楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

岡田みゆきの「タヒラの人々」あらすじ

2017-01-28 23:38:53 | 
本日標題の読書会だったので、簡単にあらすじだけ。
メンバーと感想など話したことをまとめるのが本筋なんですが、非常に手間がかかってめんどくさいのよね。
どんなお話かという紹介だけでワタシャ、お茶濁すのだ。

この物語には二つの大きなテーマがあります。
ひとつは家族の愛憎。ひとつは時代の変遷。
時は敗戦後まもなく、タヒラという徳島の片田舎をモデルにした山村共同体の人々の営みが描かれています。
山村にあってタヒラは平らを意味し、プロローグではまるで桃源郷の如く穏やかで豊かな自給自足の完全体の村が紹介されますが、そこへ主人公の本庄健介が復員してきてから徐々に風景が変わっていきます。
健介は家に帰った自分を迎えた母親と嫁“絹”の態度に何か不穏な匂いを嗅ぎ取りますがそこで村全体を統べるオサオジの役を担っていた父親が自殺したことを知らされます。
また、留守中に絹は赤ん坊を産んでおり、千恵男と名付けられた乳飲み子が寝ている姿を目にしますが、後日、守りをする母親の「ジイコ、ジイコ~」という何か暗示的な子守唄を聞いて健介にある疑念の思いが沸き起こります。
(千恵男は俺の子ではないのではないか・・・)
ある時には墓参の場で母親が絹を折檻するごとく打ち据える場面も目撃し、胸に黒いわだかまりを抱えますが、しかし、一方ではオサオジを継いだ身は静かに忍び寄ってくる村の統率の乱れにも心を砕かねばなりませんでした。
健介が起こし富の分配の要になっていた養蜂は腐蛆病の発生により、壊滅的な打撃を受けることになります。
町からモダンな文化も流れ込んで来るようになり、伝統的な村の決まり事を必ずしも素直に守ろうとしなくなる若者の離反に健介は苛立ちますが、そもそも強固と見えた共同体の屋台骨が時代の波にさらされてグラグラとゆれ始めていたのです。
健介は蜂の巣箱を積み上げ火を放ちます。
崩れ行く古い因習と共に、持て余す己の空虚な魂も溶かしているのか赤々と燃え上がる巣箱の火は何かの終焉を告げているようです。
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カトルカールって?

2017-01-28 20:38:56 | 手作りのお菓子


久しぶりにパウンドケーキ焼いたのですが、参考にしたレシピにはカトルカールとの表示があったので、?と思って調べてみました。

《「4分の1が四つ」の意》パウンドケーキのこと。小麦粉・バター・卵・砂糖の四つの材料を、全分量の4分の1ずつ用いることから

ですって。

たまたま金柑ジャム作った時のレモンが残ってたので、使い切ってしまおうと思って探して見つけたレシピだったんですが、知ってる人は知ってるんだろうけど、今更ながら知らない言葉って無限世界や。

参考にしたレシピはこちら。
コメント (2)
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