楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

弱気になるとき

2012-09-09 22:36:10 | 季節の花

目の調子が悪いということで、好きな手芸や折り紙は遠ざけているものの、幸いなことに土いじりも大好きなので、今日は家の周りの草取りから始め、プランタンの整理などで汗を流したのだが、例のミニトマトは後半期待はずれに終わってしまった。
数にして10個ほどは赤い実を収穫したろうか、その後は「花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」状態で、枝や葉っぱも見苦しくなってきたので、思い切って処分した。次々に愛らしい実をつけてくれるものと勝手に思い込んでいたが、肥料が足りなかったのか、栽培というのもなかなか難しいものみたいです。
思えば、その点「なすび」は素晴らしい野菜だな。
「親の意見となすびの花は万にひとつの無駄がない」と来たもんだ。紫色の艶々としたなすびの実の美しさにも恍惚としてしまうが、どのように食しても美味しいというところが天晴れじゃねえですか。
で何弱気になってるのという話なんですが、目を休ませるためにたびたび横になってあれこれ、ぼーっと考え事をしていた時に、突然寂しさに襲われたんですね。
年を取ると時間の流れが速く感じられるのは、自分の諸々の処理速度が遅くなるために、相対的に時間の経過を早く感じるのではないかという説もあるそうで、なるほどと思うんですね。
あれもしなきゃ、これもしなきゃという自分が立てた予定の消化がとにかく進まない。
ひょっとして出来ると思ってるだけで、実はもう能力的に出来なくなってるものがあるんじゃないかと考えると急に恐くなりましてね、もともと鈍い人間なので、自分が気付けない衰えというのもあるだろう、子供はいずれ親から巣立ち、当てに出来るものではないのは分かりきったことと京都に就職した長男を思い浮かべた途端、彼の学生時代6年の県外生活の時には感じたことのない寂しさを感じてしまったんですね。ああ、そうだ彼はもう一緒に生活する家族としては帰ってくることはないんだ、いずれ結婚して別の家庭を築いていくんだと思うとそれこそ勝手にまだこの手に所有しているかのように錯覚していた自分が可愛そうになって寂しくなってしまったと言う訳で・・・。
たかだか一過性(と思ってます)の目の不調ぐらいで、何をセンチにと自分でも思うんですけど、長男がいなくて寂しいなどと感じたのが初めてのことだったので、びっくりしたのです。
相当鈍い人間てことですかね。ひょっとしたらこの鈍さに救われるタイプかもしれません。
写真は畦で採取した“キスゲ”。季節は巡る。しかし二度と同じ風景に出会うことはないんですよね。
コメント (2)
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