マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第2話 デワントンの苦悩 岸谷明海の過去

2020-03-27 00:53:06 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
【新統合軍極東・太平洋軍管区三沢基地】

デワントンは悩んでいた・・・・・
部下になった岸谷明海こと明海があそこまで反ゼントラーディ感情があるとは・・・
他の小隊員との関係は険悪だし、このままでは孤立してしまう・・・・

と言っても部隊は明海以外ゼントラーディ人だし・・・・・・

どうしたらいいのやら・・・・・

地球人との混成・・・悩む事が多すぎる・・・・・

桐原中尉「悩んでいるのか?デワ・・・・・・」

デワントン「茂人・・・・・・」

桐原中尉「その様子・・・・・悩みは岸谷准尉とゼントランの小隊員の事だな。」

茂人は悩んでいるデワントンの元に来た。

悩んでいる理由が明海とゼントラン兵士達と・・・・
そしてゼントランであるデワントンとの関係である事を見抜く・・・・・

見抜かれてしまったデワントンは両腕を組みながら窓際に背を向ける・・・・・
辛そうな表情を浮かべながら、泣き出しそうな顔になりながら茂人を見た・・
泣きそうなデワントンの表情を見て・・・・見てるこっちも辛くなる・・・

何かアドバイスする事ができればいいのだが・・・・・
まずは出来る事を少しずつやるしかないが・・・

桐原中尉「岸谷准尉は大戦時いやボドル基幹艦隊決戦時、日本にいたそうだ・・・・」

デワントン「日本・・・・それって・・・・・・・・」

桐原中尉「彼女は戦災孤児だ・・・彼女の親戚一同は彼女除いて死亡している。」

デワントン「!?・・・・・・そんな・・・・」

桐原中尉「戦災孤児になった彼女は自分の家族の仇を討つために新統合軍に入隊・・・したんだ・・・」

最初に伝えた事は彼女がボドル基幹艦隊による地球殲滅戦を行った当時・・・・
日本列島にいて、親戚一同を失い戦災孤児になったと言う事実・・・・

戦災孤児になり戦後になって新統合軍に入隊し・・・・・

自分の家族の命を奪ったゼントラーディ人に報復すると・・・・
その言葉を聞いてデワントンはショックを受けた・・・・・

折角同じ部隊に配属されたのに、敵視されている・・・・

デワントン「そ・・・それじゃどうする事もできないの?」

桐原中尉「ゼントラーディとの大戦から日が浅いからね、まずは急にではなく・・・徐々に関係を改善すればいい・・・デワ・・・あの二人にもそう言い聞かせて・・・・」

デワントン「分かったわ・・・・・茂人は・・・・?」

桐原中尉「積極的にはできないが、中隊長として出来る限りの事をする・・・・・デワ・・・・無理はしないでくれ・・・・」

デワントン「無理はしないわ、茂人こそ無理しないでね。」

明海とゼントラーディ人との関係改善を行おうにもそう簡単な物ではなかった。
何しろ大戦が終わってから日は浅い・・・・・・

ゼントラーディ人に対する憎悪感が明海から消えていくのは難しい・・・・

だけど・・・このまま無策で終わるのは・・・・
今後の部隊運営していく上で大きな支障が出てくる・・・・
なんとかしなくてはいけない・・・・・・

デワントンに解決を任せるが、中隊長として出来る限りの事をする・・・・
それがデワントンの肉体的精神的の不安を解消する事ができる・・・

上手く関係を改善して・・・・・よき部隊運営にしなければ・・・・・

茂人はデワントンにコーヒーを奢って・・・その場から去った・・・

【数か月前 西暦2010年2月10日 日本自治区佐世保】

空襲警報が発令され、地球統合軍が発令された。
まだ新統合軍の軍服を着てない明海は友達と共に近くの退避シェルターへ避難した。

退避命令は異星人の襲撃と聞いている・・・・・・

家族の姿は見えないが・・・・・とにかく退避命令が解除されるまで退避しておこう・・・
明海はそう考えていた・・・・・

それからしばらくして・・・・

ズゴォォン

巨大な振動が響く・・・・・
シェルターが押しつぶされそうなくらい大きな振動・・・・
ものすごく怖い・・・・・・

明海は大きな振動に友達と共に恐怖に震えていた・・・

それからして・・・・

佐世保基地の統合軍兵士達がやってきた・・・・・
どうやら救難活動をしているようだ・・・・・

岸谷明海「外の様子はどうなっているんですか?」

「見ない方がいい、見ない方が・・・・」

岸谷明海「見ない方がいいって・・・・くっ・・・」

「おっ・・・おい」

明海は外の様子を見ようとするが・・・・
救助にやってきた統合軍の兵士から見ない方がいいと制止される。
それを振り切って・・・・シェルターの出口へ向かって走り出す。

外は一体どうなっているのか?
家族が無事なのか?それが気になる・・・・

ようやく出口付近にたどり着くが、空の色がおかしい・・・
一体何が起きている?何が・・・・・
不安になりながらも明海は、外に出た・・・・・

岸谷明海「そんな・・・・これって・・・・・・・・」

外に出た明海が見たのは無残な姿になった佐世保基地と佐世保の街の姿だった。
周辺には佐世保基地に入港していたアーレイバーク級数隻が炎上しながら散らばっていた。

この様子に両親や親戚・・・・他の同級生が生きているかどうか心配だ・・・・

何故こうなったのか・・・・・・・
誰がこんな酷い事をしたのか?自分たちが一体何をして・・・・
家族や住んでいた街を失うこんな仕打ちを受けなくてはいけないのか?

岸谷明海「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

明海は絶望と悲しみにより泣きながら絶句する・・・・・

その後、統合軍佐世保基地残存の兵士により設置された救護シェルターに集まった。
父親や母親などの家族の安否が確認されず、そのまま一か月が過ぎ・・・・・

終戦を迎えても見つからなかった・・・・・・

統合軍の軍人に連れられ実家付近に行っても家は消滅しており、何も見つからない・・・・
あるのは瓦礫の山と廃墟の集団でしかない・・・・・・・・

政府の発表では、総人口の9割を損失したと発表・・・・
明海は両親ら家族の生存を諦め戦災孤児として生きる道を歩む事になる

が・・・・・・

岸谷明海「私の家族を殺したのはゼントラーディ人?」

「連中が俺達の仲間を殺害したんだ・・・・あいつらのせいで家族皆・・・死んだんだ・・・」

「あいつらはそれなのに今では仲間っつらしてどんな態度なのよ・・・・」

同じ世代の家族を失った青少年・少女らが・・・
地球を滅茶滅茶にしたのが、ゼントラーディ軍と言う軍隊と・・・・
その構成のゼントラーディ人だと明海に教える・・・・

明海は驚いたが・・・・・・

確かにその通りだと考える・・・・

明海のいた佐世保の地域では、ブリタイら味方のゼントラーディ軍兵士はおらず
一部のゼントラーディ人が地球の為に共闘した事実を知らない・・・・

真に受けた明海は怒り狂い・・・・・

家族の仇を討つべく新統合軍に入隊した。
可変戦闘機パイロットを志望し、マイクローン化したゼントラーディ人と共に訓練を受けるが・・・
自身は反ゼントラーディ感情を露わにしかなった。

短期間の訓練を終えて第7航空混成中隊が編成され・・・・
三沢基地の配属になるが・・・・・とうとう隠していた感情を露わにしたのである・・・・・
自分の憎しみがゼントラーディ人と同じ部隊になった事によりで出た・・・・

それが今の明海である・・・・・・・・・
時は戻り・・・・茂人とデワントンが会話したその夜中

岸谷明海「はぁはぁ・・・・・」

自室で寝ていた明海は悪夢を見たのか目が覚めてしまった。
表情は苦しそうであり、何かを睨みつける表情をしている・・・・・

自室の洗面台に行き水をコップに酌んで飲んで落ち着いた・・・

部屋着のまま自分の寝ていたベットの上に乗り・・・・

岸谷明海「私にこのような悪夢を見せるのは、ゼントラーディ人のせいなんだ・・・・」

とゼントラーディ人に対する恨み節を言う・・・・
明海にとってはゼントラーディ人は恨むべき仇・・・・

今は味方だろうと関係ない・・・・恨むべき相手である事には変わりがない・・・

その後・・・・・

隊員たちは他の三沢基地の兵員と共に起床し・・・運動し朝食を食べ・・・
午前中の業務を行い、午後の飛行訓練に備える・・・・

フィーリ「小隊長、明海を別の部隊に転属するように言ってくれませんか?いや桐原中隊長に進言してくれませんか?」

アミリア「同胞を侮辱するような人と同じ部隊にいる事が嫌ですし、今後の部隊活動に支障がでます。」

午前業務の小休憩中にフィーリとアミリアはデワントンに明海の別部隊転属要請を行う。
二人はこの前の明海のゼントラーディ人に対する発言が許せず・・・・
早く別の部隊へ行って欲しいと思っていた。

つまり明海を中隊から追い出そうと考えていた。

アミリア「明海がいると、午後の飛行訓練に大きな支障がでます。今日は仕方がないと思いますが・・・今後の飛行については別の部隊に行って別の人を入れるべきです。」

特に熱心に訴えていたのはアミリアであった。
アミリアは明海を激しく毛嫌いしており、中隊の中では人一倍嫌っている。

そんなアミリアの反応にデワントンは頭を抱えていた。

フィーリもアミリア程ではないが、明海を追い出す理由をかなり言っている。
追い出さないと今後害になると・・・・・

デワントン「それはできないわ・・・・・」

フィーリ「それはなぜなんです?」

アミリア「納得できません、あの娘のせいで部隊の空気が最悪なのですよ。」

デワントン「まぁまずは落ち着いて話を聞いて・・・・ね・・・」

デワントンは二人の申し出を断る。

二人はデワントンの反応に不満に思ったのか・・・・
なぜ明海の転属要請を断るのかを問いただす・・・

問いただす二人にデワントンは落ち着くように言った。

デワントンに不満を感じた二人だが・・・・
どんな訳があるのか、知りたかったので・・・・
とりあえず落ち着いた・・・・

デワントン「彼女が私達を毛嫌いする理由は、かつての大戦よ。」

アミリア「先の大戦ですか?それは仕方がない事では?」

デワントン「仕方がない事じゃないわ・・・・」

アミリア「それはどう言う事ですか?」

フィーリ「意味が分かりませんよ・・・・」

デワントン「彼女はゼントラーディ軍・・・私達の同胞により親戚を失った・・・・大事な人を失ったのよ・・・」

デワントンは二人に明海がゼントラーディ人を憎悪する理由を・・・・
かつての大戦で家族をゼントラーディ軍の砲撃で失った事を打ち明ける・・・・

二人は戦争だったから仕方がないと言うが・・・・

デワントンは必死になりながら・・・・
明海についていろいろと言う・・・・
今後の付き合い方についても・・・・・

フィーリ「戦争で失って悲しいって気持ちは分かります、でも遠ざけているのは彼女ですよ。」

デワントン「それは分かっているわ・・・」

フィーリ「分かっているなら、私達だけじゃなくて明海にも言ってください。」

フィーリとアミリアは反発する。
現に遠ざけているのは明海であるから・・・・

二人はラプラミズ艦隊所属の兵士としてマクロスと共に戦った。
地球を攻撃したゼントラーディ軍・・・同胞とは違う・・・・
彼女らはそう考えていた・・・・・

だが

それを知らない明海からしたら区別がつかない。

誰が地球に味方したゼントラーディで・・・・
誰が地球を攻撃したゼントラーディなのか?

桐原中尉「第2小隊、午後のブリーフィングを行うぞ!」

デワントン「了解、すぐ行くわ。」

全てを話終える前に休憩は終わる。

中途半端に終わってしまった。
結局フィーリとアミリアに対する説得は失敗・・・・
午後の飛行訓練へ繋げてしまう結果になってしまった。

茂人には申し訳ないが・・・・
時間がなかった・・・・

デワントンは茂人に深く頭を下げつつ・・・
ブリーフィングルームへと向かっていった。
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第1話 日本への帰還 三沢基地着任

2020-02-07 00:45:28 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
【西暦2010年7月2日.極東太平洋軍管区三沢基地】

夏の季節になりつつある日本の三沢基地。
数ヵ月前の大戦では大被害を受けたが、基地機能は完全に消失せず・・・
八戸航空基地や八戸陸軍基地、青森基地、弘前基地、八雲基地・・・
大湊基地、車力基地などの基地よりも先に救難基地として機能した。

そして今は東北航空群司令部が置かれている。

桐原中尉「桐原茂人以下、第7航空混成中隊三沢基地に着任します。」

梶原元治「よく来たな、桐原中尉。こんな田舎にようこそ。」
新統合空軍.梶原元治.大佐

茂人はマクロスシティーにおけるデワントンらの訓練を終え・・
訓練生らで編成した第7航空混成中隊を率いて三沢基地に着任した。

勿論、その中にはデワントンも含まれており・・・
茂人の生まれ故郷の日本に行ける事を心待ちにしており・・・
梶原元治司令官と会見中の茂人の後ろでずっと笑顔の表情を見せていた。

そして会見が終わり・・・・

桐原中尉「会見が終わったなぁ、疲れた。」

デワントン「お疲れ様、中々良かったわよ。」

桐原中尉「デワの上官のミリア・ジーナス少尉よりは上手く出来なかったけどな。」

デワントン「ううん、茂人も中々の話っぷりだったわ。」

それぞれ住む場所の官舎に向かう道中・・・・
演説を終えた茂人にデワントンが話しかけてくる。

今回の会見は中々良かったと誉めるデワントンだが・・・・
茂人は満足な結果ではなかったと言う・・・
なんせ久しぶりの故郷日本に帰ってきた感動もあってか・・・

緊張して自分の思うように話せなかった・・・・
それが悔やむ所だった。

デワントン「にしても、周りは廃墟だらけね。」

桐原中尉「しょうがないだろ、先の大戦から終わって間もないから・・・」

デワントン「それは・・・・確かにそうね・・・」

話している最中に三沢基地の廃墟に触れる・・・

三沢基地は復興が進んでいるが、基地周辺の市街地の一部は廃墟と化している。

先の大戦が終わってから日は浅く・・・
瓦礫の撤去作業はそんなに進んでおらず未熟な作業員が多く・・
上手く作業が進んでいなかった。

とは言え・・・ 

官舎や娯楽施設の建設は上手くいっており・・・
基地機能はかなり回復している。

デワントン「じゃあ茂人!」

桐原中尉「またな・・・デワ」

二人はある程度の地点に辿り着くと別れた。

茂人とデワントンはそれぞれ別の官舎に着くと・・・
荷物の整理を行い、これからの基地勤務に備えての居住環境を構築した。
今日中には完全に終わらせる事は出来ないが・・・・

