[東京 10日 ロイター] - 今週の外為市場でドル/円は、トランプ次期米大統領の政策スタンスをにらみながら下値を探る展開になりそうだ。足元では一時期のドル高の熱狂が落ち着いてきており、トランプ氏や周辺からドル高けん制の発言が出れば、調整色が強まるリスクが警戒されている。
予想レンジはドル/円が114.00―117.50、ユーロ/ドルが1.0400―1.0700ドル。
米大統領選以降、トランプ次期大統領の政策への期待感からドルの強い地合いが続いてきたが、相場の行き過ぎへの警戒感が強まってきているという。
先週末に発表された米12月雇用統計が、米連邦準備理事会(FRB)による一段の利上げを後押しする内容と受け止められ、ドルは主要通貨に対し上昇した。
ただ、その後は、米国株の下落と米国債利回りの低下を背景にリスク回避の動きが強まった。
さらに調整色が深まるかどうかは、トランプ氏の会見次第とみられている。
あおぞら銀行の市場商品部部長、諸我晃氏は、米株価が崩れなければドル/円が大きく下落していくイメージはないとしながら「目先は調整の一環として下値を試す展開になりそうだ」とみている。
11日に予定されるトランプ氏の会見は、基本的には従来路線の確認にとどまると見通し。ただ、「トランプ氏の意向・発言で相場のムードが一変する可能性があるため用心に越したことはない」(別の国内金融機関)と警戒されている。
とりわけ、トランプ氏やその周辺からドル高けん制の発言があれば、ドル/円にはネガティブ材料となる。
こうしたイベントをこなしながらドル/円が上昇するには、米長期金利や米株価の上昇が必要とみられている。13日のJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカといった主要企業の決算発表が予定されており、株価動向に関心が寄せられそうだ。
人民元の動向が関心を集める中国では、10日に消費者物価指数、13日に貿易収支の発表がある。
以上、ロイター記事
全体の流れは、ドル高、円安だが、トランプがドル高懸念を発言すれば、影響を受けて円高が発生するかも知れない。
しかしながら、トランプが宣言している政策をやれば、ドル高になり、利上げする方向になるだろう。125円/ドルくらいまで円安に行くでしょうね。