【新統合軍極東・太平洋軍管区三沢基地】
デワントンは悩んでいた・・・・・
部下になった岸谷明海こと明海があそこまで反ゼントラーディ感情があるとは・・・
他の小隊員との関係は険悪だし、このままでは孤立してしまう・・・・
と言っても部隊は明海以外ゼントラーディ人だし・・・・・・
どうしたらいいのやら・・・・・
地球人との混成・・・悩む事が多すぎる・・・・・
桐原中尉「悩んでいるのか?デワ・・・・・・」
デワントン「茂人・・・・・・」
桐原中尉「その様子・・・・・悩みは岸谷准尉とゼントランの小隊員の事だな。」
茂人は悩んでいるデワントンの元に来た。
悩んでいる理由が明海とゼントラン兵士達と・・・・
そしてゼントランであるデワントンとの関係である事を見抜く・・・・・
見抜かれてしまったデワントンは両腕を組みながら窓際に背を向ける・・・・・
辛そうな表情を浮かべながら、泣き出しそうな顔になりながら茂人を見た・・
泣きそうなデワントンの表情を見て・・・・見てるこっちも辛くなる・・・
何かアドバイスする事ができればいいのだが・・・・・
まずは出来る事を少しずつやるしかないが・・・
桐原中尉「岸谷准尉は大戦時いやボドル基幹艦隊決戦時、日本にいたそうだ・・・・」
デワントン「日本・・・・それって・・・・・・・・」
桐原中尉「彼女は戦災孤児だ・・・彼女の親戚一同は彼女除いて死亡している。」
デワントン「!?・・・・・・そんな・・・・」
桐原中尉「戦災孤児になった彼女は自分の家族の仇を討つために新統合軍に入隊・・・したんだ・・・」
最初に伝えた事は彼女がボドル基幹艦隊による地球殲滅戦を行った当時・・・・
日本列島にいて、親戚一同を失い戦災孤児になったと言う事実・・・・
戦災孤児になり戦後になって新統合軍に入隊し・・・・・
自分の家族の命を奪ったゼントラーディ人に報復すると・・・・
その言葉を聞いてデワントンはショックを受けた・・・・・
折角同じ部隊に配属されたのに、敵視されている・・・・
デワントン「そ・・・それじゃどうする事もできないの?」
桐原中尉「ゼントラーディとの大戦から日が浅いからね、まずは急にではなく・・・徐々に関係を改善すればいい・・・デワ・・・あの二人にもそう言い聞かせて・・・・」
デワントン「分かったわ・・・・・茂人は・・・・?」
桐原中尉「積極的にはできないが、中隊長として出来る限りの事をする・・・・・デワ・・・・無理はしないでくれ・・・・」
デワントン「無理はしないわ、茂人こそ無理しないでね。」
明海とゼントラーディ人との関係改善を行おうにもそう簡単な物ではなかった。
何しろ大戦が終わってから日は浅い・・・・・・
ゼントラーディ人に対する憎悪感が明海から消えていくのは難しい・・・・
だけど・・・このまま無策で終わるのは・・・・
今後の部隊運営していく上で大きな支障が出てくる・・・・
なんとかしなくてはいけない・・・・・・
デワントンに解決を任せるが、中隊長として出来る限りの事をする・・・・
それがデワントンの肉体的精神的の不安を解消する事ができる・・・
上手く関係を改善して・・・・・よき部隊運営にしなければ・・・・・
茂人はデワントンにコーヒーを奢って・・・その場から去った・・・
【数か月前 西暦2010年2月10日 日本自治区佐世保】
空襲警報が発令され、地球統合軍が発令された。
まだ新統合軍の軍服を着てない明海は友達と共に近くの退避シェルターへ避難した。
退避命令は異星人の襲撃と聞いている・・・・・・
家族の姿は見えないが・・・・・とにかく退避命令が解除されるまで退避しておこう・・・
明海はそう考えていた・・・・・
それからしばらくして・・・・
ズゴォォン
巨大な振動が響く・・・・・
シェルターが押しつぶされそうなくらい大きな振動・・・・
ものすごく怖い・・・・・・
明海は大きな振動に友達と共に恐怖に震えていた・・・
それからして・・・・
佐世保基地の統合軍兵士達がやってきた・・・・・
どうやら救難活動をしているようだ・・・・・
岸谷明海「外の様子はどうなっているんですか?」
「見ない方がいい、見ない方が・・・・」
岸谷明海「見ない方がいいって・・・・くっ・・・」
「おっ・・・おい」
明海は外の様子を見ようとするが・・・・
救助にやってきた統合軍の兵士から見ない方がいいと制止される。
それを振り切って・・・・シェルターの出口へ向かって走り出す。
外は一体どうなっているのか?
