田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

茗荷の収穫

2018年02月25日 | 昭和の杜で田舎暮らし

季節外れですが、昨年8月19日に初めて収穫出来ました。この時期は藪蚊が多くて難渋します。


ミョウガ(茗荷)はショウガ科の多年草です。

生姜などと共に花も茎も香味野菜として日本では古くから親しまれていますが、食用に栽培しているのは日本だけ。

日本でしか食べれない野菜のひとつです。80%以上は高知県でハウス栽培しています。

黄色い部分が花です。

ミョウガは地下に地下茎を伸ばして広がります。

一箇所に植えて続けていると数年で株が生育しなくなるとのことで、諦めていました。

今年は、掘り起こして株を分けて、別の場所に植え替えをしたいと思います。

古くからの言い伝えでは、あまりたくさんミョウガを食べるとバカになると言われてきましたが、安心して良いようです。


茂木佐邸:野田市

2018年02月25日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)
今は野田市の市民会館になっている「茂木佐邸」に行って来ました。
過去、2度行きましたが写真がみつからないので、「花野井家住宅」の帰りに寄ってきました。

建物は醤油醸造家の茂木佐平治家の邸宅として大正13年頃に完成。その後、野田醤油(株)(現キッコーマン(株))の所有となり、昭和31年に野田市に寄贈されました。野田市の人は、茂木佐平治家を屋号で「茂木佐さん」と呼び親しんでいたそうです。

兎に角、贅をつくした屋敷で、今の貨幣価値にすると20億~30億円かけて建てられたそうです。瓦や柱に至るまで全て特注し、質にこだわ、細かな部分まで心配りがされています。

主屋は、木造平屋建瓦葺、寄棟造の家屋で平成9年に登録有形文化財に指定されています。

表門・車寄・大玄関を利用できたのは最上級の客だけでした。

表玄関の亀の彫刻。亀が3匹彫られているが判りますか?

表玄関の天井



カツラ(桂)の框(かまち)。家1件が建てられるくらいの費用がかかったそうです。



一般の客が利用した玄関。

欄間のデザインも凝っています。



杉の丸太梁。長さ13mあり、太さがほぼ均一なので寒い地方から切り出したようです。

理容と歯の治療に使われた部屋。

床は寄木細工

丸太梁のコーナー処理の技術が凄いですね。

浴室の壁はベンガラ塗り、天井は網代貼りで贅沢な作りになっています。浴槽とシャワー、照明がモダンでハイカラです。

板の間になっている上台所。中央はまな板と飯台が兼用となっている大きな調理台です。

下台所。氷冷蔵庫は今でも置かれています。

現在のレンジフードなのかなあ?



使用人の風呂。五右衛門風呂です。











茶室「松樹庵」昭和初期に一度解体されましたが、昭和43年に別の場所で再建され、その後野田市に寄贈されこの地に移築。



庭園は平成20年に県内初の国の登録記念物となりました。





かつて書院(最上級の来客用の接待・宿泊に使用)があった辺り。踏み石が残っています。





茂木佐家の本印(ほんじるし)は「キッコーマン」の印です。これは亀甲万の印の石











花野井家住宅:野田市

2018年02月25日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)
昨日、国指定重要文化財の「旧花野井家住宅」に行って来ました。建築は17世紀後半と推定。
花野井家は、中世の前ヶ崎城跡に接した高台に屋敷を構え、元来はこの城に属した地侍層の出身と思われます。

入口付近

薬医門。この門は江戸時代末期のもので、もと上原家の門として使用されていましたが、母屋の改築にあたり野田市に寄贈されたものです。
江戸の名工左甚五郎一夜造りの門と伝えられています。

花野井家はもと花野井四郎氏の住宅で、流山市前ヶ崎に所在していましたが、昭和46年に野田市が寄贈を受け、野田市清水に移築したものです。近世に入っては幕府直轄の牧であった小金牧で、牧を管理する牧士(もくし)を世襲した家柄です。

