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アングレクム

2021年02月15日 | 花さんぽ・花めぐり

ラン科アングレクム(アングレカム)属(Angraecum)の着生ランを7点。

花はカトレアのような派手さはなく、白~緑白色などです。

夕方から夜にかけて良い香りがします。

’210210 原種の「アングレクム・セスキペダレ(セスクイペダレ)」(Angcm. sesquipedale

マダガスカル島東部原産 常緑多年草 花期:冬~春

花径は15cmほどですが、20~35cmもある長い距↑を持ちます。

学名の「セスキペダレ」は1フィート半(45cm)を意味し、長い距のことを指しているそうです。

別名「彗星ラン」、「ダーウインズオーキッド」とも呼ばれます。

茎のあちこちから根を伸ばして着生します。

植物学者「ダーウィン」が長い距の中の蜜を吸う「(キサントパン・モルガニ)↓(スズメガの一種)の存在を予言したことで知られます。

これだけ長い”距(きょ)”を持つランは他にはないそうです。

アングレクム・セスキペダレ  ✖  シブ(’ホワイトウィングス’  ✖  ’ムーンフライト’)

A.ngraecum  sesquipedale  ×  Sib(’White  Wings ’ ×  ’Moon  Flight')

横から見た距。30cmはあると思います。

’210210「アングレクム・ビーチAngcm. Vietchii) 

セスキペダレ」を元にした交配品種で、数十輪もの白緑色の大輪の花を咲かせます。

日本で多く流通している大型の「アングレクム」です。

細長い葉は厚く、茎にそって左右に2列展開し、茎を抱きます。存在感ありますね。

上からみたところ。判りずらいですが、緑色の距の長さは「セスキペダレ」より短い。

アングレクム・エブルネウム・スペルブム」(A. eburneum  subsp. superbum)

セイシェル諸島、コモロ諸島、マダガスカル島原産

アングレクム・ラモサム’ティピオウム' 」(‎A.  ramosum  'Typioum‎'‎)

セイシェル諸島、マダガスカル島原産 距が淡いオレンジ色

アングレクム・ディスティカム」(A. distichum

熱帯中央アフリカ地域が原産の極小型の原種。

ごく小さな白い花を、節くれ立った葉の間から咲かせる。

アングレクム・レオニスA. leonis

マダガスカル島北部とその近くのコモロ諸島原産の小型の原種。
 
 
肉厚で扇状の株姿が美しく、また株のわりに大きな白い花を咲かせる。
 
 
アングレクム・エブルネウム(エバネウム)」(A.eburneum)
 
アフリカ大陸東部からマダガスカル島と、インド洋諸島に広く分布する大型種。
 
 
株のわりにやや小ぶりだが、長く伸びる花茎にたくさんの白緑色の花をつける。

なお、距をもつ花といえば「オダマキ」↑を思い浮かべる人も多いと思います。

写真は「西洋オダマキ」。4本の距が目立ちます。