◆フランス近代絵画の楽しみ
中央区の美術講座を久し振りに受講します。
講師は千足伸行 成城大学名誉教授。
第1回 印象派とその時代:都会と田園
第2回 印象派の陰で:サロン絵画を見直す
第3回 万博と日本ブーム:ジャポニズム
第4回 ベル・エッポク:パリの「酒とバラの日々」
昨日はその第1回。
かいつまんで言うと、印象派は市民的絵画である。
時代も王侯貴族や教会中心から、ナポレオン3世の第2帝政~第3共和政の時代であり、
一般市民が「力」をつけてきた時代である。
印象派の絵は、アトリエ中心の製作というよりも、
陽光降り注ぐ戸外での製作が中心となった、自然をアトリエとしたものでした。
その戸外での製作、特にパリ郊外や田園での活動を容易にしたのは、
産業革命により鉄道が開通したことによるようです。
当時はパリ郊外にピクニックに行くことがはやったようです。
戸外での制作等の結果、印象派の絵画はそれ以前の新古典派やロマン派のような大作ではなく、
概して小振りであり、「市民」家庭で飾れるような絵画です。