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日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

「母と暮らせば」観てきました

2016-05-15 22:59:53 | 映画、演劇、コンサート


阿南市夢ホールでの上映。近場というのは腰が軽くていいです。

ご存知、山田洋次監督の作品で、長崎で助産婦をして暮らす伸子(吉永小百合)の前に、3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二(二宮和也)が現れる。もちろん生きてたと言うことではなく、亡霊としてです。

浩二の恋人・町子を黒木華、ずっとお話が後半に差し掛かって現れる町子の結婚相手として浅野忠信、伸子に惚れてる闇屋ブローカーを加藤健一というキャスティングですが、私は加藤健一さんをまったく知りませんでした。

シリアスで胸をわしづかみされるような作品ではなく、ファンタジー仕立てのほのぼのとした作品だったのですが、自然と涙がこぼれ落ちてきて、しみじみとしてしまいました。

映画評ではなく、画面を見ながら感じたことをいくつかランダムに列挙してみます。

ひとつ
小学校の教師になった町子がオルガンを弾いている場面で、教え子の子供たちがぐるっと取り囲んでいるのだが、いかにも純朴な昔のご面相の少年少女を配してあって、面接でイメージに合う子役を選りすぐったんだろうかとつい考えてしまいました。

ひとつ
富司純子さんもそうだけど、黒木華さん、いつ見ても首が細長くて美しい!
いつぞや新聞で誰かが、太陽のように主張する女優ではなく月のように優しく共演者に寄り添うように存在感を表現している風なこといってたけど、顔がしゅっとしてないのに、首筋が垢抜けているもんだから、やぼったく感じないんですよね。

ひとつ
坂の町、キリスト教の町という長崎の土地柄を興味深く見ました。

ひとつ
ただ、台詞回しが長崎弁と標準語とがごっちゃになってて、長崎の人が聞いたら奇異に感じたんじゃなかろうか?

ひとつ
ずっといい人というイメージを抱いていた伸子が、新しい婚約者を連れて町子が挨拶に来て帰った後で、「何で、浩二は死んじゃって幸せになれないのに、町子は幸せになるの?不公平じゃない」といった台詞を吐くシーンがあって、監督が本音として言わせて、悲しみを表現したかったところかもしれませんが、唐突な印象受けました。

ひとつ
二宮君の演技については、特別うまい下手という感想を抱かなかったので、実はうまかったのかもしれません。
コメント
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