【西暦2064年.惑星ラグナ.マクロスエリシオン内のブリーフィングルーム。】
海が綺麗で有名な惑星ラグナにあるケイオス.ラグナ支部。
この日、ブリーフィングルームにΔ小隊・α小隊・β小隊・γ小隊などの部隊の面々が集まっていた。
一同は何か真剣そうな表情で前にいるある男を見ている。
彼らの視線にいる男とは・・・・・
アラド「あ~全員いるか、明後日に遠方に展開している新統合軍を招いての演習を行う事になった。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊.アラド・メルダース大尉
Δ小隊隊長アラド・メルダース、曲者揃いのΔ小隊を率いる猛者である。
今回アラドが言ったのは遠方に展開している新統合軍との演習の件。
出張で不在のアーネストに代わり取り仕切っており・・・
演習についての詳細を各小隊隊員に説明している。
クリスチャン「いいじゃないですか。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊クリスチャン・クリステンセン中尉
エルラ「この際、新統合軍の偉そうな鼻を摘まんでやりましょう。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊.エルラ・クロッキー少尉
アラドの説明を聞いたケイオスのパイロット達は興奮していた。
なんせ遠方に展開している新統合軍の兵士は有能であり・・・・・
ヴァール化する危険性の低いので・・・安心して模擬戦に挑めるので・・・・
かなり面白い演習になる可能である。
近隣の統合軍は錬度低いかつ・・・面白くないかつヴァール化する心配がある。
遠方の部隊はヴァールする危険性は低いので、何かあっても近隣の新統合軍よりかは安心感はある。
リンゼイ「で指揮官の名前は分かりますか?」
ケイオス.ラグナ.支部リンゼイ・シミズ准尉
アラド「ミランダ・ジーナス大佐だよ。ちなみにだが、観戦武官として娘と姪を連れて行くそうだ。」
リンゼイ「流石は名門ジーナス家ですね。」
今回の新統合軍の指揮官はミランダ・ジーナス。
マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスの6女で・・・・・・
ジーナス家の宗家と言われる家柄である。
部隊だけではなく、既に新統合軍に属している双子の姪と・・・長女。
これから軍に入る予定の次女・三女を連れてくると言う。
エルラ「まるでジーナス王朝ね。」
「勝てる気配がしない。」
ジーナスと言う言葉を聞いてケイオスの隊員達の表情が硬くなる。
なんせジーナス家は名門で有名であり、どれも技能の高いメンツばかりであった。
技能が高いのはいいが、ジーナスは卑怯だろうと思う人は少なからずいた。
その後もいろいろ話し合いをするが・・・・
長くなるので省略・・・・
それからしばらくして・・・・演習当日・・・
【演習当日】
ウラガ級とステルスクルーザーなどで構成された任務部隊が惑星ラグナに到着し降下した。
ラグナの海に着水するとVF-171は勿論・・・・・
VF-25やVF-31などの演習に参加するための部隊がラグナの新統合軍基地滑走路に移動した。
ミランダ「今回の演習の責任者であります、ミランダ・ジーナスです。」
新統合宇宙軍.ミランダ・ジーナス大佐
アラド「ケイオス.ラグナ支部Δ小隊のアラド・メルダースです。現在出張中のアーネスト・ジョンソン・・・・」
ミランダ「それは分かっているわよ、アラド君・・・私の前では全文言わなくてもいいわよ。」
アラド「はぁ・・・・(君?)」
滑走路でアラドは新統合軍の指揮官のミランダと挨拶した。
結構人懐っこい性格であり、アラドを同級生のような感覚で君付けする。
アラドは結構面白そうな女性だなと、ミランダの第1印象を見て感じる。
ライザ「結構いい惑星ね。」
新統合宇宙軍ライザ・ギルマー少尉
ミュレリル「青い海・・・可愛いウミネコ・・・この潮風・・・素晴らしいわ。」
新統合宇宙軍ミュレリル・ギルマー准尉
ミランダの後ろにいる新統合軍部隊に姪の双子・・・ライザとミュレリルの姿あった。
彼女らはミランダの姉テレーズ・マリアフォキナ・ジーナスの娘で・・・・
ビンディランスとラクテンスの攻防が始まる前に生まれている。
しかし
母が新統合軍を辞めビンディランスの活動の為、離れて生活をした結果・・・
ライザは母を恨むようになってしまったが・・・・
その詳細は別の話で語られる・・・・・
挨拶は終わり・・・・少しだけ自由時間に入る。
ミランダ「ミラージュ・・・・ミストラルとシフォンの世話お願いね。」
ミラージュ「はいお母様。」
新統合宇宙軍ミラージュ・ファリーナ・ジーナス曹長
人影が少ない所で士官候補生のミラージュは母ミランダから後ろにいる・・・・・・
妹ミストラルとシフォンの保護者として行動するように頼まれる。
ミラージュは笑顔で了承し、二人の妹を連れ観戦席へ向かう
そんなミラージュの姿を見たミランダはふっと安心する。
アラド「娘さんですか?」
ミランダ「そうよ、新統合軍の制服を来ているのがミラージュ。右隣がミストラル・・・左隣がシフォンよ。」
アラド「へぇ是非とも欲しい人材だな。」
アラドはミランダと打ち合わせるため合流する際に妹ともに歩くミラージュの後ろ姿を見る・・・・・
そして
アラドは是非ともうちの部隊の隊員にしたいと考えた。
とは言えであるが、このミラージュが新統合軍を辞めてケイオスに入り・・・・・・
Δ小隊に入るとは、アラドは勿論ミラージュもこの時知らなかったであろう。
それから数時間後・・・
リンゼイ「演習がまもなく始まります。両軍配置についてください。」
演習の準備が始まった。
既にマクロスエリシオンのアイテールとヘーメラーにはΔ小隊を中心とした・・・
ケイオス飛行隊が出撃する時を待っていた。
新統合軍側もウラガ級の甲板にて部隊の出撃の準備をしている。
クリスチャン「隊長・・・・新統合軍の奴らに勝ちましょうぜ!」
エルラ「必勝です。」
アラド「当たり前だ!ホームグラウンドで負けたら恥だ!負けたらクラゲ料理を絶って詫びるしかないから、勝つ!!」
アラドらΔ小隊は燃えている。
なんせホームグラウンドである惑星ラグナで負けるような事があれば末代の恥・・・・
どのくらいの意気込みかと言うとアラドの好きなクラゲを絶つ程・・・・・
一方の新統合軍は・・・・・・・
ライザ「相手はベンチャーPMCか・・・厄介だね。」
ミュレリル「最新型のVF-31を積極的に導入・・・・・SMSといいいい物ばっかり。」
ライザ「まっ辺境の統合軍と違って私達は精鋭だ・・・・PMCなんかに負けん。」
燃えるアラド同様に張り切っている。
なんせ最新型のVF-31を優先的に配備された精鋭中の精鋭・・・・・
こんな辺境地域で敗北したとなれば、戦場で死んでも死にきれないし・・・・
辺境の現地新統合軍からも馬鹿にされる事になる。
それだけは絶対に嫌・・・・・
ギルマー姉妹だけではなく、他の隊員たちも同じ気持ちであった。
その頃・・・・・・・・
「なんだ?この機体?」
「IFFに反応あり・・・・・・・友軍・・・・1機でか?」
ラグナに展開していた新統合軍艦隊のVF-17EとRVF-171が何か接近してくる友軍機を確認した。
しかも・・・・・・新統合軍やケイオスの識別信号ではなく、SMSの・・・・
展開するラグナの宇宙艦隊の空母から多数のVF-171が出撃した。
どんどん接近するにつれ、機影がVF-19EF/Aエクスカリバーアドバンスだと分かった。
「SMS機・・・聞こえるか、我々はラグナ軍である官姓名を名乗れ!繰り返す我々はラグナ軍である官姓名を名乗れ!」
新統合軍はSMSのVF-19に呼びかけを行う。
何処の馬鹿が、何のために惑星ラグナに訪れるのか?
