★“帯に短し襷に長し”でも、導入する場合は自社の信念を貫け
■退職金の目的とは
退職金制度は、中・長期勤務に報いる功労褒賞的な役割と、第2義的には老後の生活保障補完の
側面も兼ね備えている。しかし、会社貢献度は「給与」や「賞与」で既に反映させているし、
老後の生活保障の側面は、厚生年金保険の保険料を会社が半額負担していることから、
十分に老後の生活保障に貢献しているといえる。
年功序列制や終身雇用制が崩壊して久しい今日、この上、何に対して支払うのか。
つまるところ、退職金を支払う理由は「人材の確保」のための1点に絞られるだろう。
退職金制度があるのは日本だけだが、社会一般通念上、日本独自の伝統は守らざるを得ない。
退職金には従業員の短期的退職を防ぐ効果があるし、企業運営にはそれなりの「人材」が必要であり、
他社との競合の中で労働条件の優位性を持つことは必要不可欠ともいえる。
従って、企業経営に必要な一定の「人材」を中・長期的に確保するために「退職金制度」を持つことが、
今日では退職金の効果ということができる。
■退職金制度を作るときは難しい
退職金制度を作るときは、難しい。退職金には制度(選択肢)がたくさんあるからだ。
①自社積み立て
②中小企業退職金共済の利用
③特定退職金共済の利用
④生命保険の利用
⑤確定給付企業年金の利用
⑥確定拠出年金の利用
退職金制度を作る又は見直すときには、その支給水準の見極め
の問題の他に、根源的に難しい問題がある。
現在、退職金の自社積み立てには損金算入が認められていない。
従って、基本的には自社積み立てという選択肢はないといってよい。
そのため、企業規模等により、掛金や積立金が損金となる上の②~⑥の各制度を使うことになる。
しかも、各制度を全て熟知していないと、それぞれ欠点と利点があるため、
素人が手を出して失敗しているケースがある(しかし、退職金は長いスパンなので、
失敗しているかどうかは誰にも分からない。よほどの専門家でない限り。)
しかし、人材確保の点から、退職制度導入から避けて通れないとすれば、
どの制度を使うにしろ、各制度の利点・欠点をよく勉強して熟考してほしい。
決して金融機関等の「言いなり」に導入したり、「おすすめ」だけの情報を頼りに導入すべからず。
「宣伝」に惑わされず、自社の信念に基づいた制度設計を心掛けるべきでしょう。
そして、「上を見ない」。
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退職金制度は、中・長期勤務に報いる功労褒賞的な役割と、第2義的には老後の生活保障補完の
側面も兼ね備えている。しかし、会社貢献度は「給与」や「賞与」で既に反映させているし、
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十分に老後の生活保障に貢献しているといえる。
年功序列制や終身雇用制が崩壊して久しい今日、この上、何に対して支払うのか。
つまるところ、退職金を支払う理由は「人材の確保」のための1点に絞られるだろう。
退職金制度があるのは日本だけだが、社会一般通念上、日本独自の伝統は守らざるを得ない。
退職金には従業員の短期的退職を防ぐ効果があるし、企業運営にはそれなりの「人材」が必要であり、
他社との競合の中で労働条件の優位性を持つことは必要不可欠ともいえる。
従って、企業経営に必要な一定の「人材」を中・長期的に確保するために「退職金制度」を持つことが、
今日では退職金の効果ということができる。
■退職金制度を作るときは難しい
退職金制度を作るときは、難しい。退職金には制度(選択肢)がたくさんあるからだ。
①自社積み立て
②中小企業退職金共済の利用
③特定退職金共済の利用
④生命保険の利用
⑤確定給付企業年金の利用
⑥確定拠出年金の利用
退職金制度を作る又は見直すときには、その支給水準の見極め
の問題の他に、根源的に難しい問題がある。
現在、退職金の自社積み立てには損金算入が認められていない。
従って、基本的には自社積み立てという選択肢はないといってよい。
そのため、企業規模等により、掛金や積立金が損金となる上の②~⑥の各制度を使うことになる。
しかも、各制度を全て熟知していないと、それぞれ欠点と利点があるため、
素人が手を出して失敗しているケースがある(しかし、退職金は長いスパンなので、
失敗しているかどうかは誰にも分からない。よほどの専門家でない限り。)
しかし、人材確保の点から、退職制度導入から避けて通れないとすれば、
どの制度を使うにしろ、各制度の利点・欠点をよく勉強して熟考してほしい。
決して金融機関等の「言いなり」に導入したり、「おすすめ」だけの情報を頼りに導入すべからず。
「宣伝」に惑わされず、自社の信念に基づいた制度設計を心掛けるべきでしょう。
そして、「上を見ない」。
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