キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)「アスクレピアス(トウワタ)」属の
「トウワタ(唐綿)」と「ヤナギトウワタ(柳唐綿)」は、よく似ています。
違いは葉の付き方で、唐綿が対生、柳唐綿がやや互生とのことです。
ということでたぶん「トウワタ」だと思われる写真を掲載します。
「トウワタ(唐綿)」熱帯アメリカ原産の非耐寒性多年草(一年草扱い)
和名は種子の冠毛に由来。草丈60~100㎝程度。葉は披針形~長楕円状披針形で対生。
花期は6~10月。花径1㎝程度。一つの花序には10~20個の花がつく。
花冠の色は赤、橙、黄色で、副花冠は黄色、または橙色です。
花冠、副花冠共に黄色の園芸品種もあります。
「ヤナギトウワタ(柳唐綿)」別名:宿根パンヤ。
北アメリカ原産の耐寒性多年草。草丈50~80㎝程度。
線状形披針形の葉をやや互生。一つの花序には最大25個の花がつく。
橙、紅、黄色の花を頂生または上部の葉腋に散形花序につける。
先の尖った長楕円形の果実中に、冠毛のついた種子が多くはいる。
両種とも、属名の「アスクレピアス」で流通し、混同されることがあるとのこと。
「トウワタ」と名前の付く植物に「フウセントウワタ(風船唐綿)」があります。
南アメリカ原産の多年草(一年草扱い)。トウワタを逆さにしたような感じの地味花です。
一つの花序には10~15個の白い小さなクリーム色がかった淡い白花がつく。
こちらは「ゴンフォカルプス(フウセントウワタ)」属で、トウワタとは別属。
花期は8~9月。風船状にふくらむ果実が観賞用に切り花として利用されます。
こちらはトウワタ属の「オオトウワタ(大唐綿)」(多年草)
花期:6~8月 、花色:茶。草丈は1~2m。
北アメリカ原産。葉は対生でトウワタより幅広く大きい。
こちらはルリトウワタ属の「ルリトウワタ(瑠璃唐綿)」(半蔓性常緑多年草)
南米のブラジル南部~ウルグアイ原産。花期:6〜9月。草丈は30~80㎝。
本種固有の名前ではありませんが、「ブルースター」 や「オキシペタラム」 とも呼ばれます。
花径は2~3 cm。花色は明るい青ですが、つぼみの時と花が終わる頃にはピンク色を帯びてくるそうです。