マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

七夕のシーアンタレス

2019-03-28 07:16:12 | マクロス短編
シーアンタレスはVF-X部隊の一つの特殊部隊である。
月面アポロ基地を本拠地とし・・・
アルゲニクス級特務艦サドワラを母艦とする部隊であり・・・

部隊名のシーアンタレスは・・・・

シー=海

アンタレス=さそり座の意味があり・・・

二つ目の意味としてさそりの毒を銀河の海から敵に突き刺すと言う意味がある。
本来海蠍をモチーフにしたシースコーピオン隊と呼ばれるはずだったが。
海と蠍座を組み合わせ、シーアンタレスと命名されたようだ。

それは置いて置いて・・・・・

今回はそんなシーアンタレス隊のとある事件を紹介したいと思う。

強襲アンタレス・アタック

【西暦2016年7月7日】

ホシムラ・ユイの実母星村有理が生まれる1年半前の七夕。
シーアンタレスの軍艦アルゲニクス級サドワラは、アポロ基地に停泊していた。
シーアンタレス隊長星村和也大尉と星村絵理中尉は他の隊員と同様に長期休暇をとり・・・
実家に預けてる2人の娘と楽しく一週間過ごした。

長期休暇を終えると2人の娘と別れを惜しみつつ再び現場に戻った。

現場に戻った二日後・・・・



星村絵里「わぁ凄い。VF-3000に新型ミサイル搭載だって。」
新統合宇宙軍シーアンタレス副隊長星村絵里中尉

星村和也「新型ミサイルね、この前配備されたばっかりなのにもう新型か。」
新統合宇宙軍シーアンタレス隊長星村和也大尉

シーアンタレスに最新型ミサイルが配備された。
ARM-1G8スタンレーダー、レーダー装置を故障させると同時に・・・・

敵に対し強力な破壊力を与える能力を持つミサイル。
絵里は目を光らせるかのように喜ぶが・・・・・
この前似たようなミサイルを受領した事を覚えている和也は困惑している。

なんでまた新しいミサイルを配備するのか?
和也は上層部の考えが理解できないのか頭を悩ませる。

一方の絵里の方はかなり喜んでいるようが・・・・

星村和也「いただきます。」

星村絵里「いただきます。」

新型ミサイルの受領作業終えると、二人は食事に入る。

今日の食事はガパオライスであり、加給食にはラッシーとフライングアップルと言う構成。
サドワラの配給食を作っているのは、様々な文化を持つ方々ばかりであり・・・・

タイ系の人がガパオライスを作っており・・・・
本場の味に近いようになっているため美味しい。

星村絵里「美味しいわね、ガパオライス。スパイスの聞いた具材に目玉焼き、それをご飯に絡ませる絶品。」

星村和也「このガパオライス、本場の味に近いから中々美味しいよね。」
ガパオライスの味が美味しいためか・・・

二人は10分もしないうちにガパオライスを完食させる。
結構味がしっかりしていたのが、二人を虜にする要因であった。

数分後・・・・

星村絵里「御馳走様、やっぱりゼントラーディ軍時代継続してなくて良かったと感じるわ。」

星村和也「そうだね・・・・・明日は別の料理だから楽しみだね。」

ガパオライスを完食させると、二人は口を拭いた。
結構この料理は食べると口が汚れる。

軍人は見られる職業のため・・・・・・・・・・・・
しっかり再び口を拭いてその後の業務に備える。
二人は口を吹き終えると・・・・・・
午後の業務までの間食後のコーヒーを頼みのんびり過ごした。

そんな時・・・・

『星村和也大尉.星村絵里中尉、大至急ブリッジに来てください。』

星村和也「なんだろう?」

星村絵里「とにかく行こうよ、和也。」

突然、和也と絵里にブリッジに招集するようにとのアナウンスが入る。
二人は突然のアナウンスに慌てる事なく、冷静に対処し・・・・
コップに残っているコーヒーをすべて飲み、ベレー帽を被り・・・・ブリッジへ向かった。