まさか・・・・・造反したパイロットが演習に乱入するのか・・・・・・・
新統合軍の兵士たちは警戒し、VF-19を見続ける・・・
しばらくしてVF-19から返答が来た・・・・
返答してきたそのパイロットは ・・・・・・・
イサム「SMS所属のイサム・ダイソン中佐だ!」
SMS.イサム・ダイソン中佐
「ダイソン中佐だと?」
スーパーノヴァ計画でYF-19のテストパイロットを務め・・
YF-24のテストパイロットを歴任しただけでなく・・・・
シャロン・アップル事件に関与したイサム・ダイソン中佐であった。
そんな英雄が何の通告も無しにやってくるのはおかしい。
「ダイソン中佐、いくらなんでも認めるわけには参りません。」
「ここで阻止させてもらいます。」
新統合軍部隊はイサムを止めるべく部隊の展開を始めた。
数は飛行中隊何個分かはあり、艦隊もそれなりにいる。
それでも1機からすれば驚異であり、怯えてしまう。
が・・・・・・
イサム「楽勝だぜ!いゃぁぁほぉぉぉ」
簡単には突破されてしまう。
なんてイサムはYF-24のパイロットしていた時・・・・・
VF-19とVF-22の混成大部隊を模擬戦で倒し・・・
500機の艦載機のいる中で、敵旗艦を沈める判定を出している。
しかも1機で・・・・
「こちら新統合宇宙軍プリッシ隊、VF-19突破。」
『何をしていたのだ・・・くっ・・・・ラグナの地上部隊にも連絡しろ!!演習中止し・・・スクランブル!!』
無理矢理防衛網を突破したイサムは完全に敵と認定される。
艦隊司令部はすぐさま、バレッタシティにあるラグナ自治軍司令部とケイオス.ラグナ支部にこの事を通報・・・・
ラグナ自治軍司令部は警戒命令を出し、ケイオス.ラグナ支部に出撃を命令する。
『緊急警報発令、緊急警報発令.。SMS機が命令を無視して大気圏突入、これを敵と断定し・・・・捕縛する事とした・・・演習は中止・・・・第1種戦闘配置』
エルザ「演習中止?」
アルド「SMS・・・・っておいおい。」
イサムの騒動に演習は中止になり、イサム捕獲と言う形を取った。
Δ小隊を中心にしたケイオス飛行隊は新統合軍と協力しイサム捕獲へと乗り出す。
集団で編隊を組むと、エリシオンにいたリンゼイが・・・・・
リンゼイ『メルダース少佐、司令部より実弾使用とミサイルの許可は出されていません。』
アラド「どう言う事だ?」
リンゼイ『分かりません、新統合軍司令部に何度も問い合わせても分からず仕舞いで・・・・・・』
イサム捕獲の方針に・・・・・実弾は禁止・・・・
この言葉を聞いたアラドは、驚く・・・・・・・いったい何のために・・・・・・
深く考えたアラドは何かが分かり、ニヤリと笑う。
しばらくして・・・・・
アラド「あれは?」
桂木桂「よっ色男さん?気になると思って反応したでしょ。」
新統合宇宙軍桂木桂.少尉
アラド「ん?名前は?」
桂木桂「俺はもうすぐ娘が生まれる色男・・・・桂木桂、護衛として来ていたんだ。よろしくな!!」
アラドの近くを通る丸っこい機体・・かつてのVA-1とVA-2を思わせる機体が来た。
特殊作戦護衛機V/A-1オーガスとV/A-2オーガスⅡ・・・・・・
今回の演習の護衛の切り札として連れてきた物だった。
アラドがこの機体が気になったため通信を行おうとした直後・・・・
そのパイロットから通信が来て桂木桂と名乗った。
桂木桂「そちらも頑張れよ!」
アラド「そっちもな・・・いい娘さん生まれるといいな。」
桂木桂「照れくさいな、じゃあな。」
挨拶を終えると、同僚のオルソン・D・ヴェルヌと共に・・・・イサム捕獲へ乗り出す。
何故、この二人がいるのか・・・・・
実はこの世界は1995年に時空震で複数の世界が分かれており・・・・・
オーガスの物語へ続く未来へ進まなかった平行世界の桂とオルソンであるから・・・・
別の歴史を辿っていたら桂木桂とオルソンは時空振動弾による混乱時空を生み出し・・・・・
