マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第10話 敵哨戒艦隊強襲命令.中編

2016-11-30 22:52:19 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ゼントラーディ軍哨戒艦隊強襲作戦Uボートアタックはロイ・フォッカーのパイロット推薦もあってかなんとか可決される。
ロイ・フォッカーはそのパイロット達がいるある場所へ向かう。

                       【航空課兵舎】
SDF-1マクロスの艦内の兵舎。
可変戦闘機部隊の精鋭たちが住む兵舎でもある。
パイロット不足もあり部屋は結構ガラガラに空いている。

桐原中尉「ジョニーくんこれで俺の勝ちだなっと!!」

                  パシュ

ジョニー「くそったまジョーカーかよ、ババ抜き俺の負けか・・・・・・・賭け金です、受け取ってください中尉。」
SVF-1スカルズ.コールサイン.スカル7.ジョニー・ギルバート少尉

桐原中尉「悪いなジョニー君。」

桐原は各地の可変戦闘機乗りとコミュニケーションを取るためにババ抜きをしていた。
普通にやるのはつまらないので兵士たちは賭け金を出しながら勝負していた。
桐原とトランプ遊びをしていた男はジョニー・ギルバート。
まだ新人だが、南アタリア島上空の空戦で華々しい戦果をあげたエースの卵である。
腕前はいいのだが、ギャンブルに弱い弱点がある。

「おいまた桐原の一人勝ちだぜ。」

「日本人なのにやるな~」

多くの隊員達は桐原のギャンブルの強さに驚きを隠せない。
すると・・・・・・・

滝田英史「中尉殿、多くの兵士から金を巻き上げているようですね。ここは俺が相手しましょう。」

桐原中尉「いいだろう、丁度相手を探していた所だ。」

SVF-13ブランジャーズの滝田英史である。
戦場のギャンブラーと呼ばれている滝田だが、実際のギャンブルの腕もいい。
その場にいた大勢の将兵はこれはいい勝負になるぞと期待した。

     ちょっとその勝負は待った!!!!!

後ろから大きな声が聞こえる。
一同はなんだと振り返ると・・・・・・・・・

ロイ・フォッカー「その勝負はこれからの出撃の後にしろ!お前ら!!!!

ロイ・フォッカーだ、隣にいるのは伊集院義一少佐である。
伊集院もこの作戦に参加する一人である。

「出撃って・・・・・・・・・おい・・・・・」

ロイ・フォッカー「おめぇら全員出撃するわけじゃねぇぞ、これから呼ぶ者はハンガーへ来い!桐原.滝田.ギルバート.バレットお前ら4名はハンガーでバルキリーに乗れ!!!」

桐原中尉「俺!?」

桐原は他の呼ばれたメンバーと共に驚く。
無理もない何の理由もなくハンガーへ行き、そこでバルキリーに乗れと言われのだから。

一体俺達に何をさせる気なんだ?

と思いながらも逆らえるわけでもないので、ジープに乗り空母プロメテウスの連絡路
まで向かう。

                 【空母プロメテウス】
           キィィィィィィィィン

「反応弾各機1基ずつ搭載完了。」

桐原が到着した頃には既に整備員が反応弾の搭載を完了していた。
これらの愛機の姿を見た桐原はこれはろくでもない任務だなと直ぐに分かった。
そして・・・・・・

ロイ・フォッカー「今日貴様らに集まったのは他でもない、俺達はこれより敵の斥候艦隊を全滅するために出撃をする。敵艦は500m級であり、ミニッツ級空母の2倍程の大きさなため、特別に反応弾の使用が許可された。」

やっぱりか・・・・・・・・・・
なんか胡散臭い任務であると思ったらこのような仕事か・・・・・・・・

ロイ・フォッカー「俺達6人は、この哨戒艦隊がマクロスを見つける前に叩きつぶす。
連中の進行エリアはマクロスの進行エリアと重なる。もし見つけられたら地球帰還前に俺達は死んでしまうか捕まるかだ。そうなる前に敵艦隊を撃滅するぞ!!!各員搭乗せよ!!!敬礼!」

ロイ・フォッカーの号令の元一同は敬礼する。
胡散臭い任務ではあるが、マクロスの危機ならば見逃すわけにはいかない。
桐原は自分の使命を自覚しながらマクロスへ搭乗する。

千葉軍曹「よぉ茂坊。」

搭乗した直後、南アタリア島の警備兵である千葉軍曹が話しかけてきた。
彼もマクロス艦内に避難していたため生きており、プロメウスの生存者と共に機体の整備を行っていた。

千葉軍曹「お前さんのバルキリーのOSは俺が少しいじったから反応弾の命中率を格段と向上した。うまく一発で仕留めていってくれ。」

桐原中尉「分かった、一発で仕留める。OSの改良サンキューなシゲさん。」

桐原は一瞬の会話ではあるが、千葉軍曹の期待を受けて可変戦闘機に乗り込む。
キャノピーを占めエレベーターでプロメテウスの甲板に出て発進準備が完了する。

            ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥン

桐原のバルキリーは暗黒の宇宙へ飛び立つ。
攻撃目標.敵哨戒艦隊・・・・・・・・
守るべき者の未来を確保するために6人の戦鷹は飛び立つ。

      【ゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊第1直衛艦隊.通称ラプラミズ艦隊】
ラウラ「ミリア、我々キヨラ隊の方が優秀だ!その事は覚えておけ!!!いいな!!!」
ゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊第1直衛艦隊キヨラ隊.ラウラ・ベルタリア3級空士長

                 プォン

ミリア「馬鹿な子が・・・・・・」

太陽系から退却する監察軍の敗残兵全滅作戦のため作戦を協議していたのだが、いつものようにラウラとミリアの衝突が起こる。

デワントン「ミリア1級空士長、またキヨラ1級空士長の部下ラウラと喧嘩したんですか?」

ミリア「私が仕掛けたのではない、馬鹿なラウラが挑発に乗ってきたから遊んでやったまでだ。それと言うより喧嘩ではない。」

デワントン「なるほど」

ミリアはデワントンの指摘をこう返事する。
・・・・・まだ製造されてまだ若いラウラをいとも簡単に遊び道具にする。
デワントンはミリアの好戦的な性格には若干引く。
しかし、逆にそれが魅力的でありデワントンはミリアを尊敬する・・・・・・・・

デワントン「そう言えばミリア1級空士長はブリタイの艦隊がマイクローンと戦闘をしたのを知ってますか?」

ミリア「知っている、まだどうせマイクローンだ直ぐに壊滅できるだろう。私の当分の相手は監察軍だ、私は興味はない。」

デワントン「そ.そうですか・・・・・・・・・」

ミリアはマイクローンの事には興味はない。
そんなミリアがマイクローンと交戦し敗北し、そのマイクローンのマクシミリアン・ジーナスと結婚するなんてこの時思いもしなかっただろう。

そのデワントンもいずれは・・・・・・・
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