ダンナより1日早く、今日から夏休みに入った。
明日から沖縄なので、荷造り前に洗濯をして、鉢植えの水遣り対策をする。
どうせ窓を開け放して掃除するので、朝からエアコンは切りっぱなし。
現在、室温32度。がんばってるよ、おいら。いやまぢで。
昼ごはんを食べながら高校野球を見る。
今日は気合をいれて、ダンナの実家である群馬県代表・桐生一高を応援しまくり。
これまた8回の裏に劇的な逆転勝利をおさめてくれた。
9回の表に、楽しそうに投球する桐生のピッチャーがかわいい。
いやー、今年の高校野球は見ごたえがあるなあ。
ところで、おととい小田原駅の三省堂書店で偶然
「すてきなあなたに」の5巻を見つけて即買いする。
暮しの手帖の真ん中あたりに入る黄色いページのエッセイをまとめたこの本を
初めて読んだのはもう10年以上も前だろうか。
どこかの図書館で借りて読んで、何度も何度も借りて読んで、
結局購入してしまったという本。
確か3巻と4巻はプレゼントでいただいたような気がする。
いまでも、ふっと読みたくなって、通勤時のバッグに入ることが多い。
ハードカバーだけど。重いんだけど。
さて5巻、早速帰りのの中で一度通して読んでみた。
もうすぐ閉店してしまうデパートの食堂に、
お子様ランチを食べに来る老婦人の話。
おいしくなる時期までは我慢してね、というメッセージを添えて
送られた紅茶のケーキの話。
海の見える美容院の話。
バスがくるまでの十数分、お店に入って休むように薦めた、
東京の真ん中のお茶屋さんの話。
どの話も、あわただしい毎日の中では見のがしてしまいそうなできごとを、
ひとつひとつ拾い集めて、小さな粒々の輝きをつなぎあわせた、
まるでビーズのネックレスのような本。
1969年から始まったというこのエッセイ、
第1巻の頃は、カフェオレとクロワッサンの後に、「カフェオレとは牛乳をたくさん入れたコーヒー、
クロワッサンはバターがたくさん入った三日月形のパンのことです」と説明があったり、
「アメリカのミセスが食事の後にチューインガムを噛んで匂い消しにしていた」という話があったり、
その時代が見えてくるのも面白い。
でもなんといっても、ひとつひとつの話を読むと、ほっと肩の力が抜けていくのが嬉しい。
仕事で行き詰ったり、人間関係でイヤな思いをしたり、
そんなときには、逃げるようにこの本を読んでいたこともある。
思えば、この本を書いている人だって、
いつもいつもこんなに穏やかに過ごしているわけじゃない。
むしろ、そうでないからこそ、小さな喜びが輝いて見えるはず。
私も、そんな風に小さな喜びを集めていければいいんだけど。
ちなみに、重箱の隅をつつくようなちっちゃいミス集めは得意です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます