吉例顔見世大歌舞伎夜の部
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古来顔見世興行は芝居小屋の新年のようなもの。 この1年に出る役者の顔ぶれを披露する豪華な出し物。 座の看板を上げるのだが、1枚目は座頭や主役の役者、 2枚目は男前とかの持て役、3枚目の看板はそれ以外のひょうきんな役者など。 今でも京都の南座ではこの看板上げをして、暮れの風物詩となっている。
今月は玄関入り口の上に鳳凰の図柄の櫓が載ってます。 これは江戸時代幕府から芝居小屋が営業のお墨付きをもらった印。 これも顔見世興行ならではのものです。
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演目
鬼一法眼三略巻 菊畑 連獅子 江戸女草紙 市松小僧の女
「鬼一法眼三略巻」では子供の頃から梅玉の手元で修業を積んだ梅丸が、「梅丸改め莟玉」へと改名し、その披露目口上を芝居の途中で披露。
「連獅子」は幸四郎・染五郎の親子共演で息のあったところを見せてくれる。 親獅子の幸四郎はややどっしりとした演技を。 子獅子の染五郎は若々しくシャキシャキした演技で両者はそれぞれ見せている。
「市松小僧の女」は時代小説の大家、池波正太郎が書き下ろし、江戸の市井に生きる人々を描いた作品。このたび、実に42年ぶりの上演とのこと。
舞台が跳ねた後の歌舞伎座は静まり返っている。鳳凰の櫓が見える。
顔見世弁当の蓋
顔見世弁当
歌舞伎座最寄り駅の東銀座駅のコンコースのディスプレー