自ら特異点としての物語を歩み、結末にもう一人の自分を撃つ事になる。
だが・・・・
この未来へ進んだ二人からしたら関係ない
何にも関係のない平行世界であるから。
イサム「おっ来たな・・・・」
ライザ「馬鹿発見!」
イサムの目の前にケイオス.新統合軍の大編隊を確認する。
一方、先陣を切っていたギルマー姉妹がやってきて。
ドックファイトを開始。
次第にイサムを捕まえるための乱戦となる。
アラド「よし行くぞ!」
『了解』
Δ小隊も動きだし、イサム迎撃に向かった。
フォーメーションを組み、イサムを取り囲む。
イサムを取り囲むも呆気なく逃亡される。
このイサムの動きを見て・・・・・
流石はシャロン・アップル事件の英雄・・・・とアラドはイサムの腕前を称賛する。
イサム「中々動きいいな。」
アラド「そちらさんもな・・・・・」
イサムもアラドの動きを称賛する。
今のアラドの動きはイサムを満足させるだけあり・・・
イサムはアラドと戦って楽しいと思うようになった。
ライザ「もらった!」
イサム「よっと!」
ライザ「くそっ」
新統合軍のライザもイサムを攻撃する。
突然演習に乱入した新統合軍から追放された馬鹿・・・・・
そして・・・・新統合軍から抜けたケイオスと言う名のPMC連中・・・・
こんな無茶苦茶な連中には負けたりはしない・・・・
ライザは強気な顔ででイサムに攻撃した。
アラド「凄いな、あれ程の数を悠々と・・・・・」
アラドは呑気にイサムの派手過ぎる回避術に楽しく拝見する。
勿論・・・・・捕獲する気でいるも・・・
どうも乗り気にはならない・・・・
なんせミランダが何か企んでいる・・・・・
そろそろなんか言いそうな予感はする・・・・
ミランダ「全軍ストップ!!!」
『へっ』
アラドがもうそろそろと思った頃に・・・・・・
ミランダから戦闘中止命令が言い渡される。
戦闘中止・・・・・・・・・・一同は突然の事に唖然・・・・・・
ミランダ「ダイソン中佐・・・ご苦労様です。」
イサム「お蔭で敵扱いにされ大変だったぜ!!」
『えっ!?』
ミランダがイサムにご苦労さま・・・・・と声をかける。
もしかして・・・・これは・・・・・・・・・・・・
猿芝居!?
エルラ「隊長・・・・・」
アラド「やはりなと・・・・・最初から組んでいたんだよあの女(ミランダ)」
最初から仕組まれていた。
実はこの騒動を仕組んでいたのはミランダであり、イサムはその協力者。
実弾で撃つなと言う時点でアラドは気がついており・・・・
本当の脱走兵に準ずる物なら実弾は使っていたが、今回は許可されてない。
だったら猿芝居と・・・・・・・・
ミラージュ「お母様?」
ミランダ「ふふふふ、案外楽しんでもらえたでしょうね。でも本番は・・・・・・・」
まだ本番は終わっていない。
なんせ演習はまだ終わっておらず、これはオープニングセレモニー。
本当の演習はまだ始まってすらいないのだから・・・・・・
イサム「ではΔ小隊殿に演習を申し込む。」
アラド「その申し出ありがたく了承する。」
ライザ「では我々も!」
イサム「人が多いほど歓迎だぜ、嬢ちゃん達俺の指揮下に入れ!」
イサムはライザ達を指揮下に入れ、アラド達との演習を再開する。
本当の戦いはこれから始まり、ケイオスか新統合軍かどちらが強いかを決める。
その物語の詳細はまた別の機会に・・・・・
【リファインキャラ】
リンゼイ・シミズ
【種族】
地球人
【性別】
女性
【生年】
2047年
【所属】
ケイオス.ラグナ支部
【階級】
准尉
【解説】
ケイオスの事務に勤務する女性スタッフ。
普段は事務として勤務しているが、エリシオンのオペレーター不在時代理を勤める事がある。
第二次ウィンダミア独立戦争前に新統合軍に転職し、別の星系に移動している。
【解説】
マクロスΔスクランブルの名前無しオペレーターに設定入れました。
