【西暦2008年】
第1次星間大戦開戦から数ヵ月前・・・・
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊.旗艦.ケアドウル・マグドミラ。
この頃、ラプラミズ直衛艦隊を含めた直衛艦隊の出番がなかった。
ラプラミズ艦隊の所属の兵士達は、暇であり退屈そうに過ごす兵士が多く。
見るからにやる気のないように見える。
モーア「戦いたい!!戦いたいよ!!」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊.モーア・カリダム3級空士長
メフィア「その気持ち分かるけどさ」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊.メフィア・メルダーン
エリアーノ「モーア・・・・そこは押さえて・・・・」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊エリアーノ・ミフェス
中には暴発しそうな者までおり、いつ他の部隊と乱闘するか分からない状態になっていた。
趣味娯楽もないので、ラプラミズ艦隊内部では不穏な動きが出ていた。
そんな中・・・
ミリア「では会合を始めるぞ。メール.デワントン」
ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊ミリア機動戦隊隊長.ミリア・ファリーナ.1級空士長
メール「ハッ」
ミリア機動戦隊副官.メール・ナリフェーン2級空士長
デワントン「ハッ分かりました、ミリア1級空士長。」
ミリア機動戦隊副官.デワントン・フィアロ2級空士長
この日、ラプラミズ艦隊旗艦.ケアドウル・マグドミラ艦内の補給所のテーブルで・・・
ミリア機動戦隊の隊長のミリアと副官のメール.デワントンが会合していた。
議題は戦闘がなくモチベーションが下っているミリア隊の隊員をどうするか・・・
ミリアは勿論、副官の二人は部下の士気の管理を行っている。
部下の士気が変化すると、いくらミリアが優秀でも部隊の士気が駄目で・・・
敗走する結果になっては意味がない。
こうして定期的に集まっては部下達をどう扱うか
どのようにして改善するかを話し合った・・・・・・
デワントン「最近、監察軍の戦闘もなく暇な状態が続いています。特にモーア・カリダム3級空士長は暴発寸前であり・・・正直どうにもならない状態です。」
メール「またモーアか・・・あいつの戦闘好きには困ったもんだな。」
デワントン「とは言え、我が隊の隊員3名を失ったキシェール海戦からかなり経っています。モーアだけではなく、他の隊員も不満を述べています。」
ミリア「流石に不味いな、このままでは部隊運営に影響が出るな。」
デワントン「というか戦死者の数も増えますよ。」
現在のミリア隊の現状は悲惨な状態だった・・・・・
戦闘がなく、刺激になるようなものがなく・・・・地球人のような文化もなく・・・・
食事もただ栄養を取るだけだし、酒はただ酔わせるだけの液体・・・・
ゼントラーディ人の軍隊生活は戦闘以外の楽しみがないほど、暇である。
それが故か、ストレスが溜る兵士が多く・・・・
戦闘のない期間はイライラしている。
ミリア「とは言え、無理に戦いを起こすわけにはいかん。ラプラミズ艦隊の戦場への出撃はボドルザー閣下が決める・・・」
メール「しかし・・・・・このまま放置するのもまずいですよ、ストレスが溜りすぎて乱闘する可能性があります。噂じゃバカムジンの第7空間機甲師団が暴発寸前で、常に乱闘が日常茶飯事と・・・・このままでは我々もバカムジンみたいになります。」
ミリア「それは流石に不味いな。」
自分達の好きな戦いへ出撃するに関してはボドルザーが決める。
自由に戦闘を起こすのはご法度であり、下手すれば艦隊事消される可能性がある。
すべてはボドルザーの意のままであり・・・・その下は戦闘の駒・・・・・
どんなに優秀な技量あれど・・・・・・大した権限がなければ、その技量は死ぬ事になる・・・・
ミリアもその事を理解し今回の会合に参加している・・・・
されど・・・・不満を溜めすぎて乱闘し優秀な隊員が死ぬ事になるのも問題・・・・・・
デワントン「ミリア1級空士長・・・・・ラプラミズ司令にティレノール記録参謀閣下を通じて艦隊周辺飛行を進言しますか?」
