ~」

チェヨンが国する噂、ラプターが偵察に出した時にキャッチした怪電波の事である。
この話は事実であり、未沙やエマそしてエルメンドルフ基地のアニタが必死になって対策を練っている。
その話の一部が漏れ兵士の間で噂になりいろいろと解釈され推測する者があらわれた。
この噂話を聞いたチェヨンもその一人であった。

チェヨン「案外興味ないんだね。」

望月千代「まぁね。」

だけど千代はそのような話には興味なかった。
信憑性のない噂話は鵜呑みに信じるような性格ではなかったからである。
ただ・・・・・・・・無視する事はできない何か気になる事があったらそこだけを取っていると・・・・・

千代はその後もチェヨンと仕事と恋などの話を進めながら食事を続ける。
今後どうするかも含めながら。

食事を終えると・・・・・・・

チェヨン「私はセヨンとミジン.アリッサと業務あるから失礼するけど、千代は?」

望月千代「私は特にないから自分の部屋に行く予定、夜勤大変そうね。」

チェヨン「しょうがないでしょ、配置転換だし。これさえ終われば48時間は休憩貰えるわ。じゃあね~千代~」

望月千代「じゃあねチェヨン。」

千代とチェヨンはそれぞれの目的に向けて分かれる。
今日のチェヨンの業務は歩哨である、つまり歩哨である。
歩哨は4人1個チームで動く。

一方の千代はとくに用事なし、休憩である。
そして明日は別の補給基地への撤退命令を伝える任務につかないといけない。
そんな重大な任務があった。

だが前回と違うのはキャッツアイに乗り命令書を届ける物であり。
護衛機がついてくると言うオプション付きであった。

望月千代「でも部屋に休憩すると言ってもなんだし、いろいろとチェックしないとね~」

休憩している間にもいろんなチェックとかありそうなので、ファイルを開いた。
そうしていると・・・・・・・・

モーア「お.お前は・・・・・・・・・・・・・・」

望月千代「あなたは・・・・あの時のゼントラーディ人?」

モーア「お前こそあの時のマイクローンなのか?」

千代はモーアと偶然ばったり会ってしまう。
あまりの突然の出来事に二人は固まってしまう・・・・・・・・

望月千代「あなたは誰何者なの?」

モーア「お前こそ誰なんだ?人の名を聞くにはそちらが最初にする事が礼儀だろう?無礼じゃないのか?」

望月千代「それもそうね、私の名前は望月千代.階級は伍長。」

モーア「私はモーア・カリダム3級空士長、モーア・カリダムだ!!」

固まってもしょうがないので千代はモーアに名を求めるが、最初に聞くのが礼儀だと言うので。
千代から名を名乗り、モーアも続いて名を名乗る。
直で千代とモーアが会うのはこれが初である。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン  第26話 モーアの処分

2017-10-04 17:40:12 | マクロス各種作品派生外伝
モーアは無断出撃した件でミリアとメール、そして行方不明になったラプラミズの代わりに最高指揮官になったティレノールがいた。
ミリアとメールはごく普通な顔をしているが、ティレノールは怒り顔である。
普段は冷静な顔をしているが、今回の件は地球統合軍側との信頼関係が関わってくる。
下手すれば信頼関係が崩れて地球統合軍とゼントラーディ軍正規部隊の両軍から攻撃を受ける可能性があった。

ティレノール「貴様と言う奴は!!命令もなしで出撃するとは貴様はマイクローン側と亀裂を作る気か!!」

モーア「そんなつもりはありません、決してそんなつもりはないです。」

ティレノール「そんなつもりも関係ない!!」

モーアは必死に釈明をするが、ティレノールの怒りは収まらない。
それもそのはずだ、ティレノールもラプラミズ艦隊の生き残りの兵士たちの命が関わっている。
だからそれを言い聞かせないといけない、ラプラミズ司令がいない今生き残りの女性兵士達を守るためにも鬼になる。
普段このように激怒するのは体力を必要とする・・・
だけど、我慢しモーアを叱らないといけない。

この行為は本来は処刑しなければいけない程の罪であった。
だがもう正規のゼントラーディ軍兵士じゃないので、処断するわけにはいかない。
こうやっていい聞かせて自分の罪を認識させるつもりである。

しかし・・・・・・・・・・・・・・

ミリア「ティレノール記録参謀閣下そのくらいでいいのでは?」

ティレノール「ミリアまで何を言っている?下手すれば我が艦隊の兵士の命が・・・・・・・・」

ミリア「散々言い聞かせればもういいだろう、モーアも馬鹿じゃない・・・いいでしょ。」

とミリアはティレノールにモーアを許すように進言する。
ティレノールは困惑した顔をするが、となりにいたメールも許すように進言した。
デワントンが戻ってきた時にどう言うか気になるが、二人もかなり優秀な兵士なので進言する事はできない。

