No.899 (2022/7/4)
7月4日はアメリカの独立記念日である。1776年から2022年で建国245年目を迎えたアメリカは明らかにサヨクと保守の分断が進んでいるとメデイアが報道している。実際には分断が進んでいるというより国民の怨嗟の声が高まってバイデン政権への不満を公然と発表するようになったのだ。
これまではバイデンが無能でボケだと嘲笑されてきたが、最近はバイデンの政策の失敗を公然と批判するようになった。バイデン独裁のためアメリカ合衆国は北朝鮮独裁国と同じになったと批判する人も出てきた。
理由は二つある。一つ目はバイデンは全ての政策上の失敗に対し一度も改善、変更をしたことがない。二つ目は国民の批判と怨嗟に答えたことがない。
バイデンは全ての政策の失敗をトランプ、プーチン、コロナウイルスのせいにしている。つまりバイデンは一度も自分の間違いを認めたことがない、失敗はみんな他人の責任にしている。バイデンは国民の要求を一切無視し、国民が反対することを強引に進めている。バイデンの独裁は金正恩や習近平の独裁と変わりはない。
アメリカは石油と天然ガスの生産国だった。トランプの時代には石油とガスの自給自足だけでなく、国外に石油とガスを輸出していた。バイデンが就任すると直ちに石油とガスの開発を禁止し、国内の原油生産にストップをかけた。カナダから石油を輸入するキーストンパイプラインの建設をストップした。
バイデンは地球温暖化に対応するため原油の開発をストップしたという。ところがアメリカ国内の石油とガスの消費はストップできない。バイデンは国内生産をストップして石油が不足したら国外から買うという。これまではロシアから石油を買っていたがウクライナ戦争でロシアの石油を買わなくなり、国内の需要に追いつけなくなった。するとバイデンはアメリカが何年も前から経済制裁を加えてきたイランやベネズエラから石油を買うと言い出した。石油生産国のサウジとクエートにも増産をお願いした。
アメリカ国内の石油使用量は変わっていない。国内の開発と生産をストップしても国内の消費は変わらないからCO2の放出は同じで地球温暖化の緩和に少しも貢献していない。国内生産をストップして他国から石油を買って使うなら、バイデンの地球温暖化政策は明らかなニセモノである。
国内生産を止めても生産国のサウジに増産を要求すれば世界のCO2の放出量は更に増える。バイデンの地球温暖化対策は真っ赤な嘘である。しかもバイデンは近日中にサウジを訪問して原油の増産を懇願するとしている。
バイデンの国境解放は明らかな間違いである。国境を守るのは国民全体の責任である。バイデンは大統領に就任した日に大統領命令で米国の国境を解放した。おかげでメキシコ国境では1日に数千人の違法移民が押し寄せ、去年一年で200万人が違法入国した。今年は半年だけで100万人以上が違法入国した。違法越境の中には中国やロシア、イランなどからきたスパイもいる。南米の麻薬密輸人や犯罪者もいる。ことに大きな問題は中国産のフェンタニルが密輸入され国民の麻薬中毒と死亡が増加していることだ。国境警察は毎日数千人の越境者を捕らえ、誘導し、身元を調べたあと国内に逃すのである。
今ではアメリカ国内に身元不詳の人間が数千万人もいる。国民の数パーセントが身元不詳の人間なのだ。アメリカをこんな国にしたのはバイデンが国境を解放したからである。
ところがこのような重大な間違いを犯してもバイデンは一度も国境問題を口にしたこともなく、対応策を提案したこともない。バイデンは大統領に就任して国境を解放して以来、一度も国境を視察したことがない。バイデンは国境問題をハリス副大統領に任せると発表した。しかしハリス副大統領も国境を視察したことがない。バイデンはこの国を破滅させるために大統領になったようなものである。
6月24日、最高裁がRoe vs. Wadeの訴訟で、中絶の法律を規制するのは州政府にあると判決した。バイデンは国民の中絶の権利を振りかざして最高裁の判決の公然と反対を表明した。バイデンが反対者の抗議でもを支持するから、中絶の権利を主張する無知な群衆が最高裁判事の家の前でデモをしている。
バイデンは最高裁の判決に反対するため国会で「国民の中絶の権利法案」を通すと発表した。この法案とは州の中絶規制の権利を剥奪することである。しかもこの法案を通すため、議案に反対する国会議員の議案通過阻止(Filibuster)の権利を剥奪し、民主党多数で通すと発表した。
つまり、バイデンは最高裁判決に公然と反対し、各州の中絶の規制の権利を剥奪するという二重に法を無視する主張を発表したのである。三権分立の制度を無視して大統領が率先して無法を犯す。明らかなバイデン独裁である。この法案が国会で可決されたら全国50州の半分以上が最高裁に提訴し、最高裁も当然反対するに違いない。
バイデンの独裁をストップするには11月の中間選挙しかない。バイデンは中絶賛成の人々が民主党に投票することを期待している。だが現状では国民の関心は中絶の権利でなく、ガソリン価格とインフレ、違法移民と犯罪増加、ウイルス対応などである。
バイデンの独裁的な石油政策と国境無防備、犯罪増加などが選挙の決定的要素となるだろう。このほか国民が大きな関心をもっているのはイカサマ選挙である。多くの国民はバイデンの当選を信じていない。イカサマ警戒とは民主党警戒であるから民主党に投票しない、つまり中間選挙ではバイデン独裁に反対する票が増えることになる。バイデン独裁、サヨク独裁はあと半年で終わり、Deep Stateは大きな打撃を受けるだろう。
【アンディ・チャン(Andy Chang、台湾名=張継昭)さんのプロフィール】 1934年生まれ。第2次大戦後に台湾からアメリカに留学し帰化した。現在、カリフォルニア在住。アメリカと台湾の時事ニュース中心に独自の視点で分析してネット配信している。AC通信は週刊のメルマガで、使用言語は日本語だが、本ブログでは日本のメディアでよく使われている用語に統一することにした。