【西暦2021年月面クラビウス基地】
第1次星間大戦終結から11年が経った西暦2021年。
後にハヤテ・インメルマンの祖母になるラウラ・ベルタリアが・・・・
まだ騎手転換センターの学生であり・・・・・・・、卒業間近だった頃の話。
乾杯
ラウラ「いやぁもうすぐ卒業だね。」
新統合宇宙軍ラウラ・ベルタリア曹長
メリル「ようやくこの日が来た感じだよ。」
新統合宇宙軍メリル・ルソール軍曹
カゴメ「二人とも三ヶ月間本当にご苦労様、めでたくバルキリーパイロットね。」
新統合宇宙軍カゴメ・バッカニア少尉
ラウラ「ありがとうございます、ようやく夢が叶いそうです。」
ラウラは親友メリルと共にカゴメ主催の食事会に誘われた。
カゴメはラウラだけではなく、自分が担当した訓練生達をお昼や夕食で労っている。
貯金から出してかなり痛い出費ではあるも、訓練生達といい思い出を作る事が出来た。
そして、今回ラウラとメリルの番が来た。
今回は夕食であり、月面クラビウス基地の月面都市のタイ料理屋でディナーをとった。
ラウラとメリルはゼントラーディ人であり、カゴメ主催の食事会はかなり喜んだ。
料理や酒がならんだ時の目は宝石のように輝いており、カゴメは微笑ましく見ていた。
ラウラ「美味しい~マイクローン化してよかった、こんなに美味しい食事がとれるなんて。」
カゴメ「良かった~正直、口に合うか心配だったのよ。」
メリル「結構いろんなお店知ってますね。」
カゴメ「趣味なのよ、若いうちは出来る限り食べたくてね。」
ラウラ「なるほど~」
会話は楽しく進む。
食事もどんどん頼んで、お酒もどんどん頼む・・・・
カゴメはそこまで食べれないので、少ししか食べてないが・・・
ラウラとメリルは戦闘種族が故かかなり食べて、かなり飲む・・・
一体どんな胃袋をしているのだか・・・・・
ラウラ「かなり食べたわね、ごちそうさま。」
メリル「お料理かなり美味しかったです。」
カゴメ「どうも~(かなり金額が弾んだな。困った困った。)」
食べ終わった頃には、レシートを見たカゴメは驚愕する。
二人が食べた量が軽く100ギャラン(10万円に相当)越えていた。
楽しく喋っていて気がつかなかったが、これほどまで食べていたとは予想外。
一体どんな胃袋をしているのだか・・・・
カゴメは頭を抱える・・・・
ゼントラーディ人だからしょうがないけど・・・・体の作りは違うけど・・・
三人はそのまま会計へ向かう・・・
ラウラ「食べ過ぎたので、私が出しますね。」
カゴメ「えっ出すの?別にいいのに・・・」
ラウラ「食べ過ぎたら自分で出そうかなと、考えていて~。」
カゴメ「でも~」
ラウラ「いつもお世話になってます、今回はこのぐらいさせてください。」
会計の際に、ラウラがお金を出すと言い出した。
まさかの展開にカゴメとメリルは驚き、ラウラに視線を集める。
最初はカゴメは断るが、ラウラは100ギャランの札束を持ちながら出させてくださいと言う。
ラウラの言葉に押されたのか、カゴメは了承した。
ラウラがこんな事が出来るのは・・・
戦争後からずっとやっていた海兵隊の給料が溜まっていた為であり・・・・
軽く家が建てられる程の貯蓄がある・・・
給料が必要だと言う事でマイクローン化後、銀行に行ってたら・・・
莫大な貯蓄が溜まっていてびっくりしたと・・・
メリル「先を越されてしまった。」
メリルも同じような事を考えていたが・・・・
ラウラに先を越されてしまって、悔しがる・・・
実はメリルもラウラ程ではないが同じように貯蓄がかなりあった。
すぐマイクローン化したゼントラーディ人と・・・・
かなり年数が経ってマイクローン化したゼントラーディ人の貯蓄の差は大きい。
後にラウラと再会したミリアはラウラの貯蓄の量に驚いたと言う。
ラウラ「美味しかった~ありがとう、カゴメ~」
メリル「ごちそうさまでした。バッカニア少尉。いいお店教えて貰ってありがとうございます。」
