大澤朝子の社労士事務所便り

山登りと江戸芸能を愛する女性社労士が、
労使トラブル、人事・労務問題の現場を本音で語ります。

◆お気に入りは「のぼうの城」

2013年03月25日 00時06分25秒 | 近況
社会保険労務士の大澤朝子です。

日曜日は忙しい。
平日のうっぷん? を晴らすために、必ず出かける。
里山だったり、城跡だったり、大公園だったり、知らない街を
歩き回る。そして、昼は大抵、見知らぬ土地の定食屋さんか何かで
適当に注文して、個人店主の腕前を食したりする。

場所は、地元・埼玉県、栃木県、茨城県、東京都あたりに
なるが、初めての土地から何度も通う土地までいろいろだ。

本日は、何度も行っている「のぼうの城」は埼玉県行田・忍城になった。

知らない方のために解説すれば、戦国時代、忍城の城主・
成田氏は小田原北条氏方で、秀吉の小田原城攻めのときに
石田三成軍に包囲されて果敢に戦って降伏した。
石田軍の水攻めに屈しなかったことは、昨年映画に上映されて
ご覧になった方もおられるだろう。

20年前に埼玉に引っ越してきたときに、まずは「忍城」を見て
みなきゃとばかりに訪れたが、その頃はまったくの閑古鳥。
……誰もいない。
世間から忘れられつつも、一生懸命、行田市が城址を整備し、
付近は水の公園となって人々の憩の場とはなっていた。

しかし、この戦いを著した小説「のぼうの城」がベストセラー
となり、映画化されるに及んで、2~3年前くらいから俄然賑わってきた。

日曜日などは、城址の駐車場は満車。
成田氏側の「軍師」や「足軽」(“おもてなし甲冑隊”という)が
観光客を出迎えてくれる。
お陰で、誰もいなかった城址にはたくさんの人が訪れるようになった。

今日行って更に感心したのは、城址の庭で、軍師や足軽のパフォーマンス
があるのだが、それを観終わって客が散会すると、すぐさま地元の
シンガー・ソング・ライターによる「ライブ」が始まった。
行田の名物「ゼリーフライ」の歌まで歌って、いやでも観光客は
盛り上がる。
観光客を帰らせない、楽しいのでまた来てしまう、という戦法だ。

本日は丁度、桜の花も見ごろ。
忍城の三層櫓が白く天に突き建ち、曇り空ながら、松と桜
が絶妙な調和を見せて飾っている様は、流石は難攻不落と謳われた
名城と、いつもながら何度も振り返った。

石田三成軍が本陣を置いた「さきたま古墳群」の丸墓山に登ると、
満開の桜の間から手に取るように行田市街が見渡せる。

お気に入りの場所、埼玉県行田市・忍城周辺。
お勧めしたい小さな観光地だ。


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◆東北新幹線“スーパーこまち”登場で不便になるなんて・・・

2013年03月21日 23時21分22秒 | 近況
社会保険労務士の大澤朝子です。

郷里の秋田には先祖・両親が眠るお墓しかなく、檀家寺とその周辺
しか「郷里」といえるものがない者にとって、法事とお盆は、
ビジネスホテルと東北新幹線「こまち」しか頼るものもなし……。

秋田市での常宿は、「イーホテル」で、ここはお風呂もあるし、
朝食はたっぷり「秋田こまち」が食べられるし、そして「安い」し
言うことはないのですが、このたびの東北新幹線にお目見えの
「スーパーこまち」は、ただ座るだけで通常料金の片道1,700円増しと
「びゅう」の窓口で言われて、唖然。

そうです。要するにその「スーパーこまち」に乗らず、
通常の「こまち」に乗ればいいわけですが、
あいにく、秋田到着以後に乗る本数少ない在来線に乗るためには、
どうしても「大宮発」午前7時22分の「こまち」に乗りたいという
不文律? があるため、それもできない、したくない。

ところが、そのお目当ての7時22分発が、「スーパーこまち」
になってしまった! とは、想像だにしていませんでした。

旅行か何か楽しい「旅」なら、「スーパーこまち」もいいのでしょうが、
こっちは行事といいますか、毎年のように行かなければならない
義務・責務で乗る客ですから、新しい、豪華な列車は不要。
ただ、こちらの希望する定刻に秋田駅にすべりこんでくれれば
いいだけの客なのです。
それなのに、余計なことをJRがしてしまって……。

