イ・エラ
新統合宇宙軍少尉
2002年12月12日.韓国ソウルに生まれたアンサーズ隊員。
16歳にして軍幼年航空訓練所へ入隊・・・・
優秀な成績もあってか、短期間で訓練満了し地球.鳥山宇宙軍基地に配属。
北部地域掃討戦などの雑務に参加。
桐原茂人予備役少佐に目に留まり、アンサーズ隊員となるため・・
宇宙軍第6機動艦隊第6統合艦隊護衛飛行群へ配属。
アンサーズメンバー全員結集後、正式にアンサーズ隊員になる。
大人しく真面目な性格であり・・・
奇襲などの想定外などの事案でも取り乱さない優秀を部隊内で発揮。
十分すぎる程、部隊に貢献しているのだか・・・・
エラにはある悩みがある
それは・・・
エラ「私って地味なのかな・・・」
新統合宇宙軍アンサーズ隊員イ・エラ少尉
アリサ「地味って少尉、突然何を・・・」
新統合宇宙軍アリサ・バレンタイン准尉
エラ「ベルタリア准尉や吉野大尉、桐原隊長と比べたらキャラが薄い気がするのよ。」
アリサ「いや~、あの人達が突発的にキャラが濃いだけかと・・・」
自分が地味ではないかと言う事・・・
第2小隊副官として本多義輝中尉を支えてきたが・・・
ラウラと大樹の二人、更にキャラが濃い茂人・・・
最近、ロザのキャラも強くなり・・・
自分が地味キャラではないかと認識し、焦り始める。
このまま本当に地味なままでいいのか?
エラは疑問と焦りの混じった感情を抱くようになり・・・
ストレスを抱えるようになってしまった
アリサ「だからと言ってもあたしに言われても困る。」
エリ「そこをなんとか、少しでもいいから協力して!」
アリサ「協力したいけど、自信ないよ。」
地味なキャラ脱却するにはいろんな人に頼るしかないが・・
アリサ自信も、そこまで目立つキャラクターではないと思っているので断る・・
力になってあげたいけど、力になる為の力がない。
地球からクラビウス基地に戻って休暇で出かける予定だけど・・・
エラを目立つキャラクターにする自信はない・・・・
気持ちわかるけど助けてあげられない
アリサが困っていると・・・
エミリー「どうしたのよ、二人とも・・」
新統合宇宙軍アンサーズ隊員エミリー・ニクソン中尉
『ニクソン中尉』
エミリー「何か悩んでいるようなら相談に乗るわ。」
幹部のエミリーがやってきた。
エミリーはエラとアリサが困っているので相談に乗ると言っている。
エラは事の詳細を話した。
地味から脱却したいと・・・・
エミリー「とにかく、惑星マリトラーンに旅立つ前に遊ぼうか。そこで私がエラちゃんの服装をコーディネートしてあげる。」
エラ「本当ですか?」
エミリー「任せなさい♪」
それを聞いたエミリーは自信満々にコーディネートしてあげると言った。
エラはエミリーの言葉に歓喜・・・・
目を輝かせるようになる。
エミリーは新統合宇宙軍オペレーター出身の21歳
アンサーズの女性陣の中では、最年長の23歳のラウラ・ベルタリアに次ぐ・・・
オペレーター時代はクラビウス基地統合管制室に勤務。
一度、バルキリー乗りの気持ちを分かろうと体験試乗した所・・
可変戦闘機乗りの良さに気がつき業務転換し、20歳にバルキリー乗りになる。
結構お洒落に気を使っており・・・
元気もりもりのラウラより落ち着いた大人の女性を出している。
そんなエミリーからのご指導は期待が持てそう。
エラはドキドキし、当日を待ちわびる。
アリサ「まぁニクソン中尉なら、いいコーディネートしてもらてるよ。」
エラ「うん♪」
アリサ「まぁ私は当日、一人気楽に・・・」
エラの喜びようにアリサは安心しました。
お洒落自慢なエミリーにコーディネートされるなら・・・
戦う女から大人的な美しい女になる
素晴らしい事だ!
それを安心したならば、一人で旅をと・・・
そう思ったアリサだけど・・・・
エミリー「あなたも同席よ、ついてきなさい。」
アリサ「えっ・・・・えっ・・・・えっ・・・えぇ?」
エミリー「あなたは休日の服装みたけど、軽いTシャツにショートパンツなってないわね。指導しないと。」
アリサ「あたしは結構です!失礼します。」
エミリー「もう、照れ屋なんだから。」
危うくエミリーからお洒落のコーディネートに無理矢理付き合わされそうになる。
アリサは休日はゆっくり過ごしたいし、その日は友達と久しぶりに会う日であった。
更に言えばTシャツとショートパンツの服装は気にってるし・・・
その事もあってか、アリサは無理矢理断りその場から去る。
エミリーは若干怒るが、それ以上怒る事無く・・・
そのままアリサを放置した。
そして
【クラビウス基地第8ゲート】
翌日
エミリーとエラは他の外出休暇を楽しむ面々と共に駐屯場に向けて並んでいた。
外出には外出許可証が必要であり、出入りには必ずやりとりしなくてはならない。
クラビウス基地は勤務者が多いため、休暇をとる兵士はかなりいれば・・・
クラビウスシティーの公共施設に仕事で行く兵士もいる。
その長い列を待つこと10分ようやく自分達の番になった。
「外出許可証を確認します、提示をお願いします。」
エミリー「お願いね~」
「分かりました。」
ようやくエミリーとエラの番になり・・・
ゲート付近に立つM4カービン銃を持つ警備兵に外出許可証を渡す。
警備兵による外出許可証の確認が終わると二人は敬礼し基地から出る。
そんな二人を見ていた人がいた。
ロザ「ニクソン中尉、張り切ってない?」
新統合宇宙軍アンサーズ隊員ロザ・ベサーズ准尉
ラウラ「いつもの事じゃない、地球人の女は何か本気出す時に凄いパワーが出るそう。」
新統合宇宙軍アンサーズ隊員ラウラ・ベルタリア准尉
ロザ「パワーね、っでラウラはどうする?」
ラウラ「今日こそはミリアに邪魔されずに過ごす、昨日はとんでもない目に遭ったからね。それと今日・・・大樹は会議だし・・・」
ロザ「なるほどね・・・」
ラウラとロザのゼントラーディ女子の二人。
昨日、ミリア親子に大樹と楽しんでいた釣りの代わりに・・・
今日、ロザと楽しく女の子らしくすごそうと考えていた。
外出許可証は惑星マリトラーンに向かうまでの間フリーパスなので・・・
いる間は好きな事をしようと考えた。
一方、昨日いた大樹とラウラが嫌がっているミリアは・・・・
桐原少佐「ジーナス中尉、これがマリトラーン情勢のニュースと細部の情報かい?」
新統合宇宙軍アンサーズ中隊長桐原茂人予備役少佐
ミリア「その通りよ、少佐。シーアンタレス隊と協力して、こんだけの情報が手に入ったわ。」
新統合宇宙軍ダンシング・スカル副隊長ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉
作戦ブリーフィングルームでアンサーズ中隊隊長桐原茂人少佐と・・・
シーアンタレス隊副隊長の星村絵里中尉と共に今後について会議していた。
同席者には
相沢美弥.中尉・劉夢華.少尉・カゴメ・バッカニア少尉のアルタミラ側と・・
ダンシング・スカルとシーアンタレスの隊員合計4名がおり・・
ブリーフィングルームはかなり物々しい雰囲気となっていた。
星村絵里「今回の作戦は非常に選択肢を間違えると星間戦争に発展します、そこは理解してもらいたいですね。」
新統合宇宙軍シーアンタレス副隊長.星村絵里.中尉
吉野大樹「開戦とは物騒ですね。」
新統合宇宙軍アンサーズ副隊長.吉野大樹.大尉
星村絵里「今回我々が対処するテロリストはマリトラーン正規軍反統合派が関与していると聞いているわ・・派閥とは言えどもマリトラーン正規軍はマリトラーン正規軍。関与してたら我々新統合政府との条約違反かつ、新統合政府与野党と新統合軍のタカ派らはこれを開戦の口実にする可能性があるわ。」
吉野大樹「タカ派ねぇ。」
ミリア「一応親統合派のマリトラーン正規軍が事態究明の為に動くわ、それは安心して・・・」
話し合いは今回の任務の状況の変化によるリスクについて話し合う。
下手すれば開戦。
議員候補が死ねば、大混乱に乗ずるマリトラーン正規軍強硬派の政治的圧力
政情悪化、反統合思想を持つテロリズムの活発化など・・・
話は更に続き、両者はどう対処するか協議する。
カゴメ「ジーナス中尉か星村中尉に質問します。」
新統合宇宙軍カゴメ・バッカニア少尉
ミリア「どうぞ。」
カゴメ「戦争が起きた場合、我々は自治軍と共に戦うのでしょうか?」
ミリア「自治軍と共に戦うねぇ・・・モーア、答えなさい・・得意でしょ。」
星村絵里「私がですか?まぁいいでしょうけど。」
赤髪のショートカットの女性士官
カゴメ・バッカニアが突然立ち上がり、質問してきた。
戦争が起きた場合、アンサーズ含むARMD級宇宙空母アルタミラと・・・
派遣されたシーアンタレス隊とダンシング・スカル隊の隊員達は・・
現地統合軍と共に敵対組織になったマリトラーン軍と戦うのか・・・・
カゴメはそれが気になった・・・・・
星村絵里「我々は現地軍と共に戦うのは緊急対応であり、長期的に戦わず月面アポロ基地などの月面方面へ撤退します。」
カゴメ「撤退ですか?何故・・・・」
星村絵里「それは簡単、我々の直属の組織は月面方面軍ですし。宇宙軍総司令部です、アンサーズはクラビウス基地所属・・・白川提督の許可なしにマリトラーン軍を降伏させる為に長期的に戦う必要はありません。」
絵里は淡々と自分たちが長期戦に参加せず
目の前の驚異を排除しつつ、月面に撤退すると答えた・・・
なんとも納得のいかない答え・・・・
このまま引き下がったら、何も分からない・・・
もっと情報を引き出して真相を探ってやる・・
カゴメ「それでは民間人の保護は・・・・・?