カゴメ「どういたしまして、私も自分が好きなお店を教えられて光栄よ。それとバッカニア少尉は堅苦しいし普通にカゴメでいいわ。」
メリル「はぁ・・・・・ゼントラーディ軍時代の癖が・・・・」
ラウラ「メリル、今はプライベートだしそのくらいいいわ。今はゼントラーディ軍じゃないし、今は地球人の女性なんだから、気を楽にしよう。」
メリル「分かったわ、今後カゴメと言えるようにする。」
店から出た三人は満足げな表情をしていた。
メルトラン二人組はカゴメに感謝し、カゴメも笑顔で答える。
一方でメリルの気持ちの堅苦しさを指摘し、カゴメと呼び捨てでもいいと言った。
メリルは今だにゼントラーディ軍時代の堅苦しい雰囲気から抜けてない。
かなり真面目な性格であり、ゼントラーディ軍時代は雑兵であったが・・・
新統合軍に所属したら準士官になるほどの有能な人物・・・・
その結果、メリルが堅苦しい性格になってしまう原因になってしまっていた。
そんなメリルをラウラとカゴメは呼び捨てでいいよと言って・・・
最初は戸惑っていたが、今後カゴメと呼び捨て出来るように努力すると言った。
それを見て安心したけど・・・
メリル「バッカニア少尉・・・・カゴメ・・・あ・・・うん」
ラウラ「当分、治りそうにないかな。」
当分・・・・フリーダムな性格になるのには程遠いようだ。
それから三人は談笑しながら街を探索した。
近くで服屋に寄り、服を探したり・・・・素敵なネックレスを探したり・・・
いろんな事をしていた。
ラウラ「これなんかどう?」
メリル「!?」
カゴメ「まるで男の子のような服装を選ぶのね。」
ラウラ「スカートもいいけど、スースーするのはね~」
ラウラ達は常に笑顔であった。
特にラウラとメリルのゼントラーディ人の笑顔は、もっと素敵だった。
カゴメからすれば、本来戦う事しか楽しむ事が出来なかったゼントラーディ人の二人が・・・
地球人の女の子と同じようにファッションやグルメなどを楽しむ姿が感慨深かった。
相手を殺す事を楽しみ、殺しあいを楽しみ・・・
血で血で楽しむようなラウラとメリルは、普通の女の子として生きている。
そんな風景がカゴメからすれば微笑ましく見える・・・
カゴメ「結局、あのハーフパンツと男物の服を買うのね。」
ラウラ「やっぱりスースーしない私服じゃないと気が済まなくて・・・」
カゴメ「なるほどね、ラウラらしいか~」
メリル「話変わりますけど、これからどうします?基地へ戻りますか?」
カゴメ「そうね、まだ時間あるしどうしようかな~」
服を買い終え談笑している中、メリルがこれからどうするか聞いた。
まだ時間が十分あり、余裕がある。
時間は21時になってたが、少しだけ余裕がある。
メリルの言葉にカゴメは考える。
ラウラも考えるが、明日は辞令のある日・・・
時間があるのは言え、明日は遅刻できない日かつ失敗できない日。
あんまり時間を長引かせる遊びはしたくないと思っていた。
悩んだ末・・・・・
カゴメ「とりあえずカラオケ行こう、辞令は明日だし。景気づけに。」
ラウラ「賛成!歌ってみたい所なんだよね。」
メリル「ミンメイ歌うんですか?」
カゴメ「それは行ってから決めなさい。」
三人はカラオケに行くことを決めた。
明日は正式な辞令が渡される日である。
前日である今、ストレスを発散し明日はスムーズに動けるようにしないといけない。
そんなわけでカラオケでストレス発散して緊張感なく辞令を受けとりたい。
歌いたいカゴメはともかくそう思っており・・・・
歌でストレス発散したいと言うカゴメの言葉に、ラウラとメリルは同調した。
【カラオケボックス華の舞】
三人はカラオケボックス華の舞に到着した。
華の舞は月面都市にしか店舗がないカラオケボックスであり・・・・
貧乏学生でも嬉しい程、コストパフォーマンスに優れていると有名であった。
到着したラウラ達だが・・・・・
ある事が起きた。
「彼女!」
ラウラ「私?」
「内田真礼さんに声似てないと言われてない?」