家族が無事なのか?それが気になる・・・・
ようやく出口付近にたどり着くが、空の色がおかしい・・・
一体何が起きている?何が・・・・・
不安になりながらも明海は、外に出た・・・・・
岸谷明海「そんな・・・・これって・・・・・・・・」
外に出た明海が見たのは無残な姿になった佐世保基地と佐世保の街の姿だった。
周辺には佐世保基地に入港していたアーレイバーク級数隻が炎上しながら散らばっていた。
この様子に両親や親戚・・・・他の同級生が生きているかどうか心配だ・・・・
何故こうなったのか・・・・・・・
誰がこんな酷い事をしたのか?自分たちが一体何をして・・・・
家族や住んでいた街を失うこんな仕打ちを受けなくてはいけないのか?
岸谷明海「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
明海は絶望と悲しみにより泣きながら絶句する・・・・・
その後、統合軍佐世保基地残存の兵士により設置された救護シェルターに集まった。
父親や母親などの家族の安否が確認されず、そのまま一か月が過ぎ・・・・・
終戦を迎えても見つからなかった・・・・・・
統合軍の軍人に連れられ実家付近に行っても家は消滅しており、何も見つからない・・・・
あるのは瓦礫の山と廃墟の集団でしかない・・・・・・・・
政府の発表では、総人口の9割を損失したと発表・・・・
明海は両親ら家族の生存を諦め戦災孤児として生きる道を歩む事になる
が・・・・・・
岸谷明海「私の家族を殺したのはゼントラーディ人?」
「連中が俺達の仲間を殺害したんだ・・・・あいつらのせいで家族皆・・・死んだんだ・・・」
「あいつらはそれなのに今では仲間っつらしてどんな態度なのよ・・・・」
同じ世代の家族を失った青少年・少女らが・・・
地球を滅茶滅茶にしたのが、ゼントラーディ軍と言う軍隊と・・・・
その構成のゼントラーディ人だと明海に教える・・・・
明海は驚いたが・・・・・・
確かにその通りだと考える・・・・
明海のいた佐世保の地域では、ブリタイら味方のゼントラーディ軍兵士はおらず
一部のゼントラーディ人が地球の為に共闘した事実を知らない・・・・
真に受けた明海は怒り狂い・・・・・
家族の仇を討つべく新統合軍に入隊した。
可変戦闘機パイロットを志望し、マイクローン化したゼントラーディ人と共に訓練を受けるが・・・
自身は反ゼントラーディ感情を露わにしかなった。
短期間の訓練を終えて第7航空混成中隊が編成され・・・・
三沢基地の配属になるが・・・・・とうとう隠していた感情を露わにしたのである・・・・・
自分の憎しみがゼントラーディ人と同じ部隊になった事によりで出た・・・・
それが今の明海である・・・・・・・・・
時は戻り・・・・茂人とデワントンが会話したその夜中
岸谷明海「はぁはぁ・・・・・」
自室で寝ていた明海は悪夢を見たのか目が覚めてしまった。
表情は苦しそうであり、何かを睨みつける表情をしている・・・・・
自室の洗面台に行き水をコップに酌んで飲んで落ち着いた・・・
部屋着のまま自分の寝ていたベットの上に乗り・・・・
岸谷明海「私にこのような悪夢を見せるのは、ゼントラーディ人のせいなんだ・・・・」
とゼントラーディ人に対する恨み節を言う・・・・
明海にとってはゼントラーディ人は恨むべき仇・・・・
