よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

リホ-ム

2010-02-12 07:55:58 | リホ-ム

 日本は今まで、リホ-ム優先ではなく、立て替え優先で家づくりを考え、築年数20年以下の建物も、躊躇なく取り壊し、新しい家に建て替えた。
私は、20年前に建物の調査を行いたく、1000人にアンケ-ト調査を行った事があり、その結果立て替え年数の平均が16年との数字になったのに驚いた。

日本は経済大国と言われ、世界の金融ランキングも日本の銀行が上位にランクされてきた時代もバブル崩壊で信用も崩れたが、ここまでの日本経済の成長に伴い、個人の豊かさに繋がり、使い捨ての国にとなってしまったのだろう。

15年前だろうか、カナダにログハウスの打ち合わせにクライアント同伴で訪れた際、夜ホテルのテレビをつけると、中古住宅ばかりのコマ~シャルが流れていた。
その頃の為替レ-ト(カナダドル)は一ドル75円。
電卓を手にして、映し出される価格を日本円に換算しながら観て、決して安くないと感じ、日本感覚では高くて買えない金額にも思えた。

新築と比べれば安いのだが、日本感覚とすれば、どうしても”古い家”として観てしまうからで、日本ではその当時の中古査定は築7年を過ぎてしまえば殆ど評価対称には入らず、7年以下の築年数であっても、評価は四分の一とか五分の一の評価だった。
昔、日本では自分の家の修理はその家の主人が行っていた。
金槌、のこぎり、カンナ、ノミ、などの大工道具は持っており、職人を呼ばなくても自分で出来る修理は自らが行い家を維持してきたが、豊かさの中で自分で修理する意識も薄れ、古くなってきたから立て直すとなってしまった。

カナダには日本が失った意識が残っており、家は住人が修理し、ペンキの塗り替えはペンキ職人を呼ばず自分で塗り替えるという。
今、築85年のリホ-ムを考えながら思うことは、これからは、もっと家を大事にし財産を守る為にも、子供の代まで残せるような家を考え、自らが道具を持ち、昔のように家を守って行かなければならないのだろう。