以前に書いていた『シングルスピードキットを使って企て中』を実行に移していきたいと思います。
まな板にのせるのは、名車(?)『TREK Y-11』 98年の最終型ですので、かれこれ13年落ち。
以降はフルサスカーボンといえども一般的な三角形+スイングアームに落ち着いていきました。
ちょうど各メーカーが『カーボン』という新素材をどう調理しようかと試行錯誤している時期だったのでしょう。
改めてフレームを見てみます。
知らない人が見ると、よくホームセンターで売ってる『MTBルック車』に見えなくない。
原因はおそらく単純なシングルピボットのリアサス構造かな?
ただこのリアサス、実は大きな特徴があります。
よく見ると、BBが前三角ではなくリアバック側に付いているのです。
私のJAMIS DAKARと比較してみると…
BBが前三角に付いているのがわかります。
リアサスがストロークすると当然リアハブも動き、前三角のBBとの位置関係が変化します。
通常フルサスのシングルスピードでは(BB同軸ピボット以外は)、チェーンテンションの差を吸収するために『ディレーラーのなり損い』のようなダブルプーリーをかませるわけです。
でも普通のディレーラーと見た目があまり変わらず、シンプルさが取り柄のSSでは少し不格好なのが正直なところ…
話を『Y』に戻してみると、
BBが後三角に付いているということは、サスペンションがストロークしてもBBとリアハブの位置関係は変わりません。
ということは、ハードテイル用のテンショナーがそのまま流用できるわけです。さらに運良くチェーンの駒がぴったり合えば、テンショナー無しでフルサスシングルスピードにできちゃう!
で、早速組みました↓↓
我ながらカッコイイ!! 贅沢なポタリングバイクになりました。
テンショナー付近はこんな感じ
ギア比は32T×16T。舗装路ゆっくり&ふらっと(フラット)ダート用って感じです。
チェーンは手持ちのIG8速を切って使いましたが、シングル用+半駒でピッタリそう。テンショナー無しも夢ではありません。
フレームのヌメヌメ具合がよくわかるアングル。
もう将来こんなヘンテコなバイクは出てこないでしょう。
大切に乗っていきたいです。