既にサドワラはアポロ基地を出港しており・・・・
まもなくフォールドし・・・・火星と木星の間にある小惑星帯メインベルト付近に向かう予定である・・・・・・

二人がブリッジに入ったのは、フォールドする予定の20分前・・・・

アナウンスを行ってから3分後である。

星村和也「はぐれゼントラーディ軍の艦隊が火星第3機動艦隊(第9機動艦隊)とぶつかるコースと航行している?」

渋谷勝英『早期警戒機搭載巡洋艦アシュランド所属のVF-1GとVE-1が艦載機を従えているゼントラーディ艦隊4隻を確認したそうだ。報告したデータにより、ゼントラーディ軍艦隊は後1時間30分後に我が艦隊の航路とぶつかるそうだ。』新統合軍火星第3機動艦隊司令官.渋谷勝英中将

星村和也「そんなに時間があるなら回避できないのですか?」

渋谷勝英『無理だな、回避しても我々の側面にある友軍宇宙ステーションマーズ3にぶつかる。』

二人が呼ばれたのは第9機動艦隊こと火星第3機動艦隊からの任務要請であった。
はぐれゼントラーディ軍艦隊4隻が艦載機群を率いて、火星第3機動艦隊の予定航路付近に接近していた。

回避するには十分な時間はあるが、艦隊の規模・・・・・
はぐれゼントラーディ艦隊の予測航路には友軍の宇宙ステーションがあり・・・・

どの道戦闘は避けられない・・・・・

星村絵里「艦隊の全容は分かりますか?」

渋谷勝英『ケアドウル・マグドミラ級戦艦1隻、キエトラ・ケルエール級強襲揚陸艦.と藤色と緑色のスヴァール・サラン級1隻ずつで2隻。艦載機はかなりの兵力がある。』

敵の全容はケアドウル・マグドミラ級戦艦.キエトラ・ケルエール級揚陸艦.スヴァール・サラン級戦艦2隻・・・・・

それを護衛するかのように展開するゼントラーディ軍の艦載機部隊・・・・・
艦載機だけでもかなりの兵力があり、艦隊全体の火力は圧倒的に高い・・・・・

渋谷勝英『今回、クリダ二ク宇宙軍総司令官に反応弾の使用許可を頂いている。敵艦隊に対し有効に使ってもらいたい・・・・」

星村和也「了解です、そちらから支援は出しますか?」

渋谷勝英『有人機は無理だが、ゴースト部隊を出す。艦載機に対する囮として使えるぞ。』

星村和也「それだけでもありがたいです。」

火力が高く戦力差の大きい相手には知恵で勝負するしかない。
第3機動艦隊はゴースト部隊を発進させ、囮になってくれると言う。
艦載機のメインである可変戦闘機部隊は人員損失を避けるため最後の手段として残す。

その代わりに人員損失に繋がらないゴーストを出し・・・・
ある程度の損失を確認したら止めを刺すとの事。
少数で奇襲を仕掛けるシーアンタレスからすれば、それでもありがたい事で・・・・
仕事がやり易くなる。

渋谷勝英『では健闘を祈る』

艦隊との通信が終わった。
その直後にサドワラはフォールドを行い・・・・・
艦隊からのはぐれゼントラーディ艦隊の位置情報を元に艦隊側面にデフォールドをする。

星村絵里「皆集まった、作戦ポジションを行うよ!」

ブリーフィングルームにてシーアンタレス隊の実働部隊隊員が集合した。
シーアンタレスの可変戦闘機部隊実働部隊には和也と絵里だけではなく・・・

ミアン・フローラン少尉
ジャック・バレック少尉
ミハイル・シュバイカー少尉
カーランド・ジャッレッジ少尉
らの隊員がいる。

和也と絵里はそれぞれ二人ずつ小隊編隊を組み、作戦行動に出る。

隊員の中で紅一点のミアンは絵理と同じメルトランであるかつ・・・同じクァドラン空士長であった。

副隊長である絵里はアナウンスでこれらの隊員をブリーフィングルームに集めた・・・・・。

星村絵里「では今回のチーム分けを発表します。」

レッドアンタレスチーム

星村和也.大尉
星村絵里.中尉

QF-3000E(2機)
QF-9iE(1機)
・反応弾仕様

ブルーアンタレスチーム

ミアン・フローラン.少尉
ジャック・バレック.少尉

QF-3000E(2機)
QF-9iE(1機)
・新型ミサイル仕様

グリーンアンタレスチーム

ミハイル・シュバイカー少尉
カーランド・ジャッレッジ少尉

・アルタミラ直掩任務

星村絵里「このチーム編成が今回の作戦に必要になります。」

星村和也「レッドとブルーの各チームは攻撃、グリーンはサドワラの直掩任務に就いてもらう。」

星村絵里「今回使える時間は1時間余裕がありますが、実質30分です。」

ブリーフィングでは和也と絵里は作戦内容と、配置ポジションを説明した。

攻撃目標は敵旗艦のケアドウル・マグドミラ級戦艦を反応弾で攻撃し、敵艦隊を混乱させ・・・・
更に追い討ちとして残りの反応弾を使用し更に壊滅的な混乱を招いて・・・
敵艦隊が混乱したら、最後の手段として待機している火星第3機動艦隊の艦載機で制圧する。