もっとも、震災の影響で、観光客が減ったのは秋田も同じらしく、
以前に「震災前の44%」という数字を聞いたことがあります。
秋田に観光客を呼び戻したい人にとっては豪華列車もひとつ牽引
になってくれればと、願うすじもあるでしょう。

仕様がないかとあきらめて、ただの「こまち」で節約し、
本数少ない在来線に、飛び乗ることに徹すれば、
これまでの乗り換え時間たっぷりの、楽しい時間を犠牲にして
現実を受け入れていきましょう。

なんだ、そんなことか。人間の欲なんて飽くなきもので、
あれを満たせば、こちらが満たされず、
小さなことに目くじらでもあるまいに。気軽にいきましょ、
気軽にと、思ったことではありました。


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◆ホームページを大改装中。出来るかどうか心配ですが。

2013年03月13日 23時23分17秒 | 近況
社会保険労務士の大澤朝子です。

今、弊事務所のHPを作り直しています。
今のHPは、デザイン3代目なのですが、3代目の時に
初めてHPデザイナーさんにお願いしましたが、
今度の大改装では、どの業者さんにお願いしようかと
安い業者さんに目移りしたりしましたが、結局、今の
HPを作ってくれた小規模事業所専門のデザイナーさんに
作ってもらうこととしました。

理由は、意味もなく「業者を変えない」という事業方針に
少しばかり「心酔」しているからで、
例えば、伊那食品工業の経営方針にもそれは出てきますし、
吉本隆明は、床屋もケーキ屋も40年間変えなかったという
のを読んだりして、長いお付き合いをする業者さんは、
けっく、いろいろと便宜を図ってくれるという利点が
あるものだと思い返したためです。

業者さんはともかく、中身の文章は自分で考えなければならず、
そんな暇は、3月くらいしかなく、あと何日もないのに、
半分もできていない現状に焦り気味なのではありますが。

今回は、検索エンジン用に置いていた「パンくずリスト」や
「リンク」は廃止し、集客1点に絞ったものに大幅に作り
直すつもりです。リンクは大事なのですが、一部だけ残して
検索エンジン対策に何の効果もないものはやめにします。

今のHP業者さんには何でもお願いできますし、とことん
付き合ってくださる方なので、さして高くない料金なのに
しっかり甘えようと思っています。

HPのことなどすっかり忘れ去って何年も経ち、今全国の
士業の方々のを見れば、今、何が求められているのか、
遅ればせながら、時代の趨勢にようやく気付いたという
浦島太郎ですが、まあ、気づいたという点では、よかった
というほかありません。

週末に、池袋までHP用にプロフィール写真を撮りに行くのですが、
祈るは、どうかプロの腕で本人とは似ても似つかぬ「美人」に
撮っていただける夢を、そればかり願っています。
ちなみに、このブログの写真は、自宅のデジカメで撮ったもので、
何にも考えずに家人に撮ってもらったものです。

はてさて、どんなHPになるのやら。

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◆朝日新聞「書評」と杉本苑子『長勝院の萩』読了

2013年02月18日 00時08分59秒 | 近況
社会保険労務士の大澤朝子です。

昨日の朝日新聞の「書評」で逢坂剛氏が津村節子の新刊
『夫婦の散歩道』を評して「この世代の作家に、今の作家を超える
熱気、志の高さのようなものを、強く感じる」とあったが、
凡人が言うのも甚だおこがましいが、全くの同感である。

一昨日、杉本苑子の『長勝院の萩』をようやく読み終わった。
ようやく、というのは、同作が全集の4巻・5巻の2冊に
渡って収録されている長編だったからで、それも、就寝前の
わずかな時間を惜しんで読み進んだという事情にもよる。

静岡新聞に1年9か月に渡って連載された家康の側室・長勝院
を取り巻く徳川家の人間模様が織りなされているが、
これが実に面白い。
女の筆とは思えぬ豪快、大胆、そして緻密。正確な時代考証は
どの作品もぶれないが、松平信康(家康の長男)切腹の場面は、
息をのむ緊迫感と生々しい情景描写で圧倒される。

