マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

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第16話 ラウラと大樹の出会い 前編

2016-09-11 01:14:12 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
実機演習を終えたラウラは自室に戻り、再び勉学に励んだ。

勉学と言ってもラウラは数学や理科などの苦手な分野はやらない。
趣味と言ってもいい、歴史や社会科などの好きな教科ばかりだ・・・

先の実機演習ではメサーラに勝てたが、集団戦では敗北してしまった。
メサーラに気を取られて部隊全体が負け、自身も結局は敗退
結果、何も残らなかった。

ラウラ「ゼントラーディ軍と違って個人の戦いが出来ない、集団戦での戦い。しっかり学び直さねば」

こうした事からラウラは改めて軍事について学び直す事を始めた。

主に集団戦は今後の人生においても重要であり
考え直さねば可変戦闘機パイロットとして悪影響が出る
しっかり考えを改めねば・・・・

ラウラは意を決して勉学に励んだ。

しかし

勉学ばかりしてると頭が痛くなるので、気分転換に基地内にあるバーに行こうと思い
私服に着替え、バーに向かった

【クラビウス基地第4ドック.ARMD級空母アルタミラ.格納庫】  

この日、ARMD級空母にアンサーズ中隊仕様のVFー1Pフレイヤバルキリーが着艦した

既に配備されている機体ではなく・・・
アンサーズに新たに配備された機体であり機体番号105と描かれており
右翼には赤鷲が描かれたノーズアートがあった。

その搭乗者のパイロットは、艦長室に向かった。

吉野大樹「SVFー64アンサーズ副隊長.吉野大樹着任しました」
新統合宇宙軍.吉野大樹.大尉

ジェイル「バトルロイドカタナのテストパイロットからの着艦か御苦労。」
アルタミラ艦長.ジェイル・ベレスフォード大佐

パイロットの名は吉野大樹と言う22歳の若い宇宙軍大尉であり
日本国鹿児島出身ともあり、日本男児と言う印象の強い若者だった。

若い年齢ながらも士官学校卒
数々の実戦に参加しエースパイロットとしての実績を積んでおり・・・・
つい最近まで新兵器バトルロイドカタナのテストパイロットをしており・・・・
白川提督に腕を買われ副隊長として、テストパイロットとしての任期を終え
空母アルタミラに着任、今日からアルタミラ勤務を始める予定だ