「僕ら内田さんのファンで・・・・」
ラウラ「えっえぇぇぇぇ!?誰それ?」
声優オタク達に絡まれた。
日系人を中心にした中華系と欧米系の三人組。
突然の出来事にラウラは困惑・・・・
オタク三人組はラウラにサインを求めてきた。
ラウラ「私、内田さんじゃないけど・・・・・」
「本人じゃなくてもいいんです、よろしくお願いします。」
ラウラ「分かったわよ~、もう~」
しょうがないので、ラウラはオタク三人組にサインを書いた。
カゴメとメリルはジト目で見ながら、ラウラはサインを次々に書く・・・
サインを書くのはラウラにとっては初めての事であり、
サインを書いてもらったオタク達は喜ぶが・・・
中華系の一人がある事に気がつく。
「UN.SPACY.SERGEANT.MAJOR.LAURA・BERTARIA、新統合軍人?」
「確かに軍人じゃ!まさか・・・」
カゴメ「私も軍人で少尉。」
メリル「私が階級一番下の軍曹。」
『ひょえぇぇぇ』
カゴメ「二人ともゼントランだから、気をつけてね。怒ると半殺しにする・・・・」
ラウラ「しないから!」
ラウラ達が軍人である事に気がついた。
まさかサインを求めた相手が軍人と思っていなかったらしく、三人は驚愕していた。
目の前にいる女性達が軍人だったとは・・・・・
更に二人がゼントラーディ人・・・・オタク三人組は驚きのあまり固まるが・・・・・
「すげぇ!ゼントラーディだ!」
「可愛いだけでなく、強いとは・・・・」
「なんか憧れるなぁ。」
ラウラ「え~これ~どうし」
カゴメ「軍人はお堅いイメージあるから、穏便に答えてね~」
ラウラ「答えになってない~」
驚きから手のひらを返したかのように、ラウラに憧れ・・・・
ラウラが対応が困る程、自分達の純粋な瞳をキラキラさせる。
カゴメとメリルは軍人はお堅いイメージがあるから穏便に答えるように言われ・・・
困惑しながらもラウラはオタク三人組の対応した。
カゴメ「やっとカラオケに入れたわね。」
ラウラ「本当ですよ、とんでもない目に遭いましたし。」
カゴメ「はははそうね。」
ようやくラウラ達三人組はカラオケの個室に入った。
個室に入るなり、ミンメイソングや同時期に活躍したアイドル達の歌を歌った。
がある問題が、発覚する。
カゴメ「ラウラ、歌下手だね。」
メリル「どうしたらそんな歌声になるの?」
ラウラ「えっ!?」
ラウラが音痴であった事。
かなり音程外れているし、声がかすれてしまっている。
カゴメとメリルは苦笑いしながら、ラウラの愛おぼえていますかを聴いており・・・
ラウラはそのまま気にせず最後まで歌いきった。
二人の言葉を聞いたラウラはショックを受けた。
自分が音痴・・・
あまりにも衝撃的な事実に落胆した。
その後・・・・・
三人は夜ギリギリまで歌って、そのまま基地へ戻った。
いよいよ明日は辞令の日。
きちんと受け答えを出きるようにしなければ・・・・
三人は自室へ戻りながらそう考えていた。
【西暦2021年5月1日 クラビウス基地 休憩室】
翌日・・・
ラウラとメリルはベレー帽を被り、制服を着ながら休憩室にいた。
今日は辞令が出る日であり、機種転換センターを卒業する日である。
辞令は一人一人呼ばれ、そのまま帰宅する事になる。
二人は他の親友や同期達と会話し、自分達の番を待った。
どんどん呼ばれていく中、二人はその時までずっと待っていた。
メリル「さよなら、また会えるといいわね。」
ラウラ「こちらこそ、三ヶ月間ご苦労様。」
メリルはアナウンスで呼ばれ、辞令を受け取りに行く。
辞令を受け取ったら当分会えなくなる。
軍人なので何処かで戦死する可能性があるが・・・・
そんな事を思っても、表に出してはいけない。
いや考えてはいけない。
いずれまた会えると・・・・・
二人は握手し別れる。
ラウラ「次は私の辞令かな」
メリルと別れたラウラは辞令を受けとるまで待った。
これから自分がどんな部隊に配属されるのか、不安に感じながら・・・
