日本に自生する「ナデシコ」には日本固有種の「ヒメハマナデシコ」と「シナノナデシコ」があり、
他に日本には「カワラナデシコ」と「ハマナデシコ」が分布します。
秋の七草の1つである「ナデシコ」は「カワラナデシコ」のことを指します。
園芸的には、単に「ナデシコ」と言うとナデシコ属の植物の総称を指す場合が多く、学名の「ダイアンサス」と呼ぶことも。
「ビジョナデシコ」や「タツタナデシコ」は、ヨーロッパ南部などが原産です。
少し前置きが長くなりましたが、今回は日本固有種の「ハマナデシコ(浜撫子)」です。
本州~沖縄の海岸に生えるナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)の多年草。
’050821 花色に由来して「フジナデシコ(藤撫子)」とも呼ばれます。
草丈は20cm~50cm、海岸植物らしく葉は厚くて光沢があるのが特徴です。
花期は7~10月で、花色は紅紫色で直径1.5cm。茎の先端に密に集まって咲きます。
栽培種には淡い紫や白、ピンクなどもあります。
変わった名前でハマナデシコ ( 浜撫子 ) の 園芸品種、 「かわったなでしこだよ ! 」
<他のナデシコ属の仲間>
➀「ヒメハマナデシコ(姫浜撫子)」
花期:6~10月、花弁に赤紫色の斑紋が入る。九州を中心に自生。(写真無し)
②「シナノナデシコ(信濃撫子)」別名:ミヤマナデシコ(深山撫子)
花期:6~9月、山地の河原や荒地、亜高山に生える。茎は四角形で節部が膨れる。
②「カワラナデシコ(河原撫子)」別名:ナデシコ(撫子)、ヤマトナデシコ(大和撫子)
花期:6~9月、花色:淡紅紫色、深い切込みの花びらが特徴で花弁が細かく糸状に裂けている。
③「ビジョナデシコ(美女撫子)」別名:ヒゲナデシコ(髭撫子)、アメリカナデシコ(亜米利加撫子)
花期:4~5月、ナデシコの仲間の中でも特に花が美しい。細長い苞が髭のように見える。
花色は白、桃、赤、橙、紫があり、単色咲き、2色咲き、3色咲きなどの多様な品種があります。
④「タツタナデシコ(龍田撫子)」別名:サクラナデシコ(桜撫子)
花期:4~5月、花色は桃色地で花弁に切れ込みがあり、花中央に赤い輪模様。
花色には、赤や白もある。葉が白味を帯びて美しい。
⑤その他 色が豊富にある「ビジョナデシコ」と「セキチク」の交配品種 ’テルスター’。
丈夫で育てやすく、四季咲きの矮性(20cm程度)品種。
なお、「撫子」は世界中に分布し、約300品種あるそうです。
花色も多彩で、花びらは糸状の繊細な物や細やかな切れ込みが入った物など様々あり、
判別が難しい花です。間違っていたらご指摘下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます