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「ドクター・ストレンジ」昨日の続き

2017-02-17 20:54:52 | 映画、演劇、コンサート
やがてストレンジは古書から「ドーマムゥ」という存在を知る。
エンシェントによれば「ドーマムゥ」は強大な力をもつ闇のエネルギー体で地球への侵略が始まろうとしていると言う。
そして、エンシェントらはニューヨーク、ロンドン、香港の3つの都市の“聖域”といわれる建物を拠点に結界を張り、「ドーマムゥ」の侵略から地球を守っているのだと聞かされる。
エンシェントから去ったカエシリウスは、「ドーマムゥ」を信奉し、その恩恵を受け、地球に迎え入れようとしていた。
ここに、「ドーマムゥ」を排除しようとする最強魔術師エンシェントたちとカエシリウスたちの戦いが繰り広げられる。

ざっとしたあらすじはこんな感じなんですが、以下がネタバレ満載のわたくしの突っ込みコメント。

エンシェントを演じるティルダ・スウィントン、美しいです。
それも年齢不詳という設定が無理なく納得できる落ち着いた優雅な美しさで、坊主にした頭の形も優美です。

冒頭場面で、マント姿のエンシェントとカエシリウスの戦闘シーンが写し出されますが、多次元世界での魔術的戦いなので、林立するビル群が自在に曲げられ、たわめられ、歯車のように回転して人をくわえ込もうとする、あり得ないビジュアルが文句なく楽しいです。

ドラえもんのどこでもドアのような、空間移動できるエネルギーポケットや、敵からの攻撃を防ぐための手甲バリアが回転花火のようなオレンジ色、時間を操る際にはブルーの腕輪、そして、カエシリウスたちが攻撃するときに使う氷の刃のような透明な武器、それぞれに色で役割を分かりやすく分類しててお約束の場面を期待したくなります。

ただ、元々がコミック原作らしいので、東洋の神秘主義を深く追求するといったシリアスを求めるのはお門違いとしても、何だか途中で急に漫画チックに雰囲気がガラッと変わるのには笑ってしまいました。

意思を持つマントの出現あたりからでしょうか。
そういえば、(その前に)時間を操る術を得たストレンジが、かじったりんごを丸い元の形に戻すとか、破り取られた魔法書の一頁を復元するというシーンがあるのですが、部分的にでもそういう能力が使えるのなら、まだ、振るえが止まらず外科的治療では見放された自分の手ぐらい自分で治せるんじゃないかと思ったんですけど。

それから、終盤、いよいよ「ドーマムゥ」との対決場面。情報ではカンバーバッチがドーマムゥを演じたらしいんですが、巨大な顔だけのエネルギー体。やはり、人が相手を捉えようとしたら、その表情を読むという人間的な行動に出ざるを得ない訳で、ただの幾何学模様では臨場感が沸かないんだろうなと感じました。

で、わたくしにとって、この映画の魅力はCG技術の粋を集めてミラー世界や多次元世界を可視化してくれた不可思議映像の心地よさ。
ほぼ現実のものとして受け入れてます。良かったなあ。

二日にわたったのは単に時間管理のまずさ故。あいもかわらず蛇尾なゆるい感想でスンマソン。
コメント (2)
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