今は味方だろうと関係ない・・・・恨むべき相手である事には変わりがない・・・
その後・・・・・
隊員たちは他の三沢基地の兵員と共に起床し・・・運動し朝食を食べ・・・
午前中の業務を行い、午後の飛行訓練に備える・・・・
フィーリ「小隊長、明海を別の部隊に転属するように言ってくれませんか?いや桐原中隊長に進言してくれませんか?」
アミリア「同胞を侮辱するような人と同じ部隊にいる事が嫌ですし、今後の部隊活動に支障がでます。」
午前業務の小休憩中にフィーリとアミリアはデワントンに明海の別部隊転属要請を行う。
二人はこの前の明海のゼントラーディ人に対する発言が許せず・・・・
早く別の部隊へ行って欲しいと思っていた。
つまり明海を中隊から追い出そうと考えていた。
アミリア「明海がいると、午後の飛行訓練に大きな支障がでます。今日は仕方がないと思いますが・・・今後の飛行については別の部隊に行って別の人を入れるべきです。」
特に熱心に訴えていたのはアミリアであった。
アミリアは明海を激しく毛嫌いしており、中隊の中では人一倍嫌っている。
そんなアミリアの反応にデワントンは頭を抱えていた。
フィーリもアミリア程ではないが、明海を追い出す理由をかなり言っている。
追い出さないと今後害になると・・・・・
デワントン「それはできないわ・・・・・」
フィーリ「それはなぜなんです?」
アミリア「納得できません、あの娘のせいで部隊の空気が最悪なのですよ。」
デワントン「まぁまずは落ち着いて話を聞いて・・・・ね・・・」
デワントンは二人の申し出を断る。
二人はデワントンの反応に不満に思ったのか・・・・
なぜ明海の転属要請を断るのかを問いただす・・・
問いただす二人にデワントンは落ち着くように言った。
デワントンに不満を感じた二人だが・・・・
どんな訳があるのか、知りたかったので・・・・
とりあえず落ち着いた・・・・
デワントン「彼女が私達を毛嫌いする理由は、かつての大戦よ。」
アミリア「先の大戦ですか?それは仕方がない事では?」
デワントン「仕方がない事じゃないわ・・・・」
アミリア「それはどう言う事ですか?」
フィーリ「意味が分かりませんよ・・・・」
デワントン「彼女はゼントラーディ軍・・・私達の同胞により親戚を失った・・・・大事な人を失ったのよ・・・」
デワントンは二人に明海がゼントラーディ人を憎悪する理由を・・・・
かつての大戦で家族をゼントラーディ軍の砲撃で失った事を打ち明ける・・・・
二人は戦争だったから仕方がないと言うが・・・・
デワントンは必死になりながら・・・・
明海についていろいろと言う・・・・
今後の付き合い方についても・・・・・
フィーリ「戦争で失って悲しいって気持ちは分かります、でも遠ざけているのは彼女ですよ。」
デワントン「それは分かっているわ・・・」
フィーリ「分かっているなら、私達だけじゃなくて明海にも言ってください。」
フィーリとアミリアは反発する。
現に遠ざけているのは明海であるから・・・・
二人はラプラミズ艦隊所属の兵士としてマクロスと共に戦った。
地球を攻撃したゼントラーディ軍・・・同胞とは違う・・・・
彼女らはそう考えていた・・・・・
だが
それを知らない明海からしたら区別がつかない。
誰が地球に味方したゼントラーディで・・・・
誰が地球を攻撃したゼントラーディなのか?