絵里の言葉に納得しないカゴメは更に質問しようとする・・・
が・・・・・・
突然、ミリアと絵里の後ろにいる一人のゼントラーディ女性隊員が立ち上がった。
ミアン「バッカニア少尉、これ以上の詮索は一般部隊の管轄外ですよ。」
新統合宇宙軍ミアン・フローラン.少尉
カゴメ「管轄外?しかしそれでは!!」
ミアン「これ以上詮索するならば、内通者摘発法に基づき拘束しなくてはなりません。身の安全を守りたければ、これ以上の質問はやめてください。」
カゴメ「・・・・分かりました。」
絵里の部下であるシーアンタレス隊員
ミアン・フローランが激しい剣幕でカゴメを睨みながら淡々と言いたい事を言った。
流石に機密の奥深くまで質問する行為は禁じられている。
もしこのままカゴメが質問を続けていたらスパイ容疑として捕まっていた。
納得のいかない表情を浮かべていたカゴメだが・・・・
諦めて席に座った。
その後
更に会議は続きどう護衛任務につくのか話し合った。
多少もめたが、なんとか軌道にのり両者は最終的に合意に至った。
マリトラーン正規軍タカ派が関与する反統合組織に関しては・・・
ミリア達VF-Xが秘密裏に処理する・・・・
茂人達はスムーズに動けるように支援しつつ・・・
護衛対象を守る事に専念する・・・
と言う内容
そんな気難しい内容が話し合われたが・・・・
星村絵里「やっと、終わった~」
桐原少佐「お疲れ様でした、まだ事務作業があるので午後5時まで残る事になります。」
星村絵里「そんな~事務なんてやる必要はないのに~」
ミアン「副隊長、きっちり仕事を果たしてください。事務作業も立派な軍人の仕事のうちですよ。」
ミリア「そうよ、モーア。きっちり役目果たしなさい・・・・後、部下に押し付ける真似はなしよ。」
星村絵里「そこまでしませんよっだ!」
会議が終わると、一斉に固い表情から明るい表情になる人が続出した。
ある程度緊張感の高まる環境から解放されたからなのだろうか・・・
さっきまで厳しい表情を浮かべ冷静に喋っていた面々は普通にタメ口を使っていれば・・
プライベートの話をしている。
結構いろんな事が話されるが・・・・
やはり・・・・
ミリア「ところで、ラウラ達は?」
吉野大樹「ベサーズ准尉とお出かけ・・・」
ミリア「へぇ、お出かけね。昨日の件に関してかしら・・・」
吉野大樹「ありえますね・・・ジーナス中尉、俺は昨日の事は気にしてませんが・・・ラウラは気にします。特にあなたが関与しますと・・・」
ミリア「分かってるわよ、ラウラが私の事を目の敵にしてるの知ってるわ。」
吉野大樹「それが分かってるなら茶化すのは控えたらどうかと・・・」
ラウラの話に入ってくる。
ゼントラーディ軍時代からの付き合いもあってか・・・・
ミリアと絵里はラウラの休日に気になってしょうがない・・・
普通ならストーカーまがいだが・・・
ラウラもミリアと絵里、そして茂人の妻であるデワントンの休日に関心があり・・
言わばどっちもどっち・・・・
応対した大樹はいい加減、他の人にも関心持てやと思ってしまった。
その頃
【クラビウスシティー.ブティックエルメス】
エミリーに連れられたエラは戸惑いの表情を浮かべていた。
地味から脱却できるかと思いきや、完全に人形遊びするかのように・・・
自分の趣味の服をどんどん紹介しては、エラを無理矢理着させていく・・
エラはエミリーの言葉の正体を知り・・・
もう少し慎重になればなと思った・・
エラ「中尉、私はそろそろ・・・それにこの服は・・・」
エミリー「いいのいいの、5300ギャランの収入の中で安心して帰る値段の・・・」
エラ「あの・・・」
エラは別のお店行きたいが、エミリーの言葉の強さに押され何も言えなくなる・・・
正直服を選んでくれるのはありがたいけど・・
もっと別のジャンルのお店に行きたいが・・・やはりキャラに押される・・・
もうダメだこりゃと、エラは呆れてらしまった。
ラウラ「むっ、ホーカーのフレッシュジュース・・隠し味にパピリオンが入ってる。」
ロザ「流石グルメ通、隠し味に気がつくなんて・・」
ラウラ「グルメも戦場も一緒、僅かな事でも気がつかないと・・・やられてしまうので・・・」
ラウラとロザはジュースを飲みながら歩いていた。
二人は美味しい食べ物を食べたり、美味しい飲み物を飲んだりしていた。
この後も酒を飲む約束があるが、別の話・・・
惑星エデンで採れる果実ホーカーのジュースを飲みながら・・
ファッション街に入り込む。
ラウラ「・・・・・」
ロザ「あれイ少尉とニクソン中尉じゃない・・・ってラウラ・・・」
ラウラ「・・・・・・・・・・・」
ファッション街に入り込んだ二人だが・・・
ラウラはエミリーとエラの後ろ姿を見て言葉を失った・・・
過去にラウラはエミリーが・・・
あの趣味だと言う事を示す場面を偶然見ていた事があり・・
ファッション関係で関わりたくないと思っていた。
ロザ「どうしたのラウラ?」
ラウラ「反転・・・・撤退」
ロザ「えっ・えっどうしたのよ?待ってよ~」
ラウラは逃げ出した・・・
とてつもなく嫌な予感がしたからだ・・・・
ロザは急に逃げ出したラウラの行動に戸惑うが・・・
何か嫌な予感を感じとりそのまま逃亡してしまった。
その一方で・・エラは・・・・
アリサ「ないわ~」
エラ「やっぱり・・・」
エミリーの趣味全開の服を買う結果になり・・
アリサに見せたらドン引きされてしまった。
協力してもらったのは嬉しいけど、正直これはちょっと・・・
と言うのが二人の感想だったようだ・・・・
後日にエラはマリトラーンでの任務終了後・・また地味脱却の為・・・
エミリーとは別の人に協力を頼んだのだが・・・
またしてもエラは悲惨な目に遭う出来事が起きてしまうのであった。
が・・・
この話は後程
【ゼントランリカー】
その日の夜の出来事であった。
ラウラとロザは軍の制服に着替えジープに乗り基地内部の軍専用ハイウェイを走った。
二人はハイウェイの基地ゲートを通過し一般部の合流・・・
数分走らせた後、また基地に入った。
ラウラ「酒保か初めてだな。」
この基地はカルチャークラビウスベースと呼ばれており
軍郵便局や軍人専用のスーパーマーケットのあるクラビウス基地の生活エリアであり・・
映画館やダーツなどの娯楽施設が完備されてある。
娯楽施設だけではなく宇宙軍クラビウス病院なども存在する。
詳細を書けば
◆カルチャークラビウスベース
宇宙クラビウス病院
軍郵便局クラビウス部
スーパーマーケットミーゾーン
将校クラブ
下士官クラブ
自動車ディーラー
自動車修理工場
ガソリンスタンド
洗車場
映画館ユナイテッド・クラビウス
集会所
運動場
野球場
テニスコート
ボウリング場
体育館
スポーツジム
プール
メッカ
神社
寺院
教会
軍クラビウス消防署
第8警務隊駐屯地
銀行
マクドナルド
ケンタッキー
吉野家
タコベル
今回ラウラ達がここを訪れたのは酒保。
なんでも期間限定の酒が入荷したので早めに楽しもうと二人は行く事を決めた。
ロザ「何あれ・・・」
ラウラ「MP(ミリタリーポリス)警務官様だよ、おお怖」
酒保に入ると入り口にMPと書かれた腕章とベレー帽を被った・・・
韓国系とインドネシア系の警務官が立っていた。
酒保は酒に酔って暴れる人間がいる。
それに対象すべく、警務官が複数名駐屯している事が・・
各方面軍の基地の酒保において義務づけられている。
店内を進んでも日系人や欧米系の警務官男女が複数人いた・・・
ラウラ「マスター、ベリー・マルガリータ」
ロザ「私はシャンディーガフ」
ラウラ「つまみはブルーチーズのマッシュルーム焼きとハッセルバックポテト」
二人は席につくと酒とつまみを頼んだ。
酒はゼントラーディ人である二人の大好物であり・・・
地球の文化の酒に触れてから、部屋で飲み合う仲であった。
ゼントラーディ人は酔うだけの酒が存在しており・・・
ラウラは同じ部隊の仲間と、ロザは上官に誘われて飲んだり・・
食事には必ず飲んだりと、酒ばっかり飲んでた。