明日勤務するのに支障はないだろう・・・・

士官室なので、個別の部屋が与えられているし・・・
同居人に遠慮する事はない・・・

二人はそれぞれ準備を終えると、他の隊員と共に食事し・・・
風呂に入って就寝した。

そして・・・着任して最初の朝が来た。

桐原中尉「部隊の組織を発表する。」

茂人達は朝早く起きて朝礼を終え食事を終えると・・・
第7航空混成中隊の組織を発表する・・・
隊長と副隊長のみの編成しか終わってなく、各小隊の編成までは終わってなかった。

とはいえ、組織図は完成しているのだが・・・・・
急な三沢基地勤務が決まった為、発表する機会がなかった。

桐原中尉「以上が組織図だ!」

茂人は組織を次々と言った。
組織をすべて言い終えると、各隊員は各小隊の元に集まった。
編成はこうである・・・・

◆中隊隊長
桐原茂人中尉
◆第1小隊(アデリー小隊)
ゲール・クラウシュベッツ少尉(副隊長兼任)
■エレナ・フォスター准尉
■ゲルフ・ゴルバフ准尉

◆第2小隊(ケープ小隊)
デワントン・フィアロ少尉
■フィーリ・ナルジャ准尉
■アミリア・ファリーナ准尉
■岸谷明海准尉

◆第3小隊(ジェンツー小隊)
古川達也少尉
■フランクリン・カッター准尉
■王暁明准尉
■ジョン・フォード准尉

◆第4小隊(パラプテノディテス小隊)
メリア・フィージュ少尉
■片岡龍樹准尉
■エマ・フジサト准尉
■エレドフ・ガード准尉

4個小隊編成各4名・・・
第1小隊は隊長である茂人の護衛を担当する。

ゲール「中々いい編成ですね。」
第7航空混成中隊副隊長.ゲール・クラウシュベッツ少尉

桐原中尉「悩んだ甲斐があった。まぁ満足は・・・」

デワントン「しない、私も第1小隊に所属したかった・・・」

桐原中尉「しょうがないだろ、少尉は小隊長にするのが今回 アラスカの司令部で決められてた事だったし。」

各隊員はこの編成には不満は無かったが・・・・
デワントンは茂人と同じ小隊になれなくて不満に思った。

第1小隊は副隊長のゲールが指揮するし、小隊員には階級が高すぎて無理・・・
膨れっ面でデワントンは怒っているが、これはしょうがない。
更に言うなら私情でデワントンを小隊員には出来ない・・・・

そこで・・・・

桐原中尉「隊長になれて部下いるんだから、いいだろ?」

デワントン「で・・・・でも・・・」

桐原中尉「部下3人つけているんだ、誇りを持てデワ。期待してるぞ」

デワントン「そこまで言うなら・・・・・分かった・・・・私頑張るわ。」

茂人はデワントンに期待するような声をかける。

デワントンはゼントラーディ軍時代はミリアの副官をやっており・・・・
隊長と言う職務に就いた事がない・・・・
地球の軍隊に入って、ようやく隊長と言う職務に就いた。

だからこそデワントンに活躍して欲しい・・・
茂人はデワントンに期待する声をかけた。

その結果、デワントンは奮起し・・・
第2小隊隊長の役目を承諾した。

後は・・・・

ゲール「隊長?」

桐原中尉「よく見たら・・ゼントラーディの女の子多いような気がする。」

ゲール「それはそうっしょ、ゼントラーディ人達のいい就職先だし。人手不足なんだし、仕方なっすよ。」

桐原中尉「なるほどね~」

部下になったゼントラーディ人をどうやって纏めるかだ・・・

茂人の部隊にはゼントラーディ人が数多く在籍している。
有能な戦闘力を発揮し、軍として欲しい人材だが・・

つい最近まで敵同士であり・・・
地球統合軍残存部隊とゼントラーディ軍残存部隊が統合した・・・
新統合軍の歴史はまだまだ浅い・・・・

無論・・・文化の混じり合いも全然違う・・
どう統制すればいいのかは、はっきり分からない。

桐原茂人「まぁなるようにやればいいかな、相当難しいと思うが・・・」

とは言え、前の訓練も今と同じようなもんだったし・・・・
今まで通り変わらずやっていけばいい・・・
と茂人は思ってしまった。

一方で・・・・

ケープ小隊を任されたデワントンにある問題が起きていた。

デワントン「それじゃあよろしくね。」

フィーリ「よろしくお願いします。」
ケープ小隊フィーリ・ナルジャ准尉

アミリア「ミリア隊の女には負けませんよ。」
ケープ小隊アミリア・ファリーナ准尉

デワントン「こちらこそ・・・・って岸谷准尉・・・・」

岸谷明海「・・・ん・・・・」
ケープ小隊岸谷明海,准尉

デワントン「んん?」

ケープ小隊のメルトラン(フィーリとアミリア)の小隊隊員が挨拶する中で・・・・
若い女性の岸谷明海准尉はだらしなく挨拶していた。

デワントンは折角任された小隊なので・・・

皆きっちり挨拶したかったらしく・・・

デワントン「岸谷准尉、きちんと挨拶しよう。明日から同じ小隊の仲間なんだし。」

アミリア「仲良くしようよ、折角会えたんだし。」

フィーリ「女同士仲良くやろう♪」

デワントン「ねっだから、挨拶して頑張ろう~」

明海を必死に挨拶しようと誘う。

皆すっきりして挨拶して、これからの部隊生活を送りたいと考えていた。
これから抵抗ゼントラン勢力や地下に潜んでいる反統合勢力と戦う・・・
デワントンや他の二人はそれを明海に訴えようとしていた。

が・・・・・・

岸谷明海「女と言っても私は地球人で、フィアロ小隊長らはゼントラーディ人・・・仲良くできませんよ・・・・」

デワントン「なっ・・・・」

岸谷明海「そもそも馴れ馴れしいんだよ、この虐殺者ども・・・・・」

返ってきたのは・・・・
デワントン達に対する怒りの声であった・・・・・
彼女は別のチームで育成されたパイロットの一人であり・・

正直にどんな人物なのか分かりきってなかった。

分かりきってなかった為こうして・・・
デワントンらと明海に溝を作ってしまった・・・

いや

元々溝があって、よりいっそう酷くしてしまった。

メリア「虐殺者ですって・・・」
パラプテノディテス小隊隊長メリア・フィージュ少尉

ゲルフ「俺たちはマイクローンと共にミンメイちゃんの歌を聴きながら戦ったこれは酷すぎる、酷すぎる・・・この言い種はないだろ?酷いだろ?」
アデリー小隊隊員ゲルフ・ゴルバフ准尉

この虐殺者と言う発言が・・・
他の小隊のメンバーのゼントラーディ人達を刺激する。
全てのゼントラーディメンバーは地球についた面々だ・・・

確かに同胞が地球人を虐殺したのは分かっているが・・・
自分達は地球のためもしくは自分自身の生存のため・・・
虐殺者ボドルザーと戦ったし・・・
命令に従ったとは言え、他のゼントラーディ人を悪く言うのは許せなかった。

デワントン「やめて皆・・・・」

メリア「やめてって、そいつは私たちを侮辱したのよ。デワントン・・・あなたもゼントラーディ人なら、この発言は・・・」

デワントン「分かってるよ・・・・でも・・・・結成したての部隊で・・・余計な争いは嫌だよ・・・」

メリア「デワントン・・・・・・」

デワントンは怒り狂いそうになる皆を止めようとする・・・・・
悲痛な表情からメリア達は、今の気持ちを察して落ち着きを取り戻す・・・

かなり辛い思いのデワントン・・・・
アミリアとフィーリは、デワントンを落ち着かせている。

桐原中尉「岸谷准尉、君にどんな事情があったか分からんが・・・今の発言はよくない・・・思っていても、言わない方がいい。反省してくれ・・」

岸谷明海「申し訳ございません・・・・」

桐原中尉「君を今回の業務につかせるのは厳しい1日自室で反省してくれ・・・」

岸谷明海「分かりました・・・」

茂人は場の空気を悪くしてしまった明海に自室謹慎を言いつけた。
皆で座学やりたかったが、この空気では出来ない。

自室で謹慎させ、明海は頭を冷やす事にした。

一方で・・・・

メリア「あなたたちはあの発言どう思うの?」

メリアはまだ怒っていたのか・・・・
デワントンの部下になるアミリアとフィーリに明海の発言について聞いた。
あれはゼントラーディ人に対する侮辱であり本来なら許せない発言である。

二人はお互いの顔を見てうなずきながら・・・・

アミリア「私たちは怒ってませんよ、事実は事実・・・」

フィーリ「明海に関してだけど、私たちの同胞が明海に関して大きな厄災を与えたのかもしれない。もしそうなら、そうした事実を踏まえた上で付き合っていきたいわ。」

アミリア「皆、落ち着いて・・・」

と答えた・・・・

二人は明海の事情を察しており・・・
あんな感情になってもおかしくないと考えていた・・・

でも

そうした事実を踏まえた上でも少しでもいいから関係をよくしたい・・・
と考えており・・・・・怒りで興奮気味である皆を落ち着かせようとる。
他の地球人のメンバーも明海の気持ちが分かるのか、何も言ってはこない。

デワントン「茂人・・・・」

桐原中尉「今回の事件は今後とも起こさないようにしてもらいたい、俺たちは過去にどんな事情があったかは大体は知ってるが個人の間では分からん・・・・だがチームだ・・・・今度とも二度とこんな真似はするな!今となっては俺たちは同じ地球人だ!これから座学する、俺は岸谷准尉を自宅まで送る予定の部屋で待機だ!」

『ハッ』

茂人は重苦しい雰囲気の中、皆に落ち着いて。・・・
二度と同じような真似は比較的には起こさないようにしろと発言する。

今となっては地球人とゼントラーディ人は関係ない・・・
同じチームのメンバーとして共に戦って欲しいと言う想いを込めていった。
一同は茂人の気持ちを察し、敬礼して了承した・・・・・

とは言え、デワントンが辛そうであり・・・・
なんとかしてやりたいとは思ったが、今となっては何も出来ない
茂人も内心、気分のいいものではなかった。

こうして・・・茂人達の三沢基地での日々は微妙なラインから始まった
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最終話 新統合軍設立

2017-08-15 23:04:00 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
終戦から数日後。
SDF-1マクロスを中心とした地球統合軍とゼントラーディ軍を再統合.地球統合政府と地球統合軍は解体、改編を行った。
そして改編された組織は新統合政府.と正規軍新統合軍と呼ばれた。
廃止された地球統合軍と言う軍事組織は後に編成される地球本国軍の愛称として残っていくことになる。

統合政府の再編は急ピッチで行われ・・・
ゼントラーディ人に対する教育・・・

ゼントラーディ軍製の装備と地球統合軍製の装備の運用・・
最新兵器の開発や、宇宙艦隊の再編など様々な事が行われる。

ミリア「私の部下を始め・・・・多数の面々がマイクローン化した上で入隊してるな・・・」

マックス「ミリアの皆、全員マイクローンなんだね。」

ミリア「上官がマイクローンなら、私たちもするだそうだ。まったく私は部下に恵まれたな。」

新統合軍に入隊したゼントラーディ軍人達はマイクローン化し・・・
地球人の統合軍人達と同じような職種を希望する人が多数存在した。

中でもミリアの元部下達は全員、マイクローン化しており・・・
民間人に別れる人もいたが・・・、大部分は軍人であり・・・・
特にバルキリーパイロットを志望する人が多かった。

理由は様々だが・・・
ミリアと同じようにマイクローンになりたいと言う人が大多数だった。

デワントン「私も茂人と同じような統合軍人になるか・・・」

その中にはデワントンもいた。
デワントンは先の大戦でマイクローン化し、一応統合軍軍籍を持ってたが・・・
改めて正式に新統合軍の軍人として活躍できる事を希望した。

無論
しており茂人と同じようにバルキリーパイロットを志望して・・・

デワントン「まぁ頑張ろう、下手したら別々の部隊になるけど・・・やるようになろう、いつか茂人と同じ部隊になるかも知れない・・・」

とは言え自分の志望した通りに進むわけではない・・・
でも、運が良ければ同じ部隊に配属される機会があるから精一杯頑張ろう・・
デワントンはそう考えた・・・・

とは言え・・・・
採用担当の新統合軍の士官達はデワントンの経歴を見て・・・

南米における茂人の共闘の活躍を見て・・・

一度鍛えさせた上で、同じ部隊に配属させよう・・・
と決定させられた。

デワントン「本当ですか?ありがとうございます。・・・茂人と同じ部隊に配属される、私はなんて運がいいんだろう。」

ミリア「デワントン、いい事あったのか?」

メール「教えなさいよ、軍の採用?それともあのマイクローン?」

デワントン「嫌だなぁ、二人とも・・・・秘密だよ秘密・・・」

ミリア「なんだ?貴様勿体ぶるなぁ」

採用結果にデワントンは歓喜した。
志望通りの結果になったと通知された。

一緒にお茶を飲んでいたミリアとメールからも気になるのか・・・
激しく問い詰めるも・・・
デワントンは照れ隠しに秘密にした。

本当に最高な気分、この日のデワントンは至福に包まれた。

なお他の元ミリアの部下の面々も同じような結果になったと言う・・・

そんな中で・・・・・

桐原中尉「早瀬大尉は少佐に、一条中尉が大尉に昇進し・・・・・・・・俺は出世しないんだな。」

イェル「で・・・・・私達は・・・・・・・・」

ウォルター「SVF-64の解隊で別の部隊か・・・・隊長お世話になりました。」

桐原中尉「あぁ元気でやっていけよ!」

茂人は階級が上がらない愚痴を言いつつも、突然悲しいお知らせが来る。
部下であったイェルとウォルターがSVF-64の解隊により部下でなくなり、別々の所に配備される事になった。
別れは辛いが・・・・・・・・・・これもしょうがないと言う事になる。