これが今回の作戦である。

ミアン「副隊長、今回効果的に攻めるなら私と副隊長で反応弾を搭載し攻めた方がいいのでは?同じゼントラーディ人ですし。」新統合宇宙軍シーアンタレス隊ミアン・フローラン少尉

星村絵里「いやいや・・・・・ミアンはジャックと一緒に新型ミサイルを艦内に入れて欲しいんだよねぇ、私が艦のハッチを反応弾で破壊し、その中にミサイルを入れたらかなり効果的なのよ。」

ミアン「それはそうですが・・・・・・」

この作戦には絵里やミアンのゼントラーディ軍としての知識が重要になる。
ゼントラーディ軍の軍艦には弱点があり・・・・・・・・
ゼントラーディ軍の軍人であった絵里とミアンの知識は大変役に立つ・・・・
今回、ゼントラーディ軍艦隊を普通に強襲するのではなく・・・・・・

ゼントラーディ人が故に知っている知識を使って攻撃する事・・・・・・

ミアンは絵里とエレメント編隊を組む事を望むが、絵里にはある考えがあるのか断られる。

【サドワラ・オペレーション・デ・フォールド・エリア】

アルゲニクス級サドワラ、作戦予定エリアにデ・フォールドが完了した。

作戦余裕時間は30分であり、素早く行動を起こさないといけない・・・・・

とは言え・・・・・・

既にブリーフィングと機体の整備は終わっている・・・・・
VF-3000クルセイダーのOSは最新の物に改良されている・・・・
正直VF-3000Bボンバークルセイダーを使いたかったが・・・・

配備されてないので、我慢する。

星村和也「レッドアンタレス1より2へ、編隊を組む。各チームどうぞ。」

ミアン「ブルーアンタレス、準備よし!ゴーストリリース。」

ミハイル「グリーンアンタレス、準備よし!!」
新統合宇宙軍シーアンタレス隊ミハイル・シュバイカー少尉

星村和也「各機、慎重かつ・・・素早く動け!!」

ついにシーアンタレス隊が動く・・・・
部下2名を残し、ゴースト6機と部下名を率いて和也と絵里は進んだ。

既に別のエリアでは火星第3機動艦隊のゴースト部隊がゼントラーディ軍部隊とドックファイトを行っている。
かなりの敵がゴースト部隊に食い付き、敵艦隊の防衛網を弱くした。
と言っても後何分持ちこたえられるかまでは分からない、戻ってきたら確実に挟撃される可能性が高い・・・・・

星村絵里「レッドアンタレス2、エネミータリホー。ブルーアンタレスそっちは?」

ミアン「エネミータリホー、準備いいわ。」

星村絵里「ミサイルを撃って相手のレーダーを潰す、ちなみにだけどうちらは耐性あるから安心して!そんじゃGO!」

絵里は敵の姿を視認すると、ミアンに攻撃命令を出す。
ミアンとエレメントバディのジャックがミサイル攻撃するのは敵の目を潰す事であり・・・・
更に混乱させるためである。

