昨日奈良からお客様がこられ、自分が気に入る家を手に入れたいと相談に来られた。
過去に、ハウスメ-カ-に家づくりを相談した事があったが、一般的な間取りや新建材で仕上げられた家ばかりだったので、興味を引く物は無かったと言う。
当社には住まいづくりに”こだわり”を強く持っている人が訪れる。
自分の気に入った土地が出ても、建築条件が付いているので当社に設計してもらえないと言う理由で購入を止める人、契約し200万円もの契約金を支払っていても、やはり”自分の想い通りの住まいづくりを”・・と契約金を放棄し当社を訪れる人。
そんな、こだわりを強く持って”家づくり”に臨む人は、プランニングもあまり迷うこともなくスム-ズに進み、プランを何回も書き直す事は殆ど無い。
自分の住む家のイメ-ジをしっかり持っている為、こちらはそのイメ-ジを理解し、それにあったプランを線で表現すれば殆ど手直しはなく、プランが決まる。
若い頃は、何回もプランを書き直し、プランづくりに多くの時間を費やしたが、こちらの未熟さもあったのだろうが、強いこだわりを持った人も少なかったのかも知れない。
今は、殆どのクライアント様が、自分の色をしっかり持ち、
”住まいづくり”臨む。
住まいづくりの良し悪しの多くは殆ど依頼者側の考えによって決まって来る。
依頼者がどれほどの情熱を持って 住まいづくり に臨むかによって私達設計者はその波長に合わせテンションもあがるのだろう。
事を動かすのはプロの域で決まるだけではなく、こだわりを受け、その人の喜ぶ顔がみたくなり、いい家へと繋がる。