なんせ軍隊だし、こんな事もあっても仕方がない・・・・
それに死んで永遠の別れではないからな・・・・

イェル「隊長も御元気で・・・・」

ウォルター「デワちゃんを大切にな。」

二人は笑顔で去り、それぞれの配属先の基地へ向かう。
これは永遠の別れではない・・・・
生きていれば、また会う機会はある・・・・

茂人は笑顔で二人が見えなくなるまで敬礼し続けた。

ウォルターは退役しメルトランの通信兵と結婚し居酒屋を経営し、イェルは結婚するがその娘が後に桐原と関与するのだが。
それは未来の別の話で語られる事になる。

メフィア「私・・・・・・・陸軍兵士になるわ。」

エリアーノ「えっ!?」

デワントン「どうして?」

メフィア「私はコマンチと言う機体が気に行ったからね、こいつを上手く使いこなして行きたいと思ったまでよ。」

メフィアがバルキリーの道を選ぶ多くのデワントンを始めとするゼントラーディ人の中で珍しく。
民間人の道を選んだイリア・ファローンや通信兵として転向したユリア・ムローンなどがいるが・・・・
まさか陸軍に行くとは思わなかった。

陸軍はこれから冷遇されるであろう組織だと言うのに・・・・
それにゼントラーディ人の故郷は宇宙なのに・・・

デワントン達は陸軍に行くメフィアを不思議がった。

デワントン「メフィア・・・他の皆は宇宙軍へ行くのよ?後悔はないの?」

メフィア「ありません、これも自分で決めた決意でありますから。」

デワントン「そう・・・・・・・」

メフィア「まだ新統合軍に入隊を申し込んでいるモーアやミツル達には申し訳ないんだけど、陸軍で頑張ると言っておいて。命令ではなく独自の意志で入る達成感を味わってみたいから。」

エリアーノ「分かったわ、別の軍に入ってもいい戦友でね。」

メフィア「もちろんよ、エリアーノ。私はあなたやモーアのようないい戦友に出会えて幸せだったわ。」

メフィアの意思は強かった・・・
自分のやりたい事を素直にやるやりたい事は絶対にやりとげたい・・・
意思の強いメフィアにデワントンとエリアーノは認めざるおえなくなったが・・・

その意思は何故か悪くないと思った。

なんたって・・・・

独自に選ぶ自由による達成感、メフィアが発した言葉は大きく強くいい感じに感じられる。
ゼントラーディ人でも独自に目標を持って行動する事ができるのだから。
デワントンやエリアーノもメフィアみたいに目標を持って行動しなくてはと、燃える。

モーア「私の存在忘れられてるような・・・」

メフィア「忘れてない忘れてない・・・・・」

エリアーノ「オセアニア勤務頑張ってね・・・」

(モーアは存在が忘れられており・・・
メフィアとエリアーノはその事に対し謝罪しました。)

そして1週間後。
マクロスシティの防空基地にて・・・・・・・・・・

桐原中尉「マクロスシティで訓練教官とはね。」

滝田英史「立派な出世じゃないか、中尉殿。」

桐原中尉「あぁ俺より若いのに先に大尉になりやがって・・・・・・」

滝田英史「しょうがねぇだろ、これも実力の差って奴かな~バリケン君。」

桐原中尉「戦場のギャンブラーめ。」

茂人はバルキリーパイロットの訓練教官として旧地球統合軍総司令部のあったマクロスシティの第1防空飛行場に
しばらく後、再建中の故郷の日本三沢基地に着任する予定。

着任した。SVF-13ブランジャーズを相変わらず率いて大尉に昇進した滝田に挑発されるが、見事に乗ってしまう。
当分デワントンとエリアーノなどのゼントラーディのメンツが基礎軍事訓練を受けるので待つ事になるのだが、ようやく
今日戻ってくるらしい。

滝田英史「でお前を惚れたメルトラン、今日来るんだってな?」

桐原中尉「あぁ・・・・・・・」

滝田英史「聞いた話ではミリアの副官の一人とか?」

桐原中尉「そうだが・・・・・・・・・・」

滝田英史「うへぇ・・・・・・・・バルキリーオタクも南米でもやるもんだな、三浦中尉に振られるが次の女か・・・・・」

桐原中尉「大きな声で言うな恥ずかしい!!」

またしてもデワントンの事でからかわれ、顔を赤くなりながら怒鳴ってしまう。
結構それを言いふらすと、かなり恥ずかしい・・・・・・
どうせならば、もっと人の少ない所にしてもらいたいのだが・・・・・・と・・・・・・

まぁ滝田の性格を考えたらからって来るのは当然かもしれんが・・・・

滝田英史「まぁまぁ減るもんじゃねぇし。」

桐原中尉「減るわ!!イメージがダウンしてしまうだろ!」

滝田英史「へいへい、おっ・・・・・・・・噂をすれば来たぜ彼女。」

桐原中尉「何?」

バルキリーパイロットになる予定の候補者たちが来る。
その中にはデワントンやエリアーノを始めとするゼントラーディ人のパイロット予定者もいる。

これからの時代を担う若き戦士と新たに仲間になるゼントランの戦士。

かつては敵同士だったが・・・
今は人類の安定と平和を守る仲間・・・
共に戦う同志である。

ミリア「私の部下達も私と同じように新統合軍に入るぞ。」

桐原中尉「入るか、でも以前と同じように一緒には・・・」

ミリア「部隊は離散するが、我々の歴史が終わるわけではない。離れ離れでも私の部隊は私の部隊のままだ。」

桐原中尉「なるほど・・・」

ミリアの部下も多数、新統合軍に入隊している。
全員はそうでもないし、軍に入っても以前と同じようにミリアの元で働けない

だが・・・

これからの時代であろうと、以前のミリアの隊の志は失わず・・・
それぞれの道で戦ってゆく・・ミリアは・・そう語った。

とは言え・・・・
何処かミリアの表情が寂しく見える・・・
苦楽を共にした仲間と離れ離れになる。

茂人はミリアの本音はかなり辛いものだろうと察した。

すると・・・・・・・・

ミリア「茂人・・・・・・デワントンを頼むぞ。」

桐原中尉「あぁ・・・・・分かっているよ。」

ミリア「デワントンは大勢の部下の中で一番私は寂しい事と辛い事をさせてしまった・・・・頼んだぞ。」

桐原中尉「分かったよ、デワントンはしっかりと支えるって。」

突然・・・ミリアから激励の言葉を言われる。
自分がマイクローンスパイになって、部下に内緒でマックスと結婚し寂し.裏切り.辛いなどと部下の中で一番苦しめて
しまった事に対する謝罪の意味で・・・・・・・・

そんな事を思っているミリアであったが、桐原はハナからそのつもりであり。
デワントンを最初からしっかり支えるつもりである。
敵同士だった時、お互いに顔を見ないで惹かれあいデワントンの命を救ったり。
デワントンから自分の欠点を指摘するなどなくてはならない存在になっていた。

そんなデワントンを守ってやりたい・・・・・・
いや一生共にいたいと・・・・・

デワントン「教官殿デワントン・フィアロ少尉以下、第1班40名到着しました。」

桐原中尉「よく来たな、これから貴様たちの力が必要だ!しっかりとよく聞いて厳しい訓練に耐えてくれ!!」

『ハッ』

デワントン達は大きな声を上げて肯定する。
これから新しい物語が始まる・・・・・・・・茂人とデワントンはお互いに思っていたのであった。

そして二人は歩きだす・・・・・

デワントン「これからもよろしくお願いします、茂人」

桐原中尉「こちらこそな、デワ」

まだ見ぬ地球人とゼントラーディ人が共存し人類が宇宙への進出する時代へと・・・・・・
これから多くの苦難が待ち受けるだろうが、二人は負ける気がしなかった。

お互いの欠点を補い、苦難に立ち向かえる気がしたからだ・・・
どんな苦難だろうと二人いれば乗り切られる。
二人はそう考えていた。

茂人とデワントンの新たな未来への夜明けは明るい!

【予告】

二ヶ月のデワントンらの訓練を終え・・・・
茂人は部下になったデワントンらを引き連れて日本三沢基地へ着任した。

予想以上の残酷な風景と・・・
地球人とゼントラーディ人の溝はかなり深かった。
茂人とデワントンは、己の任務を全うするが・・・・

二つの種族の溝から大きな問題に巻き込まれていく・・・

そんな中、かつて統合政府に破れし者達が甦ってゆく・・・

次回

第二の戦後の日本
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第139話 終戦

2017-08-15 19:33:55 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
        【西暦2010年3月10日.アラスカ旧地球統合軍総司令本部.SDF-1マクロス前】
この日人類の歴史で一番重大な出来事が行われていた。
多くの広場には大勢の男女の統合軍将兵と地球側の男女のゼントラーディ人が集まっていた。
かつて第2次世界大戦時の日本の降伏調印式かのような姿でもあった。

アダムズ中佐「早乙女、今日の祝賀パーティに歌舞伎やってくれねぇか?」
ボブ・アダムス中佐

早乙女勝秀「無理だ歌舞伎は俺の兄だっての。」
警備班長早乙女勝秀.中佐

アダムス中佐「それは残念。」

少し警備の兵士は緩んでいるが、兵士や民衆が見守る中不穏分子が攻撃しないか監視する。
もっとも最後の最後で終戦を失敗させたくはない。
誰もがそう思っていたその時・・・・・・・・・

               シュバァァァァァァァァァァァァン

曹少尉「なんだあのミサイルは?」
警務隊.曹健一.少尉

北倉中尉「一体何があったのかしら?」
警備分隊.北倉麻耶.中尉

突然.長距離迎撃弾頭ミサイルがヨーロッパ方面に向けて発射された。
ミサイルは大西洋上で何かと衝突し大破する。
一斉に警務官が向かうが、大勢のバルキリーパイロットが制止したため首謀者は掴まなかった。
その首謀者は早瀬未沙大尉以下の複数。

桐原中尉「なんだ?」

イェル「何があったのでしょうか?」

桐原達はあんまりミサイルが射出する爆音を聞いただけであり、特にあんまり気にする事はなかった。
最終的に事実上の勧告を受け入れ第1次星間大戦は地球統合軍による辛勝と言う形で終わった。
戦争が終わったのである。

各地では大勢の統合軍将兵や国民が戦争が終わった事に歓喜した。
1年と言う短いながらも苛烈であった戦争の終わりに誰もが喜ぶ。

地球壊滅の被害を受けて統合軍は各地の生存者を数えた。

●3月30日現在.判明している地球統合圏内生存者
◆アラスカ地球統合軍総司令部
軍人 3258名
軍属 1123名
民間 560名
◆SDF-1マクロス
軍人 12623名
軍属 2342名
民間 42626名
◆衛星軌道上艦隊
軍人 559名
◆衛星都市
軍人 6756名
軍属 2723名
民間 8238名
◆月面
軍人 86238名
軍属 32089名
民間 41147名
◆北米地区
軍人 約75604名
軍属 約25156名
民間 約66569名
◆欧州地区
軍人 約45237名
軍属 約12569名
民間 約23456名
◆アフリカ地区
軍人 11309名
軍属 2397名
民間 12607名
◆日本
軍人 42123名
軍属 32236名
民間 48478名
◆東アジア
軍人 44200名
軍属 23123名
民間 21567名
◆東南アジア
軍人 23012名
軍属 12378名
民間 78623名
◆オセアニアその他島地区
軍人 34560名
軍属 26789名
民間 23589名
◆中東
軍人 12370名
軍属 23845名
民間 12059名
◆インド
軍人 12398名
軍属 4239名
民間 23074名
◆中央アジア
軍人 45898名
軍属 52690名
民間 12695名
◆南米地区
軍人 23680名
軍属 12059名
民間 47598名
◆南極エリア
軍人 125名
軍属 50名
民間 107名

約100万人以上の人員が生き残っており、もっと数えたら更に増える可能性があるらしい。
これはあくまでも旧地球統合政府圏内であり反統合圏内を含めると最終的に2億人が生きているとの事。

70億人に近づこうとしていた地球人類の人口は一気に後退し。
今までの先人達が築いてきた文明や歴史的資料は皆一瞬にして消え去ってしまった。
大勢の著名人も死んだ・・・・・・・・・・

桐原大佐「こちら桐原だ、極東方面軍司令部東京市ヶ谷.雷電隊聞こえるか?」

上杉中尉「こちら雷電隊隊長、上杉です。」
雷電隊隊長.上杉景綱.中尉

南米方面軍司令部では桐原の父.茂政が日本.東京.市ヶ谷に連絡する。
東京の極東方面軍司令部は生き残っており、雷電隊も返答する。
一体何を通信したのだろうか・・・

桐原大佐「あの御方は無事か?」

上杉中尉「無論です、全員無事です。大戦後に離脱した方々も奇跡的に生存しました。」

桐原大佐「陛下や殿下方は無事が・・・・・・・・・・」

その連絡の内容はやんごとなき御方の事であった。
上杉から無事であったと聞くと安堵する。

桐原大佐「できれば陛下には日本無き今、ゆっくりお過ごしになってもらいたいが・・・・心配だ・・・・・雷電隊・・・・警護を頼むぞ。」

上杉中尉「了解しました、我が雷電隊は命を捨てても守り通します。」

桐原大佐「そう言ってくれるとありがたい。」

雷電隊の決意を聞いて茂政は安心する。
これから地球統合政府や地球統合軍は無くなるが、日本の歴史の象徴の歴史は終わらない。
それが存続したとなると安心感がする・・・・・・

あとは・・・・・・・・

桐原大佐「馬鹿息子がデワントンと結婚するだけだな、2年間待つつもりだろうが・・・・・・・遅すぎるな・・・・早く私も孫と言うのが見たくなったな。」

一人で息子の結婚問題を心配する茂政。
戦争も終わったので死の脅威は大幅に下がるので、孫に会える可能性が高くなる。
それにしても上手く、結婚できるのだろうか?

