マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

ライトと朝灯

2019-04-09 00:56:18 | マクロス短編
【西暦2043年.惑星ピースミリオン】

第2次シェルバン戦争が始まる前。
ライト・インメルマンが着任してから数日が経った。
地球から左遷されてもなお、ライトはグータラしており・・・
訓練をたまにサボるなど問題行動を起こしていた。

ライトを止められる人はおらず・・・上官達は頭を悩ませている。

怖いもの知らずな態度を取り続けるライトだが・・・
ある天敵がいる。

その天敵とは・・・・・・

ライト「俺が原始人だと!?」
新統合宇宙軍ライト・インメルマン中尉

吉野朝灯「そうよ非文明的な原始人よ!あんた・・・・グータラしてよく懲戒免職にならないよね!」
新統合宇宙軍吉野朝灯.伍長

吉野朝灯・・・・後の妻になるアサヒ・インメルマン。

彼女はこの頃、男嫌いで・・・・特にライトを毛嫌いしていた。
会うたびには喧嘩、喋るたびには口喧嘩と・・・

ライトとはいろいろと喧嘩する。

細川志乃「アサヒちゃんもういいじゃない。」
新統合宇宙軍細川志乃.伍長

吉野朝灯「まだこいつには言いたいことあるのよ、止めないでよ!」

朝灯は真面目な性格であり・・・・
グータラで税金泥棒なライトを許せないと思っており・・・
上記の喧嘩の原因はそこから来ていると言ってもいい。

ライトは反省する気もなく、懲りずに怠ける。

ケビン「ライト、またアサヒちゃんと喧嘩したな。」
新統合宇宙軍ケビン・バードロフ少尉

ロバート「下手したら結婚したくない男性士官ランキング上位になるぜ。」
新統合宇宙軍ロバート・キノ中尉

ライト「うるせぇなぁ。」

ケビンやロバートと言った同僚はそれをネタにしてからかう。
なんたってライトは朝灯に片思いしており・・・・
その片想いの相手と喧嘩するライトの話は爆笑物・・・

ライトはそのからかいに反論しながらも、なんだかんだ楽しんでいる。

ロバート「しかしよぉ、このままアサヒちゃんといい関係にならんとな。」

ライト「下手したらストーカーと思われ嫌われる。」

ケビン「ストーカーねぇ、その辺は厄介だな。」

とは言え、いつまでも野郎だけの関係は嫌だ。
ライトとしては、朝灯を彼女にしたいと思っている。

あの気の強い所がチャームポイント、なんとしての彼女にしたい。

とは言え、朝灯は男嫌いな性格。
下手したらストーカー扱いになり、女の敵にされる可能性が高い。
朝灯を彼女にするならば、かなり高いハードルを越えなくてはならない。
が・・・・・・

そのハードルは高すぎる。

ライト「何かきっかけがあればと思っているが・・・」

ロバート「きっかけねぇ、そいつはかなり厳しい問題だな。」

ケビン「あの朝灯を喜ばせる物ってあるのか?」

なんたって男嫌いな印象の強い女。

吉野朝灯は勝ち気であり、医療専門の衛生兵。
一体何をしたら喜ぶのか分からない。

更に言ってしまえば・・・・

下手に動いて朝灯を怒らせる要因になる可能性もある。
結構その点はアサヒにとってはデリケートな事であり・・・
その事を考えるとむやみに動く事が出来ない。

ライトはいろいろと考えている中で・・・・
内心振られてしまうのではないかと考える。

本当になんだかなぁ・・・・・

いろいろと考えた結果、ライトはため息を吐いた。

細川志乃「アサヒちゃん、確かにインメルマン中尉と喧嘩するのやめたら?」

吉野朝灯「やだっあいつ大嫌い、本当に大嫌いだよ。あの男ライト・インメルマン・・・生意気だし大嫌い、原始人・・・ナマケモノ!」

細川志乃「む・・・むきになっちゃって。」

朝灯はライトに対し敵意を剥き出しに悪口を言う。
それほどまでにライトの事を嫌っており、かなり荒れる。

親友の細川志乃は朝灯のライトへの嫌悪感に引いてしまう。
まぁ分からなくもないが・・・・・流石にやりすぎだ思うから控えて欲しい。
と毎日のように思ってしまう。

翌日・・・・・

吉野朝灯「おいこら!私に嫁の貰い手がいないですって!?」

ライト「この際に言ってやる、男嫌いでツンツンしまくりな朝灯君には結婚相手が出来ないって言っているの!」

吉野朝灯「なんですって!?あんたこそ結婚相手いないんじゃないの!男嫌いなのはダメな男が対象、普通で真面目な男は大好きなの!お姉ちゃん達だってそんな相手出来たし、私だって出来るわ!あんたは人の事言えないのバーカ。」

