でぶぶろぐ

沖縄生まれ、小田原在住。
人生1/2世紀越え、
でぶな私のゆるゆるな日々。

沖縄県知事選を見て思うこと

2014-11-16 23:21:03 | 沖縄

沖縄知事選、翁長氏が初当選確実 辺野古移設阻止を主張(朝日新聞) - goo ニュース

子供のころから、なんとなく「選挙」とか「政治」が
身近にあったように思う。
他の地域で暮らしたことがないからわからないけど、
その背景にはやっぱり「基地問題」があったんだろうなぁ。

私の周りのオトナたちは、たとえば専業主婦のオカーサンたちでも
選挙前になると美容室で政治の話をしていたし、
コドモたちもなんとなく、それを聞きながら育ってきた。
社会人になってからは、経済と政治がからまってきて
その渦の中に巻き込まれた時期もありましたねえ。


沖縄を離れて14年、今回の選挙を見て思うこと。

他の地域の選挙を見ていると、
たとえば小田原市だったら市民ホールのことだったり、
駅の地下街の話だったり、
本当に市民が暮らすために必要なことが争点になる。

ところが沖縄では、いつもいつも争点は「基地」。

実は沖縄って、給料が安い割に不動産の値段は高かったり、
ショッピングモールがどんどん建って
かつて買い物の中心だった商店街が壊滅してたり
(だから車がない人は買い物難民になる)
住民が増えてる割には仕事がない。

でも、そんな問題は選挙で争点にならない。
沖縄の選挙って「地元の人が幸せに暮らすために」
どうすればいいか、という話が出てこないのだ。

ちょっと周りの空気を読んで
「基地反対」というか「推進」というかを
うまいこと見極めれば選挙で勝ててしまう。

ここ20年ぐらい、沖縄の県知事は
「大学教授」と「会社経営者」が担ってきている。
政治的には素人がいちばん上にいたということです。

だから、基地反対派は政府とのパイプが途絶えれば
経済的に動けなくなるし、
推進派は推進派で、お金をもらって来れば、
必要もないハコモノばかりを作っている。

沖縄には「地方自治」のプロが
育ってないんじゃないのかな。

いままでそれでも沖縄がやってこれたのは
地域柄、親戚同士の連携が強くて
経済的に働けない人や、育児をしながら働く女性を
なんとか親兄弟が支えてきたから。

でも、沖縄に移り住んできた人たちには
そのフォローがないのです。
「沖縄って結構暮らしにくい」と思う人、
多いんじゃないかなぁ。


小田原に住んでると、那覇よりは住民と政治の距離が
近いような気がする。
それはやっぱり、自分たちの暮らしに直結することが
共通の話題になっているからでしょう。


また国の思いに翻弄される、私のふるさと。


基地問題は、ずっと沖縄の上にのしかかる問題だけど、
もっと足元の、自分たちの暮らしの小さなひとつひとつを
ちゃんと見てくれるプロがそろそろ必要な気がするのです。


















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