以前、ペンタのパピリオをご紹介したときに、近接焦点位置では、倍率が変わる(大きくなる)ことを書きました。
実は、パピリオは公称6.5倍ですが、あくまでそれは、無限遠に焦点があるときで、一般的な双眼鏡の最短合焦距離である、3~5mの時には、7~8倍相当になるように見えます。
要は、一眼レフカメラの単焦点交換レンズで(特にマクロ機構のついたレンズで顕著なのですが)、合焦距離が無限遠のときは一番小さく、焦点位置が近づくにつれ、像が徐々に拡大される、それと同じ現象がある訳です。
MFの単焦点レンズは殆どが前玉を移動させることでピントを合わせていますが、双眼鏡でも、前玉を移動するタイプのものに倍率変動が多い傾向があるようです。

上の二つの小型ダハのうちスピノザは前玉移動、Samrai(≒ニューアペ)は、中間の玉を移動して合焦するタイプですが、最近接から無限遠まで、倍率変動が大きいのはスピノザです。

上のうちで一番変動が大きいのは前玉の移動量の大きいパピリオで、Samrai(中玉移動)は僅かに変動、勝間の6.3×40(接眼移動)は、ほんの僅かにしか変わりません。
もっとも倍率変動は合焦時に移動させる玉の位置で決まるわけではなく、対物と接眼の焦点距離の光学的組み合わせによるところが大きいのですが、私の持っている機種では、前玉移動で焦点調整するタイプのほうが倍率変動が大きいものが多いと云うことです。実際、アリスなどはそう目立ちませんし、遊は低倍率ですが如実に分かります。
いずれの機種も、無限遠では、スペック通りの倍率なのでしょうが、普段あまり話題になることの少ない、双眼鏡の焦点位置と倍率の関係、これも個別の性能の一つだと思います。
実際使用上差異があるのは、変動が大きく、近接での使用機会の多いパピリオのような機種に限ったことではあるのですが(3mくらいの距離では、8倍の倍率変動の少ない機種と変わらない)何台かお持ちの方は比べてみてください。
実は、パピリオは公称6.5倍ですが、あくまでそれは、無限遠に焦点があるときで、一般的な双眼鏡の最短合焦距離である、3~5mの時には、7~8倍相当になるように見えます。
要は、一眼レフカメラの単焦点交換レンズで(特にマクロ機構のついたレンズで顕著なのですが)、合焦距離が無限遠のときは一番小さく、焦点位置が近づくにつれ、像が徐々に拡大される、それと同じ現象がある訳です。
MFの単焦点レンズは殆どが前玉を移動させることでピントを合わせていますが、双眼鏡でも、前玉を移動するタイプのものに倍率変動が多い傾向があるようです。

上の二つの小型ダハのうちスピノザは前玉移動、Samrai(≒ニューアペ)は、中間の玉を移動して合焦するタイプですが、最近接から無限遠まで、倍率変動が大きいのはスピノザです。

上のうちで一番変動が大きいのは前玉の移動量の大きいパピリオで、Samrai(中玉移動)は僅かに変動、勝間の6.3×40(接眼移動)は、ほんの僅かにしか変わりません。
もっとも倍率変動は合焦時に移動させる玉の位置で決まるわけではなく、対物と接眼の焦点距離の光学的組み合わせによるところが大きいのですが、私の持っている機種では、前玉移動で焦点調整するタイプのほうが倍率変動が大きいものが多いと云うことです。実際、アリスなどはそう目立ちませんし、遊は低倍率ですが如実に分かります。
いずれの機種も、無限遠では、スペック通りの倍率なのでしょうが、普段あまり話題になることの少ない、双眼鏡の焦点位置と倍率の関係、これも個別の性能の一つだと思います。
実際使用上差異があるのは、変動が大きく、近接での使用機会の多いパピリオのような機種に限ったことではあるのですが(3mくらいの距離では、8倍の倍率変動の少ない機種と変わらない)何台かお持ちの方は比べてみてください。