杉本苑子といえば、直木賞をとった『孤愁の岸』を思い浮かべる
人も多いだろうが、私は、『終焉』を好む。序破急。静かに
物語は始まっていき、やがてはクライマックスへ。
最後はストン、と語り終えるが、そこに得も言われぬ感動が残る。
その構成は綿密に仕組まれ、出来事すべてが故あることだったと
最後に分かる。人間の生き様とはどうあるべきかと問うかのように。
江戸幕府旗本の家に生まれた者が、その宿命に逆らわず、
鉱山の民のために静かに命を捧げた終焉が胸を打つ。

今日、その杉本苑子全集5巻を開いていたら、巻頭文があった。
全集を図書館から借りてくると、真っ先に巻頭文を読むのが
楽しみであったが、今回は早く中身を読みたくて失念していた。

丁度、第5巻の巻頭文に津村節子が書いてい、その題も
「心を許しあえる友」というもので、
3つ違いながらお二人はご同年代であると知って、
ふと、『長勝院の萩』のことを書いてみる気になった。

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@社会保険労務士







◆スポーツ指導者の真髄を見た。一糸乱れず並べられたグラブ。

2013年01月31日 23時57分08秒 | 近況
社会保険労務士の大澤朝子です。

平成12年夏。県営大宮球場(埼玉)。
――朝からギラギラと太陽の熱が肌を刺すその日、
第82回全国高等学校野球選手権埼玉大会決勝戦が行われた。
栄えある決勝のグラウンドに立つのは浦和学院高校と春日部共栄高校。
試合開始1時間も前から球場に駆け付けたのは、
今年、浦和学院高校に親族が入学したからで、いわば父兄側の応援団。

3塁側ベンチ裏にはまだ客もまばらで、通路暗がりを見ると、
浦和学院の選手たちが、しゃがりこんでキンピラごぼうに、
梅干し程度の貧弱な弁当をかきこんでいる。
(選手のお母さんたちが手作りしたものだ)

試合開始前。浦学の選手たちがウオーミングアップのため
グラウンドに出てきた。
整然と並んできびきびと行動する選手たち。
どの顔も「絶対に勝つんだ。勝って甲子園に行くんだ!」という
気概に満ち満ちている。無理もない、過去3年間で、2度決勝戦で
敗れ、甲子園の切符をあと一歩のところで逃していた。
――今年こそ。
今年こそ甲子園に。学校関係者、先生たちの思いも同じだったと聞いている。

そんなことを思いながら選手たちの動きを追っていると、
ウオーミングアップ、シートノックが終わり、
突然、選手たちが自分達のグラブを一列にきれいに並べ、
きっちりと並んで最後の軽ランニングに入った。
そのグラブの並べ方といったら尋常ではない。
「一糸乱れず」といった言葉が当てはまる。

小さいところに神宿るというが、どんな些細なことも
きっちりやる、そんなことをこの学校の指導者は生徒に教えている。

同校の監督は社会科の先生だと聞いている。
県内で甲子園常連校として常に大会上位に名を連ねる高校だが、
強いのは、こんなところにあるのだろうか……。思わずにはいられない。

試合は2対1サヨナラで、浦和学院が勝った。
炎天下での熱戦だった。
勝に沸く3塁側スタンド。ふと見ると、生徒席にいた先生たちも泣いている。
甲子園常連校は、先生たちもつらい。

帰り際、春日部共栄高校の吹奏楽部応援団を乗せたバスが
静かに球場を出て行った。生徒たちは皆ぐったりと疲れ果て、
頭を垂れるように座っている。
(ご苦労さん。いい応援だったよ。)

この年、浦学のエース坂元君はヤクルトへ入団。
その坂元君の1年下の投手大竹君の時は甲子園には行けなかった。
そして、浦学の成績も低迷気味。
その大竹君は広島に入団し、ご存じの活躍ぶりである。

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NHK「八重の桜」の脚本・山本むつみさんはシナリオセンターの出身です

2013年01月06日 23時40分49秒 | 近況

社会保険労務士の大澤朝子です。

NHKの大河ドラマ「八重の桜」が始まりましたが、この脚本は、

山本むつみさんが書いておられるのですね。・・・知りませんでした。

 