地球の酒を知ると、二人は時期は違えど虜になり・・
毎晩のように飲んでいた。
ロザ「ではラウラ、次の作戦上手く行く事を祈りましょう。」
ラウラ「突然よ、死んだらせっかく美味しい酒と食べ物が食べられなくなるわ。ロザもフォークランドの一件で一皮向けたし。」
ロザ「たまたまです。」
ラウラ「たまたまでも強くなるきっかけならいいわ、乾杯」
ロザ「乾杯」
二人は乾杯した
次の作戦はバルキリーを使う事は滅多に少ないが・・・
かなり深刻な国際問題であり、戦争になる可能性が高いと・・・
今回の任務は面倒であり政治問題だ・・・
無論、死ぬ可能性はある。
戦闘になれば死地に駆り出される事になり・・・
運が悪ければ死ぬ可能性は高い・・・
そうなりたくはない
出きればそうなりたくない・・・
二人はそれを祈りつつ酒を飲み、つまみを食べる。
ガンッ
「なっとらんなっとらん!統合戦争の時からもそうだったが、お前の所の部下はなっとらん」
「いいや貴様の旅団の部下もなっとらん、ユーリー!貴様に似て礼儀しらずな・・」
「なんだとぉ!?ヴァシリー貴様!!」
近くで歳のとったおっさん達が言い争ってた。
見るからに偉そうな服装を来ている高級将校のようだ。
そして
昔から因縁のある関係のようだ。
ガシャン
「何しやがる!」
「貴様の態度はうんざりだ!殴り飛ばしてやる!」
「こったぁの台詞だ!」
ラウラ「これは酷い・・・」
ガシャン
ロザ「二人に乱入して周囲が・・・」
ラウラ「ゼントラーディ人より酷い、いくらゼントラーディ人でもこんな無粋な喧嘩しないわよ」
二人は等々殴り合いを始め・・・
周辺の席で殴り合い、周りを巻き込んだ。
血気盛んな軍人だっただけに、喧嘩に参加し・・・
最終的に20人ぐらいの人数での乱闘にまで発展した。
二人は気がつかないフリをし、酒を飲み続ける。
「これでは我々では対処しきれん、本部に応援を要請しろ!」
「ハッ」
流石に対処しきれんのか・・・
店内にいた警務官らが、本部に応援を要請した。
この人数で捕縛に対応したら怪我人が出てしまう。
そう判断したが故の決断である。
数分後・」・・
「長田中尉」
長田義家「おっさん二人の原因で大乱闘か・・・まったくいい歳したおっさんが何をしてんだか・・・それと・・・・(勤務終了時間なのに・・・本部には残業代たんまりもらうからな)」
新統合宇宙軍クラビウス第8警務隊第14分隊隊長.長田義家中尉
「はい、押さえられず一部が便乗して・・・・」
長田義家「分かってる分かってる・・・しょうがない、とりあえず分隊連れてきたからなんとかするよ。」
駐屯地からベレー帽を被ったいかにも昼行灯そうな士官・・・
長田中尉が分隊を引き連れてやってきた。
既にいた警務官は長田を引き連れて店内に案内した。
案内された長田が目にしたのは喧嘩し続けている様子
ラウラ達はと言うと気にしないで酒を飲んでいるようだ。
そんな光景を見た長田は動く・・・・
長田義家「お遊びはやめようか・・・いい歳したおっさんが・・・酒場で喧嘩とはな・・・」
「け・・・・警務隊・・・」
長田義家「こちら第14分隊隊長の長田、いい歳したおっさん二人が酒に酔って喧嘩。後便乗した連中も連行する・・・・行け!」
「待ってくれ、元はと言えばユーリーが・・・」
「なんだとお前こそな!」
長田義家「はいはい、続きは駐屯地で聞くから大人しくしようや。」
最初に言葉を発し、分隊を入れる。
警務分隊はすぐさま、暴徒化した酔っぱらいを制圧。
次々に連行されていった。
あまりにも警務隊の数が多かったのと・・・
酔いが少し覚めて正気を取り戻した事もあってか呆気ない。
暴徒を全て連行を終わらせると・・・・
長田義家「そんじゃお前ら、後始末よろしく~」
「中尉!?」
長田義家「俺・・勤務・・終わらそうとした瞬間にこの騒動だから・・・後始末よろしく・・」
「分かりました、中尉は勤務時間外でしたね。了解です」
長田は部下に後始末を押し付けた。
なんでも今回の騒動に来る前は勤務終了時間(交代勤務制)であり・・
とっととこの騒動を終わらせ、このバーで酒を飲もうと考えてたようだ。
長田義家「飲み放題コースに、ラム肉頼むよ・・・」
席に座るとすぐに食事と酒の飲み放題コースを注文した。
料理は中々来なかったが・・・・
酒の飲み放題コースの品は呆気ないスピードで運ばれてくる
シドールやビールそしてワインなど
飲んでは食べて、長田はかなり楽しんでいたが・・・
それを繰り返すうちに・・・・・
ラウラ「げっ何あれ・・・」
ロザ「フラフラなのに、酒飲み続ける・・・」
ラウラ「正気の沙汰じゃないわ、あの警務官・・・」
フラフラ状態になり、呂律がまわらなくなってしまった。
長田は一応正気はあるようで、キチンと支払いをし・・・
そのまま去ってしまった。
ロザ「さっきの警務官の人の大丈夫かな?」
ラウラ「ほっとけほっとけ、酒を一気に飲む馬鹿警務官はほっとけ・・・暴れる馬鹿よりはマシだけど・・」
ロザ「あはははは・・・・(汗)・・・同感」
ラウラは長田の痴態を気にする事なく酒を飲み続ける。
酒が弱い癖に酒をたくさん飲むのは馬鹿がする事・・・・
そう考えているので、長田の痴態は馬鹿であり・・・
特に気にする必要がない。
そう割り切り、放置した。
ロザ「ちょっと、トイレに行ってくる。」
ラウラ「行ってら~」
数分後
ロザがトイレに行きたくなったので席を離れた。
まぁすぐに戻ってくるだろう思い・・・
ラウラはシルバー・ストリークを注文する
その時
ミリア「マスター、マルガリータ。」
ベレー帽とVF-Xの制服を着たミリアが入ってきた。
酒保の中にいる警務官に敬礼すると、席に向かって歩いていく。
座った席は・・・・・
ラウラ「ミリア・・・・わざわざここに?」
ミリア「同じ酒保にいるならば、隣にいないとね」
ラウラ「そこ・・・ロザの席」
ロザが座っていた隣の席
座ってきたミリアにラウラの表情は雲ってしまう。
ミリアが来てからお互い牽制する状態になった。
もっとも二人は仲がそこまで良いわけではなく・・・
ゼントラーディ軍時代はお互いの所属する部隊はライバルで・・・
ラウラはミリアを目の敵にしていた。
その構図は今も変わらず仲は進展しない
そんな緊張感の中でミリアがあることをいい
今の情況より酷い状態になる・・・・
ミリア「ラウラ・・・・今日はベサーズ准尉と飲んでたのでは?」
ラウラ「今はトイレに行ってます・・・見ればわかるでしょ、ミリアこそ何故ここに?」
ミリア「たまたま飲みたくなったのよ、ブラッディ―メアリーやモスコーミュールなど地球のお酒は美味しいのたくさんあっていいわ。ダサい酒飲んでるラウラには分からないけど」
カチン
ラウラ「はんっ、そんなダサい酒・・ミモザやミントビアの方が美味しいわ。今度教えてあげるわ。」
カチン
ミリア「へー生意気なことを言うのね、3級空いや今は准尉だったかしら?」
ラウラ「階級と態度が偉くなった勘違い女に言われたくないわ。」
ミリア「な・・・なんですって!?」
今のラウラとミリアの関係は険悪だ・・・・
同じ艦隊出身のゼントラーディ人だが・・・・
部隊間派閥の関係もあってか、かなりいがみ合っている。
ゼントラーディ軍時代から変わらず・・・・・
とは言え・・・・・
ミリア「馬鹿と喧嘩してたら酒がまずくなるわ。」
ラウラ「それは私の台詞よ、間抜けと喧嘩して飲む酒はまずいわ・・・」
ミリア「ふん・・・・・」
今は文明的な地球人なので・・・・
そこまで険悪にはならなくなった。
普通の地球人の大人の女性として一応接ししている・・・・
一応・・・・・・は・・・・
ロザ「戻ったよ~ってジーナス中尉!?」
ミリア「お邪魔したわね、あなたがいない間借りたわよ。」
ロザ「これはどうも・・・・・」
しばらくしてロザが帰ってきた。
まさか自分の席にミリアが座っているとは思ってもいなかったらしく
かなり驚いていた。
ミリアはロザが帰ってきたのか席をずらして隣の席に座る。