ミリア「一度、マイクローン化しゼントラーディ軍から追放した方がいいのでは?」

メール「確かに・・・・・・・・ミリア1級空士長、世話します?いやミリア准尉殿。」

ミリア「まぁな・・・・・・・・戦争終結までだが・・・・・・・どうですティレノール記録参謀閣下?」

ティレノール「それは・・・・・・しょうがないですね、追放しマイクローン側に預けるとしますか・・・・・」

ミリアはモーアの処分はゼントラーディ軍から追放処分にしマイクローン側に預けたらどうかであった。
それにメールが同調しゼントラーディ軍追放を支持した。

ティレノール「ミリアも北米から南米経由から始まって世界各地訪問だな、手配はする・・・・いいなモーア・カリダム3級空士長・・・お前は追放とする・・・・・・・」

モーア「サ・エスケスタ」

この処分にモーアは了承する。
死ぬ事よりかはマシである、自分のやった行為は当然の事だから仕方がないと思っているので素直に従おうと決意していた。
マイクローンになったが故の苦しみを経験する事を含めて。

むしろあのマイクローンとも話しやすくなるし、マイクローンの兵器である可変戦闘機を弄る事が出来るので。
御褒美と言ってもよかった。
そしてモーアの処分に関する会合は終わりミリアはモーアの処分を終えるとメールと会話した。

ミリア「さて仕事が終わったな、私はマックスと佐枝子と共に世界各地に飛ぶ。」

メール「各地に散らばった部下と会う目的もあるんですね?」

ミリア「あぁ・・・・・私はマックスと結婚して裏切り者と言ってもいい事をした、まずは部下に謝らないとな。」

その話の内容とはミリアがマックスと三浦佐枝子と共に世界各地に訪問する事に関してである。
それと世界各地にいる部下に会って謝る事もあった。
ミリアはマイクローンスパイとして潜入しマックスと狙ったが、3度も負けて身を任せた。
そして次第にミリアはマックスを愛するようになり結婚し地球統合軍に入った。

だけど

それは部下からしたら裏切りと言ってもいい行為であった。
大半の部下は再会を喜んだが一部の部下からは裏切り者と歓迎されなかった。
それだけじゃない、他の部隊の面々からも批難される結果となった。

この場にいるメンバーは全員じゃないし他の地域に降りているかもしれない。
そしてそのメンバーといつか会って謝罪したいと思っていた。

世界各地に訪問したいと思っているのはそのためだ・・・・・・・・・
ミリアは部下から許してもらえるかどうか不安になり、いつもより弱弱しく感じる。

メール「デワントンが生きていたらミリア1級空士長を許すと思います。」

ミリア「そうか?」

メール「彼女はミリア隊の一番の忠臣ですから。」

不安がっているミリアにメールはデワントンの事を話した。
デワントンはミリア隊の中で真面目で忠義に厚い優しき女性である。
ミリアをマイクローンスパイとしてマクロスに送ったのも彼女である。
そんな彼女も南米方面軍司令部にてミリアと同じような事をしているとはミリア隊の面々も知らなかった。

ミリア「それもそうだな・・・・・」

メール「頑張ってください、ミリア1級空士長。」

メールはマイクローン化したミリアを見ながら笑顔で言う。
ミリアはいつも部下想いだし、信頼できる人物。
以前のような関係に戻ってもらいたい、メールはそう思っていた。

モーア「なんかマイクローンと同じ大きさか・・・・・」

「モーアさんですね、地球統合軍の女性用の軍服です。」

モーア「えぇとありがとう。」

モーアはゼントラーディ軍より追放されてマイクローン化し、一時的に地球統合軍軍人になった。
後に彼女は軍に再入隊するが、別の話である。
女性士官から上着とタイトスカートなどと地球統合軍一般女性兵士の制服一式を渡される。
初めて見る軍服であるが、モーアは何も抵抗もなくそのまま着る。

モーア「かなり下半身の後ろがきつい。」

モーアは軍服に着替えるとこのような感想を言う。
これがモーアの地球の服装の第1歩であった。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン  第25話 野戦テントの中で

2017-10-03 23:44:45 | マクロス各種作品派生外伝
森の家族が来ない、剣持がそう言うのであった。
家族との感動(1名非感動)の光景を一瞬にして崩れ去れるのには十分な事であった。
なんで森の家族が来ないのか、そんなに家族の仲が悪いのかと思った。

望月初芽「姉さん?」

望月千代「まさかだと思うけど・・・・・・・」

望月初芽「まさかって・・・・」

望月千代「勘当(親子の縁を切る)してきたんじゃ?」

そして千代の頭の中で思い込んだのが親子の縁を切るすなわち勘当・・・・・
そういえば森軍曹の父親はスケベだけどかなり厳しい性格のお父さんタイプな人である。
危険な任務につく息子を勘当しても不思議ではないと。
千代は当てもなく探しに行く。

チェヨン「ちょっと何処へ行くのよ!!」

望月千代「森さんを探しに行く・・・・・・って信一郎離して!セクハラ!!」

武田信一郎「馬鹿野郎!!当てもなく闇雲に探しに行くんじゃねぇ!!」

チェヨン「少しは落ち着いてよ!千代~」

闇雲に森を探しに行こうとする千代を信一郎とチェヨンが止めようとする。
その姿に剣持とその後から来た勝村とその家族らはドン引きしてしまう。

一方の森は・・・・・・

森四郎「まったくうちの家族の差し入れがパンか・・・・エイ食べるか?」

エイ「一つ頂きます。」

森四郎「軍医殿には見つかるなよ。」

エイと共に野戦病院にいた。
捕虜として連れてこられた時に足を負傷していたためマイクローン化し地球人と同じサイズになり野戦病院に入れられた。
この野戦病院には同様に負傷したマイクローン化したゼントラーディ人がいる。
重傷で体の一部を切断したゼントラーディ兵もいる。

