先日、ミクシイのコミュニティーVisiting Tour Clubの美術鑑賞会に行ってきました。
Bunkamuraミュージアムで、開催中の『奇想の王国 だまし絵展』です。
恵泉女子学園大学准教授の池上英洋先生の引率によるものです。
本展は、
第1章 イメージ詐術(トリック)の古典
第2章 トロンプルイユの伝統
第3章 アメリカントロンプルイユ
第4章 日本のだまし絵
第5章 20世紀の巨匠たち―マグリット・ダリ・エッシャー―
第6章 多様なイリュージズム―現代美術におけるイメージの策謀
の6部から構成されているが、詳細については本展のホームページ、池上先生のブログ等以下を参照されたい。
Bunkamuraミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_09_damashie.html
池上先生のブログ http://blog.livedoor.jp/ikedesu/archives/51679142.html
弐代目・青い日記帳(Takeさん) http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1788
toshiさんのブログ
http://blog.goo.ne.jp/dbaroque/e/981af3ee0a728fe460d77c369ff9a6ee
だまし絵とはそもそも遊び心や、絵画の技法の進歩によってはじめて可能となったものである。
絵画技法との関係では、ルネッサンス期に発展を見た『遠近法』が重要であろう。
ルネッサンス黎明期の画家マザッチョの聖三位一体は壁に書かれたフレスコ画であり
、
下からの視線を意識して、奥行き間を持たせてあるが、実は平面に描かれたものである。
本展の第1章の作品群もこれとの関係で興味深い。
参考までに、遠近法の虜になった画家、
パオロ・ウッチェロの「サンロマーノの戦い」。これは目が眩みそうです。
視覚のトリックで古典的なのは、フランドルの画家ハンス・ホルバインの「大使たち」だろう。
作品を斜め横から見ると、画面手前に髑髏が浮かび上がってくる。
本展では日本の作品も沢山出品されています。
江戸の浮世絵師、歌川国芳「みかけはこはゐがとんだいゝ人だ」は、人の顔を多数の人間をパーツとして描いている。
ジュゼッペ・アルチンボルド の《ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)》では色とりどりの野菜や果物を用いている。
洋の東西を問わず楽しいものである。
だまし絵で忘れてならないのは、本展に出品は無いが 、
鳥獣人物戯画のあの有名な場面は実に楽しい。
絵巻物であるので、一度に沢山の人は見れないが、鑑賞者の向こう側に廻れば、観ることができる。
向こう側では、反対の結果が見えるのをお気づきか。
うさぎが蛙を投げ飛ばし、腹を抱えて笑っている。そう見えるでしょ。
また、鏡に映しても楽しめますよ。
これなど、平安末期の時代背景と考え合わせるとさもありなんである。
今回はルネ・マグリットやエッシャーの作品も見られるので、必見ですよ。
お断りしておきますが、ここでご紹介した画像のうち、
アーチンボルトと国芳の作品以外は今回の展示はありません。
やはり画像が入ると映えますね.
また,ご一緒させてください.
私はちょっと軽めの内容にしてしまいました
丁寧に有難うございます。
観賞会楽しかったですね
TBありがとうございます。
こちらから上手く返せないようです。
申し訳ないです。
どこまでをだまし絵と言うのかな~?と思って観てました。
セザンヌの静物画も、ある意味だまし絵?(笑)
もしかしたら、絵は全て だまし絵かも?
実物、そんなに美人じゃないでしょ~!っていう美人画もだまし絵?(笑)
最近は、写真もだましが出来るようになりましたけど~(*^。^*)
展示替えの最後に、もう一度見に行きます。
主に日本画のようです。
絵画は全てだまし絵か・・・???
カトリーヌ・ド・メディシスが、ルーベンスに描かせた、自身の絵は
かなり誇張が入り、実物とは大分に隔たっていたとか(笑)・・・・
さようですから、『心眼』で鑑賞するほかはないのかも
すっかり忘れていた楽しさを思いださせて頂きました。
綺麗の女性の前を通ると目が追いかけてきたり、枠からはみ出たような手にスカーフがかけられていたり、男の子が落ちそうだったらい、開いたドアが枠から飛び出していたり・・・絵の前を往復したものです。忘れていた楽しさを思い出させていただきました。