田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

竹割器

2018年02月04日 | 田舎暮らしと道具
これは鋳物で出来た「竹割器」です。
竹を四等分に分ける道具です。4ツ割、6ツ割、8ツ割、10ツ割などがあります。

鋳物製の竹割器は衝撃に弱く脆いので金槌などで叩いたり、落としたりすると割れてしまうので取り扱いに注意が必要です。

鋳物製以外に鉄・鋼製のものもあり、こちらはハンマー等の工具を使用することができます。
今でもホームセンターや大きめの園芸店で販売されています。
ナタを使ってひとつづつ割っていくよりも竹割り器の威力は抜群です。
一番最初になるべく中心をとらえないと均等な幅にならないので注意です。
使い方は竹の先端を丈夫な所に充てて反対側の先に竹割器を両手でしっかり持ち、押し当てて割っていきます。
全長31.5cm、円のサイズ12cmです。

昭和の釜

2018年02月04日 | 古民具っていいなぁ。
古い鉄製の「羽釜」です。重さは判りませんが大変重い物です。17~20Kgはあるでしょうか?
竈(かまど)にかけるために、まわりにつばをつけた飯炊き釜のことです。
羽釜の「羽」の文字はお釜の「つば」を指します。
鉄製が多いようですがアルミニウム製などもあります。

今では全くと言っていいほど使われず、昭和の遺物になってしまいました。
私が子供のころはどの家庭でも羽釜でご飯を炊いて、羽釜を置いた竈の下に薪を入れて火を着け、
竹の棒(火吹竹)から息を吹き込んで火力を調節しながらお米を炊いていました。
羽釜は熱伝導率が高いので、火力が弱くても全体に火のまわりが早く、ふっくらとした美味しいご飯を炊くことができました。

今新品の鋳鉄製の羽釜を購入しようと思うと、同じくらいの大きさ物で8~9万円くらいはすると思います。
更に木製釜蓋(かまふた)が1万円近くすると思います。

最大の炊飯容量は7~8升位ですが、冠婚葬祭の時の飯炊きに使用したのでしょうか?
つばよりも下に、ご飯が炊きあがるようにすると熱がうまく通り、美味しいご飯が炊けるそうです。
サイズは口径51.5m、つば外径60cm、深さ39cmです。


こちらはアルミの「平釜」です。底が浅く口が広い形状の釜。

さつま揚げなどの揚げ物、佃煮、麺茹でなどに使われます。 筍を煮るのにちょうどよさそうです。

新品を買うと1万円以上するようです。(釜蓋の厚みは3㎝で、材はアラスカヒノキ)

サイズは外寸57.5cm、深さ20cm、胴内寸47cmです。

作りは良いとは言えませんが木蓋もあります。