ロザ「自分は特に気にしてませんわ、ゼントラーディ軍時代派閥があり我が部隊もそうでしたけど・・・自分は興味なくて・・・・」
ミリア「案外真面目なのね・・・」
ロザ「よく言われます、内心同胞同士で対立したくないので・・・・」
会話はロザの昔話に入る・・・・
ロザは副官クラスの兵士と同じように真面目で冷静であり・・・・・
女性同士の派閥抗争に積極的に介入してなかったs
ミリアは冷静を保っていたように見えたが・・・・・
ロザのあまりにもマジっめプリにかなり驚いていたようである。
ミリア「喧嘩っ早いラウラと同室で大変でしょ?」
ロザ「そうでもないですよ、数少ない同胞ですし」
もっともラウラと上手くいっている事にも驚く・・・・
同じ部隊じゃない女性ゼントラーディ/メルトランは仲が悪いのが普通
こうしてラウラといい感じになっているのは、ロザが真面目が故か・・・・
ミリアは深く考えながら・・・・・・ロザを見つめる
直後・・・・・・
ミアン「そろそろ・・・」
ミリア「私は先に帰るわ、馬鹿みたいに飲みすぎて倒れないでね。」
ラウラ「大きなお世話よ・・・・気をつけて帰るんだよ。死んだら決着つけられないし」
ミリア「変わったわね・・・じゃあね・・・・」
ミリアは部下ミアンからそろそろ戻るように言われ・・・・
料金を払って退店した。
帰り際にラウラはミリアを気にかける言葉を述べる・・・・
ふっとミリアは一言述べ・・・・
そのまま帰っていった。
その後、数時間はラウラとロザは飲み・・・
満足して帰ろうとした・・・・・・
が・・・・・・・
ラウラ「あっ・・・・」
ロザ「どうしたのラウラ?」
ラウラ「今気がついたけど、私たち・・・・運転したら飲酒運転になってしまう・・・」
ラウラは店に出た時ある事に気がいた。
それは・・・・
今まで自分たちは酒を飲んでいて、この後運転したら飲酒運転になる事実・・・
事実を知ったラウラは青ざめ・・・
ロザは帰り車運転出来なくて帰れないと知ると、頭を抱えた。
どうしたらいいんだ・・・・・・帰れない・・・
帰らないと、下手したら脱走扱いになる。
ラウラ達はなんとか危機を抜け出そうともがくがいい案が出ない。
もがくラウラ達・・・・
苦しむラウラ達であるが、この直後、予期せぬ救いの手が現れる。
吉野大樹「ラウラとベサーズ准尉じゃないか・・・」
ラウラ「大樹!?」
ロザ「副隊長・・なんでここにいるのですか?」
吉野大樹「士官クラブに用事があったんだよ、話が長くて酒飲めなかったけど・・そればかりかバス遅れてな・・・」
大樹であった・・・・
士官クラブで幹部軍人らと会合を行っており・・・・
話が長くなって、酒が飲めなかった。
それだけでなく、バスに送れてしまったと・・・・・
困っている最中にラウラとロザに出会った。
ラウラ「車運転できる?」
吉野大樹「酒飲んでないからな、とりあえず官舎まで戻るぞ。」
ラウラは乗ってきたジープを大樹に運転してくれないかと頼む。
この要請に大樹は承諾し、ジープの運転席に座り・・・・
助手席にラウラが座り、後部座席にロザが座った。
既にロザは眠そうであり・・・・・
ロザ「私は後部座席で寝るから・・・」
ラウラ「官舎に戻ったら起こすね。」
そのまま寝てしまった。
ロザは官舎で起こす予定である・・・・
とは言え、ラウラは眠くないので・・・・・
ラウラ「なんか二人っきりになったわね。」
吉野大樹「べサーズ准尉いるだろ・・・二人っきりと言うのか?」
ラウラ「寝たじゃない。」
大樹とたっぷり会話できる。
二人っきりじゃないと出来ない話があり・・・・
ロザが寝てくれたおかげでその話が出来る。
ラウラは大樹の方を向き話しかける。
大樹は運転しながらラウラからの言葉に答え・・・
二人は楽しく会話している。
趣味の事だったり、先ほどの事とか・・・・・
吉野大樹「ジーナス中尉とまた喧嘩したのか、程ほどにしとけよ。」
ラウラ「分かってますよ、まぁムカつ・・・・・」
吉野大樹「ムカついても我慢する事を知った方がいい。」
ラウラ「うっ・・・・」
ラウラは自分自身の喧嘩っぱやい性格について・・・
大樹から治した方がいいと指摘された。
この指摘にラウラは相当堪えたのか・・・・・
何も言えない状態になった。
ラウラ「反省します・・・・」
吉野大樹「本当に反省しているのか?」
ラウラ「一応は反省してますよって・・・」
吉野大樹「・・・そうか・・・・反省してねぇな・・・」
とは言え・・・・・
ラウラは今回のことを反省しきれてはいない・・・・・
またミリアと喧嘩する・・・・・・・
と・・・・大樹から予想されてしまう。
そうしているうちに・・・・・
ラウラ「おはようロザ、官舎よ・・・・」
ロザ「・・・・・もうついたの・・・・ふあぁぁ」
吉野大樹「ラウラ、ロザ・・・おやすみ。」
ロザ「大尉、お休みなさい。」
ラウラ「おやすみ、今日もお疲れ様ね。」
吉野大樹「ありがとうな。よく寝て明日の仕事に備えろよ・・」
ジープは基地の官舎に到着した。
到着したのでラウラはロザを起こし、ジープから降りる。
ジープから降りたラウラは・・・
ロザと一緒に大樹におやすみと言って女性区画へ向かった。
明日から忙しい日々が始まる。
早く寝て仕事に備えないといけない・・・・
ラウラ「しっかり寝て・・・頑張ろう・・・・」
よく寝て明日の仕事を頑張ろう・・・・
部屋に帰る途中のラウラは、そう考え・・・・・・・
部屋に戻った途端、部屋着に着替え寝た。
翌日
ロザ「そろそろ準備始めないと遅れるって・・・・」
ラウラ「せかさないでよ・・・・・・」
二人は集合時間を間違って遅刻の危機に陥る。
どんな状況であれ、社会人は余裕を持って行動・・・・
ラウラとロザは今回の失態で改めて知ることになった。
【おまけ】
◆新統合宇宙軍給与
少佐(Major)
月収 6700ギャラン(67万円)
【給与対象】
桐原茂人
大尉(Captain)
月収 5600ギャラン(56万円)
【給与対象】
吉野大樹
中尉(First Lieutenant)
月収 5300ギャラン(53万円)
【給与対象】
本多義輝
ガブラ・ノーボレス
エミリー・ニクソン
少尉(Second Lieutenant)
月収 4900ギャラン(49万円)
【給与対象】
イ・エラ
神楽賢二郎
ロバート・ハーラン
曹涼
准尉(Warrant Officer 1)
月収 3900ギャラン(39万円)
【給与対象】
ラウラ・ベルタリア
ロザ・ベサーズ
アリサ・バレンタイン
クリス・マクドナルド
ヘルベルト・シュタインザー
エリック・ランスロード
カレント・バーガー
新統合宇宙軍少尉
2002年12月12日.韓国ソウルに生まれたアンサーズ隊員。
16歳にして軍幼年航空訓練所へ入隊・・・・
優秀な成績もあってか、短期間で訓練満了し地球.鳥山宇宙軍基地に配属。
北部地域掃討戦などの雑務に参加。
桐原茂人予備役少佐に目に留まり、アンサーズ隊員となるため・・
宇宙軍第6機動艦隊第6統合艦隊護衛飛行群へ配属。
アンサーズメンバー全員結集後、正式にアンサーズ隊員になる。
大人しく真面目な性格であり・・・
奇襲などの想定外などの事案でも取り乱さない優秀を部隊内で発揮。
十分すぎる程、部隊に貢献しているのだか・・・・
エラにはある悩みがある
それは・・・
エラ「私って地味なのかな・・・」
新統合宇宙軍アンサーズ隊員イ・エラ少尉
アリサ「地味って少尉、突然何を・・・」
新統合宇宙軍アリサ・バレンタイン准尉
エラ「ベルタリア准尉や吉野大尉、桐原隊長と比べたらキャラが薄い気がするのよ。」
アリサ「いや~、あの人達が突発的にキャラが濃いだけかと・・・」
自分が地味ではないかと言う事・・・
第2小隊副官として本多義輝中尉を支えてきたが・・・
ラウラと大樹の二人、更にキャラが濃い茂人・・・
最近、ロザのキャラも強くなり・・・
自分が地味キャラではないかと認識し、焦り始める。
このまま本当に地味なままでいいのか?