山本さんは、ちょうど、私が(趣味で)シナリオセンター※に通っているときに、

同所の出身者として注目を集め始めていらした方なので、

当時、目標といいますか、雲の上のような人でした。

 

※ シナリオセンターとは、東京にあるシナリオの私塾。

将来のシナリオ作家をめざす人たちがここに通ってきて、

毎週、「20枚シナリオ」という短編シナリオを持ちより、

教室の皆の前で読み上げて講評を得る、という形式でシナリオを

学んでいきます。多くは、会社員などの社会人、そして学生さんもいます。

ここで切磋琢磨、数々のシナリオコンクールに応募して

才能のある人だけがデビューしていくところです。

私も2年ほどのめり込んで深夜、シナリオを書いていました・・・。

 

山本さんの話題に戻りますと、

また、山本さんは私と同じ「歌舞伎好き」ということも伺っておりましたし、

NHKで脚本を書き始めたきっかけである「創作ラジオドラマコンクール」で

優勝された時の作品も、私の嗜好とぴったりの、「時代劇」だったそうですので、

その点でもとても気になる、注目をしている脚本家です。

「時代」の空気を書ける人だと思います。

近年では「ゲゲゲの女房」を書いておられるのですよね。

 

現在は脚本家専業となっておられるようですが、

当時はNHKの時代劇の執筆が入り始めていても、まだ、編集者のお仕事を

していらしたそうで、休みの日はほとんど執筆に追われていた由、

インタビュー記事で読んだことがあります。

先の「創作ラジオドラマコンクール」で優勝したとき、山本さんの才能を

最初に見極めたのが、NHKの時代劇番組を受け持つプロデューサーだったと

いうことは、シナリオセンターの雑誌記事で知りました。

私も同コンクールに応募したことがあるのですが、当然に落選しました。

本業に邁進しなさい、ということなんでしょうかね。

 

近年の「大河」は、ちょっと・・・昔と比べますと「時代」を真っ向から描く力が

薄まっているように思いますが、今度は山本むつみさんですので、

大いに期待して見ていきたいと思います。

 

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社会保険労務士業も、新年そうそう愚痴はこぼさず、前向きに、前向きに・・・

2013年01月01日 23時00分35秒 | 近況

社会保険労務士の大澤朝子です。

新年が明けるのが、正直、怖いです。そして、新年は明けてしまいました。

これから1年365日、どんな”問題”が待ち構えているか、

平穏に終わった年は1年もありませんので、想像を膨らますと、思わずゾッとします。

 

1年で最も忙しいのが、我々の業界では4月~7月。

労働保険料の申告・納付、社会保険算定基礎届の提出時期が

法律上、両者とも7月10日となっているからです。

この時期、各事務所は、自己の顧問先分の申告・提出を全て期限までに

終えなければなりません。1円のミスもあってはならない緊張の日々が続きます。

1年のうち、ほぼ4か月余りが勝負時です。

 

効率優先で、顧客の数字がどうなっても興味ありません、くらいな、

ざっくりした人(事務所)もいるようですが、うちの顧客は、そうではない、隅々まで

配慮が行き渡っている事務所を選んで、こうして顧問契約を続けていて

くださっていると思うので、気が休まる時はありません。

この4か月間が、その事務所の値打ちが決まるともいえます。

 

これに、通常の手続き業務が加わります。

従業員さんの身に交通事故が起きた、業務上災害が起きた、私傷病で休んでいる、

この場合は労災保険使えるか、問題社員を解雇したいのだがetc・・・、

枚挙にいとまもありません。

人間社会、不思議なもので、ありていの”事件”など起こる筈もなく、いつも

経験したこともない”事件”が起きるものです。

この道に進んで今年で20年。

 

ようやく1年を終え、新しい1年に踏み込むときは、内心では恐れおののき、

それでいて、結果、1年が終わって、「今年もなんとか終えることができました」と、

ほっと胸をなでおろし、次の新年4日の仕事始めに向かう、ということの繰り返し。

そして、今年ものっけから困難な案件が1件、既に発生しています。

はてさて、今年も波乱万丈(?)の日々が続くのか・・・

いずれにしましても、皆様。ず、ず、ずいーと、今年も宜しくお願いいたします。

 

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