制帽を被り、静かに待った。
第1次星間大戦終結から11年が経った西暦2021年。
後にハヤテ・インメルマンの祖母になるラウラ・ベルタリアが・・・・
まだ騎手転換センターの学生であり・・・・・・・、卒業間近だった頃の話。
乾杯
ラウラ「いやぁもうすぐ卒業だね。」
新統合宇宙軍ラウラ・ベルタリア曹長
メリル「ようやくこの日が来た感じだよ。」
新統合宇宙軍メリル・ルソール軍曹
カゴメ「二人とも三ヶ月間本当にご苦労様、めでたくバルキリーパイロットね。」
新統合宇宙軍カゴメ・バッカニア少尉
ラウラ「ありがとうございます、ようやく夢が叶いそうです。」
ラウラは親友メリルと共にカゴメ主催の食事会に誘われた。
カゴメはラウラだけではなく、自分が担当した訓練生達をお昼や夕食で労っている。
貯金から出してかなり痛い出費ではあるも、訓練生達といい思い出を作る事が出来た。
そして、今回ラウラとメリルの番が来た。
今回は夕食であり、月面クラビウス基地の月面都市のタイ料理屋でディナーをとった。
ラウラとメリルはゼントラーディ人であり、カゴメ主催の食事会はかなり喜んだ。
料理や酒がならんだ時の目は宝石のように輝いており、カゴメは微笑ましく見ていた。
ラウラ「美味しい~マイクローン化してよかった、こんなに美味しい食事がとれるなんて。」
カゴメ「良かった~正直、口に合うか心配だったのよ。」
メリル「結構いろんなお店知ってますね。」
カゴメ「趣味なのよ、若いうちは出来る限り食べたくてね。」
ラウラ「なるほど~」
会話は楽しく進む。
食事もどんどん頼んで、お酒もどんどん頼む・・・・
カゴメはそこまで食べれないので、少ししか食べてないが・・・
ラウラとメリルは戦闘種族が故かかなり食べて、かなり飲む・・・
一体どんな胃袋をしているのだか・・・・・
ラウラ「かなり食べたわね、ごちそうさま。」
メリル「お料理かなり美味しかったです。」
カゴメ「どうも~(かなり金額が弾んだな。困った困った。)」
食べ終わった頃には、レシートを見たカゴメは驚愕する。
二人が食べた量が軽く100ギャラン(10万円に相当)越えていた。
楽しく喋っていて気がつかなかったが、これほどまで食べていたとは予想外。
一体どんな胃袋をしているのだか・・・・
カゴメは頭を抱える・・・・
ゼントラーディ人だからしょうがないけど・・・・体の作りは違うけど・・・
三人はそのまま会計へ向かう・・・
ラウラ「食べ過ぎたので、私が出しますね。」
カゴメ「えっ出すの?別にいいのに・・・」
ラウラ「食べ過ぎたら自分で出そうかなと、考えていて~。」
カゴメ「でも~」
ラウラ「いつもお世話になってます、今回はこのぐらいさせてください。」
会計の際に、ラウラがお金を出すと言い出した。
まさかの展開にカゴメとメリルは驚き、ラウラに視線を集める。
最初はカゴメは断るが、ラウラは100ギャランの札束を持ちながら出させてくださいと言う。
ラウラの言葉に押されたのか、カゴメは了承した。
ラウラがこんな事が出来るのは・・・
戦争後からずっとやっていた海兵隊の給料が溜まっていた為であり・・・・
軽く家が建てられる程の貯蓄がある・・・
給料が必要だと言う事でマイクローン化後、銀行に行ってたら・・・
莫大な貯蓄が溜まっていてびっくりしたと・・・
メリル「先を越されてしまった。」
メリルも同じような事を考えていたが・・・・
ラウラに先を越されてしまって、悔しがる・・・
実はメリルもラウラ程ではないが同じように貯蓄がかなりあった。
すぐマイクローン化したゼントラーディ人と・・・・
かなり年数が経ってマイクローン化したゼントラーディ人の貯蓄の差は大きい。
後にラウラと再会したミリアはラウラの貯蓄の量に驚いたと言う。
ラウラ「美味しかった~ありがとう、カゴメ~」
メリル「ごちそうさまでした。バッカニア少尉。いいお店教えて貰ってありがとうございます。」
