マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第62話 元警務官.劉夢華の格闘術

2016-11-27 15:06:48 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
               【ニューエドワーズ基地道場】
ニューエドワーズ基地の内部にある道場。
ラウラと夢華は格闘訓練をしていた。
利用者は彼女二人であり、お互いの格闘技術を双方ぶつけあっていた。

ラウラ「うあぁぁぁぁぁぁ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

               シュッ パシュ

劉夢華「くっ・・・中々いい拳じゃない!はぁぁぁぁぁぁ!」

              シュッシュッ パシュ パシュ

ラウラは昨日の悔しさから、体を鍛えるため道場で中国拳法の使い手である劉夢華に激しい攻撃を加える。
一時は吉野に奢らせた料理で満足してたが、ミリアに負けた事とその娘コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナスに負けた事でプライドが傷つけられてラウラは修行の修羅へと落ちつつあった。

ラウラ「うぉぉぉぉぉお」

ラウラは夢華に強い一撃を与えるべく腹に拳を向ける。
これは完全にミスであり、危険極まりない行為ではあったが・・・・・・・

                  パシュ

ラウラの拳を簡単に片手で受け止める。
確実に一般のオペレーターに出来るような事ではない。

劉夢華「甘い!」

                  ドォン

ラウラ「がはぁ、うぅぅぅ」

                  カチャ

夢華はラウラを拳を受け止めながらもう片手でラウラの肩を掴み投げ飛ばす。
ラウラが起き上がる前に銃を突きつける。
完全にオペレーターとしての夢華ではなく、まるで戦士の目をした一人の女兵士が目の前にたい。

劉夢華「甘いわね、いくらエースと言っても格闘技は厳しいかぁ。骨格は優れているんだけど、格闘戦では無駄な動きが多いしむしろ殺気により相手に感情を読み取られてしまうわね。」

夢華は拳法・空手などの格闘術の名人だ。
彼女の兄も同様な腕前であり、年少期は地元の大会でも大人に勝てる程の強さである。
普通のオペレーターと違うわけである。

ラウラ「だったらもう一回、お願いします。夢華・・・・・格闘術を・・・・・・・」

ラウラは夢華にもう一度格闘練習を申し込む。
しかしラウラの息は苦しそうである。
これでも2時間休憩なしで頑張ってきた。

劉夢華「ラウラ・・・あんた疲れているわよ、休憩は取らないとぶっ倒れるわ。兄さんに憧れて軍に入ったけど、訓練で張り切りすぎてバタッて倒れたんだから。だからさ、休もうね。」

休憩なしで戦うのは流石に危険極まりがない。
このままでは死んでしまうと。

ラウラ「わ.分かった。」

ラウラと夢華はゆっくり休む。
栄養ドリンクを飲み水分補給をする。
すると・・・・・・夢華はある事を言う。

劉夢華「ふぅここまで格闘練習を行うのは地球で警務隊に努めて以来だわ。」

ラウラ「夢華って警務隊に勤務していたの!?」

劉夢華「そうよ。」

ラウラは夢華が警務隊に勤務していた事に驚く。
警務隊と言う言葉を聞いてラウラは夢華の格闘技術の腕前は当然だと言う事に納得する。
警務隊
軍の秩序を取り締まる軍警察つまり憲兵。腕章にMP。
戦時には交通整備や捕虜の管理を行う業務である。
新統合軍の警務隊は軍の秩序と反統合系ゲリラやはぐれゼントラーディの捕虜の管理を行う。
資格はゼントラーディ語などを話せる事などである。

夢華が警務隊の元隊員。
ラウラは夢華の過去の経歴を知り多少は驚いたがある疑問が浮かぶ。

ラウラ「なんでやめちゃったのよ!?」

警務隊員であった夢華が態々オペレーターをする必要がない。
地球・・・・・本国勤務ならばエリートであるはず。
なんでここに・・・・・・・・
すると夢華は照れ臭そうに言う。

劉夢華「恥ずかしい話なんだけど・・・・・・・」

ラウラ「恥ずかしい話?」

劉夢華「うん・・・・・・・恥ずかしい話・・・・・・・それは数か月前」

夢華の回想が始まる。

   【西暦2020年10月29日地球北米大陸ニューヨークタウン駐留基地】
私は15歳で軍に入隊した。
3ヶ月の訓練の最中司法に興味を持ち、評価A判定を貰う程の優秀な成績と自分の先祖代々の拳法の腕前から教官から警務隊に勤務するように勧められた。
私は教官の勧めの通り1年の航空警備隊の勤務を経て警務隊に入隊した。
その時の私はどの警務隊の中
警務隊に勤務してから3年目の頃。
ある事件が起きたわ・・・・それは私の親友敏恵に起きた事件から始まったわ。