異星人と地球人は果たして子供が産まれるのであろうか?
心配するが・・・・・・・・

桐原大佐「2年は様子見か・・・・・・そうすれば全て判明するだろう、いくらでも待ってやるさ。」

と茂政は地球人とゼントラーディ人との間に子供が産まれるかは2年様子見て考える事を決意する。
2年間あれば何か分かるのであろうと・・・・・・・・・
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第138話 残留ゼントラーディの護衛任務。

2017-08-15 10:02:32 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
                     【西暦2010年3月29日.北米.カナダ上空】
桐原隊.ラブ・バード隊はガゼフ・ベルゴラ.第2分岐艦隊司令のいるカナダ某所に向かっていた。
残留ゼントラーディ軍で事実上の総司令官になっている男であり、各地の残存部隊から信頼されているゼントランである。
このゼントラーディ人を護衛するが今回の任務である。

無論、マイクローン化した上である。
今回輸送機GF-22グリーンがいるが、マイクローン化したガゼフ達が乗る物である。
またマイクローン化したゼントラーディ人には服がないので式典で着る軍服がある。

輸送機には以外な人物が乗っている。

デワントン「ティレノール記録参謀・・・・・・・・まさか同行するとは・・・・・・・・・」

ティレノール「私だけ安全地帯にいるわけにはいかないからな。」

その人物とはラプラミズ艦隊直衛艦隊記録参謀ティレノールであった。
一部の兵士とカムジンと共に行方不明になったラプラミズの代わりにラプラミズ艦隊を率いている。
いつも冷静な顔つきのティレノールだが、何処か表情が険しい・・・

すると・・・・

ティレノール「デワントン・・・・・私、一生マイクローンのままで過ごす。膨大な記憶を犠牲に・・・・・・」

デワントン「本当ですか?」

ティレノール「エキセドルは元に戻るが、私は地球の文明と歴史が好きになったゼントラーディの記録はデータに残した。もうこれでいい・・・・・・・・・・」

一生マイクローン化のまま過ごすとデワントンに言う。
マイクローン化すれば脳に記録してある情報がかなり失われる事がある。
どんどん情報は消えていくがそれを覚悟した上である。

デワントン「それは他の艦の記録参謀もですか?」

ティレノール「あぁラプラミズ司令に捨てられた事に対する報復としてな。」

デワントン「報復・・・・・・」

もっともこの決意は自分達を捨てたラプラミズへの報復である。
デワントン達生き残ったラプラミズ艦隊の記録参謀らはラプラミズを恨みを抱く。
この決意にデワントンはあんまり大きな口が叩けなくなる。

デワントン「なぜ私に直接・・・・・・ミリア准尉に・・・・・・・」

ティレノール「ミリアはラプラミズを敬愛している、行方不明になったショックはミリアが一番なんだ。それにメールに伝えたが、ミリアを支える副官に私達の報復の決意を伝える必要がある。理由はあんまり言えんが・・・・・・・」

デワントン「あんまり意味が分からないです記録参謀。」

あまりにも意味の分からない理由・・・・・・
なんでミリアにラプラミズに報復するために一生マイクローン化の道を選んだ事を伝えたか・・・・・
デワントンはkの理由を永遠にしる事はなかった。

マックス「そろそろ目的地ですね。」

ティレノール「あぁ残留ゼントラーディの連中を刺激するなよ、私達は今敵地にいるのだからな。」

桐原中尉「敵地か・・・・・・・・」

敵地・・・・・そのワードに桐原は緊張する。
これから行くのは的である自分達に殺気を向けるゼントラーディ軍部隊のいる場所である。
下手したら殺される可能性がある。

ミリア「怖がっているのか茂人?」

桐原中尉「そんなわけがない武者震いだ、部下が見ている指摘するなよ。」

ミリア「分かった、お前は私の副官が惚れている男だ。そんなに情けない部分は見たくない。」

桐原中尉「はいはい。」

一瞬の震えがあった事に戦場で感づかれたミリアに指摘される。
その指摘に対し武者震いしているだけだとミリアに伝える。
ミリアは再度桐原に釘を打つが、等の本人は軽く受け流す。

本人には言えんが、ラブバードと言う部隊名正直痛いよと言ってやりたい。
本当にラブバードと言う名称ダサいから。

そんな事を言いつつも目的地につく。

「止まれ!」

「お前達は護衛か?」

ティレノール「あぁ私は統合軍大尉ティレノール・ナリフェーノ.いやゼントラーディ軍第118分岐艦隊第1直衛艦隊ティレノール・ナリフェ-ノ.ゼムー1級記録参謀だ。」

「お前・・・・・いやあなたが護衛指揮官・・・・・」

ティレノール「あぁガゼフ司令官にお目通りしたい。」

目的地に到着したらティレノールがマイクローン化したガゼフ達を迎えるべく輸送機から降りる。
護衛のマイクローン化した護衛官アリエス・チェーナ.リーシャ・ファモンの2名と男女の警務官を伴い待つ。
数分待つとガゼフ・ベルゴラやラプリ・ラルメスなどと言ったゼントラーディ側の代表者と護衛官・記録参謀らが出てくる。

ガゼフ「お待ちしましたかな、ナリフェーノ.記録参謀。」

ティレノール「こちらこそ、服は用意しています。アラスカに行きましょう。」

ティレノールの誘導の元、ガゼフ達を輸送機に乗せて中で着替えとかさせる。
女性はティレノールと同じような服装をする。

「桐原中尉.ジーナス中尉、こちら輸送機離陸します。護衛頼みます。」

マックス「了解、行きますよ。」

桐原中尉「あぁ最後までやり遂げるぞ!」

輸送機のパイロットの通信を受けて桐原とマックスも離陸し輸送機の周りにデワントン達のコマンチが展開。
前方にノンバリケン小隊.後方にラブバードと言う布陣でアラスカの旧統合軍司令部に向かう。
これから終戦を迎えるためにしっかりと護衛しなくてはならない。

いくら距離が近くても油断はできないと・・・・・・

桐原中尉「いいかこれが最後の山場になるしっかりと護衛していけ!」

イェル「了解」

ウォルター「了解。」

デワントン「了解です、茂人。」

全隊員は桐原の号令の元士気を上げる。
ようやく戦争が終わるんだ、最後の最後まで気を抜くことができない。
抜くのはその後だと・・・・・・・

その後、幸いに無事にアラスカ旧地球統合軍総司令本部まで残留ゼントラーディ派の代表を護衛する事ができた。
終戦調印式は明日と予定通りに行われる事になる。
いろんな思惑渦巻く終戦調印式が・・・・・・・
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第137話 再会する戦友たち

2017-08-14 14:29:08 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
南米方面軍司令部から離陸して数時間後。
地球統合軍総司令本部が置かれていたアラスカ基地付近に辿りつく。
グランドキャノン跡に着底し、そこに降った雨により湖が形勢されていた。

強攻型形態であり、見る者を圧倒するかのような姿のSDF-1マクロスは。
地球統合軍残党にとってゼントラーディに抗うためのシンボルにもなっているかのように見える。

周辺にはバルキリーやインベーダーなどの実戦部隊が警備しており。
生き残った戦車部隊やデストロイド部隊などの戦力、通常戦闘機が南米と比べ物にならない程あった。
無論ゼントラーディ部隊の戦力がいた。

南米方面軍司令部とは比べ物にならない戦力。
すると駐機していたクァドランの1期が動き出した。

「そこの機体、所属を確認する。」

友軍を示す、赤いラインが入っている、地上で駐機していたはずの1機のクァドラン・ローが桐原達に接近する。
警告する声はメフィアとエリアーノはもちろんデワントンは知っていると思う。

メフィア「モーアでしょ。」

モーア「メフィア・・・・・・エリアーノは・・・・」

エリアーノ「きちんと生きているよ、モーア久しぶり。」

メフィア「そっとも・・・・」

エリアーノ「無事に生きて・・・・」

その声の主は問題児モーア・カリダムである。
しかし、様子からして性格が真面目になっておりすっかり人が変わっていたが・・・・
仲が良かったメフィアやエリアーノは喋り方の特徴を知っていたためすぐにモーアだと分かった。
モーアは・・・・・・・

モーア「長旅御苦労さまでした。滑走路まで案内します、ついて来てください。」

桐原中尉「了解したエスコート頼むぜ。」

桐原達を飛行場の滑走路まで案内する。
案内されるとそれぞれの着陸地点に降り立ち駐機させ。
機体から降りる。

エマ「久しぶりですね、桐原中尉。」

桐原中尉「出迎えはあんたか、グレンジャー中尉。」

エマ「えぇ早瀬大尉は現在多忙なので私が代理にあなた方を迎えました。本日は疲れたでしょうし、当日に備えてゆっくりしていてください。」

桐原中尉「ありがとう。」

桐原達をさっそく迎えたのは、未沙の副官格のエマ・グレンジャー中尉。
本来は未沙が出迎えるはずであったが、今回はエマが迎える事になった。
エマや複数の女性兵士の誘導の元、アラスカでの兵舎まで案内される。
案外整備が整っておりかなり綺麗な印象が桐原がこの兵舎を見た感想であった。

エマ「ちょっといい?」

桐原中尉「なんでしょうか?」

エマ「ジーナス准尉にそっくりなメルトランの方は誰?」

桐原中尉「ミリャン・ファキア准尉、臨時に俺達と行動しているメルトランだよ。」

エマがミリアに瓜二つなミリャンを見て質問し、桐原が返答する。
まったくウリ二つであり、多くの統合軍将兵とすれ違うと必ず振り返る。

ミリア「また会ったなミリャン。」

ミリャン「まさか再会するとはね。」

ミリア「あぁ・・・・・」

目的地に到着するとミリアが出迎えて、上記のようなやり取りをする。
むろんマックスもこの後出てくるので、ミリアと間違えミリアが激怒し殴る。
ミリアと勘違いする程の姿であり、後にミリャンが惑星エデン時代に紙をセミロングに帰る事になる要因になる。

滝田英史「久しぶりだな茂人。」

カール「元気そうだな。」

桐原中尉「お前らも良く生きていたな。」

滝田.カール.マルコスなど統合軍の精鋭パイロット達が揃っていた。
お互い死んでいたと思っていたが、いざ再会した時はものすごい感動を覚える。
生きていればいい事があるとはこういう事だなと。

そして仲間との再会はともかく指定の部屋に向かう。

メフィア「准尉、他のメンバーと和解できました?」

ミリア「早瀬大尉のおかげでなんとかな。」

メフィア「そうですか、それは良かったです、部隊全員の安否は?」

ミリア「安心しろ奇跡的に落伍者はいない、全員無事だ。」

メフィアは他の部下との関係と部隊の落伍者がいないかどうかを確認する。
結果は改善は成功し、部下の落伍者は無し。
それを聞いたメフィアは安心する。

話の後、作戦室に入る。
中にいたのはマイストロフ大佐とその他の幹部将校らである。
案外いかつい表情ではなく少し落ち着いているかのような表情をしている。

マイストロフ大佐「よく戻ってきたな桐原中尉。」

桐原中尉「おかげ様で、他のSVF-64の面々は最終的にどうなりました?」

マイストロフ大佐「16人中、君を含めて5人しか生き残ってないよ、指揮官損失の全滅と言っていい。降下時には8名いたが、2名戦死.4名負傷。戦闘可能なのは貴君らと佐藤少尉.キング准尉合わせて5名だよ。」

桐原中尉「そうですか・・・・・・・」

SVF-64は全滅、生き残ったのは桐原.イェル.ウォルター含めて5人。
指揮官が戦死し部隊は全滅と判断される、生き残ったとは佐藤少尉.キング准尉の2名との事。
自分が南米にいた時、これほどまでの被害になっていたとは・・・・・・・

あまりの被害の多さに桐原は衝撃を覚える。

マイストロフ大佐「そろそろ座りたまえ。」

桐原中尉「分かりました。」

マイストロフ大佐に席に座れと言われたので桐原は席に座る。
無論、席に座るのは護衛チームになる予定の面々も同様である。

マイストロフ大佐「さて早速だが桐原中尉・・・・・・・君をジーナス中尉と共に護衛チームを形勢してもらう。」

桐原中尉「その件は南米方面軍司令部で父から知りました。」

マイストロフ大佐「桐原代理南米方面軍司令が言っているならば話が早い、残留ゼントラーディ側の使節の護衛だ。何があるか分からない、全員生きているパープル小隊も同伴させるがここの防衛が最優先だ。まぁとにかくやってもらう。」

桐原中尉「分かりました。」

案外分かっているような事をマイストロフは言った。
桐原が言うのはただ分かりましたと答えるだけである、特に何もする必要なんてないのだ。
ただ終戦を無事に迎えされすればいいのだから。

その一方で別の最悪なエピソードも出てくる。
それは別の物語・・・・
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第136話 北米アラスカ帰還命令

2017-08-14 14:25:18 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原とデワントンはウィルソン大尉に呼び出された。
とある部屋に入るように言われ、指定された部屋まで行き入室する。

桐原中尉「桐原茂人中尉、ただいま入りました。」

デワントン「同じくデワントン・フィアロ軍曹も入りました。」

桐原大佐「うむよく来たな。」

桐原中尉「親父か・・・・・」

指定された部屋にいたのは父茂政だった。
親父とは言え基地司令が一体を言うのだろうか、ウィルソン大尉を使っている事だから何か重要な事があるのだろうか。
そう思っていた。

桐原大佐「今回呼んだのは他でもない、実は頼みがある。」

桐原中尉「頼み?俺やデワを呼んでか?」

桐原大佐「あぁ・・・・・」

茂政の言う頼み・・・・・
桐原やデワントンをわざわざ二人同時に呼んだから何か重要な事があるのだろう。
そう思っていると・・・茂政の口が動く。

桐原大佐「北米に帰ってもらいたい。」

桐原中尉「北米へ?何処です、復旧が確認されたエドワーズ空軍基地ですか?アトランタ基地ですか?」

桐原大佐「アラスカ旧地球統合軍総司令本部だ、無論部下ごと帰還せよ!」

デワントン「部下・・・・・・私もですか?」

桐原大佐「いや別部隊だ・・・・・・君は部下を引き連れ馬鹿息子と共にアラスカに向かってくれ。」

アラスカへの帰還命令。
桐原とデワントンはそれぞれの部隊を率いてアラスカまで帰還せよと言う事であった。
ようやくアラスカへ戻る事ができる・・・・・・そしてマクロスの仲間と合流する事ができると・・・・・
なんとなく安堵感がする。

桐原大佐「まぁとにかく終戦協定の護衛をやればいい、お前らは残留ゼントラーディ側代表の護衛を務めればいい。」

桐原中尉「分かりました・・・・・・・・残留ゼントラーディ側の護衛?」

桐原大佐「うんそれがどうかしたのか?」

桐原中尉「まさか敵陣まで行くと言う事なのか?」

桐原大佐「そうだが・・・・・・・」

桐原中尉「マジ!?」

が・・・・・・・・・アラスカに戻ってからの任務は敵陣に赴いて残留ゼントラーディ側の代表を護衛すると言う事である。
言いかえるならば、敵陣に赴くと言う事である。
むろん、敵側に対し憎悪や殺気をまき散らすかのような現場に・・・・・・・

危険が伴う任務であり、突然攻撃されてもおかしくないような場所に行くことになるのである。

デワントン「大佐・・・・・・・私も・・・・・・・・」

桐原大佐「当然だ・・・・・・・安心しろ、マックスとミリアも護衛につく。なお佐枝子君は恋人と共にトウキョウシティにいるためいないぞ。」

デワントン「やはり・・・・・・・」

桐原茂人「そこかよ・・・・・・・」

護衛にはマックスとミリアがつく、なお一緒にいた佐枝子はトウキョウシティにいるためいない。
桐原とデワントンは苦笑する。

桐原大佐「とにかくアラスカに向かえ、敵司令官は北米のカナダ山中にいると言う事だ。なんとしても成功させろ、これは人類にとって重要な生存過程に必要な事だからな。」

桐原中尉「了解。」

デワントン「了解しました。」

と言われたので桐原とデワントンは敬礼しながらその場を去る。
責任重大な職務、廊下に出た二人はそう思った。

デワントン「ミリア1級空士長がいるから安心できるが・・・・・・」

桐原中尉「代表を守り切れる保証はないな・・・・・」

護衛中何が起こるか分からない。
終戦直前に何かが起こる、桐原のいた日本もそうだった。
終戦に反対した一部の陸軍将校や厚木飛行隊の決起も・・・・・・・

桐原中尉「まぁゼントラーディの場合もあるが身内もだな。」

デワントン「身内?」

桐原中尉「統合軍内部にも終戦に反対する連中がいるからな・・・・・まぁここで〆時が理解できんとはな・・・・・・」

桐原達はこれから起きるであろう終戦反対派の妨害に苦言を言う。
もう地球と残留ゼントラーディに戦う程の余力がない。
それが理解できない馬鹿共に・・・・・・・

桐原中尉「だけどやるしかないんだよな、軍人であるし。」

デワントン「それもそうですね。」

桐原中尉「軍人って言うのはなんでもやり遂げないとな・・・・・・」

任務なので命令されたからには最後までやり遂げなければならない。
一度軍人となった以上、宿命から逃れる事はできないのである。
軍人だけにとどまらずどんな職業にも逃れられない・・・・宿命があると・・・・・

それを全うするのも職業人である自分らと・・・・・・・・・・

桐原中尉「しかし・・・・・・・」

デワントン「しかし?それがどうした?」

桐原中尉「なんでもない、多分大丈夫だと思うから・・・・・・・・・・・」

デワントン「??」

桐原は何か心配するが、すぐに気にする事をやめる。
とんでもない事が起きようと感じたのだが・・・・・余計な心配はさせなくたい・・・・
そう桐原は思った。
デワントンは一体何があったのかと思うが、桐原は何にも言わないためそのままにした。
その後桐原達は南米方面軍司令部から離陸しマクロスシティから離れる。

両親との別れに桐原はハグをし、別れを惜しんだ。

桐原中尉「まさかお前までいるとはな。」

ウィルソン大尉「何か文句でも?」

桐原中尉「別に~」

ウィルソン大尉もなぜが輸送機に乗りながらマクロスシティに帰還していた。
奴に一体何の任務か分からないが、特に関係なさそうなので気にしない。
噂では終戦に関する協議と言う事であるらしいが・・・・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・」

桐原中尉「デワどうした?」

デワントン「ただ呼んだだけよ。」

桐原中尉「そうか・・・・・・」

デワントンは桐原の名前をモニター越しで呟くが桐原に聞こえてしまう。
桐原にどうしたと言われるが、ただ呼んだだけと誤魔化す・・・・・
なぜデワントンが桐原の事を呼んだのかは・・・・・

デワントン「これで終われば、もう茂人と戦う事がない・・・・1タームは待つ・・・・・どうかその間に生き残れますように・・・・・・・・・」

と桐原に対する切ない気持ちからであった。
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第135話 終戦まで後何マイル?

2017-08-13 21:30:13 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
終戦。
戦争の中で一番重要な場面であり、戦争の中で一番難しい局面である。
地球人類は今までいろんな戦争をしてきたが、戦争を終わらせるのに一番苦労する。
戦後処理もあれば、終戦に反対を抑えるのも・・・・・・・

無論、この戦争の終わりが見えつつある第1次星間大戦も同様であった。
全地球統合軍幹部らは徹底的に痛めつけてから終戦に持ち込むべきだと唱えるが。
グローバル艦長は今回の反攻作戦で十分に戦力を使ったとして終戦に持ち込むべくだと唱える。

議論はあれるが、宇宙軍の筆頭であるギャスバル提督は宇宙軍の再編を行いたいと言う気持ちから終戦を指示。
残留ゼントラーディ最高指揮官ガゼフ・ベルゴラと停戦交渉する事になる。
さっそく打診した所、ガゼフも停戦に合意。
終戦交渉を決める事が決定した。

メンバー構成は・・・・・・・・・

◆地球統合軍
.ブルーノ・J・グローバル.臨時議長
.徐宗仁.臨時副議長
.織田信家.財務省長官
.加瀬市太郎.宇宙開発省長官
.マーガレット・ガーランド.交通復興省長官
.ラウル・ケネディ.警察保安省長官
.マイケル・カーター国防総省長官
.岡部俊哉.陸軍参謀長
=ダニエル・ハウエル.陸軍参謀次官
=ブライアン・チャン.陸軍参謀次官
.ギャスバル・イゴール.宇宙軍参謀長
=ジェイコブ・ムーア.宇宙軍参謀次官
=星村謙三.宇宙軍参謀次官
.ウィストン・キャメロン.海軍参謀長
=トーマス・フレーザー.海軍参謀次官
=ブルース・ゴスグローブ.海軍参謀次官
.ジョッシュ・アクランド.空軍参謀長
=アダム・トルーマン.空軍参謀次官
=劉明備.空軍参謀次官
.ジャン・アケロイド.海兵隊参謀長
=桃井義綱.海兵隊参謀次官
=村上悠一.海兵隊参謀次官
.ジョセフ・・フォレスタル.警務参謀
.阿野義盛.宇宙軍大尉通訳官
.ブリタイ・クリダニク.ゼントラーディ.共和同盟代表
=ティレノール・ナリフェーノ.記録参謀
=エキセドル・フォルモ.記録参謀
=アリエス・チェーナ.護衛官
=ブリエット・クランジェル.護衛官

◆残留ゼントラーディ軍
.ガゼフ・ベルゴラ.第2分岐艦隊司令
=エキセリア・ゼフィル記録参謀
=カムガス・ガームン師団長
=サジェス・ジェード師団長
=ダンド・ドンタコス.護衛官
=ワンダ・ロダーン.護衛官
.ラプリ・ラルメス.第10直衛艦隊司令
=ミアラ・メルフィモル記録参謀
=マサン・ラッチェル.護衛官
=イリア・ファリーナ.護衛官

となっており、停戦ならびに終戦協定締結の場所はマクロスシティと行われた。
しかし、これは停戦するためではない・・・・・・
統合軍が残留ゼントラーディ側に要求する三項目によりその正体が露わになる。

1、残留ゼントラーディ軍の武装解除。
2、ゼントラーディ人は速やかに統合政府への加入。
3、マイクローン装置の接収を認める。

この条件は降伏勧告である。
無論、この条件をガゼフやラプリ直衛艦隊司令などのゼントラーディ幹部は納得する。
既に継戦能力はない・・・・・・・・
基幹艦隊無き今、補給の不安やリン・ミンメイの歌の影響からなのか士気の低い兵士だらけ。
受けざる道しか残されていなかった。

                          【地球統合軍南米方面軍司令部】
桐原達が現在いる地球統合軍南米方面軍司令部。
大部分が統合軍が制空権を握り、南米のアマゾンを復活させるべくマイクローン装置で植物の遺伝子情報をコピーし。
種子と栄養分の入った土を散布しようとしていた。

数日間の間だが、ある程度の緑が少し戻ってきた。
まだまだ小さな草原程度だが、戦前のような立派なジャングル地帯に戻すと研究者は考えていた。

一方

デワントン「茂人~♪」

桐原中尉「・・・・・・・・・・」

イェル「見せつけますね、隊長。」

ミリャン「これが愛と言う奴か・・・・・・・」

戦闘が殆ど無くなったのか、佐枝子が別の男とひっついたのかデワントンは桐原といちゃつく。
見るだけでも恥ずかしい光景にイェル達は正面を見る事ができない。
メフィアとエリアーノ.ミリャンそして他のゼントラン.メルトランは愛と言う概念がないのかじっくり見る。

当の桐原は恥ずかしさのあまり赤くなる。

ウォルター「隊長よ、デワントンちゃんでいいじゃないの?結婚相手。」

桐原中尉「それはだな・・・・・・・・・」

イェル「もっとも愛妻恐妻家の方がいいじゃないんですかね、まぁ変わり者の隊長のお嫁さんになるならばフィアロ軍曹はしっかりしているし。良妻になりますよ。」

部下からもデワントンと結婚した方がいいと言う。
立派な妻がいればいい夫婦関係になる。
そう言われるとデワントンはいい笑顔をする、桐原はデワントンの笑顔を見るが天使ような笑顔。
自分だってデワントンを嫁にしたい・・・・・・

でも恥ずかしくて言えない・・・・・・

イェル「でもお父様はどう言うのか?」

桐原中尉「親父か?その点は大丈夫だ、親父はデワの事を気に行っているしお袋も同じだって。」

イェル「そうなんだ。」

イェルから両親はデワントンと結婚して大丈夫かと桐原に聞くが・・・・・
桐原は大丈夫だと言う。
まぁいつ結婚しようかと言いだすので・・・・・・・・

桐原中尉「デワには2年待ってもらう。」

デワントン「2年って・・・・・・・」

イェル「1タームね。」

デワントン「長い・・・・・・なんで・・・・・・・」

桐原中尉「いろいろと地球の文化と作法を知ってもらうためだな、そのくらい待ってくれ。」

2年の猶予と言う。
何故2年かと言うと、ミリアのように地球文化に馴染んでおらずいろいろと失敗しないようにするため。
デワントンには長いだろうが、その方がいいだろう。
無論、元監察軍軍人のイェルもその方がいいか、慣れるのに時間はかかるしと納得する。

デワントンは文句を言いたそうな顔をするが、元に戻り桐原といちゃいちゃをする。
そんな中・・・・・・・

ウィルソン大尉「中尉ここにいたか。」

桐原中尉「大尉。どうしたんですか?」

ウィルソン大尉「あぁ少し頼みがな・・・・・・時間はあるか?。フィアロ軍曹も・・・・」

桐原中尉「あるが・・・・・・・」

ウィルソン大尉が突然やってきて席を外すようにいい、デワントンと共にその場を離れウィルソン大尉についていく。
一体何があったのだろうか・・・・・・・と気になってある部屋まで行くことになる。
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第134話 クァドラン・ネルカ

2017-08-12 22:44:54 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
デワントンとアンジェはお互いクァドラン・ネルカと戦った事と、お互いの利害一致したため。
ようやく本題に入る事ができる。
デワントンはレミアがクァドラン・ネルカのパイロットレミアの事に関してアンジェは知らない事を知っていると判断。
一方のアンジェもデワントンがマイクローンの兵器(VF-1Aバルキリー)と共にレミアと戦って何か知っていると思
い捕虜の身でありながらもいろいろと聞き出せると思い、デワントンの質問に真面目に答えようと思った。

デワントン「レミアはあの時何か言っていましたか?」

アンジェ「特に・・・・・自分からはあんまり言わないが質問に答える口だった、背後関係の事を質問したわ。」

デワントン「背後関係?」

まず最初の事にアンジェに対しての質問。
出てきたのは、レミアの背後関係である。
この発言が出てくるまでデワントンの頭では背後関係を意識していなかった。
するとアンジェは・・・・・・

アンジェ「貴様・・・・・・・まさか私がここで背後関係と言わなかったら意識しないでそのままだっただろ?」

デワントン「まさか・・・・・ゼントラーディ軍時代副官たる地位にいた私がそれを忘れるとは・・・・・・・」

アンジェ「・・・・・・・・・・・まぁいい進める。」

デワントンに背後関係を自分が言うまで意識していなかった事を見抜く。
図星な事を言われたデワントンは汗を垂らしながら、まさかと誤魔化す・・・・・・
アンジェはジト目でデワントンを見るが、今意識したんだからいいだろうと次に進めた。

デワントン「じゃぁ気を取り直して、レミアの背後関係は?」

アンジェ「あぁ背後にゲラムと言う男がいると言っていたな。」

デワントン「ゲラム?・・・・・ゲラム!!」

                           バン!!!