エラは疑問と焦りの混じった感情を抱くようになり・・・
ストレスを抱えるようになってしまった
アリサ「だからと言ってもあたしに言われても困る。」
エリ「そこをなんとか、少しでもいいから協力して!」
アリサ「協力したいけど、自信ないよ。」
地味なキャラ脱却するにはいろんな人に頼るしかないが・・
アリサ自信も、そこまで目立つキャラクターではないと思っているので断る・・
力になってあげたいけど、力になる為の力がない。
地球からクラビウス基地に戻って休暇で出かける予定だけど・・・
エラを目立つキャラクターにする自信はない・・・・
気持ちわかるけど助けてあげられない
アリサが困っていると・・・
エミリー「どうしたのよ、二人とも・・」
新統合宇宙軍アンサーズ隊員エミリー・ニクソン中尉
『ニクソン中尉』
エミリー「何か悩んでいるようなら相談に乗るわ。」
幹部のエミリーがやってきた。
エミリーはエラとアリサが困っているので相談に乗ると言っている。
エラは事の詳細を話した。
地味から脱却したいと・・・・
エミリー「とにかく、惑星マリトラーンに旅立つ前に遊ぼうか。そこで私がエラちゃんの服装をコーディネートしてあげる。」
エラ「本当ですか?」
エミリー「任せなさい♪」
それを聞いたエミリーは自信満々にコーディネートしてあげると言った。
エラはエミリーの言葉に歓喜・・・・
目を輝かせるようになる。
エミリーは新統合宇宙軍オペレーター出身の21歳
アンサーズの女性陣の中では、最年長の23歳のラウラ・ベルタリアに次ぐ・・・
オペレーター時代はクラビウス基地統合管制室に勤務。
一度、バルキリー乗りの気持ちを分かろうと体験試乗した所・・
可変戦闘機乗りの良さに気がつき業務転換し、20歳にバルキリー乗りになる。
結構お洒落に気を使っており・・・
元気もりもりのラウラより落ち着いた大人の女性を出している。
そんなエミリーからのご指導は期待が持てそう。
エラはドキドキし、当日を待ちわびる。
アリサ「まぁニクソン中尉なら、いいコーディネートしてもらてるよ。」
エラ「うん♪」
アリサ「まぁ私は当日、一人気楽に・・・」
エラの喜びようにアリサは安心しました。
お洒落自慢なエミリーにコーディネートされるなら・・・
戦う女から大人的な美しい女になる
素晴らしい事だ!
それを安心したならば、一人で旅をと・・・
そう思ったアリサだけど・・・・
エミリー「あなたも同席よ、ついてきなさい。」
アリサ「えっ・・・・えっ・・・・えっ・・・えぇ?」
エミリー「あなたは休日の服装みたけど、軽いTシャツにショートパンツなってないわね。指導しないと。」
アリサ「あたしは結構です!失礼します。」
エミリー「もう、照れ屋なんだから。」
危うくエミリーからお洒落のコーディネートに無理矢理付き合わされそうになる。
アリサは休日はゆっくり過ごしたいし、その日は友達と久しぶりに会う日であった。
更に言えばTシャツとショートパンツの服装は気にってるし・・・
その事もあってか、アリサは無理矢理断りその場から去る。
エミリーは若干怒るが、それ以上怒る事無く・・・
そのままアリサを放置した。
そして
【クラビウス基地第8ゲート】
翌日
エミリーとエラは他の外出休暇を楽しむ面々と共に駐屯場に向けて並んでいた。
外出には外出許可証が必要であり、出入りには必ずやりとりしなくてはならない。
クラビウス基地は勤務者が多いため、休暇をとる兵士はかなりいれば・・・
クラビウスシティーの公共施設に仕事で行く兵士もいる。
その長い列を待つこと10分ようやく自分達の番になった。
「外出許可証を確認します、提示をお願いします。」
エミリー「お願いね~」
「分かりました。」
ようやくエミリーとエラの番になり・・・
ゲート付近に立つM4カービン銃を持つ警備兵に外出許可証を渡す。
警備兵による外出許可証の確認が終わると二人は敬礼し基地から出る。
そんな二人を見ていた人がいた。
ロザ「ニクソン中尉、張り切ってない?」
新統合宇宙軍アンサーズ隊員ロザ・ベサーズ准尉
ラウラ「いつもの事じゃない、地球人の女は何か本気出す時に凄いパワーが出るそう。」
新統合宇宙軍アンサーズ隊員ラウラ・ベルタリア准尉
ロザ「パワーね、っでラウラはどうする?」
ラウラ「今日こそはミリアに邪魔されずに過ごす、昨日はとんでもない目に遭ったからね。それと今日・・・大樹は会議だし・・・」
ロザ「なるほどね・・・」
ラウラとロザのゼントラーディ女子の二人。
昨日、ミリア親子に大樹と楽しんでいた釣りの代わりに・・・
今日、ロザと楽しく女の子らしくすごそうと考えていた。
外出許可証は惑星マリトラーンに向かうまでの間フリーパスなので・・・
いる間は好きな事をしようと考えた。
一方、昨日いた大樹とラウラが嫌がっているミリアは・・・・
桐原少佐「ジーナス中尉、これがマリトラーン情勢のニュースと細部の情報かい?」
新統合宇宙軍アンサーズ中隊長桐原茂人予備役少佐
ミリア「その通りよ、少佐。シーアンタレス隊と協力して、こんだけの情報が手に入ったわ。」
新統合宇宙軍ダンシング・スカル副隊長ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉
作戦ブリーフィングルームでアンサーズ中隊隊長桐原茂人少佐と・・・
シーアンタレス隊副隊長の星村絵里中尉と共に今後について会議していた。
同席者には
相沢美弥.中尉・劉夢華.少尉・カゴメ・バッカニア少尉のアルタミラ側と・・
ダンシング・スカルとシーアンタレスの隊員合計4名がおり・・
ブリーフィングルームはかなり物々しい雰囲気となっていた。
星村絵里「今回の作戦は非常に選択肢を間違えると星間戦争に発展します、そこは理解してもらいたいですね。」
新統合宇宙軍シーアンタレス副隊長.星村絵里.中尉
吉野大樹「開戦とは物騒ですね。」
新統合宇宙軍アンサーズ副隊長.吉野大樹.大尉
星村絵里「今回我々が対処するテロリストはマリトラーン正規軍反統合派が関与していると聞いているわ・・派閥とは言えどもマリトラーン正規軍はマリトラーン正規軍。関与してたら我々新統合政府との条約違反かつ、新統合政府与野党と新統合軍のタカ派らはこれを開戦の口実にする可能性があるわ。」
吉野大樹「タカ派ねぇ。」
ミリア「一応親統合派のマリトラーン正規軍が事態究明の為に動くわ、それは安心して・・・」
話し合いは今回の任務の状況の変化によるリスクについて話し合う。
下手すれば開戦。
議員候補が死ねば、大混乱に乗ずるマリトラーン正規軍強硬派の政治的圧力
政情悪化、反統合思想を持つテロリズムの活発化など・・・
話は更に続き、両者はどう対処するか協議する。
カゴメ「ジーナス中尉か星村中尉に質問します。」
新統合宇宙軍カゴメ・バッカニア少尉
ミリア「どうぞ。」
カゴメ「戦争が起きた場合、我々は自治軍と共に戦うのでしょうか?」
ミリア「自治軍と共に戦うねぇ・・・モーア、答えなさい・・得意でしょ。」
星村絵里「私がですか?まぁいいでしょうけど。」
赤髪のショートカットの女性士官
カゴメ・バッカニアが突然立ち上がり、質問してきた。
戦争が起きた場合、アンサーズ含むARMD級宇宙空母アルタミラと・・・
派遣されたシーアンタレス隊とダンシング・スカル隊の隊員達は・・
現地統合軍と共に敵対組織になったマリトラーン軍と戦うのか・・・・
カゴメはそれが気になった・・・・・
星村絵里「我々は現地軍と共に戦うのは緊急対応であり、長期的に戦わず月面アポロ基地などの月面方面へ撤退します。」
カゴメ「撤退ですか?何故・・・・」
星村絵里「それは簡単、我々の直属の組織は月面方面軍ですし。宇宙軍総司令部です、アンサーズはクラビウス基地所属・・・白川提督の許可なしにマリトラーン軍を降伏させる為に長期的に戦う必要はありません。」
絵里は淡々と自分たちが長期戦に参加せず
目の前の驚異を排除しつつ、月面に撤退すると答えた・・・
なんとも納得のいかない答え・・・・
このまま引き下がったら、何も分からない・・・
もっと情報を引き出して真相を探ってやる・・
カゴメ「それでは民間人の保護は・・・・・?