劉夢華「敏恵とシャルロッテ遅いわね。」
ニューヨークタウン第2警務中隊.劉夢華.中尉(当時)

私は事件当日。
私は勤務を終え、パトロールに向かった二人を事務室で待っていた。
しかし、一向に二人は帰ってこない。
心配していた私であったが、その直後私は目の前の光景に衝撃を覚える。

大束敏恵「劉中尉。」
ニューヨークタウン第2警務中隊.大束敏恵.准尉

後輩の大束敏恵だ。
相棒であるシャルロッテ・アーべライン准尉を抱えている。
見るからに負傷している様子であった。

劉夢華「どうしたのよ敏恵、こんなに泣いちゃって何かあったの?」

大束敏恵「ぐぅぅぅぅ・・・・・」

大束敏恵は泣いてしまった・
顔には殴られた跡があった。
顔には問題は無さそうだが、左目は特にひどく失明になるぐらいの後遺症を負っていそうな程である。

劉夢華「酷い左目が・・・・・誰がやったの?」

大束敏恵「・・・・うぅぅぅぅ・・・・」

敏恵は辛さのあまり泣き出してしまった。
集団暴行され命からがら逃げてきたのであろう。
これは確実に心にも深い傷を負ったんだ。
確実な障害事件である。
上官に申告し、二人を病院に入院させた。
正義感の強かった私は独自に調査した。

そして・・・・・・・・

劉夢華「あなた達!!」

ガブル少尉「なんだこのアマ?」
ガブル・メサック.少尉

ニューヨーク基地で一番評判の悪い問題児のガブル・メサック少尉。
軍法で禁止されているバズーカ煙草の吸引していた。
バズーカ煙草

新統合政府が禁止している麻薬。
惑星エデン産植物コルカにより生産されている。
煙草のように吸引する。
中毒性が強く、依存しやすい。
吸引続けたら廃人もしくは死亡の可能性がある。
(初出 超時空要塞マクロスⅡ小説版)

その場を偶然パトロール中の敏恵とシャルロッテが現行犯で取り締まろうとしたが返り討ちにあったと言う。

ガブル少尉「テメェはMPか、さっきの小娘共の仲間か?」

劉夢華「そうよ、その復讐に来たわけ。」

ガブル少尉「ほうテメェ一人でか?」

劉夢華「そうよ。」

私は声を荒くして答える。
正式な命令ではなかったので私一人しかいない。
私は感情に任せてガブル少尉一派のアジトへ乗り込んだわけである。
こんな奴らなんて・・・・・・生かしておけない。死より重い苦しみを与えてやる。
とそんな気持ちでいっぱいでした。

ガブル少尉「テメェもあいつらのように体に傷をつけてやる!野郎どもやれ!」

ガブル少尉の号令のもと配下の兵士が私を襲ってきました。
私は得意は拳法で配下の兵士を投げ伏せて応戦しました。
そしてガブラ少尉は私が配下の兵士を掴みあげている隙にナイフを持って襲いかかりました。

       ズダーン

ガブラ少尉「ぐぁ」

私は配下の兵士を掴んで投げ飛ばし僅か2秒の間に護身用の拳銃に持ち替えて発砲しました。
発砲した銃弾はガブラ少尉の手を撃ち抜き肩に命中、それを見た配下の兵士は怯えてガブラを抱え逃げていきました。』

とそこで一旦回想が終わる。

ラウラ「それで・・・・・・・・」

劉夢華「ガブラ少尉はそのまま軍法会議にかけられ無期懲役刑になったけど、私は過剰防衛と言う事で警務隊除名処分され当分は事務で勤務する羽目になったのよ。」

夢華は拳銃で反撃し肩を負傷させた事が原因で警務隊を除名された。
敏恵とシャルロッテは必死で引きとめたが結局警務隊から除名されてしまった。

劉夢華「結局辿りついてしまったのが今のアルタミラのオペレーターなのよね。」

夢華は事務で勤務している時にアルタミラのオペレーター募集の広告を見て募集。
オペレーターとしての訓練を終えて今のアルタミラもオペレーターになったと言う。

劉夢華「まぁ人生は分からないわ。」

人生は分からない。
それは人生は一体どうなるかは自分自身では予測はできない。
ただそれだけである。
夢華の話を聞いたラウラは、この出来事をこれからの人生のために生かそうとそう思うのであった。
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