ミリア「いや取られた・・・・・・キヨラ隊の連中が先取りしていた。」
メール「やべぇ・・・・打つ手なしか・・・・・」
せっかくデワントンが策を持ってくるも・・・・先客がいた。
それを聞いたデワントンとメールは落胆した・・・
どうしようにもならないと・・・・
メール「この調子ですと、他の隊のみならず…他の艦隊も同じような事になってそうですね。」
ミリア「それはそうだろうな、全部の艦隊を出撃するような戦闘なんて珍しいからな。」
メール「ブリタイ閣下の第67分岐艦隊は監察軍の艦の追跡で忙しいそうですよ、道中監察軍のはぐれ部隊と遭遇するそうですが・・・・」
ミリア「はぐれ部隊など眼中にない・・・・どうせ雑魚ばかりだ・・・・・楽しめん。」
その後もいろいろと考えたり・・・・・意見を出し合ったりするも・・・・・・
有効な打開案はなし・・・・・・
段々とミリア達の顔が弱弱しくなり・・・・頼りない雰囲気を出し始める。
そろそろ部下たちがストレスが溜り暴発しないか・・・・
それが心配になってくる。
と言うか・・・・・・・
ミリア「3級空士長の下も問題だな。」
デワントン「はい確かに・・・・」
3級空士長より下の女性兵士・・・・・・
リガードやクァドラン・ノナ.ジナールなどの兵器を扱う兵士の事で・・・・
地球で言う下士官クラスの兵士に相当する。
一人の3級空士長が指揮できるのは基本3人・・・・
他部隊共用であるが、倍の数の戦力がいる。
そんな連中も爆発したらたまったもんじゃない。
ルーナ「あの・・お時間よろしいでしょうか?」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊ルーナ・ロレッサ3級空士長
ミリア「ルーナ・・・・アマテラ・・・・」
アマテラ「実はその事に関してお話があるのですが・・・・・」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊アマテラ・サーノ3級空士長
そんな中で3級空士長クラスの指揮官で知的な性格のルーナとアマテラがそれ以下の報告に来た。
何か嫌な予感しかしない。
ミリア.デワントン.メールの3人は不安そうに2人を見た。
とてつもない嫌な予感がする・・・・・・・
アマテラ「現在、やる気をなくして部屋で寝てます。」
ミリア「はぁ?」
デワントン「起きないの?」
アマテラ「全然起こしても起きようともしないし、そればかりか・・・・反抗します。」
ルーナ「いっその事、ぶん殴ってもいいですか?」
ミリア「それはやめろ!!」
それ以下の女性兵士のやる気の損失・・・・
主力の兵士であるそれ以下の兵士がやる気がでないと、次の作戦に支障が出る。
これはこれで不味いことになった・・・・
ミリアは頭を抱え、今の状況に絶望した。
ティレノール「ミリア1級空士長。」
ラプラミズ艦隊.ティレノール・ナリフェーノ.ゼムー1級記録参謀
ミリア「ティレノール記録参謀閣下。」
ティレノール「お前達に1つ頼みがあってな。」
部下達と会話していると上官のティレノール記録参謀がやってきた。
要件はミリアに対する頼みと言う名の命令・・・・
不安がっていたミリア達に希望の光が差し込むような予感がした。
記録参謀が来たと言う事は・・・・・出撃命令・・・
ミリアを始め期待するかのような目でティレノールを見て・・・・
何こいつら期待した目で見ているんだと
ティレノールは思いながらミリアに対する要件を言った。
その結果は・・・・・・・・・・
ティレノール「カムジンの第7空間機甲師団を足止めしろ!」
ミリア「へっ!?」
ティレノール「ミリアには主力部隊の艦載機部隊をつけるからカムジンを足止めしてくれ。あいつは出撃命令も出てないのに出撃しようとしている。ラプラミズ司令も言っていたが、期待しているぞ。」
デワントン「完全にこれは・・・・・・」
メール「やる気は上がるような結果にはなりませんね。」
期待外れ、ただの内輪揉め関係・・・・・
ミリア達は愕然、デワントンやメールなどの副官は冷静さを保ちながらも呆れた・・・・
と言うかそう簡単に自分の思い通りになる結果にはなるとは限らない
と言う考えに従えば当然か・・・・・
二人はそう考え・・・・ミリア達は落胆・・・・・・
ティレノールは流石に気まずくなったのか、早々に退散した。