絵里の言葉に納得しないカゴメは更に質問しようとする・・・
が・・・・・・
突然、ミリアと絵里の後ろにいる一人のゼントラーディ女性隊員が立ち上がった。
ミアン「バッカニア少尉、これ以上の詮索は一般部隊の管轄外ですよ。」
新統合宇宙軍ミアン・フローラン.少尉
カゴメ「管轄外?しかしそれでは!!」
ミアン「これ以上詮索するならば、内通者摘発法に基づき拘束しなくてはなりません。身の安全を守りたければ、これ以上の質問はやめてください。」
カゴメ「・・・・分かりました。」
絵里の部下であるシーアンタレス隊員
ミアン・フローランが激しい剣幕でカゴメを睨みながら淡々と言いたい事を言った。
流石に機密の奥深くまで質問する行為は禁じられている。
もしこのままカゴメが質問を続けていたらスパイ容疑として捕まっていた。
納得のいかない表情を浮かべていたカゴメだが・・・・
諦めて席に座った。
その後
更に会議は続きどう護衛任務につくのか話し合った。
多少もめたが、なんとか軌道にのり両者は最終的に合意に至った。
マリトラーン正規軍タカ派が関与する反統合組織に関しては・・・
ミリア達VF-Xが秘密裏に処理する・・・・
茂人達はスムーズに動けるように支援しつつ・・・
護衛対象を守る事に専念する・・・
と言う内容
そんな気難しい内容が話し合われたが・・・・
星村絵里「やっと、終わった~」
桐原少佐「お疲れ様でした、まだ事務作業があるので午後5時まで残る事になります。」
星村絵里「そんな~事務なんてやる必要はないのに~」
ミアン「副隊長、きっちり仕事を果たしてください。事務作業も立派な軍人の仕事のうちですよ。」
ミリア「そうよ、モーア。きっちり役目果たしなさい・・・・後、部下に押し付ける真似はなしよ。」
星村絵里「そこまでしませんよっだ!」
会議が終わると、一斉に固い表情から明るい表情になる人が続出した。
ある程度緊張感の高まる環境から解放されたからなのだろうか・・・
さっきまで厳しい表情を浮かべ冷静に喋っていた面々は普通にタメ口を使っていれば・・
プライベートの話をしている。
結構いろんな事が話されるが・・・・
やはり・・・・
ミリア「ところで、ラウラ達は?」
吉野大樹「ベサーズ准尉とお出かけ・・・」
ミリア「へぇ、お出かけね。昨日の件に関してかしら・・・」
吉野大樹「ありえますね・・・ジーナス中尉、俺は昨日の事は気にしてませんが・・・ラウラは気にします。特にあなたが関与しますと・・・」
ミリア「分かってるわよ、ラウラが私の事を目の敵にしてるの知ってるわ。」
吉野大樹「それが分かってるなら茶化すのは控えたらどうかと・・・」
ラウラの話に入ってくる。
ゼントラーディ軍時代からの付き合いもあってか・・・・
ミリアと絵里はラウラの休日に気になってしょうがない・・・
普通ならストーカーまがいだが・・・
ラウラもミリアと絵里、そして茂人の妻であるデワントンの休日に関心があり・・
言わばどっちもどっち・・・・
応対した大樹はいい加減、他の人にも関心持てやと思ってしまった。
その頃
【クラビウスシティー.ブティックエルメス】
エミリーに連れられたエラは戸惑いの表情を浮かべていた。
地味から脱却できるかと思いきや、完全に人形遊びするかのように・・・
自分の趣味の服をどんどん紹介しては、エラを無理矢理着させていく・・
エラはエミリーの言葉の正体を知り・・・
もう少し慎重になればなと思った・・
エラ「中尉、私はそろそろ・・・それにこの服は・・・」
エミリー「いいのいいの、5300ギャランの収入の中で安心して帰る値段の・・・」
エラ「あの・・・」
エラは別のお店行きたいが、エミリーの言葉の強さに押され何も言えなくなる・・・
正直服を選んでくれるのはありがたいけど・・
もっと別のジャンルのお店に行きたいが・・・やはりキャラに押される・・・
もうダメだこりゃと、エラは呆れてらしまった。
ラウラ「むっ、ホーカーのフレッシュジュース・・隠し味にパピリオンが入ってる。」
ロザ「流石グルメ通、隠し味に気がつくなんて・・」
ラウラ「グルメも戦場も一緒、僅かな事でも気がつかないと・・・やられてしまうので・・・」
ラウラとロザはジュースを飲みながら歩いていた。
二人は美味しい食べ物を食べたり、美味しい飲み物を飲んだりしていた。
この後も酒を飲む約束があるが、別の話・・・
惑星エデンで採れる果実ホーカーのジュースを飲みながら・・
ファッション街に入り込む。
ラウラ「・・・・・」
ロザ「あれイ少尉とニクソン中尉じゃない・・・ってラウラ・・・」
ラウラ「・・・・・・・・・・・」
ファッション街に入り込んだ二人だが・・・
ラウラはエミリーとエラの後ろ姿を見て言葉を失った・・・
過去にラウラはエミリーが・・・
あの趣味だと言う事を示す場面を偶然見ていた事があり・・
ファッション関係で関わりたくないと思っていた。
ロザ「どうしたのラウラ?」
ラウラ「反転・・・・撤退」
ロザ「えっ・えっどうしたのよ?待ってよ~」
ラウラは逃げ出した・・・
とてつもなく嫌な予感がしたからだ・・・・
ロザは急に逃げ出したラウラの行動に戸惑うが・・・
何か嫌な予感を感じとりそのまま逃亡してしまった。
その一方で・・エラは・・・・
アリサ「ないわ~」
エラ「やっぱり・・・」
エミリーの趣味全開の服を買う結果になり・・
アリサに見せたらドン引きされてしまった。
協力してもらったのは嬉しいけど、正直これはちょっと・・・
と言うのが二人の感想だったようだ・・・・
後日にエラはマリトラーンでの任務終了後・・また地味脱却の為・・・
エミリーとは別の人に協力を頼んだのだが・・・
またしてもエラは悲惨な目に遭う出来事が起きてしまうのであった。
が・・・
この話は後程
【ゼントランリカー】
その日の夜の出来事であった。
ラウラとロザは軍の制服に着替えジープに乗り基地内部の軍専用ハイウェイを走った。
二人はハイウェイの基地ゲートを通過し一般部の合流・・・
数分走らせた後、また基地に入った。
ラウラ「酒保か初めてだな。」
この基地はカルチャークラビウスベースと呼ばれており
軍郵便局や軍人専用のスーパーマーケットのあるクラビウス基地の生活エリアであり・・
映画館やダーツなどの娯楽施設が完備されてある。
娯楽施設だけではなく宇宙軍クラビウス病院なども存在する。
詳細を書けば
◆カルチャークラビウスベース
宇宙クラビウス病院
軍郵便局クラビウス部
スーパーマーケットミーゾーン
将校クラブ
下士官クラブ
自動車ディーラー
自動車修理工場
ガソリンスタンド
洗車場
映画館ユナイテッド・クラビウス
集会所
運動場
野球場
テニスコート
ボウリング場
体育館
スポーツジム
プール
メッカ
神社
寺院
教会
軍クラビウス消防署
第8警務隊駐屯地
銀行
マクドナルド
ケンタッキー
吉野家
タコベル
今回ラウラ達がここを訪れたのは酒保。
なんでも期間限定の酒が入荷したので早めに楽しもうと二人は行く事を決めた。
ロザ「何あれ・・・」
ラウラ「MP(ミリタリーポリス)警務官様だよ、おお怖」
酒保に入ると入り口にMPと書かれた腕章とベレー帽を被った・・・
韓国系とインドネシア系の警務官が立っていた。
酒保は酒に酔って暴れる人間がいる。
それに対象すべく、警務官が複数名駐屯している事が・・
各方面軍の基地の酒保において義務づけられている。
店内を進んでも日系人や欧米系の警務官男女が複数人いた・・・
ラウラ「マスター、ベリー・マルガリータ」