桐原中尉「第2小隊、午後のブリーフィングを行うぞ!」
デワントン「了解、すぐ行くわ。」
全てを話終える前に休憩は終わる。
中途半端に終わってしまった。
結局フィーリとアミリアに対する説得は失敗・・・・
午後の飛行訓練へ繋げてしまう結果になってしまった。
茂人には申し訳ないが・・・・
時間がなかった・・・・
デワントンは茂人に深く頭を下げつつ・・・
ブリーフィングルームへと向かっていった。
デワントンは悩んでいた・・・・・
部下になった岸谷明海こと明海があそこまで反ゼントラーディ感情があるとは・・・
他の小隊員との関係は険悪だし、このままでは孤立してしまう・・・・
と言っても部隊は明海以外ゼントラーディ人だし・・・・・・
どうしたらいいのやら・・・・・
地球人との混成・・・悩む事が多すぎる・・・・・
桐原中尉「悩んでいるのか?デワ・・・・・・」
デワントン「茂人・・・・・・」
桐原中尉「その様子・・・・・悩みは岸谷准尉とゼントランの小隊員の事だな。」
茂人は悩んでいるデワントンの元に来た。
悩んでいる理由が明海とゼントラン兵士達と・・・・
そしてゼントランであるデワントンとの関係である事を見抜く・・・・・
見抜かれてしまったデワントンは両腕を組みながら窓際に背を向ける・・・・・
辛そうな表情を浮かべながら、泣き出しそうな顔になりながら茂人を見た・・
泣きそうなデワントンの表情を見て・・・・見てるこっちも辛くなる・・・
何かアドバイスする事ができればいいのだが・・・・・
まずは出来る事を少しずつやるしかないが・・・
桐原中尉「岸谷准尉は大戦時いやボドル基幹艦隊決戦時、日本にいたそうだ・・・・」
デワントン「日本・・・・それって・・・・・・・・」
桐原中尉「彼女は戦災孤児だ・・・彼女の親戚一同は彼女除いて死亡している。」
デワントン「!?・・・・・・そんな・・・・」
桐原中尉「戦災孤児になった彼女は自分の家族の仇を討つために新統合軍に入隊・・・したんだ・・・」
最初に伝えた事は彼女がボドル基幹艦隊による地球殲滅戦を行った当時・・・・
日本列島にいて、親戚一同を失い戦災孤児になったと言う事実・・・・
戦災孤児になり戦後になって新統合軍に入隊し・・・・・
自分の家族の命を奪ったゼントラーディ人に報復すると・・・・
その言葉を聞いてデワントンはショックを受けた・・・・・
折角同じ部隊に配属されたのに、敵視されている・・・・
デワントン「そ・・・それじゃどうする事もできないの?」
桐原中尉「ゼントラーディとの大戦から日が浅いからね、まずは急にではなく・・・徐々に関係を改善すればいい・・・デワ・・・あの二人にもそう言い聞かせて・・・・」
デワントン「分かったわ・・・・・茂人は・・・・?」
桐原中尉「積極的にはできないが、中隊長として出来る限りの事をする・・・・・デワ・・・・無理はしないでくれ・・・・」
デワントン「無理はしないわ、茂人こそ無理しないでね。」
明海とゼントラーディ人との関係改善を行おうにもそう簡単な物ではなかった。
何しろ大戦が終わってから日は浅い・・・・・・
ゼントラーディ人に対する憎悪感が明海から消えていくのは難しい・・・・
だけど・・・このまま無策で終わるのは・・・・
今後の部隊運営していく上で大きな支障が出てくる・・・・
なんとかしなくてはいけない・・・・・・
デワントンに解決を任せるが、中隊長として出来る限りの事をする・・・・
それがデワントンの肉体的精神的の不安を解消する事ができる・・・
上手く関係を改善して・・・・・よき部隊運営にしなければ・・・・・
茂人はデワントンにコーヒーを奢って・・・その場から去った・・・
【数か月前 西暦2010年2月10日 日本自治区佐世保】
空襲警報が発令され、地球統合軍が発令された。
まだ新統合軍の軍服を着てない明海は友達と共に近くの退避シェルターへ避難した。
退避命令は異星人の襲撃と聞いている・・・・・・
家族の姿は見えないが・・・・・とにかく退避命令が解除されるまで退避しておこう・・・
明海はそう考えていた・・・・・
それからしばらくして・・・・
ズゴォォン
巨大な振動が響く・・・・・
シェルターが押しつぶされそうなくらい大きな振動・・・・
ものすごく怖い・・・・・・
明海は大きな振動に友達と共に恐怖に震えていた・・・
それからして・・・・
佐世保基地の統合軍兵士達がやってきた・・・・・
どうやら救難活動をしているようだ・・・・・
岸谷明海「外の様子はどうなっているんですか?」
「見ない方がいい、見ない方が・・・・」
岸谷明海「見ない方がいいって・・・・くっ・・・」
「おっ・・・おい」
明海は外の様子を見ようとするが・・・・
救助にやってきた統合軍の兵士から見ない方がいいと制止される。
それを振り切って・・・・シェルターの出口へ向かって走り出す。
外は一体どうなっているのか?
