あけましておめでとうございます。
気がつけば新年を迎え、2012年も時を進めています。
「健康指導」を仕事として15年目を迎えますが、今年からは私が本当に訴えたい事を最優先にして仕事を進めていこうと思っています。
日本で「健康づくり」というと、「病気をしない」「病気を治してもらう」「綺麗になる」「痩せる」などが健康の主流です。
今まで、私も自分の実力を付ける為の段階として、それらを前面に出して仕事をしてきました。
今年からは、そろそろそれらを2番手以降に押し下げ、今年は「本当に日本人に訴えたい事」を前面に押し出していこうと思っています。
健康の実態
今、日本人の健康に「赤信号」が点滅を始めています。
(実際は点灯になり非常警報が鳴り響いていますが...)
・ 1年間に使われる健康保険料が43兆円を越えようとしている
・ 65歳以上の女性の2人に1人が膝の痛みで悩んでいる
この2つの数字だけで、「おいおかしいだろう!」と気づいた人は正しい感覚の持ち主と言えるでしょう。
(実際健康問題は、自分に降りかからないと解らないから「ふ~ん!」っという感じで聞き流す人がほとんど)
まず43兆円という数字は、日本の1年間の国防費に匹敵します。
その43兆円の7割が「生活習慣が原因」の病「不定愁訴」というもので消費されています。
「食べ過ぎ」「運動不足」「ストレス」、こういった自分の健康管理を怠ってしまった結果、莫大な金額となって膨れ上がってしまっているのです!。
そして、その膨れ上がった数字は借金として、子供や孫の世代に「税金」として大きく圧し掛かってくるのです。
今私達の不健康は、自分だけでなく子孫をも脅かす状態になっている事を、もっともっと自覚しなければいけません。
私は多くの中高年者と向き合ってきました。
中には次のように言う人もいます。
「歳取ったら子供に面倒看てもらうねん!」
「イザとなったら電動椅子で生活するからいいや!」
これ以上数字が膨れ上がると、面倒看たくても自分の事で精一杯になる事を知って頂きたい!。
「電動椅子」に乗ると発言された人は、ひざの痛みで悩んでいる人でしたが、楽しみが「食べる事」だけだともおっしゃってました。
膝の痛みは、先ほど書きましたが65歳以上の女性2人に1人が悩むもはや肩こりと並ぶ「国民病」と言えるでしょう。
その膝の痛みを訴える方の体を看てみると、骨盤が緩み、足の筋力を体を支えきれない状態になっている人がほとんどです。
完全に「食べ過ぎ」と「座り過ぎ/歩いて無い」が原因だと思われます。
「食べる事」だけが楽しみなんて、人生の値打ちがあるのでしょうか?。
私の親がそんな発言をしたらとても心が痛みます。
「便利」に慣れすぎると体の野生(体力、感性など)が鈍ります。
足を使わず乗り物に頼り切る。
そんな「甘えの心」は必ず野生の低下を引き起こし、警告信号として足の筋力を奪い、膝関節に負担を掛けてしまいます。
ここまで読んで頂いたらお解かりでしょう。
「便利」「快適」「飽食」「娯楽」
私達が一生懸命追い求めてきた、この4大「文化的長所」が、私達の健康維持の短所になっていることが...。
これらに気づく為に、大人になってからの「健康」は学ぶ機会を作らなくてはいけないと思います。
それもお金を掛けず、自分の健康維持法を自分で作るノウハウを学ぶ事が大切なのです。
健康指導者の実際
沢山の健康指導者がいますが、本当の健康指導をされている方は、日本でほんの一握りだと思えます。
こんな事を書くと「お前はどうなんだ!」とか「偉そうに!」と言われるのを恐れず先に進んでいきますが、残念ながら実情は「ビジネス」として健康指導をされている人がほとんどになります。
「健康産業」という言葉があるように、「これを飲んだら(食べたら)良くなる!」という表現を用いたりする健康指導がまさしく「健康産業」です。
確かに1部の人には効果があるのでしょう。
ですが物に依存させた健康が本当に健康と言えるのでしょうか?。
その会社が倒産したら、その人の健康は崩壊してしまう。
そんな見せ掛けの健康をお金払って作っていて良いのでしょうか?。
よく考えて付き合うようにしなければいけません。
物や人に依存させて「健康」を作るやり方は全て「健康産業」で、本当の健康指導は「気づかせ」、その後行動できるように「きっかけ」をを与えるのが健康指導。
治すとか治るを前面に出すと、そこに依存心(甘えの心)が生まれ、生活態度を改める気持ちが生まれません!。
この「心」の改善を日本人は推し進めていかないと、43兆円という途方もなく膨れ上がった数字を減らしていく事は不可能でしょう!。
自分で学び、自分に合う健康法を作り出す。
勿論、人や物に依存しない。
一見難しいように思えますが、ちょっとしたキッカケですぐに実行できると私は考えています。
街角で大人たちが挨拶の後「今日は○○病院へ~!」とか「○○の調子が悪いのよ~!」など、病気の話が当たり前になっている日本人の姿は異常です。
こんな病んだ大人達が多いから、子供たちがおかしくなっています。
今年は「本当の健康」を前面に出しながら仕事に取り組もうと思っています。
あけましておめでとうございます。
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