大樹は着任の挨拶の為、ジェイルを訪問したが・・・・
ある事に気がつき、質問をした。

吉野大樹「桐原中隊長殿に挨拶したいのですが、ここにはいないんですかね?」

茂人の所在・・・・・・

大樹からすれば茂人は直属の上官であり、着任したから挨拶したいと思っており
艦長室でジェイルと一緒に待っているかと思えば不在であった。

副隊長として納得いかないのでジェイルに茂人は何処にいるのかを聞いた。

ジェイル「桐原か・・・・あいつは機種転換センターの教官として我が艦のカゴメ・バッカニア少尉と一緒に出向している」

吉野大樹「へぇ中隊長殿が出向ですか・・・・・何用で?」

ジェイル「最後の枠となる兵士の育成のためだ、ゼントラーディ人の機種転換を望んだ兵士で最も適正のあった奴でな」

吉野大樹「へぇそれは興味深い話ですね、その兵士とやらに俺・・・いや私もあってみたいです」

ジェイルは茂人がカゴメと一緒に機種転換センターに出向していると答えた。

機種転換センターに茂人が出向していると聞いた大樹は最初は驚いたが・・・・
出向目的である適正のある機種転換を望んだゼントラーディ人について興味を持った。

態々出向してまで育てるゼントラーディ人・・・・
一体どんな人物なのか興味深い・・・・
大樹は茂人が育てているゼントラーディ人への興味を持ち始めた

茂人が育てているゼントラーディ人はラウラの事であり・・・・
機種転換センターで茂人の元で訓練を受けている・・・・

吉野大樹「ではここで失礼します。」

ジェイル「ご苦労であった。それと大尉」

吉野大樹「ハッなんでしょうか?」

ジェイル「当分我が艦はクラビウス基地に停泊しているから、艦から降り基地内の娯楽施設を楽しむといい」

吉野大樹「ありがとうございます。」

大樹は帰り際にジェイルからクラビウス基地の娯楽施設を使うように勧められた。

ジェイルから娯楽施設を楽しんで来いと勧められた大樹は・・・・
好意を素直に受け取り、ジェイルに敬礼するとアルタミラから降り
そのまま街へ繰り出した。

エミリー「へぇあれが中隊長か、思ったより若いわね」
新統合宇宙軍.エミリー・ニクソン中尉

本多義輝「年齢は22歳、俺と同い年らしいな」
新統合宇宙軍,本多義輝中尉

ガブラ「そうなのか?」
新統合宇宙軍.ガブラ・ノーボレス中尉

艦を降りる大樹の姿を見かけたアンサーズ中隊の小隊長は大樹の若さに驚いた。

3人の小隊長は副隊長は第一次星間大戦を生き抜いたり・・・・
2010年代初期入隊の中堅パイロットが副隊長になると思っていたが・・・・
エミリーや義輝と同年代の20代前半の若いパイロットが副隊長になるのは意外であった

とは言え第一次星間大戦により人口不足による影響で仕方がなしと考え・・・・
大樹が副隊長である事を受け入れた。

【クラビウス基地.バールナ】

ラウラは酒を飲むべく、軍人専用バーであるルナを訪れた。

マイクローン化したラウラは地球人が飲む酒の味に感動して以降、頻繁にバーを訪れていた。

ビールやワイン、日本酒やハイボールなどの多種多様の酒を飲み
つまみを摘まむ事はラウラの一日において最大の楽しみであり
普段は自室飲み、稀にこうしてバーに訪れる事がしばしばある。

ラウラ「生ビールそれとトマトとチキンのガーリック煮」

「かしこまりました」

席に座ったラウラは生ビールとおつまみを頼んだ。

ラウラの好きなお酒はビールであり、日本国のあった時代からある
アサヒビールやキリンビール、サッポロビールなどの製品を好み・・・
海外のビールまで好む、ビール愛好家となっていた。

好きなソフトドリンクであるコーラと割る事もしばしばある

ラウラ「はぁ、個人の腕が良くても味方との連携とれなければなぁ」

おつまみを摘みながら、今の自分の現状に愚痴る

このままではいけない、そう思っているけれど・・・・
いざ改善しようとなると行動に移せない
行動に移せない自分に怒りを感じるが・・・・・
結局、改善に繋がらないので落ち飲んでしまう  

ビールとおつまみを飲み食べ終える次の奴を頼もうとしたが

「もういっぺん言ってみろ!地球人(マイクローン)!!」

「お前らの常識を押し付けるなと言ったんだ!!ゼントラーディ人の常識が俺らに通じると思うな!」

「貴様らも同じだろうが!」

ラウラ「喧嘩?」

日本人の少尉とゼントラーディ人の少尉が口論していた。

最初は関心を持ったラウラだったが・・・・
酒場でよくある話だったので、無視した。
そんな中、二杯目のビールが来てラウラはそれを飲もうとしたが

ラウラ「わっ」

「野郎やりやがったな、くそが!」

「黙れ地球人!潰してやる!」

目の前に日本の少尉が吹き飛んできて、テーブルが飛んだ。

幸いにしてビールジョッキは手に持ってたので、溢れる事はなかったが
二人の喧嘩がエスカレートしており、食事どころではなくなり
ラウラは、怒り心頭であり完全に切れかかっていた。

ラウラ「あのさ、お二人共・・・・・・私.今食事中なんだけど、喧嘩するなら外でしてくれるかな?」

「横から入ってきてなんだ貴様!」

「メルトラン風情が割って入ってくるな!」

ラウラ「そんな問題じゃないでしょ、完全にあんたたちのやってる事は食事中の人達の迷惑なの.黙ってるつもりはないわ!」

等々我慢出来なくなったのか、ラウラは二人の間に割って入ってくる

お酒が入ってたり、食事を邪魔されたからかラウラはもの凄くイライラしており
口調はかなり荒れており、いつ殴りかかってもおかしくないくらいだった
それでも冷静さは保っており、穏便に済まそうとしていたが・・・