家族が無事なのか?それが気になる・・・・
ようやく出口付近にたどり着くが、空の色がおかしい・・・
一体何が起きている?何が・・・・・
不安になりながらも明海は、外に出た・・・・・
岸谷明海「そんな・・・・これって・・・・・・・・」
外に出た明海が見たのは無残な姿になった佐世保基地と佐世保の街の姿だった。
周辺には佐世保基地に入港していたアーレイバーク級数隻が炎上しながら散らばっていた。
この様子に両親や親戚・・・・他の同級生が生きているかどうか心配だ・・・・
何故こうなったのか・・・・・・・
誰がこんな酷い事をしたのか?自分たちが一体何をして・・・・
家族や住んでいた街を失うこんな仕打ちを受けなくてはいけないのか?
岸谷明海「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
明海は絶望と悲しみにより泣きながら絶句する・・・・・
その後、統合軍佐世保基地残存の兵士により設置された救護シェルターに集まった。
父親や母親などの家族の安否が確認されず、そのまま一か月が過ぎ・・・・・
終戦を迎えても見つからなかった・・・・・・
統合軍の軍人に連れられ実家付近に行っても家は消滅しており、何も見つからない・・・・
あるのは瓦礫の山と廃墟の集団でしかない・・・・・・・・
政府の発表では、総人口の9割を損失したと発表・・・・
明海は両親ら家族の生存を諦め戦災孤児として生きる道を歩む事になる
が・・・・・・
岸谷明海「私の家族を殺したのはゼントラーディ人?」
「連中が俺達の仲間を殺害したんだ・・・・あいつらのせいで家族皆・・・死んだんだ・・・」
「あいつらはそれなのに今では仲間っつらしてどんな態度なのよ・・・・」
同じ世代の家族を失った青少年・少女らが・・・
地球を滅茶滅茶にしたのが、ゼントラーディ軍と言う軍隊と・・・・
その構成のゼントラーディ人だと明海に教える・・・・
明海は驚いたが・・・・・・
確かにその通りだと考える・・・・
明海のいた佐世保の地域では、ブリタイら味方のゼントラーディ軍兵士はおらず
一部のゼントラーディ人が地球の為に共闘した事実を知らない・・・・
真に受けた明海は怒り狂い・・・・・
家族の仇を討つべく新統合軍に入隊した。
可変戦闘機パイロットを志望し、マイクローン化したゼントラーディ人と共に訓練を受けるが・・・
自身は反ゼントラーディ感情を露わにしかなった。
短期間の訓練を終えて第7航空混成中隊が編成され・・・・
三沢基地の配属になるが・・・・・とうとう隠していた感情を露わにしたのである・・・・・
自分の憎しみがゼントラーディ人と同じ部隊になった事によりで出た・・・・
それが今の明海である・・・・・・・・・
時は戻り・・・・茂人とデワントンが会話したその夜中
岸谷明海「はぁはぁ・・・・・」
自室で寝ていた明海は悪夢を見たのか目が覚めてしまった。
表情は苦しそうであり、何かを睨みつける表情をしている・・・・・
自室の洗面台に行き水をコップに酌んで飲んで落ち着いた・・・
部屋着のまま自分の寝ていたベットの上に乗り・・・・
岸谷明海「私にこのような悪夢を見せるのは、ゼントラーディ人のせいなんだ・・・・」
とゼントラーディ人に対する恨み節を言う・・・・
明海にとってはゼントラーディ人は恨むべき仇・・・・
今は味方だろうと関係ない・・・・恨むべき相手である事には変わりがない・・・
その後・・・・・
隊員たちは他の三沢基地の兵員と共に起床し・・・運動し朝食を食べ・・・
午前中の業務を行い、午後の飛行訓練に備える・・・・