森四郎「そう言えば退院したら捕虜になった上官に会うのか?」

エイ「勿論です、キチョウ1級空士長は私の上官ですし同じ部隊の隊ですので。」

森四郎「同じ部隊か・・・・・・あいつら元気にやっているかな~」

エイに捕虜になった自分の上官キチョウに会うのか質問すると、会うと言うらしい。
もっともエイにとっては現時点いる自分の仲間であり、もしかしたらキチョウ以外の仲間はいないかもしれない・・
そうエイは思っていた・・・・・・・

ナツ「エイ2級空士長でありますか・・・・お久しぶりです。」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊アリテール直衛艦隊.ナツ・キマナーダ3級空士長

エイ「ナツ・・・・ナツ3級空士長か・・・その足・・・・・」

ナツ「一応歩けますが、足を動かせる補強器がないと歩けなくなりました。」

そんな時部下一人であるナツと再会する事になる。
彼女もマイクローン化しこの野戦病院で治療を受けていた。
だけど見た姿は無残であった、戦闘による負傷で足が使えなくなっていた。
後に彼女は結婚する事になるのだが、足が使えない事で生涯苦しむ事になっていた。

それはさておきナツはエイに質問する。

ナツ「そのゼントランは誰ですか?」

エイ「えぇと・・・・」

森四郎「森です、よろしく頼むぜ。」

ナツ「よろしくと言うのかな、私はナツ・キマナーダ3級空士長です。」

その男は一体誰なのかと・・・・そう言われるとエイはなんて説明すればいいのかと思ったが。
森が率先してナツに自己紹介し握手する。
初めて男性に触れるのでナツは戸惑うがすぐに受け入れてくれた。

ナツ「あの~」

エイ「どうしたナツ・・・・・?」

ナツ「このゼントランを私にくれませんか?」

エイ「ぐっ・・・・・」

森と手を触れた事によりナツは気にってしまい、森をくれないかと強請る。
突然の強請りにエイは食べていたパンを喉に詰まらせかけてしまい、ケホケホと呼吸の調子を整える。

エイ「突然何を言っている貴様は!!」

ナツ「いいじゃないですか、なんかこの人と振れるといい気分になるんです。どうか・・・・・・」

エイ「それは勘弁して、私と戦った最高の戦士だから。と言うより譲る気はないぞ!シローは私のゼントランだ!」

ナツの森さんを下さい発言にエイは頑なに拒否をする。
エイは森と過ごして自然と今後も一緒にいたいと思い始めていた。
その森を部下に取られるわけにはいかないと・・・・そう思っていた。

森四郎「名前はナツさんだっけ。」

ナツ「はい。」

森四郎「申し訳ないけど、君の所に行けないな。」

ナツ「!?」

森四郎「俺はエイと戦場を共にしたんだ、馴染みは君よりエイの方が長い・・・申し訳ないけど諦めてくれるかな・・・」

ナツ「そうですか、無理を言って申し訳ございません。」

森はこの取り合いに勝負を解決すべく自分の気持ちをナツに伝える。
自分の心はエイと共にあると・・・そう言われたナツは若干涙を浮かべ・・・悲しむ。
これもしょうがないエイは上官、部下である自分がくださいと要求するのは無礼だから・・・・

エイ「ナツ.......」

ナツ「エイ2級空士長から大事な物を取るのは部下として無礼ですね。申し訳ございません。」

森四郎「別にいいって、こうして本心を述べてナツの心を傷付けたからな。謝るのはこっちさ。すまんな・・・」

ナツ「はい・・・・・・・・」

ナツは森とエイに無礼な事を働いた事を謝ると逆に森から謝られてしまう。

エイ「なんと言うか不思議な人・・・・・これがマイクローンいや森四郎と言う男か・・・・」

エイはその光景を見てますます森に惚れた。
このような人柄を持つ男はゼントラーディ軍時代にいなかったから・・・・
その時・・・・・・・・・・・・

勝村辰実「あぁぁ見つけたぞ!森軍曹!!」

望月千代「やっと見つけましたよ!!」

千代と勝村が野戦病院にやってきた。
森の親族から居場所を教えられここに来たのだ。

森四郎「おぉぉお前ら生きていたのか!!よかっ・・・・・・・って・・・・」

勝村辰実「馬鹿野郎が!!」

森四郎「がっ・・・・・・・・・・なんて歓迎だっての・・・・」

勝村は嬉しさのあまり森を背負い投げをして廊下に投げた。
幸い人がいないので被害者ゼロである。
千代とエイ.ナツは笑いながら見ているが・・・・・・

二人は軍医から出禁を喰らう事になった。
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