命令された二人はミサイルの発射ボタンを押す・・・・・・

星村和也「絵里・・・あのミサイルを発射させたのか・・・・・」

星村絵里「試射よ、使うのは持ってこいよ。」

和也は絵里の今の命令を心配するが、自身満々な姿を見て何も言えなくなる・・・・
一体、何を考えているのだろうか・・・・・・・

そうしているうちにミサイルはゼントラーディ艦隊に向かっていく・・・・・・

ズゴォォン ズゴォォォン

ズゴォォォォン

「何事だ?」

「敵別動隊の攻撃です。」

「なんだと?今艦載機部隊が交戦している奴は囮で、本命はこっちだと!?連れ戻せ!!」

「無理です、通信機器とレーダーが使えません。」

近くに展開していたリガードやヌージャデル・ガーにミサイルが命中。
命中したミサイルにより、レーダー破損のみならずジャミングチャフが散布される。

これの影響により和也と絵里達の姿を見失うわけになり、完全に思う粒にハマる事になる。

「よし敵は全滅・・・・・」

「見ろ!!敵機動艦隊だ!!本隊に連絡するぞ!!ってなんだ?」

「おいどうした?」

「通信機器が使えないぞ!」

敵艦載機部隊はゴースト部隊を全滅させるが、通信機器が破壊され混乱に陥った。
一部まともな部隊がいるが、本隊との通信途絶に大部分はパニックである。

今回、絵里がこうしたのはそれが狙いであり・・・・・
和也が考えていた反応弾を撃ち、敵に襲われ艦載機が来るまでの間機能低下を目指すも・・・・・
絵里による作戦が一番効果的な結果になった。

これこそ絵里の罠である。

「敵襲!!マイクローン数は・・・・10機!!」

「数はそっちが有利だ!行くぞ!!」

残りの艦載機部隊が和也と絵里を見つける・・・・・
ヌージャデル・ガーとシュルケル・ウー、リガードが一斉に襲ってくるが・・・・
絵里は不吉な笑いをする・・・・・・・

星村絵里「喰らいな!!」

反応弾を2発発射・・・・最初の一発は敵艦載機部隊に命中・・・
残りはケアドウル・マグドミラ級戦艦のある部分へ命中した・・・・

そのある部分とは・・・・・

「司令、伝説の反応兵器を使用。隔壁破壊されました。」

「まさか奴は・・・・・・・・」

補給物資を受け取る為の補給隔壁で・・・・・
案外、脆く内部に入りやすい場所である。
一度絵里はモーア・カリダムだった頃にその隔壁を目撃している。
ミアンも同じように護衛していたので知っている・・・・・