アンジェ「突然なんだ!!」

デワントン「確かゲラムと言ったよね。」

アンジェ「言ったよ、なんだよ急に・・・・」

デワントンはアンジェがレミアの背後関係にゲラムがいると聞いて思わず机を大きな音を立てて興奮する。
この大きな音は3部屋の尋問室で隣隣で尋問していたメフィアやエリアーノ達を驚かす。
無論、外で警備している男女の警務官達も・・・・・・・・・
アンジェはいきなりの事で驚くが、すぐに冷静になって。

アンジェ「その様子ぶりだと貴様もゲラムを知っているのか?」

とデワントンに質問する。

デワントン「無論よ、ミリャンを襲撃し負傷させ疑心暗鬼にさせたゼントランですから。」

アンジェ「ラック!?ミリャンだと!?」

デワントンは肯定し、ミリャンの事を話しアンジェを驚かす。
この場合の雰囲気は何かしらと別の雰囲気で微妙になる。
アンジェはこの雰囲気を抜け出すべくある事をデワントンに提案する。

アンジェ「ミリャンか・・・・・・・そいつと話せるか?」

デワントン「できると思う。」

アンジェの要請にデワントンはミリャンを呼ぶ。
この時間帯だから、私が一応の愛機になっているコマンチの飛行訓練を終えているはずだと。
実際に携帯電話を使ってミリャンを呼び出す。

そして数分後。

ミリャン「来ました。」

アンジェ「よく来たな、お前がミリャンか。私はアンジェ・ラスケ-ド1級空士長だよろしく。」

ミリャン「ミリャン・ファキア1級空士長ですよろしく。」

ミリャンは尋問室に来る。
アンジェはミリャンが来た事を歓迎し敬礼する。
デワントンは自分の立場が中間管理職だなぁと思いつつもゲラムについての意見交換する。

アンジェ「よく生きていたわね。」

ミリャン「ゲラムは私を気絶させて野垂れ死にしようとし、偶然マイクローいや統合軍に助けられてね。」

アンジェ「助けられた・・・・・・・まるでありえないわね、敵である私達を助けるなんてね。」

ミリャンとアンジェは会話する。
中間管理職デワントンは話の会話には参加できない。
もっとも1級空士長、指揮官同士の会話。

アンジェ「ゲラムは何か重要な事を言っていた?」

ミリャン「すまん、そこの所記憶がないんだよね。光景は思い浮かぶけど、ゲラムが何を言っていたのか・・・・」

アンジェ「そうか・・・・・・・」

やはり入りずらい。
同じ1級空士長の会話に入り込めない、これだから中間管理職は・・・・・・・

アンジェ「結局話しあったけど、何もないわね。」

ミリャン「お互い接触時間が少なかったからですね・・・・・・・」

と何も発展するような事がないと二人はため息をついて話し合いを終了させる。
ミリャンは全てが終わるとアンジェと別れの挨拶をしてこの場から去る。

デワントン「ではもう話す内容がないので交代して結構です。」

アンジェ「いろいろとすまなかったな。」

デワントン「いえいえ通信記録は残させてもらいました。」

デワントンは通信記録をばっちり記録しアンジェと話す事がないので、収容所へ戻す。
さて仕事を続けようと思ったが・・・・・・

メフィア「先に失礼します。」

エリアーノ「お先に・・・・・・」

デワントン「えっ・・・・・・・」

メフィアとエリアーノが先に尋問室から出ていく。
一体何故早く自分より先に出ていくのかと思ったが、外から三木少尉が入ってくる。

三木沙羅「後ろを振り返ってください。」

デワントン「振り返る?・・・・・・それがどうか・・・・・・!!」

振り返るとゼントランとメルトランの捕虜が並んでいた。
無論、この量の数の数の尋問をやらなくてはならない。
アンジェとのやりとりで時間をかけ過ぎたせいである。

この事にデワントンは目の前が真っ暗になってしまった。
結局終わったのは定時過ぎであり、残業代が出る程くたくたになった。
でなかったらブラック企業と同じである。

デワントン「これほど疲れるなんて・・・・戦うより大変じゃない。」

あまりにも酷い扱いにデワントンは愚痴を言う。
それほど疲れる事をしたのだと・・・・・
デワントンは地球人と暮らすのは苦労すると全力で思った。
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第133話 尋問

2017-08-12 15:02:19 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
この日、デワントンはメフィアとエリアーノを引き連れ捕虜の尋問に向かった。
終戦協定まで時間があるとは言え、いろいろとまだ抵抗し続けるゼントラーディを降伏し居場所を特定するためにも。
捕虜からいろいろと聞きださねばならない。
このクァドランは重要な情報を有している可能性がある・・・・・・
少しでもいい情報を聞きださないと・・・・

デワントンらは尋問室に入る。

デワントン「アンジェ・ラスケードですね。」

アンジェ「貴様・・・・・メルトランだろう、何故・・・・・・・・」

デワントン「私はこっちの軍籍を得ました、私が質問する立場であなたが答える立場です。」

デワントンが担当するのはアンジェである。
アンジェはデワントンより階級が上であり上官にあたるが今は関係ない。
もう別の軍人になったから。

ミリアとは同じ軍であり階級が上であるが、もうゼントラーディの上官部下関係はもう関係ない。
もう過去の話である。

デワントン「では質問しますが、あなた以外のゼントラーディ残留部隊はいますか?」

アンジェ「分からない、私があの時いた部隊が最大であり部下も多くいた。あれで全部だ。」

デワントン「そうですか、ありがとうございます。」

その事もあってかデワントンは淡々と仕事をする。
パソコンを渡されており、それにアンジェの質問内容をタイピングで記録する。
デワントン達はパソコンを扱える程の技能があり、上もその事を知っているのでパソコンを与えている。

もっともパソコンで仕事をするのは面白くていいとデワントン達は感じていた。

デワントン「では質問しますが、あなたは今まで何をしていましたか?」

アンジェ「私はあの戦いの後、部隊の集結を図っていただけだ。まぁあんたらの攻撃で、私の部下はかなり死んで生き残りが6人程度だったけど・・・・・他に言う事はない。」

デワントン「そうですかありがとうございます。」

この質問もさっきと同じようにする。
特に何もする必要はない、普通に質問すればいいので何も手を加えることはない。
アンジェの睨む視線を横目にデワントンは淡々と仕事をする。

すばやくタイピングをし満足そうに仕事をしているデワントンに・・・・・・・・

アンジェ「それやって面白いのか?戦闘こそが最高の娯楽であるゼントラーディ人であお前が?」

と淡々と仕事をするデワントンに質問をする。
普通に面白そうに仕事をするデワントンにアンジェは不思議でしょうがなかった。
デワントンはアンジェの問いに対し若干変な顔をするが・・・・

デワントン「もう慣れてしまえば楽しいものよ、まぁ戦闘はしたいのも分かる気がするけど。」

とアンジェにそう返答する。
デワントンも地球の軍隊の仕事をしていくうちに戦闘以外の楽しみもいろいろと生まれている。
仕事が趣味ですとデワントンが言う程であったが、桐原からそれを言うのはやめとろ口止めされている。
もっともデワントンからすれば、桐原と一緒にいる方が一番楽しいのであろう。

アンジェ「ふっ・・・・ゼントラーディ人であるお前もふ抜けたな。」

デワントン「腑抜けですか、そう言っても結構ですよ。今の生活に充実していますから。」

アンジェ「そうかい・・・・」

アンジェから見れば地球の文明に慣れたデワントンはふ抜けたなさけない存在であろう。
でもデワントンはアンジェに何を言われようが、気にしない。
今の生活が充実しているから。

デワントン「さて一回休憩を挟むか・・・・・・・」

デワントンはPXで買ったツナサンドを食べる。
結構美味しく食べる様子からかアンジェは・・・・・・

アンジェ「なんだそれは?」

デワントン「ツナサンド、一応尋問に休憩はないけど。私が勝手にやっている。」

アンジェ「マイクローンにはそんな食べ物があるのか?」

デワントン「まぁそう言う事になるわね、一つ食べる?」

アンジェ「いいのか?」

デワントン「あんまり逃走用になる狂気じゃないから大丈夫よ。」

羨ましく想いつつデワントンにツナサンドの事を質問する。
デワントンはアンジェが望むような返信をし、ツナサンドの一つを渡す。
アンジェは目をきらきらと輝きながらツナサンドを食べる。

まぁカツ丼よりは安全だろうとデワントンが判断した上だ。
カツ丼が喰い終わるか残したまま容器を逃走用の武器に使われたらまずい。
ツナサンドを手渡しだし残る物がないからそれでいいらろう。
同胞に地球の飯が美味しい事を伝える事ができるし。

デワントン「さぁて尋問の続きをしようか・・・・・」

アンジェ「まだするのか?」

デワントン「えぇ最後だけどね、そうクァドラン・ネルカについて・・・・」

アンジェ「クァドラン・ネルカだと?」

デワントンは最後の質問としてクァドラン・ネルカについて質問をする。
そのクァドラン・ネルカと言う言葉にアンジェは食い付く。

デワントン「早いわね、クァドラン・キルカじゃ・・・・」

アンジェ「馬鹿にするな、クァドラン・ネルカ。ゼントラーディの恥さらしの女が乗る奴だ。」

デワントン「恥さらし・・・・・・レミア・ジフォンね・・・・・」

アンジェ「レミア・・・・・・貴様・・・・・・・何故知っている?」

デワントン「一応戦ったからね、それにラスケード1級空士長・・・・あなたは一応恩人ですから。」

とデワントンはクァドラン・ネルカと言う言葉に食い付くアンジェに戦った事と一応命の恩人であると告白する。
それを聞いたアンジェは・・・・・・・

アンジェ「あの時のマイクローンの兵器に乗っていたのは貴様か。」

デワントン「そうね、そう言う事よ。」

アンジェ「そうならば話が早い、あの恥さらしの女はレミア・ジフォンか・・・・分かった話すよ。こっちもいい情報聞いた。」

あの時遭遇したマイクローンの兵器(コマンチ)がデワントンがパイロットだと知り。
表情が明るくなって、なんでも話せそうな雰囲気になる。
デワントンはこの方が話しやすいといい、笑顔の明るさの度数を上げる。

やはり同じ種族同士で話すのは楽しい。
これは地球人だけにとどまらずゼントラーディ人も同じ事なのである。
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第132話 ミリャンの復帰

2017-08-11 23:22:30 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
南米方面軍司令部の病室で治療を受けていたミリャンは、病室で作戦終了と言う話を警務隊員の話で聞いた。
ミリャンは一体何の作戦かと思ったが、とある女性警務官の話ではゼントラーディ軍を降伏させると言う事であった。
その作戦が終了し、結果は成功・・・・・・・ゼントラーディ軍は降伏したと・・・・・・

ミリャン「ゼントラーディ軍は降伏・・・・・それはそうだよね、マイクローンの惑星いや地球には補給もないし敵の本拠地・・・・・・・・・もうこの惑星にいた時点では負けていたし・・・・・・」

ゼントラーディ軍の降伏の報にミリャンは顔を下に向けて落胆する。
もうゼントラーディ軍は終わり、他の艦隊がいるとは言え地球に取り残された自分達はもう終わりだと。
それもしょうがない、敵地にいれば補給もない。

それに地球人にはカールチューン(文化)がある。
造反者が続出すれば、いつの間にか形勢が逆転一気に有利になる。

ミリャン「これからどうするんだろうね、ゼントラーディ人は・・・・・・・・」

窓から見える模擬の空。
下の吹き抜けの部屋で避難民の親子が笑顔で遊具で遊んでいる。
楽しそうな声に誘われてミリャンは窓の外を見る。

ミリャン「子供か・・・・・・ゼントラーディ人にはいなかったな、最初からあの姿で製造されないし・・・・・・・」

子供・・・・・・ゼントラーディ人時代では見た事のなかった。
なぜマイクローンは製造せず、子供が生まれるのだろうか・・・・・・
それに男と女も・・・・・・

ミリャン「分からない・・・・・・ここに来てから分からない事だらけ・・・・・・」

ミリャンはその事を考えると頭が痛くなる。
親もいない兄弟もいない、むしろ家族もいない。
いるのは戦場で共にする戦友しかいなかった、なんで地球人とゼントラーディ人は全然違うのだろうか・・・・

私達は人間なんだろうか・・・・・・・

ミリャン「考えるのはよそう、真剣に受け止めたら自分の心が痛い・・・・・・・・・・・」

強い心でなんとか振り返ろうと思う、が何かがひっかかる。
同じ顔をしたメルトラン、ミリア・ファリーナ・・・・・・・・
話によれば夫となる男がいるとの事。

ゼントラーディ軍時代であればそれはありえない事である。
だがミリアにはそれがいる・・・・・ミリアにいて私にはいない・・・

ミリャン「ミリアにいて私にはないか・・・・・・・」

このことを再び考えると頭が痛くなる。
昔であれば考えずに済んだ事が今マイクローンと共に同じ屋根の元で同じ食事をし過ごした事で生まれ悩む。
もう昔には戻りたくはないと思うが、その反面悩む。

辛い・・・・・・・・

ゼントラーディ軍時代よりは楽しい事は増えたが、その反面嫌な事も増える。
悩まなくてはいい悩みを抱え込むようになるから。

三木沙羅「ミリャン・ファキアいますか?」

ミリャン「はいいますが・・・・・・・・」

三木沙羅「退院です、もう外へ出てもいいですよ。」

ミリャン「えっ・・・・!?」

突然一人の女性警務官三木沙羅が入って突然退院と言う。
この言葉にミリャンは戸惑う、今更退院なんて一体・・・・・・・
半信半疑のまま統合軍のジャージを着せられ病室の外へ出る。

ミリャン「私は病室から出ましたけど、これから・・・・・・」

三木沙羅「大丈夫です個室は用意してありますし、配給がありますので。」

これからの生活に不安を抱えるが、きちんと個室は用意してあるとの事。
無論食料も至急されると言う。
しかし、このまま病室と同じ暇な生活が続く事になる。

どうせならば・・・・・・

ミリャン「軍に入る事ってできます?」

三木沙羅「軍ですか?」

ミリャン「私はエースと呼ばれています、是非とも役に立つと思います。」

統合軍と言う組織に入って見る。
まずはそこから始める気である、もっとも自分はエースであり腕前も十分であった。

三木沙羅「分かりました、一度上に問い合わせてみます。」

ミリャン「頼む。」

三木少尉は上に一度、ミリャンが軍に入れるかどうか上に問いただしてみた。
そして上と問いただしてみた結果。

三木沙羅「ミリャン・・・・・・ファキア准尉。」

ミリャン「准尉・・・・・・もしかして?」

三木沙羅「即採用されました、階級は1級空士長に会わせて准尉とします。」

とあっさり採用されてしまう。
もっとも戦力不足である地球統合軍からすればミリャンのようなエースパイロットは大歓迎である。
採用の報告にミリャンは嬉しくなる。

やっと悩みを発散できると・・・・・・・・
配属先は宇宙軍である、無論適性にはこれだと・・・・・・・・

デワントン「ミリャン、あんた軍に入ったの?」

ミリャン「本日付けで軍に入る事になりました、よろしくお願いします軍曹。」

デワントン「軍曹・・・・・・・・」

既に地球統合軍に入隊していたデワントンやメフィア.エリアーノを唖然とさせる。
まさかラプラミズ艦隊以外のメルトランが統合軍に入隊してしまうとは・・・・・・・
デワントンはそう考えてしまう・・・・・・

もっとも・・・・・・・

メフィア「ミリア1級空士長にそっくりよね。」

エリアーノ「でも別人。」

ミリャンの容姿はデワントン達の上官ミリアと同一と言っていい程なのでメフィアとエリアーノはひそひそ話をする。
あまりにも似すぎているので・・・・・・・・・
こうして統合軍に入ったわけであるが、一つミリャンに問題が降りかかる・・・・・・・・

