マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

死神か吸血鬼か? 機動歩兵MBB-09バトルロイド・カタナ!プラネット(惑星)エデンに参上!!

2016-08-26 13:35:24 | マクロス短編



                                  <撮影自宅 付近>

西暦2020年、ラウラ・べルタリアがまだ海兵隊員として活動していた頃。
地球から10光年離れたグロームブリッジ星系惑星エデンの南部海岸エリアにあるニューアリゾナ、統合陸軍はある新型機の開発試験を行っていた。

           【西暦2020年12月.惑星エデン ニューアリゾナ陸軍基地 試験場 同 管制室】
若いオペレーターの管制の元、新型機は動き出す。
バルキリー・デストロイドとは大きく違う兵器シリーズの最新鋭機が・・・・・・・・・・

「新型機の稼働試験を開始します、タイプ01.起動してください。」

「了解!」

                         グォォォォン 

VF-1バルキリーに類似した人型機動兵器が格納庫から出撃する。VF-1バルキリーには見えるが、よく見るとコックピットの形が違う。戦闘機らしいフィルムも見られず、まるで純粋な人型歩兵である。

「タイプ01前進してください。」

「了解。」

                ガシン ガシン ガシン ガシン ガシン ガシン

人型機動歩兵はオペレーターの指示の元前進する。
ガシンガシンと言う音をたてながら前進する。
目的地に到着するとその場で待機する、そして持っているガンポッドを構える。

「ガンポッドをターゲットへ射撃してください。」

「了解」

                      ドドドドドドドドドドドドドドドドド
                     ベタ ベタ ベタ ベタ べタ ベタ ベタ

新型機はガンポッドをターゲットへ向けて射撃する。
全弾命中、命中精度がいい・・・・・・・・・
その場にいた統合軍将校たちは歓喜する。

「次は前進して射撃してください、今度は第19エデン防衛陸軍デストロイド連隊が相手します。タイプ01、任務を続行してください。」

「了解。」

「第19エデン防衛陸軍デストロイド連隊出撃してください。」

別の格納庫からデストロイド・トマホーク数機が出撃してくる、支援車両としてM1エイブラムス10両ぐらいが戦車駐屯地より出てくる。
次のテストは動いている敵に命中させると言うテストである。

「あれがテスト試験中隊の新しいおもちゃか、それにこの機体を開発に関与したのは宇宙軍でそれに22歳の若造らしいぞ。俺達もこんな欠陥品の試験に付き合わされるか俺達も舐められたもんだね。」

「陸軍の兵器事情に関わる坊やに教え込んでやりましょうや、こんな兵器を欠陥品と証明させるためにな。」

″ははははははははははははははははははははははははははははははははははは″

テストに付き合わされる陸軍の兵士達は人型機動兵器とそれに乗っているパイロットを馬鹿にする。
日頃陸軍は日蔭者扱いにされている鬱憤を晴らすかのように・・・・・・・・
陸軍の最新兵器に乗る宇宙軍の兵士を叩きのめしてやりたいと考えていた。

「では両陣行動を開始してください。」

「行くぞ宇宙軍の坊っちゃんよぉ!!」

                              ダッ

デストロイド・トマホークは新型機一斉にミサイルを撃ち込む構えを取る。
戦車は側面を衝こうと左右に部隊を分かれる、新型機を包囲しようとする気である。
この陣形ならば勝てると見込んでいたが・・・・・・・・・

「馬鹿な奴らめ古典的な包囲陣でこのデストロイドを越えた新兵器バトルロイド・カタナに勝てると思うなよ!」

バトルロイド・カタナそう彼が言う名前の新兵器。
それに乗るパイロットはそう呟く・・・・・・・・・・
直ぐ様バトルロイド・カタナは動きだし・・・・・・・・・

                 シュババババババーン シュババババババーン

それを確認したトマホークから模擬ミサイル(当たる直前で自爆し、ペイント弾が付着する仕組み)が一斉に放たれる。
ミサイル発射を確認したカタナのパイロットは・・・・・・・・・・・