ライト「生意気なじゃじゃ馬め!そんな事を言っているうちは男は近寄らんぞ!生意気な小娘は男が嫌う女の一例なんだ!分かったか!」

吉野朝灯「分からないわよ!むしろ理解したくないわ。」

相変わらず喧嘩はする・・・

朝灯がライトに向けてビンタをかましそうな勢い。
ケビンやロバートそして志乃ら周りの兵士達はおとなしく見守る。

その反面、心の中ではまるで夫婦喧嘩に見えると感じていた。

いつ手を出しそうな雰囲気の状態の二人・・・・・
いつまで喧嘩を続けるつもりなのか?
周りはそう思ってしまう。

そんなある日・・・・・

【基地内部ダンススクール用ルーム】

朝灯はタンクトップとハーフパンツに着替えてダンスをしていた。
ダンスは母ラウラからの趣味であり・・・・・・
小さい頃から姉2人共にダンスに励んでいた。

衛生兵ではあるが、一応兵士なので・・・・・体力は必要。

業務が終わればすぐダンスするためダンスルームに入ってダンスをしている。

ライト「へぇ、あいつダンス好きなのか?」

ダンスルームでダンスしている朝灯を偶然見たライト。

ダンスが好きと言う朝灯に、ライトは感心する。
結構可愛い趣味をしている、可愛い所あるんだなと・・・

流石は地球人とゼントラーディ人のハーフ。
感心するライト・・・・

だけど

朝灯はダンスを止めてライトのいる方向を見る。

吉野朝灯「そこでこそこそ見ているのは誰?出てきなさい。」

ライト「はいはい。」

吉野朝灯「ライト・インメルマン・・・・」

朝灯に発見されたライトは大人しく出てくる。

出てきたライトを敵を睨むような目で見る朝灯。
流石に近寄りがたいし、なんか気不味い雰囲気だとライトは思った。

吉野朝灯「何しに出てきたのライト・インメルマン?」

ライト「偶然通りかかったんだよ、そしたら君がいてね。」

吉野朝灯「へぇ偶然ね。」

不味い雰囲気のままライトはありのままを喋る。

喋ったらかなり激怒するかと思ったが・・・
朝灯は目を鋭くするだけで何もしない。

案外、怒鳴りそうだなぁと構えていたライトだが・・・
少し一安心する。

吉野朝灯「何のようなのかは知らないけど、パイロットは早めに寝た方がいいんじゃない?結構Gのかかる職種だし、明日パトロールでしょ。」

ライト「あぁ・・・・ってなんで、怒らないで心配するんだ?」

吉野朝灯「怒っているわよ・・・あんたの顔を見て腹がたっているけど、衛生兵として明日のあんたの体調が心配。だから早く寝て。」

衛生兵として心配している、怒っているが・・・・
心配してくれている・・・・・ありがたい事だ・・・・・
ライトはそう感じた・・・

だったら・・・・

ライト「お前も早く寝ろよ、衛生兵いや若い娘が寝不足になると肌に悪いぜ!」

吉野朝灯「なっ・・・・余計なお世話よ、バーカ。あんたなんて大嫌いよ!原始人、ナマケモノ!」

ライト「はいはいっと、おやすみ!」

吉野朝灯「顔見せんなバーカ。」

こちらもお返しに心配してあげる。
朝灯はライトから心配され、顔が赤くなる。

顔を赤くながら、悪口を言われるもライトは平気な顔をしてその場から去った。

吉野朝灯「なんなのよ、あいつ・・・・優しくして・・・・もう。」

ライトの態度に朝灯は戸惑う。

嫌なのに胸がドキドキしてくる、一体なんだろうかこの気持ち。
まさか・・・・・「自分がライトに好意を抱いている」のだろうか?

