体操というと、どのようなイメージをお持ちだろうか?。
まず、日本人には真っ先に「ラジオ体操」がお馴染みだろう。
朝の新鮮な空気の中で、指導者の声とリズムに合わせて日本中がひとつになる、ある意味凄い時間!。
(戦後、アメリカがこの統率力を恐れてラジオ体操を禁止したのは有名な話)
今では、「美容法」として、ヨーガの「体操部分」だけがブームになっている。
しかし、私は「体操」の可能性を「美容法」や「治病法」としてだけ捕らえられるのは不本意に感じている!。
例えば、音楽という芸術は単なる娯楽という枠に収まるものでは無い。
人生の中で起こる数々のシュチュエーションの中で、人の心の内面の表現として使われている。
(結婚式、お葬式、宗教的儀式、卒業式、入学式etc)
同じように「体操」も、人生の中で起こるシュチュエーションに対応する手段として、もっと活用されて良いと感じている。
体操の際、自分の体の中に起こる変化に意識を集めていると、単に運動としてでは無く、人生を生きて行くに必要なエネルギーを再確認しているという実感が湧いてくる。
(ヨーガの沖正弘先生は、この瞬間を動禅とおっしゃっている)
人にとって、労働や娯楽以外で体を動かすという習慣の無い日本では、この境地を味わえる(もしくは感じさせる授業ができる体操指導者)環境があまりにも少ない。
体操をビジネスとして考えている指導者や、会社、出版社があまりにも多すぎる。
その為、「美容法」「治病法」として、または運動不足の解消という低い位置付けになってしまう。
人から健康を取り戻す為の「知識」として教えられたり、治す「技術」として学ぶのではなく、自分の真実を自ら引き出す手段が体操だと思っている。
今、多くの日本人が「不安」という感情に揺らいでいる。
震災や経済、政治の不安定。
毎日起こる凶悪犯罪。
これらに対して、明るく、強い自分でいる為に、「自分の真実」を見つめる瞬間こそ、体操の時間だという事を多くの人に解って頂きたい。
体には、はまだまだ私達の知らない可能性が秘められている!。
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