eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

犬ぶくぶくのバブルなのか

2012年08月05日 | eつれづれ
最初、原発再稼働反対していた関西圏、多くの素人県知事も停電が恐ろしくなり、理想論ダケの干された元官僚の古賀さんビックリ...今の現実を直視、何時おきるか判らない天災などより今が大事となった様だ。電力会社など発電機壊れる前に停電するだけデス、こまるのは誰なのか...。それにしても記事の如く犬だけブクブクそのうち国民、電気料金の大幅なUPに気づき我慢の限界、又、バブルはじけて原発に回帰するのか。
日本の電気料金など、空気、水と同じ常に安定していて、まだまだ安い...1回、家族共々、外食すると1万円残り少なくなる。食事代のナント高い事か...手間いらずのエネルギーとしては、これほど利便性のあるものは無い←電力会社の営業みたいな感じとなって来たがコレ現実...本当です。

それにしても事務所内もエアコンつけず扇風機2台だけで過ごす...温度計は35℃となっており、外と変わりなしの状態...昭和30年代の事務は書類飛ばない様にして仕事...今では到底出来ない、そもそもエアコン排熱も加わり昔の暑さとは違う様だ。ここまで我慢しても電気代などペット飲料1本程度かも知れないトホホ、電力不足のため協力も倒れたら元も子もない、無理のない節電を...。


太陽光発電2.0kW発電中

2012年08月05日 | eつれづれ
わが家のサシミのつま的、太陽光発電も朝より2.0kW発電中となった(MAXは2.8-3.0kW程度)。表示はオリジナル計数管(真空管)で実に昭和30~40年代のレトロなもの...原発反対も、この時代の生活に戻る覚悟があるのか、口先だけの事で無理だろう。まずは自らダウンブレーカ20Aで挑戦して1年間は実感しましょう。家族から総スカン食らうのがオチの様だが。

脱原発デモが行われるのは、毎週金曜日に恒例となっている首相官邸前ばかりではない。
7月16日には代々木公園で「さようなら原発10万人集会」が開かれた。在日米軍のオスプレイが搬入された山口県岩国市、全国各地の電力会社前などでもデモが開かれている。
原発事故を機に日本中に広がる新しいデモ。しかし、“お祭り感覚”には批判もある。ベトナム戦争を取材した経験のあるジャーナリストの徳岡孝夫さんがいう。
「みんなで仲良く官邸前でデモするのはいいけど、ニコニコと行進するだけで世の中は動かせません。日本人は1972年に青山通りで手をつないでベトナム戦争反対のデモをしましたが、その3年後にベトナム内戦で大量の死者が出た日、日本は休日でみんな遊んでいた。『ベトナムを思うと夜も眠れない』といっていた人たちがです。陽気なお祭り気分で世の中は変わりませんよ」
たしかに冷静に見回せば、「脱原発」を目指すときの課題は多い。
この夏も電力不足により全国で最大10%の節電要請がなされている。発電コストの安い原発が動かないことにより、東電管内では家庭用で8%超の電気代値上げが予想される。デモの参加者たちに電力不足や値上げについて問えば「猛暑の今夏だって電力が足りているじゃないか」
「電力会社の数字のごまかしでしょう」という。
しかし日本経済を見ると原発の代わりに火力発電を増やすために実際に天然ガスの輸入が激増している。これが主な原因となって、今年1~6月の貿易収支は計3兆円近い赤字で、比較可能な1979年以降最大の赤字となり日本経済失速の大きな要因となっている。
作家の北尾トロさんは「今回のデモで再稼働がストップすることは難しいでしょう」と現実的に見ている。
「デモのなかにいると自分が世界の中心で正しいことをしているように思えるけど、それは状況に酔っているだけ。実際の国民からすればごく一部の人数で、野球の二軍の試合を生観戦して、『いい試合なのになんで誰も見ないんだ』と憤るのと同じです」
実際、野田首相はこのデモについて「大きな音だね」と語っているのみだ。しかし、作家の落合恵子さんは未来に希望を託す。「もうみんな怒っているんですよ。この声を止めることはできない。音ではなく、声なんです。まだ迷って声をあげられない人もたくさんいます。デモをきっかけに、そういう人たちがもっと声をあげるようになれば、状況は確実に変わると思います」
...みんな怒っているのか、ただ値上げと停電が心配なダケかも知れない。
構図は沖縄の基地と同じで大都会の電力供給のため、立地県が犠牲となっているだけ...ただ原発、我々の生活のため必要とも発信しない、騒ぎを静観してウヤムヤを期待しているだけの様だ。


東電新信濃変電所の火災

2012年08月05日 | eつれづれ
3日午後5時半ごろ、東筑摩郡朝日村古見の東京電力新信濃変電所の社員が敷地内のコンデンサー(蓄電器)から出火したと119番通報した。松本広域消防局から化学消防車が出動したが高圧電流が流れていることなどから消火に手間取り、約3時間20分後に消し止めた。塩尻署によると、けが人はいない。東電松本電力所(松本市)や塩尻署が原因を調べている。同電力所によると出火したのは「主要変圧器」に接続しているコンデンサー1機(縦9メートル、横7・8メートル、高さ4・3メートル)。同変圧器は梓川などにある長野県内の揚水式ダムで発電した電気を首都圏方面に送るため電圧を調整する装置でコンデンサーは5機接続していた。出火時は稼働していた。出火直後は音を伴って、黒煙が立ち上った。
高圧電流が流れていた上、コンデンサー内部に絶縁用の油もあり電流をストップするなど消火の準備に時間がかかった。消し止めた後も、近くの装置からガスが発生した恐れがあり、消防が調査した。
この火災で同変電所の送電は停止した。同電力所は「4、5日が土日曜で電力需要が少なく、供給に影響ない見通し」としている。

朝日村古見の東京電力新信濃変電所には自社の変電設備の他に、電力各社の負担で運営する国内最大の周波数変換設備がある。日本の電気は、明治期に輸入された発電機によって本州中央を境に東50ヘルツ、西60ヘルツ(長野県を含む)と周波数が違ってしまい、やり取りができない。だがここはそれを可能にし、近代化の渦中で図らずもできた「壁」を越えられるよう、橋渡しの重責を果たす。
◇明治期の日本には多くの電力会社があり、それぞれが電力機器を輸入、結果的にアメリカ系の60ヘルツと欧州系の50ヘルツが混在したまま発展した。大正3(1914)年には50ヘルツへ、昭和20(1945)年には60ヘルツへの統一が図られたりしたが実現しなかった。代わって「壁」を解消する周波数変換設備が、これまで3カ所に設けられた。
 最初は、スウェーデン製の設備を導入して40年に運転を始めた、電源開発という会社の佐久間周波数変換所(静岡県浜松市)。次が朝日村の設備だ。国内電力9社などでつくる中央電力協議会の計画に沿い、東京電力が主体になり、各社が費用を分担して建設した。運転開始は52年12月。国産技術の粋を集め、60ヘルツの電気は日立、50ヘルツの電気は東芝の装置を懸け橋にして、従来の3倍規模で電気の往来を可能にした。3番目は、平成に入ってできた中部電力東清水変電所内の設備(同県静岡市)。まだ全面稼働はしていないため、朝日村の設備が今も国内最大だ。
◇畑の真ん中に林立する金属の構造物が、遠くからでもよく見える。敷地は東京ドーム5個分相当の2・3ヘクタールと広大だ。いま稼働中の設備は同じ仕組みで大幅に小型化され、平成21年6月に運転を始めた“2代目”だが、ここでは、引退後も構内で存在感を発揮する“初代”を紹介する。
巨大な複数の機器からなり、変換用変圧器で交流を直流に変換しやすくした後、サイリスタバルブという機器などで周波数を変換する仕組みだ。心臓部は24機のサイリスタバルブで、1機80トンと大きく行儀の良い鋼鉄ロボット集団のように整然と並んでいる。交代用の2機とやり繰りして12年に1度、専用クレーン車で1機ずつ屋内の専用ドッグに運び、3週間かけて分解、整備した。引退の理由は老朽化と、建設から30年がたち、部品調達や、当時の技術に対応できる技師の確保が難しくなったためだという。
東京電力新信濃変電所の手塚紀義所長は入社後最初の配属先が都内の施設設計部署で、偶然にもこの設計に携わった。松本平出身だったこともあり建設中もたびたび足を運んだ。周辺は一面のブドウ畑だったこと、オイルショックの影響で資材が滞り工事が遅れたことなどを覚えている。「設計から携わったので全てが分かる変電所。そこにこの時期に赴任するとは何か縁を感じる」。初代の設備は6月から撤去が始まる。一部は記念として構内に残すが「寂しいでしょうね」と話していた。
周波数 家庭用の電気は交流で、電気のプラスとマイナスが1秒間に何10回も入れ替わる「形」。この入れ替わり回数が周波数(ヘルツ)で電気製品によっては一方の周波数でしか使えない。電力各社は需要に応じて相互に電気を融通してむだをなくし、緊急時にも応援可能な体勢をとるが、その前提が周波数変換設備だ。

電力用コンデンサからの火災か...高圧6kVの力率改善用も人間の肝臓と同じコンデンサは物言わず、電気回路的には一番、ストレスがかかっている重要な機器でもある。今、余裕あっても事故あれば、そんなのは直ぐに吹っ飛ぶ...現実なのだ。

電力用コンデンサも系統維持にとっては、重要な機器である事が判る。素人は今、原発稼働していなくても電力は来ている足りるのではと??サシミのつま的な、どうでも良い自然エネルギー発電と異なり、発電する能力だけでは使い物にナラズ、天候など一切関係なく24時間、安定的に電力を発生するもので無ければならない...今回の事故も他に連鎖しなくて良かった様だ。