カゴメ「どういたしまして、私も自分が好きなお店を教えられて光栄よ。それとバッカニア少尉は堅苦しいし普通にカゴメでいいわ。」
メリル「はぁ・・・・・ゼントラーディ軍時代の癖が・・・・」
ラウラ「メリル、今はプライベートだしそのくらいいいわ。今はゼントラーディ軍じゃないし、今は地球人の女性なんだから、気を楽にしよう。」
メリル「分かったわ、今後カゴメと言えるようにする。」
店から出た三人は満足げな表情をしていた。
メルトラン二人組はカゴメに感謝し、カゴメも笑顔で答える。
一方でメリルの気持ちの堅苦しさを指摘し、カゴメと呼び捨てでもいいと言った。
メリルは今だにゼントラーディ軍時代の堅苦しい雰囲気から抜けてない。
かなり真面目な性格であり、ゼントラーディ軍時代は雑兵であったが・・・
新統合軍に所属したら準士官になるほどの有能な人物・・・・
その結果、メリルが堅苦しい性格になってしまう原因になってしまっていた。
そんなメリルをラウラとカゴメは呼び捨てでいいよと言って・・・
最初は戸惑っていたが、今後カゴメと呼び捨て出来るように努力すると言った。
それを見て安心したけど・・・
メリル「バッカニア少尉・・・・カゴメ・・・あ・・・うん」
ラウラ「当分、治りそうにないかな。」
当分・・・・フリーダムな性格になるのには程遠いようだ。
それから三人は談笑しながら街を探索した。
近くで服屋に寄り、服を探したり・・・・素敵なネックレスを探したり・・・
いろんな事をしていた。
ラウラ「これなんかどう?」
メリル「!?」
カゴメ「まるで男の子のような服装を選ぶのね。」
ラウラ「スカートもいいけど、スースーするのはね~」
ラウラ達は常に笑顔であった。
特にラウラとメリルのゼントラーディ人の笑顔は、もっと素敵だった。
カゴメからすれば、本来戦う事しか楽しむ事が出来なかったゼントラーディ人の二人が・・・
地球人の女の子と同じようにファッションやグルメなどを楽しむ姿が感慨深かった。
相手を殺す事を楽しみ、殺しあいを楽しみ・・・
血で血で楽しむようなラウラとメリルは、普通の女の子として生きている。
そんな風景がカゴメからすれば微笑ましく見える・・・
カゴメ「結局、あのハーフパンツと男物の服を買うのね。」
ラウラ「やっぱりスースーしない私服じゃないと気が済まなくて・・・」
カゴメ「なるほどね、ラウラらしいか~」
メリル「話変わりますけど、これからどうします?基地へ戻りますか?」
カゴメ「そうね、まだ時間あるしどうしようかな~」
服を買い終え談笑している中、メリルがこれからどうするか聞いた。
まだ時間が十分あり、余裕がある。
時間は21時になってたが、少しだけ余裕がある。
メリルの言葉にカゴメは考える。
ラウラも考えるが、明日は辞令のある日・・・
時間があるのは言え、明日は遅刻できない日かつ失敗できない日。
あんまり時間を長引かせる遊びはしたくないと思っていた。
悩んだ末・・・・・
カゴメ「とりあえずカラオケ行こう、辞令は明日だし。景気づけに。」
ラウラ「賛成!歌ってみたい所なんだよね。」
メリル「ミンメイ歌うんですか?」
カゴメ「それは行ってから決めなさい。」
三人はカラオケに行くことを決めた。
明日は正式な辞令が渡される日である。
前日である今、ストレスを発散し明日はスムーズに動けるようにしないといけない。
そんなわけでカラオケでストレス発散して緊張感なく辞令を受けとりたい。
歌いたいカゴメはともかくそう思っており・・・・
歌でストレス発散したいと言うカゴメの言葉に、ラウラとメリルは同調した。
【カラオケボックス華の舞】
三人はカラオケボックス華の舞に到着した。
華の舞は月面都市にしか店舗がないカラオケボックスであり・・・・
貧乏学生でも嬉しい程、コストパフォーマンスに優れていると有名であった。
到着したラウラ達だが・・・・・
ある事が起きた。
「彼女!」
ラウラ「私?」
「内田真礼さんに声似てないと言われてない?」
「僕ら内田さんのファンで・・・・」
