よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

こだわり-5

2010-02-09 08:08:46 | 住まいづくり

 土地探しから始まる場合は、要望を聞いて上で出来るだけ安い土地を不動産屋に依頼し、集まった土地情報で総予算から買うことの出来る土地を見て、環境や立地条件に問題がなければどんなプランが入るか検討する事にしている。

土地には家が建っていないときの土地の良さと、家が建つことによってその土地の良さが発揮されることがある。
その土地だから出来る良さが必ず見つかる。
立地条件の良い土地や、地姿の良い土地は値段も高く、土地の予算が高すぎると、住まいは貧祖な物にならざるをえない。

何にもバランスがあり、住まいは土地と家がセットで”住まい”と言えその土地が持っている良さを最大限に生かしてこそ良い住まいになる。
土地から住まいを計画する場合、土地予算は総予算の30%以下で買うのが理想なのですが、なかなかそうは行かない。
利便性や環境から探すと、土地のウエイトが50%になってしまう。
総予算が5000万円とか6000万円の予算であれば半分を土地に投入しても、問題はないが、不況の時代そうそう冒険も無理も出来ないのが現実で、出来るだけ負担の少ない金額で家づくりを考えてあげたいと思っている。

今回の案件も、土地から探し始め、60坪500万円の物件情報が入り、500万円の土地なら多分道も狭く気に入って貰える土地ではないだろう・・・と思いとりあえず地図で確認し、物件を確認するためにでむいた。

その土地は、一見あまり気を引きそうな土地には見えなかったが、隣接する家や敷地の形状から、考えられるプランを頭の中でシュミレ-ションしていくと、「お!・・・なかなか良い土地じゃない?」と思えて来て、早速事務所に帰ってプランをはめ込む事にし、自分がここで住むとすれば、こんな家に住みたいと思ってプランづくりをするが、

近い価値観を持った人の場合、全くプラン変更無しで進んでしまう場合がよくある。
今回もその乗りで、プランを作り、次の日にそのプランをファックスし、お客様の反応を待った。