海が綺麗で有名な惑星ラグナにあるケイオス.ラグナ支部。
この日、ブリーフィングルームにΔ小隊・α小隊・β小隊・γ小隊などの部隊の面々が集まっていた。
一同は何か真剣そうな表情で前にいるある男を見ている。
彼らの視線にいる男とは・・・・・
アラド「あ~全員いるか、明後日に遠方に展開している新統合軍を招いての演習を行う事になった。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊.アラド・メルダース大尉
Δ小隊隊長アラド・メルダース、曲者揃いのΔ小隊を率いる猛者である。
今回アラドが言ったのは遠方に展開している新統合軍との演習の件。
出張で不在のアーネストに代わり取り仕切っており・・・
演習についての詳細を各小隊隊員に説明している。
クリスチャン「いいじゃないですか。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊クリスチャン・クリステンセン中尉
エルラ「この際、新統合軍の偉そうな鼻を摘まんでやりましょう。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊.エルラ・クロッキー少尉
アラドの説明を聞いたケイオスのパイロット達は興奮していた。
なんせ遠方に展開している新統合軍の兵士は有能であり・・・・・
ヴァール化する危険性の低いので・・・安心して模擬戦に挑めるので・・・・
かなり面白い演習になる可能である。
近隣の統合軍は錬度低いかつ・・・面白くないかつヴァール化する心配がある。
遠方の部隊はヴァールする危険性は低いので、何かあっても近隣の新統合軍よりかは安心感はある。
リンゼイ「で指揮官の名前は分かりますか?」
ケイオス.ラグナ.支部リンゼイ・シミズ准尉
アラド「ミランダ・ジーナス大佐だよ。ちなみにだが、観戦武官として娘と姪を連れて行くそうだ。」
リンゼイ「流石は名門ジーナス家ですね。」
今回の新統合軍の指揮官はミランダ・ジーナス。
マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスの6女で・・・・・・
ジーナス家の宗家と言われる家柄である。
部隊だけではなく、既に新統合軍に属している双子の姪と・・・長女。
これから軍に入る予定の次女・三女を連れてくると言う。
エルラ「まるでジーナス王朝ね。」
「勝てる気配がしない。」
ジーナスと言う言葉を聞いてケイオスの隊員達の表情が硬くなる。
なんせジーナス家は名門で有名であり、どれも技能の高いメンツばかりであった。
技能が高いのはいいが、ジーナスは卑怯だろうと思う人は少なからずいた。
その後もいろいろ話し合いをするが・・・・
長くなるので省略・・・・
それからしばらくして・・・・演習当日・・・
【演習当日】
ウラガ級とステルスクルーザーなどで構成された任務部隊が惑星ラグナに到着し降下した。
ラグナの海に着水するとVF-171は勿論・・・・・
VF-25やVF-31などの演習に参加するための部隊がラグナの新統合軍基地滑走路に移動した。
ミランダ「今回の演習の責任者であります、ミランダ・ジーナスです。」
新統合宇宙軍.ミランダ・ジーナス大佐
アラド「ケイオス.ラグナ支部Δ小隊のアラド・メルダースです。現在出張中のアーネスト・ジョンソン・・・・」
ミランダ「それは分かっているわよ、アラド君・・・私の前では全文言わなくてもいいわよ。」
アラド「はぁ・・・・(君?)」
滑走路でアラドは新統合軍の指揮官のミランダと挨拶した。
結構人懐っこい性格であり、アラドを同級生のような感覚で君付けする。
アラドは結構面白そうな女性だなと、ミランダの第1印象を見て感じる。
ライザ「結構いい惑星ね。」
新統合宇宙軍ライザ・ギルマー少尉