それからしばらく・・・・・・・・
ミリア「しょうがない、デワントン・・・メール・・・・部隊を召集しろ!!」
『サ・エスケス』
命令ならば仕方がない・・・・・
ゼントラーディ軍の世界において命令は絶対・・・・・・
ミリアは渋々部隊を招集をデワントンとメールに命令した・・・・
カムジン「やいミリア!!どきやがれ!!」
第109分岐艦隊第7空間機甲師団長.カムジン・クラヴシェラ
ミリア「いかせないな、命令もなしに勝手に戦線に出る事は許さん!!」
数時間後、ミリア達は現場に到着した。
カムジンは多数の艦艇を率いており、ミリア達を圧倒するが・・・・・
ミリア達も負け時に戦闘を起こしても構わんと言わんばかりに
カムジンの圧倒に抗う・・・・・・・
モーア「クソカムジン、とっとと消されてしまえ!!」
メフィア「一般兵士以下の脳みその癖に生意気なんだよ!!」
不満が溜っていたのか、モーア達がカムジンに向けて罵声を浴びせた
ミリア隊はカムジンの不始末を何度も対処しており
その結果、隊員一同は皆カムジンを嫌っており。
戦後、カムジンの反乱に誰一人加わっていない。
それほどカムジンはミリア隊に嫌われており・・・・
ミリアと一緒に対処していたそれ以下の兵士こと主力部隊の
面々も自然にカムジンを嫌うようになったと言う。
カムジン「なんだとこんにゃろ!!」
ミリア「おいお前ら!!カムジンを刺激するな!!」
ミリアも正直本音を言たい所だが・・・・
今はそんな事をしている場合ではない。
部下がカムジンを刺激しないように止めないといけない。
だが・・・・ミリアの静止空しく・・・・更にヒートアップ。
既にいつ戦闘行為に及ぶ可能性が高まる。
そればかりか、戦闘がなくてやる気を無くしていた
主力部隊の兵士もこれに加わり手が付けられない。
デワントン「これは・・・・流石に不味い・・・・」
メール「もうだめだ・・・こりゃ・・・・」
二人の副官はこの騒動に諦めムード・・・・
このままでは戦闘状態になってしまう可能性があり・・・
ミリアは二人の副官が諦めモードになったのを見て
完全に終わったなと言うか顔になった。
カムジン「もう許さん!構わねぇ!殺して通るぞ!」
ミリア「やめろ!カムジン!」
どんどん煽った結果、ついにカムジンがぶちギレる。
この結果にミリアは大慌て・・・・
このままでは殺し合いになる。
ミリアはなんとか止めようとする、ゼントラーディ軍同士で争ってはいけないと。
そんな時であった。
ラプラミズ「そこまでだな、カムジン。お前の進路には私の艦隊を始め多数の直衛艦隊が展開しているぞ!出撃はやめよ!出撃やめない場合は我々が相手する。」
ラプラミズ直衛艦隊司令官.ラプラミズ
ラプラミズ直衛艦隊本隊が到着した。
本隊が到着した様子を見てミリア・・・・唖然。
一体、今の苦労はなんだったのだろうって。
その後、カムジンは大人しく引き下がり・・・事態は終息する。
それから20年以上後の2031年
ミリア「はぁ、今頃になって思い出すなんてね。ゼントラーディ軍時代の苦労話。」
デワントン「いいじゃないですか、あれはあれでいい思い出ですし。今の家族がいる今の方がいい思い出ですけど。」
メール「むしろ子供に教えたいくらい。」
ミリアは久しぶりに副官を呼び寄せあの時の出来事について話していた。
結構あの時は大変であったが、今となってはいい経験。
もうすぐ社会人のいる3名はこれを機会に子供達に教えないかと考えた。
部下と上官の間にいる中間管理職・・・・
どれほど辛かろうが、抗えば希望になる。
頑張れ、社会人の中間管理職・・・頑張れば未来はある。
【直衛艦隊のピラミッド】
【1】艦隊総司令官
【2】ゼムー1級記録参謀
【3】中規模司令官
【4】ゼムー2級記録参謀
【5】小規模司令官
【6】ゼムー3級記録参謀
【7】1級護衛官
【8】2級護衛官
【9】3級護衛官
【10】一般艦艇艦長
【11】遊撃1級空士長・特務1級空士長
【12】遊撃2級空士長・特務2級空士長
【13】遊撃3級空士長・特務3級空士長
【14】1級空士長
【15】2級空士長
【16】3級空士長
【17】1級空兵長・1級艦橋兵長・1級装備兵長
【18】2級空兵長・1級艦橋兵長・1級装備兵長
【19】通常主力兵
第1次星間大戦開戦から数ヵ月前・・・・