「ミサイルか、次に戦車の包囲攻撃か・・・・・・・そんなのでこのカタナに勝てると思うな!」

                           バッ クル

「なんだと、ミサイルが着地する寸前にジャンプ!?なんて言うジャンプ力なんだ!?」

ミサイルが着地する直前にジャンプし陸軍部隊の頭上を通り過ぎて、機体をクルッと反転させる。
その光景に陸軍部隊の一同は驚愕しバトルロイド・カタナとそれを操るパイロットの能力に驚愕する。

                               ドン

「奴は何処へ。」

「隊長奴は背後に・・・・・・」

「何・・・・・ごわっ!?」

バトルロイド・カタナが背後に確認しようとした戦車部隊はデストロイド・トマホークに向けて砲を構えた。
それを確認したデストロイド部隊は・・・・・・・・

「くそ!・・・・うっ・・・・・」

「待てここで発砲したら同士討ちになる、戦車隊砲撃はやめろ!」

と叫ぶ・・・・・・・・・・
戦車部隊はそれを聞いて砲撃ができない・・・・・・・・・
それを狙っていたのか・・・・・・・・・・・・

「動けんか今楽にしてやる・・・・・チェックメイト!!」

            ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ベタベタベタベタ

「第1分隊1番機.2番機.3番機大破.第2分隊も同様に全機大破。」

「馬鹿なデストロイドがやられたら、俺達戦車隊は勝てないぞ・・・・遺憾ながら降伏する。」

バトルロイドカタナが混乱をついて高い機動力を生かしてデストロイド・トマホークを次々に銃撃する。
戦車隊は1両も大破しなかったが、あっけなくやられたデストロイド隊の姿を見て降伏する。
新型機の圧倒的性能はテストの様子を視察していた地球.統合軍総司令部の陸軍参謀長官や他の陸軍官僚が驚愕する。

「国防長官・・・・・・・これは・・・・・」

「採用だな、新星インダストリーには発注の要請しようと思う。」

とうとうデストロイド・カタナが採用された。
これを見ていた地球からきた国防長官らは開発元の新星インダストリーに発注の要請を行う・・・・・・
オペレーターは各機へ、テスト終了のアナウンスをしようとした矢先に・・・・・・・・

       ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

「なんだこの警報は?」

「おい通信兵何があった?」

「それが・・・・・・・」

突然警報がなる・・・・・・・・一同は何が起こっているのかで混乱する。
統合軍将校はオペレーターに確認しようとする。
オペレーターは慌てるように返答をしようとしたが、エデン防衛軍司令部からのアナウンスが流れる。

『緊急事態発生!緊急事態発生!反統合ゲリラ組織悪魔の雷が、当シティに向けて進撃中。第1級戦闘配備発令!第1級戦闘配備発令!』

「悪魔の雷・・・・・・・新型機を直ぐ様避難させろ!大事な新型機を失うわけにはいかん!!」

「ハッ・・・・・・」

「長官・・・・・・・シェルターへ。」

将校らは反統合ゲリラ組織悪魔の雷の来襲を受けてカタナと国防長官のシェルター退避をするように指示する。
それを聞いて多くの職員らが動くが・・・・・

「その必要はない!!」

「はぁ?」

「それに新型機を実弾換装をさせろ!タイプ01いや試作1号機.2号機.3号機スクランブル、残りの4号機.5号機.6号機も出撃させろ!」

国防長官がバトルロイド・カタナの出動を要請し、その場の雰囲気を一気に壊した。
一人の将校が・・・・・・・・・

「しかし・・・・」

「新型機の性能をテロリスト連中に知らせるいい機会だ。命令はどうした!?」

「ハッいますぐに・・・・・・・」

出撃させないように進言しようとしたが・・・・・・・・
さすがに権威の違いもあってかできず・・・・・直ぐ様出撃する事を渋々決める・・・・・・

「タイプ01から各機へ、国防長官命令。実弾を換装し、敵機を撃破せよ!!」

全パイロットに出撃命令を出す。
正直出したくはなかった命令だが、これは上からの命令なので逆らえない・・・・・・・

「これは正規の命令ですか?」

「正規です。」

「そうですか・・・・・了解、タイプ01作戦行動に入る。」

パイロット達は出撃命令を受けて疑問に思うが・・・・・・・すぐに正規だと納得する。
タイプ01はハンガーへ戻り実弾のガンポッドと脚部ミサイルを装着。
待機していた機体も次々にパイロットが乗り込み出撃態勢を取る。

