楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

「スキャナー」観てきました

2016-05-08 19:32:49 | 映画、演劇、コンサート
萬斎さま主演の作品ですから観ておかねばなりません。
サイコメトラーという漫画がありましたよね、その能力、物や場所に残った人間の記憶や感情などの残留思念を読み取ることができる能力を持つ“仙石和彦”を萬斎さまが演じてます。

仙石は、かってその能力を使い、マイティーズというコンビで世に知られたこともあったが、その能力故に精神を病み、自らを追い詰め、コンビは解散。
以来、マンションの管理人として人目を避けた生活を送っていたのだが、行方不明になった自分のピアノ講師を探して欲しいという一人の女子高生(秋山亜美)を伴って、かっての相棒、“マイティ丸山”が訪ねてくる。

秋山亜美が「杉咲 花」、マイティ丸山が「宮迫博之」というキャスティングです。
「安田章大」って何者?若手の俳優さんかと思ってました。関ジャニ∞のメンバーなんですってね。
あいにくわたくしめシニアでございますので、この度初めて知りました。
何しろ今回、丸山の所属する芸能事務所の社長を演じている高畑淳子さんを、仮面ライダーのマリバロン役で出ていたのをリアルタイムで観てた世代なもんですからね(^m^〃)

まあ、宮迫博之は芸達者という印象受けます。陽。
萬斎さま、男前過ぎないお顔が色んな表情を見せてくれるんですね。
演出と分かりますが、前半はちょっとお間抜けっぽい、頼りない人物として描かれてますが、だんだんお話が進むにつれて、その表情に陰影と凄みが加わり出して、かっこよくなっていきます。

お話は破綻は少ないものの動機の説得力が弱いのではという気がしました。
まだ、何かあるだろう・・と疑り深く謎解きの行方を追っている観客に対して、「え?」と意表を突く転換点が用意されてます。
そして犯人が分かった後にも、丁寧という印象のあるフォローで陰惨さを和らげる余韻を醸してます。

きれいなお顔の木村文乃さんは、ファンならアップが再三出てきて喜んだでしょうね。
アップに耐える美しい顔というのは、素材としてすばらしいと思いますが、演技力への評価がややもすると公正でなくなる危険もあるような気がするのは杞憂でしょうか。

その点、秋山亜美役の杉咲 花さんはかわいいお顔ですが、大きな瞳がよく感情を写して、好感を抱きました。

小さなところで気になったのが、小道具として出てくるボールが、年月経ってるのにきれい過ぎるところ。
また、小さな子供の残留思念が大の大人の女性のキャラを乗っ取っているのではと推理するシーンがあったりするのですが、物語の流れ上の常識で考えて、そんな怪しげなものが現実的な強さと永続性は持ち得ないだろうと思わず反発してました。

さて、仙石和彦は少年のころの記憶を持たない設定なんですね。続編期待します。
コメント
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