怪談

どんな人でも結構興味があり、怖いと云う人でもなぜか聞いて読んで知ってしまうのが、怪談。

結構、人によって、怖く感じるジャンルが違うようで、ユウレイ、妖怪、業、超常、など、様々なものがあります。お笑いと一緒で、現実との微妙な距離感、乖離と、無辜のもの、本来なら強い、あるいは弱いものが、想像と異なる振る舞いをするギャップが、お話に深みを帯びさせている例が多く、特に宗教や信仰と絡んだものは、文化として長く受け継がれています。

個人的には、ここ数年、強がって怖くない様に振る舞うのを控えているので、クリティカルに弱いところを突かれると、かなり、キてしまいます。
苦手なのは、海よりも、山。森、谷底、夜になると染み出す闇に蠢くなにか、です。
アーサー・マッケンのパンの大神など、森の話は特に苦手な好物で、映画のブレアウィッチプロジェクトなどは、その雰囲気が、かなりキました。

もひとつ、重要なのが、その話に触れる時期。夏につきものの様に云われていますが、個人的には、初夏のこの時期、日中は汗ばむ陽気なのに、夜が訪れ、深まり、未明のころにしんしんと冷えてくる、その温度差が、感情を昂ぶらせます。

つまり、今日、いささか怖い話を読んだので、なんか、そわそわ、ざわざわした気分なのです。