その頃・・・・・・・・・・

                        【アリゾナシティ フェニックス地区】
アリゾナシティでは歩兵しかいないので苦戦を強いられていた。
住民の避難は完了済みだが、市街を巻き込んでのゲリラ戦になっていた。

「こちらフェニックス地区、限界です歩兵ではヌージャデル・ガーを相手にする事は不可能。応援を請う、バルキリーもしくはデストロイドはまだ到着できないんですか?」

《こちらとしてはデストロイド部隊を既に出撃させた、なんとか持ち堪えさせろ!》

現場指揮官は基地に応援部隊の要請はまだかと確認するが・・・・・
デストロイド部隊が到着すると指揮官に伝える。

「分かりましたそれま・・・・・・・」

                           ズドガーン

《どうした?第2歩兵警備小隊?第2歩兵警備小・・・・・》

                           ガシャーン

ヌージャデル・ガーが破壊された歩兵隊陣地のレシーバーを破壊する、生きていた兵士は負傷者を抱え地下鉄の駅構内へ避難する。
圧倒的なパワーに歩兵は抗う手段がない・・・・・・

「既に統合軍の抵抗が薄いですぜ、兄貴。」

「あぁ、おい!!野郎共!アリゾナ基地を襲撃の目的は、統合軍それに国防長官などのお偉いさん方を殺害するためだ!奴を殺害すれば、統合軍に動揺を誘う事ができる!エデンを独立させ、銀河覇権の礎にするために!!」

「おぉぉぉぉぉぉ。」

悪魔の雷の面々は新統合軍の情けなさに勝利を確信する。
このまま前進し国防長官ら軍の幹部を殺害し統合軍や上の新統合政府に動揺を誘い惑星エデンを地球から独立しようと目論んでいた。

                          【ニューアリゾナ基地】
ニューアリゾナ基地ではバトルロイド・カタナが2列で出撃の準備をしていた。
国防長官が自信を持っているため作戦はなんとしても成功させねばならぬ緊張があった・・・・・

「テスト中隊へ出撃開始してください、フェニックス地区に敵が集結中。デストロイド隊は基地を守備してください。」

「テストリーダー了解!」

「デストロイドリーダー了解!」

「全機前進!」

ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン

MBR-09バトルロイド・カタナの編隊は、ゆっくり前進し一気にダッシュして進む。
これがバトルロイド・カタナの初実戦であった・・・・・・・・・・

                             【アリゾナシティ ローストン地区】

                      ズドドドドドーン ズドドドドドドーン

「隊長、避難民の最下層への避難は完了しました。」

「そうか・・・・・なんとか俺達も足止めはできたようだな。」

「しかしゲリラ戦ではヌージャデル・ガーの足止めはできませんよ。」

アリゾナシティでは市民の最下層への避難が完了し。
統合軍将兵らは地下の入り口を利用しRPGやアサルトライフルを撃ちヌージャデル・ガーに散発的に攻撃をしかける。
無論、物影を進み場所を特定させないように・・・・・・・・