それが故に反応弾で隔壁を粉砕し、その中に反応弾を撃ち込み大破さようとした。

反応弾は和也の分と合わせ8基・・・・

今回使用したのは2基・・・・

残りは2個・・・・

和也も残りの3隻に反応弾を喰らわせ、最後の1基となる・・・・・

星村和也「ブルーアンタレス、そっちは?」

ミアン「現在、敵艦載機とドックファイト・・・・・厳しいです。」

星村和也「分かった俺だけで絵里を援護する。」

絵里の周りに展開している和也はミアンとジャックに絵里の支援命令を出した。

ただ・・・・二人も敵艦載機と戦っており・・・とても援護できるような状況ではなく・・・・

和也はおとなしく諦めて、個人で絵里を援護しようと考えた。

今度、反応弾をもう1基撃つため反転する。

和也は絵里についていくように動く・・・・
背後から迫る脅威を倒すため・・・・絵里の後ろにつき・・・

敵に背後を取らせないようにする。

星村絵里「よしこれでトドメ!!」

ズドドォン

星村絵里「おわっ・・・反応弾が・・・・・」

トドメを刺そうとするが、ケアドウル・マグドミラ級戦艦の反撃により・・・・

回避した際に誤って反応弾を発射・・・その先にある小惑星帯に激突する・・・・・

まさかあんな事態になるとは・・・・・

絵里は予想外であり、手段を無くし自分が考えた計画が消えた和也も驚く・・・
とは言え絵里を責めるわけにはいかない・・・・

戦場で何が起こるのかは誰にも分らない・・・・・・・次の手を考える・・・・・・

星村絵里「艦内に潜入し、敵司令官を射殺します。もしくは弾薬庫」

星村和也「絵里・・・無茶だ!!」

星村絵里「やらないと負けるわ、やらないと・・・・」

星村和也「ならば俺も行く・・・・数は多い方がいいだろ!!」

星村絵里「和也・・・・・・・分かったわ、援護お願い。」

絵里は先ほどの失敗を想定してか艦内に潜入し敵司令官を射殺する案に出た。

だけどこれはかなり危険な案であり、絵里を一人で行かせると死ぬ可能性がある・・・・
ミアンとジャックは外で戦闘中・・・・・・

火星第3機動艦隊の部隊はまだ動かない・・・・・
だったら絵里を危険に遭わすなら一緒に行った方がいい・・・・

和也はそう思い、自分も行くと提案・・・・
絵里は和也に危険な目に遭わせたくなかったが・・・・
和也の気持ちを考え了承した。

星村和也「突入!」

星村絵里「突入!!」

和也と絵里はケアドウル・マグドミラ級戦艦に突入した。
反応弾が命中し、入り口が露出しており十分中に入るのに適している環境になっていた。

バトロイドに変形し、中の廊下へ入り・・・・・敵歩兵を排除しつつ進む。

艦内にいる歩兵は混乱しており、和也と絵里の相手にはならない。
このまま楽に進めそうな感じがする。

「これ以上、行かせんぞ・・・・マイクローン」

星村絵里「こいつ・・・・しつこい!」

星村和也「絵里じっとして・・・・」

ズドン

道中、絵里が倒れていたゼントラーディ軍兵士に足を掴まれる。
その直後に和也に脳天を撃たれ、ゼントラーディ兵士は死んでしまい。
絵里は掴んでいたゼントラーディ兵を振り払い・・・

ブリッジに向けて進撃する。

しかし・・・・

ズドドドドドドドドドドドドド

星村絵里「守りが硬い!」

星村和也「弾薬庫やるしかないね、絵里。僕が援護する、弾薬庫に向かって!」

星村絵里「了解。」

ブリッジの周りは和也と絵里が接近することを悟り・・防衛を固めていた。
そのため二人はブリッジには近づく事が出来ず・・立ち往生する。

そのため作戦変更し・・・・・・弾薬庫攻撃に変更・・・

すぐさま反転し和也の支援の元、弾薬庫へ向かう。

ズガァァァン

「ぐぁぁぁぁぁ」

星村絵里「やったわ、早く待避!」

星村和也「よし行くぞ!」

弾薬庫もかなり抵抗があったが、残されたミサイル全部使い弾薬庫を爆破する。
爆破した影響で、爆炎が一斉に艦内を包んでいく。

二人は無我夢中で艦内を駆け抜ける。

ミアン「隊長!」

星村和也「二人とも無事か?」

ミアン「なんとか、副隊長は?」

星村和也「さっきまで後ろに・・・・いない・・・・まさか!」

ミアンとジャックと合流した和也だが・・・・・
後ろにいた絵里がいない事に気がつく・・・
さっきまで後ろをついてきていたのに・・・・一体何処へ行ったのか?
和也は絵里の身に何かあったと思い、爆発する艦内に入った。

星村絵里「くっもうすぐ爆発するのに、道を迷ったゼントラーディ軍の兵士だった癖に・・・・」

絵里は爆発するゼントラーディ軍艦内をガウォークで走る。
後ろには爆炎が迫ってくる。
一時期出てしまった爆炎の影響で、和也とはぐれてしまい・・・・
艦内が爆発した結果による破損箇所により、絵里は道に迷ってしまった。

星村絵里「出口は何処なの・・・・・」

弾薬庫の爆発は、誘爆はしなかったが・・・・・時間の問題。
艦内に火に包まれ、別の弾薬庫に火がついたら大爆発をお越し誘爆する。

その前に艦内から離れ、和也と合流しなくてはならない。

「逃がさんぞ、マイクローン!」

艦長が自らシュルケル・ウーに乗り、ヌージャデル・ガーと共に絵里の前に立ち塞がる。
どうやらブリッジも安全な場所ではなくなり、愛機に乗るまで追い詰められたのであろう。
丁度良く出てきた感じである・・・・・

が・・・・

絵里は状況を理解しているからから、今の艦長に激しく苛立ちを覚えた。
なんで、こんな所にいるのかと・・・・何故立ち塞がるのかと・・・

とは言え邪魔者であるのは間違いない・・・・

障害は排除しなくてはならない。

星村絵里「この艦はもう終わりよ、死にたくなかったら脱出しなさい!」

「その声は女・・・しかも我々の言語を使うとは・・・・貴様!同胞か!」

星村絵里「今は星村絵里と言う地球人女性だけど、かつてはゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動部隊所属・・・・エースのミリア・ファリーナの元配下モーア・カリダム3級空士長よ!」