茅葺屋根。20年に1回、葺き替えを行うそうです。葺き替えには1,600万円位かかり、費用は国が1/2、県と市がそれぞれ1/4を負担して葺き替えたとのこと。

茅は霞ケ浦湖畔の苅場から調達し、つくば市の職人によって葺かれたそうです。

移築前は間口10間半、奥行5間半の大きさでしたが、移築を期に建造当初の形式である間口8間、奥行5間の規模に復元されたそうです。

広間の囲炉裏。座敷にはあがれなかったのが残念です。

広間の小屋組み。梁が太く、曲がっているので、当時(約350年前?)の大工さんは凄い技術を持っていた事がわかります。

4畳、10畳、6畳の和室の続き間です。昔は板の間だったと思います。

天井は竹が使用されています。

土間(三和土)からみた広間。20畳位はあるようです。

1日に2回ほど茅葺屋根を燻蒸するため薪を燃やして煙を出しています。

直径1m以上ある臼。餅を搗く臼ではなく雑穀をすり潰すのに使用したようです。杵も大変重い物です。

喫茶&ギャラリー水塚(みづか):野田市

2018年02月25日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)
昨日はあーちゃんと野田市(旧関宿町)の喫茶&ギャラリー「水塚(みづか)」にランチを食べに行って来ました。
野田市は千葉県の最北端にあり、関宿地区は野田市の中でも最も北にあります。
NHKEテレで放送された「ふるカフェ系 ハルさんの休日」(全国の古い建築を再生した“ふるカフェ”を訪ねるドラマ)で主人公の真田ハル(俳優:渡部豪太さん)が訪れた古民家カフェです。

入口の手づくり看板。



こちらの古民家カフェは昭和26年に建築され、築66年になります。大きさは妻側が2間、正面が5間、塚の高さは2m位でしょうか?

裏側から見た水塚。窓は後付けです。壁の下部が板になっていますが、水害で壁が崩れ落ちないように板で覆っているそうです。
上部は漆喰仕上になっています。
関宿地区は、江戸川と利根川に挟まれたところにあり、昭和の中期まで多くの水害に遭ったため、洪水に備えて、母屋とは別に盛土の上に「水塚」(避難小屋)を造ったそうです。

1階が食料備蓄庫(米蔵、味噌蔵)、2階が洪水に備えて、水が引くのが長くなると、ここで生活をすることになるため、家財道具など日用品を置き、普段の生活が営めるようにもしてあったとのこと。

母屋

カフェの入口



照明も昭和レトロな感じがいいですね。

すぐ近くに江戸川の堤防が見えます。庭には寒い中きれいな黄色い花が咲いていました。

福寿草(キンポウゲ科)多年草

春、一番早く花を咲かせるロウ細工のような花の蝋梅(ろうばい)(ロウバイ科)落葉低木
1階の客席。ご主人が定年退職後にコツコツとリフォームしたそうです。

キッチン部分の天井

一人で行ってもくつろげるカウンターの客席とキッチン。

客席の天井。66年前の天井とは思えないほど新しい木材です。カフェにする時サッシの窓を付けたそうですが、以前は窓がなく日が入らなかったため木材が日焼けしていないとのこと。

今日頂いたランチセット(ランチ:800円+コーヒー:180円)は、料理上手な女将さんの家庭料理。
ボリューム満点で器がお盆からはみ出ています。全部で9品ですがどれも美味しく頂きました。
さすがの私でも満腹になり大変満足しました。

ランチは予約して行った方がいいようです。また、臨時休業もあるようなので事前に電話で問い合わせをしてからどうぞ。

ランチだけではなく、飲み物も大変リーズナブルです。

食後は2階を見せていただきました。陶器などの販売や古い物なども展示されています。

2階からは天気の良い澄んだ冬の日などはスカイツリーや富士山も眺望できるそうです。

建物の壁や周辺には蔵の中にあった古民具がさりげなく置かれています。

粉や米などを突く器具の歯車のようです。

水車。田んぼに水を入れる時に使う道具。

こちらの舟は「上げ舟」。洪水の時、救助や避難に使われました。


帰りがけに日本一煎餅処「喜八堂」本店(八重洲地下街店などもあります)に寄り、せんべいを購入。

喜八堂は1927年東京神田で創業した老舗のせんべいや。保存料や着色料等の添加物、旨味調味料を使用しない本格的なせんべいにこだわっているそうです。店に入ると何も買わなくてもすぐにお茶が出てきます。

店内は手焼きせんべいの香ばしい匂いが漂い、土間づくりの店内には雛段飾りがありました。

購入した種せんべい「揚げ焼き」、「話の種」。