「よし次の所へ行くぞ!」

『了解』

                              グォン

「うわっ」

ヌージャデル・ガーが建物の物影にいる歩兵部隊を見つけ持っているキャノン砲で歩兵を殲滅しようとする。
見つけられた指揮官らはもう駄目だと観念するが・・・・・・・

                           ドドドドドドドド
                       ガコーン・・・・・・バタン

「なんだ?」

間一髪MBB-09バトルロイド・カタナが戦場へ到達する、VF-1バルキリーに似た兵器の登場に悪魔の雷の兵士達は動揺する。

しかし

仲間だと確認すると兵士達は武器を両手に持って歓喜する。
こんな頼もしい仲間が来るのは嬉しい・・・・・・

「全機、テロリストだ・・・・・・・・一人も残らず殲滅させろ。」

『了解』

今まで勝ち戦であった悪魔の雷達からすれば地獄絵図化する、市街地戦に特化したMBB-09バトルロイド/カタナは地形を生かした戦術でヌ―ジャデル・ガーを飛び上がる前にガンポッドで掃射し、1番機がヌ―ジャデル・ガーの近接まで近寄り装備されてあるナイフで首元を指しヌ―ジャデル・ガーからはゼントラーディ人の血が流れる。
リーダー格はなんとか上空へ逃れたが、既に彼以外の味方は骸化していたのである。
リーダー格の表情は恐怖で怯えたような顔になる。

「くそ・・これが新型なのか・・・・・・・・・こんな相手をいつまでも相手にしているわけにはいかない、ここで逃げて再起を図って復讐してやる覚えて・・・・・・・・・・・・・・・」

リーダーは仲間を置いて逃亡する。
だが・・・・・・・もう彼には生きる手段は消え去っていた。

「見つけたぞリーダー機だ!全機ガンポッド、発射(ファイア)」

               ズドドドドドドドドドドドドドドド
                     ブシュブシュ

「ごっぷ」

                      ヒュ~ドシャーン

「エネミーリーダースプラッシュ、ミッションコンプリート。」

彼のヌージャデル・ガーは逃亡する前に、別の基地から発進していたVF-5の編隊により蜂の巣にされ撃墜された。
この事件は悪魔の雷事件と命名され、MBB-09バトルロイド・カタナの実用化が確定する事になる。

                        【惑星エデン ニューエドワーズ基地】
悪魔の雷事件の解決により惑星エデン防衛軍司令部から表彰を受けたカタナのパイロットの若き大尉。


「いいですか?大尉殿、陸軍の機体のテストパイロットばかりか開発までして?マーズウォーズ事件の英雄が実戦部隊にいないでどうするんですか?」

「俺は英雄じゃないさ、単なるヘタレだよ。」

「またまた大尉殿の御冗談で。」

同僚からマーズウォーズの英雄が実戦部隊にいないでどうするかと聞くが、英雄じゃないと否定する。
なんたって彼にとってマーズウォーズは忌まわしき記憶でしかなく、仲間や多くの人々を救えなかった駄目な奴である。

                        カツン カツン カツン

「大尉、月面の新統合宇宙軍からの来客が来ていて大尉に会いたいそうです。」

「俺に来客。」

                    ガシン ガシン ガシン ガシン ガシン

宇宙軍から来客が来る。
しかも月面から・・・・・・・・・月面に知り合いがいるが・・・・・
一体誰なのだろうか・・・・・・・・・・

「お前が吉野大尉か・・・・・・」

吉野大樹「あんたは・・・・・・・・・」

デストロイド・マサムネが機動調整のため、前進を行っている中・・・大尉の前に少佐クラスの将校が現れる。
自分と同じ日系の若干若く見え髭たくわえた30代の将校・・・・・・・・・
一体何者なのであろうか・・・・・・・・・・・いや知っている・・・・・・・・・

桐原少佐「マーズウォーズ事件ばかりか、テストパイロットとして活躍し戦果をあげるか中々だな吉野大尉。MBB-09バトルロイド・カタナも中々めんこい機体だ。同じ日系人として誇らしいよ。」

吉野大樹「で私に何のようですか、桐原茂人少佐。」

その将校の名は桐原茂人少佐。
デワントン・フィアロの夫で、ラウラ・べルタリアの上官の第1次星間大戦のエースである。
無論有名なので直ぐに思い出す・・・・・・・

桐原少佐「ようって実はな、君に頼みがあるんだよ。マーズウォーズ事件の英雄.吉野大樹大尉。」

吉野大樹「・・・・・・・・・」

この会談から1カ月後MBB-09バトルロイド・カタナは惑星エデンを中心に配備されるのである。
その後吉野大樹はSVF-64アンサーズに配属される事になる。

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