ラウラ「えっえぇぇぇぇ!?誰それ?」
声優オタク達に絡まれた。
日系人を中心にした中華系と欧米系の三人組。
突然の出来事にラウラは困惑・・・・
オタク三人組はラウラにサインを求めてきた。
ラウラ「私、内田さんじゃないけど・・・・・」
「本人じゃなくてもいいんです、よろしくお願いします。」
ラウラ「分かったわよ~、もう~」
しょうがないので、ラウラはオタク三人組にサインを書いた。
カゴメとメリルはジト目で見ながら、ラウラはサインを次々に書く・・・
サインを書くのはラウラにとっては初めての事であり、
サインを書いてもらったオタク達は喜ぶが・・・
中華系の一人がある事に気がつく。
「UN.SPACY.SERGEANT.MAJOR.LAURA・BERTARIA、新統合軍人?」
「確かに軍人じゃ!まさか・・・」
カゴメ「私も軍人で少尉。」
メリル「私が階級一番下の軍曹。」
『ひょえぇぇぇ』
カゴメ「二人ともゼントランだから、気をつけてね。怒ると半殺しにする・・・・」
ラウラ「しないから!」
ラウラ達が軍人である事に気がついた。
まさかサインを求めた相手が軍人と思っていなかったらしく、三人は驚愕していた。
目の前にいる女性達が軍人だったとは・・・・・
更に二人がゼントラーディ人・・・・オタク三人組は驚きのあまり固まるが・・・・・
「すげぇ!ゼントラーディだ!」
「可愛いだけでなく、強いとは・・・・」
「なんか憧れるなぁ。」
ラウラ「え~これ~どうし」
カゴメ「軍人はお堅いイメージあるから、穏便に答えてね~」
ラウラ「答えになってない~」
驚きから手のひらを返したかのように、ラウラに憧れ・・・・
ラウラが対応が困る程、自分達の純粋な瞳をキラキラさせる。
カゴメとメリルは軍人はお堅いイメージがあるから穏便に答えるように言われ・・・
困惑しながらもラウラはオタク三人組の対応した。
カゴメ「やっとカラオケに入れたわね。」
ラウラ「本当ですよ、とんでもない目に遭いましたし。」
カゴメ「はははそうね。」
ようやくラウラ達三人組はカラオケの個室に入った。
個室に入るなり、ミンメイソングや同時期に活躍したアイドル達の歌を歌った。
がある問題が、発覚する。
カゴメ「ラウラ、歌下手だね。」
メリル「どうしたらそんな歌声になるの?」
ラウラ「えっ!?」
ラウラが音痴であった事。
かなり音程外れているし、声がかすれてしまっている。
カゴメとメリルは苦笑いしながら、ラウラの愛おぼえていますかを聴いており・・・
ラウラはそのまま気にせず最後まで歌いきった。
二人の言葉を聞いたラウラはショックを受けた。
自分が音痴・・・
あまりにも衝撃的な事実に落胆した。
その後・・・・・
三人は夜ギリギリまで歌って、そのまま基地へ戻った。
いよいよ明日は辞令の日。
きちんと受け答えを出きるようにしなければ・・・・
三人は自室へ戻りながらそう考えていた。
【西暦2021年5月1日 クラビウス基地 休憩室】
翌日・・・
ラウラとメリルはベレー帽を被り、制服を着ながら休憩室にいた。
今日は辞令が出る日であり、機種転換センターを卒業する日である。
辞令は一人一人呼ばれ、そのまま帰宅する事になる。
二人は他の親友や同期達と会話し、自分達の番を待った。
どんどん呼ばれていく中、二人はその時までずっと待っていた。
メリル「さよなら、また会えるといいわね。」
ラウラ「こちらこそ、三ヶ月間ご苦労様。」
メリルはアナウンスで呼ばれ、辞令を受け取りに行く。
辞令を受け取ったら当分会えなくなる。
軍人なので何処かで戦死する可能性があるが・・・・
そんな事を思っても、表に出してはいけない。
いや考えてはいけない。
いずれまた会えると・・・・・
二人は握手し別れる。
ラウラ「次は私の辞令かな」
メリルと別れたラウラは辞令を受けとるまで待った。
これから自分がどんな部隊に配属されるのか、不安に感じながら・・・
制帽を被り、静かに待った。