マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第84話 決着ラウラVSケーン

2017-01-05 00:24:30 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラは自分の機体を岩にぶつけながら回避した。
ケーンが発砲した銃弾はフランクリンとボブに命中し撃墜判定を下す。
誤射とは言えフランクリンとボブを撃墜する事になったケーンは心の底から謝る。

ケーン「へっやるじゃねぇか、あんたの無茶振り気にいったぜ。」

ケーンは味方を撃ち撃墜する事になったが、ラウラの行動を気にいった。
ラウラの行為は自分自身を殺す事になる危険行為であった。
それを承知で行った行為はケーンはテストパイロットと言う名の仮面を被ったラウラに興味を持つ。
それは当然、いつもは仲が悪いあのミリアさえ面白い物と言わせた物である。

ラウラ「左は使えない、片腕だけか・・・・・さっきよりは不利さはマシだけど。」

ラウラはさっきの損傷により片腕しか機能できない。
ガンポッドは片手で持つなど戦闘能力は圧倒的に不利である。
銃を落とせば戦闘能力は無になり負け一直線になる。
冷静に戦わなければ唯一の武装ガンポッドを落とし更に戦況は不利になる。

ケーン「仲間を誤射のお返しだ行け!!」

                  ガリョン

    ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

ケーンのコマンチはバトロイドからジャイロに変形しガトリングガンが再び火を噴く。
道を抑えたくなる轟音はラウラに向けて物凄い数で飛んでいく。
その轟音から逃れるようステップし回避する。
だが今度は・・・・・・・・・・・・・・

オルガ「左が全損した・・・・・・・修理は・・・・・・」

左腕が全損した。
なんせ周りには岩だらけである。
思わずステップした先には岩があありその衝撃で残った部分も落ちてしまった。
なんとかガンポッドは遅さずには済んだが、ケーンの地形を生かした戦いでラウラの身はどんどん削られていく。

オルガ「どうするんですか?」

ミリア「う~ん。」

貸し出されたバトルロイド・カタナをどんどん壊すラウラに対しオルガが怒り心頭である。
一応オルガもE4試験隊に所属している身であり、機体の損傷は許せるはずもないし。
それと本来の任務の早期遂行しないといけない身でもあり、始末書などで余計な時間はかけたくない。
そんな心配を横目にラウラはケーンと戦い続ける。

    ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
                ガシュン
    ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

銃弾の嵐は続く。
弾はたまに装填され、銃撃は続く。
ケーンはラウラの精神を疲労する作戦に出たようである。
いつ当たるか分からない緊張感をラウラは相当苦になっており精神的にまいってきた。
それを知らずが銃撃は続きラウラを追い詰める。

ミリア「あの馬鹿早く決めなさいよ。」

反撃もできず逃げ回っているばかりのラウラに怒り心頭のミリア。
自分も出て行きたいと言う勢いであった。
そしてとうとう・・・・・・・・・

ミリア「アクロワ少尉、私も出ていきます。」

オルガ「駄目です、そんな事をしたら台無しです。」

ミリアも自分も出ていく発言をするがオルガが体を張って止める。
しまいには・・・・・・・・・・

                  カチャ

オルガ「それでも行くのですか?」

ミリア「・・・・・・・・・・」

オルガは拳銃をミリアに突き付ける。
この光景は他の人間には気づいておらず、二人にしか分からないようになっていた。
オルガの拳銃を突きつけられたミリアは自分も出て行ってラウラを支援する事を諦めた。

   ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

ラウラ「いつまで続くのよ、永遠に・・・・・・・・・・撃ちこまれているじゃないの・・・・・・・・」

ラウラの精神は緊張感でどんどん疲れてい士気がどんどん落ちていった。
ケーンの作戦であった、ケーンはチャンネルをラウラと共通に変更する。

ケーン「よぉ気分はどうだ?」

ラウラ「最悪よ・・・・・・・」

ケーンはラウラの様子を確認する。
ラウラがどのくらい追い込まれているか確認するためである。
本来はやりたくない手段ではあるが、戦場を想定しているので手段は選ばずにやっている。
戦場は残酷だ・・・・・・・正々堂々と戦う奴はいない。
非人道的行為以外の事ならばなんでもやってもいいのである。

