台湾で「安倍晋三友の会」発足
ホテルでの設立大会に各界から200人以上が
▲陳唐山会長、黄文局氏、台日関係協会会長の蘇嘉全氏、駐台湾日本台湾交流協会台北事務所代表(駐台湾大使)の泉裕泰氏、聯華電子(UMC)創業者の曹興誠名誉会長、台北市長候補の陳時中氏、日本李登輝友会常務理事の梅原克彦氏ら各界から200人以上が出席 (田裕華氏撮影、「自由時報」より)
台北市の圓山ホテルで今月11日、「台灣安倍晉三之友會(台湾安倍首相友の会)」の設立大会が開催されました。台湾と日本の友好団体が、暗殺された安倍元首相の遺志を継承し、日台関係をさらに深め、台湾海峡と地域の平和的発展を促進するために設立したもの。
設立大会には、同会の陳唐山会長(元外相)をはじめ、起業家の黄文局氏(代表発起人)、台日関係協会の蘇嘉全会長、日本台湾交流協会台北事務所代表(駐台湾大使)の泉裕泰氏、聯華電子(UMC)創業者の曹興誠名誉会長、台北市長候補の陳時中氏(民進党)、「日本李登輝友の会」の梅原克彦常務理事ら200人が出席しました。
発起人を代表して挨拶に立った陳唐山会長は、「安倍元首相が提唱したインド太平洋戦略構想は地域の安全保障に大きな影響を与えており、このビジョンを引き続き推進したい」とし、今後は日本の李登輝友の会と緊密に連携し、台湾と日本の交流を全面的に展開していきたいと抱負を述べています。
曹興誠氏は、中国共産党に立ち向かった安倍元首相のことを「多くの台湾にとってのヒーローだ」と感謝の意を表明、人権の自由も尊重していない中国共産党の脅威に対抗するために協力すべき」と強調。
陳時中氏も、安倍元首相が「CPTPPやWHOなどで台湾のために何度も演説し、台湾の戦略的地位を世界に知らせた」と高く評価し、暗殺されたことを嘆きました。
各界からの挨拶の後、和太鼓の演奏などが行われ、産経新聞台北支局長の矢板明夫氏が「ポスト安倍と対日関係の展望」と題した基調講演に移り、設立大会は盛会のうちに幕を閉じました。、。
台湾安倍晋三友の会は今後、少なくとも20人の日本人有志の若者を台湾に留学させ、2023年度は1人当たり100万円の助成金を支給し、新世代の「知台派」を育成するとか。
▲スピーチをする駐台湾日本台湾交流協会台北事務所代表(駐台湾大使)の泉裕泰氏(田裕華氏撮影、「自由時報」より)