フィーリ「小隊長、明海を別の部隊に転属するように言ってくれませんか?いや桐原中隊長に進言してくれませんか?」
アミリア「同胞を侮辱するような人と同じ部隊にいる事が嫌ですし、今後の部隊活動に支障がでます。」
午前業務の小休憩中にフィーリとアミリアはデワントンに明海の別部隊転属要請を行う。
二人はこの前の明海のゼントラーディ人に対する発言が許せず・・・・
早く別の部隊へ行って欲しいと思っていた。
つまり明海を中隊から追い出そうと考えていた。
アミリア「明海がいると、午後の飛行訓練に大きな支障がでます。今日は仕方がないと思いますが・・・今後の飛行については別の部隊に行って別の人を入れるべきです。」
特に熱心に訴えていたのはアミリアであった。
アミリアは明海を激しく毛嫌いしており、中隊の中では人一倍嫌っている。
そんなアミリアの反応にデワントンは頭を抱えていた。
フィーリもアミリア程ではないが、明海を追い出す理由をかなり言っている。
追い出さないと今後害になると・・・・・
デワントン「それはできないわ・・・・・」
フィーリ「それはなぜなんです?」
アミリア「納得できません、あの娘のせいで部隊の空気が最悪なのですよ。」
デワントン「まぁまずは落ち着いて話を聞いて・・・・ね・・・」
デワントンは二人の申し出を断る。
二人はデワントンの反応に不満に思ったのか・・・・
なぜ明海の転属要請を断るのかを問いただす・・・
問いただす二人にデワントンは落ち着くように言った。
デワントンに不満を感じた二人だが・・・・
どんな訳があるのか、知りたかったので・・・・
とりあえず落ち着いた・・・・
デワントン「彼女が私達を毛嫌いする理由は、かつての大戦よ。」
アミリア「先の大戦ですか?それは仕方がない事では?」
デワントン「仕方がない事じゃないわ・・・・」
アミリア「それはどう言う事ですか?」
フィーリ「意味が分かりませんよ・・・・」
デワントン「彼女はゼントラーディ軍・・・私達の同胞により親戚を失った・・・・大事な人を失ったのよ・・・」
デワントンは二人に明海がゼントラーディ人を憎悪する理由を・・・・
かつての大戦で家族をゼントラーディ軍の砲撃で失った事を打ち明ける・・・・
二人は戦争だったから仕方がないと言うが・・・・
デワントンは必死になりながら・・・・
明海についていろいろと言う・・・・
今後の付き合い方についても・・・・・
フィーリ「戦争で失って悲しいって気持ちは分かります、でも遠ざけているのは彼女ですよ。」
デワントン「それは分かっているわ・・・」
フィーリ「分かっているなら、私達だけじゃなくて明海にも言ってください。」
フィーリとアミリアは反発する。
現に遠ざけているのは明海であるから・・・・
二人はラプラミズ艦隊所属の兵士としてマクロスと共に戦った。
地球を攻撃したゼントラーディ軍・・・同胞とは違う・・・・
彼女らはそう考えていた・・・・・
だが
それを知らない明海からしたら区別がつかない。
誰が地球に味方したゼントラーディで・・・・
誰が地球を攻撃したゼントラーディなのか?
桐原中尉「第2小隊、午後のブリーフィングを行うぞ!」
デワントン「了解、すぐ行くわ。」
全てを話終える前に休憩は終わる。
中途半端に終わってしまった。
結局フィーリとアミリアに対する説得は失敗・・・・
午後の飛行訓練へ繋げてしまう結果になってしまった。
茂人には申し訳ないが・・・・
時間がなかった・・・・
デワントンは茂人に深く頭を下げつつ・・・
ブリーフィングルームへと向かっていった。