そんな現状にラウラは最悪と答える。

ラウラ達はそんな事を気にせず普通にドンパチしているだけで済む事であったから。
初めての精神的攻撃に最悪な気分になるのは当然である。


ケーン「最悪か・・・・・・だったら士気が0にまで追い込んでやる。」

   ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

ラウラ「うわっ・・・・・」

ケーン「悪く思うな、これは模擬とは言え戦場だこのまま精神が参ったと言わせるまで攻撃をし続ける。」

ラウラの様子を確認したケーンは精神的攻撃を再開する。
そして更に強化するため残されたミサイルを使用する。

              ズドーン

ラウラ「ぐっ・・・・・・・・・」

爆風による衝撃波で揺れる。
だが・・・・・・その爆風である事が露見する。・・・・・・・・・・

ケーン「お前・・・・・その髪・・・・・・・・・」

ラウラ「やばっ・・・・・・・・」

ケーン「地球人じゃない・・・・・・ゼントラーディ人・・・・・・・・」

爆風の衝撃でラウラのウィッグが外れてしまう。
その結果同じチャンネルでラウラの様子を確認していたケーンにバレる。

ケーン「ふっ・・・・・・面白い、テストパイロットがメルトランか・・・・・・だからさっきの連中を・・・・・・・・・あんた無線を切れ!」

ラウラ「えっ・・・・・・・・」

ケーン「今の事を黙ってやる、いいから通信を切れ!俺以外な。」

ラウラはケーンの突然の申し出に対し驚きを隠せなかった。
一対何をするつもりなのかと・・・・・・
言われた通りに無線を切る。

ミリア「ん・・・・・・・・・・・・」

オルガ「どうしましたか?」

ミリア「あいつ当然通信切ったのよ・・・・・・これじゃあオペレートできないわ。」

無線を切った影響でミリアからのオペレートを遮断される。
ミリアは若干苛立った。

ケーン「あんた、特別な事情があるだろうが官姓名を名乗ってもらおうか・・・・」

オルガ「私は・・・・・・・・」

ケーン「当然だが、本名だ・・・・・・・」

ケーンはラウラに本名を聞き出す。
ラウラはケーンが自分の事をスパイだと思ってそれを通報するために聞き出しているのかと思った。
だがそれは違かった。

ケーン「言っておくが上には黙ってやる、あんたは敵には見えないしな。」

ケーンは上には黙ってやると宣言する。
つまり通報しないと言う事である。
ラウラは信じていいのか迷った。
それが罠であり、自分の本名を聞き出して通報する手段もある。
だがケーンの純粋な顔は嘘をついているようには見えない。
ラウラは一か八かでケーンを信じる。

ラウラ「私はSVF-64アンサーズ.ラウラ・ベルタリア准尉、それが私の本名よ。」

ラウラはケーンに自分の所属と本名を名乗る。
これは博打だ、スパイ容疑で軍法会議かそのままかを賭けた博打だ。
もし通報するならば、これでよし・・・・・どうかケーン・・・・通報しないで・・・・

ラウラは強くケーンに思った。
ケーンは・・・・・・

ケーン「いい名前だな、顔といい名前だ・・・・・気に行ったぜ。」

ケーンはラウラ・ベルタリアと言う名前と目の前で自分を細めで睨む美しき姿を気にいった。
話には聞いていたが、ゼントラーディ人の女性メルトランは美しいと聞いていた。
戦闘種族と聞いて武骨なイメージがあり本当がどうか疑ってはいたが・・・・・
目の前にいるラウラ・ベルタリアと名乗るゼントラーディ人の姿を見て今確信した。
ならばこの作戦はもやめだ。

ラウラ「銃撃がやんだ・・・・・・・・・・なんで・・・・・」

ケーン「ラウラ・ベルタリア准尉・・・・ラウラの姉ちゃん。あんたを戦士として正々堂々潰してやる!」

ラウラ「なんですって!?」

精神的攻撃をやめた・・・・美しい女戦士に対し卑劣な真似はできない。
ならば正々堂々自分の腕前で美しき女戦士を倒す。
そうでなければ男が廃る。

ラウラ「と言ってもねぇ・・・・・・・・・・」

ラウラが戦況的にも不利と言う事には変わりはない。
このまま戦闘を継続しても自分が敗北する事には変わりはない。
どうにか勝つ考えを考えないといけない・・・・・・

ー考えろ・・・・・・・考えろ・・・・・・わたし

不利な状況を瞬時だけでもいい、僅か数分だけでも逆転のチャンスを・・・・・
この程度の戦闘で勝てなければいつまで経ってもミリアに勝つ事はできない。
何か手を考えろ。