当の本人達はラウラの言葉に傾けていたない。

「大尉殿、お呼びとあればまた」

吉野大樹「ありがとう」

その頃、大樹はバールナの近くの駐車場で送迎ジープから降りた。

酒と料理を楽しもうと・・・・
娯楽施設のあたり一面のレストランなどを見渡していたが・・・
何か、怒鳴り声が近くから聞こえる・・・・

声のする方向を望むと

吉野大樹「なんだ?」

ラウラが鋭い目つきで大きなやめろとか、出ていけと言った。
一体何が起きているのか、この時の大樹はまだ理解していなかった

ただ

鋭い目線で堂々とした態度のラウラが気になった。

ゼントラーディ人は何度か見たこともあるし、一緒に仕事した事あるが
彼処まで意思を持ち堂々と自分より体格のいい男性に立ち向かう勇気・・・・
感心するし、むしろ尊敬の念を抱いた。

「このアマ」

ラウラ「危なっ」

「ちっ避けたか」

ラウラ「やるしかないか」

そんな中

ラウラはゼントラーディ人の少尉から殴りかかってきた

幸いにしてラウラは、左横に回避し迎撃態勢に入り睨みつけ
日本人の少尉か、ゼントラーディ人の少尉かに襲われても対処できるようにした
本音としては戦いたくはなかったが、仕方がない・・・・

警務隊が来るまでなんとか凌ごう・・・・ラウラはそう考え戦う事を決心した

吉野大樹「女一人に多勢に無勢かよ、しょうがねぇな行くか」

ラウラが二人相手に戦っている姿を見て大樹は駆け出した。

女一人相手に男二人が襲いかかるのはまずない。
酒に酔ってようが酔ってなかろうが、見てはおけない。
大樹はラウラに殴らかかろうとする日本人の少尉に向かって走ってゆく

「偉そうに乱入するんじゃねぇよ」

ラウラ「やば避けられない、しまった」

二人相手に善戦してたラウラだったが、日本人の少尉に追い詰められた。

避けようとしても、ゼントラーディ人の少尉に襲われるし
日本人の少尉に殴られるしかない・・・・
殴られてしまえば、次の回避が出来なくなるし更にやられる一方だ

ラウラは覚悟を決め、これからの自らの運命を受け入れようとした 

「がはぁ」

ラウラ「えっ!?」

吉野大樹「危なかったな、お前。戦場だったら死んでたぞ」

「この野郎!」

ラウラ「後ろ!」

その時、大樹のパンチが日本人の少尉の頬に命中した。

頬に大樹のパンチが命中した日本人の少尉は吹き飛ばされ、テーブルと激突
それを見たゼントラーディ人の少尉が大樹に突進してきた。
ラウラは大樹に警告したが、既に間に合わない状態だった

が・・・・

「がはっ」

吉野大樹「単純すぎる、よく戦場に出れたものだな。相手に手の内を読まれたら終わりだぞ。」

大樹は振り返り、ゼントラーディ人の少尉の腹にパンチを喰らわせた。

パンチを食らったゼントラーディ人の少尉は腹を抑えながら蹲り・・・
日本人の少尉が大樹に睨みつけ、反撃を伺おうとしたが・・・・
大樹の胸につけている、IDタグを見た瞬間顔色が悪くなり・・・・・
ガタガタ震え始めた

更にラウラとのやりとりで、更に震える事になる

ラウラ「ありがとう、貴方強いのね。名前はなんて言うの?」

吉野大樹「俺か?俺は新統合宇宙軍.SVFー64アンサーズ副隊長として本日付で着任した、宇宙軍大尉吉野大樹だ!」

ラウラ「大尉!?」

吉野大樹「まぁそんなに硬くならなくてもいいんだがな、そんなあんたは?」

ラウラ「私は新統合宇宙軍ラウラ・ベルタリア曹長であります。」

吉野大樹「ふーんなるほどね」

大樹が大尉であり、一個中隊の副隊長である事。

ラウラ達や二人の少尉より上官であり、更に副隊長と言う立場に就いている。
淡々とラウラに笑顔で自己紹介する大樹だが・・・・
少しだけ、二人の少尉に向ける視線は鋭い眼光であり

二人は警務隊が来るまでガタガタ震えるのであった。

ラウラ「吉野大樹・・・か」

ラウラは目の前にいる大樹と言う人間に好感を持った。

ここまで軍人として尊敬できる地球人は初めてだ。
この若さで中隊長と言う立場にいる
吉野大樹がどんな経歴を持ち、どんな活躍をしたかどんな人か知りたい

そう思ったラウラは、大樹に近づきある事を提案した

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