ミュレリル「青い海・・・可愛いウミネコ・・・この潮風・・・素晴らしいわ。」
新統合宇宙軍ミュレリル・ギルマー准尉
ミランダの後ろにいる新統合軍部隊に姪の双子・・・ライザとミュレリルの姿あった。
彼女らはミランダの姉テレーズ・マリアフォキナ・ジーナスの娘で・・・・
ビンディランスとラクテンスの攻防が始まる前に生まれている。
しかし
母が新統合軍を辞めビンディランスの活動の為、離れて生活をした結果・・・
ライザは母を恨むようになってしまったが・・・・
その詳細は別の話で語られる・・・・・
挨拶は終わり・・・・少しだけ自由時間に入る。
ミランダ「ミラージュ・・・・ミストラルとシフォンの世話お願いね。」
ミラージュ「はいお母様。」
新統合宇宙軍ミラージュ・ファリーナ・ジーナス曹長
人影が少ない所で士官候補生のミラージュは母ミランダから後ろにいる・・・・・・
妹ミストラルとシフォンの保護者として行動するように頼まれる。
ミラージュは笑顔で了承し、二人の妹を連れ観戦席へ向かう
そんなミラージュの姿を見たミランダはふっと安心する。
アラド「娘さんですか?」
ミランダ「そうよ、新統合軍の制服を来ているのがミラージュ。右隣がミストラル・・・左隣がシフォンよ。」
アラド「へぇ是非とも欲しい人材だな。」
アラドはミランダと打ち合わせるため合流する際に妹ともに歩くミラージュの後ろ姿を見る・・・・・
そして
アラドは是非ともうちの部隊の隊員にしたいと考えた。
とは言えであるが、このミラージュが新統合軍を辞めてケイオスに入り・・・・・・
Δ小隊に入るとは、アラドは勿論ミラージュもこの時知らなかったであろう。
それから数時間後・・・
リンゼイ「演習がまもなく始まります。両軍配置についてください。」
演習の準備が始まった。
既にマクロスエリシオンのアイテールとヘーメラーにはΔ小隊を中心とした・・・
ケイオス飛行隊が出撃する時を待っていた。
新統合軍側もウラガ級の甲板にて部隊の出撃の準備をしている。
クリスチャン「隊長・・・・新統合軍の奴らに勝ちましょうぜ!」
エルラ「必勝です。」
アラド「当たり前だ!ホームグラウンドで負けたら恥だ!負けたらクラゲ料理を絶って詫びるしかないから、勝つ!!」
アラドらΔ小隊は燃えている。
なんせホームグラウンドである惑星ラグナで負けるような事があれば末代の恥・・・・
どのくらいの意気込みかと言うとアラドの好きなクラゲを絶つ程・・・・・
一方の新統合軍は・・・・・・・
ライザ「相手はベンチャーPMCか・・・厄介だね。」
ミュレリル「最新型のVF-31を積極的に導入・・・・・SMSといいいい物ばっかり。」
ライザ「まっ辺境の統合軍と違って私達は精鋭だ・・・・PMCなんかに負けん。」
燃えるアラド同様に張り切っている。
なんせ最新型のVF-31を優先的に配備された精鋭中の精鋭・・・・・
こんな辺境地域で敗北したとなれば、戦場で死んでも死にきれないし・・・・
辺境の現地新統合軍からも馬鹿にされる事になる。
それだけは絶対に嫌・・・・・
ギルマー姉妹だけではなく、他の隊員たちも同じ気持ちであった。
その頃・・・・・・・・
「なんだ?この機体?」
「IFFに反応あり・・・・・・・友軍・・・・1機でか?」
ラグナに展開していた新統合軍艦隊のVF-17EとRVF-171が何か接近してくる友軍機を確認した。
しかも・・・・・・新統合軍やケイオスの識別信号ではなく、SMSの・・・・
展開するラグナの宇宙艦隊の空母から多数のVF-171が出撃した。
どんどん接近するにつれ、機影がVF-19EF/Aエクスカリバーアドバンスだと分かった。
「SMS機・・・聞こえるか、我々はラグナ軍である官姓名を名乗れ!繰り返す我々はラグナ軍である官姓名を名乗れ!」
新統合軍はSMSのVF-19に呼びかけを行う。
何処の馬鹿が、何のために惑星ラグナに訪れるのか?