「裏切り者のラプラミズ艦隊の兵士か!」

絵里は艦長率いる部隊と戦いながら説得する。
しかし、艦長は受け入れないばかりか絵里が元ラプラミズ艦隊の兵士と知ると激怒する。

もはや・・・・・説得は無理だな・・・・・

絵里は戦いながら思う。
こいつらを抜けて早く脱出して、和也達と合流しよう。
戦闘を放棄し、艦長を無視して脱出口を目指す。

「逃げるか!俺の艦をこんな風にしやがって!」

星村絵里「分かっていたけど、追ってきた!」

艦長は逃走する絵里を追撃してきた。
しつこくパルスレーザーやキャノン砲を撃ってきて自分を落としに来る。

絵里はファイター形態になりながら、逃げ艦長が追いかける。

周りは爆発しており、等々他の弾薬庫も爆発。
あと少しで艦は誘爆し轟沈するだろう・・・・

星村和也「絵里!上にあげて!」

星村絵里「うえぇぇ」

星村和也「ファイア!ファイア!!」

絵里の目の前には和也がいて・・・・
バトロイド形態でこちらを狙っている。

その直後に和也から連絡来て上にあげてくれと言ってきた。

指示に従って上にあげると、和也はガンポッドを全力で撃った。
弾は怒り狂ってた艦長のシュルケル・ウーに命中させ動けなくする。

絵里がファイターで通過すると、和也はガウォークに変形し反転。
そのままファイターに変形し絵里と共に出口を目指す。

グガァァァン

「デ・カルチャァァァァァァ」

星村和也「あぁはなりたくないね、絵里この先を右折だ!ミアンとジャックが待っている。」

星村絵里「了解。」

艦内は完全に機能喪失。
どんどん爆発が起こり、艦はいつ大爆発するか分からない。
二人は必死に艦からの脱出を目指し前進する。

そして・・・・・・

星村絵里「やったぁぁぁぁ脱出できた!」

星村和也「よくやった絵里!」

星村絵里「うん。」

爆発するケアドウル・マグドミラ級戦艦から脱出に二人は成功。
二人は脱出した事を喜びあい、絵里はウイングしながらVサインをする。

そんな事をした後、生きていたミアンとジャックを拾いサドワラへ向かった。

もうゼントラーディ艦隊に航行する機能ないし。
目的達成したので長居は無用。

「逃がさんぞマイクローン」

「このまま生かして帰らすか!」

ミアン「敵の追撃、クァドランもいます。」

星村絵里「しつこい!」

星村和也「前方より艦隊、火星第3機動艦隊じゃない。ゼントラーディ軍艦隊、一難去ってまた一難かよ!」

サドワラに向かう道中、ゼントラーディ軍に追撃される。
帰還ルート付近には別のゼントラーディ軍艦隊が出現。

和也と絵里らシーアンタレス隊員は絶望的な表情を浮かべる。

既に艦載機200機出撃させ、こちらを挟み込むつもりだ!
こちらは4機完全にゲームオーバー。

と思いきや・・・

星村絵里「IFFに反応、友軍?」

星村和也「ゼントラン海兵隊部隊か!」

現れたゼントラーディ軍部隊は新統合軍海兵隊部隊で・・・
絵里達からすれば友軍である・・・・・

火星第3機動艦隊より救難要請を受理し、火星ダイモス衛星方面から来ていた。

クァドラン・ローとリガードなどの大部隊と火星艦隊のバルキリー部隊が合流し・・・
はぐれゼントラーディ部隊を圧倒。
戦意を損失しながらも抵抗したが、結局新統合軍に対し降伏を通告した。

【アルゲニクス級サドワラ】

アルゲニクス級サドワラはシーアンタレス隊全員を回収した。
ゴーストは全滅したが、人的被害はなんとか一人も出さずに済んだ。

シーアンタレス隊員は皆、安堵し待機室の椅子に座る。

星村絵里「なんとか生き残ったわね。それに和也がはぐれた私を態々迎えに来るなんて・・・・」

星村和也「妻もしくは大事な副隊長を置いて逃げたら、男としてと指揮官としても情けないからさ。それに死んだら、楽しく過ごせる相手がいなくなって寂しいからさ。当然の事をしたまでだよ。」

星村絵里「あのくらい大丈夫なのに・・・・・ありがとう。」

絵里は和也に感謝する。
感謝の言葉を述べると当然の事をしたまでだと伝える。
それを聞いた絵里は照れながらお礼を言う。

こんな素敵な人に出会えてよかった・・・
和也と絵里は七夕の日によく心の中で思ってしまう。
そしてこの仲がいつまでも続きますようにと・・・
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