ロザ「私はシャンディーガフ」
ラウラ「つまみはブルーチーズのマッシュルーム焼きとハッセルバックポテト」
二人は席につくと酒とつまみを頼んだ。
酒はゼントラーディ人である二人の大好物であり・・・
地球の文化の酒に触れてから、部屋で飲み合う仲であった。
ゼントラーディ人は酔うだけの酒が存在しており・・・
ラウラは同じ部隊の仲間と、ロザは上官に誘われて飲んだり・・
食事には必ず飲んだりと、酒ばっかり飲んでた。
地球の酒を知ると、二人は時期は違えど虜になり・・
毎晩のように飲んでいた。
ロザ「ではラウラ、次の作戦上手く行く事を祈りましょう。」
ラウラ「突然よ、死んだらせっかく美味しい酒と食べ物が食べられなくなるわ。ロザもフォークランドの一件で一皮向けたし。」
ロザ「たまたまです。」
ラウラ「たまたまでも強くなるきっかけならいいわ、乾杯」
ロザ「乾杯」
二人は乾杯した
次の作戦はバルキリーを使う事は滅多に少ないが・・・
かなり深刻な国際問題であり、戦争になる可能性が高いと・・・
今回の任務は面倒であり政治問題だ・・・
無論、死ぬ可能性はある。
戦闘になれば死地に駆り出される事になり・・・
運が悪ければ死ぬ可能性は高い・・・
そうなりたくはない
出きればそうなりたくない・・・
二人はそれを祈りつつ酒を飲み、つまみを食べる。
ガンッ
「なっとらんなっとらん!統合戦争の時からもそうだったが、お前の所の部下はなっとらん」
「いいや貴様の旅団の部下もなっとらん、ユーリー!貴様に似て礼儀しらずな・・」
「なんだとぉ!?ヴァシリー貴様!!」
近くで歳のとったおっさん達が言い争ってた。
見るからに偉そうな服装を来ている高級将校のようだ。
そして
昔から因縁のある関係のようだ。
ガシャン
「何しやがる!」
「貴様の態度はうんざりだ!殴り飛ばしてやる!」
「こったぁの台詞だ!」
ラウラ「これは酷い・・・」
ガシャン
ロザ「二人に乱入して周囲が・・・」
ラウラ「ゼントラーディ人より酷い、いくらゼントラーディ人でもこんな無粋な喧嘩しないわよ」
二人は等々殴り合いを始め・・・
周辺の席で殴り合い、周りを巻き込んだ。
血気盛んな軍人だっただけに、喧嘩に参加し・・・
最終的に20人ぐらいの人数での乱闘にまで発展した。
二人は気がつかないフリをし、酒を飲み続ける。
「これでは我々では対処しきれん、本部に応援を要請しろ!」
「ハッ」
流石に対処しきれんのか・・・
店内にいた警務官らが、本部に応援を要請した。
この人数で捕縛に対応したら怪我人が出てしまう。
そう判断したが故の決断である。
数分後・」・・
「長田中尉」
長田義家「おっさん二人の原因で大乱闘か・・・まったくいい歳したおっさんが何をしてんだか・・・それと・・・・(勤務終了時間なのに・・・本部には残業代たんまりもらうからな)」
新統合宇宙軍クラビウス第8警務隊第14分隊隊長.長田義家中尉
「はい、押さえられず一部が便乗して・・・・」
長田義家「分かってる分かってる・・・しょうがない、とりあえず分隊連れてきたからなんとかするよ。」
駐屯地からベレー帽を被ったいかにも昼行灯そうな士官・・・
長田中尉が分隊を引き連れてやってきた。
既にいた警務官は長田を引き連れて店内に案内した。
案内された長田が目にしたのは喧嘩し続けている様子
ラウラ達はと言うと気にしないで酒を飲んでいるようだ。
そんな光景を見た長田は動く・・・・
長田義家「お遊びはやめようか・・・いい歳したおっさんが・・・酒場で喧嘩とはな・・・」
「け・・・・警務隊・・・」
長田義家「こちら第14分隊隊長の長田、いい歳したおっさん二人が酒に酔って喧嘩。後便乗した連中も連行する・・・・行け!」
「待ってくれ、元はと言えばユーリーが・・・」
「なんだとお前こそな!」
長田義家「はいはい、続きは駐屯地で聞くから大人しくしようや。」
最初に言葉を発し、分隊を入れる。
警務分隊はすぐさま、暴徒化した酔っぱらいを制圧。
次々に連行されていった。
あまりにも警務隊の数が多かったのと・・・
酔いが少し覚めて正気を取り戻した事もあってか呆気ない。
暴徒を全て連行を終わらせると・・・・
長田義家「そんじゃお前ら、後始末よろしく~」
「中尉!?」
長田義家「俺・・勤務・・終わらそうとした瞬間にこの騒動だから・・・後始末よろしく・・」
「分かりました、中尉は勤務時間外でしたね。了解です」
長田は部下に後始末を押し付けた。
なんでも今回の騒動に来る前は勤務終了時間(交代勤務制)であり・・
とっととこの騒動を終わらせ、このバーで酒を飲もうと考えてたようだ。
長田義家「飲み放題コースに、ラム肉頼むよ・・・」
席に座るとすぐに食事と酒の飲み放題コースを注文した。
料理は中々来なかったが・・・・
酒の飲み放題コースの品は呆気ないスピードで運ばれてくる
シドールやビールそしてワインなど
飲んでは食べて、長田はかなり楽しんでいたが・・・
それを繰り返すうちに・・・・・
ラウラ「げっ何あれ・・・」
ロザ「フラフラなのに、酒飲み続ける・・・」
ラウラ「正気の沙汰じゃないわ、あの警務官・・・」
フラフラ状態になり、呂律がまわらなくなってしまった。
長田は一応正気はあるようで、キチンと支払いをし・・・
そのまま去ってしまった。
ロザ「さっきの警務官の人の大丈夫かな?」
ラウラ「ほっとけほっとけ、酒を一気に飲む馬鹿警務官はほっとけ・・・暴れる馬鹿よりはマシだけど・・」
ロザ「あはははは・・・・(汗)・・・同感」
ラウラは長田の痴態を気にする事なく酒を飲み続ける。
酒が弱い癖に酒をたくさん飲むのは馬鹿がする事・・・・
そう考えているので、長田の痴態は馬鹿であり・・・
特に気にする必要がない。
そう割り切り、放置した。
ロザ「ちょっと、トイレに行ってくる。」
ラウラ「行ってら~」
数分後
ロザがトイレに行きたくなったので席を離れた。
まぁすぐに戻ってくるだろう思い・・・
ラウラはシルバー・ストリークを注文する
その時
ミリア「マスター、マルガリータ。」
ベレー帽とVF-Xの制服を着たミリアが入ってきた。
酒保の中にいる警務官に敬礼すると、席に向かって歩いていく。
座った席は・・・・・
ラウラ「ミリア・・・・わざわざここに?」
ミリア「同じ酒保にいるならば、隣にいないとね」
ラウラ「そこ・・・ロザの席」
ロザが座っていた隣の席
座ってきたミリアにラウラの表情は雲ってしまう。
ミリアが来てからお互い牽制する状態になった。
もっとも二人は仲がそこまで良いわけではなく・・・
ゼントラーディ軍時代はお互いの所属する部隊はライバルで・・・
ラウラはミリアを目の敵にしていた。
その構図は今も変わらず仲は進展しない
そんな緊張感の中でミリアがあることをいい
今の情況より酷い状態になる・・・・
ミリア「ラウラ・・・・今日はベサーズ准尉と飲んでたのでは?」
ラウラ「今はトイレに行ってます・・・見ればわかるでしょ、ミリアこそ何故ここに?」
ミリア「たまたま飲みたくなったのよ、ブラッディ―メアリーやモスコーミュールなど地球のお酒は美味しいのたくさんあっていいわ。ダサい酒飲んでるラウラには分からないけど」
カチン
ラウラ「はんっ、そんなダサい酒・・ミモザやミントビアの方が美味しいわ。今度教えてあげるわ。」
カチン
ミリア「へー生意気なことを言うのね、3級空いや今は准尉だったかしら?」
ラウラ「階級と態度が偉くなった勘違い女に言われたくないわ。」
ミリア「な・・・なんですって!?」
今のラウラとミリアの関係は険悪だ・・・・