まさか・・・・・造反したパイロットが演習に乱入するのか・・・・・・・
新統合軍の兵士たちは警戒し、VF-19を見続ける・・・
しばらくしてVF-19から返答が来た・・・・
返答してきたそのパイロットは ・・・・・・・
イサム「SMS所属のイサム・ダイソン中佐だ!」
SMS.イサム・ダイソン中佐
「ダイソン中佐だと?」
スーパーノヴァ計画でYF-19のテストパイロットを務め・・
YF-24のテストパイロットを歴任しただけでなく・・・・
シャロン・アップル事件に関与したイサム・ダイソン中佐であった。
そんな英雄が何の通告も無しにやってくるのはおかしい。
「ダイソン中佐、いくらなんでも認めるわけには参りません。」
「ここで阻止させてもらいます。」
新統合軍部隊はイサムを止めるべく部隊の展開を始めた。
数は飛行中隊何個分かはあり、艦隊もそれなりにいる。
それでも1機からすれば驚異であり、怯えてしまう。
が・・・・・・
イサム「楽勝だぜ!いゃぁぁほぉぉぉ」
簡単には突破されてしまう。
なんてイサムはYF-24のパイロットしていた時・・・・・
VF-19とVF-22の混成大部隊を模擬戦で倒し・・・
500機の艦載機のいる中で、敵旗艦を沈める判定を出している。
しかも1機で・・・・
「こちら新統合宇宙軍プリッシ隊、VF-19突破。」
『何をしていたのだ・・・くっ・・・・ラグナの地上部隊にも連絡しろ!!演習中止し・・・スクランブル!!』
無理矢理防衛網を突破したイサムは完全に敵と認定される。
艦隊司令部はすぐさま、バレッタシティにあるラグナ自治軍司令部とケイオス.ラグナ支部にこの事を通報・・・・
ラグナ自治軍司令部は警戒命令を出し、ケイオス.ラグナ支部に出撃を命令する。
『緊急警報発令、緊急警報発令.。SMS機が命令を無視して大気圏突入、これを敵と断定し・・・・捕縛する事とした・・・演習は中止・・・・第1種戦闘配置』
エルザ「演習中止?」
アルド「SMS・・・・っておいおい。」
イサムの騒動に演習は中止になり、イサム捕獲と言う形を取った。
Δ小隊を中心にしたケイオス飛行隊は新統合軍と協力しイサム捕獲へと乗り出す。
集団で編隊を組むと、エリシオンにいたリンゼイが・・・・・
リンゼイ『メルダース少佐、司令部より実弾使用とミサイルの許可は出されていません。』
アラド「どう言う事だ?」
リンゼイ『分かりません、新統合軍司令部に何度も問い合わせても分からず仕舞いで・・・・・・』
イサム捕獲の方針に・・・・・実弾は禁止・・・・
この言葉を聞いたアラドは、驚く・・・・・・・いったい何のために・・・・・・
深く考えたアラドは何かが分かり、ニヤリと笑う。
しばらくして・・・・・
アラド「あれは?」
桂木桂「よっ色男さん?気になると思って反応したでしょ。」
新統合宇宙軍桂木桂.少尉
アラド「ん?名前は?」
桂木桂「俺はもうすぐ娘が生まれる色男・・・・桂木桂、護衛として来ていたんだ。よろしくな!!」
アラドの近くを通る丸っこい機体・・かつてのVA-1とVA-2を思わせる機体が来た。
特殊作戦護衛機V/A-1オーガスとV/A-2オーガスⅡ・・・・・・
今回の演習の護衛の切り札として連れてきた物だった。
アラドがこの機体が気になったため通信を行おうとした直後・・・・
そのパイロットから通信が来て桂木桂と名乗った。
桂木桂「そちらも頑張れよ!」
アラド「そっちもな・・・いい娘さん生まれるといいな。」
桂木桂「照れくさいな、じゃあな。」
挨拶を終えると、同僚のオルソン・D・ヴェルヌと共に・・・・イサム捕獲へ乗り出す。
何故、この二人がいるのか・・・・・
実はこの世界は1995年に時空震で複数の世界が分かれており・・・・・
オーガスの物語へ続く未来へ進まなかった平行世界の桂とオルソンであるから・・・・
別の歴史を辿っていたら桂木桂とオルソンは時空振動弾による混乱時空を生み出し・・・・・