デワントン「折角入ってもらったけど、あなたの機体ないわよ。」

ミリャン「えっ!?」

メフィア「コマンチあるけど、訓練必要だしいくらエースでも多少訓練はしないとね・・・・・・・」

乗る機体がない、ミリャンに降りかかった悲劇の一つである。
こうして統合軍兵士の第1歩を歩み始めたミリャンだが。
最初から難ありである、これからどのように地球の軍人になるのか・・・・それは別の話に繋がる。
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第131話 終戦への道とゲラムの野望

2017-08-11 16:07:40 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
                         【地球統合軍南米方面軍司令部】
桐原達は捕虜にした部隊を引き連れ、南米方面軍司令部に帰還した。
直ぐ様捕虜はマイクローン化され武装解除、一斉に捕虜収容所に入れられる事になる。
拒否する人がいるが、強制的にである。
巨大のまま捕虜にしていたらすぐ脱走される可能性が高い。
その可能性とリスクを防ぐためにも地球人と同じサイズにしないといけない。

もっとも全員マイクローン化して捕虜にしたのは南米だけであり。
他は監視つきで巨人形態のまま捕縛されたらしい。

エリシア「救助感謝します・・・・・・」

メフィア「ふん、助けたのは味方だからだあんたを許したわけじゃない。」

エリアーノ「このまま死んでも良かったが、命令だからしょうがない。」

レミアに撃墜され反ゼントラーディ派チームの唯一の生き残りエリシアはメフィアとエリアーノに救助され。
南米方面軍司令部へ帰還した。
無論メフィアとエリアーノはエリシアを救助する事を嫌がったが、桐原の命令によりヘリコプター形態で繋いで助けた。

エリシアは片目を失い仲間を失った、これから入院だろう・・・・
もうパイロットには復帰できない・・・・・・・

桐原中尉「どうするんだお前・・・・・・・・」

エリシア「もう少し考えてみようと思います、ゼントラーディ人の事も・・・・・悪く言ったのに助けてもらったので・・・・」

桐原中尉「そうか・・・・・・」

エリシア「パイロットは駄目でしょう、あたしはもう片目を失いましたから・・・ではここで失礼します。中尉・・・・・あの時は悪く言ってすいません・・・・・・・・・」

桐原に謝りながらエリシアは病院に向かって行った。
今後エリシアがゼントラーディ人に対しどう向き合うのか気になる・・・・・・
果たして・・・・・・・・

桐原大佐「馬鹿息子。」

桐原中尉「親父・・・・・・・いきなり馬鹿息子とは・・・・・・・・・」

桐原大佐「言って何が悪い、父親を心配かけやがって・・・・・フィアロ軍曹の話を聞いたぞ一人無茶しやがって・・・・・」

桐原中尉「すまん・・・・・・・」

桐原大佐「親より死ぬ奴が何処にいる、先に死ぬのは親の方だぞ。親より先に死のうとするから馬鹿息子なんだ。」

エリシアと分かれた直後、東中佐.シン中佐の副官を引き連れ父茂政が桐原の元へ来た。
デワントンの話を偶然聞いて、親より死のうとした行為をしかろうと・・・・・
桐原に対し怒るものに、息子が戦地から戻ってきて茂政も安堵する。

その後母も同じような事を言う・・・・・・
この時茂政は両親に感謝する。

三浦佐枝子『茂人君、デワントンも無事だったのか・・・・良かった。』

デワントン「それはどういたしまして。」

桐原中尉「ははははははははは。」

久しぶりにマックスとミリアと共に各地を回っている佐枝子はアフリカにいた。
そこから通信をしてきて、桐原とデワントンとモニター越しで対面する。
佐枝子は笑顔でモニターに映って桐原と会話する。

しかし

デワントンは不機嫌そうな態度を取る。
その横でデワントンの態度を見た桐原は苦笑する。

三浦佐枝子『デワントン・・・・・・』

デワントン「はいなんでしょうか・・・・・・・・」

三浦佐枝子『茂人君を頼むわね。』

デワントン「えっ・・・・・・・」

三浦佐枝子『同じ空を飛ぶんだから、飛べない私よりあなたが茂人君にふさわしいわ。だから支えてやって・・・バルキリー馬鹿だけど、志の高い立派な男だから・・・・茂人君には前にも言ったけどデワントンが支えるから茂人君もデワントンを支えてね。』

桐原中尉「あぁ分かったよ。」

佐枝子は正式に不機嫌そうな顔をするデワントンに桐原を支えるように言う。
デワントンはまさか佐枝子があっさり辞退するとは思いもしなかったのか、顔の表情がマネキン人形のように動かなくなる。
本当に譲ってくれるのか、それすら信じられない程に・・・・・・・

デワントン「分かりました、支えます。茂人を・・・・・死ぬまで・・・・・・・・」

三浦佐枝子『頼んだわね、茂人君もデワントンもいい女だから手放さないでね。』

桐原中尉「あぁ・・・・・・」

三浦佐枝子『これからもいい友人で・・・・・・じゃあアラスカで会おうね。』

そういい佐枝子は通信を切る。
いつも変わらずの佐枝子。
デワントンはあんまり好きじゃなかった佐枝子の印象を若干良くする。
いつか再び会う事を願って・・・・・・・

ゲラム「レミアか・・・・・・帰還したな・・・・」

レミア「ハッ・・・・・ある程度暴れて混乱させました。」

ゲラム「それでいい、レミア・ジフォン。」

レミアはアンジェとの戦闘後、ゲラムらが潜んでいる某所に帰還した。
瓦礫が積み重なっているが、中はスヴァール・サラン級の内部であり大勢の男女のゼントラーディがいた。
その中には反統合同盟の人間らしきマイクローンも・・・・・・・

レミア「これからどうします?今ならば奴らも・・・・・・」

ゲラム「いいや必要はない。」

レミア「はぁ?何故です?」

ゲラム「理由は簡単どの道この戦争は終わるからだ、マイクローンいや地球統合政府と言う組織の勝利によってな。」

レミアは戦闘で疲れている統合軍を襲撃しようと進言しようとするがゲラムはそれを退ける。
理由はこの戦争が地球統合政府の手によって勝利すると言う事を・・・・・

ゲラム「地球か・・・・・・・戦闘だけしか能がないゼントラーディからすれば魅力的だ・・・・・そして戦術も・・・・・・」

ゲラムはレミアと話した後、一人になってそう呟く。
地球、ゲラムはボドルザー基幹艦隊決戦後.反統合同盟残党と合流しいろんな知識を得た。
反統合同盟残党はゲラム達の合流に戸惑うも統合政府戦うためならばと手を組むことになる。

ゲラム「さて・・・・・・・・これからどう戦うか・・・・正直、力押しでは勝てるもんじゃないな・・・・ゆっくりじっくり学んで裏から攻撃してやる。統合政府も脳無しのゼントラーディども・・・・・・」
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第130話 降伏

2017-08-11 15:01:53 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原はデワントンを抱え地上に降下した。
コマンチをゆっくり降ろし、桐原は愛機のガンポッドで周囲を警戒する。
イェル.ウォルター.メフィア.エリアーノは無事であろうか・・・・

生きてくれればいいのだが・・・・・・・・・

デワントン「茂人・・・・・」

桐原中尉「デワすまん・・・・・、俺がどうかしていた・・・・・・」

デワントン「謝らなくてもいいよ、気づいてくれれば・・・・私はそれで満足よ・・・・」

一人の世界に囚われていた事を桐原はデワントンに詫びる。
デワントンは気にしていなかったのか、別にいいと答える。
もっとも生きてさえいてくれれば、それで満足と・・・・・・

イェル『隊長・・・・聞こえますか隊長』

桐原中尉「イェルか・・・生きていたか・・・・」

イェル『はい・・・・ウォルターやメフィア.エリアーノ全員健在です。』

残留ゼントラーディ軍主力と戦っていた、イェルから連絡があった。
イェルの話では全員無事であったと・・・・
その報告を聞いた桐原は安堵する。

イェル『隊長、ビックニュースです。』

桐原中尉「なんだ?」

イェル『ゼントラーディ軍は降伏しました、現在武装解除中です。世界各地の統合軍は作戦に成功した模様です。』

桐原中尉「そうか・・・・・・・」

イェル『欧州方面軍は混乱が静まらず、作戦は実施してないようですが。時期に収まると判断、心配無しと隊長の父上が話しておりました。」

ゼントラーディ軍の降伏、世界規模の作戦は成功。
欧州方面軍は混乱が静まらず、作戦実施はできないものも時が来れば治まると言う事。
もっとも欧州方面軍では終戦を揺らぐことになる、僅かな時間であれど長い時間の事件が起きる事になり。
ゼントラーディ兵とデワントンと対峙したメルトラン.フェアリととある統合軍パイロットが関与するが。

それは別の話である。

イェル『私達もいずれ隊長の救援に向かいますので、それまでお待ちください。』

桐原中尉「あぁ頼む。」

イェルは救援に向かうと言い残し通信を切る。
これで一安心はできるのかと言いたいが・・・・・あのクァドラン・ネルカがいる・・・・・
油断はできない・・・・・・

桐原中尉「デワ動けるか?」

デワントン「動けるわ、武器はないけど・・・・・・・」

桐原はデワントンを心配する。
元敵兵士であり、今は仲間であり・・・・自分を慕う女性。
異星人であり、地球人じゃないが・・・・地球人とあんまり変わらない・・・・・
そして自分を諫めてくれた・・・・・・・

やはり、自分が先に死んでデワントンをこの世に置いてヴァルハラへ行くことはできないな。
桐原はデワントンとのやり取りを感じて思った・・・・・・・

その頃・・・・・・・

ネルマ「アンジェ1級空士長は無事であろうか・・・・・・」

負傷したネルマは、降下した地点から少し離れ仲間が残っている戦場へ向かおうとした。
クァドラン・ネルカがいる、いつ襲撃を受けるか分からない・・・・・・・

アンジェ「ネルマ・・・・」

ネルマ「アンジェ1級空士長・・・・・御無事で・・・・・」

アンジェ「敵は逃げた・・・・私達も戦場へ戻るぞ・・・・・」

ネルマ「サ」

その直後、ネルマはアンジェと合流する。
上官が無事であった事にネルマは安堵する。
この後は友軍部隊と合流してマイクローンとの戦闘に加わる。
あの奇襲で部隊は混乱、まともに戦える者を集めてレミアと戦ったが生き残りはネルマしかいない。

このまま戦えるのだろうか・・・・・・・・・

ネルマ「1級空士長・・・・」

アンジェ「あっ・・・・・・・」

デワントン「茂人・・・・・」

桐原中尉「クァドラン・ロー・・・・」

そう思っていた矢先、桐原とデワントンと遭遇する。
戦い疲れても、これから戦いに挑もうとした矢先の出来事であった。

桐原中尉「あのクァドラン生きていたのか・・・・」

アンジェ「マイクローン、戦線を離脱したか私達を盾に・・・・・・・・・」

お互い動かず、それぞれ生き残った事を確認する。
どうする攻撃するか、しないか・・・・・
両グループは様子見をする。

桐原中尉「デワ・・」

デワントン「はい・・・・どうしたのですか?」

桐原中尉「あいつらとコンタクト・・・いや通信はできるか?」

デワントン「分かりません・・・・どうやって通信を繋げば・・・・・」

桐原中尉「そうか・・・・・・・」

ゼントラーディ語を話せるデワを使ってコンタクトを取ろうとしたが通信を繋ぐ方法があるか確認するが・・・・
無理、もっとも通信を取る手段はない・・・・・・・・
桐原はそうかと呟く、若干落胆する。

ネルマ「どうします?」

アンジェ「連中は攻撃をためらっている、さてどうするか・・・・・・・・・・・」

ネルマ「ならば攻撃しましょう・・・・・・」

アンジェ「その必要はない・・・・・・」

ネルマ「どうしてですか?」

アンジェ「もう私達には継戦能力はないからだ。」

アンジェ達は交戦する気はない。
理由はもう継戦能力がないと、アンジェが自覚したから・・・・・
唯一の補給地点も攻撃され、味方も混乱の末にやられ・・・・

噂ではマイクローン側へ寝返る部隊が続出したと・・・・・
このままもう一戦と思ったが、もう無理だと判断した・・・・・

イェル「隊長!!」

ウォルター「無事ですか?」

桐原中尉「お前ら・・・・・・」

両グループがにらみ合っている時にイェルとウォルター達が来る。
それだけじゃない、戦車部隊デストロイド部隊.他のバルキリーや地球派のゼントラーディの部隊も・・・・
この姿を見てアンジェは・・・・・・・

アンジェ「友軍部隊は・・・・・・・・・ふっもう終わったか・・・・・・」

ネルマ「1級空士長・・・・・」

アンジェ「降伏だ・・・・・・武装を解除する。」

ネルマ「しかし・・・・・・・」

アンジェ「もう第118基幹艦隊はない・・・・・・・このまま戦っても無駄だ。」

降伏を決意する。
もう戦える程の力が残っていない・・・・・・・・
そう判断した上であった・・・・・・

マネーレ「敵機から通信?・・・私はマネーレ・ロッコです。」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊所属マネーレ・ロッコ3級空士長

アンジェ「私はアンジェ・・・・・・・・降伏する・・・・・・」

アンジェはラプラミズ艦隊所属の兵士マネーレに降伏すると伝える。
これにより桐原達の方面での作戦は終結するのであった。
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第129話 殺伐

2017-08-11 13:26:05 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
アンジェのクァドラン・ローが自己紹介をしようとしたレミアのクァドラン・ネルカに向けて一斉にミサイルを撃つ。
自己紹介を効かない理由は戦士の誇りのない恥さらしのゼントラーディの裏切り者の話を聞く理由がないからである。
このまま消えてもらってもらうしかない・・・・・・・・

普通の人が見たら確実にレミアのクァドラン・ネルカを撃墜されたと思った。

だが

アンジェはこれでレミアを撃墜したとは思ってもいない。
なんたってレミアもエース、これで撃墜されたと思ったら大間違い。
撃墜されていない事を前提に回避の構えをアンジェは取った。

                 ビュビュビュビュビュビュビュビュ

アンジェ「やはりか!!」

爆発炎の中からパルスレーザー攻撃が確認される。
やはり奴は生きている、そう簡単にやられるような奴ではないと・・・・・・
パルスレーザーが命中する僅かな数秒間でアンジェは回避する。