同じ艦隊出身のゼントラーディ人だが・・・・
部隊間派閥の関係もあってか、かなりいがみ合っている。
ゼントラーディ軍時代から変わらず・・・・・
とは言え・・・・・
ミリア「馬鹿と喧嘩してたら酒がまずくなるわ。」
ラウラ「それは私の台詞よ、間抜けと喧嘩して飲む酒はまずいわ・・・」
ミリア「ふん・・・・・」
今は文明的な地球人なので・・・・
そこまで険悪にはならなくなった。
普通の地球人の大人の女性として一応接ししている・・・・
一応・・・・・・は・・・・
ロザ「戻ったよ~ってジーナス中尉!?」
ミリア「お邪魔したわね、あなたがいない間借りたわよ。」
ロザ「これはどうも・・・・・」
しばらくしてロザが帰ってきた。
まさか自分の席にミリアが座っているとは思ってもいなかったらしく
かなり驚いていた。
ミリアはロザが帰ってきたのか席をずらして隣の席に座る。
ロザ「自分は特に気にしてませんわ、ゼントラーディ軍時代派閥があり我が部隊もそうでしたけど・・・自分は興味なくて・・・・」
ミリア「案外真面目なのね・・・」
ロザ「よく言われます、内心同胞同士で対立したくないので・・・・」
会話はロザの昔話に入る・・・・
ロザは副官クラスの兵士と同じように真面目で冷静であり・・・・・
女性同士の派閥抗争に積極的に介入してなかったs
ミリアは冷静を保っていたように見えたが・・・・・
ロザのあまりにもマジっめプリにかなり驚いていたようである。
ミリア「喧嘩っ早いラウラと同室で大変でしょ?」
ロザ「そうでもないですよ、数少ない同胞ですし」
もっともラウラと上手くいっている事にも驚く・・・・
同じ部隊じゃない女性ゼントラーディ/メルトランは仲が悪いのが普通
こうしてラウラといい感じになっているのは、ロザが真面目が故か・・・・
ミリアは深く考えながら・・・・・・ロザを見つめる
直後・・・・・・
ミアン「そろそろ・・・」
ミリア「私は先に帰るわ、馬鹿みたいに飲みすぎて倒れないでね。」
ラウラ「大きなお世話よ・・・・気をつけて帰るんだよ。死んだら決着つけられないし」
ミリア「変わったわね・・・じゃあね・・・・」
ミリアは部下ミアンからそろそろ戻るように言われ・・・・
料金を払って退店した。
帰り際にラウラはミリアを気にかける言葉を述べる・・・・
ふっとミリアは一言述べ・・・・
そのまま帰っていった。
その後、数時間はラウラとロザは飲み・・・
満足して帰ろうとした・・・・・・
が・・・・・・・
ラウラ「あっ・・・・」
ロザ「どうしたのラウラ?」
ラウラ「今気がついたけど、私たち・・・・運転したら飲酒運転になってしまう・・・」
ラウラは店に出た時ある事に気がいた。
それは・・・・
今まで自分たちは酒を飲んでいて、この後運転したら飲酒運転になる事実・・・
事実を知ったラウラは青ざめ・・・
ロザは帰り車運転出来なくて帰れないと知ると、頭を抱えた。
どうしたらいいんだ・・・・・・帰れない・・・
帰らないと、下手したら脱走扱いになる。
ラウラ達はなんとか危機を抜け出そうともがくがいい案が出ない。
もがくラウラ達・・・・
苦しむラウラ達であるが、この直後、予期せぬ救いの手が現れる。
吉野大樹「ラウラとベサーズ准尉じゃないか・・・」
ラウラ「大樹!?」
ロザ「副隊長・・なんでここにいるのですか?」
吉野大樹「士官クラブに用事があったんだよ、話が長くて酒飲めなかったけど・・そればかりかバス遅れてな・・・」
大樹であった・・・・
士官クラブで幹部軍人らと会合を行っており・・・・
話が長くなって、酒が飲めなかった。
それだけでなく、バスに送れてしまったと・・・・・
困っている最中にラウラとロザに出会った。
ラウラ「車運転できる?」
吉野大樹「酒飲んでないからな、とりあえず官舎まで戻るぞ。」
ラウラは乗ってきたジープを大樹に運転してくれないかと頼む。
この要請に大樹は承諾し、ジープの運転席に座り・・・・
助手席にラウラが座り、後部座席にロザが座った。
既にロザは眠そうであり・・・・・
ロザ「私は後部座席で寝るから・・・」
ラウラ「官舎に戻ったら起こすね。」
そのまま寝てしまった。
ロザは官舎で起こす予定である・・・・
とは言え、ラウラは眠くないので・・・・・
ラウラ「なんか二人っきりになったわね。」
吉野大樹「べサーズ准尉いるだろ・・・二人っきりと言うのか?」
ラウラ「寝たじゃない。」
大樹とたっぷり会話できる。
二人っきりじゃないと出来ない話があり・・・・
ロザが寝てくれたおかげでその話が出来る。
ラウラは大樹の方を向き話しかける。
大樹は運転しながらラウラからの言葉に答え・・・
二人は楽しく会話している。
趣味の事だったり、先ほどの事とか・・・・・
吉野大樹「ジーナス中尉とまた喧嘩したのか、程ほどにしとけよ。」
ラウラ「分かってますよ、まぁムカつ・・・・・」
吉野大樹「ムカついても我慢する事を知った方がいい。」
ラウラ「うっ・・・・」
ラウラは自分自身の喧嘩っぱやい性格について・・・
大樹から治した方がいいと指摘された。
この指摘にラウラは相当堪えたのか・・・・・
何も言えない状態になった。
ラウラ「反省します・・・・」
吉野大樹「本当に反省しているのか?」
ラウラ「一応は反省してますよって・・・」
吉野大樹「・・・そうか・・・・反省してねぇな・・・」
とは言え・・・・・
ラウラは今回のことを反省しきれてはいない・・・・・
またミリアと喧嘩する・・・・・・・
と・・・・大樹から予想されてしまう。
そうしているうちに・・・・・
ラウラ「おはようロザ、官舎よ・・・・」
ロザ「・・・・・もうついたの・・・・ふあぁぁ」
吉野大樹「ラウラ、ロザ・・・おやすみ。」
ロザ「大尉、お休みなさい。」
ラウラ「おやすみ、今日もお疲れ様ね。」
吉野大樹「ありがとうな。よく寝て明日の仕事に備えろよ・・」
ジープは基地の官舎に到着した。
到着したのでラウラはロザを起こし、ジープから降りる。
ジープから降りたラウラは・・・
ロザと一緒に大樹におやすみと言って女性区画へ向かった。
明日から忙しい日々が始まる。
早く寝て仕事に備えないといけない・・・・
ラウラ「しっかり寝て・・・頑張ろう・・・・」
よく寝て明日の仕事を頑張ろう・・・・
部屋に帰る途中のラウラは、そう考え・・・・・・・
部屋に戻った途端、部屋着に着替え寝た。
翌日
ロザ「そろそろ準備始めないと遅れるって・・・・」
ラウラ「せかさないでよ・・・・・・」
二人は集合時間を間違って遅刻の危機に陥る。
どんな状況であれ、社会人は余裕を持って行動・・・・
ラウラとロザは今回の失態で改めて知ることになった。
【おまけ】
◆新統合宇宙軍給与
少佐(Major)
月収 6700ギャラン(67万円)
【給与対象】
桐原茂人
大尉(Captain)
月収 5600ギャラン(56万円)
【給与対象】
吉野大樹
中尉(First Lieutenant)
月収 5300ギャラン(53万円)
【給与対象】
本多義輝
ガブラ・ノーボレス
エミリー・ニクソン
少尉(Second Lieutenant)
月収 4900ギャラン(49万円)
【給与対象】
イ・エラ
神楽賢二郎
ロバート・ハーラン
曹涼
准尉(Warrant Officer 1)
月収 3900ギャラン(39万円)
【給与対象】
ラウラ・ベルタリア
ロザ・ベサーズ
アリサ・バレンタイン
クリス・マクドナルド
ヘルベルト・シュタインザー
エリック・ランスロード
カレント・バーガー