朝灯は全力で否定しようとするが、どうやっても消えない。

吉野朝灯「ライト・インメルマン、私を変なドキドキさせて許せないから。」

朝灯は顔を赤くしながら、今の状況を悔しく感じる。

今まで真面目ではない男性が大嫌いだった。
衛生兵としてライトの心配したら、まさかのカウンター。
しかも、自分を戸惑わせるのに効果的な言葉で・・・・

翌日・・・・

吉野朝灯「ってな事あったのよ。」

細川志乃「へぇ、面白いわね。」

吉野朝灯「面白くないわよ、全然。ドキドキしたけど、あいつの事は大嫌い。天地がひっくり返っても大嫌い。」

細川志乃「なるほどね~、ますます面白いわ。」

志乃にそんな事を話したら、興味を持たれてしまった。

完全に勘違いされそうなパターン。
朝灯は焦り始め、全力で否定するも・・・・
説明の仕方がなってないのか、更に志乃に興味を持たせてしまう。

細川志乃「でもいいんじゃない、インメルマン中尉は真面目ではなく、勤務態度は悪いけど。腕前もいいし、かつては地球本国軍のエース。それに人間的にも優しいから、いい旦那さんになるんじゃない?」

吉野朝灯「いい旦那さんって、あいつとは結婚しない!」

細川志乃「言葉ではそう言っているけど、顔を見たら説得力ないわよ。」

吉野朝灯「うっ・・・・」

志乃は朝灯のライトへの想いについて指摘すると・・・・
朝灯は顔を赤くして反論する。

しかし

直後の志乃の指摘により自分の反論が説得力がないと言われ・・・
何も言えなくなる。

ライト「よっ吉野君。」

吉野朝灯「あわわわわわわ、脅かすなよ!」

ライト「悪い悪い。」

そんな状態の朝灯にライトがやってくる。
あまりにも突然すぎたライトの訪問に朝灯は慌ててしまい。
手に持っていたコーヒーを危うくこぼす所であった。

なんとかこぼれなかったが、朝灯はライトを睨み抗議。
ライトは朝灯の抗議を笑顔で回避する。

ロバート「結構いい関係になったな、何か変わったのか?」

ケビン「さぁな、でもいい関係になれた事はめでたい事だな。」

ライトと一緒に来ていたケビンとロバートは今のライトと朝灯の関係を見て・・・・
いい関係になれた事を祝福した。

このままいい関係になってくれたら、少しはライトは真面目になる。
朝灯はしっかり者なので上手くコントロール役になってくれる。

と二人は考えていた。

吉野朝灯「まったくあんたはいつも能天気な顔をしているよね。なんでかしら?」

ライト「生まれつきですからよ。」

二人が仲良くなってくれればそれでいい。
ケビンやロバートそして志乃は今の二人の様子を見守った。
このまま恋人同士になってくれたら相当面白い事になる。

三人はそう思っていた。

が・・・・・・翌日

吉野朝灯「やいやいやい、バカインメルマン。私のマグカップ割ったでしょ、あれお気に入りだったのに!どうしてくれんのさ!」

ライト「わざとじゃないんだってね、今度新しいのを・・・・・」

吉野朝灯「知るか!あんたなんて・・・・・あんたなんて・・・・」

大嫌いよ!

ケビン「結局。」

ロバート「二人は・・・・」

細川志乃「これですか・・・・」

結局

ライトと朝灯の関係は振り出しに戻る。
二人は再び険悪な関係に戻り、対立を始める。

そんな光景を見て三人は呆れてため息を吐いた。

なんでこうなるのやら・・・・

とは言え・・・・

これは二人の関係の種は植え付けられており・・・・・
数日後に勃発する第二次シェルバン戦争で更に関係は縮まるのだが・・・・
それはそれはで、別の物語で語られる。

イメージ声優

ライト・インメルマン
荻野晴朗

吉野朝灯/アサヒ・インメルマン
三浦理恵子

ケビン・バードロフ
佐々木望

ロバート・キノ
千葉一伸

細川志乃
鈴木真仁
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