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊.旗艦.ケアドウル・マグドミラ。
この頃、ラプラミズ直衛艦隊を含めた直衛艦隊の出番がなかった。
ラプラミズ艦隊の所属の兵士達は、暇であり退屈そうに過ごす兵士が多く。
見るからにやる気のないように見える。
モーア「戦いたい!!戦いたいよ!!」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊.モーア・カリダム3級空士長
メフィア「その気持ち分かるけどさ」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊.メフィア・メルダーン
エリアーノ「モーア・・・・そこは押さえて・・・・」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊エリアーノ・ミフェス
中には暴発しそうな者までおり、いつ他の部隊と乱闘するか分からない状態になっていた。
趣味娯楽もないので、ラプラミズ艦隊内部では不穏な動きが出ていた。
そんな中・・・
ミリア「では会合を始めるぞ。メール.デワントン」
ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊ミリア機動戦隊隊長.ミリア・ファリーナ.1級空士長
メール「ハッ」
ミリア機動戦隊副官.メール・ナリフェーン2級空士長
デワントン「ハッ分かりました、ミリア1級空士長。」
ミリア機動戦隊副官.デワントン・フィアロ2級空士長
この日、ラプラミズ艦隊旗艦.ケアドウル・マグドミラ艦内の補給所のテーブルで・・・
ミリア機動戦隊の隊長のミリアと副官のメール.デワントンが会合していた。
議題は戦闘がなくモチベーションが下っているミリア隊の隊員をどうするか・・・
ミリアは勿論、副官の二人は部下の士気の管理を行っている。
部下の士気が変化すると、いくらミリアが優秀でも部隊の士気が駄目で・・・
敗走する結果になっては意味がない。
こうして定期的に集まっては部下達をどう扱うか
どのようにして改善するかを話し合った・・・・・・
デワントン「最近、監察軍の戦闘もなく暇な状態が続いています。特にモーア・カリダム3級空士長は暴発寸前であり・・・正直どうにもならない状態です。」
メール「またモーアか・・・あいつの戦闘好きには困ったもんだな。」
デワントン「とは言え、我が隊の隊員3名を失ったキシェール海戦からかなり経っています。モーアだけではなく、他の隊員も不満を述べています。」
ミリア「流石に不味いな、このままでは部隊運営に影響が出るな。」
デワントン「というか戦死者の数も増えますよ。」
現在のミリア隊の現状は悲惨な状態だった・・・・・
戦闘がなく、刺激になるようなものがなく・・・・地球人のような文化もなく・・・・
食事もただ栄養を取るだけだし、酒はただ酔わせるだけの液体・・・・
ゼントラーディ人の軍隊生活は戦闘以外の楽しみがないほど、暇である。
それが故か、ストレスが溜る兵士が多く・・・・
戦闘のない期間はイライラしている。
ミリア「とは言え、無理に戦いを起こすわけにはいかん。ラプラミズ艦隊の戦場への出撃はボドルザー閣下が決める・・・」
メール「しかし・・・・・このまま放置するのもまずいですよ、ストレスが溜りすぎて乱闘する可能性があります。噂じゃバカムジンの第7空間機甲師団が暴発寸前で、常に乱闘が日常茶飯事と・・・・このままでは我々もバカムジンみたいになります。」
ミリア「それは流石に不味いな。」
自分達の好きな戦いへ出撃するに関してはボドルザーが決める。
自由に戦闘を起こすのはご法度であり、下手すれば艦隊事消される可能性がある。
すべてはボドルザーの意のままであり・・・・その下は戦闘の駒・・・・・
どんなに優秀な技量あれど・・・・・・大した権限がなければ、その技量は死ぬ事になる・・・・
ミリアもその事を理解し今回の会合に参加している・・・・
されど・・・・不満を溜めすぎて乱闘し優秀な隊員が死ぬ事になるのも問題・・・・・・
デワントン「ミリア1級空士長・・・・・ラプラミズ司令にティレノール記録参謀閣下を通じて艦隊周辺飛行を進言しますか?」
ミリア「いや取られた・・・・・・キヨラ隊の連中が先取りしていた。」
