田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

秋~冬の花:山茶花

2022年11月18日 | 花さんぽ・花めぐり

サザンカ(山茶花)」(Camellia sasanqua) 日本固有種

ツバキ科ツバキ(カメリア)属の常緑小高木 花期:10~12月(原種)

原種は白花で5~7弁の一重咲き、平開します。自生地の北限は山口県萩市です。

ツバキと比べると、花弁や雄しべがばらばらに落ちるのが、サザンカのいちばん分かりやすい特徴です。

江戸時代から多くの園芸品種(300品種以上)が作出され、耐寒性の強い品種もあり、開花期は晩秋~春です。

大別すると11月~12月に開花するサザンカ群、11月~2月のカンツバキ群、2月~4月のハルサザンカ群に分かれます。

推定樹齢200年以上の古木も全国に現存しています。

'211114にUPした「満開の山茶花」でツバキとの違いや他の品種も取り上げていますのでそちらもご覧ください。 

今回の2品種(カンツバキ群)はつくば植物園の生垣に使われており、11月中下旬ころが見頃です。

ヒノデフジ’(日の出富士)

花弁の外側に赤色を帯びて華やぎがあります。

’フジノミネ’(富士の峰)

千重咲き中輪。木は立ち性。白花品種では古くから最も多く利用されてきた。


秋の花:テオシント

2022年11月18日 | 花さんぽ・花めぐり

先日、つくば植物園で「テオシント」の花を初めて見ました。想像どおりでした。

以下の解説は同園のHPをそのまま引用させていただきました。

'211024「テオシントZea mays subsp. mexicana)

一年草のイネ科植物で、中央アメリカに分布しています。この「テオシント」は、私たちが食べているトウモロコシの原種の有力候補であることが最近のDNA研究によってわかってきました。

'210719 

食用とするトウモロコシがこの世に誕生したのは、紀元前5000年から7000年前といわれています。最初のトウモロコシは、果実がとても小さく、果実の数も1つの雌穂(雌花)に十数粒ついているだけでした。しかし、古代の人々は収穫の度に、大きい果実を多くつける個体を選び、その種を播くことを数千年にわたって繰り返し続けてきました。この古代の人々の「人為的な選抜」の積み重ねによって、大きい果実を多くつける現在のトウモロコシになったと考えられています。

'221110 

「テオシント」は、トウモロコシと同様に茎の先端に雄穂(雄花↑)、その下の葉腋(ようえき)に雌穂(雌花↓)をつけます。

'221110 

雌穂は包葉に包まれ、そのなかに果実が数個から十数個二列についています。

しかし、果実は食用にはなりません。

'211024 

「テオシント」には現在のトウモロコシ栽培品種がもたない強い耐湿性があります。この「テオシント」の遺伝子を現在のトウモロコシに導入し、耐湿性の高い栽培品種を作出する実験が試みられています。このように「テオシント」はとても大切な遺伝子資源植物として注目を浴びています。