テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

権瑞

2013-05-22 12:56:55 | 脱線して底抜け
ゴンズイ、漢字で書くと、なにやら和風の古式ゆかしい感じがする、ナマズ目(catfish)の海水魚です。
釣りでは外道、ダイビングをする人には幼魚が群れをなして玉の様にまとまって行動する”ゴンズイ玉”をつくる魚として知られ、強い毒を持つ魚でもあります。
同じようにヒレなどの棘に毒を持つ魚として知られる、オコゼやアイゴとちがい、食用にされることは、さほど多くはありませんが、ナマズ目だけあって結構おいしい魚で、煮付けや天ぷら、そして甘露煮は絶品だと思います。

堤防などにそって回遊する習性があるようで、以前釣りに行ったとある堤防で、ロープで何かを海中に沈めてあるのを見つけ、何だろうと思い引き揚げてみたら、50センチ角ぐらいの目の細かいカゴのなかに、ゴンズイがうじゃうじゃと捕らえられているのを見つけたことがあります。
毒魚だというのは知っていましたので、剣呑な思いですぐさま元に戻したのですが、それがきっかけで”食用になっておいしい”ということを知り、それ以降、外道でも持ち帰る様になりました。棘は大変鋭く、手袋など全く役に立たず、ナマズ目だけあって、ヌルニチャとして、掴みにくくもあり、釣れたらハリから外す前に、口にペンチを突っ込んだり、アイゴバサミで保持して、棘を切り落としておきます。
おそらくは、かなり生命力繁殖力が強い魚で、どこにでも居て、外道としての地位は揺らぐことがないように思います。