メール「やべぇ・・・・打つ手なしか・・・・・」
せっかくデワントンが策を持ってくるも・・・・先客がいた。
それを聞いたデワントンとメールは落胆した・・・
どうしようにもならないと・・・・
メール「この調子ですと、他の隊のみならず…他の艦隊も同じような事になってそうですね。」
ミリア「それはそうだろうな、全部の艦隊を出撃するような戦闘なんて珍しいからな。」
メール「ブリタイ閣下の第67分岐艦隊は監察軍の艦の追跡で忙しいそうですよ、道中監察軍のはぐれ部隊と遭遇するそうですが・・・・」
ミリア「はぐれ部隊など眼中にない・・・・どうせ雑魚ばかりだ・・・・・楽しめん。」
その後もいろいろと考えたり・・・・・意見を出し合ったりするも・・・・・・
有効な打開案はなし・・・・・・
段々とミリア達の顔が弱弱しくなり・・・・頼りない雰囲気を出し始める。
そろそろ部下たちがストレスが溜り暴発しないか・・・・
それが心配になってくる。
と言うか・・・・・・・
ミリア「3級空士長の下も問題だな。」
デワントン「はい確かに・・・・」
3級空士長より下の女性兵士・・・・・・
リガードやクァドラン・ノナ.ジナールなどの兵器を扱う兵士の事で・・・・
地球で言う下士官クラスの兵士に相当する。
一人の3級空士長が指揮できるのは基本3人・・・・
他部隊共用であるが、倍の数の戦力がいる。
そんな連中も爆発したらたまったもんじゃない。
ルーナ「あの・・お時間よろしいでしょうか?」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊ルーナ・ロレッサ3級空士長
ミリア「ルーナ・・・・アマテラ・・・・」
アマテラ「実はその事に関してお話があるのですが・・・・・」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊アマテラ・サーノ3級空士長
そんな中で3級空士長クラスの指揮官で知的な性格のルーナとアマテラがそれ以下の報告に来た。
何か嫌な予感しかしない。
ミリア.デワントン.メールの3人は不安そうに2人を見た。
とてつもない嫌な予感がする・・・・・・・
アマテラ「現在、やる気をなくして部屋で寝てます。」
ミリア「はぁ?」
デワントン「起きないの?」
アマテラ「全然起こしても起きようともしないし、そればかりか・・・・反抗します。」
ルーナ「いっその事、ぶん殴ってもいいですか?」
ミリア「それはやめろ!!」
それ以下の女性兵士のやる気の損失・・・・
主力の兵士であるそれ以下の兵士がやる気がでないと、次の作戦に支障が出る。
これはこれで不味いことになった・・・・
ミリアは頭を抱え、今の状況に絶望した。
ティレノール「ミリア1級空士長。」
ラプラミズ艦隊.ティレノール・ナリフェーノ.ゼムー1級記録参謀
ミリア「ティレノール記録参謀閣下。」
ティレノール「お前達に1つ頼みがあってな。」
部下達と会話していると上官のティレノール記録参謀がやってきた。
要件はミリアに対する頼みと言う名の命令・・・・
不安がっていたミリア達に希望の光が差し込むような予感がした。
記録参謀が来たと言う事は・・・・・出撃命令・・・
ミリアを始め期待するかのような目でティレノールを見て・・・・
何こいつら期待した目で見ているんだと
ティレノールは思いながらミリアに対する要件を言った。
その結果は・・・・・・・・・・
ティレノール「カムジンの第7空間機甲師団を足止めしろ!」
ミリア「へっ!?」
ティレノール「ミリアには主力部隊の艦載機部隊をつけるからカムジンを足止めしてくれ。あいつは出撃命令も出てないのに出撃しようとしている。ラプラミズ司令も言っていたが、期待しているぞ。」
デワントン「完全にこれは・・・・・・」
メール「やる気は上がるような結果にはなりませんね。」
期待外れ、ただの内輪揉め関係・・・・・
ミリア達は愕然、デワントンやメールなどの副官は冷静さを保ちながらも呆れた・・・・
と言うかそう簡単に自分の思い通りになる結果にはなるとは限らない
と言う考えに従えば当然か・・・・・
二人はそう考え・・・・ミリア達は落胆・・・・・・
ティレノールは流石に気まずくなったのか、早々に退散した。
それからしばらく・・・・・・・・