レミア「へぇ誇り高きゼントラーディが不意撃ちね・・・・・・・」

アンジェ「どの口が言えた事かしら?不意撃ちして我が同胞を殺した下劣な奴が・・・・」

レミア「言ってくれる、だが・・・どうせ死ぬんだそんなのは勝った方が正義だ!!!」

お互い罵りあいながら、戦闘が再開される。
両者腕前がいいので、お互いに隙を見せないように戦う。
そんな中アンジェはある事をレミアに言いだす。・・・・・・

アンジェ「貴様、お前は単独で動いているわけじゃないな。」

レミア「何故分かりそう思える?」

アンジェ「お前には背後に誰かがいる、私の戦場のカンがそう言っているからだよ?」

それはレミアの背後に誰かがいると言う事である。
この長い期間の間で友軍が近くにいないで、単独で行動する事がありえない。
必ず背後がいると・・・・・・・
アンジェはそう考え、レミアに質問する。

するとレミアはふっと笑い・・・・・・・

レミア「ゲラムの事だね。」

アンジェ「ゲラムだと?」

レミア「そうゲラムさ、マイクローンと手を組み新たな世界を造る偉大な指導者ゲラムが・・・」

背後にゲラムがいると答える。
ゲラム、ミリャンをかつて友軍だと思って襲撃したゼントラーディ人である。
それにアンジェは驚くが、もっとも驚いたのがマイクローンと手を組むと言う事であった。

アンジェ「馬鹿なマイクローンと手を組むだと!?なぜマイクローンを攻撃する?」

レミア「馬鹿だなぁ、マイクローンの事を知らなすぎるよあんた。流石は古いゼントラーディだ・・・・・」

アンジェ「ラック?」

レミア「マイクローンは全て同じじゃないんだよ、1ターム程前までマイクローンはマイクローン同士。もっと以前は、マイクローンがお互い殺し合ってたらしいよ。」

アンジェ「えっ・・・・・・・・」

レミア「私は反統合同盟と名乗る組織の生き残りのマイクローンと手を組んだのさ!敵は地球統合軍さ・・・・・」

アンジェ「あっ・・・・」

レミアに何故マイクローンを攻撃するのかを聞くが、返ってきた言葉が衝撃的であった。
マイクローンは同一集団ではなく、別々な集団になっていると。
そして1ターム前まで、マイクローン同士で戦争をしそれどころかもっと前にもお互い殺し合っていたと・・・・・
その言葉にアンジェは衝撃を覚える・・・・・・・

レミア「あんたさそろそろどちらにつくか決めた方がいいよ、ミリャンと言う女は愚かだったからダメージを与えてそのまま野垂れ死にさせたけど・・・・・・・」

アンジェ「ミリャン?まさか・・・・・」

レミア「そのまさかだよ、どちらにもつかずゼントラーディであり続けたい奴はゼントランかメルトラン、どちらも殺したさ。私にとってはちょろかったけどね。」

どちらにつくか決めろ、さもなくば殺す・・・・・・・・・ゼントランにありつづけたければ殺す・・・・・・
アンジェはそれを平然と言える、レミアが恐ろしくなった・・・・・・・・・
なぜこうも・・・・・・・

レミア「さてそろそろ・・・・・・」

アンジェ「あんた達につくか!!!」

                      ビュビュビュビュビュビュビュ

レミア「ほう・・・・・・答えが出たか・・・・・・・・死にたいと・・・・・・いいだろう望みどおりにしてやる!!」

アンジェは恐ろしいレミアのいる集団につくのを拒否する。
平然と同胞を殺す事ができる、ゲラムの集団に所属する事を嫌って・・・・・・・
返答変わりにミサイルをレミアに向けて一斉に放つ。

この攻撃によりレミアは死にたいととらえる。

                      シュバババババババババババババーン

アンジェ「舐めるな!!」

                        ビュビュビュビュビュビュビュ
                       ズガァン ズガァン ズガァン

レミア「そう簡単にはやられんか・・・・・・・・遊びがいのあるメルトランだ、でもそろそろ食べようかな・・・・」

アンジェの返答にレミアは回避しミサイルを放つ。
ミサイル攻撃は物凄い数が迫ったがアンジェは段々と上昇するようにミサイルを全弾撃墜する。
レミアはこの動きに面白いと感じる。

だが

もう躊躇しない一気に食らい尽くしてやろうと思った・・・・
その時・・・・・・

レミア「・・・・・・・・・・エスケスタ、戻るよゲラム。」

突然、レミアの元に通信が入りそれを確認した途端。
クァドラン・ネルカはアンジェと距離をある程度取った後、後退する。

アンジェ「逃げた・・・・・・・奴は・・・・・・・」

戦場にはアンジェだけが取り残された。
これからどうするか・・・・・・・・・アンジェは考える・・・・・・・
もう何がなんだか分からなくなる・・・・・このままでは・・・・・・
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第128話 三つ巴の戦い メルトラン戦士アンジェ乱入

2017-08-10 23:58:43 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
クァドラン・ネルカを駆る狂戦士レミア・ジフォン。
圧倒的な力の前に桐原は苦戦。
苦戦するためデワントンが命令違反を犯し桐原を援護する。

そこでレミアはデワントンに自己紹介と自分の機体をゼントラーディ語で話かけ。
全てが終わると再び殺し合いを始める。

その時。
桐原の元にイェルから連絡が入る。
クァドラン・ローやヌージャデル・ガーからなる5機が接近していると。
このまま行けば桐原とデワントンは三つ巴の形で挟撃されると。

勝てる見込みはあるかどうかは正直不明になるが、やるしかない・・・・・
戦わねば死ぬと・・・・・・・・・
そう思い、ここでデワントンと共にレミアとゼントラーディ部隊と対峙する。

アンジェ「マイクローンと我々を攻撃するクァドラン・ネルカか・・・・」
ゼントラーディ軍アンジェ・ラスケード1級空士長

ネルマ「どちらをやります?」
ゼントラーディ軍ネルマ・フェマガ2級空士長

アンジェ「この際、殺れる方だろう。両方きつい・・・・・・・・あのクァドランを先に殺るぞ!」

ネルマ「えっマイクローンを助ける事になりますが・・・・・・・」

アンジェ「結果的にそうなるが、この際しょうがない殺るぞ!!」

クァドラン・ローを中心とした統合軍の包囲を突破したゼントラーディ軍部隊のリーダー.アンジェはレミアを狙う。
狙う理由は同胞を何も理由もなく突然、マイクローンごと狙った事からである。
アンジェからすればマイクローンは敵だが、同胞を殺した敵は最悪な敵・・・・

まず先に殺す相手はクァドラン・ネルカである。

デワントン「敵が来る。」

桐原中尉「クァドラン・・・・・・・包囲を突破した決死隊か・・・・・・・・死を覚悟したとなれば、かなり脅威だぞ!」

接近してくるアンジェ達のクァドランを中核とするゼントラーディ部隊。
ここで構えたいが・・・・・・・・・・

レミア「ほらほら余所見をしていると死ぬよ!!」

                  ビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

デワントン「ヤック!!」

桐原中尉「くそあいつめ・・・・・・・あいつがいると乱入者には・・・・・・・・・」

レミアが攻撃してくる、アンジェ達に構えたくても構える事ができない。
アンジェに集中しても、アンジェ・・・・・アンジェに集中してもレミア・・・・・・・・
どちらに転んでも死ぬ可能性は8割以上・・・・・・・・・・・
見栄を張らず、イェルやウォルター.メフィア.エリアーノを引き入れとけばよかった・・・・・・・

この時、桐原は見栄を張った事を後悔する。
レミアの撃退だけを考えて、自分の脱出ルートの確保を怠り自ら死に追いやろうとした行為を・・・・
無論、自分だけの責任だけじゃ済まされない・・・・・デワントンもいる・・・・・
このままいけば・・・・デワントンも死ぬことになる・・・・・・・・

きちんとしておけば・・・・・・・・
苦痛な顔を浮かべ、更に後悔する気持ちの底なし沼にハマる。

デワントン「クァドラン・ヌージャデル・ガー来る!!」

デワントンの叫びと共にゼントラーディ部隊が来る。
かなり傷ついている機体もあるが、見た目だけで判断するのは戦場では危険・・・・・・・・

桐原中尉「くっ・・・・・インド洋と同じだ・・・・・・・・・・・インド洋・・・・・と・・・・・・」

統合戦争で沈む空母イラストリアと甲板上で戦死した町崎隊長・・・・・・・
そして死んで行く仲間の悲鳴・・・・・・・・・
その悲劇を守りたいと言う事で一人突っ込み、デワントンがついてきたが・・・・

判断ミスによってデワントンと言う命を危険に晒した・・・・・・
なんて最低な野郎だと・・・・・・・・
そう思ったのか、桐原は・・・・・・・

桐原中尉「デワ離脱しろ!早く!」

デワントン「嫌です、置いていくのも無理です。」

桐原中尉「命令だ、今ならば!!」

デワントンに戦線離脱を命令する。
今ならば、コマンチの能力でも離脱する事はできる。
当然のように桐原の事を思っている、デワントンは反対する。
反対の声に、命令だと強く声を荒くデワントンに離脱するように言う・・・・・
その強く荒く命令だと言った事に対し・・・・・

デワントン「うるさい!!」

桐原中尉「何!?」

デワントン「自分勝手よ!これでニ度目やない、一人で行くとか私に離脱しろとか・・・・・・なんでも一人で決めて・・・」

桐原中尉「デワ・・・・・・・・・」

デワントン「何故頼ってくれないの・・・・・・ここで死ぬとしても一緒に死ねる覚悟があるのに・・・・・一人離脱して茂人が死んで・・・・・・・残された私はどうすればいいの?」

デワントンは泣きながら激怒し反論する。
一人離脱して桐原が死んで、一人残される事にデワントンは耐えきれなかった。
それを平然とされる桐原に怒りを覚えとうとうこの言葉を言った。

デワントン「私も死なせて、茂人が残るならば私も・・・・・・・・・・・」

レミア「何をごちゃごちゃと言っているデワントン・フィアロ!!情けない声、いい加減うんざりだ!!死ね!!」

                         ビュビュビュ
                       ズゴォォォォォォン

デワントン「ぐっ・・・・・・・・」

桐原中尉「デワ!!」

レミア「チッ・・・・・・・・・こいつ寸前に高度下げたな・・・・流石はミリアの副官の一人か・・・・」

デワントンが最後に言いたい事を言い終える前に、クァドラン・ネルカの特性で二人の小賢しい通信を傍受したレミア
が激高しデワントンのコックピットに向けてパルスレーザーを両手を組んで3発撃つ。
エースのミリアの副官と言う立場にいるデワントンは、本能で機体を降下させコックピット直撃コースから降下し頭部
にレーザー弾を命中させた。

桐原中尉「デワ!!」

デワントン「茂人・・・・・大丈夫、破片が方をかすっただけであった・・・・・・・・・・」

桐原は若干落下しつつある、コマンチをVF-1Aバルキリーのバトロイド形態で支える。
部下を持ちながら、仲間がいながら一人だけ無茶をして自分を思う女を傷付けた・・・・・・・
なんて・・・・自分は未熟なんだ・・・・・・・情けない・・・・・・・

桐原中尉「デワ・・・・すまん。」

と泣きながらデワントンに誤り自分の未熟さを痛感した・・・・・・・・・

レミア「よし、獲物はニ匹・・・・・・さっきは撃ちもらしたが今度は死にな・・・・・・」

と2機纏まる所を狙いを定める。
一気にスコアが増える、レミアはぺろりとしながらパルスレーザーを両手で構える・・・・・

                     シュババババババババーン

レミア「ラック、ミサイル・・・・・・・・くっ・・・・・・・」

突然、桐原とデワントンを狙っていたレミアにミサイルが接近する。
レーダーで確認したレミアは攻撃態勢を解き、ミサイルを撃墜しながら回避する。
一体何が起きたんだ、レミアは周りを見渡す・・・・・・

レミア「あれは・・・・・・・・」

アンジェ「マイクローンは後回しにしろ!全機 ウケイ ガドラス(突撃)」

アンジェ率いるゼントラーディ部隊であった。
桐原達を無視し、レミア達に向かって行く。

デワントン「味方する?」

桐原中尉「いいや、味方じゃない。どちらが勝っても敵になる。離脱だ、今度は一緒に・・・」

デワントン「三度の自分勝手は許しませんよ。」

アンジェ達に任せ、桐原は地上へ降下する。
情けない姿を晒しながら。

レミア「五月蠅い雑魚が来たもんだね。死にな・・・・・・・・」

レミアは一斉攻撃をしアンジェ達を攻撃する。
攻撃により次々にヌージャデル・ガーが落ちて行く。
それでもなお、アンジェ達は攻撃しながら突撃する。

ネルマ「ぐっ・・・・・・離脱します。」

アンジェ「ネルマ、よく頑張った離脱しろ!!私は残りと共に・・・・・・」

ネルマ「ハッ・・・・・後は頼みます。」

ネルマはレミアの攻撃を受けて負傷し地上へ降下する。
アンジェは生き残った機と共にレミアに接近する。
その道中次々に精鋭ぞろいのヌージャデル・ガーの生き残りがやられ・・・・アンジェのみが生き残る。

レミア「あんたやるね、雑魚にしては・・・」

アンジェ「へぇあんた・・・・通信できるんだ、あたし達と・・・・・」

レミア「クァドラン・ネルカの能力ならばね、マイクローンの兵器に乗るデワントンやマイクローンも同じようにね。」

やはりレミアはアンジェに通信を行ってきた。
驚いたデワントンと違い、同じクァドランに乗っているアンジェはさほど驚いておらず通常運転である。
同じ同胞の声でも、話す口調から同胞に見えるだけの敵・・・・・

マイクローン、監察軍とは違う・・・・・・・
殺すべき相手の声・・・・・・・

「さて冥途に送る前に・・・・・・・・・」

アンジェ「そんなのは必要ない、とっとと消えてくれればいいから。裏切り者めゼントラーディの恥さらしめ!!」

                          シュババババババババーン

アンジェはレミアの自己紹介を聞かずに攻撃する。
誇り高き戦闘種族ゼントラーディ人の裏切り者かつ恥さらしの話を聞く気はない。
殺してしまった方がいいと。
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