いつものように帰宅の電車の座席で、うつら、うつらと、うたた寝をしていた。
すると隣で寝ていたおばさんの携帯電話呼び出し音が鳴り始めた。
すごい大きな音で、目覚まし時計のような着信音にびっくりして、
わん太夫は目を覚ましてしまった。
すると電話の持ち主のおばさんも、パッと目がさめて大慌てに電話に出た。
ところが慌てて電話に出たものだから、「スピーカー」のボタンを触ってしまったらしい。
相手の声がよく聞き取れないらしく大声で話し始める。
ところが「拡声」になっていたもんだから、社内全域に聞こえてしまっている。
電話の声:今何処?
おばさん:電車の中
電話の声:電車じゃわかんないよ~!!!
おばさん;ん~、今、沼袋あたり!
電話の声:もう腹へった~
おばさん:もうあと少しで駅に着くから、もうちょっと待ってて!
電話の呼び出し音が高らかになったときは、
車内全員怖い顔でこちらを睨んでいたが、
この会話の内容が筒抜けで聞こえてから、皆くすくすと笑い転げ始めた。
でも、当のおばさんは全く気付かず電話を続けていたが・・・
おかげで、わん太夫は恙無く自分の下車駅で降りることができた。
あの目覚ましがなければ、また乗り過ごすところでした。
感謝感謝!!!