ーいやある・・・・・・・・
ーヘリコプターの戦闘を思い出せ
ーどんな兵器も無敵じゃない。
ー必ず弱点があるはずだ・・・・・・・・・・

するとラウラの行き先にケーンのコマンチが先回りされる。
そこで形態はジャイロからバトロイドへ変形する。
両腕のガトリングガンを寄せるように自分自身に向ける。

         頭で考えずに無意識にやってみる

                ピュゥン

ケーン「何!?」

ラウラは意味もなく突然ジャンプする。
いや意味がある・・・・・・・・赤色矮星グルームブリッジ34A光の影に隠れた。
高く飛び上がったラウラのバトルロイド・カタナは黒く光りケーンの目で直視できないようにする。

ラウラ「無事に掴みあがってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

ラウラは急降下しケーンのコマンチに接近する。

              ガシャン

ラウラの願いがかないケーンのコマンチに掴みかかった。
掴まれてしまったケーンはもがくが離れようともせずそのまま地面に落ちていく。
落ちた砂埃が宙に舞う。
ラウラがケーンを馬乗りになりながら主導権を逆転した。

ラウラ「これで終わって!」

頭部レーザー砲でケーンのコナンチのコックピットに撃つ。
ペイント弾であるため着色しているだけだが、確実に実弾であればコックピットの中は血で汚れケーンの体が飛び散っている小さな地獄絵図になっていたであろう。
ケーンは最初こそは有利だと思っていたが逆転された。

ケーン「へっやるじゃないか、メルトランはやっぱり強いか・・・・・」

ラウラ「あなたこそ強かったわ、流石に私は負けたと思ったわ。」

ケーン「へへへへ、でも・・・・俺は姉ちゃんより実戦経験はねぇや、次戦える時があったらまた勝負。」

ラウラ「いいわ。」

ラウラはウィッグをつけ直しコックピットから出てケーンと握手をする。
お互いに賭けた時間は3時間ぐらいであった。
機体は損傷したが、見事な戦いに皆は拍手をした。

後の記録ではあるが、損傷した両機はその後なんとか弁償もなく修理されたらしい。
そして・・・・・・・・・

ケーン「ラウラ姉ちゃん、あんたの事はフランクリンやボブには言わねぇよ。」

ラウラ「本当に?」

ケーン「あんたの美しさに負けて言える勇気はねぇよ。」

ケーンは照れながら言う。
ラウラはケーンの言葉に対し安堵する。
もし言われてしまったら、変な誤解を招いてしまう。
それが防げてよかった。
若いながら腕前のいいパイロット、まるで大樹に似ている。

ラウラ「ありがとう。」

ラウラはケーンの頭を撫でる。
ケーンはラウラに頭を撫でられるとなんか恥ずかしくなってきた。
でも悪い気はしない、むしろいい気分になる。
まるで大人の女性に褒められる感じで・・・・・・・・

ミリア「ラース少尉何をしているの?」

ラウラ「ごめんなさい。じゃあね、ケーン君。」

ミリアに呼ばれる。
ラウラはケーンに別れの言葉をいいミリアとオルガと共に風呂に入るため笑顔で手を振りながら去る。
その姿はまるでゼントラーディ人でも地球人でもなく普通の美しい女の笑顔であった。
そんな姿に対し・・・・・・

ケーン「あいつ・・・・・・可愛いな。」

フランクリン「へっ!?」

ケーン「ば~かなんでもねぇよ、早く後始末を終えて。風呂入って食事にしようぜ。」

ーラウラ・ベルタリアか・・・・・・いい女だったな。
ーまたいつか勝負しようぜ、ラウラの姉ちゃん。

ケーンは死闘の後、こう呟いた。
なぜケーンが上や周りにラウラの事を言わなかったのはただの一目ぼれであった。
いい女がスパイであるはずがない、ケーンはそれを信じて上に報告しなかったのである。

ミリア「ラース少尉、何かいい事でもあったのかしら?」

ラウラ「別に~」

ラウラはケーンと言う青年兵士に出会い少し心が落ち着いた気がする。
それに気分もいい、これほどいい気持ちになったのは何年ぶりなのであろうか?
そう思ったラウラは基地内に入っていく。
だがラウラの気持ちいい雰囲気を壊す出来事が近くで待っている。
その時は刻々と近づいていた。
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