ミリア「しょうがない、デワントン・・・メール・・・・部隊を召集しろ!!」
『サ・エスケス』
命令ならば仕方がない・・・・・
ゼントラーディ軍の世界において命令は絶対・・・・・・
ミリアは渋々部隊を招集をデワントンとメールに命令した・・・・
カムジン「やいミリア!!どきやがれ!!」
第109分岐艦隊第7空間機甲師団長.カムジン・クラヴシェラ
ミリア「いかせないな、命令もなしに勝手に戦線に出る事は許さん!!」
数時間後、ミリア達は現場に到着した。
カムジンは多数の艦艇を率いており、ミリア達を圧倒するが・・・・・
ミリア達も負け時に戦闘を起こしても構わんと言わんばかりに
カムジンの圧倒に抗う・・・・・・・
モーア「クソカムジン、とっとと消されてしまえ!!」
メフィア「一般兵士以下の脳みその癖に生意気なんだよ!!」
不満が溜っていたのか、モーア達がカムジンに向けて罵声を浴びせた
ミリア隊はカムジンの不始末を何度も対処しており
その結果、隊員一同は皆カムジンを嫌っており。
戦後、カムジンの反乱に誰一人加わっていない。
それほどカムジンはミリア隊に嫌われており・・・・
ミリアと一緒に対処していたそれ以下の兵士こと主力部隊の
面々も自然にカムジンを嫌うようになったと言う。
カムジン「なんだとこんにゃろ!!」
ミリア「おいお前ら!!カムジンを刺激するな!!」
ミリアも正直本音を言たい所だが・・・・
今はそんな事をしている場合ではない。
部下がカムジンを刺激しないように止めないといけない。
だが・・・・ミリアの静止空しく・・・・更にヒートアップ。
既にいつ戦闘行為に及ぶ可能性が高まる。
そればかりか、戦闘がなくてやる気を無くしていた
主力部隊の兵士もこれに加わり手が付けられない。
デワントン「これは・・・・流石に不味い・・・・」
メール「もうだめだ・・・こりゃ・・・・」
二人の副官はこの騒動に諦めムード・・・・
このままでは戦闘状態になってしまう可能性があり・・・
ミリアは二人の副官が諦めモードになったのを見て
完全に終わったなと言うか顔になった。
カムジン「もう許さん!構わねぇ!殺して通るぞ!」
ミリア「やめろ!カムジン!」
どんどん煽った結果、ついにカムジンがぶちギレる。
この結果にミリアは大慌て・・・・
このままでは殺し合いになる。
ミリアはなんとか止めようとする、ゼントラーディ軍同士で争ってはいけないと。
そんな時であった。
ラプラミズ「そこまでだな、カムジン。お前の進路には私の艦隊を始め多数の直衛艦隊が展開しているぞ!出撃はやめよ!出撃やめない場合は我々が相手する。」
ラプラミズ直衛艦隊司令官.ラプラミズ
ラプラミズ直衛艦隊本隊が到着した。
本隊が到着した様子を見てミリア・・・・唖然。
一体、今の苦労はなんだったのだろうって。
その後、カムジンは大人しく引き下がり・・・事態は終息する。
それから20年以上後の2031年
ミリア「はぁ、今頃になって思い出すなんてね。ゼントラーディ軍時代の苦労話。」
デワントン「いいじゃないですか、あれはあれでいい思い出ですし。今の家族がいる今の方がいい思い出ですけど。」
メール「むしろ子供に教えたいくらい。」
ミリアは久しぶりに副官を呼び寄せあの時の出来事について話していた。
結構あの時は大変であったが、今となってはいい経験。
もうすぐ社会人のいる3名はこれを機会に子供達に教えないかと考えた。
部下と上官の間にいる中間管理職・・・・
どれほど辛かろうが、抗えば希望になる。
頑張れ、社会人の中間管理職・・・頑張れば未来はある。
【直衛艦隊のピラミッド】
【1】艦隊総司令官
【2】ゼムー1級記録参謀
【3】中規模司令官
【4】ゼムー2級記録参謀
【5】小規模司令官
【6】ゼムー3級記録参謀
【7】1級護衛官
【8】2級護衛官
【9】3級護衛官
【10】一般艦艇艦長
【11】遊撃1級空士長・特務1級空士長
【12】遊撃2級空士長・特務2級空士長
【13】遊撃3級空士長・特務3級空士長
【14】1級空士長
【15】2級空士長
【16】3級空士長
【17】1級空兵長・1級艦橋兵長・1級装備兵長
【18】2級空兵長・1級艦橋兵長・1級装備兵長
【19】通常主力兵
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