自ら特異点としての物語を歩み、結末にもう一人の自分を撃つ事になる。
だが・・・・
この未来へ進んだ二人からしたら関係ない
何にも関係のない平行世界であるから。
イサム「おっ来たな・・・・」
ライザ「馬鹿発見!」
イサムの目の前にケイオス.新統合軍の大編隊を確認する。
一方、先陣を切っていたギルマー姉妹がやってきて。
ドックファイトを開始。
次第にイサムを捕まえるための乱戦となる。
アラド「よし行くぞ!」
『了解』
Δ小隊も動きだし、イサム迎撃に向かった。
フォーメーションを組み、イサムを取り囲む。
イサムを取り囲むも呆気なく逃亡される。
このイサムの動きを見て・・・・・
流石はシャロン・アップル事件の英雄・・・・とアラドはイサムの腕前を称賛する。
イサム「中々動きいいな。」
アラド「そちらさんもな・・・・・」
イサムもアラドの動きを称賛する。
今のアラドの動きはイサムを満足させるだけあり・・・
イサムはアラドと戦って楽しいと思うようになった。
ライザ「もらった!」
イサム「よっと!」
ライザ「くそっ」
新統合軍のライザもイサムを攻撃する。
突然演習に乱入した新統合軍から追放された馬鹿・・・・・
そして・・・・新統合軍から抜けたケイオスと言う名のPMC連中・・・・
こんな無茶苦茶な連中には負けたりはしない・・・・
ライザは強気な顔ででイサムに攻撃した。
アラド「凄いな、あれ程の数を悠々と・・・・・」
アラドは呑気にイサムの派手過ぎる回避術に楽しく拝見する。
勿論・・・・・捕獲する気でいるも・・・
どうも乗り気にはならない・・・・
なんせミランダが何か企んでいる・・・・・
そろそろなんか言いそうな予感はする・・・・
ミランダ「全軍ストップ!!!」
『へっ』
アラドがもうそろそろと思った頃に・・・・・・
ミランダから戦闘中止命令が言い渡される。
戦闘中止・・・・・・・・・・一同は突然の事に唖然・・・・・・
ミランダ「ダイソン中佐・・・ご苦労様です。」
イサム「お蔭で敵扱いにされ大変だったぜ!!」
『えっ!?』
ミランダがイサムにご苦労さま・・・・・と声をかける。
もしかして・・・・これは・・・・・・・・・・・・
猿芝居!?
エルラ「隊長・・・・・」
アラド「やはりなと・・・・・最初から組んでいたんだよあの女(ミランダ)」
最初から仕組まれていた。
実はこの騒動を仕組んでいたのはミランダであり、イサムはその協力者。
実弾で撃つなと言う時点でアラドは気がついており・・・・
本当の脱走兵に準ずる物なら実弾は使っていたが、今回は許可されてない。
だったら猿芝居と・・・・・・・・
ミラージュ「お母様?」
ミランダ「ふふふふ、案外楽しんでもらえたでしょうね。でも本番は・・・・・・・」
まだ本番は終わっていない。
なんせ演習はまだ終わっておらず、これはオープニングセレモニー。
本当の演習はまだ始まってすらいないのだから・・・・・・
イサム「ではΔ小隊殿に演習を申し込む。」
アラド「その申し出ありがたく了承する。」
ライザ「では我々も!」
イサム「人が多いほど歓迎だぜ、嬢ちゃん達俺の指揮下に入れ!」
イサムはライザ達を指揮下に入れ、アラド達との演習を再開する。
本当の戦いはこれから始まり、ケイオスか新統合軍かどちらが強いかを決める。
その物語の詳細はまた別の機会に・・・・・
【リファインキャラ】
リンゼイ・シミズ
【種族】
地球人
【性別】
女性
【生年】
2047年
【所属】
ケイオス.ラグナ支部
【階級】
准尉
【解説】
ケイオスの事務に勤務する女性スタッフ。
普段は事務として勤務しているが、エリシオンのオペレーター不在時代理を勤める事がある。
第二次ウィンダミア独立戦争前に新統合軍に転職し、別の星系に移動している。
【解説】
マクロスΔスクランブルの名前無しオペレーターに設定入れました。